JPS629087Y2 - - Google Patents
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- JPS629087Y2 JPS629087Y2 JP12291682U JP12291682U JPS629087Y2 JP S629087 Y2 JPS629087 Y2 JP S629087Y2 JP 12291682 U JP12291682 U JP 12291682U JP 12291682 U JP12291682 U JP 12291682U JP S629087 Y2 JPS629087 Y2 JP S629087Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は製本のミリング工程で生じる紙粉を利
用した安価でかつ深みを有する化粧板に関するも
のである。
用した安価でかつ深みを有する化粧板に関するも
のである。
熱可塑性樹脂に対し、木粉、タルク、炭酸カル
シウム、マイカ、モミガラ等の添加物を添加し、
成形時の樹脂の流動特性を改善し、得られる成形
品の剛性を向上させる試みは既に行なわれてい
る。例えば「つが」の木の80メツシユ程度の木粉
を熱可塑性樹脂、例えばポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂若しくはポリエチレン樹脂に30重量
%程度添加し混練してなる樹脂組成物を用いて押
出成形を行ない、表面にレーヨンやナイロンの織
物をラミネートして自動車内装に使用することが
行なわれている。又、同様な試みによりTVや音
響機器の裏蓋も製造されている。或いは成形時若
しくは成形後に印刷した塩ビフイルムを貼り合わ
せるか、転写箔を用いて転写を行なう化粧化も試
みられている。
シウム、マイカ、モミガラ等の添加物を添加し、
成形時の樹脂の流動特性を改善し、得られる成形
品の剛性を向上させる試みは既に行なわれてい
る。例えば「つが」の木の80メツシユ程度の木粉
を熱可塑性樹脂、例えばポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂若しくはポリエチレン樹脂に30重量
%程度添加し混練してなる樹脂組成物を用いて押
出成形を行ない、表面にレーヨンやナイロンの織
物をラミネートして自動車内装に使用することが
行なわれている。又、同様な試みによりTVや音
響機器の裏蓋も製造されている。或いは成形時若
しくは成形後に印刷した塩ビフイルムを貼り合わ
せるか、転写箔を用いて転写を行なう化粧化も試
みられている。
しかしながら上記した添加物を使用するときは
得られる成形体の着色が制約され、多くは明度の
低い色彩にしか着色できない不便さがあり、化粧
を行なうときは下地を完全に隠蔽しないと所望の
化粧が行なわれないものである。
得られる成形体の着色が制約され、多くは明度の
低い色彩にしか着色できない不便さがあり、化粧
を行なうときは下地を完全に隠蔽しないと所望の
化粧が行なわれないものである。
一方、製本の無線綴じ工程においては重ねて揃
えた紙の綴じ部分を、接着剤の付着を有効ならし
めるため、例えばランダムな突起をその表面に有
する円盤状の研削材を用いて粗面化させるため、
多くの紙粉が生じており、その回収及び処理上の
問題を有している。
えた紙の綴じ部分を、接着剤の付着を有効ならし
めるため、例えばランダムな突起をその表面に有
する円盤状の研削材を用いて粗面化させるため、
多くの紙粉が生じており、その回収及び処理上の
問題を有している。
本考案者等は上記従来技術の欠点に鑑みて研究
の結果、ミリング工程において生じる紙粉を熱可
塑性樹脂に添加してなる樹脂組成物を用いて製版
した基板に、透明化粧シートを積層することによ
り、紙粉によつて生じる基板の模様と透明化粧シ
ートの模様とがマツチングした深みのすぐれた化
粧板を得ることを見い出して本考案に到達したも
のであり、即ち本考案は熱可塑性樹脂100重量部
に対し、製本のミリング工程において生じる紙粉
50重量部ないし100重量部を添加してなる熱可塑
性樹脂組成物を用いて製板された基板上に、透明
樹脂シートに印刷模様が施された透明化粧シート
が積層されてなる化粧板をその主旨とするもので
ある。
の結果、ミリング工程において生じる紙粉を熱可
塑性樹脂に添加してなる樹脂組成物を用いて製版
した基板に、透明化粧シートを積層することによ
り、紙粉によつて生じる基板の模様と透明化粧シ
ートの模様とがマツチングした深みのすぐれた化
粧板を得ることを見い出して本考案に到達したも
のであり、即ち本考案は熱可塑性樹脂100重量部
に対し、製本のミリング工程において生じる紙粉
50重量部ないし100重量部を添加してなる熱可塑
性樹脂組成物を用いて製板された基板上に、透明
樹脂シートに印刷模様が施された透明化粧シート
が積層されてなる化粧板をその主旨とするもので
ある。
以下、本考案について詳細に説明する。
第1図は本考案の化粧板の一実施例を示す断面
図であつて、化粧板1は透明化粧シート2が基板
3上に積層されており、透明化粧シート2は透明
樹脂シート4の裏面、即ち基板3側に印刷模様5
を有している。
図であつて、化粧板1は透明化粧シート2が基板
3上に積層されており、透明化粧シート2は透明
樹脂シート4の裏面、即ち基板3側に印刷模様5
を有している。
第2図は本考案の化粧板の第2の実施例を示す
断面図であつて、第2図に示す化粧板においては
印刷模様5を透明樹脂シートの表面、即ち基板3
側ではない方の面に有している。
断面図であつて、第2図に示す化粧板においては
印刷模様5を透明樹脂シートの表面、即ち基板3
側ではない方の面に有している。
第3図及び第4図に示す化粧板は透明化粧シー
ト2若しくは2′と基板との間に接着層6を有す
るものであり、接着層6以外については第1図の
化粧板1と第3図の化粧板1″並びに第2図の化
粧板1′と第4図の化粧板1はそれぞれ同様な
構成をとつている。
ト2若しくは2′と基板との間に接着層6を有す
るものであり、接着層6以外については第1図の
化粧板1と第3図の化粧板1″並びに第2図の化
粧板1′と第4図の化粧板1はそれぞれ同様な
構成をとつている。
上記における透明化粧シート2若しくは2′の
透明樹脂シート4としてはポリ塩化ビニル、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスチレン若し
くはポリプロピレン等の透明熱可塑性樹脂のフイ
ルム若しくはシートを例示することができ、その
表面若しくは裏面に適宜な印刷方法、好ましくは
グラビア印刷方法により印刷模様を施して透明化
粧シート2若しくは2′とすることができ、印刷
模様5としては後述する基板3の表面の模様とマ
ツチする大理石等の石目模様、木目模様、抽象模
様を設けることができる。印刷方法としてはグラ
ビア印刷方法の他、シルク印刷、オフセツト印
刷、ジエツトプリント等によつてもよい。印刷模
様5は又、透明化粧シートの透明性を維持するた
め、透明性のインキを用いるか、若しくは不透明
インキを用いるときは模様部分の面積が小さくな
るようにするとよい。一般的なグラビア印刷方法
で、ベタ部分の少ない印刷版を用いるときはイン
キの透明、不透明によらず透明化粧シートの透明
性は維持しうる。
透明樹脂シート4としてはポリ塩化ビニル、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスチレン若し
くはポリプロピレン等の透明熱可塑性樹脂のフイ
ルム若しくはシートを例示することができ、その
表面若しくは裏面に適宜な印刷方法、好ましくは
グラビア印刷方法により印刷模様を施して透明化
粧シート2若しくは2′とすることができ、印刷
模様5としては後述する基板3の表面の模様とマ
ツチする大理石等の石目模様、木目模様、抽象模
様を設けることができる。印刷方法としてはグラ
ビア印刷方法の他、シルク印刷、オフセツト印
刷、ジエツトプリント等によつてもよい。印刷模
様5は又、透明化粧シートの透明性を維持するた
め、透明性のインキを用いるか、若しくは不透明
インキを用いるときは模様部分の面積が小さくな
るようにするとよい。一般的なグラビア印刷方法
で、ベタ部分の少ない印刷版を用いるときはイン
キの透明、不透明によらず透明化粧シートの透明
性は維持しうる。
以上のような透明化粧シートの裏面には基板と
の接着性を高める意味で接着層6を設けてもよ
く、このように接着層6を設けると基板中の熱可
塑性樹脂と透明化粧シートの透明樹脂シート若し
くは印刷インキの選択範囲が広くなる利点を有し
ている。
の接着性を高める意味で接着層6を設けてもよ
く、このように接着層6を設けると基板中の熱可
塑性樹脂と透明化粧シートの透明樹脂シート若し
くは印刷インキの選択範囲が広くなる利点を有し
ている。
次に基板を構成する熱可塑性樹脂組成物につい
て説明すると、熱可塑性樹脂としては押し出しグ
レードのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリアミド、ABS、ポリスチレン等
の樹脂が例示され、これらの熱可塑性樹脂に製本
のミリング工程において生じる紙粉を添加して用
いる。紙粉は無線綴じの箇所を研削材を用いて粗
面化させる、いわゆるミリング工程において発生
するものが好ましく使用される。紙粉を構成する
材料について説明すると、用紙とインキからな
り、用紙としては、月刊紙、雑誌、写真集などに
使用される上質紙、コート紙、ラフ紙等であり、
オフセツト印刷若しくはグラビア印刷等によつて
用紙に付着したインキ分、特にその中の顔料、例
えばシアニンブルー、ベンジジンイエロー、シン
カシヤレツド、カーボンブラツク、チタンホワイ
ト等や染料を有しており、大きさとしては1〜20
メツシユ程度である。以上の熱可塑性樹脂100重
量部に紙粉50〜100重量部の割合で計量し、ヘン
シエルミキサーで混練する。混練した状態におい
ては熱可塑性樹脂組成物は紙粉のインキによりラ
ンダムな色彩を有する細かい区域の集まりとなつ
ており、このような熱可塑性樹脂組成物を用いて
押し出しを行なうことにより前記のランダムな色
彩を有する細かい区域が押し出し方向に幾分長く
なつた一種の均一な模様を有する基板が得られ
る。
て説明すると、熱可塑性樹脂としては押し出しグ
レードのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリアミド、ABS、ポリスチレン等
の樹脂が例示され、これらの熱可塑性樹脂に製本
のミリング工程において生じる紙粉を添加して用
いる。紙粉は無線綴じの箇所を研削材を用いて粗
面化させる、いわゆるミリング工程において発生
するものが好ましく使用される。紙粉を構成する
材料について説明すると、用紙とインキからな
り、用紙としては、月刊紙、雑誌、写真集などに
使用される上質紙、コート紙、ラフ紙等であり、
オフセツト印刷若しくはグラビア印刷等によつて
用紙に付着したインキ分、特にその中の顔料、例
えばシアニンブルー、ベンジジンイエロー、シン
カシヤレツド、カーボンブラツク、チタンホワイ
ト等や染料を有しており、大きさとしては1〜20
メツシユ程度である。以上の熱可塑性樹脂100重
量部に紙粉50〜100重量部の割合で計量し、ヘン
シエルミキサーで混練する。混練した状態におい
ては熱可塑性樹脂組成物は紙粉のインキによりラ
ンダムな色彩を有する細かい区域の集まりとなつ
ており、このような熱可塑性樹脂組成物を用いて
押し出しを行なうことにより前記のランダムな色
彩を有する細かい区域が押し出し方向に幾分長く
なつた一種の均一な模様を有する基板が得られ
る。
以上のようにして押し出しによつて製板する際
に、前記した透明化粧シートを表裏を所定の側に
なるようセツトし、押し出された基板3上にロー
ル加圧等により貼着すると本考案の化粧板が得ら
れる。
に、前記した透明化粧シートを表裏を所定の側に
なるようセツトし、押し出された基板3上にロー
ル加圧等により貼着すると本考案の化粧板が得ら
れる。
本考案による化粧板はランダムな色彩を有する
基板上に、基板を透視しうる透明化粧シートが貼
着積層されているため深みを有するものであり、
又、廃棄物であるミリング工程において生じる製
粉の有効利用ができる。又、本考案の化粧板は真
空成形が可能であるので、以上の特性を利用し、
家具部材、自動車内装、弱電製品の部材、住宅内
装材等に使用できる。
基板上に、基板を透視しうる透明化粧シートが貼
着積層されているため深みを有するものであり、
又、廃棄物であるミリング工程において生じる製
粉の有効利用ができる。又、本考案の化粧板は真
空成形が可能であるので、以上の特性を利用し、
家具部材、自動車内装、弱電製品の部材、住宅内
装材等に使用できる。
以下、本考案をより具体的に示すための実施例
を掲げる。
を掲げる。
実施例 1
印刷済のコート紙を原料とするミリング紙粉20
重量部、週刊誌用のラフ紙を原料とするミリング
紙粉20重量部からなる混合物を紙粉として用い
た。上記の混合物における顔料分は1〜3重量%
であり、粒度は1〜20メツシユである。上記混合
物の紙粉50重量部とポリプロピレン樹脂(チツソ
製、F3021)100重量部とをヘンシエルミキサー
にて回転数900回転/分で25分間かく拌し混練し
乾燥してペレツト化した。
重量部、週刊誌用のラフ紙を原料とするミリング
紙粉20重量部からなる混合物を紙粉として用い
た。上記の混合物における顔料分は1〜3重量%
であり、粒度は1〜20メツシユである。上記混合
物の紙粉50重量部とポリプロピレン樹脂(チツソ
製、F3021)100重量部とをヘンシエルミキサー
にて回転数900回転/分で25分間かく拌し混練し
乾燥してペレツト化した。
一方、厚み0.1mmの透明ポリ塩化ビニル樹脂フ
イルム(可塑済10PHR)の裏面にグラビア印刷
し、印刷面にオレフイン共重合樹脂系接着剤(セ
メダイン製、プロキシメイトE4090)を塗布し、
このようにして得られた化粧シートを、上記ペレ
ツトを用いて押し出し成形機にて押し出された直
後の厚み1mmの板の表面に、化粧シートの接着剤
塗布面が接するようにして重ね、ロール加圧して
積層を行ない、化粧板を得た。得られた化粧板は
化粧シートと板の模様とが調和し、かつ、深みを
有するものであつた。
イルム(可塑済10PHR)の裏面にグラビア印刷
し、印刷面にオレフイン共重合樹脂系接着剤(セ
メダイン製、プロキシメイトE4090)を塗布し、
このようにして得られた化粧シートを、上記ペレ
ツトを用いて押し出し成形機にて押し出された直
後の厚み1mmの板の表面に、化粧シートの接着剤
塗布面が接するようにして重ね、ロール加圧して
積層を行ない、化粧板を得た。得られた化粧板は
化粧シートと板の模様とが調和し、かつ、深みを
有するものであつた。
第1図ないし第4図はいずれも本考案の化粧板
の実施例の断面図である。 1……化粧板、2,2′……透明化粧シート、
4……透明樹脂シート、5……印刷模様、6……
接着層。
の実施例の断面図である。 1……化粧板、2,2′……透明化粧シート、
4……透明樹脂シート、5……印刷模様、6……
接着層。
Claims (1)
- 熱可塑性樹脂100重量部に対し、製本のミリン
グ工程において生じる紙粉50重量部ないし100重
量部を添加してなる熱可塑性樹脂組成物を用いて
製板された基板上に、透明樹脂シートに印刷模様
が施された透明化粧シートが積層されてなる化粧
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12291682U JPS5926336U (ja) | 1982-08-13 | 1982-08-13 | 化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12291682U JPS5926336U (ja) | 1982-08-13 | 1982-08-13 | 化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5926336U JPS5926336U (ja) | 1984-02-18 |
JPS629087Y2 true JPS629087Y2 (ja) | 1987-03-03 |
Family
ID=30280770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12291682U Granted JPS5926336U (ja) | 1982-08-13 | 1982-08-13 | 化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5926336U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001058385A (ja) * | 2000-01-01 | 2001-03-06 | Ibiden Co Ltd | 化粧板 |
JP2015203189A (ja) * | 2014-04-11 | 2015-11-16 | 株式会社トッパン・コスモ | 床用建材 |
-
1982
- 1982-08-13 JP JP12291682U patent/JPS5926336U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5926336U (ja) | 1984-02-18 |
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