JPS6142888Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はズボン、スカート等のウエストベルト
に使用される芯の改良に関する。

一般にスカート等のウエスト部に使用される芯
は、単に腰の強いバイアス芯帯をウエストベルト
生地で包隠した構成であつて、ウエスト部分の形
態維持を主たる目的としている。

ところが芯帯となつているバイアス生地は、前
記目的のため腰の強いものを使用しているから、
身体への当りが硬くなつてはき心地を悪くし、且
つシヤツの裾等の摺上り阻止効果も期待できな
い。又、吸汗作用に劣るために汗がズボン等のウ
エスト部分に吸収されずに滲出する欠点がある。

本考案は斯る欠点を解消すると共に安価なウエ
スト芯を提供するものであつて、スポンジ、ウレ
タン等の通気性のある発泡シート１の両面に、バ
イアス布地２，２′が接着剤を用いて貼着された
内芯３を、別のバイアス地４で被包し一側縁のみ
を糸着５したことを特徴とするウエスト芯を要旨
としている。

上記構成した本考案のウエスト芯は、従来品と
同様にスカート等のウエストベルト内に包み込ん
で使用するのであるが、通気性のある発泡シート
を中心として両面にバイアス生地を接着した内芯
構成であるから、発泡シートの表面を摺接摩耗か
ら保護すると共に全体として平均的に伸縮し、発
泡シートの引張強度不足が補強され、発泡シート
が具備する弾性を有効に利用できる。このため、
スカート等のウエスト部に身体ウエスト部への当
りが極めてソフトになると共にフイツトする効果
があり、これがまた下シヤツ裾の摺り上りを阻止
する効果を発揮する。

又、本考案のウエスト芯は、発泡シートの両面
にバイアス生地を貼着した内芯を、更にバイアス
地で被包して一側縁のみを糸着し、他側縁に伸縮
阻害部分を形成しない構成としているので、糸着
された一側縁を上方としてウエスト部に使用する
ことにより、その下方となる他側縁の長手方向伸
縮が容易となり、下膨みとなる腰部曲線にフイツ
トし違和感が解消される。更に被包によつて、発
泡シートの端縁部からの解れが防止される。更に
又、本考案のウエスト芯は通気性と吸汗性に優れ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はウエストベルト用芯地の一部破断正面
図、第２図はＡ−Ａ断面図である。 １……発泡シート、２，２′……バイアス布
地、３……内芯、４……バイアス地。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通気性を有する発泡シートの両面にバイアス布
   地が貼着された内芯を、別のバイアス地で被包糸
   着したことを特徴とするウエスト芯。