JPS6287882A - 時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、花こう岩及び半宝石のような硬い天然の鉱物
材料又はタングステンもしくはチタニウムのようなある
金属の炭化物もしくは窒化物のような人工材料でその少
なくとも一部が形成されたケースを有する時計に関する
ものである。

〔従来の技術〕

この型の時計を実現するについての遭遇する困難の１つ
は、時間を調整するステム（竜頭）がケースを横断する
場所における流体密封性を得ることである。実際に、石
のような硬い材料の表面上での流体密封シールはありふ
れた程度のものしが得られないことがわかっている。

このためムーブメント（ケース等の外装品を取除いた時
計機構の本体部分）の底板と流体密封性を保ちかつ時間
調整ステムが貫通するよう、ムーブメントの底板の中へ
と半径方向に動がされるチューブを含む、時間調整ステ
ムのための組立て構造がすでに提案されている。この時
間調整ステムはその外側末端にクラウン（冠部）を受は
入れ、このクラウンはこのクラウンの環状フランジとス
テムの外側表面との間に固定されたバンキングによって
、前記チューブの外側端部で流体密封を得るようにして
いる。

この構造は種々の理由のため満足なものではなかった。

第１に、製造しかつ組立てなければならないチューブを
必要とし、これが時計の製造費を増大させる。

しかし、ケースが、少なくともその一部が硬い材料で形
成されている、すなわちケースがしばしばこの材料で作
られた外側ケースバンドを含んでいる場合には、チュー
ブがこのケースバンドを貫通する場所と下方に向って開
放されかつこのチューブの上方に延びている隙間とを設
ける必要がある。この隙間は、ケースの中に入るチュー
ブが設けられたムーブメントを配置することができるよ
うにするために必要である。

硬い材料の機械加工は、この機械加工の過程で時計が破
壊する危険性が非常に高いため重大な問題が生じること
がわかっている。この問題の隙間は、この危険性がさら
に増大するようなやり方で設けられる場所において時計
を著しく弱くする。

さらに、この時計が着用された時、この隙間は衝撃を受
けた場合に破壊が起きる個所を形成するものとなる。

さらに、硬い材料の外側ケースバンドと、堅固ではある
が容易に機械加工のできる材料の内側ケースバンドとを
含み、この内側ケースバンドにクラウンのための隙間を
設け、この隙間が、その外側で外側ケースバンドの対応
部分によって閉じられしかもクラウンを受は入れるため
下方に向って開放されているような、時計ケースが提案
されている（ヨーロッパ特許出願第１５０．７４６号）
。このクラウンに固定されたステムは、このステムに機
械加工された溝の中に配された環状パッキングによって
密封作用が保証されている内側ケースバンドにあけられ
た、半径方向の孔を貫通する。このパッキングは半径方
向の孔の壁に対して−押しつけられる。

この構造は、このパッキングが金属の表面上に作用する
ので非常に満足できる密封作用が当然保証されるが、ク
ラウンを時計の裏倉を介して操作しなければならないた
めクラウンの操作性能がかなりありふれたものとなって
しまう。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記の欠点を解消する前記の型の取付は構造
を備えた時計を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段とその効果〕本発明は、
そのケースの少なくとも一部が硬い材料で形成され、こ
のケースが、硬い材料で形成された外側ケースバンドと
、堅固であるが容易に機械加工し得る材料で形成された
内側ケースバンドとを含む型のものであり、この内側ケ
ースバンドが、時間調整ステムを収容するための半径方
向の孔を含み、このステムがその周辺溝に配されたパッ
キングにより流体密封状に前記孔内に係合しその壁に当
接するようにし、前記外側ケースバンドが、前記ステム
が外部に向って貫通する、前記内側ケースバンドの孔と
整列する半径方向の孔を含んでいる時計を提供する。

本発明の構造は、クラウンが硬い材料のケースバンドの
外側でステムの端部に取付けられるので、このクラウン
が十分に接近しやすいものとなるという利点があり、ま
た２つの金属表面の間にパッキングが作用することによ
り得られる非常に良好な流体密封性を有するという利点
がある。

さらに、硬い材料の外側ケースバンドは、この部分でケ
ースバンドをある程度弱くするが、その度合は下方に向
って開放されている隙間が設けられたものの場合よりも
実質的に少ない程度にしかこのケースバンドを弱くしな
い半径方向の孔を含んでいる。実際上、本発明により案
出されたケースバンドにおいては、ステムの通路を完全
に取巻いている材料を残しており、これが着用中（良好
な衝撃抵抗性）においても製造中（より少ない不良品）
においても同様に脆弱さを減少することになる。この利
点は、天然石又は単結晶酸化物のような硬い材料の素材
から外側ケースバンドが機械加工される時に、特に顕著
である。さらに、ステム上に配されたシールにより、そ
の全体が外側ケースバンドと同じ材料から製造されたク
ラウンを得ることができることに注目されるべきである
。

〔実施例〕

この１つの図面に示されている実施例によれば、本発明
の時計は、例えば花こう岩、半宝石岩のような硬い天然
材料又は金属炭化物、単結晶金属酸化物その他のような
人工材料で形成された部分２を具備するケース１を含ん
でいる。一体的に形成されたこの部分はケース用の外側
ケースバンド３を形成するリングと、このリングの高さ
の約４分の３のところでこのリングを空洞にするハブ部
分４とを含んでおり、このハブ部分はその上面に時計の
指針面５を提供している。

したがって部分２はケースバンド３の外側形状と同軸の
中央円形空洞６を区画形成する。ケースハンド３は半ト
ロイド（半円錐曲線回転体）形の周縁を呈している。し
かし、ケースバンド３の形状と図示のような空洞６の位
置とは本発明の範囲を限定することを意図するものでは
なく、時計に与えることが必要とされる状況に応じて単
に決められるものであり、空洞６を、種々の状態を考慮
することにより同様にその極めて多くの外側形状が決め
られる石ケースバンド３の一般形状に対して中心から偏
倚させることも可能である。

指針面５を形成するハブ部分４の面は凹面でありかつ外
側ケースバンド３の立上り周辺部分７によって区画され
ている。この部分７はその形状により蓋ガラス９のため
の位置決め及び固定手段８を区画形成している。図示の
実施例において、これらの手段は接着接合により蓋ガラ
スが適合される肩部１１を区画する環状段部１０を備え
ている。

蓋ガラス９はしたがって外側ケースバンドの厚味の中に
埋め込まれる。

ハブ４はその中心部分に、指針１３及び１４の軸の通路
のための孔１２があけられる。さらに、中央部分はこの
場所でハブ部分を堅くするため補強部分１５を含んでい
る。この補強部分は機械加工作用の終期に空洞６の穴の
周辺に機械加工作用を施すだけで得られる。

内側の金属ケースバンド１６が空洞６の中に配置される
。このケースバンドは環状リング１７ａを具備し、この
環状リング１７ａからフランジ１７ｂが内側に向って延
出し、内側ケースバンド１６の上面とハブ部分４の対応
下側表面の部分との間で、ケースバンド及びその他のも
の（必須のものではないが）の各外側及び内側壁の間に
介在させた接着接合部によって、外側ケースバンド２に
接着される。

内側ケースバンド１６は最初に、ケースリング１９によ
り時計のムーブメント（ケース等の外装品を取り除いた
時計機構の本体）１８を収容するようにされている。図
示の実例においては、ムーブメント１８はバレル（胴）
型とされ、ケーシングリング１９はそのため図の左側と
右側に見られるようなその全周辺にわたる一定の半径方
向部分を有していない。このケーシングリングは肩部２
０を含み、ムーブメントの周縁部りに公知の方法で形成
されたカラー（鍔）を収容するようにしている。

環状溝２１が、パッキング２２を受は入れるため内側ケ
ースバンドの下側表面に設けられる。さらに、数個のね
し孔２３がこのケースバンドに設けられこれと裏蓋２４
とをねじ２５で組立てることができるようにしている。

裏蓋２４は円形板で形成されその形状はこの組立体の形
状に適合されかつこれは空洞６の開口内で殆んど全体が
調節される。この板は正午と６時の位置で図面上には示
されていない腕輪を固定するようにしている付属突起２
６を担持する。

したがって、この時計はその流体密封として、金属との
接触を介して存効的に作用する１に蓋のための１つのシ
ールを必要とするのみであり、パッキングがさらに、裏
蓋と溝２１とによって区画された矩形部分により全ての
場所において固定されることがわかる。

同様に、内側ケースバンドはその外径ｄ１が蓋ガラスの
直径ｄ２より大きいことがわかる。このような構造は、
ハブ部分４と外側ケースバンド３との間の接合部に位置
する弱い部分のための支持機能を、内側ケースバンド１
６に与えるために考慮されたものである。着用中に衝撃
を受けた場合、この個所での破壊の危険性はそのため実
質的に減少される。

時間調整ステム２７のための通路がどのようにして得ら
れるかについて以下に詳細に説明する。

このステム２７は、内側ケースバンド１６に設けられた
半径方向の孔２９と共に外側ケースバンド３にあけられ
た半径方向の孔２８を通過し、孔２９はステム２７の直
径に対し調整されこれを案内している間にステム２７が
回転できるようにしている。ステム２７自体は溝３０が
設けられ、この溝３０は半径方向の孔２９のほぼ中央に
位置しパッキング３工を受は入れるようにしている。こ
れは外部に対して流体密封性を得るような金属表面に対
して作用するシールを示す１つの例である。部分２と同
じ材料で形成されたクラウン（冠部）３２が、例えば接
着によって部分２上に保持されているステム２７の外端
を覆う。

ステム２７が通過するための内側ケースバンド１６に設
けられた孔が、ムーブメント１８の上側表面を含む半径
方向の平面に殆んど接しているということが注目される
。これは、ステム２７がシール３１のために設けられた
溝３０を収容するため比較的大きな直径を持たなければ
ならないという事実によるものである。もしハブ部分４
の下面が平坦であったならば、孔２９と内側ケースバン
ド１６の上面との間の材料の厚さが非常に小さくなって
これが孔２９を楕円形とすることになり、その結果シー
ル３１との良好な接触を保証することができずそのため
密封性を失うこととなる。

空洞６が補強部分１５を取巻きかつより厚い内側ケース
バンド１６を用いることを可能とする溝を含むという事
実のために、時計の厚さを増大させることを要せず時計
の流体密封性を保証することができる。

この特殊な解決法は指針面５を形成するハブ部分４の面
が凹面でありまたハウジングが最初全表面にわたって機
械加工され次に穴の表面にのみ機械加工されるという事
実によって可能となった。

これにより、段部１０におけるハブ部分の断面は、機械
加工作業中にここに加えなければならない圧力に耐える
に十分な大きさを残している。

硬い材料の部分２の機械加工は、好ましくは、この技術
分野における専門家に知られているダイヤモンドグライ
ンダーを用いる研摩工程によって行われる。本発明の範
囲内において、この機械加工は、ムーブメントの位置決
め、バンキング２２と３１の密封及び裏蓋に対するねじ
２５の位置決めと言われる、精密さを要求する全ての位
置決め作用を保証する、時計の要素が存在している内側
ケースバンドがあるため、特別の精密さを何ら必要とし
ない。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の時計の直径方向の破裁断面を示す。 １・・・ケース、　　　　　　２・・・ケースの一部分
、３・・・外側ケースバンド、４・・・ハブ部、５・・
・指針面、　　　　　９・・・蓋ガラス、１０・・・段
部、　　　　　１５・・・補強部分、１６・・・内側ケ
ースバンド、１８・・・ムーブメント、１９・・・ケー
スリング、　２７・・・時間調整ステム、２８．２９・
・・半径方向孔、　３０・・・溝、３１・・・パッキン
グ、　　３２・・・クラウン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、そのケースが少なくとも一部は硬い材料で形成され
   、このケースが硬い材料で形成された外側ケースバンド
   と堅固ではあるが容易に機械加工のできる材料で形成さ
   れた内側ケースバンドとを含む型のものであり、前記内
   側ケースバンドが、時間調整ステムを収容するための半
   径方向の孔を含み該ステムが該孔の壁に当接するよう該
   ステム上の周辺溝の中に配されたパッキングにより流体
   密封状に該孔内に係合し、前記外側ケースバンドが、前
   記ステムが外部に向って貫通する、前記内側ケースバン
   ドの前記孔と整列した半径方向の孔を含んでいる時計。 ２、外側ケースバンドの外側において時間調整ステムが
   、外側ケースバンドと同じ材料で形成されたクラウンで
   蓋がされている特許請求の範囲第１項記載の時計。 ３、外側ケースバンドが指針面としての中央ハブ部分と
   一体的に形成されている特許請求の範囲第１項記載の時
   計。 ４、外側ケースバンドと中央ハブ部とによって区画され
   かつ時計ムーブメントを収容するようにしたハウジング
   が、ハブ部の中央部分に設けられた補強部分を取巻く環
   状の穴を含み、内側ケースバンドが該穴に当接し、該環
   状穴の半径方向の幅が内側ケースバンドを貫通する半径
   方向の孔の長さにほぼ一致している特許請求の範囲第３
   項記載の時計。 ５、前記ハブ部が、外側ケースバンドの本体に機械加工
   された、蓋ガラスの位置決め及び固定手段によって囲ま
   れている特許請求の範囲第３項記載の時計。 ６、前記外側ケースバンドが天然石材料で形成されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の時計。 ７、前記外側ケースバンドが単結晶酸化材料で形成され
   ている特許請求の範囲第１項記載の時計。