JPS6278182A - 単結晶育成装置および単結晶育成方法 - Google Patents

単結晶育成装置および単結晶育成方法

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JPS6278182A
JPS6278182A JP21663585A JP21663585A JPS6278182A JP S6278182 A JPS6278182 A JP S6278182A JP 21663585 A JP21663585 A JP 21663585A JP 21663585 A JP21663585 A JP 21663585A JP S6278182 A JPS6278182 A JP S6278182A
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JP
Japan
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single crystal
raw material
magnetic field
material melt
melt
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JP21663585A
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English (en)
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Kinya Matsutani
松谷 欣也
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、単結晶原料融液に磁場を印加する磁石装置を
具備した単結晶育成装置およびその制御方法に関する。
[発明の技術的背量コ 従来のチョクラルスキー法(CZ法)による単結晶育成
装置の一例として第8図のように構成されたものがある
。すなわち、単結晶原料融液1(以下原料融液とする)
が充填しであるルツボ2はヒータ3により加熱され単結
晶原料は常に融液状態を保っている。この融液中に種結
晶4を挿入し、引上駆動機構5により種結晶4をある一
定速度にて引上げてゆくと、固−液界面境界層6にて結
晶が成長し、単結晶7が生成される。
この時、加熱手段例えばヒーター3の加熱によって誘起
される融液の液体的運動、すなわち熱対流8が発生する
。この熱対流8の発生原因は次の様に説明される。熱対
流は一般に流体の熱膨張による浮力と流体の粘性力との
釣合いが破れた時に生ずる。この浮力と粘性力の釣合い
関係を現わす無次元量がグラスホフ数N。rである。
N(1r −a−α−ΔT−R3/v3ここで、g二重
力加速度 α:原料融液の熱膨張率 ΔTニルツボ半径方向温度差 Rニルツボ半径 シ:原料融液の動粘性係数 一般に、グラスホフ数N。rが融液の幾何学的寸法、熱
的境界条件等によって決定される臨界値を越えると融液
内に熱対流が発生する。通常NGr>10!1にて融液
の熱対流は乱流状態、NGr〉109では撹乱状態とな
る。現在行なわれている直径3〜4インチの単結晶引上
げの原料融液条件の場合NQr>109となり(前記N
orの式による)原料融液内は撹乱状態となり原料融液
表面すなわち固−液界面境界層6は波立った状態となる
このような撹乱状態の熱対流が存在すると、原料融液内
、特に固−液界面での温度変動が激しくなり固−液界面
境界層厚の位置的時間的変動が激しく、成長中結晶の微
視的再溶解が顕著となり成長した単結晶中には転位ルー
プ、積層欠陥等が発生する。しかもこの欠陥部分は不規
則な固−液界面の変動により単結晶引上方向に対して非
均−に発生する。更に、高温原料融液1(例えば150
0℃程度)が接するルツボ2内面に於ける原料融液1中
に溶解する不純物9が、この熱対流8により搬送され原
料融液内部全体にわたって分散する。この不純物9が核
となり単結晶中に転位ループや欠陥、成長縞等が発生し
て単結晶の品質を劣化させている。
このため、このような単結晶より集積回路(LSI’)
のエバーを製造する際、欠陥部分を含んだウェハーは電
気的特性が劣化しているため使い物にならず歩留りが悪
くなる。今後、単結晶は増々大直径化してゆくが、上記
のグラスホフ数の式からもわかるようにルツボ直径が増
大すればする程、グラスホフ数も増大し、原料融液の熱
対流は一層激しさを増し、単結晶品質も劣化の一途をた
どることになる。
このようなことから従来、熱対流を抑制し熱的・化学的
に平衡状態に近い成長条件にて単結晶引上げを行なうた
めに、原料融液1に直流磁場を印加する単結晶生成装置
が提案(特開昭57−149894号公報)されている
。第9図はこの概略構成を示すもので第8図と固−部分
には固−符号を付してその説明は省略する。ルツボ2の
外周に磁石10を配置し原料融液1中に矢印11の方向
(磁場印加方向)に一様磁場を印加する。単結晶の融液
は一般に電気伝導度σを有する導電体である。このため
、電気伝導度σを有する流体が熱対流により運動する際
磁場印加方法11と平行でない方向に運動している流体
は、レンツの法則により磁場的抵抗力を受ける。このた
め熱対流の運動は阻止される。一般に、磁場が印加され
た時の磁気抵抗力すなわち磁気粘性係数νeffは νeff = (μHDiσ/ρ ここで、μ:融点の透磁率 H:磁場強さ Dニルツボ直径 σ:融液の電気伝導度 ρ:融液の密度 となり、磁場強さが増大すると磁気粘性係数νtAfが
増大し、先に示したグラスホフ数の式中のνが増大する
こととなりグラスホフ数は急激に減少し、ある磁場強さ
によってグラスホフ数を臨界値より小さくすることが出
来る。これにより、融液の熱対流は完全に抑制される。
このようにして磁場を印加することにより熱対流が抑制
されるので前記した単結晶中の不純物含有、転位ループ
の発生・欠陥・成長縞の発生がなくなり、しかも引上方
向に均一な品質の単結晶が得られ、単結晶の品質および
歩留りが向上する。
[背景技術の問題点コ ところで、第9図に示す従来の磁石10を具備した単結
晶育成装置には次のような欠点がある。
育成する単結晶サイズが4インチ以上の0わゆる大型単
結晶育成装置では、ルツボ2およびヒータ3を収納して
いるチャンバー12が数百履φ以上と大型であり、ルツ
ボ2自身も6インチφ以上と大口径である。ルツボ2の
直径と深とさの関係は、通常、直径〉深さとなっており
、原料融液1を最大にチャージした場合でも1/2直径
夕深さ程度である。この様な形状をしたルツボ2内にチ
ャージされた原料融液1に磁場を印加すると、第9図の
13なる磁場強度分布となり、ルツボ2の高さ方向対し
て温度がほぼ一様となる。通常、固液界面境界層6での
磁場強度B1とルツボ2の下部の磁場強度B2との関係
は、IB 贅芒21  (5%となる。従って、磁場強
度分布13に対応する原料融液1のグラスホフ数分布は
第2図に示す14のようになり、原料融液1のいたると
ころで臨界グラスホフ数N。C以下となる。
ここで、NGIおよびNO3は各々固液界面境界116
およびルツボ2の底部の原料融液1のグラスホフ数に対
応する。よって、ルツボ2の内部の原料融液1はいたる
ところでその熱対流が抑制され、原料融液1は完全に静
止した状態となる。この状態では、対流熱伝達による熱
の移動路がなくなり、ヒータ3からの原料融液1への熱
供給は熱伝導のみとなる。
さて、単結晶サイズが2〜3インチφと比較的小型の場
合は、ルツボ2も4〜5インチφと小型であり、磁場印
加により融液が完全に静止してもヒータ3から供給され
る熱は、原料融液1の熱伝導により充分に固液界面境界
層6まで伝えられるので、固液界面境界層6とルツボ2
の周辺部との温度差(通常10@’C以内)はほとんど
生じない。
これに対して、単結晶サイズが4インチφ以上の大型単
結晶育成装置では、ルツボ2の直径が6インチφ〜14
インチφと大型化するため熱伝導のみではもはやルツボ
2の中心にある固液界面境界層6まで充分にヒータ3の
熱が伝わらない。このため、固液界面境界層6とルツボ
2の周辺部では大きな温度差(通常数10℃程度)が生
じてしまう。固液界面境界116にて有効に単結晶7の
育成を行なうためには、その場所が原料融液1の融液温
度より充分に高いことが必要である。このため、ヒータ
3の電力を増大させ温度勾配に打ち勝って、固液界面境
界層6に所要の温度を与えねばならない。更に、温度勾
配が大きいと、単結晶サイズが大きい場合は固液界面境
界層6内でも相当の温度勾配が生じてしまう。均質な単
結晶7を育成させるためには育成流域での濃度一様性も
要求される。よって、このような温度の温度勾配が原料
融液1中に存在することは単結晶育成上好ましくない。
また、ルツボ2の中心と周辺部との温度差が大きすぎる
と、ルツボ2に作用する熱応力が過大となりルツボ2の
割れが生じやすくなる。
[発明の目的] そこで、本発明は上記した従来装置のもつ欠点を除去す
るためになされたもので、固液界面境界層とルツボ周辺
部との温度差を小さくでき、これによって高品質なく均
一な)単結晶を育成できる単結晶育成装置および単結晶
育成制御方法を提供することを目的としている口 [発明の概要] 本発明は上記目的を達成するために、第1番目の発明で
は容器内の単結晶原料を加熱手段により加熱して原料融
液を作り、この原料融液中に種結晶を挿入し、この種結
晶を引上層!l1機構によりある一定速度で引上げて固
−液界面境界層にて単結晶が育成される単結晶育成装置
において、上記原料融液を収容するルツボを介して相対
向するコイルにより発生する磁界が互いの磁界を打消す
ように配置した磁石装置と、この磁石装置の印加磁界強
度を可変にするためのコイルvJiil流調整装置とで
構成したものである。第2番目の発明では容器内の単結
晶原料を加熱手段により加熱して原料融液を作り、この
原料融液中に種結晶を挿入し、この種結晶を引上駆動機
構によりある一定速度で引上げて固−液界面境界層にて
単結晶が育成されるとともに、上記原料融液を収容する
ルツボを介して相対向するコイルにより発生する磁界が
互いの磁界を打消すように配置した磁石装置を備えた単
結晶育成装置により単結晶を育成する場合、単結晶育成
に伴う原料溶液の減少に対応して、原料融液熱対流抑制
領域の容積は一定になるようにコイル励磁電流を制御し
、上記磁石装置の磁界分布を制御し、上記融液が減少し
熱対流効果が存在し得る最少融液容積になるまでこの制
御を続け、それ以後は上記原料融液全域の熱対流を抑制
する上記磁石装置は一定の磁界分布となるように制御す
る単結晶育成方法である。
[発明の実施例] 以下本発明について図面を参照して説明する。
はじめに第1図に示す単結晶育成装置の第1の実施例に
ついて説明するが、第8図および第9図と固−部分には
固−符号を付してその説明を省略する。
チャンバー12の外周に容器1qa、16bにそれぞれ
収納された例えば超電導円形コイル15aおよび15b
を、これら円形コイル15a、15bの中心軸と単結晶
引上機中心軸とが一致する様に、磁石架台22上に配置
する。コイル15aとコイル15bとは接続部17を介
して直列に接続され、励磁電[18より各コイルに固−
の電流値が通電される。この場合、円形コイル15a、
15bは固−のアンペア−ターンを有しているが、その
発生する磁界はそれぞれ反対方向となる様コイル通電電
流の向きを逆になるように配置する。コイル15aおよ
び15bにより発生する磁界は例えば第2図のようにな
る。すなわち・、コイル15aおよび15bの中心軸を
それぞれX軸、Z軸とすれば原点に於けるvA場Beは
零、その他の領域では図示の楕円型等磁界強度分布とな
り、原点より遠ざかるにつれてその磁界強度は増す。但
し、ここで定義した磁界強度はX軸方向成分磁界と2軸
方向酸分磁界との合成値である。X軸上の磁界は、Ba
の如く、いたるところX軸成分のみであり、Y軸上の磁
界はB4の如くいたるところZ軸成分のみである。その
他領域に関しては、磁界はX軸およびZ軸成分を有し、
かつZ軸に対して軸対称である。磁界の大きさ方向は、
第2図に模擬的に示すようにBs 、Ba 、B7どな
るにつれ、その強度は増大しかつZ軸成分が増大してく
る。あるいは、as 、as 、Bgとなるにつれ、そ
の強度は減少し、かつZ軸成分が増大してくる。コイル
15aおよび15bはそれぞれ容器16aおよび16b
に収納され、これらは接続部17により連結されている
コイル15a、15bへの励Eflli流値は励磁電源
18と制御回路で結ばれている励磁電流調整器19によ
り調整される。
この励磁電流調整器19は中央制御装置21と制御回路
で結ばれており、ここよりの指令でもって調整値がセッ
トされる。ここで、励f!1N流18および励磁電流調
整器19より成る装置を励磁電流調整装置20と称する
引上駆動機構5と中央制御IA置21は制御回路で結ば
れ、単結晶7の引上速度が中央制御I表装置1に入力さ
れる。
次に、上記のように構成された本発明の第1の実施例の
単結晶育成装置の作用について説明する。
コイル15aおよび15bにて発生する第2図にて示し
た(n異強度分布を有する磁界を、第3図に示すように
ルツボ2内の原料融液1に印加する。
第3図に於いて、等磁界強度曲線Bmがちょうど原料融
液1の臨界グラスホフ数N。Cに対応する様にBIを選
ぶ。例えば、amとしては1000〜2000ガウスと
する。この値は原料融液1の種類、初期チャージ分、ル
ツボ2の内径等により決定される。このようにすれば、
曲線BIより内部の領域では、印加磁界強度BがB<B
mとなり、原料融液1のグラスホフ数NoはN。>NG
Cとなるので、この領域内では原料融液1の熱対流8が
発生する。
一方、曲線Beより外部の領域では、これとは逆に、B
>BmとなりN。<N、Cとなるので、原料融液1は熱
対流8が抑制され完全に静止した状態となる。ここで、
原料融液1が静止している領域長さHlは、固液界面境
界層6の厚みをδ。
原料融液1の初期高さをHaとすれば、δ<t−h<H
aとなり、原料融液1の種類、初期チャージ量、ルツボ
2の内径等により決定される。但し、Hrは決定される
値の最少値を用いる。コイル15a、15bの形状、ア
ンペアターン、コイル間距離等は、所要のHl、D、H
a 、BI等に適合する様に磁界計算によって求められ
る。曲線BIより内部領域では、熱対流8が存在してい
るので、ヒータ3からの熱はこの熱対流による対流熱伝
達により有効に中心部まで伝熱される。これにより、こ
の領域内はほぼ一様の温度分布となる。一方、曲線Bl
より外部領域では、原料融液1は完全に静止しているの
で対流熱伝達による熱の移動はない。従来の原料融液1
の熱対流8がいたるところで抑制される場合は、固液界
面境界層6へのヒータ3よりの熱移動はルツボ2の周囲
よりの熱伝導によるもののみであったが、本発明の実施
例の場合は固液界面境界層6のすぐ下の深さHl (H
tz1/2D)より下部の一様温度融液部からの熱伝導
により固液界面境界層6が有効に加熱される。
従って、従来装置に比べて固液界面境界層6への伝熱効
果が高められるので、ルツボ2の周辺部との温度差が小
さくなる。しかも、固液界面境界層6は静止状態となっ
ているので、熱的化学的安定状態で単結晶7が育成出来
るのは従来装置と同様である。また、単結a7が育成さ
れる固液界面境界層6の真下まで原料融液1は熱対流8
により良く攪拌されているので、均質な原料融液1が育
成部へと供給される。
次に本発明の単結晶育成方法すなわち単結晶7の育成が
進んでいく過程での動作を順を追って説明する。
(1)  初期設定 ルツボ2に原料融液1をHOまでチャージしてヒータ3
にてこれを溶融状態にしておく。次に、原料融液1内の
状態が第3図に示す如くなる様に、励磁電流調整器20
よりコイル15a、15bに初期電流値1oを通電する
(2)励磁電流調整(その1) 単結晶7を一定の引上速度V (s/sec >にて育
成させる。単結晶7の育成に伴い原料融液1の量が減少
してゆく。すなわち原料融液1の表面が低下してくる。
このままの単結晶引上状態にしておくと、第3図に於い
て、Hlなる領域がなくなり、固液界面境界層6は曲線
8w内の熱対流8の領域に入ってしまう。
そこで、第3図に示す高さHlなる熱対流抑制領域、が
単結晶育成が進んでも保てる様に、融液表面低下量相当
分だけ熱対流残存領域、すなわち磁界強度がBIより小
さくなる領域を小さくしてやれば良い。このような状態
にさせるには以下の如くすれば良い。
第2図の磁界分布に於いて、コイル15a、 15bの
励磁電流値を減少させてゆくと楕円状の等磁界強度はこ
れに対応して小さくなってゆく。従って、所要のBv以
下の領域を実現させる励磁電流値が一義的に存在する。
この原理を利用して液面の低下mに対応した分だけ、励
磁電流値を減少させ、第3図のHlなる高さが常に一定
に保てる様に制御する。
この制御方法としては、例えば、引上駆動機構5より引
上速度V(一定値)を中央制御装置21に入力する。中
央制御装置21内でこの引上速度に対応した融液面の低
下量が演算される。
この低下量よりBI以下となる熱対流残存領域の広さが
、中央制御装置21において演算される。
この様な磁界分布を実現させるに必要な励磁電流指令値
1aが、中央制御装[21において演算される。この励
磁電流指令1[1aが励磁電流調整器19に入力され、
励磁電流調整器19から電流値Iになる様に励磁電源1
8が設定され、所要の電流値がコイル15a、15bに
通電され、所要の磁界分布がルツボ2の空間に実現され
る。
この様にして、第4図に示す如く、単結晶7の育成につ
れて、固液界iI境界層6付近の熱対流8の抑制領域は
第4図(1)に示すように一定容積に保たれ、熱対流8
の領域が減少してゆく。熱対流領域が原料融液2の種類
、ルツボ2の形状により決まる第4図(2)に示すH2
なる高さになるまでこの制御を続ける。
(3)励磁電流調整(その2) 上記のH2なる領域広さは、熱対流8が有効に存在しえ
る最少領域広さである。従って、本発明の効果を残すた
めには最低限H2は残さねばならぬ。そこで、この領域
を残す。単結晶7の育成が進むと、第4図(3,(4)
に示すようにこんどは熱対流抑制領域が減少してゆく。
一般に、熱対流抑制御l域に存在する融液量と印加磁界
強度は、比例する上に、過度の磁界を印加すると固液界
面境界層6での原料融液1の熱的、化学的安定性がくず
れることが判っている。そこで、熱対流抑制領域減少に
見合った分だけ原料融液1に印加する磁界強度を低減さ
せる。
この磁界強度低減方法としては、上記「(2)励磁電流
調整(その1)」と同様の励1!1電流調整を行なう。
(勾 育成完了 第4図(3に示す如く原料融液1残量がH3〜δ(固液
界面境界H)となったところで、育成完了を下記の2方
式のどれか一つにて行なう。
■ 高さH3が充分に小さく、残存原料融液1が少なく
、これ以上単結晶7を育成出来ない時は、残存原料融液
1にて単結晶インゴットのテール部を形成させ、単結晶
7の形成部を冷却させて育成完了とする。
■ 残存原料融液1によりまだ単結晶7の育成が出来る
時は、残存原料融液1をすべて第3図の8mより外部領
域にする。すなわち、全領域に於いて熱対流8を抑制し
た状態で残りの育成を行なう。この場合は、原料融液1
の残量が充分に少なくなっているので、温度勾配が初期
チャージ時はど厳しくないので完全に熱対流を抑制した
状態でも高品質の単結晶7が育成できる。
次に、本発明の単結晶育成装置の第2の実施例について
第5図を参照して説明するが、第1図で示した実施例と
固−部分には固−符号を付してその説明を省略する。第
1図の円形コイル15a。
15bを第5図に示す如くチャンバー12に相対峙して
配置する。すなわち、両コイル15a、15bの中心軸
2が単結晶7の引上方向と垂直になる。この時、コイル
15a、15bにより発生する磁界分布は第2図となり
、第2図に示すX軸が単結晶7の引上軸と固−となる。
この作用は、第3図。
第4図に示す場合と固−になる。
次に、本発明の単結晶育成装置の第3の実施例について
第6図、第7図を参照して説明するが、第1図で示した
実施例と固−部分には固−符号を付しての説明を省略す
る。
コイル15aへの励磁電流は励磁N源18aより供給さ
れる。コイル151)への励磁電流は励磁電源18bよ
り供給される。コイル15aとコイル15bとは電気的
に接続されておらず、それぞれ励磁電源18a、18b
により個別に励磁制御される。励磁電118aと18b
は励磁電流調整器19と制御回路で結ばれている。この
励Efll流調整器19は超王制御装!21と制御回路
で結ばれている。
ここで、励磁電源18a、18bおよび励磁電流調整器
19より成る装置を励磁電流調整装置20と称する。
次に、このように構成された第3の実施例の作用・動作
について説明する@ (1)初期設定 第1の実施例と同様に、原料融液内の状態が第3図に示
す如くなる様に、励磁電流調整装置20によりコイル1
5a、コイル15bにそれぞれの初期電流値を通電する
(2励磁電流調整(その1) 第1の実施例と同様に単結晶7の育成に伴ない液面が低
下するが、これに対応して第4図(1)の状態を保もつ
ために下記の如き制御を行なう。すなわち、液面の減少
に対応して、第3図状態を維持するために、第7図に示
す如く、楕円型等磁界分布を下方に変位させる。つまり
コイル15b側に液面低下に伴ないX軸がずれていくよ
うにする。
一般に、第2図に於いてコイル15aのアンペア−ター
ンを増大させ(この場合は巻線数は一定なので励磁電流
を増大させる)、コイル15bのそれを減少させてゆく
と磁界分布強度は、はぼ第2図の楕円分布を保もったま
まそのX軸がコイル15b側にずれてくる。すなわち第
7図に示す磁界分布が実現される。
この原理を利用して、上記の制御を行ない、常に第4図
(1)の状態をたちだせる。具体的には、単結晶7の引
上速度■が中央制御装置!21に入力される。これに対
応した液面低下量が演算される。
この低Tiに相当した分だけ第2図に示す楕円型等磁界
分布をコイル15b側に変位させ第7図の状態となるべ
く励磁電流指令値Iが励磁電流調整器19に入力される
コイル15aおよびコイル15bへの励磁電流値が励磁
電流調整器19より励磁電源18a。
18bにそれぞれセットされる。この励磁電源18a、
18bよりコイル15a、15bに所要の電流が通電さ
れ第4図(1)の状態が維持される。
液面低下に伴ない、この制御を維持させる。
(3励磁電流調整(その2) (勾 育成完了 これらは第1の実施例と固−である。
この第3の実施例の効果は、上記の説明からあきらかな
如く第1の実施例と固−である。
以上述べた本発明の単結晶育成装置の第1〜第3の実施
例によれば、次のような効果が得られる。
(1)固液界面境界層6の近傍は熱対流8が抑制され、
熱的・化学的平衡状態に近い成長条件が満されると同時
に、これより下部の領域では、熱対流8により原料融液
1が良く攪拌され原料融液1が均質化され、かつ温度が
一様に保たれている。
このため、固液界面境界H6への熱伝導効果が高められ
、ルツボ2の周辺と固液界面境界層6との温度差が小さ
くなる上に、充分に攪拌された原料融液1が固液界面境
界層6に供給されるので、均質な単結晶7が育成される
(′2J  ルツボ2の中心と周辺部との温度差が小さ
いので、熱応力によるルツボ2の割れが回避される。
(3)原料融液1に印加される磁界は、軸対称であり引
上軸に対して水平・垂直画成分を含んでいる。このため
、あらゆる方向の熱対流を抑制することが出来る。
(4)対向したコイル15a、15bが互いに反対方向
の磁界を発生させるので、コイル15a。
15bの容器16a、16b外部への漏洩磁界は相対す
るコイルによって発生する磁界により打消されるので、
漏洩磁界は小さくなる。
[発明の効果] 以上述べた本発明によれば固液界面境界層とルツボ周辺
部との温度差を小さくできるので、高品質な単結晶を育
成できる単結晶育成装置および単結晶育成方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の単結晶育成装置の第1の実施例を示す
概略構成図、第2因は同実施例の単結晶育成装置により
発生する磁界強度分布を示す分布図、第3図は同実施例
の単結晶育成装置の磁界と融液状況を示す模式図、第4
°図は同実施例の単結晶育成装置の動作を示す図、第5
図は本発明の単結晶育成装置の第2の実施例を示す概略
図構成図、第6図は本発明の単結晶育成装置の第3の実
施例を示す概略図構成図、第7図は同実施例の単結晶育
成装置により発生する磁界強度分布を示す分布図、第8
図は従来の単結晶育成装置の一例を示す概略構成図、第
9図は同側の単結晶育成装置の動作を説明するための図
である・ 1・・・原料融液、2・・・ルツボ、3・・・ヒータ、
4・・・種結晶、5・・・引上駆動l144F4.6・
・・固液界面境界層、7・・・単結晶、8・・・熱対流
、9・・・不純物、10・・・磁石、11・・・磁場方
向、12・・・チャンバー、13・・・磁場分布、14
・・・グラスホフ数分布、15a・・・円形コイル、1
5b・・・円形コイル、16a・・・容器、16 b 
・・・容器、17−・・接続部、18,18a、i 8
b・・・励磁電源、19・・・励磁電流調整器、20・
・・励磁量R”A整装置、21・・・中央制御装置、2
2・・・磁石架台。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 a113図 第4図 第5図 &!6図 第8図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)容器内の単結晶原料を加熱手段により加熱して原
    料融液を作り、この原料融液中に種結晶を挿入し、この
    種結晶を引上駆動機構によりある一定速度で引上げて固
    −液界面境界層にて単結晶が育成される単結晶育成装置
    において、上記原料融液を収容するルツボを介して相対
    向するコイルにより発生する磁界が互いの磁界を打消す
    ように配置した磁石装置と、この磁石装置の印加磁界強
    度を可変にするためのコイル励磁電流調整装置とを備え
    た単結晶育成装置。
  2. (2)相対向するコイルは超電導コイルとしたことを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の単結晶育成装
    置。
  3. (3)相対向するコイルにより発生する磁界方向を単結
    晶引上方向に対して垂直にしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の単結晶育成装置。
  4. (4)相対向するコイルにより発生する磁界方向を単結
    晶引上方向に対して平行にしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の単結晶育成装置。
  5. (5)容器内の単結晶原料を加熱手段により加熱して原
    料融液を作り、この原料融液中に種結晶を挿入し、この
    種結晶を引上駆動機構によりある一定速度で引上げて固
    −液界面境界層にて単結晶が育成されるとともに、上記
    原料融液を収容するルツボを介して相対向するコイルに
    より発生する磁界が互いの磁界を打消すように配置した
    磁石装置を備えた単結晶育成装置により単結晶を育成す
    る場合、単結晶育成に伴う原料溶液の減少に対応して、
    原料融液熱対流抑制領域の容積が一定になるようにコイ
    ル励磁電流を制御し、上記磁石装置の磁界分布を制御し
    、上記融液が減少し熱対流効果が存在し得る最少融液容
    積になるまでこの制御を続け、それ以後は上記原料融液
    全域の熱対流を抑制する上記磁石装置は一定の磁界分布
    となるように制御する単結晶育成方法。
  6. (6)相対向するコイルの上部に配置されたコイルの通
    電電流は単結晶育成に伴ない増加させ、これと同時に下
    部に配置されたコイルの通電電流は減少させてゆくコイ
    ル励磁電流制御方法を含むことを特徴とする特許請求の
    範囲第(5)項記載の単結晶育成方法。
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