JPS627545A - アセチレン重合体とチオフエン重合体との複合体 - Google Patents

アセチレン重合体とチオフエン重合体との複合体

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JPS627545A
JPS627545A JP60147959A JP14795985A JPS627545A JP S627545 A JPS627545 A JP S627545A JP 60147959 A JP60147959 A JP 60147959A JP 14795985 A JP14795985 A JP 14795985A JP S627545 A JPS627545 A JP S627545A
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polymer
acetylene
thiophene
acetylene polymer
composite
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JP60147959A
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清人 大塚
長田 司郎
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は未ドープアセチレン重合体を陽極として支持電
解質存在下でチオフェンあるいは置換チオフェンを電気
化学的に重合してなる複合体に関し、アセチレン重合体
の酸化安定性と化学的安定性を改良することを目的とす
る。
〔従来の技術〕
アセチレン重合体はその電気伝導度が半導体領域にある
ことにより電気・電子材料として有用である。特に該ア
セチレン重合体はI2.C2,BrちBFs。
Bcts、 IBr、 AaFs、 5bFs、 PF
6等の如き電子受容性化合物(アクセプター)またはN
a、 K、 Li @の如き電子供与性化合物(ドナー
)を化学的にドーピングすることによって電気伝導度を
広い範囲にわたって自由にコントロールできる。
また前記の化学的ドーピング以外の手法として   ゛
電気化学的ドーピング法もすでに提案されている〔シエ
イーシー場ニス・ケミカルφコはユニケーyヨン(J、
 C1S、 Chem、Commu、)1981% 3
17頁〕。この手法は該アセチレン重合体にα04−、
     ′BF4− PF6−、  等の如きアニオ
ンまたはR4N”(R:アルキル基)の如きカチオンを
電気化学的にドーグしp型またはn型のアセチレン重合
体を得る方法である。
しかしながら、このように有用なアセチレン重合体は酸
素によって容易に酸化劣化を受けるという欠点を有して
いた。この欠点のために該アセチレン重合体の取シ扱い
は困難であってまた高価な装置も必要であった。
更に電気化学的に上記の如きアニオンあるいは   :
カチオンをドープする場合、これらのドーパントの反応
性(アニオンの場合には酸化力)が該アセチレン重合体
の化学的安定性よりも高いために、該アセチレン重合体
が劣化することなくドープできるドーパントの量はアセ
チレン重合体の繰シ返し単位CH1モル当シ高々2.5
〜6モルチであつも該アセチレン重合体の化学的安定性
を向上させアセチレン重合体が劣化することなくドープ
できるドーパントの童を向上させることはアセチレン重
合体を電極に用いた二次電池のエネルギー密度を高めた
シ、あるいはアセチレン重合体にドーパントをドープし
て得られる各種の電気・電子材料を製造する点からも、
!賛な課題であった。
アセチレン重合体の酸化安定性と化学的安定性を改良す
る試みもしばしば行われている。
(1)を導性扁分子の素面をスルトンあるいはスルホン
酸(fHlハフ’ロパンスルトン)テコートシタもの(
米国特許願第556,739号)。
(2)電導性高分子をあらかじめアクセプターでドープ
し、それをチオフエ/あるいはビロールの溶液あるいは
蒸気にさらすことによって作製される、電導性高分子の
表面をアクセプターをドープした′d14性高分子とチ
オフェン、ビロール、アズレンあるいはアニリンの重合
体によってコートした構造のもの(米国特許第4.47
2,488号)。
(8)  アセチレン重合体にフッ素ガスによってフッ
素ドープを行ったもの(特願昭59−247469号)
(4)  アセチレン重合体にフッ累アニオンを電気化
学的にドープしたもの(特願@60−104734号)
(6)  アクセプターをドープしたアセチレン重合体
素面においてビロールを電解重合させたもの(特開昭5
9−8723号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の方法が提案されているが、(1)の方法を用いた
場合にはアセチレン重合体の酸化安定性と化学的安定性
は実用上十分なものではなかった。また(2)または(
6)の方法を用いた場合にはアセチレン重合体を酸化力
の強いアクセプター(α04 、 PFa 。
BF4 、等)によってあらかじめ数モルチの程度まで
ドーピング処理を施さねばならなかった。そして上記の
反応の後にあらかじめドープしたドーパントを除こうと
しても数モルチが残留してしまい、このためにアセチレ
ン重合体が本来有する有用な性能が低下した。それ故上
記の方法で処理したアセチレン重合体の用途も限定され
るという欠点があった。
而して本発明の目的は、アセチレン重合体が本来有する
電気・電子材料としての高い有用性を失うことなく、さ
らに酸化安定性と化学的安定性が大幅に改良されたアセ
チレン重合体を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記の目的に鑑みて鋭意研究したところ、
支持電解質存在下でアセチレン重合体をドープせずに陽
極としてチオフェンあるいは置換チオフェンを電気化学
的に重合することによって得られる複合体はアセチレン
重合体が本来有する有用な特性を失うことなく著しく酸
化安定性および化学的安定性が向上することを認め本発
明に至った。
本発明において用いられるアセチレン重合体はアクセプ
ターによるドーピング処理を行わないものである事は重
要である0 アセチレン重合体にアクセプター(α04 、 BF4
等)を多盪にドープしたものの表面において、チオフェ
ン、ビロール、アニリン等の複素環あるいは芳香族化合
物を重合させることはすでに知られている(米国特許第
4.472,488号)。これは重合触媒となるアクセ
プターをドープしたアセチレン重合体を上記七ツマ−の
蒸気にさらすことによって、あるいは上記モノマーを含
む溶液に浸すことによって行うことができる。この場合
にはアクセプターは重合の開始点となるために存在は不
可欠なものであった。また使用するアクセプターも電子
吸引性の強いものを用いる必要があった。そして反応終
了の後にあらかじめドープしたアクセプターを除こうと
しても数モルー〇濃度のアクセプターが残留してしまう
ためにこれが後に使用する場合に物性に悪形書をおよほ
してしまうという欠点があった。
我々は上記の欠点を改良するためにあらかじめアクセプ
タードープを行vない(未ドープ)アセチレン重合体を
用い−C各種の蚊素塊化合物重合体あるいは芳香族化合
物重合体とアセチレン重合体との複合体の検討を行った
。その結果、未ドープのアセチレン重合体を用いた場合
において得られた特定のり合体は形態が安定であシ従来
のものと比較し、格段に優れた酸化安定性と化学的安定
性を示し、またアセチレン重合体が本来有する特性を損
うことはなかった。
また上記方法はあらかじめアクセプタードープを行う必
要かないために、作業工程が大幅に短縮された。このた
め従来の方法においてはドープ時間も含めて反応には数
十分以上の時間が必要であったが、本発明の方法では反
応に必要な時間は数分から数十分と短縮された。
未ドープのアセチレン重合体を陽極として電解重合によ
って複合体を得ようとする場合には、アセチレン重合体
の電気伝導度が低いために安定な複合体を得ることがで
きる反応系はチオフェンあるいは置換チオフェンを用い
た場合に限られた。
ビロールあるいは置換ビロールを用いた場合には陽極側
で生成したビロール重合体がアセチレン重合体式面に付
着することができず微粒子の状態で次々に脱落してしま
うために、反応浴液が深青色に着色する様子がうかがえ
た。また他のモノマーを用いた場合でもアセチレン重合
体光面からtS重合によって生成した重合体が次々に脱
落するものが多かった。チオフェンあるいは置換チオフ
ェンを用いた場合には反応中に重合体の脱落による溶液
の着色はなかった。
未ドープアセチレン重合体を陽極として電N重合によっ
て複合体を得ようとする場合には電解型   □合によ
って生ずる重合体とアセチレン重合体との   □親和
性のようなものが非常にi要な要素になると思われ、ま
た得られたものの物性の測定を行ったところ、例えば過
塩素酸イオンの電気化学的ドーピングに対する試験では
チオフェンあるいは置換チオフェンを用いて合成した複
合体は格段に化学的安定性能が向上していたが、反応中
にT8液の着色が観察されたもの(ビロールを用いて合
成した複合体)はかえって性能が低下する傾向にあつ九
本発明において得られる複合体の電導塵は一般的には1
0 Ω α 程度であるが、これにさらにヨウ素ドーピ
ングを行った場合には電導塵は300Ωα 程度に達す
る。この値はアセチレン重合体にヨウ素ドーピングを行
った場合の到達電導層(100〜800Ωc1n)よシ
低いがチオフェン重合体にヨウ素ドーピングを行った場
合の値(10”−”〜10ΩcIL)よりはるかに大き
い。このことは本発明で得られたものがアセチレン重合
体の表面が単にチオフェン重合体で被覆されたものでな
いことを示している。本発明で得られたものの詳細な構
造については不明であるが、名称としては複合体と呼ぶ
のが適当と考え、本文においてもその言葉を用いた。
本発明において用いられるアセチレン重合体は従来公知
の方法(列えば特開昭58−42625号あるいは特公
昭48−32581号)にょシ得られたアセチレン重合
体がそのまま使用される。これらの重合体はドーピング
処理を行った場合に電導塵が二桁以上上昇する程度に共
役系が延びている重合   □体である。また形状は粉
末状、繊維状、フィルム状、ゲル状、塊状等いずれの形
状のものでもよい。  :未・ドープのアセチレン重合
体をハロゲンおよび   □i□五フッ化ヒ素等のアク
セプターでドープした場合にはドーパント濃度が2〜3
モル−〇所まで電気伝導度は急激に増加し、それ以上で
ははtYf!和す、6 j & 、、iirより、□い
、。ア第54h”、フイ  じト ジカ# −v p −(Appl、Phys、 Let
t、 ) 33巻、18    (頁(,9□8年)〕
。お。時。アセチレン重合体。  ル 活性化エネルギーも2〜3%clドーパントa度ま  
 弘で急激に減少し、それ以上の濃度ではほぼ一定の値
を示すこともすでに知られている〔ジャーナル   □
″・オプ・ケミカル・フィジックス(J、Chem、 
Phys、)   ’69巻、5098頁(1978年
)〕。この活性化エネ   ′ルギーの小さい領域が金
属領域である。
本発明において用いられる実質的に未ドープアセチレン
重合体とは電気伝導度が絶縁体から半導  1体領域に
あるものであって、金属領域にあるもの  ゛は含まな
い。
本発明において用いられるアセチレン重合体は未ドープ
状態のものが最も好ましいが、電気伝導度が絶縁体から
半専体までの領域ならばドープを行ってもよい。しかし
ドープ麓を上げることは好ましくなく、ドープ菫が増大
するに従い複合体の性能は低下する傾向にある。
本発明において複合体中に含有されるチオフェン重合体
あるいは置換チオフェン重合体の含有量に制限はないが
、アセチレン重合体あたJ1wt%C*t96)〜20
0 wt%にするのが良い。よシ好ましくは3wt%〜
l OQ wt%の範囲が良く、特に好ましくは5 w
tチ〜50Wt*の範囲がよい。該チオフェア重合体あ
るいは置換チオフェン重合体の含有量を必要以上に増大
させると酸化安定性は向上するがヨウ累ドーピングを行
った場合の到達電気伝導度が低下し、アセチレン重合体
の本来有する特性が低下する傾向が生じる。含有量が5
 wt%〜50 wt%の範囲にある場合にはアセチレ
ン重合体の本来の特性が低下することなく顕著な酸化安
定性と化学的安定性を有する複合体が得られる。
本発明において用いられるチオフェンま喪は置換チオフ
ェン(以下チオフェン類という)としては、チオフェン
自体及びチオフェン骨格の任意の位置(好ましくは3.
4位の位置)が任意の置換基で置換され九チオフェンで
ある。該置換基を例示するとメチル、エチル等の炭素数
が4個までの低級アルキル基、メトキシ、エトキク等の
炭素数が4個までの低級アルコキシ基、ハロゲン、カル
ボキシル基、複素環、芳香環が挙げられる。また置換基
数は2個以上でもよい。チオフェン類はダイマー或はオ
リゴi−の形態を取っていてもよい。
具体的な化合物を列挙すると次のものが挙げられる。3
−メチルチオフェン等のモノアルキルチオ7エン、3,
4−ジメチルチオフェン等のジアルキルチオフェン、3
−ブロモチオフェンまたハ3゜4−ジブロモチオフェン
等のモノまたはジハロゲン化チオフェン、3−メトキシ
チオフェンま九は3.4−ジメトキシチオ7二ン等のモ
ノまたはジアルコキシチオフェン、2.2−ビチオフェ
ン等のチオフェンのダイマーまたはオリゴマーまたはイ
ンチアナフテン寺の芳香環または複素環で直接置換され
た化合物である。これらの七ツマ−は単独であるいは混
合して用いてもよい。
本発明の複合体を製造する際には置換されていないチオ
フェンが特に有利であるが、3位が炭素原子で11!換
されたモノアルキルチオフェン、特にアルキル基中に1
〜3 Iffの炭素原子を有するもの、あるいハ3,4
−ジアルキルチオフェン、3−ブロモチオフェン、3−
メトキシチオフェン、3.4−ジメトキシチオフェン、
2.i−ビチオフェンモ有利である。
電解重合に基づくアセチレン重合体とチオフェン類重合
体との複合体の合成には、陽極として未ドープのアセチ
レン重合体を用いる以外は電解重合によってチオフェア
重合体を得る従来公知の手法がそのまま採用される〔ジ
ャーナル・オプ・フィジカル・り6ストリー(J 、P
hys、Chem、)1983年、87巻%1459〜
1463頁〕。
即ち支持電解質としては一価金属イオン(Li”。
K”  Na”  Rb”、Ag” 等) 1 タハy
−) ニア yル*ルyンモニウムイオンとルイス酸イ
オン(BF4− 、PF6−。
AaFs″″、α04−等)から成る塩を6媒(アセト
ニトリル、ベンゾニトリル、フロピレンカーボネート、
ジメチルフォルムアミド、テトラハイドロフラン、ニト
ロベンゼン等) K O,1へ1モル/l程に溶かした
溶液が用いられる。重合しようとするモノマーであるチ
オフェン類は0.01〜1モル/lの儂度で混入される
。この除塩は市販のものを熱安定性を考慮して80℃〜
160℃での真空加熱脱気を20時間以上行ったものを
用いるのがよい。またモノマーおよびM媒は加熱蒸留あ
るいは真空加P8蒸留を行った後に更に真空ラインを用
いて減圧蒸留を行ったものを使用するのがよい。このよ
うな方法で精製、乾燥、脱気した電解液を用いて合成し
た複合体は米粒製の電解液を用いて得られるものよりド
ーピング特性等の?S気的特性が渣れている。
重合中における水又は酸素の存在は複合体の性質を低下
させる。
アセチレン重合体を不活性金属の白金板またはニッケル
板等の陽極板上に固定することによシ陽極を構成する。
アセチレン重合体の面積は陽極板の面積と同等のものを
用いるのがよい0陰極側も白金板が良いがニッケル板で
もよい。
セルの構造は通常の電解重合に使用する構造のものをそ
のまま用いてよい。空気中の酸素や水分の影響を避ける
ためにアルゴンガス雰吐気のドライボックス中で反応を
行うのがよいが、アルゴン置俣を行ったセル中で反応を
行ってもよ齢。電解重合用の電源は電圧O〜士SOV、
電流は0〜I八程への定電圧電源か定電流電源を用いる
0複合体中に含有される電解重合に基づくチオフェン類
重合体の含有量の調節は流れた電荷量の調節によって行
うことができる。好ましい電流量はアセチレン重合体1
dあたり1〜10mAである。電流を一定にした場合に
は通電電荷量は時間に比的するため電圧印加時間を調節
することによってチオフェン類重合体の重合量を調節で
きる。好ましい複合体が得られる条件は電流量をアセチ
レン重合体1−あたり3〜6 m Aとし電圧印加時間
を数分以上20分以下にした場合である。
印加する電圧はモノマー、支持奄解貞、溶媒の種類によ
って異なるが1通常2〜20Vの範囲がよい。電解1合
時の温度は一40℃〜30°Cの間がよく、唇に好まし
くは一40℃〜5℃の範囲である0所望のチオフェンM
重合体の含有差に遵した後に電圧の印加を止め、陽極と
#i極とを30分〜20時間程度短絡する0そして得ら
れた複合体を電解液中より准り出し真空乾1N!七行う
。*m重合に使用した溶媒がニトロベンゼン、プロピレ
ンカーボネート等の?4沸点浴媒の場合には覆合体に付
着した溶媒をアセトニトリル、メタノール、ヘキサン等
の低沸点溶媒によって洗い流した後に真空乾燥を行うと
よい。得られる重合体の′a気伝4には1O−40−I
 C,−1〜10−10−1.A−1である。
両極と陰極とを短絡することなく電圧印加の停止直後に
複合体を電解液中より取9出した場合には電気伝導度が
誦い(10−”Ω−’ Cl1−” % 102Q−’
 cm−” )複合体が得られる。
本発明においては電解重合時のモノマーとしてチオフェ
ン類が存在することが本質的である。チオフェア類が存
在しなければ本発明の効果は得られない。
不発明の複合体は未ドープのアセチレン重合体を陽極と
してチオフェン類を電気化学的に重合することによって
得られるが、本発明の効果を損なわない範囲で他の電解
重合を行うモノマーとチオフェン類を混合して用いても
よい。この場合に併用されるモノマーとしてはピロール
および置換ピロールあるいは芳香族化合物等があげられ
る。電解重合条件はチオフェア類の場合と同じ反応条件
を用いることができる。
本発明に基づき製造された複合体はそのままで或は電気
伝導度を所望の値にするために各種のドナーやアクセプ
ターをドープした後必要な後加工を施すことによシ種々
の電気・電子材料としてM用である0し1jえば電極、
スイッチ、二次電池の電極活物質、太陽電池、半導体素
子、電気伝導体として使用することができる。特に不発
明の方法によって得られる該複合体は従来のアセチレン
重合体の有用な特性を生かしたまま、従来のアセチレン
重合体の芙用上の大きな煩所である酸化簀に性と化学的
安定性の悪さが大輪に改良されている。
〔実施例〕
以下実施例によシネ発明をより具体的に説明する0 参考例1 〔アセチレン重合体膜の合成〕 高純度アルゴン雰囲気下で200 mlのガラス製反応
容器に20.0mのトルエンに溶解させた3、4d(1
0、Oミリモル)のチタニウムテトラブトキサイドを加
え一78℃に冷却゛した後に攪拌しながら3.8g/(
28,1ミリモル)のトリエチルアルミニウムを加えて
反応させた。反応容器を室温において1時間放置するこ
とによって触媒溶液を熟成させた。次いでこの反応容器
をドライアイス−メタノール寒剤で一78℃に冷却し、
系中の高純度アルゴンガスを真空ポンプで排気した。
反応容器を強く回転させて触媒溶液を反応容器の内壁に
均一に付着させ九後、反応容器を−78℃の温度に保ち
静止させた状態で直ちに1気圧の圧力の精製アセチレン
ガスを導入して重合を開始した。重合開始と同時に反応
容器の内壁に金属光沢を有するアセチレン重合体が析出
した。その後アセチレン重合体をおよそ1気圧に保ちつ
つ10分間重合を行った後未反応の7セテレンを真空ポ
ンプで排気し重合を停止した。高純度アルゴン雰囲気下
で残存り媒溶液を注射器で除去した後精製トルエン30
WI!で20回洗浄を操り返し、次いで室温で真空乾燥
した。
、−*媒溶液がガラス製の反応器内壁に付着した部分に
その部分と面積が等しく厚さが150μmでシス含量が
98チのアセチレン重合体嘆が得られたQ このアセチレン重合体膜の電気伝導度をアセチレン正合
体1漠の表・裏画面に金属金を蒸着することによって電
極を取り付け、測定した。電気伝導度は25℃の温度に
おいてlXl0−’Ω−1α−1であった。またこれに
ヨウ素ドープを行ったところ電気伝導度は7800−1
cIn″−Itで上昇した。
実施例1 〔アセチレン重合体とチオフェン重合体との複合体の合
成〕 参考レリ1で合成したアセチレン重合体膜より、幅が1
.5cm長さが51の小片を切シ出した0この小片の重
量は0.0440Fであった。電解液としてハチドラフ
ルオロはう酸テトラノル々ルプチルア<モニタA : 
((CH3) (CF(2)3:14NBF4ノo、 
1−r−ル/!のアセトニトリル溶液50dを用いた。
テトラフルオロはう酸テトラノルマルブチルアンモニウ
ムは140℃にて20時間真空乾燥を行ったものを用い
た。またアセトニトリルは常圧で2回蒸留を行った後に
さらに真空4留を行ったものを用いた0モノマーにはチ
オフェンを用いた。チオフェンは蒸留等の操作によって
精製した。電解液中でのモノマ一端層は0.3モル/l
とした。1走実験は高純度アルゴン下で行った。
アセチレン重合体膜の上記小片は白金線によりリードさ
れた白金板に取り付けられ陽極とされた。   ゛白金
板の大きさはアセチレン重合体の小片と同面情とした。
一方陰極には白金線によシリードされた白金板が用いら
れた。陽極側と陰グτiffを篭*p液中に浸した後に
系内を数秒間減圧し、高純度アルゴンガスによる置換を
行った。この操作を数回繰buし、アセチレン重合体膜
中に存在する気泡の脱気を行った。
系内の@度を4℃に保ち、電圧4.OV、電流27?M
Aの条件で1[解液を攪拌しながら7分間通電した。そ
の後陽極と陰極をショートし2時間放置した。得られた
アセチレン重合体とチオフェン重合体との複合体を電解
液中より取り出し室温で10時間真空乾燥を行った。
得られた複合体の重量は0.05425’であって、も
とのアセチレン重合体膜に対し23 wt%増加してい
た。また元素分析から求めた複合体の組成は(CH)x
 (C4H2S )on3xであった。
複合体の電気伝導度は2 X I 0−2Q−’ cm
−’であって、これにさらにヨウ素ドーピングを行った
ところ電気伝導度は320Ω−’Cm7’まで上昇した
。電気伝導& ノ測定12フィルムを白金線にカーボン
ペースト握 によって接着し2点法か4点法(44針法)によって行
った。試料の電気伝導度がl X 10−2Ω−ICf
fi−1以上の場合には4点法を用いそn以下の場合に
は2点法を用いた。
チオフェン類の種類、篭屏實、浴媒、′−圧、電流、電
圧印加時間等の電解条件を変更した以外は実施ガ1JI
e同様にしてイ」々の条件で電解東金を行い重合体を得
た。反応条件をplに示し、得られた複合体の電気的性
質2よび組成を技2に示した。
以下余白 表2 組成および電気伝導度 比較例1 〔アセチレン重合体を陽極としたピロールの電解重合〕 電解液中の七ツマ−をピロールとしモノマー濃度を0.
3モル/lとした。これ以外は実施%J 1と同様にし
て複合体の合成を試みた。
系内の温度を4℃に保ち電圧を4.OV印カロした。
この時に流れた電流は26mAであった。電圧印加直後
よシ陽極のポリアセチレン重合体膜上より深青色の微粒
子の沈殿物が生成した。これが溶液内に拡散し九ために
電解液は深青色に着色した。
この沈殿物は重合したピロールがアセチレン重合体膜上
よシ脱落したものと思われた。アセチレン重合体とチオ
フェン重合体の複合体の合成時にはこのような電解液の
着色は起こらず電解液は透明であった。
両極をショートした後に試料を取シ出した。処理後のア
セチレン重合体の重量はもとのアセチレン重合体に対し
12wt%増加していた。この膜の電気伝導度は3 X
 10−4Ω−1i1であったがこれにヨウ素ドーピン
グを行ったところ電気伝導度は2900m まで上昇し
た。
比較例2 〔アクセプタードープアセチレン重合体を陽極としたチ
オフェンの電解重合〕 モノマーを添加しないこと以外は実施例1と同様にして
アクセプタードープのための系を調整した0 次いで系内の温度を4℃に保ち電圧を4.Ov印加する
ことによりアクセプターをドープした。この時に流れた
電流は24mAであったが、電圧の印加を20分間続け
たところ電流は15mAまで低下した。続いてチオフェ
ンを0.3モル/lの濃度ま  □で系内に添加したと
ころ、電流は28mAまで増加  □(、:、:o)丁
:二二富=::’ sit l料の重量はもとのアセチ
レン重合体に対し42%増加していた。
アセチレン重合体が酸化劣化を受けやすいことはよく知
られている。アセチレン重合体の酸化劣  □化特性を
次のように測定した。
参考例1で得られたアセチレン重合体膜をガラス容器に
入れ、脱気、真空にした後に純粋酸素1気圧を容器内に
入れた。そして25°Cの温度で数時間から数十時間放
置した彼に試料を取り出し室  □温においてヨウ素ド
ープを行った。なおヨウ素ド−プを行った場合の到達電
気伝導度の測定を次のように行った0試料を密閉ガラス
容器(X空ライン)の中に入れ容器内をlXl0−3■
H2の真空度になるまで排気した後に容器内にヨウ素の
蒸気(25℃におけるヨウ素の蒸気圧は0.3 wmH
f ’)を導入し一定時間放置後のヨウ素ドープ試料の
電気伝導度を4点法(四探針法)を用いて測定した。
なおヨウ素の蒸気雰囲気下における放置時間は電気伝導
度がほぼ飽和に達する時間に設定された。
アセチレン重合体膜の酸素中での放置時間とヨウ素ドー
プ後の到達電気伝導度の関係を表3に示した。またX線
回折法より求めたアセチレン重合体の結晶化度と酸素中
での放置時間の関係もあわせて示した。
表3(参考例)アセチレン重合体の酸化安定性注)電導
変死;数時間酸素にさらした後にさらにヨウ素ドープを
行った場合の到達電気伝導 度を酸素にさらす前の電気伝導度(こ の場合は780Ω−111)で割った値。
アセチレン重合体の到達電気伝導度は酸素にさらすこと
Kよって大きく低下したが、一方結晶化度はほとんど低
下しなかった。このことはアセチレン重合体の酸化劣化
は電気特性に最も顕著にあられれることを示している。
そしてアセチレン重合体は電気電子材料として用いられ
るために電気特性の劣化が問題となる。このため上記と
同様な手法を用いてアセチレン重合体とチオフェン類重
合体の複合体の酸化劣化特性を評価した0この結果を表
4に示した。
以下余白 表4における酸化後の到達電気伝導度の大きさの比較に
よりアセチレン重合体および複合体の酸化安定性の度合
を比較することができる。例えば20時間酸素にさらし
た後にヨウ素ドープを行った場合の到達電気伝導度が2
600−’a+w−’(電導変死で0.81)まで上昇
した複合体(実験番号2)は0.56Ω−’tylI−
’(電導変死で7.2 x 10−’) tでしか上昇
しないアセチレン重合体(参考例1)より格段に酸化安
定性が優れている。
表4に示されるようにアセチレン重合体とチオフェン類
重合体との複合体の酸化安定性は極めて優れていた。
〔化学的安定性試験〕
参考例1%実施例1、比較例1、比較例2で得られた試
料を用い、過塩素酸イオン(α04−)を電気化学的に
ドーピングし、アニオンに対する化学的安定性を試験し
た。化学的安定性が低い場合にはアセチレン重合体める
いは複合体の一部が酸化反応を受けて劣化し可逆的な過
塩素酸イオンの脱着ができなくなる。
実施例1で得られた複合体を用い、負極側に金属リチウ
ム、正極側に複合体を用いた二次電池を試作した。複合
体と金属リチウムはテフロンメンブランフィルタ−(ポ
アサイズ3μ)を介して両極に設置された。電解液には
グロピレンカーボネートに過塩素酸リチウムを1モル/
lの濃度で溶解させたものを40t/用いた。集電用の
電極として正負極とも白金メツシュを用いた。用いた複
合体の大きさは1wX1.5mでろって重量は11′q
であった。なお電池の作製はアルゴン雰囲気下で行った
この二次電池の定電流充放電特性を測定した。
1mA定シ流充電を60分間行った後に(α04−が複
合体に対して4.4モルチドープされる。複合体はすべ
てアセチレン重合体から成ると仮定した)1mA定電流
放電を行った。
複合体の繰り返し充放電1回目の充放電曲線を第1図に
示した。また充放電曲線から求めたエネルギー効率〔(
放電エネルギー)÷(充電エネルギー)〕と電荷効率〔
セル電圧が2vまでの範囲で取シ出せる電荷の割合:(
放電時においてセル電圧が2vまで低下する時間)÷(
充電時間)〕を表5に示した。また繰り返し回数が5回
目、10回目、20回目におけるエネルギー効率と電荷
効率も示した。
参考例1、比較例1、比較例2の試料についても同様な
条件で定電流充放電特性の測定を行った。
表5 充放電線シ返し回数とエネルギー効率および電荷
効率性)E;エネルギー効率(チ) C;電荷効率(%) 表中の“測定不可能”とは電極の劣化のために充放電が
行えなくなったという意味である。
第1図と表5に示すように本発明による複合体(実施例
1)は過塩素酸イオンのドープによって劣化することが
ほとんどなく他の比較例に比し、極めて良好な化学的安
定性を示していた。
〔発明の効果〕
本発明に従えばアセチレン重合体の本来布する特性を損
うことなく酸化安定性と化学的安定性が大幅に改良され
た複合体を極めて容易に作ることができる。更に本発明
で得られる複合体は形態が安定であり従来のアセチレン
重合体とまったく同。
様に取や扱うことができる。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  実質的に未ドープのアセチレン重合体を陽極として支
    持電解質存在下で、チオフェンあるいは置換チオフェン
    を電気化学的に重合してなる複合体。
JP60147959A 1985-07-04 1985-07-04 アセチレン重合体とチオフエン重合体との複合体 Pending JPS627545A (ja)

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