JPS628054Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は教科書の内容を理解し易く、或いは異
つた角度から解説することで、予習、復習及び教
科書と併用するに好適する学習シートに関する。

小学校、中学校若しくは高等学校において用い
る教科書は、いくつかの出版社が発行している教
科書の中から適当と思われるものを選択して使用
している。そして、一般に教科書は学校における
授業時間等との関係で、全ての単元について充分
な説明がなされているとはいえず、また内容的に
も深く探究されていない部分がある。斯る点に鑑
み、教科書を補うとともに更に理解を深めるべく
種々の参考書などの学習書が提供されている。

そして上記学習書には１つの教科書に準拠した
もの、つまり学習書の単元の配列順が特定の出版
社が発行している教科書の単元の配列順と同一の
もの、及び特定の教科書に準拠せず、単元の配列
順を独自に定めたものとがある。前者にあつは特
定の教科書にしか使用できないという難点があ
り、この難点を解消すべく後者にあつては第１図
に示す如く学習書を構成する頁の上端部などに、
当該頁における解説が各出版社の発行するそれぞ
れの教科書の何番目の単元に相当するかを表示し
ている。

即ち、Ａ出版社の教科書であれば第４単元、Ｂ
出版社の教科書であれば第11単元に相当すること
を示すべく、頁１の上端部に区画部２を設け、こ
の区画部２を小区画部３…に区分し、これら小区
画部３…内に出版社名４或いは略称及び当該出版
社の教科書における単元の配列順番１５を表示し
ている。

このようにすることで、全ての教科書について
１つの学習書を共用することができる。しかしな
がら、特定の教科書に従つて学習する場合、学習
書の頁をとびとびに開けなけばならず、その手間
が極めて面倒である。また区画部の中に各出版社
名及び単元の配列順番を表示しているので見誤る
ことが多く使用し難いという問題がある。

本考案者は上記従来の問題点に鑑み、これを有
効に解決すべく本考案を成したものであり、その
目的とする処は各出版社の教科書との対応を容易
に知ることができ、またそれぞれの教科書の単元
配列順に合せて差し換えることもできるようにし
た極めて使用しやすい学習シートを提供するにあ
る。

斯る目的を達成すべく本考案は、出版社が異な
る複数の教科書に共通して掲載される単元の内容
を解説した学習シートの一側端に綴り込み用の穴
を形成するとともに、この学習シートのコーナー
部に教科書の出版社名或いは略称と当該教科書に
おける単元の配列順番とを表示した区画部を各出
版社毎に個々に離問して設けたことをその要旨と
している。

次に本考案の実施の一例を第２図に基いて詳細
に述べる。

図中１０は学習シートであり、この学習シート
１０の一側端にはバインダーに綴り込む際に用い
る穴１１…を形成している。而して、斯る学習シ
ート１０を多数枚綴り込むことで一冊の学習書と
なるようにしている。

また、学習シート１０の上部には横長の区画部
１２を設け、この区画部１２の略中央部に単元名
１３を表示し、この単元名１３の左側に、当該学
習シート１０を整理するため等に利用する単元番
号１４を表示している。

そして、上記区画部１２の下方は区画線１５に
よつて左右に区分し、左側部分には単元の内容の
解説文１６…及び単元の内容を更に発展させた説
明文１７をグラフ１８などを併用して記載してい
る。また区画線１５より右側部分にはアドバイス
ポイント欄を設け、グラフ１９及び表２０等を表
示して単元の内容を理解し易くしている。

また学習シート１０の各コーナー部には２つの
小区画部２１，２１からなる区画部２２を設け、
一方の小区画部２１には教科書の出版社名２３
を、また他方の小区画部２１には当該学習シート
１０が解説している単元が当該出版社が発行する
教科書の第何番目の単元に相当するかを示す番号
２４を表示している。具体的には「物質の密度」
という単元はＡ出版社の教科書では第４番目の単
元であり、Ｂ出版社の教科書では第11番目の単元
であることを示している。尚、出版社名の代りに
その略称を表示してもよい。

以上において、例えばＤ出版社の教科書を使用
してにる者が、その教科書の所定の単元に相当す
る学習シートを多数の学習シートの中から選び出
したいときには、片手で多数のシートの右側下端
部を摘んで曲げ、指の力を徐々に抜くようにして
各学習シートを捲つて、小区画部２１に表示され
た番号２４のうち当該教科書の単元番号と同一番
号の学習シートを選び出せばよい。また、予じめ
特定の教科書における単元の順番に合せて学習シ
ートの順番を変え、これをセツトにしてバインダ
ー等に綴じ込むようにしてもよい。

以上に説明した如く本考案によれば、学習シー
トの各コーナー部に教科書の出版社名或いは略称
と当該教科書における単元の配列順番とを表示し
た区画部を設け、しかもその区画部を各出版社毎
に各コーナー部に離間したので、教科書と学習シ
ートとの対応を調べる際、他の教科書の単元番号
と見誤りを生じることなく、またコーナー部に上
記区画部を設けたため、片手で早めくりができ、
対応関係を調べる手間が極めて簡単であり、更に
バインダー等に綴り込み可能としたので教科書に
応じてシートの差し換えができる等多大の利点を
有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一例及び従来例を示したもので
あり、第１図は従来の学習書を構成する頁の一部
を示した平面図、第２図は本考案に係る学習シー
トの平面図である。 尚、図面中１０は学習シート、１３は単元名、
２１，２２は区画部、２３は出版社名、２４は単
元の配列順番を示す番号である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 出版社が異なる複数の教科書に共通して掲載さ
   れた単元を解説した学習シートにおいて、前記シ
   ートの一側端に綴り込み用の穴を形成するととも
   に、教科書の出版社名或いはその略称と当該教科
   書における単元の配列順番とを表示した区画部を
   各出版社毎に前記シートのコーナー部に個々に離
   間して設けたことを特徴とする学習シート。