JPS63102813A - ガンドリル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、工具本体の先端から後端側に向かい切屑排
出溝が設けられたガンドリルに関するものである。

「従来の技術Ｊ 従来のガンドリルとしては、例えば第８図および第９図
に符号ｌで示すようなものが知られている。

このガンドリル１は、ガンドリル本体【１を存している
。このガンドリル本体１１は、パイプ状の部材の外周に
先端から後端側に向って断面Ｖ字状の切屑排出溝Ｉ２が
形成されてなるものである。

そして、前記切屑排出溝１２は、その回転方向を向く壁
面１３とその回転方向と反対の方向を向く壁面１４との
なす角が１１０°になるように形成されている。このガ
ンドリル本体１１の先端には、切刃デツプを１５がろう
付けされている。この切刃チップ１５は、チップ本体１
６を有しており、このデツプ本体１６には、切屑排出Ｊ
１７が設けられている。この切屑排出溝１７は、先端か
ら後端側に向かい軸線方向に沿って形成されており、そ
の後端は前記切屑排出溝１２の先端に接続して配設され
ている。この切屑排出溝１７は、断面Ｖ字状をなす２つ
の壁面、すなわち、チップ本体の回転方向を向く壁面１
８とその回転方向と反対の方向を向く壁面１９とによっ
て画成・されている。

そして、前記２つの壁面１８．１９は互いに角度α＝ｌ
ＩＯ°をなすように配設されている。また、前記回転方
向を向く壁面Ｉ８の先端部には、切刃２０が形成され、
この切刃２０は、軸線方向先方に突出したアペックスポ
イント２１から内側へ向かう内切刃２２と、外側へ向か
う外切刃２３とから構成されている。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、上記のガンドリルｌにあっては、屑切削高送
り加工において、内切刃２２からの切屑と外切刃２３か
らの切屑との相互干渉力だけで切屑が分断されることが
難しい。また、第１θ図に示すように、切屑Ｔが回転方
向と反対方向を向く壁面１９に干渉するとともに加工さ
れた内壁面に当たり、切屑が切屑排出Ｗ１ｔ１７内で多
角形に形成される。このため、ビビリ振動が発生すると
ともに切屑排出が困難となり、最悪の場合は切屑詰まり
等を生じドリル折損という事態を引き起こすという問題
点があった。

「発明の目的」 この発明は、切屑のカーリングを滑らかにすることによ
って切屑の排出をスムーズに行うことができるガンドリ
ルを提供することを目的とする。

「発明の構成」 この発明は、切屑排出溝の回転方向と反対の方向を向く
壁面に、先端から後端側へ向って延在する溝を形成した
構成としたものである。

「実施例」 以下、この発明の一実施例について第１図および第２図
を参照して説明する。なお、これらの図において、従来
例と同一構成の部分には同一符号を付して、その説明を
省略する。

第１図および第２図は、この発明に係るガンドリル３を
示す図である。このガンドリル３は、上記従来のガンド
リルにおいて、切屑排出溝の回転方向と反対の方向を向
く壁面１９に、軸線方向に延在する断面円弧状の溝３１
を形成したものである。この溝３１は、前記壁面１９の
先端から、前記壁面１９の後端から先端方向に僅かに離
間した位置まで、前記壁面１９の後端縁部を残して形成
されている。

このように、このガンドリル３にあっては、切屑排出溝
の回転方向と反対の方向を向く壁面１９に、先端から後
端側へ向って延びる断面円弧状の溝３１を形成している
から、第３図に示すように、切屑Ｔを溝３■の壁面に沿
って滑らかにカールさせることができ、したがって切屑
排出をスムーズに行うことができる。その結果、ビビリ
振動を防止し動力の安定をはかることができるとともに
、仕上げ面精度の向上をはかることができ、低トルク高
送り切削を可能とすることができる。

次に、本発明の他の実施例であるガンドリル４について
、第４図を参照して説明する。なお、この図において上
記実施例と同一構成の部分には同一符号を付してその説
明を省略するとともに、以下の説明において上記実施例
と同様の作用効果についてもその説明も省略する。

このガンドリル４においては、その切屑排出溝１７は、
回転方向を向く壁面１８と回転方向と反対の方向を向く
壁面１９とのなす角度αが９０゜になるように形成され
ている。そして、切刃チップ１５は、ガンドリル本体１
１の先端に、切刃チップ１５の回転方向を向く壁面１８
がガンドリル本１１゛の回転方向を向く壁面１３にほぼ
一致するとともに、切刃チップ１５の回転方向と反対、
の方向を向く壁面■９がガンドリル本体ＩＩの回転方向
と反対の方向を向く壁面１４より回転方向と反対方向前
方に位置するように配設されている。また、切刃チップ
１５の回転方向と反対の方向を向く壁面１９には、断面
円弧状の溝４１が、壁面１９の先端から後端まで設けら
れている。

このように、このガンドリル４にあっては、切刃チップ
１５の２つの壁面１８．１９のなず角度αを９０°とし
ているから、第５図に示すように、角度αを１１０”　
とした場合に比べ、切屑Ｔをより小さな曲率半径でカー
リングさせることができ、したがって、切屑の排出がス
ムーズであるとともに、切屑の分断をより確実に行うこ
とができる。

また、前記切刃デツプ１５の回転方向と反対方向を向く
壁面１９を、ガンドリル本体１１の回転方向と反対方向
を向く壁面１４より回転方向と反対方向前方に位置せし
めることによって、溝４１を切刃チップ１５の壁面１９
の後端まで形成している。したがって、切刃チップ１５
の切屑排出溝１７からガンドリル本体１１の切屑排出溝
１２へ、切屑をスムーズに排出することができる。

なお、上記実施例においては、切刃チップの回転方向を
向く壁面１８は、単一の平面に形成されているが、これ
に限る必要はなく、第６図および第７図に示すガン・ド
リル５のように、回転方向を向く壁面１８の内側部分に
凸部５１を形成する一方、外側部分に凹溝曲部５２を形
成してもよい。

また、上記実施例においては、溝として断面円弧状の溝
を採用しているが、これに限る必要はなく、断面凹曲線
状の溝でもよい。

「発明の効果」 以上に説明したように、この発明゛によれば、切屑排出
溝の回転方向と反対の方向を向く壁面に、先端から後端
側へ向って延在する溝を形成しているから、切屑のカー
リングを滑らかにし、切屑の排出をスムーズに行うこと
ができ、したがってビビリ振動を防止し動力の安定をは
かることができるとともに、仕上げ面精度の向上をはか
ることができ、低トルク高進り切削が可能となるという
効果かえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図はその軸線方向先端視図、第２図はその側面
図、第３図は第１図および第２図で示すガンドリルでワ
ークを切削している状態を示す断面図、第４図は他の実
施例を示す軸線方向先端視図、第５図は第４図に示すガ
ンドリルでワークを切削している状態を示す断面図、第
６図および第７図はもう一つの実施例を示す図であって
、第６図はその軸線方向先端視図、第７図はその側面図
、第８図および第９図は従来のガンドリルの一例を示す
図であって、第８図はその側面図、第９図はその軸線方
向先端視図、第１Ｏ図は第８図および第９図で示すガン
ドリルでワークを切削している状態を示す断面図である
。 ３・・・・・・ガンドリル、４・・・・・・ガンドリル
、５・・・・・・ガンドリル、１６・・・・・・チップ
本体（工具本体）、エフ・・・・・・切屑排出溝、１９
・・・・・・壁面、３１・・・・・・溝、４１・・・・
・・溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 工具本体の先端から後端側に向かい軸線方向に沿って断
   面Ｖ字状の切屑排出溝が設けられたガンドリルにおいて
   、前記切屑排出溝の回転方向と反対の方向を向く壁面に
   、先端から後端側へ向って延在する溝を形成したことを
   特徴とするガンドリル。