JPS629980Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は機枠１に互に対向位置に符合する格子板
２，２を対向方向に近接離反自在に設けて同格子
板２，２と直交する長板３の挾持装置４を形成
し、格子板２，２の間隔ｔ部に長板３の両面を露
出する構成よりなる丁張板塗装装置に関するもの
であつて土工用丁張板５の両面に定寸毎に赤６、
白７の色彩を交互に正確に多量塗装しようとする
ものである。格子板２，２はそれぞれ縦向に間隔
ｔを介して並列し上下横枠８，９および中程横枠
１０により一体の格子枠１１，１１を形成し、一
方の格子枠１１を機枠１に固定した支持枠１２の
内部に摺動自在に嵌合し、第３図、第６図に示す
ように格子板２の背面に設けた取付板１３に支持
した回動ボルト１４を機枠１に設けた縦向固定杆
１５の雌螺子１６に螺合し、上記一方の格子枠１
１を支持枠１２の内部に進退摺動調節することが
できる。他方の格子枠１１はその下端を上記支持
枠１２の下端部にピン１７によつて枢支し、矢印
ａ方向に回動して一方の格子枠１１に近接し、逆
方向に回動して離反させることができる。互に符
合する位置にあり互に対向する格子板２，２の対
向面には第２図に示すように縦縁にスポンジ条１
８，１８を突設する、この格子板２と間隔ｔとは
同一幅（20cm）に形成される。尚図中１９，２０
で示すものは間隔ｔ部に突設した長板支持片、２
１は上部支持片２０の透孔に挿入する締付用楔、
２２は格子枠１１の上端に設けた締付用片、２３
は同片２２に穿設した透孔に挿入する締付用楔、
２４は格子枠１１用支持杆、２５は同支持杆２４
の枢支ピン、２６は離反状態保持杆である。

従つて第１図実線で示すように両格子枠１１，
１１を互に離反させた状態において長板３（長さ
４ｍ幅９cm厚1.5cm）を支持片１９，２０上に数
段に横向に重ねる（第１図仮想線でその状態を示
す）。この状態において他方の格子枠１１をピン
２５を中心として矢印ａ方向に回動し両格子枠１
１，１１の対向格子板２，２によつて上記長板３
を挾持し（この状態を第１図仮想線で示す）、楔
２１，２３を挿入して締付ける（第４図参照）。
挾持された長板３はその両面が格子板２，２によ
つて20cm毎に被覆され20cm毎に露出する。従つて
露出部を塗装用スプレーガンで白色に塗装するこ
とができる。次に上記他方の格子枠１１を矢印ａ
と反対向に回動して上記長板３を挾持装置４から
取外し、他方（第１図右側）の挾持装置４に移し
上記白色塗装部７を格子板２，２に被覆し未塗装
部６を間隔ｔによる露出部に露出させて上述同様
に挾持し同長板３の両面露出部に赤色塗料をスプ
レーガンで吹付塗装し、その後両格子枠１１，１
１を離反させて同長板３の両面に同一長さ（20
cm）毎に赤６、白７の彩色部を交互に塗装し丁張
板５を得ることができる。

従来土工用丁張板５の両面に赤６、白７の彩色
部を一定間隔毎に塗装することは必要であるが、
同塗装には労力と時間とを要し量産し難く、かつ
赤６、白７の境界線を両面で一致させることは困
難であつた。

本案は上述のように構成したので丁張板５の両
面に迅速にかつ所定間隔毎に赤６および白７の彩
色を施し得ると共に赤６、白７の境界線が両面に
おいて一致し上記丁張板５の量産に適するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の丁張板塗装装置を示す側面図、
第２図は第１図Ａ−Ａ線による正面図、第３図は
長板挾持状態の拡大図、第４図は締付状態の斜視
図、第５図は格子枠離反状態の斜視図、第６図は
第３図Ｂ−Ｂ線による側面図、第７図は丁張板の
一面図、第８図は丁張板使用状態側面図である。 １……機枠、２……格子板、３……長板、４…
…挾持装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 機枠１に互に対向位置に符合する格子板２，
   ２を対向方向に近接離反自在に設けて同格子板
   ２，２と直交する長板３の挾持装置４を形成
   し、格子板２，２の間隔ｔ部に長板３の両面を
   露出する構成よりなる丁張板塗装装置。 (2) 上記挾持装置４が機枠１に２組設けられてい
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の丁張板
   塗装装置。