JPS6282632A - 偏向ヨ−ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、不要輻射レベルの低減を図った偏向ヨーク
Ｅこ関する。

〔従来の技術〕

例えば、西独Ｖ　Ｄ　Ｅ　（Ｖｅｒｂａｎｄ　Ｄｅｕｔ
ｓｃｈｅｒＥｌｅｋｔｏｒｏｔｅｃｈｎｉｋｅｒ）規格
で要求される不要輻射規制周波数は、ｌｏＫＨｚ以上と
なっておシ、陰極線管表示装置では、水平偏向電流によ
シ発生する不要輻射が問題となる。

不要輻射は、水平偏向電流が流れる偏向ヨーク、フライ
バックトランス、水平幅調整コイル、および水平リニャ
リテイ調整コイルの漏れ磁界がその原因となシ、外部へ
の不要輻射量のうち、偏向ヨークが約７０％、フライバ
ックトランスが約２０％、水平幅調整コイルなどが約１
０％の割合を占めている。

第５図［ａｌは不要輻射量の大半を占める偏向ヨーク（
１）の側面図で、コア（１ａ）と、上下一対のコイルで
構成されている水平偏向コイル（１ｂ）のみを・示した
ものである。また、同図ｆｂｌは水平偏向コイル（１ｂ
）のみを前側、つまり陰極線管（２）のファンネル側か
らみた正面図で、水平偏向コイＩＬ／（１ｂ）に水平偏
向電流が流れると、ある瞬間において破線の矢印で示し
た方向の磁界が生じる。この場合、コア（１ａ）で囲ま
れている空間内には垂直方向の水平偏向磁界（６Ｃ）が
発生し、同時に水平偏向コイｔｖ　（ｌｂ）　　の前後
のわたシ線部（ｌｃ）、（ｌｄ）　ｉｃはそれぞれ漏れ
磁界（６ａ）　、　（６ｂ）が発生して外部空間に輻射
される。　　゛ 第６図は、従来の不要輻射防止装置を備えた陰極線管表
示装置の一部分解斜視図で、陰極線管（２）に装着され
た偏向ヨーク（１）、および図示していないフライバッ
クトランスなどの不要輻射発生源を、良導電性の金属板
または磁性体で形成されている筐体（３）、放熱板（４
）およびカバー（５）でと９囲み、漏れ磁界を内部に閉
じ込めることによシ、外部への不要輻射レベルの低減を
図っていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の不要輻射防止装置は、磁気遮蔽板で不要輻射発生
源をとυ囲む構成としているので、表示装置の構造上に
大きな制約をうけるばかシでなく、装置の放熱が悪くな
るという問題点かあシ、さらにコスト高になるという問
題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、磁気遮蔽板で囲むことなく、不要輻射レベル
の低い偏向ヨークを得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明による偏向ヨークは、上下一対の水平偏向コイ
ルのわたシ線部に生じる漏れ磁界をそれぞれ打ち消す一
対の打消コイルと、この一対の打消コイルへの通電量を
各別に設定する通？Ｊ　ｆｆｉ　Ｗ’ｉ１節装置とを備
えたものである。

〔作　用〕

水平偏向コイルから発生する漏れ磁界を、打消コイルが
発生する漏れ磁界で打ち消すので、偏向ヨークの不要輻
射レベルを低減することができる。

また、上下一対の水平偏向コイルから発生する漏れ磁界
の強さは相違するが、通電ｆｆｌ調節装置によって一対
の打消コイルへの通Ｋｆｆｉをそれぞれ最適値に調節す
ることによシ、それぞれ過不足なく打ち消すことができ
る。

〔発明の実施例〕

第１図はこの発明の一実施例の回路図で、（７）は一対
の打消コイルで、並列に接続されている２つのコイル（
７１）　、　（７２）で構成される。（８）は通ａ量調
節装置で、この実施例では差動コイルで構成され、２つ
の打消コイｔｖ　（７１）　、（７２）と直列に接続さ
れ、中間タップ（８ａ）から水平偏向電流が給電される
。

第２図はこの発明による偏向ヨークの一例を示す要部の
概略側面図で、セパレータと垂直偏向コイルとを除去し
て示したものである。打消コイル（７）は水平偏向コイ
ル（１ｂ）の８〜１０％の巻数で、水平偏向コイル（１
ｂ）とほぼ相似形のくら形に巻回された２つの打消フィ
ル（７１）　、　（７２）で構成され、水平偏向コイル
（１ｂ）の前後のわたシ線部（ＩＣ）　、　（ｌｄ）に
それぞれ沿う形状に形成されているコイル辺（７ａ）　
。

（７ｂ）と、軸線に平行なコイル辺（７りとを有し、こ
０）コ４ル辺（７ａ）　、（７ｂ）　カ、わた夛線部（
ｌｃ）　、　（ｌｄ）　Ｉｃ沿って延在するとともに、
コイル辺（７Ｃ）は、コア（１ａ）の外面に沿って軸方
向に延在する姿勢で固定され、水平偏向電流を通電した
とき、図中に破線の矢印で示すように、水平偏向コイル
のわた９線部Ｑｃ）　、　（ｘｄ）から発生する漏れ磁
界（６ａ）　、　（６ｂ）ヲそれぞれ打ち消す方向の磁
界（９ａ）　、　（ｓｂ）が打消コイル（７）に発生す
る。

差動コイル（８）は、例えば第８図に示すように、ボビ
ンに巻回されたコイル（８１）　、　（８２）とコア（
８ｂ）とで構成され、コア（８ｂ）を矢印方向に進退さ
せることによシ、打消コイル（７１）　、（７２）への
通電量を差動的に増減させ、発生する漏れ磁界（ｓａ）
、　（ｓｂ）の強さを増減させる。

水平偏向コイル（１ｂ）から発生する漏れ磁界は、筐体
や、その他の横材の影響をうけ、上下のわたシ線部（Ｉ
Ｃ）　、　（ｌｄ）　（７）近傍に生じる漏れ磁界（６
ａ）、（６ｂ）の強さは、偏向ヨークごとに相違する。

差動コイル（８）は、この強さの異なっている漏れ磁界
（６ａ）　。

（６ｂ）をそれぞれ有効に打ち消すため、打消コイル（
７１）　、　（７２）から発生する漏れ磁界（９ａ）　
、　（９ｂ）　ＣＤ　強すを調節するためのもので、不
要輻射レベルを測定しながら、最小レベルとなるように
差動コイｔｖ　（８）のコア（８ａ）を調整する。

このようにすると、打消コイル（７１）　、　（７２）
の巻数を変えることなく、偏向ヨークごとに異なる上下
の漏れ磁界（６ａ）　、　（ａｂ）をそれぞれ有効に打
ち消すことができ、不要輻射レベルが最も低くなるよう
に、打消コイル（７）を機能させることができ、この実
施例では、偏向ヨーク（１）からの不要輻射レベルを７
〜ｆ３　ｄｂ低下させることができた。

第４図はこの発明の他の実施例の回路図で、打消コイル
（７１）、　（７２）に、それぞれインダクタンス可変
用コイル（ａｓ）　、　（８４）を直列に接続した並列
体を、水平偏向コイル（１ｂ）に並列接続としたもので
、インダクタンス可変用コイｔｖ　（８８）、　（８４
）で通電量調節装置（８）を構成する。

この実施例では、打消コイ／Ｌ／（７１）　、　（７２
）への通電量を個別に調節できるので、漏れ磁界（６ａ
）　、　（ｓｂ）の強さの相違を、よシ適切に打ち消す
ことができる。

〔発明の効果〕

この発明によれば、一対の水平偏向コイルから発生する
漏れ磁界をそれぞれ打ち消す逆極性の漏れ磁界を発生す
る一対の打消コイルと、この一対の打消コイルへの通電
量を各別に設定する通電量調節装置とを備えたので、水
平偏向コイルの強さの異なる上下の漏れ磁界を、それぞ
れ過不足なく打ち消すことができ、不要輻射レベルの低
い偏向ヨークが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の回路図、第２図はこの発
明による偏向ヨークの一例を示す要部の概略側面図、第
８図は差動コイルの一例を示す縦断面図、第４図はこの
発明の他の実施例の回路図、第５図（ａｌはセパレータ
と垂直偏向コイルとを除去して示す従来の偏向ヨークの
側面図、同図ｆｂｌは漏れ磁界を説明するための水平偏
向コイルの正面図、第６図は従来の不要輻射防止装置を
備えた陰極線管表示装置の一部分解斜視図である。 （１）・・・偏向ヨーク、（１ａ）・・・コア、（１ｂ
）・・・水平偏向コイル、（４ｃ）、（１ｄ）・・・わ
たシ線部、（７）　、　（７１）、（７２）・・・打消
コイル、（８）・・・通電量調節装置。 なお、図中、同一符号はそれぞれ同一、または相当部分
を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下一対の水平偏向コイルの近傍にそれぞれ配設
   され、かつ水平偏向電流の通電時に上記水平偏向コイル
   から発生する漏れ磁界を打ち消す逆極性の漏れ磁界を発
   生する上下一対の打消コイルと、この一対の打消コイル
   への通電量を各別に設定する通電量調節装置とを備えた
   偏向ヨーク。
2. （２）通電量調節装置が、一対の打消コイルに直列に接
   続されている差動コイルである特許請求の範囲第１項記
   載の偏向ヨーク。