JPS6298412A - コントロ−ルケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、引っ張り用のインナケーブルが可撓性を有す
るつる巻き管であるアウタケーシング内に内挿されて成
るコントロールケーブルに関する。

「従来の技術」 従来のコントロールケーブルとしては、例えば第４図に
示すように、自動車等のマニュアルブレーキに用いたも
のがある。

すなわち、マニュアルブレーキ本体１は、セクタ基台２
に起倒するブレーキレバー３が枢支され、ブレーキレバ
ー３の取手３ａから突出した押ボタン３ｂとラチェット
爪４とが連結ロッド３Ｃで連結されて成る。

コントロールケーブル５はアウタケーシング６にインナ
ケーブル７が内挿されて成り、セクタ基台２の基部の一
端に新設された連結フランジ２ａにアウタケーシング６
が端部口具６ａを介して連結され、インナケーブル７は
ブレーキレバー３の基端部の動作端３ｄに連結されてお
り、端部口具６ａは、そのボルト部６ｂを連結フランジ
２ａに挿通し、連結フランジ２ａの両側からボルト部６
ｂに螺合する調整固定ナラｌ−６ｃ　、　６　ｄが連結
フランジ２ａを挾持して連結フランジ２ａに固結されて
いる。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来のコントロールケーブル
では、マニュアルブレーキ本体１の組付の際には、調整
固定ナラ）６ｃ　、６ｄをゆるめてインナケーブル７の
張りあるいは遊びの調整をするのが煩雑であり、使用し
ているうちにインナケーブル７が伸びたような場合には
、そのままではゆるみ放しになるので、常時チェックし
て組伺時と同様に調整をしなければならないので、保守
に手間がかかるという問題点があった。

本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた
もので、アウタケーシングがつる巻き可撓性であった場
合にそれに圧縮力を加えるとわずかではあるがねじれる
現象を利用し、人手による調整を不必要にして」−記問
題点を解決したコントロールケーブルを提供することを
目的としている。

「問題点を解決するための手段Ｊ かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、 引っ張り用のインナケーブルかり抗性を有するつる巻き
管であるアウタケーシング内に内挿されて成るコントロ
ールケーブルにおいて、アウタケーシングの端部に連結
部材を固結し、前記アウタケーシングとは巻き方向が異
なる補助アウタケーシングの基端を前記連結部材に固結
するとともに、伝達コイルばねの基端を前記連結部材に
固結し、 前記補助アウタケーシングの先端に調整ボルト部を有す
るねじ部材を固結するとともに、該ねじ部材に調整ナッ
トを螺合させ、 前記調整ナツトに前記伝達コイルばねの先端を巻き付け
て該伝達コイルばねから該調整ナツトへの一方向伝達機
構を構成し、 取付部に連結する端部口具を前記ねじ部材の先端部に遊
嵌させ、該端部口具の端面と前記調整ナツトの摺接面と
を対向させ、 前記連結部材と補助アウタケーシングとねじ部材とに前
記インナケーブルを挿通させて成るコントロールケーブ
ルに存する。

「作用」 しかして、インナケーブルを引き、相対的にアウタケー
シングに圧縮力が加わったときに連結部材が回動し、こ
の連結部材の回動を一方向伝達機構を介して調整ナツト
に伝達し、端部口具の端面と調整す・ントの先端面とが
離間した場合に調整ナツトをねじ部材に対して相対的に
回転させ、それによる縦方向の変位によりインナケーブ
ルの延びを自動的に調整するようにしたものである。

［実施例Ｊ 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。なお
、従来例と同様の部位には同一符号を付し重複した説明
を省略する。

第１図〜第３図は本発明の一実施例を示している。

コントロールケーブル１０は、インナケーブル２０がア
ウタケーシング３０に内挿されたものが全長の大部分を
なし、コントロールケーブルｌＯは制動部位に延ばされ
、そこでインナケーブル２０の先が制動動作部（図示省
略）に連結され、アウタケーシング３０の先は連結ブラ
ケット８に端部部材３１を介して連結されている。

アウタケーシング３０は、第２図でわかるように、可撓
性を有する右巻きのつる巻き管であり、柔軟な樹脂被覆
３０ａが施こされており、アウタケーシング３０のマニ
ュアルブレーキ本体１側の端部には連結部材３２の一端
側が外嵌して固結されている。

連結部材３２のマニュアルブレーキ本体ｌ側の他端側に
は、左巻きのつる巻き管である補助アウタケーシング３
３の基端が内嵌して固結されるとともに、補助アウタケ
ーシング３３の外側に接触しないよう被さる左巻きの伝
達コイルばね３４の基端が外嵌して固結されている。

補助アウタケーシング３３の先端にはねじ部材３５が外
嵌して固結されており、ねじ部材３５は先端方向に延び
る調忙ポル）・部３５ａを有しており、この調整ボルト
部３５ａに調整ナツト３６が中累合されている。

調整ナツト３６のドラム部３６ａには伝達コイルばね３
４の先端が弾撥的に巻き掛けられており、その弾撥力の
強さは、伝達コイルばね３４がその巻き締め方向に回動
するときは調整ナツト３６を堅く連結し、巻き戻し方向
に回動し調整ナツト３６が制動されているときは、ドラ
ム部３６ａに対して伝達コイルばね３４の先端が空滑り
する程度に設定してあり、それにより一方向伝達機構が
構成されている。

ねじ部材３５の調整ボルト部３５ａならびにその先の先
端部には端部１」具３７が外側から遊嵌され、端部口具
３７の端面３７ａは調整ナツト３６の摺接面３６ｂと対
向している。調整ボルト部３５ａと端部口具３７の内部
との間には弱い圧縮ばね３５ｂが張設されており、端部
口具３７がら突出したねじ部材３５の先端部には抜は止
め川の止め輪３５ｃが止着されている。

端部口具３７はマニュアルブレーキ本体１のセクタ基台
２の連結フランジ２ａに挿通して連結され、インナケー
ブル２０は連結部材３２．ねじ部材３５に挿通してマニ
ュアルブレーキ本体１に延ばされ、その先はブレーキレ
バー３の基端部の動作端３ｄに連結されている。

次に作用を説明する。

マニュアルブレーキ本体１においてブレーキレバー３を
引き」−げろと、動作端３ｄがインナケーブル２０を引
きしぼり、図示省略した制動動作部で制動がかけられる
。

インナケーブル２０を引きしぼって張力が加わるとアウ
タケーシング３０および補助アウタケーシング３３には
相対的に圧縮力が加わる。この圧縮力により、アウタケ
ーシング３０および補助アウタケーシング３３は巻き戻
されてゆるむ方向に若干ねじれる。

アウタケーシング３０と補助アウタケーシング３３のね
じれ方向は連結部材３２に対しては同じ向きになってい
て、このねじれは連結部材３２を第１図右側から見て連
結部材３２を左回転させるように働く。したがって伝達
コイルばね３４の基端も左回転させられ、それにより伝
達コイルばね３４の先端も左回転しようとする。

このとき、調整ナツト３６は補助アウタケーシング３３
に加わる圧縮力により摺接面３６ｂが端部口具３７の端
面３７ａに圧接されていて回動することがないよう制動
されており、伝達コイルばね３４の先端は巻き戻し方向
である左回転に回転するから、伝達コイルばね３４の先
端はドラム部３６ａに対して滑り相対的に回動する。

次にマニュアルブレーキ本体ｌのブレーキレバー３を倒
すと、インナケーブル２０は弛緩し、アウタケーシング
３０および補助アウタケーシング３３の圧縮力も小さく
なるので、ねじれにより動いた各部材は前記とは逆方向
に動こうとする。

このとき、インナケーブル２０がたるむほどゆるむと、
圧縮ばね３５ｂがねじ部材３５を押して調整ナツト３６
とともに端部口具３７からこれらを押し出す方向に移動
させる。したがって調整ナツト３６の摺接面３６ｂが端
部口具３７の端面３７ａから離れ、端部口具３７が制動
されていない状態になる。

端部口具３７が制動されていない状ｆＥ’、で連結部材
３２が右回転して原状ｆＥｆ、に復帰すると、伝達コイ
ルばね３４の先端も右回転し、この回転方向は伝達コイ
ルばね３４の巻き締め方向であるので、制動されていな
い調整ナツト３６は右回転させられ、ねじ部材３５の調
整ボルト部３５ａにより相対的に調整ボルト部３５ａの
先端方向に調整ナツト３６が移動する。

これによりねじ部材３５が制動部位側へ押され、インナ
ケーブル２０のたるみが吸収される。

すなわち、自動的に調整される。

もし、インナケーブル２０がたるまない場合は、調整ナ
ラ］・３６は制動されているままなので回転することは
なく、伝達コイルばね３４の基端のみが復帰し、伝達コ
イルばね３４の先端と後端とが相互にねじれて撓んだ状
態となる。この状態が調整が完Ｙした正常時である。

正常時には、連結部材３２の回動に対して伝達コイルば
ね３４の基端が追従するのみで、伝達コイルばね３４の
先端が調整ナット３６のドラム部３６ａに対して１骨る
こともない。インナケーブル２０がたるんで前記のよう
に調整が行なわれると、その分だけ伝達コイルばね３４
の先端が調整ナツト３６のドラム部３６ａに対して滑る
ことになる。

なお、前記実施例では自動車等のマニュアルブレーキに
本発明に係るコントロールケーブルを用いたものを示し
たが、これに限定されることなく１コントロールケーブ
ルのたるみを自動的に吸収して調整する場合に適宜利用
することができるのはいうまでもない。

「発明の効果」 本発明に係るコントロールケーブルによれば、特別な作
業を要することなくインナケーブルのたるみを吸収して
調整することができ、組伺時の作業が容易なので工数低
減してコストダウンすることができ、使用時にも、コン
トロールケーブルを用いた装置の保守が容易なので使い
勝りがよくサービス性のよい装置とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例を示しており、第１
図はコントロールケーブルの要部断面図、第２図はアウ
タケーシングの断面図、第３図はマニュアルブレーキに
用いたコントロールケーブルの取付状態の断面図、第４
図は従来例を示しており、マニュアルブレーキに用いた
コントロールケーブルの取付状態の断面図である。 １・・・マニュアルブレーキ本体 ３・・・ブレーキレバー １０・・・コントロールケーブル ２０・・・インナケーブル

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 引っ張り用のインナケーブルが可撓性を有するつる巻き
   管であるアウタケーシング内に内挿されて成るコントロ
   ールケーブルにおいて、 アウタケーシングの端部に連結部材を固結し、前記アウ
   タケーシングとは巻き方向が異なる補助アウタケーシン
   グの基端を前記連結部材に固結するとともに、伝達コイ
   ルばねの基端を前記連結部材に固結し、 前記補助アウタケーシングの先端に調整ボルト部を有す
   るねじ部材を固結するとともに、該ねじ部材に調整ナッ
   トを螺合させ、 前記調整ナットに前記伝達コイルばねの先端を巻き付け
   て該伝達コイルばねから該調整ナットへの一方向伝達機
   構を構成し、 取付部に連結する端部口具を前記ねじ部材の先端部に遊
   嵌させ、該端部口具の端面と前記調整ナットの摺接面と
   を対向させ、 前記連結部材と補助アウタケーシングとねじ部材とに前
   記インナケーブルを挿通させて成るコントロールケーブ
   ル。