JPS627930Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気カーペツト等の面状発熱体に関す
るものであり、折りたたみ可能にして運搬時、不
使用等に小型化できる面状発熱体を提供すること
を目的とする。

従来この種面状発熱体は内部にヒータ等が入つ
ているため折りたたむことが困難であり、運搬、
不使用時にはまるめて筒状にしていた。しかしな
がら筒状では長さが長くなり、かつ厚みも大きく
なり好ましいものではなかつた。

第４図に示すものは、従来の面状発熱体であ
り、表布、裏布ともフエルトで形成されており、
折り曲げると矢印のごとく引張力が加わり、大き
なカーブを画いてたわむだけであり、４つ折りは
もちろんのこと２つ折りすらできず、無理に折り
たたむと破損する恐れのあるものであつた。

本考案はこのような欠点を改良した面状発熱体
を提供するものであり、以下本考案の一実施例を
図面を用いて説明する。

第１図、第２図に示すように表布１と断熱材２
との間に発熱体３を蛇行させて配線し、三者を接
着剤４で一体化し面状発熱体（電気カーペツト）
を形成する。上記断熱材２は剛性で全体を４つに
折りたたむことができるように十字状に４分割さ
れており、互いの相対向する端部にはそれぞれフ
アスナ５が設けられて互いに結合され一枚の断熱
材２となるよう形成されている。上記表布１はう
すくやわらかいものであり、上記発熱体３は屈曲
自在なものであるから容易に折りたたむことがで
きる。

上記面状発熱体の隅部にはコネクタ６が取り付
けられコードを介してコントローラ７と接続され
る。

上記面状発熱体を床面に広げて使用するときは
上記フアスナ５を結合状態とし、実質的に大きな
一枚の面状発熱体として使用する。

一方、運搬時、収納時等に面状発熱体を折りた
たむ際は、上記フアスナ５を開く。かつこのフア
スナ５部を境界に表布１を内面にして折りたたむ
と第３図に示すようほぼ平らに折りたたむことが
できる。このため大きさは通常使用時の４分の１
となり、きわめてコンパクトにすることができ
る。

以上の実施例からもわかるように本考案は発熱
体を介在させて表布と密着固定された面状の裏布
を複数枚に分割するとともに、結合手段により裏
布間を互いに結合したものであるので、運搬、収
納作業時には結合手段部で分離することにより折
りたたんでコンパクト化することができ、同作業
が簡単に行えるとともに、この折りたたみ時にも
各裏布は表布に一体化されているので同作業時に
位置ずれすることがなくなり、この点からも同作
業が簡単に行えるようになり、また再度ひろげる
時にも各裏布を平面的に並べることができ、その
後結合手段で各裏布を結合すればすつきりとして
平面となり快適なものとなるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における面状発熱体
の平面図、第２図、第３図は同要部側断面図、第
４図は従来の面状発熱体の要部側断面図である。 １……表布、２……断熱材、３……発熱体、５
……フアスナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柔軟な面状の表布と、上記表布との間に発熱体
   を介在させて上記表布と密着固定され、かつ折り
   たたみ可能なように複数枚に分割された剛性で、
   かつ面状の裏布と、上記複数枚の裏布の互いに対
   向する端面間に設け、分割した裏布を着脱自在に
   結合する結合手段とよりなる面状発熱体。