JPS6298541A - 細管型対陰極を用いたx線発生方法及び装置 - Google Patents

細管型対陰極を用いたx線発生方法及び装置

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JPS6298541A
JPS6298541A JP23841085A JP23841085A JPS6298541A JP S6298541 A JPS6298541 A JP S6298541A JP 23841085 A JP23841085 A JP 23841085A JP 23841085 A JP23841085 A JP 23841085A JP S6298541 A JPS6298541 A JP S6298541A
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JP
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pipe
rays
anticathode
capillary
electron beam
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Shozo Ino
井野 正三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、指向性をもった強力X線を発生させる細管型
対陰極を用いたX線発生方法及び装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
X線は、物質のミクロ構造を研究する自然科学の分野や
人体、被破壊物の透視による研究など現代文明のあらゆ
る分野に関連して広く利用されている。これらの利用分
野では、特に指向性をもった強力X線の発生源を得るこ
とが極めて重要な要素となっている。
ところで、従来よりX線を発生させる装置としては、■
真空中で金属表面に電子線を照射して発生させる方法(
X線管法)や、■真空中で高エネルギーに加速した電子
線を曲がった軌道に沿って走らせて発生させる方法(シ
ンクロトン放射光)などがある。前者のXvA管法は、
簡単であるため最も多く用いられており、後者のシンク
ロトン放射光は、強力で指向性のあるX線を発生させる
のには最も有力な方法として知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の各X線発生装置には、種々の欠点
を有している。例えばX線管法は、(&)強い電子線で
対陰極を照射するとその金属表面が溶けてしまい、強力
なX線を発生させることができないこと、及び(bl 
X線が放射状に発生するので指向性をもった強力なX線
とはならない、などの欠点がある。これらの各欠点に対
して、上記(alの対策としては回転対陰極を用いる方
法があるが、装置が大掛かりになる割合には充分な強度
のX線が得られず、上記(blの点に到っては全く改善
されていないのが現状である。また、シンクロトン放射
光は、先に述べたように強力で指向性のあるX線を発生
させるのには最も有力な方法ではあるが、シンクロトン
の建設及びその運転に莫大な費用が掛かり一般的でない
上述のように、指向性をもった強力X線の発生装置とし
ては、これまでのところシンクロトン放射光のように莫
大な費用のかかるものしか実現していない。また、上記
以外には回転対陰極型X線発生装置もあるが、これも装
置が大型である割には強いX線とはならないし1、指向
性の点では全く改善されていない。
本発明は、上記の問題点を解決するものであって、扱い
易く小型且つ構造が簡単で、しかも指向性をもった強力
X線を発生できる細管型対陰極を用いたX線発生方法を
提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本発明の細管型対陰極を用いたX線発生方法
は、細いパイプの一方の開口より該パイプの内部へ細く
絞った電子線を導入し、該パイプ内壁への電子線の衝突
及び該衝突により生じる反射電子や二次電子の衝突を利
用してX ’fr%を発生させてパイプの他方の開口よ
り導出することを特徴とするものであり、また、X線発
生装置は、細い電子線を発生する電子線発生手段、細い
パイプよりなり一方の開口から電子線を導入し内壁での
電子の衝突によりX線を発生させて他方の開口からX線
を導出する細管型対陰極を備えたことを特徴とするもの
である。
C作用] 本発明の細管型対陰極を用いたX線発生方法及び装置で
は、細いパイプの内部へ導入された電子線がパイプ内壁
へ衝突してX線を発生する。また、このとき二次電子も
発生するので、この二次電子や反射電子が繰り返しパイ
プ内壁へ衝突することによってさらにX線を発生するた
め、強力で指向性のあるX線をパイプの他方の開口より
導出することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係るX線発生方法の1実施例を説明す
るための図、第2図は本発明に係るXL%発生装置の1
実施例を説明するための図であり、1は入射電子線、2
はX線発生パイプ、3は放射X線、4は電子線発生部、
5はX線発生部、6と7は駆動部、8は制i’It1部
を示す。
第1図において、X線発生パイプ2は、その内側に二次
電子倍増率(δ)の大きい物質を塗ったものであり、こ
のX線発生パイプ2の長さは、内径をd、その内側より
発生したX&’7の全反射角をθ。とすると、A0=d
/lan  θ。の値より長くすることが望ましい。−
例を挙げれば、X′!riA発生パイプ2の内径dが1
.0msφ、Xfaの全反射角θ0が1″の場合には、
10が57mとなるので、X線発生パイプ2の長さlは
、これ以上の長さにすることが望ましい。なお、X線発
生パイプ2の内側を電子線で照射すると熱が発生するの
で、X線発生パイプ2の外側には適当な冷却装置を付け
ておくとよい。
次に、X線発生パイプ2によるX線の発生作用を説明す
る。第1図において、X線発生パイプ2の左側より入射
電子線1が導入されると、この入射電子線1がX線発生
パイプ2の内側、例えば0点に衝突することによってX
線が発生する。0点に衝突した電子線は、視射角αが小
さいので多くの反射電子や二次電子をつくることになる
。そして、これらがX線発生パイプ2の次の内壁例えば
D点に衝突することによってここでもX線を発生させる
と共にさらに反射電子や二次電子を発生する。このよう
にして最初に入射した入射電子線がX線発生パイプ2の
内壁に衝突しここでX線を発生させると、同時に反射電
子や二次電子をつくるが、このような現象が第1図に示
すように細いX線発生パイプ2の中で起こることによっ
て、この現象がくり返されることになり、X線発生パイ
プ2の長手方向(AB力方向に指向性をもった強力Xv
Aが発生する。また、発生したX)5のうちX線の全反
射角θ。より小さな角度θ′で発生したX線は、パイプ
の内壁で全反射を起こし、これを次々に繰り返して起こ
しながら進行するので、AB力方向強いX線を作る要因
ともなっている。
上記のX線発生方法によりXVAを発生する装置の構成
例を示したのが第2図である。第2図において、電子線
発生部4は、電子線を発生する電子銃やこの電子銃によ
り発生した電子線を細く収束させる電子レンズなどを有
するものであり、X線発生部5は、先に第1図により説
明したX線発生パイプを有するものである。駆動部6と
7は、それぞれ電子線発生部4の発生する電子線の角度
や加速エネルギーを制御したり、X線発生部5の配設位
置や角度を制御したりするものである。制御部8は、こ
れらの駆動部6.7を制御するものであり、例えば駆動
部6を制御して第1図に示す入射電子線の照射角度、す
なわち視射角αや衝突ポイントCを変えたり、また、駆
動部7を制御して第1図に示すX線発生パイプ2を回転
成いは電子線進行方向へ微小移動させ、視射角αや衝突
ポイン)Cを変えたりする。このようにして、真空中で
細く絞った入射電子線を細いX線発生パイプの内側に容
易に打込みができるように入射電子線及びX線発生パイ
プの位置決めをすると共に、入射電子線が衝突するX線
発生パイプの内壁の位置Cを集中させず、平均的に分散
させることができる。
第3図は本発明に係るX線発生方法の応用例を説明する
ための図、第4図は本発明に係るX線発生方法の他の応
用例を説明するための図である。
図中、11と14は入射電子線、12はX線発生パイプ
束、13と17は放射X線、15は導電性パイプ、16
は絶縁パイプ、18は高圧電源、19は分圧回路を示す
第3図に示す例は、本発明の応用として多数のX線発生
パイプを束ねてX線発生パイプ束12を対陰極として用
いたものであり、このようにすることによって、放射X
線の全強度を高めることができる。この場合には、第1
図の場合と同じX線の発生機構となるが、パイプの数に
比例した強度のX線が得られる。
また、第3図に示す例は、絶縁パイプ16を介して多数
の導電性パイプ15を直線状に並べ、それぞれのパイプ
に左側より順に負の高圧の電圧を印加するように構成し
たものである。この場合には、電子線がパイプの内側に
衝突してX線を放出させるとそのエネルギーは弱まるが
、このような反射電子やもともとエネルギーの小さい二
次電子を高圧電源18により加速しながらさらに先へ進
行するようにしている。従って、電子のエネルギーは、
X線を発生させて弱まるが、途中でまた加速され、再度
X線を発生させる能力をもつようになる。このようにし
て多数の反射電子や二次電子がX線の発生に寄与するの
で、強力X線が得られる。
なお、本発明は、種々の変形が可能であり、上記実施例
に限定されるものではない。例えば第3図に示した応用
例と第4図に示した応用例との組み合わせてもよい。ま
た、本発明は、XWAを用し)る基礎字間の分野はもと
より工業的生産技術に関するあらゆる分野に関係してお
り、特にX線回折装置、X線分析装置、XvA光電子分
光装置、X線透視装置、X線リソグラフィ装置などX線
に関係したあらゆる装置に応用可能である。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、平坦
な表面に大きな視射角αで電子線を入射させX線を発生
させる従来のX線管法と比較してその特徴や効果は次の
ように顕著である。
(1)視射角αが小さいので反射電子数や二次電子数が
増え、これらが次々にX線を発生させるので強力X線と
なる(X線励起電子数増加の効果)。
(2)X線がパイプの内側のほぼ全面より発生するので
強くなる(X線発生表面積増加の効果〉。
(3)入射電子線の視射角αが小さいので、入射電子線
は深い所まで到達せず、従って表面層付近から発生する
X線の割合が多くなる(X線の表面層部分からの発生の
効果)。従って熱の発生が少なくなる。
(4)XvAの全反射角θ。より小さな角度θで発生し
たX線は全反射をくり返しながら進行するので指向性を
もった強力X線となる(全反射の効果)。
(5)X線発生部分がパイプ状であるため冷却し易いこ
と及び(2)や(3)の効果によりパイプの温度上昇を
おさえ(パイプの冷却効果)、その分だけ入射電子線の
強度を上げる(入射電子線強度増加の効果)ことができ
て強力X線が発生する。
(6)X線発生部分がパイプ状であること、及び(4)
の全反射の効果などにより指向性の高い強力X′fAと
なる。
(7)第2図で説明したように多数のパイプを束ねるこ
とによって取出X線の強度を上げること。
(8)図2のように多数のパイプを直線状に並べればフ
ラツクスの大きいX線が取出せること。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るX線発生方法の1実施例を説明す
るための図、第2図は本発明に係るX線発生装置の1実
施例を説明するための図、第3図は本発明に係るX線発
生方法の応用例を説明するための図、第4図は本発明に
係るX線発生方法の池の応用例を説明するための図であ
る。 1・・入射電子線、2・・・X線発生パイプ、3・・・
放射X線、4・・・電子線発生部、5・・・X線発生部
、6と7・・・駆動部、8・・・制jl11部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)細いパイプの一方の開口より該パイプの内部へ細
    く絞った電子線を導入し、該パイプ内壁への電子線の衝
    突及び該衝突により生じる二次電子や反射電子の衝突を
    利用してX線を発生させてパイプの他方の開口より導出
    することを特徴とする細管型対陰極を用いたX線発生方
    法。 (2)細い電子線を発生させる電子線発生手段、細いパ
    イプよりなり一方の開口から電子線を導入し内壁での電
    子の衝突によりX線を発生させて他方の開口からX線を
    導出する細管型対陰極を備えたことを特徴とする細管型
    対陰極を用いたX線発生装置。 (3)細管型対陰極への電子線の導入角を調整する手段
    を有する特許請求の範囲第2項記載の細管型対陰極を用
    いたX線発生装置。 (4)パイプの径をX線の全反射角の正接値で除した値
    より長いパイプを用いたことを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の細管型対陰極を用いたX線発生装置。 (5)パイプの内壁に二次電子倍増率の大きな物質を用
    いたことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の細管
    型対陰極を用いたX線発生装置。 (6)細管型対陰極として多数の細いパイプを束ねて用
    いたことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の細管
    型対陰極を用いたX線発生装置。 (5)電子線の進行方向に沿って細管型対陰極に高電位
    の勾配を与えたことを特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載の細管型対陰極を用いたX線発生装置。
JP23841085A 1985-10-24 1985-10-24 細管型対陰極を用いたx線発生方法及び装置 Pending JPS6298541A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012234843A (ja) * 2012-09-05 2012-11-29 Yokogawa Electric Corp X線管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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