JPS6283386A - 生物発生シリカの断熱絶縁材 - Google Patents

生物発生シリカの断熱絶縁材

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JPS6283386A
JPS6283386A JP60221713A JP22171385A JPS6283386A JP S6283386 A JPS6283386 A JP S6283386A JP 60221713 A JP60221713 A JP 60221713A JP 22171385 A JP22171385 A JP 22171385A JP S6283386 A JPS6283386 A JP S6283386A
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biogenic
silica
rice husk
porous
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 多くの軽量の粒状物または粒子が種々の断熱絶縁材料と
して現在使用されており、具体的にまパーライト、キャ
ビシル、珪藻土、フェノール樹脂球状物及びシリカエー
ロゲル等がある。
これらの現在使用されている粒状物はいずれも、実質的
に多孔性の骨組構造を有するアモルファス状態の生物発
生シリカの物理的特性、特に孔の大きさ、孔の容積及び
開放構造等の特性に匹敵する特性は持たなかった。実質
的に多孔性構造を有する生物発生アモルファスシリカは
無機であり、現在使用されている他の骨材または粒子よ
り熱流に対する耐熱性が優れ、その物理的特性が変化す
ることなく極端温度範囲に耐える独特な特性を有する。
熱伝導性及び耐熱性についてテストしたところ、これら
の従来の粒状物は生物発生シリカより約20%劣ってい
る。アスベスト繊維は良好な断熱絶縁材を提供するが。
取扱い上石綿症などの健康問題を生じる。
1980年12月9日付米国特許第4,232,374
号は籾殻灰及び結合剤を利用した骨材組成物を開示して
いる。しかしながら、この組成物は硬い組成物では無く
、手で容易に砕かれて粉になる。
1971年1月]り日付米国特許第3,555,491
号は籾殻、ポリエステル樹脂及び細かく粉砕された無機
粒子の混合物を含むコンクリート製品を開示している。
この特許には籾殻灰の化学的組成が記載されているが、
籾殻だけで、籾殻灰がこの組成物に使用できるとは何ら
示唆していない。
ドイツ特許第2,847,807号は籾殻灰、パーライ
ト及び繊維性鉱滓綿(ミネラルウール)の混合物を加圧
下で燐酸塩接着剤を使用して結合して成形し、高密度の
スラブまたはブリックに形成した耐熱絶縁ボード製品を
開示している。
米国特許第4,164,526号はセル状コアを有し、
厚い実質的に高密度化した外層を有する成型組成物につ
いて開示している。成型の際は、金型に混合物を充填し
、金型を閉じて発泡させている。充填材料としてはフラ
イアッシュ、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素及び鉄の酸
化物等である。
1978年10月24日付米国特許第4,122,20
3号?:j:流動性または噴霧し得る合成樹脂材料から
構成される耐熱壁でコーティングされた発泡重合体につ
いて開示している。
1976年10月12日付米国特許第3,985,19
8号は閉じたセルの軟質フオームのカバ一層と、空隙を
有し、カバ一層と間隔を置いて接着したコア層とのラミ
ネートからなる防音材について開示している。
1967年3月14日付米国特許第3,309,444
号はボードまたは硬質成型物の製造に木材廃棄物及び他
の繊維物質を使用することを開示している。
1972年7月11日付米国特許第3,676.208
号はガラスピーズなどの滑らかな表面の固体球状物から
成る滑り止め材を点在させた。硬化繊維からなる滑り止
め表面について開示している。
籾殻は製鉄の押し場数りに従来は使用されていた。
繊維を除去した高密度化していない、固まっていない多
孔性生物発生シリカ粒子を、少くとも約60容積%の多
孔度を有し、熱伝導橋(ヒートブリッジ)が形成されな
い断熱絶縁材及びその製造法に使用することは知られて
いない。
本発明は断熱絶縁材、断熱絶縁する方法及び断熱絶縁材
の製造法に関するものであり、いずれも繊維質のない実
質的に多孔性の骨組構造を有するアモルファス(無定形
)状態の生物発生シリカ粒子を使用するものである。こ
の断熱絶縁材は目詰まりを起こさず、高密度化していず
、約60〜85容積%の多孔度を有し、その空隙はほぼ
同量の空気を捕捉し、貯蔵する場所として役立ち、熱伝
導橋の無いものである。現在の好ましい生物発生シリカ
は籾殻灰であるが、生物発生シリカに比較的富んでいる
他の植物のセル構造から得られる生物発生シリカ粒子も
使用でき、それらは単独で使用しても良く、または籾殻
灰シリカ粒子と組合わせて使用しても良い。これらの例
には、藁、とくさ類、竹類、椰子の葉(特にしゅろ)等
の粒子があり、これらは全て、その繊維質を燃焼または
分解などによって除去した場合、優秀な絶縁体となる物
理的特性を有する高度に多孔性の粒子を残す。
灰などの実質的に多孔性のアモルファス状態の生物発生
シリカ粒子を使用して、種々の非常に望ましい断熱絶縁
製品が得られる。これらの例には、目的に流動し、高密
度化していない多孔性生物発生粒子を後述する適当な接
着剤を使用して結合してパネルその他の物理的形状にし
たもの、または後述するように注型して特定の形状にし
てものなどが含まれる。
本発明の1つは、少くとも約60容積%の多孔性構造を
有し、灰などのアモルファス(無定形)状態の高密度化
しない生物発生シリカ粒子を使用して断熱絶縁すること
である。これはこれらの粒子を構造物の種々の空間及び
壁間に流し込んだり、後述するように構造物の表面に施
すことによって達成される。これらの粒子は後述するよ
うに、自由に流動するままの状態または適当な結合剤と
組合わせて使用しても良い。
本発明の別の1つは、多孔性構造の生物発生アモルファ
スシリカ粒子を、結合剤によって、またはウレタンフオ
ームなどの高密度化しない発泡材料に混入させることに
よって、少くとも60%の多孔度を有する高vE度化し
ない構造物及び形状物を形成することである。
従って、本発明の目的は、実質的に多孔性の形態、すな
わち約60容積%の多孔度を有する生物発生アモルファ
スシリカ粒子を使用して製造した断熱絶縁体及び前記粒
子を使用して物品を断熱絶縁する方法を提供することで
ある。
本発明の別の目的は、多孔性の生物発生アモルファスシ
リカ粒子を、断熱絶縁が必要とされる構造物の空間また
は表面上に施すことによって、実質的に目詰まりを起こ
したり、高密度化させることなく、断熱絶縁体を提供す
ることである。
本発明のさらに別の目的は、多孔性の骨組を有するアモ
ルファス状態の籾殻灰を使用して得られる断熱絶縁体及
び前記籾殻灰を使用して断熱絶縁する方法を提供するこ
とであり、前記籾殻灰の多孔度は実質的に変化せず、高
密度化しないものである。
本発明のさらに別の目的は、このような生物発生シリカ
粒子を、前記シリカ粒子に対して物理的及び化学的に作
用しない結合剤を必要に応じて使用して、生物発生シリ
カ粒子の目詰まり、高密度化を起こすことなく、構造物
、容器、タンク等の空間及び壁間に流すことによってこ
れらのものを断熱絶縁する方法を提供することがある。
本発明のさらに別の目的は、生物発生多孔性アモルファ
スシリカ粒子を化学的に反応しない水溶性結合剤によっ
て結合して高密度化しない状態でボードその他の適当な
所望する形状に成形した断熱絶縁体を提供することであ
る。
本発明のさらに別の目的は、生物発生多孔性アモルファ
スシリカ粒子をその粒子と化学的に反応しない水溶性結
合剤とともに、パイプ、容器等の種々の表面上に吹付け
て前記シリカ粒子を高密度化しない状態で前記表面に接
着させることによって断熱絶縁する方法を提供すること
である。
本発明のさらに別の目的は、生物発生多孔性シリカ粒子
を水溶性結合剤で結合させるか、またはウレタンフオー
ムなどの物質に多孔性シリカ粒子を混入させて、粒子を
高密度化させたり。
粒子の空隙を埋めることなく、少なくとも約60容積%
の多孔度を保った状態で、熱伝導橋を形成することなく
、断熱絶縁体を製造する方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、その製造工程及び使用中に
健康に支障を来たす問題のない経済的な断熱絶縁体及び
その製造法を提供することである。
本発明の他の目的、特徴及び利点については明細書全体
にわたって開示されている。
多くの軽量粒状物が種々の断熱絶縁材とじて現在使用さ
れている。これらの例にはパーライト、キャビシル、珪
藻土、フェノール樹脂粒子、シリカエーロゲル、アスベ
スト繊維等がある。
アスベスト繊維は断熱材料として広く使用されて来たが
、これらの繊維を断熱材として使用した場合、石綿症の
問題が起こされた。本発明は繊維質の無い高度に多孔性
の生物発生シリカ粒子を含有する高密度化しない断熱材
に関するものであり、比較的安価で経済的で、非常に高
い多孔度を有し、孔の中に比較的多量の空気を捕捉し、
その結果耐熱性が改良され、断熱絶縁能力が高められ、
製造者または使用者に健康上の障害をもたらさない断熱
材の製造法に関するものである。
現在の好ましい生物発生シリカは籾殻灰である。籾殻は
シリカ含有率が約18〜22重量%と高く、約75〜8
0%の多孔度の多孔性骨組を有する。
さらに、米穀産業では籾殻の廃棄が問題となっており、
籾殻及び籾殻灰の多くの種々の用途が提案され、採用さ
れて来たものの、籾殻の大半は多大な費用をかけて米穀
産業によって燃焼され、その灰は廃棄されて来た。
燃焼または分解した籾殻灰が好ましいが、他の藁、とく
さ類、竹類、椰子の葉(特にしゅろ)等のセル構造の粒
子の生物発生シリカ粒子も使用できる。
実質的に全ての繊維質を生物発生シリカ粒子から除去す
るのが必要である。なぜならば、繊維質は多孔度を低下
させ、従って空気の容積が低下し、その結果断熱特性も
低下する。
繊維質の存在しない、生物発生多孔性アモルファスシリ
カは燃焼または分解のいずれかの方法で得られる。生物
発生多孔質シリカは粒子に粉砕され、燃焼または分解に
よって多孔質シリカ粒子を形成する。
市販の籾殻灰は籾殻を炉の中で燃焼することによって調
製される。この方法では生の籾殻が炉の頂部に連続的に
加えられ、繊維質の無い灰が炉の底部から連続的に取出
される。炉の温度は約800〜約1400℃で、灰にす
る時間は約3分である。炉を出てから、灰は急激に冷却
され、取扱いが容易なものになる。この方法で処理した
場合、シリカはトリダイマイトまたはグリスドパライト
として知られる結晶状の形態ではなくて比較的純粋なア
モルファス(無定形)の状態になる。アモルファス状態
から結晶状態への転移はシリカを非常に高い温度、たと
えば2000℃に長時間保った場合に一般に起こる。シ
リカをアモルファス状態に保つことはシリカが結晶を生
成せず、多孔性の骨組を保つために重要なことであり、
アモルファスの形態のシリカは佳節症を起こすことが無
いので取扱いに特別に注意する必要はない。籾殻の燃焼
は時間と温度とに関係しており、繊維質が除去されて、
籾殻灰がアモルファスの状態になっていさえすれば良い
。 生物発生シリカ灰の空隙量は灰中の微粒子の量に依
存する。微粒子の混入は悪いことではないが、灰の多孔
度が高ければ高いほど、断熱絶縁材の断熱特性は良好と
なる。
多孔性骨格を有する生物発生アモルファスシリカは断熱
絶縁材として望ましいいくつかのファクターを有する。
まず第1に、アモルファスの形態をしているので、佳節
症を起こすことが無く、取扱いに特別な注意を払う必要
が無い。
第2に、高度に多孔性であるので(たとえば籾殻灰は約
75〜80%の空孔率を有する)、 これらの空隙に空
気が捕捉され、断熱性が高められる。
第3に、難燃性である。第4に、低温及び高温において
も大きさが安定しており、高温でも構造物の大きさに変
化を生じさせない利点がある。
非常に低い温度でも、または非常に高い温度でもこれら
の生物発生シリカは良好な断熱性を有する。本発明のお
いては、粒子を固めるような外部からの締付けまたは加
圧下で発泡させた場合でも空隙が保持され、ヒートブリ
ッジが形成されない。
本発明の1つの態様は2重壁構造の容器、コンクリート
ブロックその他の建設用ブロック。
ビル、家その他の構造物の建設に使用される構造物、ま
たはこれらの構造物の壁間の空間に、シリカの多孔度を
低下させる目詰まりを起こすことなく、自由に注入する
ことによって断熱絶縁することである。
用途の一例としては、生物発生シリカ灰を低温貯蔵容器
に施す方法がある。この方法は2重壁構造容器によって
形成された空隙をこれらの粒子で埋めることからなる。
しかる後、一般の真空減圧技術によって多孔質粒子から
空気を抜く。これによって目詰まりをほとんど起こさず
、約60〜85容積%の多孔度が得られる。この断熱材
は一般の硬質断熱材より優秀である。なぜなら、生物発
生シリカ灰は対流熱及び輻射熱による放熱を両方とも防
ぎ、真空に失敗しても耐熱性があり、生物発生シリカ灰
のrRJ ファクター(耐熱性)は他の現在使用されて
いる断熱粒子または粉末より優れている。
本発明の別の態様は籾殻灰などの多孔性骨格を有する生
物発生アモルファスシリカ粒子を含む硬質パネルまたは
成型体を提供することである。このような硬質パネルま
たは成型品を製造するために、生物発生シリカ粒子と化
学的に反応しない水溶性結合剤が使用され、圧力は使用
されず、シリカ粒子はその多孔度を変えない態様で他の
材料の構造物に混入される。
生物発生多孔質シリカ粒子を別の材料に混入する一例と
しては、シリカ粒子をウレタン材料と混合し、しかる後
発泡させる方法がある。これはインシアネート及びポリ
オールを混合してウレタンを生成した直後に測量スクリ
ューを使用して生物発生シリカ灰を混線材に混入するこ
とによって行われる。この最終的に得られた混合物は除
々にコンベヤー上に供給され、反応させて連続的に発泡
体を得る。その結果得られる発泡体を高密度化したり、
多孔度を減少させるような外部からの締付けや圧力は加
えない。硬質発泡体は好ましくは約40重量%の生物発
生シリカ粒子をその発泡体全体にわたって均一に分散さ
せているが、生物発生シリカ粒子の含有率は一般に約1
0〜約60重量%である。その結果得られる発泡体の多
孔率は、混入する生物発生シリカ粒子の種類及ば使用量
と使用する結合剤の量とによって左右されるが、一般に
約60〜85容積%である。
驚くべきことに、この硬質パネル(籾殻灰含有量40重
量%)の76.2nn(3インチ)の厚さの試料を商業
試験研究所でその耐熱性を試験したところ、10.72
93の耐熱性を有することがわかり、この値は同じ種類
の混ぜ物のないウレタンフオームの値に類似していた。
これは、通常これだけの量の異物を添加すると耐熱性が
著しく低下することを考慮すれば、驚くべきことである
。籾殻灰などの生物発生シリカ粒子はウレタン材料より
もかなり安価であるので、比較的低い価格で良好の耐熱
性を有する発泡体が得られることになる。さらに、シリ
カ粒子は難燃性であるので、シリカ粒子を混入したウレ
タンパネルは燃焼を防ぐものである。
結合剤は籾殻灰などの生物発生多孔質シリカ粒子の多孔
度を変えるものであってはならない。
これらのシリカ粒子と化学的に反応する結合剤は粒子を
通じて熱流を伝導する橋(ヒートブリッジ)を形成して
、最終的に得られる断熱材の断熱効果を低下させるので
好ましくない。
好ましい結合剤は水溶性で、希釈水溶液として添加する
ことができ、実質的に目詰まりを起こしたり、高密度化
することなく、所望する形状に成型できるものである。
水は乾燥して目詰まりまたは高密度化を起こすことなく
シリカ粒子が結束したものが残る。これらの結合剤の例
にはエポキシセメント、交叉結合したポリビニルアルコ
ール、ポリアクリルアミド及び接着特性を有するその他
の交叉結合ポリマー等がある。
さらに、アクリロニトリル−殿粉グラフトコポリマーな
どの新しいコポリマーのいくつかは、水及び生物発生シ
リカ粒子と混合して、乾燥した場合に良好な接着特性を
有する。これらのコポリマーはシリカ粒子を2重壁に充
填する場合に特に適した良好な結合剤を提供する。材料
が乾燥した時、コポリマーは、目詰まりを起こしたり、
高密度化することなく、これらのシリカ粒子を結束させ
、その結果、ヒートブリッジを形成することなく優秀な
断熱性が付与される。
さらに、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ア
クリレート及びデキストリンの誘導体、殿粉及びカゼイ
ンなどの従来の接着剤も使用でき、生物発生シリカ粒子
と、その断熱性を損なうことなく、また破壊することな
く固体成型物が得られる。
結合剤の使用量は、生物発生シリカ粒子の多孔質骨格の
空隙が埋まれないように、シリカ粒子全体の5重量%以
下であるべきで、さもないと多孔度が低下し、熱伝導性
が上昇してしまう。
本発明に従って、これらの結合剤で生物発生多孔質シリ
カ粒子を結合させることによって得られた断熱ボードま
たは固体構造物は他の骨材または粒子及び結合剤を使用
して得られたものより約15〜20%高い耐熱性を有す
る。さらに、結束された生物発生シリカ粒子は他の結束
された骨材より難燃性が高い。
本発明の別の態様は、籾殻灰などの生物発生多孔質シリ
カ粒子を約5重量%以下の結合剤とともにパイプ容器及
び建物の壁などの表面にスプレィして施し、乾燥して前
記シリカ粒子を目詰まりなどを起こさせることなく、前
記表面上に物理的に接着させる方法である。これらの結
合剤の例には、市販のエポキシセメント並びに他の接着
剤などがあり、好ましくは生物発生シリカの空隙を埋め
ない粘稠性接着剤である。前述のように、シリカ粒子と
化学的に反応する結合剤は、熱伝導ブリッジを形成し、
シリカ粒子の多孔度に悪影響を及ぼすので望ましくない
断熱材の目詰まり及び高密度化を起こさず、空気を多量
に捕捉して改良された断熱特性を提供するものが望まし
い。
断熱する方法としては、結合剤を使用して、生物発生多
孔質アモルファスシリカ粒子を構造物の表面に流したり
、スプレーしたり、空間に注入したりするのに適した形
態にするのが望ましい。この目的のために使用される結
合剤の例としては水溶性ポリマー及び直鎖部分が水溶性
である交叉結合したポリマーなどがある。生物発生シリ
カ粒子を結合するのに適したこれらの結合剤については
米国特許第4 、238 、374号に記載がある。こ
れらの結合剤は生物発生多孔質シリカ粒子と化学的に反
応しないものである。
本発明をさらに具体的に説明するために、下記に実施例
を示すが1本発明はそれらに限定されるものではない。
なお、実施例で使用される全ての%は特に明記しない限
り重量%である。
例1 生物発生シリカ粒子(籾殻灰)79%、水20%及び殿
粉−アクリロニトリルグラフトコポリマ−1%の混合物
を調製した。この材料を2重壁構造の容器の空間の注入
し、実質的に目詰まりを起こしたり、高密度化すること
なく、連続的塊まりとなるようにゆるやかに詰める。4
8時間空気乾燥させて、その場で強固に固着させたとこ
ろ、260℃(500’ F)までの高温で一129℃
(−200’ F)までの低温でも良好な断熱性を示し
た。
例2 ミキサー中でイソシアネートをポリオールのブレンドと
混合し、しかる後直ちに混線機中で生物発生シリカ粒子
(籾殻灰)を前記粘稠液に添加することによって固形断
熱ボードを製造とだ。これは測量スクリューを使用して
生物発生シリカを連続的に供給することによってなされ
た。ウレタンの基本的成分は約30秒以内に固化するの
で、薬剤を混合して数秒以内にシリカ粒子を添加した。
発泡は外部圧力を加えたり、締付けたりしないで行われ
、その結果高密度化しない断熱材が得られた。発泡して
固化した後、この材料を分析したところ、生物発生シリ
カの含有率が41%で、多孔度は非常に高く、75容積
%であった。しかる後、耐熱性を検査し、シリカを添加
しない同様なウレタンフオーム断熱材と比較した。それ
ぞれの例において、 76.2am(3インチ)の厚さ
の試料は約10.7の耐熱性を有することがわかった。
このことは、生物発生シリカ粒子を含有する断熱材はウ
レタンフオームなどの通常の安定な発泡体とほぼ同じ断
熱特性を有することを意味し、しかも生物発生多孔質シ
リカ粒子を含まないウレタンフオーム断熱材より安価に
製造できる上1M燃性に富んでいる。
例3 生物発生シリカ粒子の使用量を混合物の10〜60%の
範囲で変化させて1例2と同じ手順で一連のサンプルを
製造した。その結果、シリカの量が50%より多いと、
クリンカーが形成されて耐熱性が低下した。すなわち、
安定な発泡体中の生物発生シリカ含有率の好ましい範囲
は10〜50%である。生物発生シリカの含有率が混合
物全体の1/3以上であるサンプルは全て可燃性が著く
し低下し、難燃性が高められた。炎をサンプルに近づけ
たところ、焦げたが、30%以上の生物発生シリカを含
有するサンプルの場合には炎を遠ざければ燃焼は続かな
かった。
例4 生物発生シリカ粒子(籾殻灰)95%及ば市販のエポキ
シセメント5%を含有する混合物を調製した。この混合
物を激しく攪拌して均質とした。この混合物を圧力をか
けないで、102mm(4インチ)のPvCパイプにコ
ーティングした。
コーティングの厚さは約25.4mm(1インチ)であ
り、コーティングは約70容積%の多孔度を有した。こ
のコーティングしたパイプ及びコーティングを施してい
ないパイプに高温液及び低温液をそれぞれ流したところ
、両者のパイプ間に著しい温度差があった。
前述のように、生物発生シリカ粒子を物理的に結束させ
るだけで化学的に反応してヒートブリッジを形成したり
しない接着剤は多数市販されているが、シリカの空隙を
埋めて断熱性を低下させたりすることがないようにする
ためには粘稠性液体が好ましい。
例5 この例では籾殻シリカの代わりに他の生物発生シリカ粒
子を使用して前記例1〜4と同じ操作を行ったところ、
実質的に同じ結果が得られた。これらは藁、とくさ、竹
及び椰子の葉である。これらの断熱材の多孔度は約60
〜85容積%であった。
すなわち、本発明によれば、燃焼するなどして有機質ま
たは繊維質を除去した生物発生高多孔質アモルファスシ
リカは、高密度化せず、高多孔度を保ったまま、熱伝導
性を変えることなく、結束させ、または空間に注入し、
または構造物の表面上に接着させることによって耐火性
及び難燃性の優れた断熱材を提供し、製造中健康に支障
を来たす問題も生じない。
このように本発明は多くの利点を提供するものである。
本発明を好ましい実施態様について述べて来たが、特許
請求の範囲に定義される本発明の精神を逸脱することな
く種々に応用変化が可能であることを理解すべきである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、実質的に多孔性構造を有する生物発生アモルファス
    シリカ粒子及び前記シリカ粒子を目詰まりを起こすこと
    なく、引きつけて結合する結合剤を含み、前記結合剤は
    、前記シリカ粒子の空隙を実質的に埋めることなく、前
    記シリカ粒子の多孔度を実質的に減少させることなく、
    前記シリカ粒子を結合させる実効量で存在し、少くとも
    60容積%の多孔度を有する断熱絶縁材。 2、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範囲
    第1項記載の断熱絶縁材。 3、前記結合剤が発泡ウレタンであり、前記生物発生シ
    リカ粒子が発泡ウレタン全体にわたって目詰まりを起こ
    さない状態で分散している特許請求の範囲第1項記載の
    断熱絶縁材。 4、前記生物発生シリカが籾殻灰であり、前記生物発生
    シリカ粒子が発泡ウレタン全体にわたって目詰まりを起
    こさない状態で分散している特許請求の範囲第2項記載
    の断熱絶縁材。 5、前記結合剤が発泡ウレタンであり、前記生物発生シ
    リカが籾殻灰であり、約10〜約50重量%の籾殻灰が
    前記発泡ウレタン全体にわたって目詰まりを起こさない
    状態で分散している特許請求の範囲第1項記載の断熱絶
    縁材。 6、前記断熱絶縁材が硬質多孔性構造の形態をしており
    、前記生物発生シリカ粒子が目詰まりを起こさない状態
    で全体にわたって分散している特許請求の範囲第1項記
    載の断熱絶縁材。 7、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範囲
    第6項記載の断熱絶縁材。 8、実質的に多孔性骨組を有する生物発生アモルファス
    シリカ粒子を、前記シリカ粒子が目詰まりを起こさない
    状態で、構造物の空間に施すことを含む構造物を断熱絶
    縁する方法。 9、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範囲
    第8項記載の方法。 10、前記生物発生シリカ粒子を前記構造物の空間に流
    した後、前記空間から空気を抜くことを含む特許請求の
    範囲第8項記載の方法。 11、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範
    囲第10項記載の方法。 12、前記生物発生シリカが約5%以下の接着結合剤と
    ともに施され、前記接着結合剤が前記シリカの多孔度を
    実質的に変えることなく、ヒートブリッジを形成するこ
    となく前記シリカを結合させるのに有効なものである特
    許請求の範囲第8項記載の方法。 13、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範
    囲第12項記載の方法。 14、実質的に多孔性の構造を有する生物発生アモルフ
    ァスシリカ粒子を物理的に結合し、その結合剤が前記シ
    リカ粒子を結合して多孔性固体断熱絶縁材を形成するの
    に充分な量で存在し、目詰まりを起こすことなく、多孔
    性構造の空隙を実質的に埋めることなく、多孔度を実質
    的に変えることなく前記シリカ粒子を結合させるのに有
    効なものである断熱絶縁材の製造法。 15、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範
    囲第14項記載の方法。 16、実質的に多孔性構造を有する生物発生アモルファ
    スシリカ粒子約10〜約50重量%をウレタン先駆体と
    混合し、その結果得られた混合物を発泡させ、高密度化
    させないで多孔性発泡断熱絶縁体を得ることを含む多孔
    性発泡断熱絶縁材の製造法。 17、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範
    囲第16項記載の方法。 18、実質的に多孔性の構造を有する生物発生アモルフ
    ァスシリカ粒子を結合剤とともに構造物の表面に施すこ
    とを含み、前記結合剤は前記シリカ粒子を、目詰まりし
    ない状態で、生物発生シリカ粒子の空隙を埋めることな
    く、その多孔度を実質的に変えることなく前記構造物の
    表面に接着させる実効量で存在する構造物の表面を断熱
    絶縁する方法。 19、水溶性結合剤の希薄水溶液を、実質的に多孔性の
    構造を有する生物発生アモルファスシリカ粒子と混合す
    る工程で、前記結合剤は乾燥した場合、目詰まりを起こ
    すことなく、前記シリカ粒子の空隙を埋めることなく、
    前記シリカ粒子の多孔度を実質的に減少させることなく
    、前記シリカ粒子を引きつけて結合させて硬い構造を形
    成させる実効量で存在する工程及び前記結合剤及びシリ
    カ粒子の混合物を乾燥する工程を含む硬質多孔性断熱絶
    縁材の製造法。 20、前記生物発生シリカが籾殻灰である特許請求の範
    囲第19項記載の方法。 21、水溶性結合剤によって目詰まりすることなく、硬
    化結合した多孔性生物発生アモルファスシリカ粒子を含
    み、少くとも約60容積%の多孔度を有する硬質断熱絶
    縁材。 22、前記多孔性生物発生シリカ粒子が籾殻灰である特
    許請求の範囲第21項記載の硬質断熱絶縁材。
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