JPS6120146Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、容器吊下げ装置に係る。

例えば水洗式トイレのタンク内には、消臭液等
を充填して、タンク内の水の加減を利用して自動
的に定量の収納液をタンク内に注出できるように
した容器を吊下げることが行われているが、本案
装置はこのような容器を、例えばタンク内に吊下
げできるようにした装置に係る。

以下図面について説明すると、１は容器体であ
る。該容器体は口部２に上記自動注出装置３を有
するものである。該容器体は、横断面形状を長方
形状とするもので、底壁４も長方形状をなす。容
器体倒立状態において、底壁の長手方向における
一方端部は、底壁他部に対して隆起部４ａに形成
させる。又該隆起部に近接する底壁他部部分から
は上部外周に突条５を有する円形突条部６を起立
させる。該円形突出部と隆起部との各上面は、容
器中心軸線と直交する平面上に位置させておく。
隆起部を有しない側の容器体側壁の上部、つまり
容器体正立状態での側壁の下部は、上向き段部７
を介して容器体内方への入込み壁部８に形成させ
るとよく、該壁部中間には上下方向にストツパー
としての突条９が設けてある。

上記容器体には吊下げ部材１０を装着させる。
該部材は、一端に透孔１１を穿設させた水平板部
１２を有し、該水平板部の他端には垂直に係合板
部１３を付設させたものである。該係合板部は、
下部１３ａを水平板部から垂下させ、又上部１３
ｂを水平板部から起立させたものである。その透
孔１１内へ円形突出部を突条５下面へ透孔周縁を
係合させて、かつ回動可能に嵌合させ、水平板部
下面を容器体底壁の非隆起部４ｂ上面へ当接さ
せ、更に係合板部の下部１３ａを、該下部側に位
置する容器体側壁に当接させて係合させる。スト
ツパーとしての突条９を設けた場合は、係合板部
の下部内面に対応する凹条を設けて該凹条内に突
条９が嵌合されるよう設ける。該状態で係合板部
上部の上端面は円形突出部および隆起部の上端面
と同一平面上に位置させる。

第３図が示すように、吊下げ部材１０は円形突
出部６を中心として回動可能とし、約90度回動さ
せた状態で、係合板部１３と底壁長手方向側で係
合板部に対向する側壁１ａとの間には適当巾の、
つまり容器体を吊下げるべきタンク側壁の厚さと
ほゞ同一の間隙が形成されるよう設けておく。

既述容器体および吊下げ具は、共に適宜合成樹
脂材で成形する。

本案は上記構成とするもので、輸送時には係合
板部の下部を容器体側壁に係合させた状態で輸送
できるから、容器体に吊下げ具を装着させた状態
で輸送しても吊下げ具が邪魔となることがなく、
又該状態では、係合板部と隆起部と円形突出部と
の各上面が容器体の中心軸線と直交する平面上に
位置させてあるから、容器体底壁には非隆起部が
あるに拘らず、支障なく正立させることが出来、
タンクに対する容器体吊下げに際しては吊下げ具
を回動させ、係合板部と容器体側壁との間の隙間
内にタンク側壁を嵌合させることで容易に吊下げ
が出来、構造も簡易であつて、廉価に製作するこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を有する容器を、要部を断面
とし、かつ倒立状態で示す正面図、第２図は本案
装置の分解斜視図、第３図は容器体に対して吊下
げ具を約90度回動させた状態を示す容器の底面図
である。 １……容器体、１０……吊下げ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 倒立状態において、長方形状とした底壁４の長
   手方向における一方端部を、底壁他部に対して隆
   起部４ａに形成させると共に、該隆起部に近接す
   る底壁他部部分からは上部外周に突条５を有する
   円形突出部６を起立させた容器体１と、水平板部
   １２の一方端部に穿設させた透孔１１内へ、上記
   円形突出部６を、突条下面へ透孔周縁を係合させ
   て、かつ回動可能に嵌合させ、又水平板部１２下
   面を容器体底壁の非隆起部上面へ当接させて位置
   させ、透孔１１を有しない側の他方端面には、下
   部を垂設させると共に上部を起立させて係合板部
   １３を付設させ、該係合板部の下部を該下部側に
   位置する容器体側壁に当接させて係合させ、係合
   板部と上記容器体の隆起部および円形突出部の各
   上面を容器体の中心軸線と直交する平面上に位置
   させた吊下げ部材１０とからなり、又吊下げ部材
   を円形突出部を中心として約90度回動させること
   で、係合板部と底壁長手方向側で係合板部に対向
   する側壁１ａとの間に、適当巾の間隙が形成可能
   に形成させたことを特徴とする容器吊下げ装置。