JPS627716Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として地上に設置される量水器を
収納する量水器収納ケースに関する。

従来、地上に設置される量水器の収納ケースと
しては、下ケースの底部に量水器を支持する支持
台を設けたものが知られている。

しかしながら、この従来の収納ケースは、支持
台の高さが一定であるので、同一形式の収納ケー
スには、同一サイズの量水器のみしか使用するこ
とができず、従つて、例えば、口径13ミリメート
ル量水器から口径20ミリメートル量水器に変更す
るときは、収納ケースも変更しなければならない
という問題点があつた。

本考案は、従来の上述のような問題点を解決す
るために考案されたもので、その目的とするとこ
ろは、量水器を小径のものから大径のものに変更
する際、量水器と止水栓のみを交換するだけで変
更できる量水器収納ケースを提供することにあ
り、この目的達成のために本考案では、下ケース
の底部に量水器を支持する支持台を設けると共に
同支持台に量水器を固定する固定具を設けた上下
ケースからなる量水器収納ケースにおいて、上部
に前記量水器より小径の量水器を支持する支持部
を形成すると共に下部に前記支持台の外周に嵌り
合う嵌合孔を形成したアダプターを、前記支持台
に着脱自在に嵌合させた構成を採用した。

次に、本考案を図面に示す実施例により以下説
明する。

第１図は、口径13ミリメートル量水器１のロン
グ型を逆さにした状態を示す斜視図であり、２は
量水器１の下面に形成された補強リブである。

第２図は、アダプター３を逆さにした状態を示
す斜視図であり、４はアダプター３の下部に形成
された嵌合孔で、支持台５の外周に嵌り合う形状
に形成されている。６は嵌合孔４内に形成された
リブであり、嵌合孔４の内側４ケ所に形成されて
いる。７はアダプター３の上部に形成された支持
部であり、口径13ミリメートル量水器１をその上
面に載置して支持するものである。８は支持部７
の上端の４ケ所に形成された切欠部であり、口径
13ミリメートル量水器１の補強リブ２をこの切欠
部８に嵌合させることにより、量水器１を安定さ
せるものである。

第３図は、口径20ミリメートル量水器用の支持
台５を示す斜視図であり、この支持台５は、支持
台本体９と同本体９を固定させる環状体１０とか
ら構成されている。

環状体１０は、第５，７，９図に示すように、
上ケース１１と下ケース１２からなる量水器収納
ケースＡの下ケース１２の底部と一体に形成さ
れ、かつ同環状体１０内には支持台本体９の下部
が嵌合されて固定されている。尚、１３は環状体
１０に形成された切欠部である。１４は支持台本
体９の上端の４ケ所に形成された切欠部であり、
同切欠部１４にアダプター３の嵌合孔４に形成さ
れたリブ６を係合させることにより、支持台本体
９にアダプター３を嵌合させたときアダプター３
を安定させるようにしている。尚、口径20ミリメ
ートル量水器１を支持台５に載置して支持させる
ときは、第５図に示すように、この切欠部１４に
量水器１の補強リブ２を嵌合させて量水器１を安
定させるようにしている。又、１５は支持台本体
９の下部に形成された切欠部である。

１６は量水器１を固定させる固定具で、本実施
例では、量水器１の両側に突設された接続管１７
の外周面に係合する係合部１８を上部に形成した
略Ｕ字状の線条体で形成されている。固定具１６
は、第５図に示すように、その直線部１６ａが前
記環状体１０に形成された略Ｕ字状の切欠部１３
内に嵌合されると共に、前記支持台本体９の下部
に形成された略Ｕ字状の切欠部１５により上方か
ら被嵌されている。

従つて、本考案の量水器収納ケースＡ内に口径
13ミリメートル量水器１を収納するときは、第
４，７〜１０図に示すように、支持台５にアダプ
ター３を嵌合させ、同アダプター３の上面にロン
グ型又はシヨート型の量水器１を載置し、量水器
１の補強リブ２を切欠部８に嵌合させたのち、固
定具１６の係合部１８を量水器１の両側に突設さ
れた接続管１７の外周面に係合させて量水器１を
固定させたものである。

次に、水洗便所等が普及して水の使用量が増
え、口径13ミリメートル量水器を口径20ミリメー
トル量水器に変更するときは、口径13ミリメート
ル量水器を外したのち、アダプター３を支持台５
から抜き取り、支持台５の上面に口径20ミリメー
トル量水器１を載置し、支持台５上面の切欠部１
４に量水器下面の補強リブ２を嵌合させ、固定具
１６で固定させて取り換えを終了するものであ
る。

尚、図中１９は止水栓、２０は導水管、２１は
排水管、２２，２３は保温材、２４は地面であ
る。

以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、その具体的構成はこの実施例に限定される
ものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲に
おける設計変更等があつても本考案に含まれる。

例えば、実施例では口径13ミリメートル量水器
を口径20ミリメートル量水器に変更する場合を例
として述べたが、これに限定されるものではなく
口径の小さい量水器から口径の大きい量水器に変
更する場合あるいはこれとは逆に口径の大きい量
水器から口径の小さい量水器に変更する場合も含
まれる。

また、実施例では、支持台５を環状体１０と支
持台本体９とで構成し、かつ両者を別体に形成し
ているが、両者は一体に形成してもよい。

また、実施例では、固定具１６を略Ｕ字状の線
条体で構成したが、これに限定されるものではな
く、要は、量水器１を固定できるものであれば他
の構造のものでもよい。

以上説明してきたように、本考案の量水器収納
ケースにあつては、下ケースの底部に量水器を支
持する支持台を設けると共に同支持台に量水器を
固定する固定具を設けた上下ケースからなる量水
器収納ケースにおいて、上部に前記量水器より小
径の量水器を支持する支持部を形成すると共に下
部に前記支持台の外周に嵌り合う嵌合孔を形成し
たアダプターを、前記支持台に着脱自在に嵌合さ
せたので、アダプターを脱着させるだけで、口径
の異なる量水器をきわめて簡単かつ容易に交換す
ることができるという卓抜した効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は口径13ミリメートル量水器のロング型
を逆さにした状態を示す斜視図、第２図は本考案
の量水器収納ケースのアダプターを逆さにした状
態を示す斜視図、第３図は同上の量水器収納ケー
スの支持台を示す斜視図、第４図は支持台にアダ
プターを嵌合させた状態を示す斜視図、第５図は
支持台に口径20ミリメートル量水器を固定させた
状態を示す拡大断面図、第６図は同上の使用状態
を示す断面図、第７図は口径13ミリメートル量水
器のロング型をアダプターに固定させた状態を示
す拡大断面図、第８図は同上の使用状態を示す断
面図、第９図は口径13ミリメートル量水器のシヨ
ート型をアダプターに固定させた状態を示す拡大
断面図、第１０図は同上の使用状態を示す断面図
である。 Ａ……量水器収納ケース、３……アダプター、
４……嵌合孔、５……支持台、７……支持部、１
１……上ケース、１２……下ケース、１６……固
定具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下ケースの底部に量水器を支持する支持台を設
   けると共に同支持台に量水器を固定する固定具を
   設けた上下ケースからなる量水器収納ケースにお
   いて、上部に前記量水器より小径の量水器を支持
   する支持部を形成すると共に下部に前記支持台の
   外周に嵌り合う嵌合孔を形成したアダプターを、
   前記支持台に着脱自在に嵌合させたことを特徴と
   する量水器収納ケース。