JPS6290269A - ピンフィード装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は記録装置におけるシート搬送手段であるピンフ
ィード装置に関し、特に、シート挿入側のピンの突出お
よび引っ込みを可変にしてシートのセツティングを容易
にしたピンフィード装置に関する。

〔従来技術〕

プリンタやファクシミリなどの記録装置においては、安
定したシート（用紙やプラスチック薄板などの記録媒体
）の搬送を行う手段として、シートの両側に送り孔を有
する連続紙を用い、この送り孔にピンを引っ掛けて搬送
するピンフィード装置が使用されている。

このピンフィード装置としてプラテンと同軸上にピンフ
ィードローラを設ける型式のものがあり、この型式のも
のは記録ヘッド近くで安定したシート搬送を行うのに特
に有利である。

第１図はプラテンと同軸上のピンフィードローラを有す
るピンフィード装置の断面を第２図は第１図の斜視状態
を示す。

第１図および第２図において、ピンフィードローラｌは
図示しない駆動源よりフィード軸２を介して回転駆動さ
れ、該ピンフィードローラの周囲には所定ピッチで複数
本のピン３が配置されている。

各ピン３はピンフィードローラ１に対しビンガイド部Ｉ
Ａに沿って半径方向に摺動可能に装着されている。また
、各ピン３には固定カム４（第２図）に設けられたレー
ル部４Ａを挟む形でピン突起部３Ａが設けられ、該レー
ル部４Ａの形状によリピン３の軌道が決定される。

各ピン３は、全体的にフィード軸２を中心に回転しなが
ら、固定カム４のレール部４Ａの形状に沿って、記録面
側（記録ヘッド５側）でピンフィードローラｌ内へ埋没
し、他の部分では突出する。

ピンフィードローラｌの下部（シート挿入側）において
、シート６はシートガイド７との間に挟まれ、シートの
送り孔６Ａがピン３から外れないようにされている。ピ
ンフィードローラｌの上部（シート排出側）においては
、シート６はシート押え８との間に挟まれシートの送り
孔６Ａがピン３から外れないようにされている。こうし
て安定したシート搬送が実現される。

こうして搬送されるシート６は、記録ヘッド５の前面に
供給され、ガイド軸９に沿って移動するキャリジ１０上
の記録ヘッド５により記録される。

ピン３が記録面側で埋没するのは記録ヘッド５との干渉
を避けるためである。

ピンフィードローラｌはプラテン１２と同軸上で左右に
設けられており、フィード軸２で同期駆動される。

固定カム４の内側に前記レール部４Ａが設けられ、ピン
３の軌道を決定する。

固定カム４およびピンフィードボディ１３はピンフィー
ドガイド軸１４により回転を阻止されている。

ピン３は記録ヘッド５側で埋没し、上部および下部にて
シート６の送り孔６Ａに噛み合い、フィード軸２の回転
に伴ってシート６を搬送する。

このようなピンフィード装置にあっては、シート６を挿
入しセツティングする際、ピンフィードローラ１の下部
で突出したピン３が障害になる。

そこで、シート挿入時に下部で突出したピン３を引っ込
める機構が提案された。

第３図および第４図はこのピン３の突出および引っ込み
を可変にしたピンフィード装置の断面を示し、第３図は
シート６を挿入する時の状態を、第４図はシート６のセ
ツティングを完了した時の状態を示す。

また、第５図はこのピンフィード装置に使用されるカム
機構を示す。

このピンフィード装置は、第５図に示すように、上半部
に固定カム４が設けられ、下半部に矢印Ａ方向に動きう
る可動カム１５が設けられている。

第３図〜第５図において、ピン３はフィード軸２を中心
として全体的に回転するとともに、ピンフィードローラ
ｌのビンガイド部ＩＡに沿って半径方向に摺動可能にな
っており、ピン３の軌道は固定カム４のレール部４Ａお
よび可動カム１５のレール部１５Ａによって決定される
。

可動カムレール部１５Ａおよび固定カムレール部４Ａは
記録面側および背面側の直線形状部においてオーバーラ
ツプする構造になっている。

第３図のようにシート６の挿入時においては可動カム１
５は上方に設定され、可動カムレール部１５Ａも上方に
位置する。この状態では、各レール部４Ａおよび１５Ａ
のオーバーラツプ量が増し、両側の直線形状部が短くな
った形状になる。したがって、ピン３の軌道はピンフィ
ードローラｌの上部において突出し、その他の部分では
引っ込んだ状態になっている。

シート６はペーパーガイド７に沿って挿入されるが、下
部のピン３が引っ込んでいるのでスムーズに通過させる
ことができる。

こうして挿入され記録面に出てきたシート６はピンフィ
ードローラｌの上部でセツティングされる。

第４図はシート６のセツティング完了後を示し、可動カ
ム１５を矢印Ａ方向下方位置へ切替えることにより可動
カムレール部１５Ａが下方に位置し、固定カムレール部
４Ａとのオーバーランプ量が減少し、レール部は全体的
軌道で見ると両側の直線形状部が長くなった形状になる
。

この状態では、ピン３はピンフィードローラ１の上部お
よび下部で突出する。したがって、シート６はピンフィ
ードローラｌの上部および下部でピン３と噛み合い、安
定したシー［１２送が行われる。

このようなピンフィード装置を使用することにより、安
定したシート１ｌｌｌｉ送が実現できるとともに、下部
のピン３が引っ込むことでシート挿入が容易になる。

しかしながら、シート６のセツティング動作としては、
シート挿入後シートの送り孔６Ａとピン３との位置合わ
せ、ピン３を突出させる動作、並びにピンフィード装置
のシート押え８を閉じる動作などが必要であり、動作の
数が多いという問題がある。

〔目的〕

本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決でき
、シートセツティング時の動作を軽減でき、シートのセ
ツティングが容易になり、かつ安定したシーＮｕ送を実
現しうる記録装置のピンフィード装置を提供することで
ある。

〔概要〕

本発明は、シート挿入時にピンを引っ込ませうる可変型
のピンフィード装置において、ピンの突出および引っ込
みをピンフィード装置のシート押えの開閉と連動させる
構成により、上記目的を達成するもである。

〔実施例〕

以下第６図〜第１３図を参照して本発明を具体的に説明
する。

なお、図示の実施例は第１図〜第５図の従来構造を本発
明によって改修した構造を有するものであり、同一また
は対応する部分はそれぞれ同一参照番号で示すこととす
る。

第６図〜第９図は本発明の第１実施例に係るピンフィー
ド装置を示す。

第６図および第７図はシート挿入時の断面を示す。

シート押え８はシート押え軸（図示の例ではピンフィー
ドガイド軸）１４を中心として回転し図示のような開位
置および閉位置をとる。このシート押えにはアームギヤ
１７が一体的に形成され、該アームギヤにはシート押え
軸１４を中心とする円弧状にギヤ部１７Ａが形成されて
いる。

一方、フィード軸２の丸軸部２Ａにはカムギヤ１８が回
転可能に軸支され、該カムギヤのギヤ部１８Ａを介して
アームギヤ１７により回転が伝達される。すなわち、シ
ート押え８の開閉に応じてカムギヤ１８が左右に回転す
るようになっている。

カムギヤ１８にはカム溝１８Ｂが設けられており、カム
ギヤの回転に応じて可動カム１５（第７図）に設けられ
たカム突起１５Ｂのフィード軸２の丸軸部２人の中心か
らの距離を変化させるよう構成されている。第６図にお
いてはカムギヤ１８が右回転方向に回転されており、カ
ム溝１８Ｂによりカム突起１５Ｂはフィード軸先軸部２
Ａの中心に近づいた位置に設定されている。

カム突起１５Ｂが設けられている可動カム１５は可動中
心１５Ｃ（第７図）を中心に回転可能になっている。

第６図および第７図においては、カム突起１５Ｂがカム
溝１８Ｂによりフィード軸丸軸部２Ａの中心方向に引き
寄せられ、可動カム１５が全体的に引き上げられた状態
になっている。このため、可動カム１５に設けられた可
動カムレール部１５Ａもこれに連動してフィード軸心方
向に引き寄せられ全体として引き上げられた軌道を形成
する。

ピン３はピンフィードローラＩの回転に伴いフィード軸
２を中心として全体的に回転運動する。

また、ピン３はピンフィードローラｌのビンガイド部Ｉ
Ａに沿って半径方向に摺動可能でありかつ固定カム４お
よび可動カム１５のレール部４Ａおよび１５Ａを挟む形
でピン突起３Ａが設けられているので、ピン３の軌道（
突出および引っ込み）は固定カムレール部４Ａおよび可
動カムレール部１５Ａにより決定される。

第６図および第７図においては、可動カムレール部１５
Ａが引き上げられた状態になっているので、ピン３の軌
道はピンフィードローラ１の下部では引っ込んだ状態に
なっている。

以上のように、シート押え８を開いた状態にすることに
より、アームギヤ１７およびカムギヤ１８を介して可動
カム１５を引き上げた状態とし、ピン３の軌道を下部に
おいて、引っ込んだ状態にしている。したがって、第６
図および第７図の状態では、シート６の挿入が容易かつ
スムーズに行われる。

第８図および第９図はシート６のセツティング完了後の
状態を示す。

シート押え８を閉じることによりアームギヤ１７が連動
し、カムギヤ１８がフィード軸丸軸部２Ａを中心に左回
転（反時計）方向に回転する。このため、カムギヤＩ８
に設けたカム溝１８Ｂにより可動カム１５のカム突起部
１５Ｂがフィード軸２の軸心から下方へ遠ざけられる。

したがって、可動カム１５が可動中心１５Ｃを中心に回
転し、該可動カムに設けられた可動カムレール部１５Ａ
は全体として引き下げられた状態になる。

ピン３の軌道は、可動カムレール部１５Ａの引き下げに
伴い、下部において突出する軌道になる。

なお、固定カムレール部４Ａおよび可動カムレール部１
５Ａのオーバーラツプしている部分における軌道が可動
カム回転中心１５Ｃを中心とする円弧を描くことにより
、可動カム１５の引き上げ引き下げの切換えにより固定
カムレール部４Ａおよび可動カムレール部１５Ａのオー
バーラツプが実現するような構造になっている。

第１０図〜第１３図は本発明の第２実施例に係るピンフ
ィード装置を示す。

第１０図および第１）図はシート挿入時の断面を示す。

シート押え８はピンフィードボディ１３に対しガイド２
１に沿って上下動可能に装着されており、持ち上げるこ
とによりシート押え８が開かれ、押し下げることにより
シート押え８が閉じられる。

一方、下半部の可動カム１５は第３図〜第５図の場合と
同様上下動可能に装着されている。

然して、可動カム１５には左右２箇所にカム突起１５Ｂ
が設けられ、該カム突起はピンフィードボディ１３に形
成された長孔２２を通して前記シート押え８の側へ突出
している。

シート押え８には、各カム突起１５Ｂに係合する係合部
２３Ａ、２３Ｂが設けられている。こうして、シート押
え８を上下（開閉）させることにより可動カム１５を所
定量だけ上下動させうるようになっている。

第１Ｏ図および第１）図においては、カム突起１５Ｂが
係合部２３Ａにより持ち上げられてフィード軸２の中心
方向に引き寄せられ、可動カム１５に設けられた可動カ
ムレール部１５Ａもこれとともに上昇させられ、固定カ
ムレール部４Ａとのオーバーランプ量が増大している。

ピン３はピンフィードローラｌの回転に伴いフィード軸
２を中心として全体的に回転し、かつ、ピンフィードロ
ーラ１のビンガイド部ＩＡに沿って半径方向に摺動可能
であり、さらに、固定カム。

レール部４Ａおよび可動カムレール部１５を挟む形でピ
ン突起３Ａが設けられているので、ピン３の軌道（突出
および引っ込み）はこれらのレール部４Ａ％１５Ａで決
定される。

第１Ｏ図および第１）図においては、カム突起１５Ｂを
介して可動カム１５が引き上げられ可動カムレール部１
５Ａが引き上げられた状態になっているので、ピン３の
軌道はピンフィードローラ１の下部において引っ込んだ
状態になっている。

以上のようにシート押え８を開くことにより、ピン３の
軌道を下部で引っ込んだ状態にし、シート６の挿入を容
易かつスムーズに行うことができる。

第１２図および第１３図はシート６のセツティング完了
後の状態を示す。

シート押え８を閉じる（押し下げる）ことにより係合部
２３Ｂでカム突起１５Ｂが押し下げられる。したがって
、可動カム１５が押し下げられ、可動カムレール部１５
Ａも押し下げられ図示のように固定カムレール部４Ａと
のオーバーランプ量が減少した状態になる。

この可動カムレール部１５Ａの押し下げに伴い、ピン３
の軌道はピンフィードローラ１の下部において突出する
軌道になる。

以上の各実施例によれば、シート６の挿入取り出しおよ
びセツティング時に開閉するシート押え８の動きに連動
させてシート挿入側（ピンフィードローラｌの下部）の
ピン３を引っ込めたり突出させたりするので、シート６
の送り孔に係合するピン３の突出および引っ込みを可変
としたピンフイード装置において、シートセツティング
時の動作を軽減でき、シートのセツティングを容易に行
うことができ、しかも安定したシート搬送を実現するこ
とが可能になった。

以上の実施例ではキャリジ１０によって記録ヘッド５を
移動させながら記録していくシリアル式記録装置の場合
を図示したが、本発明は１行分づつ記録するライン式記
録装置、１頁分づつ記録するページプリント式、あるい
はカラー記録など複数の記録ヘッドを有する以上の各種
形式の記録装置に対しても同様に通用される。

また、ワイヤドツト式、インクジェット式、サーマル式
などピンフィード装置を備えた全ての記録装置に対して
通用される。

〔効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、シー
トセツティング時の動作を軽減でき、容易にシートセツ
ティングを行うことができ、しかも安定したシート搬送
を実現できる記録装置のピンフィード装置が提供される
。

【図面の簡単な説明】

第１図はピンフィード装置の縦断面図、第２図は第１図
の部分斜視図、第３図および第４図はピン突出引っ込み
可変型のピンフィード装置のビン引っ込み時およびビン
突出時を示す縦断面図、第５図は固定カムおよび可動カ
ムの斜視図、第６図〜第９図は本発明の一実施例に係る
ピンフィ゛−ド装置の断面図であり第６図および第７図
はシート挿入時を第８図および第９図はシートセツティ
ング時をそれぞれ示し、第１０図〜第１３図は本発明の
他の実施例に係るピンフィード装置の断面図であり第１
０図および第１）図はシート挿入時第１２図および第１
３図はシートセツティング時をそれぞれ示す。 １・−・−・−・ピンフィードローラ、３−・−・・−
ビン、４Ａ・・−・−・−固定カムのレール部、６・−
・−シート、８・・−・−・シート押え、１５Ａ・−−
一−−−・可動カムのレール部。 代理人　弁理士　　大　音　康　毅 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 旧１５８ 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１）図 第１２図 　　　ｚ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シートの送り孔に係合するピンの突出および引っ
   込みを可変とし、このピンの突出および引っ込みとピン
   フィード装置のシート押えの開閉とを連動させたことを
   特徴とする記録装置のピンフィード装置。