JPS628038Y2

JPS628038Y2 -

Info

Publication number: JPS628038Y2
Application number: JP683181U
Authority: JP
Priority date: 1981-01-21
Filing date: 1981-01-21
Publication date: 1987-02-25
Also published as: JPS57121940U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、サプライマガジン等に収納されてい
るシートフイルムをカセツテに収納するシートフ
イルムのカセツテ収納装置に関する。

この種の装置として、例えば、Ｘ線撮影装置に
用いられるカセツテに新たなシートフイルムを装
填する収納装置がある。第１図はこの従来のＸ線
写真フイルム収納装置の主要部の断面図である
（なお、この種の装置は、撮影後のシートフイル
ムをカセツテから回収するとともに、新たなシー
トフイルムをカセツテ内に収納する回収及び収納
の両機能を有するが、理解を容易にするため収納
機能部分のみを図示し説明する）。

第１図において、１はハウジングで、その内部
は遮光壁２によつて暗箱Ａと、B₁，B₂，B₃の各
室から成る暗箱Ｂとに分けられている。３はハウ
ジング１の前面のエプロン、４はエプロン３に設
けた挿入口、５は挿入口４を遮光する遮光蓋であ
る。遮光蓋５は装置の運転中は施錠されるように
なつている。６は架台で、この上に挿入口４から
挿入されたカセツテ７が設置される。カセツテ７
は、第２図及びこのYY断面図である第３図に示
すように、周壁が内土手８及び外土手９で成る二
重壁構造で外土手９にカセツテ爪受１０が設けら
れた表蓋１１と、これと同じような二重壁構造で
平坦部には鉄板１２が取付けられ外土手１３にカ
セツテ爪１４が設けられた裏蓋１５と、表蓋１１
と裏蓋１５とを連結するヒンジ１６とから構成さ
れている。カセツテ７は、ハウジング１の挿入口
４に挿入されると、カセツテ操作機構（図示せ
ず）によつて自動的に搬送され架台６上の所定位
置に設置されるようになつている。又、カセツテ
７のサイズはマイクロスイツチで検出され、その
信号は制御部（図示せず）に送られるように構成
されている。１７はカセツテ７の裏蓋１５を開く
開蓋機構である。この開蓋機構１７は、モータ１
８と、このモータ１８により回転させられる円板
１９と、円板１９の周縁部付近に枢着されたリン
ク２０と、一端を固定軸２１で枢支され中央部に
リンク２０が枢着されるとともに、他端に回動自
在のマグネツト２２が取付けられたレバー２３と
から成る。通常、開蓋機構１７のモータ１８は、
マグネツト２２を最上位置に上げた状態で停止し
ており、制御部から信号を受けると一回転し、こ
れによりレバー２３に固定軸２１を中心とする揺
動運動を与えるようになつている。そして、下降
時のマグネツト２２に鉄板１２が吸着し裏蓋１５
が開かれるようになつている。なお、裏蓋１５を
閉じる動作は、マグネツト２２が最下位置にあつ
て裏蓋１５と表蓋１１とが合わさつた状態にある
時、両者を挾持し、マグネツト２２を上方に移動
させ鉄板１２の吸着を解除して行う。２４はロー
ラ群である。ローラ群２４は制御部からの信号で
駆動され、暗箱Ｂのいずれかの室から排出される
シートフイルムを上方に搬送し、最終ローラ２５
からカセツテ７に装填するとともに、マイクロス
イツチ２６でシートフイルムの後端を検出して、
ローラ群２４の駆動を停止しシートフイルムを排
出した室のシヤツタを閉じる構成になつている。
２７，２８，２９はそれぞれB₃，B₂，B₁の各室
に設置されたサプライマガジンで、サイズの異な
るシートフイルムが収納されている。なお、
B₃，B₂，B₁の各室はサプライマガジン２７，２
８，２９中のシートフイルムのサイズを検出する
機構（図示せず）を有し、その検出信号を制御部
に送出するようになつている。３０はマイクロス
イツチ、３１はシヤツタ、３２はフイルム供給部
（吸引機構）、３３及び３４はローラ、３５はマイ
クロスイツチ、３６はシヤツタである。これらは
制御部による一連のシーケンス動作でもつて、サ
プライマガジン２７に収納されているシートフイ
ルムを一枚ずつ排出するようになつている。すな
わち、シヤツタ３１を開き、それをマイクロスイ
ツチ３０で確認した後、フイルム供給部３２を作
動させシートフイルムを吸引してローラ３３に供
給するとともに、そのシートフイルムをローラ３
３で挾着して搬送する。そして、シートフイルム
の先端をマイクロスイツチ３５で検出すると、ロ
ーラ３３の駆動が停止され、シートフイルムの先
端がローラ３４に当接した状態で待機するように
なつている。B₁及びB₂室についてもB₃室と全く
同様の構成となつており、制御部からの信号によ
つて同様の動作をするようになつている。

以上のようなＸ線写真フイルムの収納装置は、
制御部の指令のもとに、増感紙を表蓋１１に収納
したカセツテ７を挿入口４にセツトした状態に
て、一連のシーケンス動作を自動的に実行し、カ
セツテ７にシートフイルムを装填する。すなわ
ち、挿入口４から挿入されたカセツテ７をカセツ
テ操作機構によつて搬送して所定の位置に載置
し、開蓋機構１７によつて裏蓋１５を開くととも
に、カセツテのサイズ検出信号によつて選択され
た室、例えばB₃室のシヤツタ３６を開いて、待
機状態にあつたシートフイルムをローラ群２４に
排出する。そして、既に駆動しているローラ群２
４によつてシートフイルムを上方に搬送し、ロー
ラ２５からカセツテ７に装填する。この過程にお
いて、マイクロスイツチ２６がシートフイルムの
後端を検出してローラ群２４の駆動を停止する
が、ローラ２５の慣性によつてシートフイルムは
カセツテ７に投入される。しかる後、開蓋機構１
７が裏蓋１５を下げ、挾持機構で表蓋１１・裏蓋
１５を挾持してマグネツト２２の吸着を解除し、
シヤツタ５を開きカセツテ７を挿入口４から送出
する。

ところで、この種の装置にはサイズの異なるカ
セツテが設置される場合が多々ある。カセツテ操
作機構はカセツテの先端を所定の位置に合わせて
設置するようになつているので、開蓋機構による
カセツテ裏蓋の開き角度（開蓋角）はカセツテの
サイズによつて異なることになる。すなわち、第
４図に示すように、大きなサイズのカセツテ（以
下大サイズカセツテと記す）７に対しては裏蓋１
５の開き角度が最適角度αであつても、小さなサ
イズのカセツテ（以下小サイズカセツテと記す）
７に対しては過大な開き角度βとなる。開き角度
が大きくなると、第５図に示すように、表蓋１１
と裏蓋１５の内土手間に間隙Ｓが生じ、シートフ
イルムの先端が内土手８を乗り越えてしまうこと
がある。このような収納状態のまま裏蓋１５を閉
めると、裏蓋１５の内土手がシートフイルムに接
触し、裏蓋１５の閉塞が阻害するとともに、シー
トフイルムを折損することになる。

本考案は上述の問題を解決したシートフイルム
のカセツテ収納装置を提供することを目的とした
もので、カセツテ開蓋の駆動源としてのモータ
と、該モータにより回転駆動されるカムと、中間
部が回動自在に支持され一端が前記カムの回転に
従つて上下動するリンクと、該リンクの他端に取
り付けられカセツテ開蓋動作時に蓋部分に吸着す
るマグネツトと、架台上のカセツテのサイズ検知
を行う第１のマイクロスイツチと、カセツテの各
サイズに適した開蓋角に到達したことを前記カム
の回転位置から検知する第２のマイクロスイツチ
と、カセツテの開蓋動作のシーケンス制御を行う
制御部とを具備し、前記制御部は前記第１のマイ
クロスイツチの出力信号から前記架台上のカセツ
テのサイズを求め、該サイズのカセツテに適した
開蓋角に到達したことを前記第２のマイクロスイ
ツチの出力信号から知ると前記モータを停止し、
シートフイルムの収納時その開蓋角を保持するよ
うに構成したことを特徴とするものである。

以下図面に示す実施例により本考案を詳細に説
明する。

第６図及び第７図は本考案に係るカセツテ収納
装置の主要部の構成図で、第６図は大サイズカセ
ツテの設置例を示し、第７図は小サイズカセツテ
の設置例を示したものである（第１図及び第２図
と同一部分には同一符号を付しその説明を省略す
る）。これらの図において、４０は中央部が折曲
したリンクで、軸４１を中心にして回動するもの
である。４２はリンク４０の一端に傾動自在に取
付けられたマグネツトホルダ、４３はマグネツト
ホルダ４２に保持されたマグネツトである。リン
ク４０はマグネツトホルダ４２やマグネツト４３
の重さのために右回りの回転モーメントを受けて
おり、他端を後述するピン４６に当接させて平衡
状態を得るようになつている。４４はモータ、４
５はカム、４６はカム４５の周縁部付近に植設さ
れたピン、４７はモータ４４の回転をカム４６に
伝えるベルト、４８，４９，５０はマイクロスイ
ツチである。そして、これらリンク４０、マグネ
ツト４３、カム４５及びモータ４４等が開蓋機構
を構成している。６１はカセツテ７の先端を検出
するマイクロスイツチ、６２は小サイズカセツテ
７の後端を検出するマイクロスイツチ、６３は大
サイズカセツテ７の後端を検出するマイクロスイ
ツチである。

このように構成された本考案装置の開蓋動作を
次に説明する。カセツテ７が所定位置に載置され
てから開蓋動作が開始する。まず、モータ４４が
始動して、カム４５を時計方向に回転させる。最
初ピン４６は最下位置にあるので、リンク４０
は、第８図におけるZ₁の位置からZ₁→Z₃→Z₂→Z₃
→Z₁のサイクルで変位する。ここで、Z₁は回転開
始前の位置であると同時に、リンク４０が大サイ
ズカセツテ７の裏蓋１５に最適な角度αを与える
位置である。このとき、カム４５の切欠部５１に
はマイクロスイツチ４８のアクチエータが落ち込
んでいる。Z₂はピン４６が最上位置にあつて、マ
グネツト４３に鉄板１２を吸着させ裏蓋１５の開
蓋を始める位置であり、マイクロスイツチ４９の
切欠部５１に落ち込んでいる位置である。Z₃は切
欠部５１にマイクロスイツチ５０のアクチエータ
が落ち込んだ位置であり、リンク４０が小サイズ
カセツテ７の裏蓋に最適な開度αを与える位置で
ある。上記移動サイクルにおける最初のZ¹→Z₃→
Z₂の作動において、マグネツト４３が下降し、鉄
板１２を吸着する。この吸着後、マグネツト４３
が上方に移動し、開蓋を開始する。大サイズカセ
ツテ７が載置されている場合、マイクロスイツチ
６１及び６３の出力信号に基づいてこれを検知
し、リンク４０がZ₁の位置にきた時にモータ４４
が停止される。これにより、第６図に示したよう
に、大サイズカセツテ７の裏蓋１５は最適角度α
で開かれる。一方、小サイズカセツテ７の載置に
際しては、マイクロスイツチ６１及び６２の出力
信号に基づいて、リンク４０がZ₃の位置にきた時
にモータ４４が停止される。これにより、第７図
に示したように小サイズカセツテ７の裏蓋１５は
最適角度αで開かれる。したがつて、大小いずれ
のカセツテ７においても、シートフイルムは適正
位置に収納できる。

なお、上記実施例はＸ線写真フイルムのカセツ
テ収納装置について説明したが、本考案はこれに
限定するものではなく、シートフイルムをカセツ
テに収納する工程を有する装置の全てに適用でき
るものである。

以上詳しく説明したように、本考案によれば、
カセツテをサイズに関係なく最適の角度で開蓋で
きるので、シートフイルムを正確かつ確実にカセ
ツテ内に収納できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＸ線写真フイルムのカセツテ収
納装置の断面図、第２図はカセツテの斜視図、第
３図は第２図のYY断面の一部拡大図、第４図は
従来装置におけるカセツテの開蓋状態説明図、第
５図は従来装置におけるシートフイルムの収納状
態図である。又、第６図及び第７図は本考案に係
るシートフイルムのカセツテ収納装置の主要部を
示す構成図、第８図は本考案装置の作動説明図で
ある。７……カセツテ、１１……表蓋、１５……裏
蓋、４０……リンク、４３……マグネツト、４４
……モータ、４５……カム、４６……ピン、４８
〜５０，６１〜６３……マイクロスイツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

カセツテ開蓋の駆動源としてのモータと、該モ
ータにより回転駆動されるカムと、中間部が回動
自在に支持され一端が前記カムの回転に従つて上
下動するリンクと、該リンクの他端に取付けられ
カセツテ開蓋動作時に蓋部分に吸着するマグネツ
トと、架台上のカセツテのサイズ検知を行う第１
のマイクロスイツチと、カセツテの各サイズに適
した開蓋角に到達したことを前記カムの回転位置
から検知する第２のマイクロスイツチと、カセツ
テの開蓋動作のシーケンス制御を行う制御部とを
具備し、前記制御部は前記第１のマイクロスイツ
チの出力信号から前記架台上のカセツテのサイズ
を求め、該サイズのカセツテに適した開蓋角に到
達したことを前記第２のマイクロスイツチの出力
信号から知ると前記モータを停止し、シートフイ
ルムの収納時その開蓋角を保持するシートフイル
ムの収納装置。