JPS6283491A - 電気メツキ時における被メツキ物端部のオ−バ−コ−ト防止方法 - Google Patents
電気メツキ時における被メツキ物端部のオ−バ−コ−ト防止方法Info
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- JPS6283491A JPS6283491A JP22174285A JP22174285A JPS6283491A JP S6283491 A JPS6283491 A JP S6283491A JP 22174285 A JP22174285 A JP 22174285A JP 22174285 A JP22174285 A JP 22174285A JP S6283491 A JPS6283491 A JP S6283491A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は、例えば鋼ストリップのような被メッキ物を
電気メッキする際に、被メッキ物の端部のメッキ量が他
の部分よシも多くなる、いわゆるオーバーコートを防止
するだめの、電気メッキ時における被メッキ物端部のオ
ーバーコート防止方法に関するものである。
電気メッキする際に、被メッキ物の端部のメッキ量が他
の部分よシも多くなる、いわゆるオーバーコートを防止
するだめの、電気メッキ時における被メッキ物端部のオ
ーバーコート防止方法に関するものである。
例えば、鋼ストリップを、電極板が配置された電気メッ
キ槽内に連続的に通して電気メッキする際に、鋼ストリ
ップのエツジ部にメッキ電流が集中して、エツジ部のメ
ッキ量が他の部分よりも多くなる、いわゆるオーバーコ
ートが発生する。
キ槽内に連続的に通して電気メッキする際に、鋼ストリ
ップのエツジ部にメッキ電流が集中して、エツジ部のメ
ッキ量が他の部分よりも多くなる、いわゆるオーバーコ
ートが発生する。
このように、鋼ストリップのエツジ部にオーバーコート
が生ずると、次のよう々問題が発生する。
が生ずると、次のよう々問題が発生する。
(1) ビルドアップ欠陥
エツジ部のメッキ量が他の部分よりも多いため、このよ
うな鋼ストリップをコイル状に巻いた場合に、エツジ部
が盛シ上がるビルドアップ現象が生じ、オーバーコート
部分のメッキ皮膜同士がすれ合って疵が発生する。
うな鋼ストリップをコイル状に巻いた場合に、エツジ部
が盛シ上がるビルドアップ現象が生じ、オーバーコート
部分のメッキ皮膜同士がすれ合って疵が発生する。
(2)溶接不良
エツジ部にオーバーコートの生じているメッキ鋼板を電
気抵抗溶接する場合、m接条件を一定とすると、オーバ
ーコート部分は抵抗が小さくなシ発熱量が少なく々る結
果、オーバーコート部分の溶接強度不良を招く。
気抵抗溶接する場合、m接条件を一定とすると、オーバ
ーコート部分は抵抗が小さくなシ発熱量が少なく々る結
果、オーバーコート部分の溶接強度不良を招く。
(3) 金属粉イ」着による欠陥
オーバーコートの生じているエツジ部に、デンドライト
状の皮膜が成長しやすい。このようなデンドライト状の
皮膜は、小さな衝撃でも簡単に剥離するため、剥離した
デンドライト状皮膜の粉末が鋼ストリップやロールに付
着して鋼ストリップに押し疵やスリ疵等の欠陥が発生し
、丑だ、塗装不良を招く。
状の皮膜が成長しやすい。このようなデンドライト状の
皮膜は、小さな衝撃でも簡単に剥離するため、剥離した
デンドライト状皮膜の粉末が鋼ストリップやロールに付
着して鋼ストリップに押し疵やスリ疵等の欠陥が発生し
、丑だ、塗装不良を招く。
(4) 塗膜密着性不良
メッキされた鋼ストリップには、塗膜の密着力を高める
ために化成処理が施されるが、との化成処理を電気的に
行なう場合にもエツジ部に化成皮膜が過剰に何着するオ
ーバーコートが生ずる。この結果、オーバーコート部の
塗膜の密着性不良を招く。
ために化成処理が施されるが、との化成処理を電気的に
行なう場合にもエツジ部に化成皮膜が過剰に何着するオ
ーバーコートが生ずる。この結果、オーバーコート部の
塗膜の密着性不良を招く。
(5)外観不良
エツジ部に生じたオーバーコート部分は変色する結果、
外観を損ね、商品価値の低下を招く。
外観を損ね、商品価値の低下を招く。
上述のような問題を防止するため、従来からエツジ部の
オーバーコートを防止する手段が種々研究されており、
例えば、次のような方法が知られている。
オーバーコートを防止する手段が種々研究されており、
例えば、次のような方法が知られている。
(1)電極板の幅の調整
電極板の幅が、被メッキ物である鋼ストリップの幅と同
等かまたは鋼ストリップの幅よりも長い場合は、エツジ
部のメッキ付着量が増大し、一方、電極板の幅が前記鋼
ストリップの幅よりも短かい場合は、エツジ部のメッキ
付着量が減少するという観点から、被メッキ物の幅方向
に複数個に分割されている電極板の数を調節して、電極
板をその幅が鋼ストリップの幅よりも長い部分と短い部
分とによって構成し、前記鋼ストリップをメッキする。
等かまたは鋼ストリップの幅よりも長い場合は、エツジ
部のメッキ付着量が増大し、一方、電極板の幅が前記鋼
ストリップの幅よりも短かい場合は、エツジ部のメッキ
付着量が減少するという観点から、被メッキ物の幅方向
に複数個に分割されている電極板の数を調節して、電極
板をその幅が鋼ストリップの幅よりも長い部分と短い部
分とによって構成し、前記鋼ストリップをメッキする。
(2)エツジ部におけるメッキ電流の遮断電極板と鋼ス
トリップのエツジ部との間に、一般にエツジマスクと呼
ばれている電気絶縁物を配置し、エツジ部へのメッキ電
流の流れを物理的に遮断する。
トリップのエツジ部との間に、一般にエツジマスクと呼
ばれている電気絶縁物を配置し、エツジ部へのメッキ電
流の流れを物理的に遮断する。
しかしながら、上記(1)の方法によっては、エツジ部
のオーバーコートを適確に防止することはできない。第
10図はアノード幅とカソード幅とを変えて鋼ストIJ
ツブに電気錫メッキを施した場合における鋼ス) IJ
ツブ幅方向における錫付着量分布を示す図である。図面
において、○印はアノード幅がカソード幅よりも長い場
合、Δ印はアノード幅がカソード幅よりも短かい場合、
×印はアノード幅がカソード幅よりも長い部分と短かい
部分とを組合わせた場合である。
のオーバーコートを適確に防止することはできない。第
10図はアノード幅とカソード幅とを変えて鋼ストIJ
ツブに電気錫メッキを施した場合における鋼ス) IJ
ツブ幅方向における錫付着量分布を示す図である。図面
において、○印はアノード幅がカソード幅よりも長い場
合、Δ印はアノード幅がカソード幅よりも短かい場合、
×印はアノード幅がカソード幅よりも長い部分と短かい
部分とを組合わせた場合である。
第10図かられかるように、アノード幅をカソード幅よ
りも短くしても、鋼ストリップのエツジ部における錫付
着量を、その中央部の錫付着量と同程度にまで減らすこ
とはできず、従って、同図×印に示すように、アノード
幅がカソード幅より= 4− も長い部分と短い部分とを組合わせても、エツジ部のオ
ーバーコートを防止することはできない。
りも短くしても、鋼ストリップのエツジ部における錫付
着量を、その中央部の錫付着量と同程度にまで減らすこ
とはできず、従って、同図×印に示すように、アノード
幅がカソード幅より= 4− も長い部分と短い部分とを組合わせても、エツジ部のオ
ーバーコートを防止することはできない。
更に、この方法は、鋼ス) IJツブの幅寸法等によっ
て、電極板の個数を増減しなければならず、作業が繁雑
となって実用性に劣る問題がある。
て、電極板の個数を増減しなければならず、作業が繁雑
となって実用性に劣る問題がある。
また、上記(2)の方法によっても、エツジ部のオーバ
ーコートを適確に防止することはできない。
ーコートを適確に防止することはできない。
即ちこの方法によって鋼ストリップに電気錫メッキを施
した場合における鋼ストリツプ幅方向の錫付着量は第1
0図の△印に類似した傾向となる上、鋼ストリップが蛇
行した場合には、エツジマスクが破損し且つ片側のエツ
ジ部はマスキング効果がなくなる等の問題がある。
した場合における鋼ストリツプ幅方向の錫付着量は第1
0図の△印に類似した傾向となる上、鋼ストリップが蛇
行した場合には、エツジマスクが破損し且つ片側のエツ
ジ部はマスキング効果がなくなる等の問題がある。
従って、この発明の目的は、電気メッキ時における被メ
ッキ物エッソ部に生ずるオーバーコートを適確に防止す
ることができる方法を提供することにある。
ッキ物エッソ部に生ずるオーバーコートを適確に防止す
ることができる方法を提供することにある。
本発明者等は、エツジ部にオーバーコートが発生ずる原
因について調べた。第11図(イ)は鋼ストリップを両
面電気メッキする際に生ずる等電位線およびメッキ電流
の流、+1を示す図である。図面に示すように、所定間
隔をあけて設けたアノードである上下1対の電極板1,
1と、1対の電極板1゜1の間を通るカソードである鋼
ストリップ2との間には、実線で示す等電位線4と、点
線で示すメッキ電流線5とが生ずる。図面に示すように
、鋼ス) IJツブ2のエツジ部近傍において等電位線
4が回りこんでいるだめ、この等電位線4に対して直角
に流れるメッキ電流5がエツジ部に集中する。
因について調べた。第11図(イ)は鋼ストリップを両
面電気メッキする際に生ずる等電位線およびメッキ電流
の流、+1を示す図である。図面に示すように、所定間
隔をあけて設けたアノードである上下1対の電極板1,
1と、1対の電極板1゜1の間を通るカソードである鋼
ストリップ2との間には、実線で示す等電位線4と、点
線で示すメッキ電流線5とが生ずる。図面に示すように
、鋼ス) IJツブ2のエツジ部近傍において等電位線
4が回りこんでいるだめ、この等電位線4に対して直角
に流れるメッキ電流5がエツジ部に集中する。
このエツジ部に集中するメッキ電流5は、電極板1.1
と対向する鋼ストリップ2のエツジ部の裏面に回り込む
。第11図(ロ)は鋼ストリップを片面電気メッキする
際に牛するメッキ電流の流れであって、上記と同じよう
にメッキ電流5は鋼ストリツゾ2のエツジ部裏面に回り
込む。
と対向する鋼ストリップ2のエツジ部の裏面に回り込む
。第11図(ロ)は鋼ストリップを片面電気メッキする
際に牛するメッキ電流の流れであって、上記と同じよう
にメッキ電流5は鋼ストリツゾ2のエツジ部裏面に回り
込む。
従って、前述のように、電極板の幅調整またはエツジ部
におけるメッキ電流の遮断を行なっても、上記のような
メッキ電流の回りこみが生ずる限り、エツジ部における
オーバーコートを防止することは不可能である。
におけるメッキ電流の遮断を行なっても、上記のような
メッキ電流の回りこみが生ずる限り、エツジ部における
オーバーコートを防止することは不可能である。
そこで、本発明者等は、上述したエツジ部のメッキ電流
回りこみを防止する手段について鋭意研究を重ねた。そ
の結果、鋼ストリップのエツジ部近傍に電気伝導体を配
置し、この電気伝導体に、鋼ストリップのエツジ部に回
シこむメッキ電流を集中させれば、鋼ストリップエツジ
部へのメッキ電流の回シこみを防止し得ることを知見し
た。
回りこみを防止する手段について鋭意研究を重ねた。そ
の結果、鋼ストリップのエツジ部近傍に電気伝導体を配
置し、この電気伝導体に、鋼ストリップのエツジ部に回
シこむメッキ電流を集中させれば、鋼ストリップエツジ
部へのメッキ電流の回シこみを防止し得ることを知見し
た。
この発明は、上記知見に基づくものであって、電極板が
配置された電気メッキ槽内における被メッキ物の端部近
傍に電気伝導体を配置し、前記電気伝導体を前記被メッ
キ物と同一極性の電源に接続して、前記電極板と前記電
気伝導体との間にメッキ電流を流し、前記電気伝導体に
よって前記被メッキ物の端部に対するメッキ電流の集中
を抑止し、かくして、前記被メッキ物端部に生ずるオー
バーコートを防止することに特徴を有するものである。
配置された電気メッキ槽内における被メッキ物の端部近
傍に電気伝導体を配置し、前記電気伝導体を前記被メッ
キ物と同一極性の電源に接続して、前記電極板と前記電
気伝導体との間にメッキ電流を流し、前記電気伝導体に
よって前記被メッキ物の端部に対するメッキ電流の集中
を抑止し、かくして、前記被メッキ物端部に生ずるオー
バーコートを防止することに特徴を有するものである。
次に、この発明を図面を参照しながら説明する。−3第
1図(イ)はこの発明方法の原理を示す両面メッキの場
合の説明図である。図面で示すように、所定間隔をあけ
て設けられた上下1対の電極板1 、1の間ヲ通る鋼ス
トリップ2のエツジ部から所定間隔をあけて、鋼ス)
IJシッフ2と同一平面上に電気伝導体3を配置する。
1図(イ)はこの発明方法の原理を示す両面メッキの場
合の説明図である。図面で示すように、所定間隔をあけ
て設けられた上下1対の電極板1 、1の間ヲ通る鋼ス
トリップ2のエツジ部から所定間隔をあけて、鋼ス)
IJシッフ2と同一平面上に電気伝導体3を配置する。
電気伝導体3ば、鋼ストリップ2と同一極性の電源に接
続されており、1対の電極板1.1と電気伝導体3との
間にも、メッキ電流を流す。
続されており、1対の電極板1.1と電気伝導体3との
間にも、メッキ電流を流す。
この結果、鋼ストIJツブ2のエツジ部近傍における等
電位線4は、電気伝導体3を含んで回シこむようになシ
、エツジ部近傍のメッキ電流5は電気伝導体3に集中す
る。従って、鋼ストリップ2と共に電気伝導体3もメッ
キされ、従来のように鋼ストリップ2のエツジ部にメッ
キ電流が集中して、エツジ部のメッキ量が過剰になるこ
とは防止される。第1図(ロ)は片面メッキの場合の原
理説明図であり、電気伝導体3の配置によって上記と同
じように鋼ストリップ2のゴーツジ部に対するメッキ量
の過剰が防Iトされる。
電位線4は、電気伝導体3を含んで回シこむようになシ
、エツジ部近傍のメッキ電流5は電気伝導体3に集中す
る。従って、鋼ストリップ2と共に電気伝導体3もメッ
キされ、従来のように鋼ストリップ2のエツジ部にメッ
キ電流が集中して、エツジ部のメッキ量が過剰になるこ
とは防止される。第1図(ロ)は片面メッキの場合の原
理説明図であり、電気伝導体3の配置によって上記と同
じように鋼ストリップ2のゴーツジ部に対するメッキ量
の過剰が防Iトされる。
第2図は、この発明の方法を使用した垂直型電気メッキ
装置の一例を示す概略水イ断面図である。
装置の一例を示す概略水イ断面図である。
図面に示すように、電気メッキ槽6内には、メッキ槽6
内を下方に向って移動中の鋼ストリップ2を間にして、
鋼ストリップ2と平行に垂直な1対の第1電極板1 a
、 、 l aと、メッキ槽6内を上方に向って移動中
の鋼ストリップ2を間にして、鋼に接続され、鋼ストリ
ップ2に通電するための図示しないコンダクタロールは
、電源7の陰極側に接続されている。
内を下方に向って移動中の鋼ストリップ2を間にして、
鋼ストリップ2と平行に垂直な1対の第1電極板1 a
、 、 l aと、メッキ槽6内を上方に向って移動中
の鋼ストリップ2を間にして、鋼に接続され、鋼ストリ
ップ2に通電するための図示しないコンダクタロールは
、電源7の陰極側に接続されている。
メッキ槽6内には、下方に向って移動中の鋼ストリップ
2の両側に近接して、1対の第1電極板1 a、 、
i aの長さと同じ長さの第1電気伝導体3a。
2の両側に近接して、1対の第1電極板1 a、 、
i aの長さと同じ長さの第1電気伝導体3a。
3aと、上方に向って移動中の鋼ストリップ2の両側に
近接して、■対の第2電極板1b、lbの長さと同じ長
さの第2電気伝導体3b、3bが配置されている。1対
の第1電極板3a、3aおよび第2電極板3b、3bは
、電源7の陰極側に接続されている。
近接して、■対の第2電極板1b、lbの長さと同じ長
さの第2電気伝導体3b、3bが配置されている。1対
の第1電極板3a、3aおよび第2電極板3b、3bは
、電源7の陰極側に接続されている。
鋼ス) IJツブ2は、メッキ浴が収容され且つ流れて
いる電気メッキ槽6内を下方に次いで上方に向って移動
し、1対の第1電極板3a、3aおよび1対の第2電極
板3b、3bの間を通過する間に電気メッキされる。こ
のとき、鋼ストリップ2の両側に近接して配置された第
1電気伝導体3a。
いる電気メッキ槽6内を下方に次いで上方に向って移動
し、1対の第1電極板3a、3aおよび1対の第2電極
板3b、3bの間を通過する間に電気メッキされる。こ
のとき、鋼ストリップ2の両側に近接して配置された第
1電気伝導体3a。
3aおよび第2電気伝導体3b、3bによって、鋼スト
リップ2のエツジ部に生ずるオーバーコートは適確に防
止される。
リップ2のエツジ部に生ずるオーバーコートは適確に防
止される。
実施例1
脱脂、酸洗された幅500語、長さ200Mの冷延鋼板
を、電気錫メッキ槽内において片面電気錫メッキするに
当り、第3図に示すように、電極板1が配置されたメッ
キ槽内に冷延鋼板2′の両エツジから5跋・の間隔をあ
け、幅20誌、長さ200悲の冷延鋼板からなる幅の短
い電気伝導体3,3′を、前記冷延鋼板2′と並列に配
置し、前記電気伝導体3,3′をメッキ用電源7の陰極
側に接続し、前記冷延鋼板2′を錫付着量が10y/−
となるように錫メッキした。
を、電気錫メッキ槽内において片面電気錫メッキするに
当り、第3図に示すように、電極板1が配置されたメッ
キ槽内に冷延鋼板2′の両エツジから5跋・の間隔をあ
け、幅20誌、長さ200悲の冷延鋼板からなる幅の短
い電気伝導体3,3′を、前記冷延鋼板2′と並列に配
置し、前記電気伝導体3,3′をメッキ用電源7の陰極
側に接続し、前記冷延鋼板2′を錫付着量が10y/−
となるように錫メッキした。
実施例2
第4図に示すように、電気伝導体3,3′が冷延鋼板2
′に対して直角に配置されているほかは実施例1と同一
の条件で冷延鋼板2′を錫メッキした。
′に対して直角に配置されているほかは実施例1と同一
の条件で冷延鋼板2′を錫メッキした。
比較例1
実施例1と同じ寸法の冷延鋼板を電気伝導体を使用せず
に錫メッキした。
に錫メッキした。
第5図は上記実施例1,2および比較例1によって錫メ
ッキされた錫メッキ鋼板の幅方向における錫付着量分布
である。第5図において、Δ印は実施例1.0印は実施
例2、○印は比較例1である。第5図かられかるように
、比較例1におけるエツジの錫付着量はセンターの2倍
以上であるのに対し、実施例1および2のエツジの錫付
着量はセンターとほぼ同じであった。
ッキされた錫メッキ鋼板の幅方向における錫付着量分布
である。第5図において、Δ印は実施例1.0印は実施
例2、○印は比較例1である。第5図かられかるように
、比較例1におけるエツジの錫付着量はセンターの2倍
以上であるのに対し、実施例1および2のエツジの錫付
着量はセンターとほぼ同じであった。
実施例3
脱脂、酸洗された幅500m111、長さ200語の冷
延鋼板を、電気→φ−メッキ槽内において片面電気クロ
ムメッキするに当り、実施例1と同じように、前記メッ
キ槽内に冷延鋼板の両エツジから5語の間隔をあけ、幅
30話、長さ200語の冷延鋼板からなる幅の短い電気
伝導体を、前記冷延鋼板と並列に配置し、前記電気伝導
体をメッキ用電源の陰極側に接続し、前記冷延鋼板をク
ロム付着量が100〜/n?となるようにクロムメッキ
した。
延鋼板を、電気→φ−メッキ槽内において片面電気クロ
ムメッキするに当り、実施例1と同じように、前記メッ
キ槽内に冷延鋼板の両エツジから5語の間隔をあけ、幅
30話、長さ200語の冷延鋼板からなる幅の短い電気
伝導体を、前記冷延鋼板と並列に配置し、前記電気伝導
体をメッキ用電源の陰極側に接続し、前記冷延鋼板をク
ロム付着量が100〜/n?となるようにクロムメッキ
した。
実施例4
メッキ層内に配置した電気伝導体の冷延鋼板エツジから
の間隔を20話としたほかは実施例3と同一の条件で冷
延鋼板をクロムメッキした。
の間隔を20話としたほかは実施例3と同一の条件で冷
延鋼板をクロムメッキした。
比較例2
実施例3と同じ寸法の冷延鋼板を電気伝導体を使用せず
にクロムメッキした。
にクロムメッキした。
第6図は上記実施例3,4および比較例2によってクロ
ムメッキされたクロムメッキ鋼板の幅方向におけるクロ
ム付着量分布である。第4図において、Δ印は実施例3
.0印は実施例4、○印は比較例2である。第6図から
れかるように、比較例2のエツジのクロム付着量はセン
ターの2倍以上であるのに対し、実施例3および4のエ
ツジのクロム付着量はセンターの1.5倍以下に低下し
た。
ムメッキされたクロムメッキ鋼板の幅方向におけるクロ
ム付着量分布である。第4図において、Δ印は実施例3
.0印は実施例4、○印は比較例2である。第6図から
れかるように、比較例2のエツジのクロム付着量はセン
ターの2倍以上であるのに対し、実施例3および4のエ
ツジのクロム付着量はセンターの1.5倍以下に低下し
た。
々お、実施例4のエツジ部のクロム付着量は、実施例3
に比べてやや多いが、比較例2に比べれば顕著に低く、
実用的には殆んど支障がない。
に比べてやや多いが、比較例2に比べれば顕著に低く、
実用的には殆んど支障がない。
実施例5
第7図に示すように、脱脂、酸洗された幅500際、長
さ200熱の冷延鋼板2を、電気i≠傘曇メッキ槽6内
に配置された、前記冷延鋼板2と同じ大きさの電極板1
,1の間を通して電気ニッケルメッキするに当り、メッ
キ槽6内に冷延鋼板2の両エツソから5鵡の間隔をあけ
て、幅40!21、長さ200語の冷延鋼板を約50の
角度で屈曲しく字状に形成した電気伝導体3,3を、そ
の開いた部分を互いに外側に向けて配置し、前記伝導体
3.3をメッキ用電源7の陰極側に接続し、前記冷延鋼
板をニッケル付着量が600m9/rr?となるよウニ
ニッケルメッキした。
さ200熱の冷延鋼板2を、電気i≠傘曇メッキ槽6内
に配置された、前記冷延鋼板2と同じ大きさの電極板1
,1の間を通して電気ニッケルメッキするに当り、メッ
キ槽6内に冷延鋼板2の両エツソから5鵡の間隔をあけ
て、幅40!21、長さ200語の冷延鋼板を約50の
角度で屈曲しく字状に形成した電気伝導体3,3を、そ
の開いた部分を互いに外側に向けて配置し、前記伝導体
3.3をメッキ用電源7の陰極側に接続し、前記冷延鋼
板をニッケル付着量が600m9/rr?となるよウニ
ニッケルメッキした。
実施例6
第8図に示すように、脱脂、酸洗された幅500鱗、長
さ200Mの冷延鋼板2を、電気9畔≠暗メッキ槽6内
に配置された、前記冷延鋼板2の両エツソの各々よりも
10M長い即ち幅520肱、長さ200Mの電極板1.
1の間を通して電気ニッケルメッキするに当り、メッキ
槽6内の冷延鋼板2の両エツジから10語の間隔をあけ
て、幅4゜臥、長さ200語の幅の短い冷延鋼板を約5
0°の角度で屈曲し、各辺が弧状のく字状に形成した電
気伝導体3,3を、その開いた部分を互いに外側に向け
て配置し、前記電気伝導体3,3をメメキ用電源7の陰
極側に接続し、前記冷延鋼板をニッケル付着量が600
mg/靜と表るようにニッケルメッキした。
さ200Mの冷延鋼板2を、電気9畔≠暗メッキ槽6内
に配置された、前記冷延鋼板2の両エツソの各々よりも
10M長い即ち幅520肱、長さ200Mの電極板1.
1の間を通して電気ニッケルメッキするに当り、メッキ
槽6内の冷延鋼板2の両エツジから10語の間隔をあけ
て、幅4゜臥、長さ200語の幅の短い冷延鋼板を約5
0°の角度で屈曲し、各辺が弧状のく字状に形成した電
気伝導体3,3を、その開いた部分を互いに外側に向け
て配置し、前記電気伝導体3,3をメメキ用電源7の陰
極側に接続し、前記冷延鋼板をニッケル付着量が600
mg/靜と表るようにニッケルメッキした。
比較例3
電気伝導体を配置しないほかは実施例5と同じ条件で冷
延鋼板にニッケルメッキした。
延鋼板にニッケルメッキした。
比較例4
電気伝導体を配置しないほかは実施例6と同じ条件で冷
延鋼板にニッケルメッキした。
延鋼板にニッケルメッキした。
第9図は上記実施例5,6および比較例3,4によって
ニッケルメッキされたニッケルメッキ鋼板の幅方向にお
けるニッケル例着量分布である。
ニッケルメッキされたニッケルメッキ鋼板の幅方向にお
けるニッケル例着量分布である。
第7図において、Δ印は実施例5.0印は実施例6、○
印は比較例3、・印は比較例4である。第7図かられか
るように、比較例3,4のエツジのニッケル付着量はセ
ンターの約2.5倍であるのに対し、実施例5および6
のエツジのニッケル付着量はセンターとほぼ同じであっ
た。
印は比較例3、・印は比較例4である。第7図かられか
るように、比較例3,4のエツジのニッケル付着量はセ
ンターの約2.5倍であるのに対し、実施例5および6
のエツジのニッケル付着量はセンターとほぼ同じであっ
た。
第1表には上述した実施例1〜6および比較例1〜4の
メッキ鋼板のエツジとセンターのメッキ付着量と、その
評価が示されている。
メッキ鋼板のエツジとセンターのメッキ付着量と、その
評価が示されている。
第1表から明らかなように、本発明の実施例1〜7によ
れば、エツジ部とセンタ一部のメッキ付着量はほぼ同じ
となり、エツジ部のオーバーコートを適確に防止するこ
とができた。
れば、エツジ部とセンタ一部のメッキ付着量はほぼ同じ
となり、エツジ部のオーバーコートを適確に防止するこ
とができた。
上述した実施例において、被メッキ物は冷延鋼板である
が、冷延鋼板に限られるものではなく、鋼管その他の鋼
材のメッキにもこの発明を広く適第1表 但し、◎二極めて優良 ○:優良 △:良 ×:不良 用することができる。またメッキも錫、ニッケル、クロ
ムに限らず、その他の金属および非金属であってもよい
。電気伝導体も冷延鋼板およびステンレス鋼板に限らず
、電気を伝導し得る材質であればどのようなものでもよ
い。また、メッキ方法は連続メッキでもパッチメッキで
もよい。
が、冷延鋼板に限られるものではなく、鋼管その他の鋼
材のメッキにもこの発明を広く適第1表 但し、◎二極めて優良 ○:優良 △:良 ×:不良 用することができる。またメッキも錫、ニッケル、クロ
ムに限らず、その他の金属および非金属であってもよい
。電気伝導体も冷延鋼板およびステンレス鋼板に限らず
、電気を伝導し得る材質であればどのようなものでもよ
い。また、メッキ方法は連続メッキでもパッチメッキで
もよい。
以上述べたように、この発明によれば、電気メッキ時に
おける被メッキ物エツジ部に生ずるオーバーコートを適
確に防止することができる優れた効果がもたらされる。
おける被メッキ物エツジ部に生ずるオーバーコートを適
確に防止することができる優れた効果がもたらされる。
第1図(イ)(ロ)はこの発明方法の原理を示す説明図
、第2図はこの発明方法を使用した垂直型電気メッキ装
置の一例を示す概略水平断面図、第3図および第4図は
この発明方法の実施例を示す説明図、第5図はこの発明
方法で鋼板に錫メッキした場合の鋼板幅方向の錫付着量
分布を比較例と共に示す図、第6図はこの発明方法で鋼
板にクロムメッキした場合の鋼板幅方向のクロム付着量
分布を比較例と共に示す図、第7図および第8図はく字
状の電気伝導体を使用した場合の説明図、第9図はこの
発明方法で鋼板にニッケルメッキした場合の鋼板幅方向
のニッケル付着量分布を比較例と共に示す図、第10図
は従来方法の一例を示す説明図、第11図(イ)←)は
鋼板を電気メッキする際に生ずる等電位線およびメッキ
電流の流れを示す図である。 図面において、 ■・・・電極板、 2・・・鋼ストリップ、2
′・・・冷延鋼板、 3,3′・・・電気伝導体
、4・・・等電位線、 5・・・メッキ電流、
6・・・電気メッキ槽、 7・・・電源。
、第2図はこの発明方法を使用した垂直型電気メッキ装
置の一例を示す概略水平断面図、第3図および第4図は
この発明方法の実施例を示す説明図、第5図はこの発明
方法で鋼板に錫メッキした場合の鋼板幅方向の錫付着量
分布を比較例と共に示す図、第6図はこの発明方法で鋼
板にクロムメッキした場合の鋼板幅方向のクロム付着量
分布を比較例と共に示す図、第7図および第8図はく字
状の電気伝導体を使用した場合の説明図、第9図はこの
発明方法で鋼板にニッケルメッキした場合の鋼板幅方向
のニッケル付着量分布を比較例と共に示す図、第10図
は従来方法の一例を示す説明図、第11図(イ)←)は
鋼板を電気メッキする際に生ずる等電位線およびメッキ
電流の流れを示す図である。 図面において、 ■・・・電極板、 2・・・鋼ストリップ、2
′・・・冷延鋼板、 3,3′・・・電気伝導体
、4・・・等電位線、 5・・・メッキ電流、
6・・・電気メッキ槽、 7・・・電源。
Claims (1)
- 電極板が配置された電気メッキ槽内における被メッキ物
の端部近傍に電気伝導体を配置し、前記電気伝導体を前
記被メッキ物と同一極性の電源に接続して、前記電極板
と前記電気伝導体との間にメッキ電流を流し、前記電気
伝導体によつて前記被メッキ物の端部に対するメッキ電
流の集中を抑止し、かくして、前記被メッキ物端部に生
ずるオーバーコートを防止することを特徴とする、電気
メッキ時における被メッキ物端部のオーバーコート防止
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22174285A JPS6283491A (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 | 電気メツキ時における被メツキ物端部のオ−バ−コ−ト防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22174285A JPS6283491A (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 | 電気メツキ時における被メツキ物端部のオ−バ−コ−ト防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6283491A true JPS6283491A (ja) | 1987-04-16 |
Family
ID=16771515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22174285A Pending JPS6283491A (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 | 電気メツキ時における被メツキ物端部のオ−バ−コ−ト防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6283491A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04162759A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-08 | Yamaha Corp | リードの半田メッキ装置 |
JPH07188990A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Honda Motor Co Ltd | 中空部材の内周面の複合メッキ方法 |
JPH07188991A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Honda Motor Co Ltd | 中空部材の内周面の複合メッキ装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55152200A (en) * | 1979-05-17 | 1980-11-27 | Fujitsu Ltd | Electroplating |
-
1985
- 1985-10-07 JP JP22174285A patent/JPS6283491A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55152200A (en) * | 1979-05-17 | 1980-11-27 | Fujitsu Ltd | Electroplating |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04162759A (ja) * | 1990-10-26 | 1992-06-08 | Yamaha Corp | リードの半田メッキ装置 |
JPH07188990A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Honda Motor Co Ltd | 中空部材の内周面の複合メッキ方法 |
JPH07188991A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Honda Motor Co Ltd | 中空部材の内周面の複合メッキ装置 |
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