JPS629077Y2 - - Google Patents

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JPS629077Y2
JPS629077Y2 JP16446578U JP16446578U JPS629077Y2 JP S629077 Y2 JPS629077 Y2 JP S629077Y2 JP 16446578 U JP16446578 U JP 16446578U JP 16446578 U JP16446578 U JP 16446578U JP S629077 Y2 JPS629077 Y2 JP S629077Y2
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natural wood
resin
film
molded product
wood
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天然木の表面形状を有する発泡ウレタ
ン成型物に関するものである。従来発泡ウレタン
成型物の表面に天然木の木目形状を施す方法とし
ては、天然木より樹脂型、ゴム型或は金型を作り
射出成型あるいは注型により発泡ウレタン成型物
を作るという方法があつた。しかしこの方法は次
のような二つの大きな欠点を有している。
第一に射出成型用の金型が樹脂成型用の型に比
べて高価でありまた金型製造に高度な技術を要す
る点である。第二に従来の射出成型や注型では表
面が発泡ウレタン層或はバリヤー層であるため均
一な表面色を呈するだけであり天然木の表面には
ほど遠いものであつた。この為一般にはこの表面
にスプレー塗装をして天然木の表面色に近づけて
いた。しかしこの場合も木目の微細な色の表現は
困難であつた。本考案は上記の二つの欠点を解決
し安価で美麗な天然成型物を得るものである。
具体的には表面に感熱性接着層を有し、表面に
木目模様の印刷層と必要に応じて表面保護層とを
有する厚さ20μ〜100μの熱可塑性樹脂フイルム
を天然木から直接雌型をとつた石膏型ないしはゴ
ム型又は樹脂型にフイルムの軟化温度以上の温度
に加熱して真空ないしは圧空により雌型に密着さ
せる。次いで発泡ウレタンを雌型に密着した熱可
塑性樹脂フイルム上に注入し発泡ウレタンを発泡
硬化させる。この際発泡ウレタンの反応熱と発泡
圧により感熱性接着剤を介して熱可塑性樹脂フイ
ルムと発泡ウレタンを一体化させる。発泡ウレタ
ンの反応熱と発泡圧により発泡ウレタンは天然木
の雌型の微細な木目形状(導管溝や微細な表面木
理)部分にもシヤープに熱可塑性樹脂フイルムを
密着させる。本考案でフイルムの厚さを20μ〜
100μに限定した理由はフイルムが厚いと天然木
の微細な表面形状がシヤープでなくなるためであ
る。このシヤープ性に関しては、微細な木目の導
管溝がその巾の最低が200μ程度で深さが500μ以
上のシヤープな深い形状であることから裏づけら
れる。200μの導管溝に100μのフイルムが入り込
むことは一見不可能の如く思えるが発泡ウレタン
の反応熱と発泡圧により熱可塑性樹脂フイルムが
2〜4倍に延ばされ、厚さが1/2〜1/4になるため
にこのような深いシヤープな導管溝に入りこむと
推察できる。このようにして熱可塑樹脂フイルム
と一体となつた発泡ウレタンを雌型から脱型させ
ると天然木の微細な木目形状を表現した木目模様
を有するウレタン成型物を得る。
次に図面に従つて本考案を詳細に説明する。本
考案の擬似天然木成型物は第1図に示すように天
然木の微細な導管溝2を有し厚さ20〜100μの熱
可塑性樹脂フイルム1とそのフイルムの表面に施
した木目模様の印刷層3と必要に応じて設けられ
た木目柄印刷層の表面を保護し艶調整を兼ねた表
面保護層4と熱可塑性樹脂フイルムの裏面に施し
た感熱性接着剤5及び発泡ウレタン樹脂層6から
成り立つている。熱可塑性樹脂フイルム1の厚さ
は前記の如く20〜100μが望ましい。またこの熱
可塑性樹脂フイルムは可塑剤の含有量が0〜35部
の範囲のポリ塩化ビニールフイルム、ポリ塩化ビ
ニール系合成紙、ポリプロピレン系合成紙、無延
伸ポリプロピレンフイルム等のポリオレフイン系
フイルム、アクリルフイルム、スチレンブタジエ
ン共重合フイルム、アクリロニトリル−スチレン
−ブタジエン共重合フイルム等がある。
これらのフイルムは発泡ウレタン樹脂の色を隠
蔽するため天然木の色調を有する着色フイルムが
好ましい。透明フイルムの場合は印刷あるいはコ
ーテイングにより天然木の色を与える。天然木導
管溝を再現させるには直接天然木から型をとつた
樹脂型あるいは石膏型をとつたものが使用でき
る。この目的に使用できる樹脂としてはシリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタンゴム、ウレタン
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂、メラミン樹脂等が適する。天然木から
雌型をとる際に必要に応じて離型剤を天然木に塗
布する。樹脂型をとる方法は従来公知の方法と同
じく、天然木成型物の周囲に枠を作り固定し、そ
の中に上記の樹脂あるいは石膏を注入し固化させ
る。天然木の導管溝及び木理を正確に型に再現さ
せるには収縮率の少ない樹脂が望しく、取り扱い
易さも配慮するとシリコーン樹脂、ウレタンゴ
ム、硬質ウレタン樹脂或はエポキシ樹脂が最適で
ある。印刷層3は通常グラビア印刷で施され天然
木と類似の木目模様を有する木目柄が望ましい。
また艶調整を兼ねた表面保護層4はウレタン樹
脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩ビアクリル樹脂、アミノアルキツ
ド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂溶液を
グラビアコート、ロールナチユラルコート、ロー
ルリバースコート、スプレーコート等の方法で施
せば良く、艶調整の目的でシリカ等のマツト剤を
加える場合もある。次に感熱性接着剤5としては
アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、塩ビアク
リル樹脂、塩ビ酢ビ共重合樹脂、塩化ビニル樹
脂、エチレン酢ビ共重合樹脂等があり、これらは
溶液状態あるいはホツトメルト状態でグラビアコ
ート、ロールナチユラルコート、ロールリバース
コート、スプレーコートないしはエクストルーダ
ーの押出しコートによりコートされる。
次に発泡ウレタン樹脂6は、ポリオール、イソ
シアネート、水やフレオン等の発泡剤、シリコー
ン等の整泡剤及び触媒より構成される。
以上のような構成からなる本考案の擬似天然木
成型物は、厚さが20〜100μの熱可塑性樹脂フイ
ルムが成型物表面に積層一体化されているので、
天然木表面の微細な木目導管溝の凹凸形状を良く
再現し、しかも前記フイルムの表面に施されてい
る模様とフイルム表面の光沢によつて、天然木の
外観を良く再現したものとなる。
<実施例 1> 厚さ70μ可塑剤含有量30部の着色塩化ビニルフ
イルムの表面に木目模様をグラビア印刷し、その
表面にウレタン樹脂をグラビアコートした。
次にそのフイルムの裏面に溶剤型のアクリル樹
脂をグラビアコートして成型用フイルムとした。
一方、天然木にルーター加工を施して製造した
家具のドアーパネルからシリコーン樹脂を用いて
成型用の雌型を作つた。
次に前記成型用フイルムを120℃の雰囲気中で
真空吸引しながら前記雌型内面に密着させ、次い
で発泡ウレタン樹脂を注入し硬化させる。なおウ
レタン樹脂は発泡倍率が2.5倍となるように調製
する。このとき、発泡ウレタン樹脂の反応熱と発
泡圧とで成型用フイルムは雌型に形成されている
微細な凹部の中にまで入り込む。
硬化後成型物を脱型すると、発泡ウレタン樹脂
と成型用フイルムとが一体化し、その表面に天然
木の木目模様と微細な凹凸形状とを正確に再現し
た擬似天然木成型物を得た。
この成型物はドアーパネルとしてタンスやキヤ
ビネツト等の家具のドア部分に使用される。
<実施例 2> 厚さ50μの着色無可塑塩化ビニルフイルムの表
面に木目模様をグラビア印刷機にて印刷し、裏面
に溶剤型のアクリル樹脂をグラビアコートして成
型用フイルムとした。
一方天然木を材料として製作した鎌倉彫のデザ
インパネルから硬質ウレタン製の成型用雌型を作
り、110℃の雰囲気中で2.5Kg/cm2の圧力のエアー
を吹きつけて前記雌型内面に前記成型用フイルム
をその印刷面を雌型の方に向けて圧空密着させ、
発泡ウレタン樹脂を注入して硬化させた。このと
き、発泡ウレタン樹脂の反応熱と発泡圧とで成型
用フイルムは雌型に形成されている微細な凹部の
中にまで入り込む。
硬化後成型物を脱型すると、発泡ウレタン樹脂
と成型用フイルムとが一体化し、その表面に天然
木の木目模様と微細な凹凸形状とを正確に再現し
た擬似天然木成型物を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の成型物の一実施例を示す断面
図である。 1……熱可塑性樹脂フイルム、2……導管溝、
3……印刷層、4……表面保護層、5……感熱性
接着剤、6……発泡ウレタン樹脂層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表面に木目模様の印刷層を有する厚さ20〜
    100μの熱可塑性樹脂フイルムを、接着剤を介
    して積層一体化してなる発泡ウレタン樹脂の発
    泡硬化成型物であつて、該成型物の表面には、
    天然木から型どりした成型用雌型を用いて形成
    した、幅の最低が200μで深さが500μ以上の導
    管溝を含む天然木表面に酷似した凹凸形状が設
    けられていることを特徴とする疑似天然木成型
    物。 (2) 木目模様の印刷層の上に表面保護層を設けた
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の疑似天然木成型物。
JP16446578U 1978-11-29 1978-11-29 Expired JPS629077Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16446578U JPS629077Y2 (ja) 1978-11-29 1978-11-29

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JP16446578U JPS629077Y2 (ja) 1978-11-29 1978-11-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5581030U JPS5581030U (ja) 1980-06-04
JPS629077Y2 true JPS629077Y2 (ja) 1987-03-03

Family

ID=29162029

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JP16446578U Expired JPS629077Y2 (ja) 1978-11-29 1978-11-29

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