JPS628894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はブランク材分離用だぼ成形装置に関す
るものである。

従来プレスにブランク材を供給する装置として
マガジンＧにブランクＬを積み重ねこれを下から
突き上げ、ブランク保持装置Ｈで保持し、マグネ
テイツクフロータＦにより二枚分離を行つてから
バキユームカツプＫでブランクＬを吸着してプレ
スに一枚づつ供給するデイスタツクフイーダ（第
４図）が使われていたが、ブランクに付着した油
の粘性等により二枚分離不可能なものが多くある
ので、材料のブランキング時、ブランク型により
ブランクにだぼを形成して試みてみたが、ブラン
クの同一場所にだぼが形成されるため、だぼ同志
が互にはまり効果が期待できない事と、ブランク
を積載した時、上面がだぼの突起量の枚数倍だけ
の量、傾斜するためバキユームカツプ吸着時の安
定性がそこなわれる等の欠点があつた。

本考案はブランキング時、ブランク型よりブラ
ンクの送りピツチの整数倍手前の位置に本装置を
配設し、ブランク作業時、ブランク材へブランク
の中心に対し対称の位置に交互に一枚づつだぼを
形成し、二枚分離を容易にし、かつ重ねた際ブラ
ンクの傾斜を防止することができる、ブランク材
分離用だぼ成形装置を提供せんとするものであ
る。

本考案を一実施例の図面に基いて説明する。

第１図はコイル材がロールフイード３を通つて
型Ｔに送り込まれ、ブランキングする手前のとこ
ろでプレスのスライド１とボルスタ２間に本考案
による一実施例の装置Ｍが設置されていることを
示している。第２図は第１図の装置Ｍをロールフ
イード３側から見た本装置Ｍの概略図である。本
装置は第２図、第５図に示すようにブランク４に
中心Ｃから対称の位置に交互に一枚づつだぼ５，
５′を成形するためのダイス６，６′と、それに対
応するポンチ７，７′をそれぞれピストン８，
８′のピストンロツド８ａ，８a′の先端に設け、
それぞればね９，９′を一緒に収納したシリンダ
１０，１０′と、該シリンダ１０，１０′のピスト
ン８，８′を作動するための圧油供給用として、
スライド１の下降時、ピストン１１に螺嵌した当
ボルト１２が当接されて、ピストン１１が一緒に
収容されているばね１３に打勝つて作動され、シ
リンダ室内の油をポートＢから吐出するようにな
つているシリンダ１４と、プレスに設けたロータ
リカムリミツトスイツチ（図示せず）の信号によ
りプレス１サイクル毎に切換え作動し、シリンダ
１４から圧油を交互にシリンダ１０，１０′に送
らせるための電磁弁１５，１５′と、レリース弁
１６及びチエツキ弁１７を有する油圧回路とによ
つて構成されている。

次に本装置の作用について説明する。

第３図における電磁弁１５，１５′はプレスに
設けられたロータリカムリミツトスイツチ（図示
せず）からの信号を受けて開閉する。該信号はプ
レスの下死点近傍で一定時間出されて、電磁弁１
５，１５′は交互に、その間だけ開（Ｂ→Ａの回
路が連通となる状態を意味する）となる。例え
ば、電磁弁１５が開となると、シリンダ１０のピ
ストンロツド８ａの先端のポンチ７は下降し、ポ
ンチ７とダイス６間に来ている板材４にだぼ５が
形成される。プレスのスライド１が上昇する時期
に前記信号の関係で電磁弁が閉となりばね９の作
用で押圧されたＡ部の圧油は電磁弁１５を通りタ
ンへ戻る。同様に電磁弁１５′も同じ作用をして
次に送られて来たブランク材に前述のだぼの位置
と反対側の対称の位置にだぼ５′が成形される。
かくして、ブランキングされたブランク材は第５
図に示すように互に空間部が成形されて、板材の
相互吸着は防止できると共に、積載されたブラン
ク材が大きく傾斜する弊害も生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるだぼ成形装置Ｍがブラン
キングプレスに取り付けられた状態を示す正面
図、第２図は第１図に示す本装置Ｍの概略説明用
図、第３図は本装置に使用される油圧回路説明
図、第４図は本考案によりだぼが成形されたブラ
ンク材がデイスタツクフイーダに積載された状態
を示す。第５図は第４図におけるブランク材の重
なり状態説明用図、第６図は第２図のＰ矢視図、 １はスライド、２はボルスタ、３はロールフイ
ード、４はブランク、５はだぼ、６はダイス、７
はポンチ、８はピストン、９はばね、１０はシリ
ンダ、１１はピストン、１２は当ボルト、１３は
ばね、１４はシリンダ、１５は電磁弁、１６はレ
リース弁、１７はチエツキバルブ、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレスのブランク材打抜用の型に送るコイル材
   の、型中心から送りピツチだけ手前に設けられ、
   プレスのスライドの下降により駆動されて圧油を
   吐出する圧油発生装置と、打抜かれるべきブラン
   ク中心に対称にコイル材両側部に向けて設けた下
   向の複数のシリンダと、該シリンダに適合するピ
   ストンに設けただぼ用ポンチと、該ポンチと対応
   してコイル材下面側に設けたダイスと、プレスの
   サイクル毎の信号を交互に受け前記圧油発生装置
   の圧油を前記複数のシリンダに交互に供給する電
   磁弁とを具備することを特徴とするブランク材分
   離用だぼ成形装置。