JPS6282201A - ロ−タリピストンエンジンの潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ロークリピストンエンジンの潤滑装置に関し
、特にロータハウジング内周面に、潤滑油を作動室に直
接供給するダイレクト給油口と、排気作動室の排気ガス
の一部を圧縮作動室のエンドガスゾーンに供給するよう
両作動室間を連通ずる連通路とを設ける場合における両
者の配置構造に関するものである。

（従来の技術） 従来より、ロークリピストンエンジンの１１１滑装置と
して、例えば特公昭５７−４０３２２号公報に開示され
るように、ロータハウジング内周面に、メタリングポン
プによって計量された潤滑油を供給するダイレクト給油
口を間口して、該ダイレクト給油口からｆｊ潤滑油直接
作動室に供給づ”ることにより、潤滑油が混合気と共に
燃焼するのを防止しながら、ロータハウジング内周面と
アペックスシールとの間の潤滑を良好に行うようにした
ものは知られている。そして、上記ダイレクト給油口は
、潤滑油を計量通りに供給するために、ロータハウジン
グ内周面において圧縮圧力や排圧が作用せずほぼ大気圧
が作用する位置、つまり吸気ポートが閉じ排気ボー１〜
が開いている時（はぼ圧縮下死点近傍）のロータ姿勢に
おける圧縮作動室のトレーリング側端に対応する位置に
開口することが望ましい。

一方、ロータリピストンエンジンにおいて、燃焼作動室
のエンドガスゾーンでは火炎が伝播され難いことにより
燃焼が良好に行われず未燃成分が発生しやすいことから
、ロータハウジング内周面に、吸気ポートが閉じ排気ポ
ートが開いている時のロータ姿勢において後続の排気作
動室と先行の圧縮作動室との間を連通するリリーフカッ
ト溝等よりなる連通路を設けて、後続の排気作動室の排
気ガスの一部を先行の圧縮作動室のエンドガスゾーンに
供給することにより、エンドガスゾーンでの作動ガスを
混合気に代え排気ガスに置き換えて、燃焼行程でエンド
ガスゾーンでの燃焼を積極的に行わないようにし、この
ことにより未然成分の発生を防止するという技術も知ら
れている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記の２つの技術を組合せて、ロータハウジ
ング内周面にダイレクト給油口と連通路との双方を設け
る場合、両者は、上述の如くその要求９機能から近接し
た位置に設けられることになる。

その場合、連通路をダイレクト給油口よりリーディング
側に設けると、ダイレクト給油口から供給されたｌｆｌ
滑油がロータの回転に伴い直ちに連通路に流入して溜っ
てしまい、その後のホットゾーンでの１ｌｌｌｌ酒を要
するロータハウジング内周面に油膜切れが生じやすい。

゛その結果、ロータハウジング内周面とアペックスシー
ルとの間の潤滑不良により、ロータハウジング内周面等
に摩耗が生じ、最悪にはガスの吹抜けを生じることとな
る。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、上述の如くロータハウジング内周面にダ
イレクト給油口と連通路を設ける場合、これら双方の配
置を適切に設定することにより、潤滑油が連通路に溜っ
てロータハウジング内周面に油膜切れが生じるのを防止
して、ロータハウジング内周面とアペックスシールとの
間の潤滑を良好に確保することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するため、本発明の解決手段は、ロー
タハウジング内周面に、メタリングポンプによって計量
された潤滑油を供給するダイレクト給油口を開口したロ
ータリピストンエンジンのｆｌＩ酒装置に対し、上記ロ
ータハウジング内周面に、吸気ポートが閉じ排気ポート
が開いている時のロータ姿勢において後続の排気作動室
の排気ガスの一部を先行の圧縮作動室のエンドガスゾー
ンに供給するよう両作動室間を連通する連通路を設ける
。

そして、上記ダイレクト給油口を該連通路よりリーディ
ング側に設ける構成としたものである。

（作用） 上記の構成により、本発明では、圧縮圧力や排圧の影響
を受けずにダイレクト給油口からメタリングポンプによ
る計量通りの潤滑油を供給するという要求、および連通
路の機能上から、ダイレクト給油口と連通路とはロータ
ハウジング内周面において互いに近接した位置に設けら
れるものの、ダイレクト給油口は連通路よりもリーディ
ング側に配置されているので、該ダイレクト給油口から
供給された潤滑油がロータの回転に伴い直ちに連通路に
流入して溜るようなことはない。このことにより、連通
路の存在によるロータハウジンク内周面の油膜切れが防
止され、ロータハウジング内周面とアペックスシールと
の間のｒＲ滑が良好に行われることになる。尚、ロータ
ハウジング内周面における連通路とそのリーディング側
のダイレクト給油口との間の部分では油膜切れが生じる
ことがあるが、その間隔幅は狭く、しかもコールドゾー
ンでさほど潤滑を要しないので問題はない。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の実施例に係る潤Ｗ＃装置を備えたロー
タリピストンエンジンの要部構造を示し、１は、トロコ
イド状内周面２ａを有するロータハウジング２とその両
側に配置固定されたサイドハウジング３．３とによって
構成されたケーシング、４は該ケーシング１内を遊星回
転運動する多角形状のロータであって、該ロータ４によ
ってケーシング１内が３つの作動室５．５．５に区画さ
れ、ロータ４の回転（図でＸ方向）に伴い各作動室５に
対し、吸入、圧縮、爆発、膨張および排気の各行程を順
に行わせるようになっている。そして、上記ロータ４の
各頂部にはロータハウジング内周面２ａに店接するアペ
ックスシール６が装着されていて、作動室５．５間のガ
スシールを行うようになされている。また、７はロータ
４の各頂部側面に装着されたコーナシールである。８は
例えばサイドハウジング３に開口された吸気ポート、９
は該吸気ポート８に接続された吸気通路である。

尚、図示していないが、ロータハウジング２に排気ポー
トが開口されている。

一方、１０はロータハウジング内周面２ａに開口され、
メタリングポンプＰで計量された潤滑油を供給するダイ
レクト給油口であって、該ダイレクト給油口１０は、作
＃空５の圧縮圧力や排圧を受けないように吸気ポート８
が閉じ排気ポートが開いている時の図示の如きロータ４
姿勢において圧縮作ｉｅ奎５のトレーリング側端に対応
する位置に設けられている。そして、上記ダイレクト給
油口１０の開口部位のロータハウジング２にはダイレク
ト給油口１０に連続して貫通するバルブ装着孔１１が開
口されていて、該バルブ装着孔１１には、負圧キャンセ
ル式のダイレクト給油用バルブ機構１２が装着されてい
る。

上記バルブ機構１２は、バルブ装着孔１１に固定された
本体１３を備え、該本体１３の内部中央には芯金１４が
圧入されていて、該芯金１４の−Ｆ端にはバルブシート
１５が形成されており、該バルブシート１５にスプール
１６の先端に装着した０リング１７が当接している。該
スプール１６の後室１８にはスプリング１９が縮装され
ているとともに、！ａ後室１８にはオイルが満たされて
いて油路２０を介して大気圧のオイルパンＱに連通して
いる。そして、メタリングポンプＰから圧送される潤滑
油を、給油路２１を介して本体１３周囲とリング部材２
２との間に形成された環状溝２３に導入したのち、入口
ポート２４から芯金１４に形成した上部油路２５に流入
させ、さらにバルブシート１５から直角に屈曲して芯金
１４の下部油路２６に流入させ、絞り２７を経て吐出ポ
ートとしてのダイレクト給油口１０に圧送するように構
成されている。しかして、上記バルブシート１５を挾む
上下油路２５．２６がそれぞれ曲り形状となり、かつ下
部油路２６の下流に絞り２７を設けてダイレクト給油口
１０に通じていることにより、作動室５の負圧の影響を
確実に防止してメタリングポンプＰで計量された量の潤
滑油を一層精度良く作動室５に供給できるようになされ
ている。

さらに、３０はロータハウジング内周面２ａに形成され
たリリーフカット溝よりなる連通路であって、該連通路
３ｏは、上記ダイレクト給油口１０と同様、吸気ポート
８が閉じ排気ポートが同いている時のロータ４姿勢にお
いて、後続の排気作動室５の排気ガスの一部を先行の圧
縮作動室５のエンドガスゾーンに供給するよう両作動室
５，５間を連通ずるもので、ダイレクト給油口１ｏと近
接した位置に設けられることになる。

そして、第２図にも示すように、上記ダイレクト給油口
１０は、上記連通路３０よりロータ回転方向Ｘに若干リ
ーディング側に設けられている。

したがって、上記実施例では、ロータハウジング内周面
２ａにおいてダイレクト給油口１０が、吸気ポート８が
閉じ排気ポートが開いている時のロータ４姿勢における
圧縮作動室５のトレーリング側端に対応する位置に開口
していることにより、該ダイレクト給油口１０には作動
室５の圧縮圧力や排圧が作用さずほぼ大気圧が作用し、
しかもダイレクト給油口１０の上流には負圧キャンセル
式のバルブ機構１２が配設されていることも相俟って、
作動室５の圧力変動の影響を受けることがなく、ダイレ
クト給油口１０からメタリングポンプＰによる計量通り
の潤滑油を精度良く作動室５に供給でき、潤滑油量の過
不足を防止することができる。

また、連通路３０がロータハウジング内周面２ａにおい
て、同じく吸気ポート８が閉じ排気ポートが開いている
時のロータ４姿勢における後続の“　排気作動室５と先
行の圧縮作動室５との間を連通ずるように設けられてい
ることにより、後続の排気作動室５の排気ガスの一部が
上記連通路３０を介して先行の圧縮作動室５のエンドガ
スゾーンに供給されて、該エンドガスゾーンの作動ガス
として混合気に代わって不燃ガスである排気ガスが置き
換えられることになり、その後の燃焼行程においてエン
ドガスゾーンでの燃焼を不能にして未然成分の発生を防
止することができる。

そして、以上のことから、上記ダイレクト給油口１０と
連通路３０とはロータハウジング内周面において近接し
た位置に配置されることになるが、その場合、ダイレク
ト給油口１０を連通路３０よリ−ディング側に設けたこ
とにより、ダイレクト給油口１０から供給される潤滑油
がロータ４の回転に伴い直ちに連通路３０に流入して溜
ることがなく、ダイレクト給油口１０よりリーディング
側のロータハウジング内周面、特にホットゾーンでの潤
滑を必要とするロータハウジング内周面に１ｌＩｌ滑油
が良好に供給されて、油膜切れの発生を防止することが
でき、ロータハウジング内周面２ａとアペックスシール
６との間の潤滑を良好に行うことができる。このことに
より、潤滑不良によるロータハウジング２の摩耗等を防
止してその耐久性を向上させることができる。

尚、上記ロータハウジング内周面２ａにお【プる連通路
３０とそのリーディング側のダイレクト給油口１０との
間の部分には油膜切れが発生することがあるが、この部
分の間隔幅は極めて狭く、しかもこの部分はコールドゾ
ーンで潤滑をさほど必要としないので問題はない。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明のロータリピストンエンジ
ンのｆ１滑装置によれば、ロータハウジング内周面にお
いてダイレクト給油口を、作動室間を連通ずる未然成分
発生防止用の連通路よりり一ディング側に設けたことに
より、潤滑油が連通路に溜ってロータハウジング内周面
に油膜切れが生じるのを防止して、ロータハウジング内
周面とアペックスシールとの間の良好な潤滑を確保する
ことができ、ロータハウジング等の耐久性の向上を図゛
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はダイレクト給油
口付近の構造を示す要部縦断面図、第２図は第１図のへ
方向矢視図である。 ２ａ・・・ロータハウジング内周面、４・・・ロータ、
５・・・作動室、８・・・吸気ポート、１０・・・ダイ
レクト給油口、３０・・・３Ｉ３ＩＩ回路、Ｐ・・・メ
タリングポンプ。 岬非

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ロータハウジング内周面に、メタリングポンプに
   よって計量された潤滑油を供給するダイレクト給油口を
   開口したロータリピストンエンジンの潤滑装置において
   、上記ロータハウジング内周面に、吸気ポートが閉じ排
   気ポートが開いている時のロータ姿勢において後続の排
   気作動室の排気ガスの一部を先行の圧縮作動室のエンド
   ガスゾーンに供給するように両作動室間を連通する連通
   路を設ける一方、上記ダイレクト給油口を該連通路より
   もリーディング側に設けたことを特徴とするロータリピ
   ストンエンジンの潤滑装置。