JP2007003418A - 荷電粒子ビームの偏向・収束方法および荷電粒子ビームの偏向・収束器具 - Google Patents

荷電粒子ビームの偏向・収束方法および荷電粒子ビームの偏向・収束器具 Download PDF

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Abstract

【課題】簡潔な構成により、かつ、簡単な操作により、しかも低コストにより荷電粒子ビームを偏向かつ収束する。
【解決手段】一方の端部の開口部の内径よりも他方の端部の開口部の内径が小径となるように一方の端部から他方の端部に向けて内径が絞られている管状の絶縁物の一方の端部の開口部から荷電粒子ビームを投射し、一方の端部の開口部から管状の絶縁物の管内へ荷電粒子ビームを入射すると、管状の絶縁物の管内の内壁への荷電粒子の衝突による衝突部分における帯電ならびに該衝突部分における帯電に伴う電界による荷電粒子の偏向が、管状の絶縁物の管内において繰り返し行われることで、一方の端部の開口部から管状の絶縁物の管内に入射された荷電粒子ビームは、管状の絶縁物の管内と接触することなく収束されて他方の端部の開口部から外部へ出射される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、荷電粒子ビームの偏向・収束方法および荷電粒子ビームの偏向・収束器具に関し、さらに詳細には、プラスイオンやマイナスイオンなどのように電荷がプラスまたはマイナスの荷電粒子のビーム、即ち、荷電粒子ビームを偏向しかつ収束する際に用いて好適な荷電粒子ビームの偏向・収束方法および荷電粒子ビームの偏向・収束器具に関する。
従来、荷電粒子ビームを偏向あるいは収束させるためには、電極板または磁石を用いて荷電粒子ビームに対して電界または磁界を印加するなどのように、外部から積極的にエネルギーや労力を費やして、専用の装置、例えば、加速器のビームラインで用いられている、偏向磁石、静電デフレクター、四重極電磁石あるいは強力な永久磁石を設置するという手法が一般的であった。
しかしながら、こうした加速器などの専用の装置を設置するには、その設置自体が大変な作業であるとともにコストもかかるものであって、とても簡便な手法と言えるものではないという問題点があった。
また、加速器などの専用の装置を用いることに馴染みのない分野の者にとっては、荷電粒子ビームや高速の荷電粒子一つ一つの向きを変えて収束させるという技術は、経済的にも、時間的にも、さらには心理的にも大きな負担であるという問題点もあった。例えば、マイクロビームを使用する生物学系およびナノテクノロジー関連の研究者や技術者にとっては、荷電粒子ビームを偏向および収束して照射実験を行う際には、実験室の真空槽内に電極板や磁石を用いて実験装置を作製しており、その作業が繁雑なものとなっていたという問題点があった。
一方、偏向した荷電粒子ビームのビーム径を最終的に細く絞るためには、ピンホールなどのマスクを使用する手法が従来よりとられてきたが、ピンホールなどのマスクを使用する手法は荷電粒子ビームを切り刻むことになるため、荷電粒子ビーム中の荷電粒子の数が大きく減少するという問題点があった。
また、荷電粒子ビームのビームスポットを1μm以下にするとともに、最初の荷電粒子の密度を上回る密度で、即ち、収束させて照射させるには、非常に大掛かりな装置が必要であって、現在のところ加速器施設のビームラインなどで四重極磁石などを用いて行われているのみであり、簡便な手法により荷電粒子ビームを最初の荷電粒子の密度を上回る密度で、即ち、収束させて照射することのできる手法の開発が強く望まれていた。

なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点や要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡潔な構成により、かつ、簡単な操作により、しかも低コストにより荷電粒子ビームを偏向かつ収束することができるようにした荷電粒子ビームの偏向・収束方法および荷電粒子ビームの偏向・収束器具を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、外部から電界や磁界を人為的にかけることなく、荷電粒子ビームを偏向かつ収束させるようにしたものである。さらにはピンホールなどのマスクを使うことなく、小さなビーム径が得られるようにしたものである。
即ち、本発明は、外部から電界や磁界をかけて荷電粒子ビームの偏向や収束を行うのではなく、あたかもホースの中に水を通すように管状の絶縁物に荷電粒子ビームを通すことにより、荷電粒子ビームは管の向きおよび管のカーブに沿って偏向されて管内を通過して外部へ出射されることになる。
また、上記した管状の絶縁物の内径に関しては、荷電粒子ビームが外部から入射される入口側の内径よりも外部へ出射される出口側の内径が小径となるように、管状の絶縁物の内径が出口側に向けて絞られている。これにより、注射針の先端のような極微細径部分からビームを出射させることで、細く絞ったビームを容易に所望のスポットに照射することができるようになるとともに、荷電粒子ビームが管状の絶縁物の入口に入る以前より出口を出た後のほうが、荷電粒子ビーム内の粒子密度が上がり、収束作用を生じさせることができる。
なお、収束とは、荷電粒子ビームが通過する単位面積(例えば、1平方ミリメートルである。)当たりのビーム内荷電粒子数、即ち、荷電粒子ビームの荷電粒子密度が管状の絶縁物に入る前よりも出た後の方が高くなっていることを意味する。
つまり、
管状の絶縁物の出口から出た荷電粒子数÷管状の絶縁物の入口から入った荷電粒子数>管状の絶縁物の出口の開口面積÷管状の絶縁物の入口の開口面積
の状態を意味するものとする。
本発明によれば、荷電粒子ビームは管状の絶縁物の管内と接触することなく偏向されるとともに収束されて外部へ出射されるものであり、荷電粒子ビームは絶縁物の管内と接触することがないため、当該接触によるエネルギー損失もなく、電荷(価数)も変わる恐れがない。

即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、荷電粒子ビームを偏向および収束する荷電粒子ビームの偏向・収束方法であって、一方の端部の開口部の内径よりも他方の端部の開口部の内径が小径となるように上記一方の端部から上記他方の端部に向けて内径が絞られている管状の絶縁物の上記一方の端部の開口部から荷電粒子ビームを投射し、上記一方の端部の開口部から上記管状の絶縁物の管内へ荷電粒子ビームを入射すると、上記管状の絶縁物の管内の内壁への荷電粒子の衝突による衝突部分における帯電ならびに該衝突部分における帯電に伴う電界による荷電粒子の偏向が、上記管状の絶縁物の管内において繰り返し行われることで、上記一方の端部の開口部から上記管状の絶縁物の管内に入射された荷電粒子ビームは、上記管状の絶縁物の管内と接触することなく収束されて上記他方の端部の開口部から外部へ出射されるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記一方の端部の開口部の端面は導体により被覆されており、上記一方の端部の開口部の端面の帯電を防止して荷電粒子ビームを入射するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1または2のいずれか1項に記載の発明において、上記一方の端部の開口部の端面に隣接する内壁部位の帯電を中和しながら荷電粒子ビームを入射するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2または3のいずれか1項に記載の発明において、上記荷電粒子ビームは、電荷はプラスまたはマイナスであり、かつ、質量数が5以上のイオンビームまたは分子イオンビームであり、かつ、各イオンの持つ運動エネルギーは100キロ電子ボルト以下であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項4に記載の発明において、上記荷電粒子ビームは、ビーム中の荷電粒子の価数が2価以上であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、荷電粒子ビームを偏向および収束するために用いる荷電粒子ビームの偏向・収束器具であって、荷電粒子ビームが入射される一方の端部の開口部の内径よりも他方の端部の開口部の内径が小径となるように上記一方の端部から上記他方の端部に向けて内径が絞られている管状の絶縁物と、荷電粒子ビームが入射される上記管状の絶縁物の上記一方の端部の開口部の端面に形成された導体とを有し、上記一方の端部の開口部の端面の帯電を防止して荷電粒子ビームを入射するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、本発明のうち請求項6に記載の発明において、さらに、上記一方の端部の開口部の端面に隣接する内壁部位の帯電を中和する電子またはプラスイオンを供給する供給手段を有するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、簡潔な構成により、かつ、簡単な操作により、しかも低コストにより荷電粒子ビームを偏向かつ収束することができるようにした荷電粒子ビームの偏向・収束方法および荷電粒子ビームの偏向・収束器具を提供することができるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法および荷電粒子ビームの偏向・収束器具の実施の形態の一例を詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、それぞれ同一または相当する構成などについては、それぞれ同一の符号を付して示すことにより、それらの重複する説明は適宜に省略する。

図1ならびに図2(a)(b)には、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための荷電粒子ビームの偏向・収束器具の構成説明図が示されている。なお、図1は図2(a)のI−I線による断面図であり、また、図2(a)は図1のA1矢視図であり、また、図2(b)は図1のB1矢視図である。
この荷電粒子ビームの偏向・収束器具10は、管状の絶縁物としてガラス管12により構成されている。
このガラス管12の内径に関しては、外部から荷電粒子ビームが入射されるガラス管12の一方の端部たる荷電粒子ビーム入口部12aの内径d1よりも、ガラス管12を通過した荷電粒子ビームを外部へ出射する他方の端部たる荷電粒子ビーム出口部12bの内径が小径となるように、ガラス管12の荷電粒子ビーム入口部12aから荷電粒子ビーム出口部12bへ向けてその内径が徐々に絞られている。
また、このガラス管12は、図1においてO−O線により示す荷電粒子ビームのビーム中心軸と管軸中心を一致させて配置されている。

以上の構成において、O−O線をビーム中心軸として荷電粒子ビームをガラス管12の荷電粒子ビーム入口部12aへ入射すると、荷電粒子ビーム入口部12aへ入射された荷電粒子ビームは、ガラス管12の内径に沿って偏向されてガラス管12内を通過し、荷電粒子ビーム出口部12bから荷電粒子ビームのビーム中心軸方向に沿って外部へ出射されることになる。
また、荷電粒子ビーム入口部12aの内径d1よりも荷電粒子ビーム出口部12bの内径d2が小径となるように、ガラス管12の荷電粒子ビーム入口部12aから荷電粒子ビーム出口部12bへ向けてその内径が徐々に絞られているため、荷電粒子ビーム出口部12bの内径d2を注射針の先端のような極微細径に形成すると、極微細径の内径d2から荷電粒子ビームが出射されることになり、ビーム径を細く絞った荷電粒子ビームを容易に所望のスポットに照射することができるようになるとともに、荷電粒子ビームが荷電粒子ビーム入口部12aに入る以前より荷電粒子ビーム出口部12bを出た後のほうが、荷電粒子ビーム内の粒子密度が上がり、荷電粒子ビームを収束させることができる。

上記した作用についてさらに詳細に説明すると、荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内に入射された荷電粒子ビームに含まれる荷電粒子Cが、例えば、ガラス管12の内壁のある部位に最初に衝突すると、当該衝突部分Dの帯電が始まる。
ガラス管12内への荷電粒子ビームの連続的な入射により、当該衝突部分Dに多数の荷電粒子Cが連続的に衝突するようになるが、このような当該衝突部分Dへの多数の荷電粒子Cの衝突に伴い、当該衝突部分Dが十分に帯電するようになる。
このようにして当該衝突部分Dが十分に帯電するようになると、当該帯電以降に当該衝突部分Dへ入射された荷電粒子は、当該帯電に伴う電界により当該衝突部分Dに衝突することなく偏向されて、荷電粒子ビーム出口部12b方向へ進むことになる。
上記したガラス管12の内壁への荷電粒子Cの衝突による衝突部分Dにおける帯電ならびに当該衝突部分Dにおける帯電に伴う電界による荷電粒子Cの偏向が、ガラス管12内において繰り返し行われることで、荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内に入射された荷電粒子ビームは、最終的にはガラス管12の内壁表面に一度も触れることなく、荷電粒子ビーム出口部12bから荷電粒子ビームのビーム中心軸方向に沿って収束されて外部へ出射される。
ここで、荷電粒子ビーム内の荷電粒子は、物質表面に1度でも触れるとその性質が変わる可能性が極めて高い。
しかしながら、上記した本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法のように、ガラス管12などの絶縁物の管を使用すると、荷電粒子ビームの衝突により適度に帯電が起こり、ガラス管12の内壁などの物質表面に触れる恐れがなくなり、しかも、電界や磁界を外部からかけなくても荷電粒子ビーム自身の電荷により自発的に偏向および収束の作用が発揮されることになる。
即ち、荷電粒子ビームはガラス管12の内壁と接触することなく偏向されるとともに収束されて外部へ出射されるものであり、荷電粒子ビームはガラス管12の内壁と接触することがないため、当該接触によるエネルギー損失もなく、電荷(価数)も変わる恐れがない。
このように本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法によれば、電界や磁界を印加する装置を設置することなく荷電粒子ビームの偏向および収束を実現することができるようになる。
また、荷電粒子ビーム出口部12bのように荷電粒子ビームの外部への出口を注射針の先のような形状にすると、外部へ照射される荷電粒子ビームのビーム方向の位置決めする際に目視しやすくなり、また、所望の照射位置にピンポイント照射をするための精度を向上することができる。

ここで、図3には、O−O線により示す荷電粒子ビームのビーム中心軸に対して、ガラス管12の管軸中心を角度αだけ全体に傾けて配置した場合が示されている。なお、角度αとしては任意の角度を設定することができ、例えば、角度αは5°に設定することができる。
この図3に示す場合においても、荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内へ荷電粒子ビームを入射すると、ガラス管12の内壁への荷電粒子Cの衝突による衝突部分Dにおける帯電ならびに当該衝突部分Dにおける帯電に伴う電界による荷電粒子Cの偏向が、ガラス管12内において繰り返し行われることで、荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内に入射された荷電粒子ビームは、最終的にはガラス管12の内壁表面に一度も触れることなく、荷電粒子ビーム出口部12bから荷電粒子ビームのビーム中心軸に対して角度αだけ傾いた方向に沿って収束されて外部へ出射される。

ここで、図4には、O−O線により示す荷電粒子ビームのビーム中心軸に対して、ガラス管12の荷電粒子ビーム出口部12b近傍の領域のみを角度βだけ傾けて配置した場合が示されている。なお、角度βとしては任意の角度を設定することができ、例えば、角度βは5°に設定することができる。
この図4に示す場合においても、荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内へ荷電粒子ビームを入射すると、ガラス管12の内壁への荷電粒子Cの衝突による衝突部分Dにおける帯電ならびに当該衝突部分Dにおける帯電に伴う電界による荷電粒子Cの偏向が、ガラス管12内において繰り返し行われることで、荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内に入射された荷電粒子ビームは、最終的にはガラス管12の内壁表面に一度も触れることなく、荷電粒子ビーム出口部12bから荷電粒子ビームのビーム中心軸に対して角度βだけ傾いた方向に沿って収束されて外部へ出射される。

次に、図5ならびに図6(a)(b)には、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束器具の実施の形態の一例の構成説明図が示されている。なお、図5は図6(a)のV−V線による断面図であり、また、図6(a)は図5のA2矢視図であり、また、図6(b)は図5のB2矢視図である。
この荷電粒子ビームの偏向・収束器具100と荷電粒子ビームの偏向・収束器具10とは、荷電粒子ビームの偏向・収束器具100が、荷電粒子ビーム入口部12aの端面12cを被覆するように形成された導体膜102を備える点において異なる。
この導体膜102の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウムやITOなど導体のバルク、箔および膜により形成することができる。
ここで、ガラス管12の荷電粒子ビーム入口部12aの端面12cに導体膜102で被覆していない場合には、端面12cの荷電粒子ビームの衝突により端面12cが帯電するようになる恐れがある。このように端面12cが帯電すると、当該帯電に伴う電界により荷電粒子ビームが偏向されて、荷電粒子ビームが荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内へ導入される効率が低下する恐れがある。
しかしながら、荷電粒子ビームの偏向・収束器具100のように、荷電粒子ビーム入口部12aの端面12cを導体膜102で被覆しておくと、端面12cの荷電粒子ビームの衝突により端面12cが帯電することが防止され、電子ビームを効率よく荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内へ導入することができる。
なお、図5ならびに図6(a)(b)に示す荷電粒子ビームの偏向・収束器具100においては、ガラス管12として図1に示すタイプのものを用いたが、図3や図4に示すタイプのものを用いても同様な作用効果が得られるものである。

次に、図7ならびに図8(a)(b)には、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束器具の実施の形態の他の例の構成説明図が示されている。なお、図7は図8(a)のVII−VII線による断面図であり、また、図8(a)は図7のA3矢視図であり、また、図8(b)は図7のB3矢視図である。
この荷電粒子ビームの偏向・収束器具200と荷電粒子ビームの偏向・収束器具100とは、荷電粒子ビームの偏向・収束器具200が、導体膜102を取り囲むように形成した金属板202を備える点において異なる。
この金属板202の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、金、銀、アルミニウムや鉄などを用いることができる。
ここで、荷電粒子ビームの偏向・収束器具100においては、端面12cに導体膜102を形成したことにより、端面12cの荷電粒子ビームの衝突により端面12cが帯電することが防止され、荷電粒子ビームを効率よく荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内へ導入することができる。
ここで、ガラス管12の荷電粒子ビーム入口部12aへの荷電粒子ビームの入射が長時間継続すると、ガラス管12の端面12cに隣接する内壁部位12dへの荷電粒子ビームの衝突により内壁部位dが帯電するようになる恐れがある。このように内壁部位dが帯電すると、当該帯電に伴う電界により荷電粒子ビームが偏向されて、荷電粒子ビームが荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内へ導入される効率が低下する恐れがある。
こうした場合に、荷電粒子ビームの偏向・収束器具200において荷電粒子ビームとしてプラスイオンビームを用いているならば、当該プラスイオンビームあるいは他のイオンビームを金属板202に投射して2次電子を放出させ、当該2次電子により内壁部位dを中和することができるので、こうした中和の処理を適宜に繰り返し行うことにより、荷電粒子ビームを効率よく荷電粒子ビーム入口部12aからガラス管12内へ導入することができる。
なお、イオンビームを金属板202に投射して2次電子を放出させることに代えて、電子銃などにより電子ビームを内壁部位dを直接供給するようにしてもよい。
また、金属板202は、荷電粒子ビーム入口部12aからそれた荷電粒子ビームが、荷電粒子ビーム出口部12b側へ投射されることも防止する。
なお、図7ならびに図8(a)(b)に示す荷電粒子ビームの偏向・収束器具200においては、ガラス管12として図1に示すタイプのものを用いたが、図3や図4に示すタイプのものを用いても同様な作用効果が得られるものである。

次に、本願発明者による実験結果について説明するが、この実験においては、図7および図8(a)(b)に示す荷電粒子ビームの偏向・収束器具200を用いて、この荷電粒子ビームの偏向・収束器具200を図3に示すような状態になるように徐々に傾けるようにして、その傾きの変化に伴う荷電粒子ビーム出口部12bから出射される荷電粒子ビームの変化を測定した。なお、荷電粒子ビームは、荷電粒子ビームのビーム中心軸が常時O−O線と一致するように入射した。
より詳細には、荷電粒子ビームの偏向・収束器具200を用いて、荷電粒子としてプラスイオンビームの偏向および収束を測定する実験を行ったものであり、ガラス管12としては、ボロシリケイトよりなり、長さLが50mmであり、荷電粒子ビーム入口部12aの外径が直径2mmであり、荷電粒子ビーム入口部12aの内径d1が直径0.8mmであり、荷電粒子ビーム出口部12bの外径が直径約50μmであり、荷電粒子ビーム出口部12bの内径d2が直径約30μmであるものを用いた。また、プラスイオンビームは、1キロボルト加速のAr8+を用いた。
この実験によれば、O−O線を0°としてプラス方向とマイナス方向とにそれぞれ5°ずつガラス管12を傾けた際に、約0.1ピコアンペアのプラスイオンビームの入射に対して、毎秒10〜400個程度のプラスイオンがガラス管12を通過して荷電粒子ビーム出口部12bから出射されることを確認した。
なお、このガラス管12内のプラスイオンの通過の確認は、ガラス管12の荷電粒子ビーム出口部12bにMCPを配置し、このMCPにより検出される値を観察することにより行った。即ち、ガラス管12を傾ける角度によって、出射イオンビームの到着位置を示すMCPにより検出される値が移動し、かつ、予想される位置(即ち、理論上求められる位置(理論位置)である。)に検出される値のピークが立つことを確認することで行った。
この実験の際に、ガラス管12の端面12cに隣接する内壁部位12dが帯電して、ガラス管12内にプラスイオンビームが入らなくなったときは、プラスイオンビームを金属板202に投射して2次電子を放出させ、当該2次電子を内壁部位dへ供給することにより帯電を解消した。
ここで、荷電粒子ビームの偏向・収束器具200を用いて毎秒約400個のプラスイオンがガラス管12を通過したということは、幾何学的な面積比(荷電粒子ビーム出口部12bの開口面積/荷電粒子ビーム入口部12aの開口面積)より多くのプラスイオンが通過したということになり、プラスイオンの収束効果が得られている。
また、ガラス管12を±5°傾けたときにも毎秒約400個のプラスイオンがガラス管12を通過したものであるが、こうした傾きでは幾何学的には直進で出てくるプラスイオンはあり得ず、ガラス管12の内壁のいくつかの部分が帯電されてプラスイオンが1回以上反射されていることを示している。なお、本実験においては、ガラス管12の内壁のいくつかの部分の帯電に要する時間は、数10秒から数100秒であった。
ここで、図9には、上記した実験結果を示すグラフが示されており、ガラス管12の傾きとMCP上の位置との関係を表している。この実験結果からわかるように、MCP上における理論位置と実験により得られた計測位置とはよく一致しており、ガラス管12の傾きに従って出射イオンビームの到着位置も変化している。

なお、以上において説明した上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に説明するように変形してもよい。
(1)上記した実施の形態においては、管状の絶縁物としてガラス管12を用いたが、これに限られるものではないことは勿論であり、セラミックスや高分子化合物などの適宜の絶縁材料を管状に形成して用いることができる。
(2)上記した実施の形態においては、導体膜102としてアルミニウムやITOを例示したが、これに限られるものではないことは勿論であり、金や銀などの各種の金属薄膜を蒸着などにより形成するようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、荷電粒子ビームとしてプラスイオンビームを用いた場合の実験例を示したが、本発明において適用可能な荷電粒子ビームはプラスイオンビームに限られるものではないことは勿論であり、本発明はマイナスイオンビームに適用することができる。
なお、本発明を適用するにあたって、荷電粒子ビームは、
(a)ビーム中の荷電粒子の価数は2価以上であり、好ましくは、8価以上であって電荷はプラスまたはマイナスであること、
(b)質量数が5以上であり、好ましくは、10以上140以下であり、さらに好ましくは、18以上40以下であるイオンビームまたは分子イオンビームであること(水素イオンと原子核崩壊しないヘリウムのイオンは含まないこと)、
(c)各イオンの持つ運動エネルギーは100キロ電子ボルト以下であり、好ましくは、1キロ電子ボルト以上80キロ電子ボルト以下であり、さらに好ましくは、8キロ電子ボルト以上70キロ電子ボルト以下であること、
という、上記(a)(b)(c)の条件を満たすものであることが好ましいものであり、上記条件を備えた荷電粒子ビームにおいては、本発明を適用することにより極めて良好な偏向および収束作用を得ることができる。
(4)上記した実施の形態においては、荷電粒子ビームとしてプラスイオンビームを用いた場合の実験例を示したが、荷電粒子ビームとしてマイナスイオンビームを用いる場合には、ガラス管12の端面12cに隣接する内壁部位12dへの帯電を電子により中和することができないので、プラスイオンを用いて中和する必要がある。この場合には、プラスイオンビームあるいは他のプラスイオンビームを金属板202に照射して2次電子を放出させて当該2次電子により内壁部位dを中和することに代えて、プラスイオンビームを内壁部位12dへ直接照射して供給すればよい。
(5)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明によれば、固体表面の所望の箇所に荷電粒子を衝突させることが可能になり、これにより当該固体表面に局所的な改質を起こすことができるようになるため、フォトニック結晶などの各種デバイスの開発および作製に利用することができる。
図1は、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための荷電粒子ビームの偏向・収束器具の構成説明図であり、図2(a)のI−I線による断面図である。 図2(a)(b)は、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための荷電粒子ビームの偏向・収束器具の構成説明図であり、(a)は図1のA1矢視図であり、また、(b)は図1のB1矢視図である。 図3は、図1に示す荷電粒子ビームの偏向・収束器具について、O−O線により示す荷電粒子ビームのビーム中心軸に対して、ガラス管の管軸中心を角度αだけ全体に傾けて配置した場合を示す図1に対応する構成説明図である。 図4は、図1に示す荷電粒子ビームの偏向・収束器具について、O−O線により示す荷電粒子ビームのビーム中心軸に対して、ガラス管の荷電粒子ビーム出口部近傍の領域のみを角度βだけ傾けて配置した場合を示す図1に対応する構成説明図である。 図5は、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束器具の実施の形態の一例の構成説明図であり、図6(a)のV−V線による断面図である。 図6(a)(b)は、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束器具の実施の形態の一例の構成説明図であり、(a)は図5のA2矢視図であり、また、(b)は図5のB2矢視図である。 図7は、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束器具の実施の形態の他の例の構成説明図であり、図8(a)のVII−VII線による断面図である。 図8(a)(b)は、本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束方法を実施するための本発明による荷電粒子ビームの偏向・収束器具の実施の形態の他の例の構成説明図であり、(a)は図7のA3矢視図であり、また、(b)は図7のB3矢視図である。 図9は、本願発明者による実験結果を示すグラフである。
符号の説明
10 荷電粒子ビームの偏向・収束器具
12 ガラス管
12a 荷電粒子ビーム入口部
12b 荷電粒子ビーム出口部
12c 端面
12d 内壁部位
100 荷電粒子ビームの偏向・収束器具
102 導体膜
200 荷電粒子ビームの偏向・収束器具
202 金属板

Claims (7)

  1. 荷電粒子ビームを偏向および収束する荷電粒子ビームの偏向・収束方法であって、
    一方の端部の開口部の内径よりも他方の端部の開口部の内径が小径となるように前記一方の端部から前記他方の端部に向けて内径が絞られている管状の絶縁物の前記一方の端部の開口部から荷電粒子ビームを投射し、前記一方の端部の開口部から前記管状の絶縁物の管内へ荷電粒子ビームを入射すると、前記管状の絶縁物の管内の内壁への荷電粒子の衝突による衝突部分における帯電ならびに該衝突部分における帯電に伴う電界による荷電粒子の偏向が、前記管状の絶縁物の管内において繰り返し行われることで、前記一方の端部の開口部から前記管状の絶縁物の管内に入射された荷電粒子ビームは、前記管状の絶縁物の管内と接触することなく収束されて前記他方の端部の開口部から外部へ出射される
    ことを特徴とする荷電粒子ビームを偏向および収束する荷電粒子ビームの偏向・収束方法。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子ビームの偏向・収束方法において、
    前記一方の端部の開口部の端面は導体により被覆されており、前記一方の端部の開口部の端面の帯電を防止して荷電粒子ビームを入射する
    ことを特徴とする荷電粒子ビームを偏向および収束する荷電粒子ビームの偏向・収束方法。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の荷電粒子ビームの偏向・収束方法において、
    前記一方の端部の開口部の端面に隣接する内壁部位の帯電を中和しながら荷電粒子ビームを入射する
    ことを特徴とする荷電粒子ビームを偏向および収束する荷電粒子ビームの偏向・収束方法。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の荷電粒子ビームの偏向・収束方法において、
    前記荷電粒子ビームは、電荷はプラスまたはマイナスであり、かつ、質量数が5以上のイオンビームまたは分子イオンビームであり、かつ、各イオンの持つ運動エネルギーは100キロ電子ボルト以下である
    ことを特徴とする荷電粒子ビームを偏向および収束する荷電粒子ビームの偏向・収束方法。
  5. 請求項4に記載の荷電粒子ビームの偏向・収束方法において、
    前記荷電粒子ビームは、ビーム中の荷電粒子の価数が2価以上である
    ことを特徴とする荷電粒子ビームを偏向および収束する荷電粒子ビームの偏向・収束方法。
  6. 荷電粒子ビームを偏向および収束するために用いる荷電粒子ビームの偏向・収束器具であって、
    荷電粒子ビームが入射される一方の端部の開口部の内径よりも他方の端部の開口部の内径が小径となるように前記一方の端部から前記他方の端部に向けて内径が絞られている管状の絶縁物と、
    荷電粒子ビームが入射される前記管状の絶縁物の前記一方の端部の開口部の端面に形成された導体と
    を有し、
    前記一方の端部の開口部の端面の帯電を防止して荷電粒子ビームを入射する
    ことを特徴とする荷電粒子ビームの偏向・収束器具。
  7. 請求項6に記載の荷電粒子ビームの偏向・収束器具において、さらに、
    前記一方の端部の開口部の端面に隣接する内壁部位の帯電を中和する電子またはプラスイオンを供給する供給手段を
    有すること特徴とする荷電粒子ビームの偏向・収束器具。
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