JPS6139009Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、水洗トイレの水槽に吊下げて使用さ
れる水洗トイレ用芳香液分配容器に適用して最適
な、容器の取付装置に関するもので、容器本体と
これに着脱自在に取付けられる取付具とから構成
され、使用時において取付具が本体に取付位置調
節可能に取付けられる、取扱いが容易で、且つ構
造の簡単な、容器の取付装置を提供するものであ
る。

即ち、本考案の容器の取付装置は、容器本体及
び取付具から成り、上記取付具は、上記容器本体
に着脱自在に取付けられる取付部と該取付部に連
設され使用時に上記本体を所定位置に保持する保
持部とからなり、上記容器本体の一側面部には上
記取付具の取付部を上方から着脱自在に嵌合させ
る収納部が設けられており、上記取付部の表面又
は裏面には凹凸部が設けられており、上記収納部
には、上記取付部の嵌合時に上記取付部の凹凸部
と係合する凹凸部が上記取付部の表面又は裏面に
対応する面に設けられていることを特徴とするも
のである。

以下、上記特徴をもつてなる本考案の容器の取
付装置を図面に示す一実施例について説明する。

図面において、１は水洗トイレ用芳香液分配容
器等の容器本体、２は容器本体１に着脱自在に取
付けられる取付具であり、これら容器本体１及び
取付具２は合成樹脂でつくられている。取付具２
は、保持部３と取付部４とを連設して形成してあ
る。即ち、保持部３は、水平板と該水平板の一縁
に垂下させて一体的に設けた鉛直板とからなり、
取付部４は、斯る水平板の他縁に垂下させて一体
的に設けた鉛直板からなる。そして、取付部４の
内面（裏面）には、凹凸部４′を形成してある。

一方、容器本体１の一側面部には取付具２の取
付部４を上方から着脱自在に嵌合させる収納部５
と保持部３を不使用時に収納する保持部用収納部
６とを設けてある。収納部５は、取付部の４嵌合
時に取付部４の凹凸部４′と係合する凹凸部３′を
取付部４の裏面に対応する面に設けたもので、具
体的には、容器本体１の一側面に縦凹溝部７を形
成し、該縦凹溝部７の奥側壁部７ａから間隙をあ
けて上記縦凹溝部７の開放部７ｂ間に係合部材
８，８を横架固定し、且つ該係合部材８，８の裏
面に、上記取付部４の凹凸面４′に係合する凹凸
部８′，８′を形成して構成されている。収納部５
についてさらに詳細に説明すると、係合部材８，
８は、縦凹溝部７に直交させて縦凹溝部よりも浅
く設けた横凹溝部に、嵌合されて超音波接着で固
定されている。又縦凹溝部７の長さは取付部４の
長さよりも若干長くなされており、その巾も取付
部４の巾よりも若干広くなされている。そして、
係合部８と縦凹溝部７の奥側壁部７ａとの間隔
は、第３図においては取付部４の厚さと等しく示
されているが、実際は取付部４の厚さよりも若干
広くなされている。

上記収納部５に連続させて容器本体１に設けら
れた保持部用収納部６は、容器本体１の上面及び
反対側側面部に亘る凹溝部で構成されており、そ
の巾、深さ、及び長さは保持部３よりも若干大き
くなしてあり、保持部３の表面部を容器本体１の
表面部に一致させて第１図の如く保持部３を収納
できるような大きさになしてある。

尚、その他図面中９は、芳香液溶出部である。

次に上述の容器の取付装置の使用状態について
説明すると、容器本体１を水洗トイレの水槽に所
定高さで保持させて芳香液溶出部９より水槽中に
芳香液を溶出させる場合は、第２図に示す如く保
持部３を容器本体１に突出させて取付具２の取付
部４を容器本体１の収納部５に収納すれば良い。
取付部４の収納部５への収納は、縦凹溝部７の奥
側壁部７ａに沿つて、取付部４の下端部を、縦凹
溝部７及び係合部材で囲んだ間隙に通過させ、凹
凸部４′，８′を互いに係合することにより行なわ
れ、その際、第３図の如く所望の高さに取付具４
を容器本体１に調節固定することが可能である。
従つて、Ｌ字形をなした保持部３を水槽の上端部
に引掛けて、種々の水槽、液高に応じて芳香液溶
出部９を常に水没させておくことが可能である。

一方、取付具２及至容器本体１の不使用時、特
に上記使用前の輸送時等の流通時においては、第
１図に示す如く、第２図とは取付具２を逆向きに
して、取付具２を、その取付部４を収納部５に、
又その保持部３を保持部用収納部６にそれぞれ嵌
合して容器本体１に収納すれば良く、この状態で
は前述の如く特に保持部３の表面部が容器本体１
の表面部が一致するので、取付具２はコンパクト
に収納され、便利である。

尚、収納部５の形態等は、実施例に限定される
ものではなく、種々変更可能である。例えば、実
施例とは逆に取付部４の表面に凹凸部４′を設
け、収納部５におけるこれと対応する面に凹凸部
８′を設けることができる。

叙上の如く、本考案の容器の取付装置は、水洗
トイレ用芳香液分配容器に適用して最適なもので
あつて、取扱いが容易で構造も極めて簡単であ
り、使用時において取付具を容器本体に取付位置
調節可能に取付けることができるので容器本体を
所定高さに取付けることができ、又不使用時、例
えば輸送時においては実施例の如く取付具を突出
させることなく容器本体に収納することもでき、
その実用的価値が極めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の容器の取付装置の一実施例を示
すもので、第１図はその不使用時における斜視
図、第２図はその使用時における斜視図、第３図
はその要部の縦断面図である。 １……容器本体、２……取付具、３……保持
部、４……取付部、４′……凹凸部、５……収納
部、６……保持部用収納部、７……縦凹溝部、７
ａ……奥側壁部、７ｂ……開放部、８……係合部
材、８′……凹凸部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 容器本体及び取付具から成る容器の取付装置
   において、上記取付具は、上記容器本体に着脱
   自在に取付けられる取付部と該取付部に連設さ
   れ使用時に上記本体を所定位置に保持する保持
   部とからなり、上記容器本体の一側面部には上
   記取付具の取付部を上方から着脱自在に嵌合さ
   せる収納部が設けられており、上記取付部の表
   面又は裏面には凹凸部が設けられており、上記
   収納部には、上記取付部の嵌合時に上記取付部
   の凹凸部と係合する凹凸部が上記取付部の表面
   又は裏面に対応する面に設けられている、容器
   の取付装置。 (2) 上記保持部が水平板と該水平板の一縁に垂下
   させて一体的に設けた鉛直板とからなり、上記
   取付部が上記水平板の他縁に垂下させて一体的
   に設けた鉛直板からなる、実用新案登録請求の
   範囲第(1)項記載の容器の取付装置。 (3) 上記収納部は、上記容器本体の一側面に形成
   した縦凹溝部と、該縦凹溝部の奥側壁部から間
   隔をあけて上記縦凹溝部の開放部間に横架固定
   した係合部材とからなり、上記係合部材の裏面
   に上記凹凸部が設けられている、実用新案登録
   請求の範囲第(1)項記載の容器の取付装置。 (4) 上記収納部に連続させて、上記容器本体の上
   面部及び反対側側面部に亘り、凹溝部で形成し
   た保持部用収納部を設け、上記収納部及び上記
   保持部用収納部に亘り上記取付具を不使用時に
   収納しうるようになしてある、実用新案登録請
   求の範囲第(1)項記載の容器の取付装置。