JPS6299194A - 筆記用シ−トの製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子黒板、白板等に使用され、所定のマーカー
により繰り返しの筆記消去が可能な表面を有する筆記用
シートにして定形的な下地印刷の外に個別的なパターン
の表示印刷を併せて行なうようにした筆記用シートの製
造方法に存する。

〔従来の技術〕

近年教材、文具関係において、手を汚すチョークを用い
ないでしかも繰り返し筆記、消去が可能な白色ボード或
いはシートの普及は目覚しいものがあり、特に電子黒板
は白色の箔記用シートに書いた情報を、その場で即座に
扱い易いＡ４サイズ等口縮小コピーすることができるの
で、会議の席上Ａ都度メモをとる必要がなく会議やセミ
ナーの効率が飛躍的に高められることから各分野で脚光
を浴びている。

このような電子黒板や白板等の表面材として使われる毎
記用シートに書く情報は単（二文字だけでなく、表、グ
ラフ、イラストなどの図形をともなうものも数多くある
ことから、予め筆記用シートの筆記消去可能な樹脂層も
しくは支持体層の上に、昇華性染料インキによる例えば
月間予定表、日本白地図、ゴルフのスコア表等いわゆる
フォーマット印刷を主体とする下地印刷を施したオリジ
ナルシートの印刷面を重ね合せ、印刷画像を熱転写する
ことにより、下地印刷を施す筆記用シートの製造法が提
案されている。

〔発明が解決すべき問題点〕

フォーマット等の下地印刷はその要求するフォーマット
が各種の形式に分かれるため、必然的に多種少量生産を
余儀なくされ、加えて顧客の好みによりフォーマット画
面の極く一部を局部的に変更することが要求される場合
が増えているが、このような場合従来は、オリジナルシ
ートへの印刷に用いる原版を改めて製版していたので、
多大の手間を要するととも（＝コスト高になることは避
けられなかった。

なお、本発明でいう下地印刷とは、前述のごとくいわゆ
るフォーマット印刷等をいうのであるが、さらに詳細に
は、顧客の好み、用途に合わせて予め筆記用シートの表
面に施される図形、表、文字、数字等の線画もしくは任
意の面積、形状を有するベタ印刷、網点印刷等全ての印
刷画像をいうものである。加えて、この場合（：おける
任意の面積、形状のペタ印刷、網点印刷とは例えば筆記
用シートの一画面の全面印刷をも含む広範囲の印刷画像
を包含するものである。

〔問題点を解決しようとするための手段〕本発明は上記
の如き難点を解決するために種々検討の結果なされたも
ので、一般用のパターンに従った下地印刷の一部を変更
するかもしくは追加したい場合に、既にでき上っている
所定の下地印刷が施されているオリジナルシートに、顧
客の特別な要求事項を盛りこんだ昇華性染料インキ又は
塗料による個別的パターン表示部分を設けて、これを用
いて筆記用シートにおける筆記消去可能な樹脂層もしく
は支持体上にオリジナルシートの印刷画像を熱転写する
こと（二よって、筆記用シートを製造するものである。

ここに於て、前記の個別的パターン表示部分をオリジナ
ルシートに施す手段は、まず昇華性染料インキ又は塗料
等を用いた個別的）くターン印刷物を定形的下地印刷が
されたオリジナルシートの所定の位置に貼付けるか、直
接昇華性塗料インキを用いて画き出すことによって容易
に行なうことができる。

上記のうち個別的パターン印刷物の貼り付けについて更
シ＝詳述すれｉよ−１）昇華性染料インキで紙等の基材
上（＝全面印刷したもの又は特定形状に印刷したものを
作るか、１１）昇華性染料塗料で紙等の基材上に全面塗
工したもの又は特定形状に塗工したものを作るか、１１
１）昇華性染料人トナーを電子写真方式により基材上に
全面べ屍ｉ特定形状暑二現像定着したものを作り、前記
１）　ＩＩ）　ｌｉ＋）によりできたものから特定（所
望）のパターンを切り取るか又は打ち抜き、これを予め
定形的パターンであるフォーマット等下地印刷画像をオ
フセット印刷等の方法で印刷されているオリジナルシー
トの余白部分に切り貼りする。

この際定形的パターンのうち不要部分はマスキングをし
て消去したり、前記貼付けのとき；−マスキングするよ
うに貼り付けることにより行なわれる。

本発明でいう筆記用シートを構成する支持体は該筆記用
シート表面に着色マーカーで書き込んだ際、鮮明に判読
できるよう通常白色系に着色されたシート状物が適用さ
れ、例えば５０〜２５０μｍの乳白ポリエステルフィル
ム、透明ポリエステルフィルムに白色顔料層を設けたも
の、白色コート紙１合成紙等が使用されるが、硬さ、ノ
・ントリングの点で１００〜１５０μｍ　の乳白ポリエ
ステルフィルムが比較的好適に使用される。

又、筆記消去可能な樹脂層は、マーカーにより書き込ま
れた情報がイレーザ−によって容易に消去できる１例え
ば透明な弗素系樹脂フィルムや弗素系もしくはシリコン
系樹脂の塗布層を有するプラスチックフィルムや、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等のフィルムを支持体に貼り
合せて形成してもよいし、又、支持体上に紫外線硬化型
不飽和ポリエステル樹脂、加熱硬化型シラン系樹脂、ア
クリル系樹脂等の塗布層を設けて形成してもよい。

この場合、支持体と筆記可能なフィルムを貼り合わせる
には通常のドライラミネート用接着剤として使用される
ポリエステル系ポリウレダン等の接着剤が適用される。

その他接着剤を使用することなく、例えば支持体とフィ
ルム面に予め接着機能を付与しておいて加熱、圧着等の
手段１：よって貼合わせることもできる。又、筆記消去
可能な樹脂を支持体に塗布するには、リバースロールコ
ータ−、ワイヤードクター等通常の塗工法により行ｔな
うことができる。

更に又、本発明のフォーマット等下地印刷に使用される
昇華性染料インキは次のような昇華性染料及びビヒクル
成分から構成される。即ち、昇華性染料は主として分散
染料が適用され、例えば青色染料としてＯ，１，Ｄｉｓ
ｐｅｒｓｅ　Ｂｌｕｅ　５等のアントラキノン染料、紫
色染料としてＣ０■、Ｄｉｓｐｅｒｓｅ　Ｖｉ□１ｅｔ
１２等のアゾ染料、Ｃ０工、Ｄｉｓｐｅｒｓｅ　Ｖｉｏ
ｌｅｔ　４等のアントラキノン染料、赤色染料としてＣ
０工。

Ｄｉｓｐｅｒｓｅ　Ｒｅｄ　ｊ　７等のアゾ染料％Ｃ０
工、ＤｉｓｐｅｒｓａＲθｄ４等のアントラキノン染料
、橙色染料としてＣ０１，Ｄｉｓｐｅｒｓｅ　Ｑｒａｎ
ｇｅ　３等のアゾ染料等が適用される。

又、ビヒクル成分を構成する樹脂としては、エチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース。

セルロースアセテートグロピオネート、アルキド樹脂、
ポリビニルアルコール等が用いられ、又、ビヒクル成分
を構成する溶剤としては、エチルアルコール、イングロ
ビルアルコール、トルエン、酢酸エチル、エチレングリ
コール、モノエチルエーテル等が適用される。これらの
材料を使用して本発明の筆記用シートを作製するには例
えば次の方法：二よる。

まず乳白ポリエステルフィルム等からなる支持体上に所
定の接着剤を使用する等してドライラミネート法により
筆記消去可能なフィルムを貼り合わせたシートを作成す
る。

一方、平版印刷、グラビア等通常の印刷手段を用い紙等
の基材上に昇華性染料インキで所定のフォーマットを下
地印刷を施すか、あるいは昇華性染料が配合されたトナ
ー（版体インキ）を用い電子写真方式により任意の画像
を形成することにより下地印刷を施しオリジナルシート
を作成する。

この場合のフォーマットは熱転写後止像になるようにオ
リジナルシートには逆像で印刷される。又。

この際昇華性染料に任意の色彩を選択すれば各種の単色
カラー印刷もできるし、或いは通常の写真製版を応用し
てフルカラーの印刷を行なうことも可能である。

この際本発明では更に昇華性染料インキ又は塗料を用い
て既述の如き手段で個別的なパターンを表示する。

しかる後、筆記消去可能なフィルムを貼り合わせてなる
シートの前記フィルム面にオリジナルシートの印刷面を
重ね合わせて加熱圧着すれば、昇華性染料インキ、同塗
料中の昇華性染料をフィルム側に昇華転写せしめる。

なお、本発明において筆記消去可能な樹脂層を例えば−
無極性で筆記消去可能なプラスチックフィルムの５０〜
３００μｍ　とｂ４手で腰のある材料を以て構成すると
きは、支持体を省略しても何等支障な〈実施できること
は轟然である。

この上記の加熱圧着転写の条件は昇華性染料の組成、フ
ィルムの材料により異なるが大体１８００〜２００℃の
温度を要し、−画面毎に熱板で圧着する力ご熱ロールで
連続的に加熱圧着することにより本発明の線記用シート
を得ることができる。

上記は筆記消去可能な面に対する転写について述べたが
、同様なことを支持体について行なってもよいことは勿
論である。

このようにして印刷（転写）された昇華性染料からなる
定形的なフォーセット等下地印刷画像及び個別的なパタ
ーンを含む画像は染料分子の強い浸透力ζ二より転写面
への単なる表面的着色に留まらず、内部の他の層にまで
透過浸透し、耐摩耗性に優れた印刷がなされる。

上記により得られた本発明の筆記用シートは、数面面分
の長尺物やエンドレス加工して電子黒板に適用されるか
、或いは合板や金属板等のボード面に貼り合わせて白板
（ホワイトボード）として使われるか或いは又、何の加
工も施さずにそのまま適当な大きさに裁断して掲示板と
か壁等に貼り付け、簡易な筆記用シートとして使用する
こともできる。

実施例 以下実施例について述べる。

実施例１ 厚さ１２５μｍ　の乳白ポリエステルからなる支持体と
厚さ２１μｍの四弗化エチレン／エチレン共重合体フィ
ルム（アフレックス、旭硝子社製）からなる筆記消去可
能なフィルムとを下記配合からなる接着剤塗液を使用し
てドライラミネートにより貼り合わせシートを作成した
。

ポリエステル系ポリウレタン樹脂　　　　１００重量部
（タケラックＡ３４０武田薬品製 固型分６ｏチ） イソシアネート系硬化剤　　　　　　　　１２重量部（
タケネート　Ａ５０武田薬品製 固型分７０幅） 一方、アントラキノン系分散染料６重量部及びエチルセ
ルロー３．工ｔルアルコール及ヒ酢酸工ｔルからなるビ
ヒクル成分９４重量部からなる昇華性染料インキを使用
しオフセット印刷機により上質紙（：青色の方眼状の下
地印刷を施し、更にその余白に別に同様な昇華性インキ
を用いて社名を印刷したもの（紙）を貼り付けた（陰画
）オリジナルシートを作成した。

このよう（二したオリジナルシートの印刷面を筆記消去
可能なフィルム面に重ね合わせ、２００°Ｃの加熱転写
装置にかけてフィルム面に下地画像等を転写し本発明の
筆記用シートを作成した。

この筆記用シートを電子黒板に適用し専用のマーカーを
使用し通常の操作により種々の文字数字等の情報を書き
込みし、縮小コピーをしたところ、方眼状のフォーマッ
ト、社名を含めて記載情報の鮮明なコピーが得られた。

書き込んだ文字、数字等の情報はイレーザ−を使用して
消去を絞り直してもフォーマット等下地印刷画像の熱転
写されたものは消去されることなく極めて安定性のある
ものであった。

実施例２ 厚さ１４０μ　の白色アート紙からなる支持体と厚さ２
１μ属の四弗化エチレン／エチレン共重合体フィルム（
アフレックス、旭硝子社製）からなる筆記消去可能なフ
ィルムを実施例１で使用した接着剤塗液を使用してドラ
イラミネートにより貼り合わせシートを作成した。

一方、下記４色の組合せからなる昇華性染料１５Ｍｌ２
ｔｆｆｌｌ及ヒエチルセルロース、エチルアルコールか
らなるビヒクル成分８５重量部からなる昇華性染料イン
キを使用してオフセット印刷機により上質紙に黒色の世
界白地図の下地印刷を施し定形的なオリジナルシートと
した。

黄色染料（す７トキノン系）　　３０重量部赤色染料（
アントラキノン系）　　１ｓ重ｉ部青色染料（’　　　
　　）　　２０重量部紫色染料（”　　　　）　３５重
量部 この定形的なオリジナルシートの余白部分に主要国名を
別の紙Ｃ二同様な昇華性インキを用いて印刷したものを
貼り付けてオリジナルシートを作成した。

このオリジナルシートを用いて実施例１と同様にして画
像を筆記消去可能なフィルム面に転写し本発明による筆
記用シートを作成した。

この筆記用シートに対し実施例１と同要領にて実用特性
を評価したところ、世界白地図および主要国名ともすぐ
れた下地印刷物としての特性が確認された。

実施例３ 厚さ１２５μｍ乳白ポリエステルフィルムからなる支持
体と厚さ２１μｍ　の四弗化エチレン／エチレン共重合
体フィルム（アフレックス、旭硝子社製）からなる筆記
消去可能なフィルムを実施例１で使用した接着剤塗液を
使用してドライラミネートにより貼り合わせシートを作
成した。

一方、アゾ系の黒色昇華性染料及び実施例２で使用した
黒色昇華性染料の各々を１５重量部と実雄側２で使用し
たビヒクル成分８５重量部を混練して、赤色及び黒色の
２種類の昇華性インキを使用してオフセット印刷機によ
り上質紙に赤と黒の２色を用いた下地印刷（例えばゴル
フスコア記入表）を施した。

これにゴルフ場名、コンペ名を同様な昇華性インキを用
いて手書きで記入（陰画）しオリジナルシートとした。

このオリジナルシートの印刷面を筆記消去可能なフィル
ム面に重ね合わせて２００℃の加熱転写装置にかけて該
フィルム表面に２色の下地印刷画像等を転写し１本発明
の筆記用シートを作成した。

この筆記用シートを色分読取り機構及び２色記録が可能
な感熱方式の電子黒板に適用し、マーカーでスコアの書
き込みをした後、縮小コピーしたところオリジナルシー
トの上に２色を用いたゴルフスコアがゴルフ場名、コン
ペ名等と共に鮮明にコピーされた。又、イレーザ−によ
る繰り返しの消去によっても、フォーマット及びゴルフ
場名等オリジナルシートから転写は消去されることなく
安定性があった。

実施例４ アントラキノン系分散染料６重量部およびエチルセルロ
ース、エチルアルコールおヨヒ酢酸エチルからなるビヒ
クル成分９４重量部からなる昇華性染料インキを使用し
オフセット印刷機により上質紙に青色の方眼状の下地印
刷を施し定形的なオリジナルシートを作製した。

この定形的なオリジナルシートの余白部分に、図面の製
作者名を別の紙に同様な昇華性インキを用いて印刷した
個別的なシートものを貼り付いて本発明のオリジナルシ
ートを作成した。

得られたオリジナルシートの下地印刷面と厚さ１２５μ
ｍ　の乳白ポリエステルからなる支持体表面を重ね合わ
せ２００℃の加熱転写装置にかけて該支持体表面に昇華
性染料の下地印刷画像を転写した。

次に乳白ポリエステルからなる支持体の下地印刷面と厚
さ２１μ講の四弗化エチレン／エチレン共重合体フィル
ム（アフレックス、旭硝子社製）からなる筆記消去可能
なフィルムとを実施例１で使用した接着剤塗液を使用し
てドライラミネートにより貼り合わせ本発明の筆記用シ
ートを作製した。

この筆記用シートに対し実施例１と同要領にて実用特性
を評価したところ昇華性染料による下地印刷のすぐれた
特性が確認された。

〔発明の効果〕

本発明は上記の構成からなるもので１通常の定形的部分
のみからなるフォーマット等下地印刷をオリジナルシー
トの厚紙に印刷するまでは量産化され、かつ個別的な部
分は前記量産化されたオリジナルシートを用いて部分印
刷物の貼付けとか手書きによる簡単な手段で付設するこ
とができ、従ってその余のことは従来と全く変りなく筆
記用シートに熱転写することができるので１個別的な表
示を入れた下地印刷物を別途製作する必要はなく、顧客
の個別的要求を容易に受入れた踏起用シートを比較的簡
単で廉価に提供することができる。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）筆記用シートにおける筆記消去可能な樹脂層もし
   くは支持体上に、昇華性染料インキによる下地印刷を施
   したオリジナルシートの印刷面を重ね合せ、印刷画像を
   熱転写することにより筆記用シートに下地印刷を施す筆
   記用シートの製造方法に於て、該オリジナルシートと基
   材に所定の印刷手段による定形的下地印刷を施し、更に
   これに昇華性染料インキ又は塗料による個別的パターン
   表示部分を設けたことを特徴とする筆記用シートの製造
   法。
2. （２）個別的パターン表示部分の形成手段として昇華性
   染料インキ又は塗料を用いて基材上に全面印刷又は全面
   塗工による印刷又はそれらの印刷塗工物の切抜き貼着に
   よる特許請求の範囲第１項記載の筆記用シートの製造方
   法。
3. （３）個別的パターン表示部分の形成手段として昇華性
   染料インキ又は塗料の筆記手段を用いる特許請求の範囲
   第１項記載の筆記用シートの製造方法。