JPH0735288Y2 - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
- Publication number
- JPH0735288Y2 JPH0735288Y2 JP1985165893U JP16589385U JPH0735288Y2 JP H0735288 Y2 JPH0735288 Y2 JP H0735288Y2 JP 1985165893 U JP1985165893 U JP 1985165893U JP 16589385 U JP16589385 U JP 16589385U JP H0735288 Y2 JPH0735288 Y2 JP H0735288Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deflection yoke
- horizontal deflection
- outer peripheral
- magnetic field
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、不要輻射レベルの低減を図つた偏向ヨーク
に関する。
に関する。
〔従来の技術〕 第3図は従来の偏向ヨーク(1)の一部を破断面で示し
た側面図、第4図はその前側からみた正面図で、(2)
はフエライトコア(以下、単にコアという。)、(3)
はくら形に巻回され、セパレータ(4)の内側に装着さ
れている水平偏向コイル、(5)はコア(2)に巻回さ
れている垂直偏向コイルである。
た側面図、第4図はその前側からみた正面図で、(2)
はフエライトコア(以下、単にコアという。)、(3)
はくら形に巻回され、セパレータ(4)の内側に装着さ
れている水平偏向コイル、(5)はコア(2)に巻回さ
れている垂直偏向コイルである。
水平偏向コイル(3)に水平偏向電流を通電すると、あ
る瞬間において、破線の矢印で示した垂直方向の水平偏
向磁界(6)が第4図に示すように形成されるのと同時
に、水平偏向コイル(3)の前後のわたり線部(3a),
(3b)および水平偏向コイル(3)の両側に、第3図お
よび第4図に破線の矢印で示したような漏れ磁界(7
a),(7b),(7c)を生じ、これらの漏れ磁界は、外
部へ輻射される。
る瞬間において、破線の矢印で示した垂直方向の水平偏
向磁界(6)が第4図に示すように形成されるのと同時
に、水平偏向コイル(3)の前後のわたり線部(3a),
(3b)および水平偏向コイル(3)の両側に、第3図お
よび第4図に破線の矢印で示したような漏れ磁界(7
a),(7b),(7c)を生じ、これらの漏れ磁界は、外
部へ輻射される。
ところで、西独VDE規格では、10KHz以上の電磁波が不要
輻射規制の対象とされており、陰極線管表示装置の水平
偏向周波数の漏れ磁界がこの規制の対象となる。この不
要輻射発生源は、水平偏向電流が流れるコイルを有する
偏向ヨーク、フライバツクトランス、水平幅調整コイル
などであり、不要輻射量のうち、偏向ヨークが約70%、
フライバツクトランスが約20%、その他が約10%を占め
ている。
輻射規制の対象とされており、陰極線管表示装置の水平
偏向周波数の漏れ磁界がこの規制の対象となる。この不
要輻射発生源は、水平偏向電流が流れるコイルを有する
偏向ヨーク、フライバツクトランス、水平幅調整コイル
などであり、不要輻射量のうち、偏向ヨークが約70%、
フライバツクトランスが約20%、その他が約10%を占め
ている。
第5図は従来の不要輻射防止装置を備えた陰極線管表示
装置の一部分解斜視図で、陰極線管(8)に装着された
偏向ヨーク(1)、および図示していないフライバツク
トランス等の不要輻射発生源を、良導電性の金属板また
は磁性体で形成されている筺体(9)、放熱板(10)、
カバー(11)でとり囲み、漏れ磁界を内部に閉じ込める
ことにより、外部への不要輻射レベルの低減を図つてい
た。
装置の一部分解斜視図で、陰極線管(8)に装着された
偏向ヨーク(1)、および図示していないフライバツク
トランス等の不要輻射発生源を、良導電性の金属板また
は磁性体で形成されている筺体(9)、放熱板(10)、
カバー(11)でとり囲み、漏れ磁界を内部に閉じ込める
ことにより、外部への不要輻射レベルの低減を図つてい
た。
従来の偏向ヨークにおいては、該偏向ヨークを装着した
陰極線管表示装置の不要輻射防止装置として、磁気遮蔽
板で不要輻射発生源の全体を取り囲む構成としているの
で、陰極線管表示装置の構造上に大きな制約を受けるば
かりでなく、装置の放熱が悪くなるとともに、コスト高
になるという問題点があった。
陰極線管表示装置の不要輻射防止装置として、磁気遮蔽
板で不要輻射発生源の全体を取り囲む構成としているの
で、陰極線管表示装置の構造上に大きな制約を受けるば
かりでなく、装置の放熱が悪くなるとともに、コスト高
になるという問題点があった。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、漏れ磁界の発生状況に着眼した簡単な構成
で、不要輻射レベルを低減することができる偏向ヨーク
を提供することを目的としている。
たもので、漏れ磁界の発生状況に着眼した簡単な構成
で、不要輻射レベルを低減することができる偏向ヨーク
を提供することを目的としている。
この考案に係る偏向ヨークは、サドル形に巻回した一対
の水平偏向コイルの前後に形成されたわたり線部の各外
周面に沿って、且つ、この各外周面の近傍をそれぞれ覆
う磁気遮蔽部材を配設したことを特徴とするものであ
る。
の水平偏向コイルの前後に形成されたわたり線部の各外
周面に沿って、且つ、この各外周面の近傍をそれぞれ覆
う磁気遮蔽部材を配設したことを特徴とするものであ
る。
水平偏向コイルから生じる漏れ磁界は、コアに覆われて
いない部分、特に、前後のわたり線部から多く発生す
る。一対の水平偏向コイルのわたり線部の各外周面に沿
って、且つ、この各外周面の近傍をそれぞれ覆う磁気遮
蔽部材は、上記わたり線部のそれぞれの漏れ磁界を抑制
し、外部不要輻射レベルが低減するとともに、磁気遮蔽
部材の面積が減少したので磁界が鎖交することによって
発生する発熱の量を減少させ、更に、放熱性を損なう磁
気遮蔽板を不要となして放熱性を向上させ、陰極線管表
示装置全体を小形化する。
いない部分、特に、前後のわたり線部から多く発生す
る。一対の水平偏向コイルのわたり線部の各外周面に沿
って、且つ、この各外周面の近傍をそれぞれ覆う磁気遮
蔽部材は、上記わたり線部のそれぞれの漏れ磁界を抑制
し、外部不要輻射レベルが低減するとともに、磁気遮蔽
部材の面積が減少したので磁界が鎖交することによって
発生する発熱の量を減少させ、更に、放熱性を損なう磁
気遮蔽板を不要となして放熱性を向上させ、陰極線管表
示装置全体を小形化する。
第1図はこの考案の一実施例の一部破断側面図、第2図
はその正面図である。図において、(12a),(12b)は
磁気遮蔽部材で、この実施例では、フエライトシートで
あつて、水平偏向コイル(3)の前側わたり線部(3a)
と、この外周をとり囲んでいるセパレータの前側フラン
ジ部(4a)との間にフエライトシート(12a)が装着さ
れ、わたり線部(3a)の外周面に沿つて配設されてい
る。他方、フエライトシート(12b)は、水平偏向コイ
ル(3)の後側わたり線部(3b)と、この外周をとり囲
んでいるセパレータの後側フランジ部(4b)との間に装
着され、わたり線部(3b)の外周面に沿つて配設されて
いる。
はその正面図である。図において、(12a),(12b)は
磁気遮蔽部材で、この実施例では、フエライトシートで
あつて、水平偏向コイル(3)の前側わたり線部(3a)
と、この外周をとり囲んでいるセパレータの前側フラン
ジ部(4a)との間にフエライトシート(12a)が装着さ
れ、わたり線部(3a)の外周面に沿つて配設されてい
る。他方、フエライトシート(12b)は、水平偏向コイ
ル(3)の後側わたり線部(3b)と、この外周をとり囲
んでいるセパレータの後側フランジ部(4b)との間に装
着され、わたり線部(3b)の外周面に沿つて配設されて
いる。
このように、フエライトシート(12a),(12b)を装着
すると、わたり線部(3a),(3b)および水平偏向コイ
ル(3)の両側に生じる漏れ磁界(7a),(7b),(7
c)は、それぞれ第1図および第2図に示すように、フ
エライトシート(12a),(12b)内を通るので、漏れ磁
界の強さが小さくなり、不要輻射レベルが低減する。
すると、わたり線部(3a),(3b)および水平偏向コイ
ル(3)の両側に生じる漏れ磁界(7a),(7b),(7
c)は、それぞれ第1図および第2図に示すように、フ
エライトシート(12a),(12b)内を通るので、漏れ磁
界の強さが小さくなり、不要輻射レベルが低減する。
上記実施例では、磁気遮蔽部材にフエライトシートを用
いたが、透磁率の高い金属薄板でもよく、また、アルミ
ニウムまたは銅などの良導電性金属の薄板または箔でも
よい。
いたが、透磁率の高い金属薄板でもよく、また、アルミ
ニウムまたは銅などの良導電性金属の薄板または箔でも
よい。
後者の場合には、漏れ磁界(7a),(7b),(7c)と良
導電性部材とが鎖交して渦電流が発生し、この渦電流に
より発生する磁界が当該漏れ磁界を打ち消すように作用
して漏れ磁界の強さを減殺するので、不要輻射レベルが
低減する。
導電性部材とが鎖交して渦電流が発生し、この渦電流に
より発生する磁界が当該漏れ磁界を打ち消すように作用
して漏れ磁界の強さを減殺するので、不要輻射レベルが
低減する。
以上のように、この考案によれば、一対の水平偏向コイ
ルのわたり線部の各外周面に沿って、且つ、この各外周
面の近傍をそれぞれ覆う磁気遮蔽部材を配設したので、
上記わたり線部のそれぞれの漏れ磁界を抑制し、外部不
要輻射レベルが低減するとともに、磁気遮蔽部材を磁界
が鎖交することによって発生する発熱の量を減少し、更
に、放熱性を損なう磁気遮蔽板が不要となり、放熱性を
向上させ、陰極線管表示装置全体を小形化する効果が得
られる。
ルのわたり線部の各外周面に沿って、且つ、この各外周
面の近傍をそれぞれ覆う磁気遮蔽部材を配設したので、
上記わたり線部のそれぞれの漏れ磁界を抑制し、外部不
要輻射レベルが低減するとともに、磁気遮蔽部材を磁界
が鎖交することによって発生する発熱の量を減少し、更
に、放熱性を損なう磁気遮蔽板が不要となり、放熱性を
向上させ、陰極線管表示装置全体を小形化する効果が得
られる。
第1図はこの考案の一実施例の一部を破断面で示した側
面図、第2図はこの実施例の前側からみた正面図、第3
図は従来の偏向ヨークの一部を破断面で示した側面図、
第4図はその正面図、第5図は従来の不要輻射防止装置
を備えた陰極線管表示装置の一部分解斜視図である。 (1)……偏向ヨーク、(3)……水平偏向コイル、
(3a),(3b)……わたり線部、(4)……セパレー
タ、(12a),(12b)……磁気遮蔽部材。 なお、図中、同一符号はそれぞれ同一、または相当部分
を示す。
面図、第2図はこの実施例の前側からみた正面図、第3
図は従来の偏向ヨークの一部を破断面で示した側面図、
第4図はその正面図、第5図は従来の不要輻射防止装置
を備えた陰極線管表示装置の一部分解斜視図である。 (1)……偏向ヨーク、(3)……水平偏向コイル、
(3a),(3b)……わたり線部、(4)……セパレー
タ、(12a),(12b)……磁気遮蔽部材。 なお、図中、同一符号はそれぞれ同一、または相当部分
を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 実願昭50−80709号(実開昭51−161026 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭53−176366号(実開昭55−92263 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)
Claims (3)
- 【請求項1】サドル形に巻回した一対の水平偏向コイル
の前後に形成されたわたり線部の各外周面に沿って、且
つ、この各外周面の近傍をそれぞれ覆う磁気遮蔽部材を
配設したことを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項2】上記磁気遮蔽部材が、フェライトシートな
どの透磁率の高い材料である実用新案登録請求の範囲第
1項記載の偏向ヨーク。 - 【請求項3】上記磁気遮蔽部材が、良導電性金属薄板で
ある実用新案登録請求の範囲第1項記載の偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985165893U JPH0735288Y2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985165893U JPH0735288Y2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 偏向ヨーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6273453U JPS6273453U (ja) | 1987-05-11 |
JPH0735288Y2 true JPH0735288Y2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=31096350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985165893U Expired - Lifetime JPH0735288Y2 (ja) | 1985-10-28 | 1985-10-28 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735288Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4511365Y1 (ja) * | 1967-01-27 | 1970-05-21 | ||
JPS51161026U (ja) * | 1975-06-16 | 1976-12-22 | ||
JPS6017984Y2 (ja) * | 1978-12-21 | 1985-05-31 | 松下電器産業株式会社 | 偏向ヨ−クシ−ルド筒取付装置 |
-
1985
- 1985-10-28 JP JP1985165893U patent/JPH0735288Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6273453U (ja) | 1987-05-11 |
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