JPS63103786A - 船舶居住区の壁構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は船舶居住区の壁構造に関し、特に仕切壁が定尺
寸法の複合パネルで構成された船舶居住区の壁構造に関
する。

（従来技術） 従来の船舶居住区の壁構造では、木製の合板や不燃性の
硬質けい酸カルシウム板などのＲｉＬＮ板を用いて外側
壁や仕切壁を形成している。この壁構造の施工の際には
、単層板を必要寸法に現場にて切断し、必要寸法の壁を
形成している。

上記単層板の壁構造では、施工に多大の労力と時間を要
してコスト高になること、壁構造の断熱吸音性能の面で
十分でないことなどの問題がある。

そこで、最近では２枚の薄鋼板間にロックウールなどの
断熱吸音材を充填してなる定尺寸法の複合パネルを用い
て居住区の壁構造を構成する技術も実用化されている。

更に、一般的な船舶居住区の壁構造では、例えば実開昭
５８−１７６０９８号や特開昭６０−３５６８８号のよ
うに、モジュール化された複合パネルからなる壁をそれ
に直交する他の壁の面に突き当てて固定する構成が採用
されている。

（発明が解決しようとする問題点） 単層板のみを用いる上記従来の壁構造では、現場で板を
必要寸法に切断しながら施工を行なうため、施工が面倒
かつ長期間となる。

一方、定尺寸法の複合パネルを用いる上記従来の壁構造
では、施工が容易かつ短期間とはなるが、パネルが定尺
寸法であるため、部屋の寸法や形状上の制約が厳しくな
り、自由な居住区の配置が困難となる。しかも、かなり
厳密な精度管理が必要となるため施工コストが大幅にア
ップするという問題を有している。

しかも、居住区の船体上部鋼構造を構成するサイドウオ
ールには舷窓などを設ける必要があり、従ってこの部分
の外側壁にも開口を設ける必要があるが複合パネルを現
場で切断することは極めて面倒で仕上りも悪化すること
から舷窓などの施工が難しくなる。

また、定尺寸法のパネルで構成された壁をそれと直交す
る壁の面に突き当てる構成では、パネルが定尺寸法であ
ることから自由度に乏しく厳密な精度管理が要求される
ことになる。

（問題点を解決するための手段） 本発明に係る船舶居住区の壁構造は、船方０居住区の船
体上部鋼構造を構成するサイドウオールから空間を隔て
て該サイドウオールと略平行に配置された外側壁と、外
側壁に対し略直交する仕切壁とを備えた船舶居住区の壁
構造において、上記外側壁を非金属製の単層パネルで構
成するとともに、上記仕切壁を２枚の薄鋼板間に断熱吸
音材を充填してなる定尺寸法の複合パネルで構成し、上
記仕切壁の外側壁側のパネル端部を上記空間内に突出さ
せたものである。

（作用） 本発明に係る船舶居住区の壁構造においては、船体上部
鋼構造を構成するサイドウオール側の外側壁を非金属製
の単層パネルで構成するので、加工し易く舷窓などの施
工が容易であり、複合パネルで構成される仕切壁の外側
壁側端部を該サイドウオールと外側壁間の空間内へ突出
させであるのでその突出量を調節することにより仕切壁
の寸法調節代が大きくなって定尺寸法の複合パネルの採
用が可能となる。

（発明の効果） 本発明に係る船舶居住区の壁構造では、仕切壁を構成す
るパネルのうち外側壁側のパネル端部を外側壁と船体上
部鋼構造を構成するサイドウオールとの間の空間内に突
出させたので、その突出量を調節することにより仕切壁
方向の寸法が調節できるようになる。この結果、使用す
るパネルが定尺寸法であるにもかかわらず、部屋寸法や
形状上の制約は大幅に緩くなり、自由な居住区の配置が
容易に行なえるようになる。

しかも、施工に際しての厳密な精度管理が不要となり、
また定尺寸法のパネルが使用できることから施工が容易
かつ迅速に行なえるようになる。

そして、舷窓を設ける外側壁を非金属製の単層パネルで
構成するので、舷窓の施工などが困難になることもない
。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

第１図において、船舶居住区の船体上部鋼構造を構成す
るサイドウオール１の内側には多数の船室２からなる居
住区３が配設されている。、船室２は、該サイドウオー
ル１と平行の外側壁４と、船舶中央側の内側壁５と、各
船室間を仕切る仕切壁６と、更に床７及び天井８（第２
図）とから構成されている。

上記サイドウオール１の内側面には補強用のスチフナー
１０が多数固定されている。また、上記サイドウオール
側には、各船室２に対応する位置に舷窓１１がそれぞれ
配設されている。

外側壁４は、上記サイドウオール１から２００〜３００
龍程度の幅の空間１２を隔てて、サイドウオール１と略
平行に配置されている。空間１２内には給排水用のパイ
プ１３が配置されている。

上記舷窓１１の船内側部分は外側壁４に窓用窓枠１４が
設けられている。

外側壁４は合板或いは硬質けい酸カルシウム板など難燃
性或いは不燃性の単層パネル１５で構成されており、窓
用窓枠１４の形成等の加工が比較的容易に行なえるよう
になっている。第２図に示すように、外側壁４は、一定
寸法の矩形の単層パネル１５が平面状に突き合わされて
形成されている。単層パネル１５の下端部は、上方に向
い開いた断面コ字状のベースレール１６に嵌め合わされ
ている。ベースレール１６は床７にビス止めや溶接によ
って固定されており、サイドウオール１に沿って配置さ
れている。

単層パネル１５の上端部は、下方に向い開いた溝状部分
を有するトップレール１７に嵌め合わされている。トッ
プレール１７は、スチフナ−１０にボルトで固定された
フック１０ａによって、ベースレール１６と平行の姿勢
に固定されている。

外側壁４は、第１図に示すように仕切壁６との交点にお
いて途切れており、その途切れた部分には仕切壁６を挿
入し得る程度の間隔１８が形成されている。尚、パネル
１５は所定位置において、両レール１６・１７に差し込
むことによって固定されている。

仕切壁６は外側壁４に直交するように配設され、主とし
て定尺寸法の矩形の複合パネル２０が平板状に突き合わ
されて形成されている。複合パネル２０の下端部は、上
方に向い開いた断面コ字状のベースレール２１に嵌め合
わされている。ベースレール２１は床７にビス止めや溶
接によって固定されており、外側壁用のベースレール１
６と直交するとともに２本のベースレール１６間に形成
された間隔１８（第１図）を通してサイドウオールｌ側
の空間１２内まで達している。

複合パネル２０の上端部は、下方に向い開いた溝状部分
を有するトップレール２２に嵌め合わされている。トッ
プレール２２はベースレール２１と平行であり、その外
側壁４側端部は２本のトップレール１７間に形成された
間隔１８（第１図）を通してサイドウオール１側の空間
１２内まで達している。トップレール２２の上端面には
、第３図に示すように、ブラケット２３が固着されてい
る。ブラケット２３には雄ねじを有する棒状のハンガー
２４がナツトにより固定されており、ハンガー２４の上
端部が上方のスチールデツキ２５に溶着されている。

複合パネル２０は、第３図に示すように２枚の薄鋼板２
０ａ間の内部にロックウール２０ｂ等の断熱・防音材を
充填した構造である。鉄板２０ａの表面は、木目等の措
かれた樹脂によりコーティングされている。

また、第２図に示すように、隣接する複合パネル２０の
対向部分には上下方向に延びる溝２６が形成されている
。隣接する２枚の複合パネル２０の溝２６で構成される
空間内には上下方向に延びる金属製のジヨイント２７が
嵌めこまれており、これによって複合パネル２０の連結
部分が補強され位置決めされている。

外側壁４側に配置された複合パネル２０の端部は間隔１
８を通って空間１２内に突出しており、これによって仕
切壁６の長さ方向寸法の自由度が太き（なる。従って、
複合パネル２０としてはモジュール化された定尺寸法の
部材を用い、例えば３０ｃｍ、６０ｃｍ、９０ｃｍの幅
を有する３種類の複合パネル２０を組み合わせて仕切壁
６を構成することが可能となる。また、複合パネル２０
は所定位置において両レール２Ｉ・２２に差し込むこと
によって固定されている。

内側壁５は、外側壁４と平行に配置されており、その主
な構成は仕切壁６と同様である。内側壁５にはドア２８
が設けられており、このドアを通って通路２９から船室
２への出入りを行なうようになっている。内側壁５の船
室２例の面には、仕切壁６の内側壁５側端面が突き当て
られており、これによって仕切壁６は内側壁５にＴ字状
に連接されている。

床７は、第４図に示すように、下側のスチールデツキ３
０の上面にデツキカバリング３１が固着されることによ
って形成されている。

天井８については、第３図に示すようにトップレール２
２の下端部に形成された受座３２上に載置されることに
より天井８の周縁部が保持されている。天井８の中央部
は、図示しない掛止部材によって上側のスチールデツキ
２５に釣り天井式に保持されている。

尚、第４図に示すように、複合パネル２０の下段部両側
には長尺のスカート３３が固着されて、ベースレール２
１を隠している。第２図に示すように、外側壁４の船室
２側にもスカート３４が設けられている。また、外側壁
４と仕切壁６との交叉部分には、断面り字状のコーナー
押え３５が固着されている。

上記船舶居住区の壁構造の施工は、概ね次のように行な
う。まず床７にデツキカバリング３１を施工し、ベース
レール１６・２１とトップレール１７・２２を固定し、
複合パネル２０を内側壁３側から挿入する。複合パネル
２０を１枚挿入する毎にジヨイント２７を複合パネル２
０間に挿入しておく。このとき、最も内側壁５側となる
仕切壁用パネル２０が内側壁５に突き当てられた状態と
なるように、外側壁４側の複合パネル２０の空間１２内
への突出量を調節する。

次に、両レール１６・１７にパネル１５を挿入する。パ
ネル１５は合板又は単層板であるため加工が容易であり
、予めパネル１５を切断して窓用孔を形成しておくとと
もに、間隔１８が確保できるようにパネル１５を切断し
ておくものとする。

更に、内側壁５を形成し、天井８を形成し、コーナー押
え３５、スカート３３・３４を固着し床面デツキカバリ
ング３５の上に仕上げを施工すれば船室２が完成する。

以上説明したように、仕切壁６に使用するパネル２０を
切断することがないので、施工作業は容易かつ迅速であ
り、しかも壁４・５・６の交叉弁のイセ上りは正確であ
る。

尚、ジヨイント２７に代え、第５図に示す構造を採用し
てもよい。第５図のジヨイント３６は、断面が概ね■（
形であり、そのウェブ部分の両側に入校部３６ａを一体
に有している。この場合には、パネル２０に入校部３６
ａに対応する溝を形成しておく。仮想線で示すように複
合パネル２０を挿入した場合には、ジヨイント３６は外
側から複合パネル２０を保持するとともに入校部３６ａ
でも保持するようになっており、入校部３６ａによって
複合パネル２０の面外方向のずれをも規制できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は船舶居住
区の壁構造の横断平面図、第２図はその要部斜視図、第
３図はトップレール近傍部の縦断面図、第４図はベース
レール近傍部の縦断面図、第５図は変形例に係るジヨイ
ント部分斜視図である。 １・・船体上部鋼構造を構成するサイドウオール、４・
・外側壁、　６・・仕切壁、　　１５・・単層パネル、
　２０・・複合パネル。 特　許　出　願　人　　川崎重工業株式会社第１図 Ｊ 第２図 第３図 ２ｃ。 第４図 フｎ 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）船舶居住区の船体上部鋼構造を構成するサイドウ
   ォールから空間を隔てて該サイドウォールと略平行に配
   置された外側壁と、外側壁に対し略直交する仕切壁とを
   備えた船舶居住区の壁構造において、 上記外側壁を非金属製の単層パネルで構成するとともに
   、上記仕切壁を２枚の薄鋼板間に断熱吸音材を充填して
   なる定尺寸法の複合パネルで構成し、上記仕切壁の外側
   壁側のパネル端部を上記空間内に突出させたことを特徴
   とする船舶居住区の壁構造。