JPS6288814A - 拡開形アンカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、挿入方向へ拡がっていて拡開スリーブをはめ
込むことができる拡開円すい体を挿入方向で見て前端に
有するアンカシャンクを備え、上記拡開スリーブに、ス
リーブ前縁から延びる拡開セグメントを形成する複数の
縦方向スリットを設けた形式の拡開形アンカに関する。

［従来の技術］ この種の拡開形アンカは、米国特許第 ４．３３９，２１７号から公知であり、最深部に円すい
形アンダーカー／　トを備えた円筒形ポーリング孔をあ
らかじめ形成した固定用基礎に物体を固定するのに使用
される０円すい形アンダーカットを作成するために特殊
な工具が必要であり、従って、公知の拡開形アンカは、
操作に時間がかかる。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明の目的は、この先行技術から出発して、操作が簡
単であり、アンダーカットの作成のために別個の特殊工
具を必要としない拡開形アンカを創生することにある。

［問題点を解決するための手段および作用］この目的は
１本発明にもとづき、相互に対向する少くとも２つの拡
開セグメントの挿入方向へ向く端面にカッタ刃先を設け
ることによって、達成される。

拡開スリーブの端面にカッタ刃先ないしエツジを設けた
ことによって、拡開スリーブは、固定要素として使用で
きるのみならず、所要のアンダーカットを穿設するアン
ダーカット工具としても使用できる。

この場合、アンカシャンクを導入し、拡開スリーブを被
せた後、打込み操作中、セット（植込み）工具によって
拡開スリーブを回転するだけでよく、かくして、好まし
くは円筒形のピン状埋設カッタ刃先（チップ）によって
、あらかじめ穿設せる円筒形ポーリング孔のアンダーカ
ットが行われる。なあ・請基の“箪り囲ｌ；イ寸ｔどＪ
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［好適な実施の態様］ 有利な実施例の場合、拡開セグメントは、セグメントの
肉厚がセグメントの端面の方向へ増加するよう、構成し
である。拡開セグメントの予定湾曲個所に、拡開スリー
ブのまわりに円周方向へ延びる環状ミゾまで縦方向スリ
ットを延ばすことによって構成される。拡開スリーブを
セット工具に確実に結合できるよう、カッタ刃先とは反
対側の拡開スリーブ端面に、１対の連結ツメが設けであ
る。縦方向スリットは、拡開スリーブの半径方向平面に
対して側方へずれた平面内にある。有利な実施例の場合
、縦方向スリットは、４つの平面内にあり（また４つの
平面に平行に形成され）、このうち第１の平面対を成す
スリット対は、端面との交線において、第１の弦対を形
成し、第２の平面対を成すスリット対は、第１対に対し
て直角に１つ相互に等間隔を置いて延びる。カッタ刃先
として使用される埋設チップを成すピン状円筒体は、拡
開スリーブの縦軸線に対して傾斜しており、拡開セグメ
ントの端面に、できる限り好適なカッタジオメトリを達
成するため、拡開セグメントの縦中心線に対して回転方
向へずらして配設しである。

図示の実施例を参照して以下に本発明の詳細な説明する
。

［実施例］ 第１図から明らかな如く、拡開形アンカは、雄ネジ２を
備えたアンカシャンク１を有し、この雄ネジによって、
アンカシャンク１の？ｌｉ３　（ｍ１図で見て上端）に
物体を固定することができる。

雄ネジ２は、アンカシャンク１の前端４の範囲に構成さ
れた拡開円すい体５の近傍まで延びている。拡開円すい
体５は、前端４の方向へ拡がっており、アンカシャンク
１の雄ネジ２を備えた部分よりも径の大きい第１円筒形
延長部６へ移行する。

第１円筒形延長部６には、アンカの挿入方向へ、雄ネジ
２の径に対応する径を有する第２円筒形延長部７が続い
ている。第２円筒形延長部７の端面ば、円すい台８とし
て構成してあり、拡開形アンカをセットするために固定
用基礎に穿設された円筒形ポーリング孔の底面において
アンカシャンク１を調心するための円すい面を形成する
。

第１，２図に、スリーブ前縁１１から拡開スリーブ９の
縦方向へ延びる複数の縦方向スリット１０を備え、拡開
円すい体５に押しつけられる拡開スリーブ９を示した。

拡開スリーブ９には、スリーブ後縁１２に、直角に形成
された凹みの形の、半径方向へ対向する２つの連結ツメ
１３．１４が設けである。拡開スリーブ９の後縁１２に
は、拡開スリーブ９とは異なる材料から構成でき且つ拡
開スリーブ９とは異なる径を有することができる離隔ス
リーブ１５を押し当てることができる。かくして、ポー
リング孔内のクランプ現象（工具が孔に食い付く現象）
が阻止され、スリーブを拡開スリーブ９と離隔スリーブ
１５とに分割したことにもとづき、植込み機が、植込み
のため、極めて大きい駆動出力を必要とすることはない
。

特に第２図から明らかな如く、拡開スリーブ９の内径は
、全体的に一定であり、拡開スリーブ９の縦方向へ変化
しない、一方、同じく第２図から明らかな如く、拡開ス
リーブ９の外径は、はぼ拡開スリーブ９の中心において
最大であり、かくして、拡開スリーブ９のこの範囲の外
面にショルダ１６を形成する。ショルダ１６は、ショル
ダ１６とスリーブ後縁１２どの間の範囲１９よりも僅か
に大きい径を有する。

ショルダ１６に、挿入方向へ向く側において、環状ミゾ
１７へ移行する。この環状ミゾ１７は。

環状ミゾ１７まで延びる縦方向スリット１０によって形
成される拡開セグメント１８の湾曲予定個所をなす。

拡開セグメント１８の前縁、即ち、スリーブ前縁１１の
内面には、拡開円すい体５の円すい角にほぼ対応する角
度を淘する傾斜面（面取部）２０が設けである。スリー
ブ前縁１１に構成された拡開セグメント１８の端面２１
は、アンカシャンク１の縦軸線に対して直角に、あるい
は、図示の如く傾斜して延びている。

拡開スリーブ９は、円筒形の硬質金属製ピンとして構成
できる少くとも２つの導設カッタチップ２２を備えてい
る。第１．２図から明らかな如く、カッタチップ２２は
、拡開スリーブ９の縦軸線に対して傾斜している。チッ
プ２２の材質はその他超硬合金、さらに硬度の高い工具
材料を用いることもできる。

第３図から明らかな如く、カッタチップ２２は、更に、
拡開セグメント１８の縦中心線に対して回転方向へずら
して配設しである。かくして、拡開スリーブ９の拡開操
作に際して、セット工具によって円筒形ボアに拡開形ア
ンカをセットした後に拡開スリーブ９を拡開円すい体５
に押しつけて回転させた場合に行われるアンダーカット
操作中に切削物の有効な排出を行い得るカッタジオメト
リが得られる。この種のセット操作中、拡開スリーブ９
は、拡がり、あらかじめ穿設されたボアのアンダーカッ
トを行う、拡張操作後、アンカシャンクｌおよび拡開ス
リーブ９はポーリング孔内にとどまるので、拡開スリー
ブ９は、アンダーカット工具の機能以外に、アンカシャ
ンクｌとともに固定要素の役割を果す、＃隔スリーブ１
５を被せた後、座金および六角ナツト（図示してない）
を使用して、ポーリング孔の縁から突出するアンカシャ
ンク１の後端に、固定すべき物体を取付けることができ
る。

カッタチップ２２をずらして配置したこと以外に、第３
図から明らかな如く、縦方向スリット１０もアンカシャ
ンクｌの中心に向う半径方向に対し傾斜した方向に配置
しである。同図において、拡開スリーブ９の回転方向を
矢印２３で示し、切削物の排出方向を矢印２４で示した
。

第３図から明らかな如く、縦方向スリット１０は、４つ
の平面内にあり、このうち第１の平面対２５は、拡開ス
リーブ９の端面との交線において第１の弦対を形成し、
第２の平面対２６は、第１対に対して直角に且つ相互に
間隔を置いて延びている。かくして、第１形状を有する
４つの拡開セグメントと第２形状を有する別の４つの拡
開セグメントとから成る８つの拡開セグメント１８が形
成される。好ましい実施例の場合、カッタチップ２２は
、相互に平行に延びるスリット側面を有する２つの対向
する拡開セグメント１８に設けである。

第４．５図に、拡開セグメント１８の縦断面を示した。

同図から明らかな如く、拡開セグメント１８の肉厚は、
端面２１の方向へ増加している。

円すい角度αが１例えば、１８°であり、環状ミゾ１７
の方向への拡開セグメント１８の縮小にもとづく斜角が
β＝５°であるとすれば、拡開スリーブ９の周面には、
上記双方の角度の和、即ち、２３°に等しい円すい角度
が生ずる６拡開セグメントの円すい状断面の肉厚の縮小
によって。

かくして、ポーリング孔２９に挿入された固定要素のア
ンダーカット全角は、円すい形ポルト５の角度よりも１
０”大きく、即ち、３６″に対して４６″となる。かく
して、第５図から明らかな如く、足前範囲における力の
分布が改善される。矢印２７の方向へ張力が加えられた
場合、拡開セグメント１８の周面には、矢印群２８で示
した如き力の分布が生ずる。拡開セグメント１８の端面
２１の方向の拡開力は、軸線方向へ減少する。即ち、力
は、前端４から出発して軸線方向へは増加するが、第５
図において水平方向左方へは減少し、従って、拡開力が
減少する。かくして、セット中に拡開円すい体５に乗り
上げた際に拡開セグメント１８の確実な拡開が保証され
、ポーリング孔の最大のアンダーカットが保証される。

拡開セグメントの厚さが円すい状に縮小しているので、
アンカを容易にセットできる。何故ならば、アンダーカ
ットスペース内を摺動する拡開セグメント１８が、湾曲
個所において固着することはなく、最終状態において、
アンダーカットされたポーリング孔の壁に遊びなく当接
するからである。

拡開円すい体５は、アンカシャンク１の前部範囲におい
て第１円筒形延長部６に移行するので、引張実験の際、
上記延長部は、拡開セグメント１８の屈曲およびめくれ
を防止する。アンカシャンク１の（図面で見て）下端の
引込んだ第２円筒形延長部７は、アンダーカット操作に
よって生じた切削屑を受容するのに必要な自由スペース
を形成する。

もちろん、１つの離隔スリーブ１５の代わりに、複数の
同一のまたは異なる離隔スリーブを使用できる。

［発明の効果］ 本発明により、アンダーカットのための特別の工具を用
いずにアンダーカットが形成されるので操作が簡単であ
り、アンダーカットの作成のために別個の特殊工具を必
要としない拡開形アンカが提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る拡開形アンカの部分切欠側面図
、第２図は、拡開形アンカの拡開スリーブの第１図と同
様の図面、第３図は、拡開スリーブの前縁の平面図、第
４図は、アンカシャンクの拡開円すい体および拡開セグ
メントの断面図で拡開円すい体および拡開スリーブの周
面の角度を示すもの、第５図は、ポーリング孔内におけ
る拡開スリーブ周面の力分布を示すため、第４図と同様
の図面である。 ｌ・・・アンカシャンク、５・・・拡開円すい体。 ９・・・拡スリーブ、　　　１０・・・縦方向スリット
、１８・・・拡開セグメント、 ２１・・・拡開セグメントの端面、 ２２・・・カッタ刃先（チップ） 出願人　　ウパト　ゲーエムベーノ＼−ウント　コー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）挿入方向へ拡がっていて拡開スリーブをはめ込むこ
   とができる拡開円すい体を挿入方向で見て前端に有する
   アンカシャンクを備え、上記拡開スリーブに、スリーブ
   前縁から延びる拡開セグメントを形成する複数の縦方向
   スリットを設けた形式の拡開形アンカにおいて、相互に
   対向する少くとも２つの拡開セグメント（１８）の挿入
   方向へ向く端面（２１）には、カッタ刃先（２２）が設
   けてあることを特徴とする拡開形アンカ。 ２）カッタ刃先（２２）がピン状チップからなることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の拡開形アンカ。 ３）拡開セグメント（１８）の肉厚が、セグメントの端
   面（２１）の方向へ増加することを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の拡開形アン４）縦方向スリット（１
   ０）が、拡開スリーブ（９）のまわりに円周方向へ伸び
   る環状ミゾ（１７）まで延びていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の拡開形アンカ。 ５）拡開スリーブ（９）には、環状ミゾ （１７）に関して拡開セグメント（１８）とは反対側に
   、ショルダ（１６）が設けてあることを特徴とする特許
   請求の範囲第４項記載の拡開形アンカ。 ６）カッタ刃先（２２）とは逆の側の拡開スリーブ（９
   ）の端面（１２）には、連結ツメ（１３、１４）が設け
   てあることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の拡
   開形アンカ。 ７）拡開スリーブ（９）の内径が、縦方向へ一定であり
   、一方、外径は、ショルダ（１６）の範囲において最大
   であり、拡開された拡開セグメント（１８）の前端の外
   径と一致することを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の拡開形アンカ。 ８）縦方向スリット（１０）が、拡開スリーブ（９）の
   半径方向平面に対して側方へずれた平面内にあることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の拡開形スリーブ
   。 ９）縦方向スリット（１０）が、４つの平面内にあり、
   このうち第１の平面対（２５）は、端面（２１）との交
   線において第１の弦対を形成し、第２の平面対（２６）
   は、第１対（２５）に対して直角に且つ相互に等間隔を
   置いて延びていることを特徴とする特許請求の範囲第８
   項記載の拡開形アンカ。 １０）カッタ刃先（２２）が、拡開スリーブ（９）の縦
   軸線に対して傾斜したピン状円筒体であり、拡開セグメ
   ント（１８）の端面（２１）に拡開セグメント（１８）
   の縦中心線に対して回転方向へずらして配設してあるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の拡開形アン
   カ。