JPS6310196B2 - - Google Patents

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JPS6310196B2
JPS6310196B2 JP61178476A JP17847686A JPS6310196B2 JP S6310196 B2 JPS6310196 B2 JP S6310196B2 JP 61178476 A JP61178476 A JP 61178476A JP 17847686 A JP17847686 A JP 17847686A JP S6310196 B2 JPS6310196 B2 JP S6310196B2
Authority
JP
Japan
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mol
storage type
image converter
phosphor
baf
Prior art date
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Application number
JP61178476A
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English (en)
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JPS62260884A (ja
Inventor
Noboru Kodera
Shusaku Eguchi
Norio Miura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasei Optonix Ltd
Original Assignee
Kasei Optonix Ltd
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Filing date
Publication date
Priority claimed from JP7729079A external-priority patent/JPS5945706B2/ja
Application filed by Kasei Optonix Ltd filed Critical Kasei Optonix Ltd
Priority to JP17847686A priority Critical patent/JPS62260884A/ja
Publication of JPS62260884A publication Critical patent/JPS62260884A/ja
Publication of JPS6310196B2 publication Critical patent/JPS6310196B2/ja
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  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は蓄積型放射線像変換器(以下、「蓄積
型像変換器」と略称する)に関する。更に詳しく
は希土類元素付活フロロハロゲン化バリウム蛍光
体から成る蛍光体層を有する蓄積型像変換器の改
良に関する。 ある種の蛍光体は電離放射線、紫外線、電子線
等の照射を受けた後、可視光あるいは赤外線の照
射を受けると蛍光を発する。この現象は「輝尽」
と呼ばれ、輝尽を示す蛍光体は「輝尽性蛍光体」
と呼ばれるが、輝尽性蛍光体は蓄積型像変換器と
して利用出来ることが知られている。すなわち、
輝尽性蛍光体からなる蛍光体層に被写体を透過し
た放射線を吸収せしめ、その後可視光あるいは赤
外線を蛍光体層に照射することによつて輝尽性蛍
光体が蓄積した放射線エネルギーを蛍光として放
出させ、それを検出することによつて被写体の放
射線像を得ることができる。このような蓄積型像
変換器を実用するにあたつては被写体は人である
場合が多く、従つて被写体の被曝線量をできるだ
け軽減させることが必要とされる。この点から蓄
積型像変換器に用いられる輝尽性蛍光体としては
輝尽の発光輝度がより高いものが要望される。 従来、輝尽性蛍光体の1種として、その組成式
が BaFX:yLn (但しXは塩素、臭素および沃素のうちの少なく
とも1種、Lnはユーロピウム、セリウムおよび
テルビウムのうちの少なくとも1種であり、yは
0≦y≦0.2なる条件を満たす数である) で表わされる希土類元素付活フロロハロゲン化バ
リウム蛍光体が知られている(特願昭53―84744
号)。この蛍光体を含む、その組成式が BaF2・aBaX2:zLn (但しXおよびLnは上記と同じ定義を有し、a
およびzはそれぞれ0.90≦a≦1.05および0≦z
≦0.4なる条件を満たす数である) で表わされる希土類元素付活フロロハロゲン化バ
リウム蛍光体(a=1の場合上記特願昭53―
84744号に記載されている蛍光体に一致する)は
高輝度の輝尽発光を示すことが知られているが、
蓄積型像変換器として利用するにあたつては上述
のような状況からさらに輝尽発光輝度の向上が望
まれている。 従つて本発明は上記希土類元素付活フロロハロ
ゲン化バリウム蛍光体の輝尽発光輝度を向上せし
め、これを蛍光体層として用いることによつて従
来のものに比べてより高感度の蓄積型像変換器を
提供することを目的とするものである。 本発明者等は上記目的を達成するために従来の
蓄積型像変換器の蛍光体層として用いられている
上記希土類元素付活フロロハロゲン化バリウム蛍
光体について種々の研究を行なつてきた。その結
果、該蛍光体の母体構成成分である弗化バリウム
およびハロゲン化バリウムにさらに特定のアルカ
リ金属弗化物、特定の2価金属弗化物および特定
の3価金属弗化物から選ばれる弗化物の1種もし
くは2種以上を固溶させて母体を構成し、この母
体をユーロピウム、セリウムおよびテルビウムの
うち1種もしくは2種以上で付活した場合には上
記従来の希土類元素付活フロロハロゲン化バリウ
ム蛍光体よりも高輝度の輝尽発光を示す蛍光体が
得られることを見出し、本発明を完成させるに至
つた。 本発明の蓄積型像変換器はその組成式が BaF2・aBaX2・bMe〓F・cMe〓F2 ・dMe〓F3:eLn (但しXは塩素、臭素および沃素のうちの少なく
とも1種、Me〓はリチウムおよびナトリウムのう
ちの少なくとも1種、Me〓はベリリウム、カルシ
ウムおよびストロンチウムのうちの少なくとも1
種、Me〓はアルミニウム、ガリウム、イツトリウ
ムおよびランタンのうちの少なくとも1種、Ln
はユーロピウム、セリウムおよびテルビウムのう
ちの少なくとも1種であり、a、b、c、dおよ
びeはそれぞれ0.90≦a≦1.05、0≦b≦0.9、0
≦c≦1.2、0≦d≦0.03および10-6≦e≦0.03な
る条件を満たす数であり、かつb、cおよびdは
同時に0となることはない) で表わされる希土類元素付活複合ハロゲン化物蛍
光体から成る蛍光体層を有することを特徴とす
る。得られる蓄積型像変換器の感度の点から上記
組成式のaより好ましい範囲は0.95≦a≦1.02、
bのより好ましい範囲は0.01≦b≦0.5、cのよ
り好ましい範囲は0.01≦c≦0.2、dのより好ま
しい範囲は0.0005≦d≦0.01およびeのより好ま
しい範囲は10-4≦e≦0.01である。 本発明の蓄積型像変換器の蛍光体層に用いられ
る希土類元素付活複合ハロゲン化物蛍光体はX
線、γ線等の電離放射線、紫外線、電子線等を照
射した後450乃至800nmの波長の光で励起すると
従来の希土類元素付活フロロハロゲン化バリウム
蛍光体よりも高輝度の輝尽発光を示す。 本発明の蓄積型像変換器に使用される上記組成
式で表わされる蛍光体は以下に述べる製造方法に
よつて製造される。 先ず蛍光体原料としては (i) 弗化バリウム(BaF2)、 (ii) 塩化バリウム(BaCl2)、臭化バリウム
(BaBr2)および沃化バリウム(BaI2)のうち
の1種もしくは2種以上、 (iii) 弗化リチウム(LiF)、弗化ナトリウム
(NaF)、弗化ベリリウム(BeF2)、弗化カルシ
ウム(CaF2)、弗化ストロンチウム(SrF2)、
弗化アルミニウム(AlF2)、弗化ガリウム
(GaF3)、弗化イツトリウム(YF3)および弗
化ランタン(LaF3)のうちの1種もしくは2
種以上、および (iv) 塩化物、弗化物、臭化物、硝酸塩、酸化物等
のユーロピウム化合物、セリウム化合物および
テルビウム化合物からなる化合物群から選ばれ
る化合物の1種もしくは2種以上 が用いられる。上記各蛍光体原料を化学量論的に BaF2・aBaX2・bMe〓F・cMe〓F2 ・dMe〓F3:eLn (但しXは塩素、臭素および沃素のうちの少なく
とも1種、Me〓はリチウムおよびナトリウムのう
ちの少なくとも1種、Me〓はベリリウム、カルシ
ウムおよびストロンチウムのうちの少なくとも1
種、Me〓はアルミニウム、ガリウム、イツトリウ
ムおよびランタンのうちの少なくとも1種、Ln
はユーロピウム、セリウムおよびテルビウムのう
ちの少なくとも1種であり、a、b、c、dおよ
びeはそれぞれ0.90≦a≦1.05、0≦b≦0.9、0
≦c≦1.2、0≦d≦0.03および10-6≦e≦0.03な
る条件を満たす数であり、かつb、cおよびdは
同時に0となることはない) なる混合組成式となるように秤取し、これらをボ
ールミル、ミキサーミル等を用いて充分に混合す
る。次に上記蛍光体体原料混合物をアルミナルツ
ボ、石英ルツボ等の耐熱性容器に詰めて電気炉中
で焼成を行なう。焼成温度は600乃至1000℃が適
当であり、好ましくは700乃至900℃である。焼成
時間は蛍光体原料混合物の充填量、焼成温度等に
よつて異なるが一般には1乃至6時間が適当であ
る。焼成は空気中で行なつても良いがアルゴンガ
ス雰囲気、窒素ガス雰囲気等の中性雰囲気、少量
の水素ガスを含む窒素ガス雰囲気、炭素雰囲気等
の弱還元性雰囲気中で焼成するのがより好好まし
い。なお、本発明の蓄積型像変換器に用いられる
蛍光体のうちで2価のユーロピウムを付活剤とす
る蛍光体は特に実用性が高いが、この蛍光体を製
造するに際してはユーロピウムの原料として3価
のユーロピウム化合物が用いられ、この3価のユ
ーロピウム化合物は焼成過程で還元されて2価の
ユーロピウムとされる。従つてこの2価のユーロ
ピウムを付活剤とする蛍光体を製造するに際して
は弱還元性雰囲気中で焼成を行なうことを必須と
する。また、上記焼成条件で1度焼成した後、焼
成物を電気炉外に取り出して粉砕した後、同一条
件で再焼成を行なえば、得られる蛍光体の輝尽発
光輝度を更に高めることができる。焼成後、得ら
れる焼成物は粉砕、ふるい分け等の蛍光体製造法
において一般に採用される各種操作を行なつて本
発明の蓄積型像変換器用の希土類元素付活複合ハ
ロゲン化物蛍光体(BaF2・aBaX2・bMe〓F・
cMe〓F2・dMe〓F3:eLn、但しX、Me〓、Me〓、
Me〓、Ln、a、b、c、dおよびeは前記同様
である。以下、同様である)を得る。 本発明の蓄積型像変換器の蛍光体層として上述
のようにして製造されたBaF2・aBaX2・bMe〓
F・cMe〓F2・dMe〓F3:eLn蛍光体を用いる以外
は従来の蓄積型像変換器と同様にして製造され
る。即ち、紙、プラスチツクフイルム、ガラス
板、アルミニウム等の支持体上に上記BaF2
aBaX2・bMe〓F・cMe〓F2・dMe〓F3:eLn蛍光
体と硝化綿等の結合剤と溶剤との混合物から成る
蛍光体塗布液を塗布し、乾燥させて蛍光体層を形
成し、必要に応じて蛍光体層表面にポリエチレン
フタレート薄膜等からなる保護膜を形成すること
によつて本発明の蓄積型像変換器を製造すること
が出来る。 上述のようにして製造される本発明の蓄積型像
変換器は希土類元素付活フロロハロゲン化バリウ
ム蛍光体から成る従来の蓄積型像変換器よりも高
輝度の輝尽発光を示し、従つて高感度である。 第1図は本発明の蓄積型像変換器に用いられる
BaF2・BaX2・bMe〓F:0.0005LnにおけるMe〓
Fの量(b値)と、この蛍光体に80KVpのX線
を照射した後キセノンランプから発する光を分光
して得た630nmの光で励起して輝尽を起こさせた
時の発光輝度との関係を、Xが臭素であり、Me〓
がリチウムであり、またLnが2価のユーロピウ
ムである場合(すなわちBaF2・BaBr2・bLiF:
0.0005Eu2+)について示すグラフである。第1図
において輝尽発光輝度を示す縦軸はMe〓Fが蛍光
体母体中に含まれていない従来のBaF2・BaX2
0.0005Ln(すなわちBaF2・BaBr2:0.0005Eu2+
の輝尽発光輝度を100とする相対値で示してある。
第1図から明らかなようにb値が0<b≦0.9の
範囲にある場合にBaF2・BaX2・bMe〓F:
0.0005Lnは従来のBaF2・BaX2:0.0005Lnよりも
高輝度の輝尽発光を示し、この範囲内でも特に
0.01≦b≦0.5である場合により一層高輝度の輝
尽発光を示す。なお第1図はXが臭素であり、
Me〓がリチウムであり、またLnが2価のユーロ
ピウムである場合、すなわちBaF2・BaBr2
bLiF:0.0005Eu2+についてのb値と輝尽発光輝
度との関係を示すグラフであるが、Xが塩素であ
る場合、あるいは沃素である場合、あるいは臭
素、塩素および沃素のうちの2種以上からなる場
合、Me〓がナトリウムである場合、あるいはリチ
ウムとナトリウムからなる場合、またLnがセリ
ウムである場合、あるいはテルビウムである場
合、あるいはユーロピウム、セリウムおよびテル
ビウムのうちの2種以上からなる場合もb値と輝
尽発光輝度との関係は第1図とほぼ同様の傾向に
あることが確認された。また第1図は蛍光体母体
中にMe〓F2およびMe〓F3が含まれない場合(す
なわちb≠0、c=0およびd=0である場合)
についてのMe〓F量b値と輝尽発光輝度との関係
を示すグラフであるが、Me〓Fと共にMe〓F2
よびMe〓F3のうちのいずれか一方あるいはその
両方が含まれる場合(b≠0、c≠0およびd=
0である場合、b≠0、c=0およびd≠0であ
る場合、あるいはb≠0、c≠0およびd≠0で
ある場合)もb値と輝尽発光輝度との関係は第1
図とほぼ同様の傾向にあることが確認された。 第2図は本発明の蓄積型像変換器に用いられる
BaF2・BaX2・cMe〓F2:0.0005LnにおけるMe〓
F2の量(c値)と、この蛍光体に80KVpのX線
を照射した後キセノンランプから発する光を分光
して得た630nmの光で励起して輝尽を起こさせた
時の発光輝度との関係を、Xが臭素であり、Me〓
がカルシウムであり、またLnが2価のユーロピ
ウムである場合(すなわちBaF2・BaBr2
cCaF2:0.0005Eu2+)について示すグラフであ
る。第2図において輝尽発光輝度を示す縦軸は
Me〓F2が蛍光体母体中に含まれていない従来の
BaF2・BaX2:0.0005Ln(すなわちBaF2・Br2
0.0005Eu2+)の輝尽発光輝度を100とする相対値
で示してある。第2図から明らかなようにc値が
0<c≦1.2の範囲にある場合にBaF2・BaX2
cMe〓F2:0.0005Lnは従来のBaF2・BaX2
0.0005Lnよりも高輝度の輝尽発光を示し、この範
囲内でも特に0.01≦c≦0.2である場合により一
層高輝度の輝尽発光を示す。なお第2図はXが臭
素であり、Me〓がカルシウムであり、またLnが
2価のユーロピウムである場合、すなわち
BaF2・BaBr2・cCaF2:0.0005Eu2+についてのc
値と輝尽発光輝度との関係を示すグラフである
が、Xが塩素である場合、あるいは沃素である場
合、あるいは臭素、塩素および沃素のうちの2種
以上からなる場合、Me〓がベリリウムである場
合、あるいはストロンチウムである場合、あるい
はカルシウム、ベリリウムおよびストロンチウム
のうちの2種以上からなる場合、またLnがセリ
ウムである場合、あるいはテルビウムである場
合、あるいはユーロピウム、セリウムおよびテル
ビウムのうち2種以上からなる場合もc値と輝尽
発光輝度との関係は第2図とほぼ同様の傾向にあ
ることが確認された。また第2図は蛍光体母体中
にMe〓FおよびMe〓F3が含まれない場合(すな
わちb=0、c≠0およびd=0である場合)に
ついてのMe〓F2量c値と輝尽発光輝度との関係
を示すグラフであるが、Me〓F2と共にMe〓Fお
よびMe〓F3のうちのいずれか一方あるいはその
両方が含まれる場合(b≠0、c≠0およびd=
0である場合、b=0、c≠0およびd≠0であ
る場合、あるいはb≠0、c≠0およびd≠0で
ある場合)もc値と輝尽発光輝度との関係は第2
図とほぼ同様の傾向にあることが確認された。 第3図は本発明の蓄積型像変換器に用いられる
BaF2・BaBr2・dMe〓F3:0.0005LnにおけるMe〓
F3の量(d値)と、この蛍光体に80KVpのX線
を照射した後キセノンランプから発する光を分光
して得た630nmの光で励起して輝尽を起こさせた
時の発光輝度との関係を、Xが臭素であり、Me〓
がアルミニウムであり、またLnが2価のユーロ
ピウムである場合(すなわちBaF2・BaBr2
dAlF3:0.0005Eu2+)について示すグラフであ
る。第3図において輝尽発光輝度を示す縦軸は
Me〓F3が蛍光体母体中に含まれていない従来の
BaF2・BaX2:0.0005Ln(すなわちBaF2
BaBr2:0.0005Eu2+)の輝尽発光輝度を100とす
る相対値で示してある。第3図から明らかなよう
にd値が0<d≦0.03の範囲にある場合に
BaF2・BaX2・dMe〓F3:0.0005Lnは従来の
BaF2・BaX2:0.0005Lnよりも高輝度の輝尽発光
を示し、この範囲内でも特に0.0005≦d≦0.01で
ある場合により一層高輝度の輝尽発光を示す。な
お第3図はXが臭素であり、Me〓がアルミニウム
であり、またLnが2価のユーロピウムである場
合、すなわちBaF2・BaBr2・dMe〓F3
0.0005Eu2+についてのd値と輝尽発光輝度との関
係を示すグラフであるが、Xが塩素である場合、
あるいは沃素である場合、あるいは臭素、塩素お
よび沃素のうちの2種以上からなる場合、Me〓が
ガリウムである場合、あるいはイツトリウムであ
る場合、あるいはランタンである場合、あるいは
アルミニウム、ガリウム、イツトリウムおよびラ
ンタンのうちの2種以上からなる場合、またLn
がセリウムである場合、あるいはテルビウムであ
る場合、あるいはユーロピウム、セリウムおよび
テルビウムのうちの2種以上からなる場合もd値
と輝尽発光輝度との関係は第3図とほぼ同様の傾
向にあることが確認された。また第3図は蛍光体
母体中にMe〓FおよびMe〓F2が含まれない場合
(すなわちb=0、c=0およびd≠0である場
合)についてのMe〓F3量d値と輝尽発光輝度と
の関係を示すグラフであるが、Me〓F3と共に
Me〓FおよびMe〓F2のうちのいずれか一方ある
いはその両方が含まれる場合(b≠0、c=0お
よびd≠0である場合、b=0、c≠0およびd
≠0である場合、あるいはb≠0、c≠0および
d≠0である場合)もd値と輝尽発光輝度との関
係は第3図とほぼ同様の傾向にあることが確認さ
れた。 また本発明の蓄積型像変換器に用いられる蛍光
体の母体構成成分であるBaX2の量(すなわちa
値)ならびに付活剤であるLnの量(すなわちe
値)は、輝尽発光輝度の点からa値については従
来の蛍光体の場合と同様に0.90≦a≦1.05の範
囲、e値については10-6≦e≦0.03の範囲であ
り、特に0.95≦a≦1.02および10-4≦e≦0.01の
範囲にある場合により一層高輝度の輝尽発光を示
す。 以上説明したように、本発明の蓄積型像変換器
に用いられるBaF2・aBaX2・bMe〓F・cMe〓
F2・dMe〓F3:eLn蛍光体はX線、紫外線、電子
線等を照射した後450乃至800nmの波長の光で励
起すると、従来の希土類元素付活フロロハロゲン
化バリウム蛍光体よりも高輝度の輝尽発光を示
し、従つてこの蛍光体を用いた本発明の蓄積型像
変換器は従来の希土類元素付活フロロハロゲン化
バリウム蛍光体を用いた蓄積型像変換器よりも高
感度である。 次に実施例によつて本発明を説明する。 実施例 各蛍光体原料を下記(1″)〜(20″)に示され
るように秤取した後ボールミルを用いて充分に混
合して20種類の蛍光体原料混合物を調製した。 (1″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 297.1g
(1モル)、LiF 5.2g(0.2モル)およびEuCl3
0.129g(0.0005モル)。 (2″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 297.1g
(1モル)、BeF2 4.7g(0.1モル)およびEuCl3
0.129g(0.0005モル)。 (3″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 294.1g
(1モル)、AlF3 0.25g(0.003モル)および
EuCl3 0.026g(0.0001モル)。 (4″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 297.1g
(1モル)、CaF2 3.9g(0.05モル)および
EuCl3 0.052g(0.0002モル)。 (5″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 297.1g
(1モル)、SrF2 12.6g(0.1モル)および
EuCl3 0.052g(0.0002モル)。 (6″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 297.1g
(1モル)、LaF3 0.98g(0.005モル)および
EuCl3 0.052g(0.0002モル)。 (7″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 294.1g
(0.99モル)、LiF 0.26g(0.01モル)、NaF
0.42g(0.01モル)およびEuCl3 0.077g
(0.0003モル)。 (8″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 291.2g
(0.98モル)、BeF2 2.4g(0.05モル)、CaF2
3.9g(0.05モル)およびEuCl3 0.077g
(0.0003モル)。 (9″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 294.1g
(0.99モル)、LiF 0.52g(0.02モル)、AlF3
0.17g(0.002モル)およびEuCl3 0.129g
(0.0005モル)。 (10″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 297.1g
(1モル)、LiF 0.26g(0.01モル)、CaF2 15.6
g(0.2モル)、AlF3 0.08g(0.001モル)およ
びEuCl3 0.129g(0.0005モル)。 (11″) BaF2 175.3g(1モル)、BaCl2 210.3g
(1.01モル)、NaF 4.2g(0.1モル)、および
EuF3 0.104g(0.0005モル)。 (12″) BaF2 175.3g(1モル)、BaCl2 208.2g
(1モル)、LiF 0.26g(0.01モル)、SrF212.6
g(0.1モル)およびEuF3 0.104g(0.0005モ
ル)。 (13″) BaF2 175.3g(1モル)、BaCl2 212.4g
(1.02モル)、CaF2 7.8g(0.1モル)およびCe
(NO33 0.033g(0.0001モル)。 (14″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 237.7g
(0.8モル)、BaCl2 39.6g(0.19モル)、BeF2
2.4g(0.05モル)、AlF3 0.08g(0.001モル)
およびEuF3 0.104g(0.0005モル)。 (15″) BaF2 175.3g(1モル)、BaCl2 208.2g
(1モル)、GaF3 1.3g(0.01モル)、EuCl3
0.026g(0.00011モル)およびTbCl3 0.005g
(0.00002モル)。 (16″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 297.1g
(1モル)、YF3 1.5g(0.01モル)、EuF3 0.042
g(0.0002モル)およびCe(NO33 0.007g
(0.00002モル)。 (17″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 291.2g
(1.98モル)、AlF3 0.08g(0.001モル)GaF3
0.13g(0.001モル)、EuCl3 0.026g(0.0001モ
ル)およびTbCl3 0.0025g(0.00001モル)。 (18″) BaF3 175.3g(1モル)、BaI2 391.1g
(1モル)、BeF2 4.7g(0.1モル)およびEuF3
0.209g(0.001モル)。 (19″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 285.2g
(0.96モル)、BaI2 11.7g(0.03モル)、LiF
0.52g(0.02モル)およびEuCl3 0.077g
(0.0003モル)。 (20″) BaF2 175.3g(1モル)、BaBr2 288.2g
(0.97モル)、BaI2 11.7g(0.03モル)、LiF
0.26g(0.01モル)、CaF2 0.78g(0.01モル)
およびEuF3 0.063g(0.0003モル)。 次に上記20種類の蛍光体原料混合物をそれぞれ
アルミナルツボに詰めて電気炉に入れ、蛍光体原
料混合物(1″)〜(17″)については炭素雰囲気
中で850℃の温度、蛍光体原料混合物(18″)〜
(20″)については2%の水素ガスを含む窒素ガス
雰囲気中で800℃の温度で3時間焼成した。焼成
後ルツボを電気炉から取り出して空気中で急冷し
た。得られた焼成物を粉砕した後150メツシユの
篩を通して粒子をそろえ、20種類の蛍光体{(1′)
〜(20′)}を得た。 次に、このようにして製造した20種類の各蛍光
体を用い、蛍光体8重量部と硝化綿1重量部とを
溶剤(アセトン、酢酸エチル、および酢酸ブチル
の混液)を用いて混合し、粘度がおよそ50センチ
ストークスの塗布液(20種類)を調製した。次い
でこの塗布液を水平に置いたポリエチレンフタレ
ートフイルムからなる支持体上に均一に塗布し、
一昼夜放置し、自然乾燥することによつて約
300μの蛍光体層を有する20種類の蓄積型像変換
器(1)〜(20)を製造した。 これとは別に比較のため、下表に示した組成を
有する16種類の公知の希土類元素付活フロロハロ
ゲン化バリウム蛍光体{(R1′)〜(R16′)}を用
いる以外は同様にして16種類の蓄積型像変換器
(R1)〜(R16)を製造した。 上述のようにして得られた蓄積型像変換器(1)〜
(20)およびR(1)〜R(16)にそれぞれ同一線量の
X線(80KVp)を照射した後、分光器にセツト
されたキセノンランプから発する光を分光して得
た630nmの光でこれらの蓄積型像変換器の蛍光体
層を励起して輝尽発光輝度を測定した。その結
果、これらの蓄積型像変換器の蛍光体層から発す
る輝尽発光輝度は、下表に示される通り、同一条
件で測定した従来の希土類元素付活フロロハロゲ
ン化バリウム蛍光体を用いたものの輝尽発光輝度
よりも高く、高感度であつた。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蓄積型像変換器に用いられる
BaF2・BaX2・bMe〓F:0.0005Ln蛍光体におけ
るb値と輝尽発光輝度との関係を例示するグラフ
である。第2図は本発明の蓄積型像変換器に用い
られるBaF2・BaX2・cMe〓F2:0.0005Ln蛍光体
におけるc値と輝尽発光輝度との関係を例示する
グラフである。第3図は本発明の蓄積型像変換器
に用いられるBaF2・BaX2・dMe〓F3:0.0005Ln
蛍光体におけるd値と輝尽発光輝度との関係を例
示するグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 組成式が BaF2・aBaX2・bMe〓F・cMe〓F2 ・dMe〓F3:eLn (但しXは塩素、臭素および沃素のうちの少なく
    とも1種、Me〓はリチウムおよびナトリウムのう
    ちの少なくとも1種、Me〓はベリリウム、カルシ
    ウムおよびストロンチウムのうちの少なくとも1
    種、Me〓はアルミニウム、ガリウム、イツトリウ
    ムおよびランタンのうちの少なくとも1種、Ln
    はユーロビウム、セリウムおよびテルビウムのう
    ちの少なくとも1種であり、a、b、c、dおよ
    びeはそれぞれ0.90≦a≦1.05、0≦b≦0.9、0
    ≦c≦1.2、0≦d≦0.03および10-6≦e≦0.03な
    る条件を満たす数であり、かつb、cおよびdは
    同時に0となることはない) で表わされる希土類元素付活複合ハロゲン化物蛍
    光体から成る蛍光体層を有することを特徴とする
    蓄積型放射線像変換器。 2 上記b、cおよびdがそれぞれb≠0、c=
    0およびd=0であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の蓄積型放射線像変換器。 3 上記a、bおよびeがそれぞれ0.95≦a≦
    1.02、0.01≦b≦0.5および10-4≦e≦0.01なる条
    件を満たす数であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の蓄積型放射線像変換器。 4 上記b、cおよびdがそれぞれb=0、c≠
    0およびd=0であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の蓄積型放射線像変換器。 5 上記a、cおよびeがそれぞれ0.95≦a≦
    1.02、0.01≦c≦0.2および10-4≦e≦0.01なる条
    件を満たす数であることを特徴とする特許請求の
    範囲第4項記載の蓄積型放射線像変換器。 6 上記b、cおよびdがそれぞれb=0、c=
    0およびd≠0であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の蓄積型放射線像変換器。 7 上記a、dおよびeがそれぞれ0.95≦a≦
    1.02、0.0005≦d≦0.01および10-4≦e≦0.01なる
    条件を満たす数であることを特徴とする特許請求
    の範囲第6項記載の蓄積型放射線像変換器。 8 上記b、cおよびdがそれぞれb≠0、c≠
    0およびd=0であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の蓄積型放射線像変換器。 9 上記a、b、cおよびeがそれぞれ0.95≦a
    ≦1.02、0.01≦b≦0.5、0.01≦c≦0.2および10≦
    e≦0.01なる条件を満たす数であることを特徴と
    する特許請求の範囲第8項記載の蓄積型放射線像
    変換器。 10 上記b、cおよびdがそれぞれb≠0、c
    =0およびd≠0であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の蓄積型放射線像変換器。 11 上記a、b、dおよびeがそれぞれ0.95≦
    a≦1.02、0.01≦b≦0.5、0.0005≦d≦0.01およ
    び10-4≦e≦0.01なる条件を満たす数であること
    を特徴とする特許請求の範囲第10項記載の蓄積
    型放射線像変換器。 12 上記b、cおよびdがそれぞれb=0、c
    ≠0およびd≠0であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の蓄積型放射線像変換器。 13 上記a、b、dおよびeがそれぞれ0.95≦
    a≦1.02、0.01≦c≦0.2、0.0005≦d≦0.01およ
    び10-4≦e≦0.01なる条件を満たす数であること
    を特徴とする特許請求の範囲第12項記載の蓄積
    型放射線像変換器。 14 上記b、cおよびdがそれぞれb≠0、c
    ≠0およびd≠0であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の蓄積型放射線像変換器。 15 上記a、b、c、dおよびeがそれぞれ
    0.95≦a≦1.02、0.01≦b≦0.5、0.01≦c≦0.2、
    0.0005≦d≦0.01および10-4≦e≦0.01なる条件
    を満たす数であることを特徴とする特許請求の範
    囲第14項記載の蓄積型放射線像変換器。
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JPS5512145A (en) * 1978-07-12 1980-01-28 Dainippon Toryo Co Ltd Conversion of radiation image
JPS6310196A (ja) * 1986-07-01 1988-01-16 株式会社リコー 音声認識装置

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