JPS629287Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はウエスト部に伸縮性をもたせたスラ
ツクスに関するものである。

従来、スラツクス主体の上縁に、伸縮芯地を有
する伸縮表地に構成された伸縮帯体を取付け、そ
の裏側にバイヤスカツト生地の腰裏帯体を取付け
たスラツクスが知られているが、上記のもので
は、伸縮帯体が長期に亘る繰返し着用で伸縮性脆
性を生じて縮収復元機能が劣化してしまい、バイ
ヤスカツト生地の腰裏帯体ともども伸びる性質は
あつても縮収復元性がなくなり、適正な伸縮性を
得られなくなつて身体腰部にジヤストフイツトし
なくなつてしまう欠点があつた。

また、最近では、ゴルフクラブのスイング時に
おける腰部の複雑な動きに伴いウエストベルト部
を構成するストレツチ表地とストレツチ芯地及び
ストレツチテープが同調して伸縮機能し、圧迫感
のないフイツト性が得られるようにしたゴルフス
ラツクス（実開昭57−188815号）が公知である。
即ちストレツチ芯地を熱可塑性樹脂による数多の
点状部を介して接着したストレツチ表地の上部折
返し部に、裏地用芯地を有する裏地の上部を縫着
し、又裏地に離開部を形成し、更に上下に接続片
を有するストレツチテープを前記離開部におい
て、前記接続片を介して裏地に縫着してなるゴル
フスラツクスである。

しかるに上記ゴルフスラツクスの場合、ストレ
ツチ表地の上部折返し部に上部を縫着した裏地用
芯地を有する裏地に、上下に分断する離開部を形
成し、該離開部において細幅のストレツチテープ
を裏地に縫着したものであるため、上記ストレツ
チテープは、ストレツチ芯地を接着したストレツ
チ表地と全く遊離した状態となつて実質的にはス
トレツチ芯地及びストレツチ表地と同調して複合
伸縮することは望めなく、従つて快適良好なフイ
ツト性は得られないものである。

この考案は、上記に鑑みなされたもので、伸縮
表帯体を構成する伸縮表地及び伸縮芯地と該伸縮
表帯体と結合された腰裏帯体の伸縮裏地との複合
伸縮機能によつて長期に亘つての安定した快適良
好なフイツト性が得られるスラツクスを提供する
ことを目的としたものである。

この考案のスラツクスを以下図面実施例につい
て詳しく説明すると、Ａは伸縮自在の伸縮表地１
の裏側に一部を接着して伸縮自在の伸縮芯地２を
介設してなる伸縮表帯体である。なお伸縮表地１
は、伸縮芯地２の上、下縁部を介して夫々裏面に
折返されて上、下端折返し部１ａ，１ｂが形成さ
れている。そして上記伸縮表帯体Ａは、スラツク
ス本体３の上縁に縫着４されている。なお３ａは
スラツクス本体３上縁の裏側に折返された折返し
部である。また５は、上記伸縮表地１よりも厚手
で伸縮表帯体Ａとほぼ同幅の伸縮裏地６の下端部
表裏両面に、下方に垂れ下がつたＵ状の折曲垂れ
部７ａを形成するようにした裏地７の両端縁を、
また該折曲垂れ部７ａ表側の裏地７上端縁に、腰
裏芯８の上端縁を夫々重ね一体縫着９してなる腰
裏帯体である。そこでこの考案は該腰裏帯体５
を、その伸縮裏地６の上端縁を伸縮表地１の上端
折返し部１ａに、同腰裏芯８上部をスラツクス主
体３の上端折返し部３ａに夫々縫着１０，１１し
て取付けてなるものである。なお腰裏帯体５の伸
縮裏地６としては、伸縮性とりわけ縮収復元性の
勝れた例えばポリウレタン、ポリエステルなどの
素材が、また同裏地７としてはバイヤスカツト生
地が使用される。

この考案のスラツクスは叙上のように、伸縮表
地１よりも厚手で伸縮表帯体Ａとほぼ同幅の伸縮
裏地６の下端縁が、腰裏芯８を有する裏地７の上
端縁に一体縫着されて腰裏帯体５が構成され、該
腰裏帯体５の上記伸縮裏地６の上端縁が、伸縮芯
地２を接着した伸縮表地１の上端折返し部１ａに
直接縫着されたものであるから、伸縮表帯体Ａの
伸縮表地１及び伸縮芯地２と伸縮裏地６とが複合
的に協調して伸縮機能をもたらすことができ、特
に伸縮表帯体Ａが長期使用によつてその縮収復元
機能を劣化することがあつても上記伸縮裏地６が
これを助勢するもので、身体腰部に対する快適良
好なフイツト性が長期に亘つて常に安定的に維持
できる卓抜した効果がある。

また伸縮裏地６が伸縮表地１よりも厚手で伸縮
表帯体Ａとほぼ同幅のため、比較的柔軟かつ均整
な縮収復元機能をもたらし、常に快適な安定感の
ある伸縮締めが保証され健康上からも好ましいも
のであり、かつまた伸縮裏地６の下端部には、腰
裏芯８と共に裏地７が下方に垂れ下つたＵ状の折
曲垂れ部７ａを形成して縫着されているため、該
伸縮裏地６がまくれて型を崩すことがなく、常に
全体を整然とした形態に保持でき体裁が良いなど
の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案スラツクスの実施例を示すもの
で、第１図は要部の構成図、第２図は同上縦断面
図である。 １……伸縮裏地、１ａ，１ｂ……折返し部、２
……伸縮芯地、３……スラツクス本体、３ａ……
折返し部、４……縫着、５……腰裏帯体、６……
伸縮裏地、７……裏地、８……腰裏芯、９，１
０，１１……縫着、Ａ……伸縮表帯体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伸縮表地１の裏側に一部を接着して伸縮芯地２
   を介設した伸縮表帯体Ａが、スラツクス主体３の
   上縁に縫着されたスラツクスにおいて、上記伸縮
   表地１よりも厚手で伸縮表帯体Ａとほぼ同幅の伸
   縮裏地６の下端部表裏両面に、下方に垂れ下がつ
   たＵ状の折曲垂れ部７ａを形成するようにした裏
   地７の両端縁を、また該折曲垂れ部７ａ表側の裏
   地７上端縁に、腰裏芯８の上端縁を夫々重ね一体
   縫着９してなる腰裏帯体５を、伸縮裏地６の上端
   縁を伸縮表地１の上端折返し部１ａに、腰裏芯８
   上部をスラツクス主体３の上端折返し部３ａに
   夫々縫着して取付けてなるスラツクス。