JPS6274951A - シ−ト用エチレン・プロピレンブロツク共重合体組成物 - Google Patents

シ−ト用エチレン・プロピレンブロツク共重合体組成物

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JPS6274951A
JPS6274951A JP21433485A JP21433485A JPS6274951A JP S6274951 A JPS6274951 A JP S6274951A JP 21433485 A JP21433485 A JP 21433485A JP 21433485 A JP21433485 A JP 21433485A JP S6274951 A JPS6274951 A JP S6274951A
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隆弘 岡
Katsumi Kumahara
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術の分野〕 本発明は、シート用エチレン・プロピレンブロック共重
合体組成物に関する。更に詳しくは、本・ 発明は特定
のチーグラー・ナツタ触媒を用いてエチレンとプロピレ
ンを3段階にプロ・ツク共重合させてなる高剛性、耐白
化性の該共重合体と熱可塑性エラストマーとを所定比率
で混合してなる該組成物に関する。
本発明の組成物は、シートに成形した際の割れが少ない
〔従来の技術〕
チーグラー・ナツタ触媒のような立体規則性触媒を用い
てプロピレンを重合させて得られる結晶性ポリプロピレ
ン(以下ポリプロピレン)は1、剛性、耐熱性等につい
ては優れた物性を有する。その反面、衝撃強度特に低温
における衝撃強度が低いという問題点があり、その点で
実用的範囲が制限されていた。この欠点を改良するため
、プロピレンにエチレン若しくは他のα−オレフィンを
ブロック共重合させる方法が数多く提案されているこの
ようにして得られたエチレン(若しくはα−オレフィン
)プロピレンブロック共重合体は、ポリプロピレンの優
れた特性である剛性、耐熱性等を著しくは損なわずに低
温耐衝撃性の優れたものである。
しかし、このような共重合体には、新たに発生した物性
上の欠点がある。該欠点とは、前述のブロック共重合体
からつくられた成形品を使用する際、該成形品に負荷さ
れる衝撃若しくは折曲げ力により、該負荷部分が容易に
白化するという欠点である。そしてこのように白化した
該成形品は、当然のことながら全く商品価値を失ってし
まう。
プロピレン・α−オレフィンブロック共重合体(以下ブ
ロック共重合体)のこのような欠点を重合触媒の面から
解決する方法として木発明者等は、先に特願昭58−1
38.349号の発明(特開昭80−28411号以下
先の発明という)を提案した。この発明は、公知のブロ
ック共重合体の白化問題をはC完全に解決したものであ
った。
しかしながら、先の発明のブロック共重合体からの成形
品であっても、特に限定された厳格な条件では、上述の
ものとは異る問題点の存在することが新に見出された。
その問題点とは、冬期または寒冷地で使用するシート製
缶量特に表面にシボ模様を付した該成形品の低温衝撃強
度がより高められた強度的要求に対しては不充分であり
、該成形品は、低温衝撃によってワレを生じる点である
すなわち、先の発明のブロック共重合体の用途として1
表面にシボ模様をつけたシートを製缶して用いる分野に
おいて、冬期、寒冷地での破損を防止するため低温衝撃
強度の一層の向上に関し、要望されている。
一般にプラスチック成形品にシボ模様が付加された場合
、ノツチ効果により、該成形品の低温衝撃強度は、著し
く低下することは知られている。
ところで先の発明のブロック共重合体からの製缶量につ
いては、先づ製造したシートを折り曲げ、該折曲げ面を
たたいて 180℃に曲げ合せたとき、表面平滑仕上品
では、0℃でも全く破損しないものが、シボ付きでは常
温(23℃)で亀裂が発生した。
〔発明の目的〕
本発明者等は、上述の問題を解決すべく研究した。その
結果、先の発明のブロック共重合体と熱可塑性エラスト
マーとを所定比率で配合した組成物とすることにより、
上述の問題点を解決できることを知見し1本発明に到達
した。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は、耐白
化性にすぐれ、同時に低温耐衝撃強度にもすぐれたシー
ト用エチレン・プロピレンブロック共重合体組成物を提
供することである。他の目的は、該組成物を成形して得
られる成形品殊にシートを提供することである。
〔発明の構成・効果〕
本発明は、下記(1)の主要構成と下記(2)の実施態
様的構成を有する。
(1)の下記「 」の方法で製造されてなるエチレン°
プロピレンブロック共玉合体■94〜98重埴%および 「有機アルミニウム化合物(L)若しくは有機アルミニ
ウム化合物(L)と電子供与体(A)との反応生成物(
P)を四塩化チタン(C)と反応させて得られる固体生
成物(Dに電子供与体(A)および電子供与体CB)を
反応させ、得られる固体生成物(II )を有機アルミ
ニウム化合物(L2)および芳香族カルボン酸エステル
(R)と組合わせ、該カルボン酸エステル(R)と固体
生成物(II )のモル比率R/II=0.2〜10.
0とした触媒を用い、水素の存在下にプロピレンとエチ
レンを次の3段階すなわち、■第1段階において、エチ
レン含有量0.5〜5.0重量%の共重合体を全含有量
の60〜90重−量%生成させ、つづいて、 ・、オ第2段階において、エチレン含有量85〜100
重量%の共重合体を全重合量の5〜17重量%生成させ
、つづいて ■第3段階においてエチレン含有量65〜80重量%の
共重合体を全重合量の6〜23重量%生成せしめる如く
共重合させる高剛性白化性エチレン・プロピレン共重合
体の製造方法。」 ◎熱可塑性エラストマー(■6〜2重量%からなるシー
ト用エチレン参プロピレンブロック共重合体組成物。
(2)熱可塑性エラストマー[F]としてエチレン・プ
ロピレン弾性共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体
若しくはスチレン・ブタジエン共重合体から選ばれた一
以上のものを使用する前記第(1)項に記載の組成物。
本発明の構成と効果につき以下に詳述する。
本発明に使用するエチレン・プロピレンブロック共重合
体は先の発明(特開昭eo−28411)が開示した方
法によって取得できる。具体的方法は下記のとおりであ
る。
本発明に係るブロック共重合体は、前述(1)のように
特定のチーグラーOナツタ触媒を用い、3段階のブロッ
ク共重合法によって製造する。
本発明に係るブロック共重合体の製造に使用する上述の
触媒の触媒成分である上述の固体生成物(II )に代
えて次の各種の三塩化チタンを使用しても本発明の目的
は達成できない。すなわち、それたの三塩化チタンとは
、四塩化チタンを金属アルミニウム若しくは水素で還元
し、またはこれらの還元物を粉砕して活性化したいわゆ
るA型、H型またはAA型若しくはHA型三塩化チタン
である。
さらには、塩化マグネシウムのような担体に四塩化チタ
ンを担持させ、または四塩化チタンを有機アルミニウム
化合物で還元後単に熱処理したものについても同様に本
発明の目的は達成できない。
本発明に係る前記触媒成分である固体生成物(II )
は1次のように製造する。まず、イ、有機アルミニウム
化合物(L)と四塩化チタン(C)を反応させるか、口
、前者と電子供与体(A)との反応生成物(P)を後者
と反応させて固体生成物(I)を製造する。口、の方法
については特開昭58−110707号の明細書に記載
されているが、次の通りである。
有機アルミニウム化合物(L)と電子供与体(A)との
反応は、溶媒(D)中で一20℃〜200℃、好まル〈
は−10℃〜 100℃で30秒〜5時間行う。(L)
(A)および(D)の添加順序に制限はなく、使用する
量比は、有機アルミニウム1モルに対し電子供与体0.
1〜8モル、好ましくは1〜4モル、溶媒0.5〜5文
、好ましくは0.5〜2文が適当である。溶媒としては
脂肪族炭化水素が好ましい、かくして反応生成物(P)
が得られる0反応生成物(P)は分離をしないで反応終
了後の液状態〔反応生成液(P)と言うことがある〕で
次の反応に供することができる。
反応生成物(P)と四塩化チタン(C)との反応は、0
〜200℃、好ましくは10〜90℃で5分〜8時間行
う。溶媒は用いない方が好ましいが、脂肪族または芳香
族炭化水素を用いることができる。
(P)、(C)および溶媒の混合は、任意の順で行えば
よく、全量の混合は5時間以内に終了するのが好ましく
、全量混合後、更に10〜80℃で8時間以内で反応を
継続して行うことが好ましい0反応に用いるそれぞれの
使用量は、四塩化チタン1モルに対し、溶媒は0〜3.
000m1 、反応生成物(P)は、(P)中のA1原
子数と四塩化チタン中のTi原子数の比(x+/li)
で0.05〜lO1好ましくは0.06〜0.2である
0反応終了後は濾別またはデカンテーションにより液状
部分を分離除去した後、さらに溶媒で洗浄を繰り返し、
得られた固体生成物(I)を、溶媒に懸濁状態のま一次
の工程に使用しても良く、更に乾燥して固形物として取
り出して使用しても良い。
次に固体生成物(1)と電子供与体(A)および電子受
容体(B)とを反応させる。この反応は溶媒を用いない
でも行う事ができるが、脂肪族炭化水素を用いる方が好
ましい結果が得られる。使用する量は、固体生成物(I
)100gに対して(A)10g〜1000g好ましく
は50g〜200g、(B)10g〜1000g好まし
くは20g〜500g、溶媒θ〜3000112好まし
くは 100〜100(lIlllである。これら3物
質または4物質は一1O℃〜40℃で30秒〜60分で
混合し、40℃〜 200℃、好ましくは50℃〜 1
00℃で30秒〜5時間反応させることが望ましい、固
体生成物(■)。
(A)、(B)および溶媒の混合順序に制限はない。
(A)と(B)は固体生成物(1)と混合する前に。
予め相互に反応させておいても良く、この場合は(A)
と(B)を10〜100℃で30分〜2時間反応させた
後、40℃以下に冷却したものを用いる。固体生成物 
(I)と(A)および(B)の反応終了後反応混合物は
濾別又はデカンテーションにより、液状部分を分離除去
し、さらに溶媒で洗浄を繰り返し、未反応液状原料を除
去することにより、固体生成物 (II)が得られる。
得られた固体生成物(II)は乾燥して固形物として取
り出すか、または溶媒に懸濁状態のまへで次の使用に供
せられる。かくして得られた固体生成物(II)は、そ
のIgに対して有機アルミニウム化合物O1!〜500
gおよび後述の芳香族エステルの所定騒を組み合わせて
触媒とするか、さらに好ましくはこの触媒にα−オレフ
ィンを反応させて予備活性化したのち、該エステルを加
えて本発明に係るブロック共重合体製造用の触媒とする
本発明に係る前記触媒に用いられる有機アルミニウム化
合物(L)および(L2)は、一般式AIRnR’nX
3− (n+ n’) テあられされる0式中R,R’
はアルキル基、アリール基、アルカリール基若しくはシ
クロアルキル基等の炭化水素基又はアルコキシ−基を示
し、Xはツー/累、塩素、臭素およびヨウ素のハロゲン
を表し、 n、n’はO<n+n’≦3の任意の数を表
す。その具体例としてはトリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、トリn−プロピルアルミニウム、
トリn−ブチルアルミニウム、トリn−ヘキシルアルミ
ニウム、トリミーヘキシルアルミニウム、トリ2−メチ
ルペンチルアルミニウム、トリn−オクチルアルミニウ
ム、トリn−デシルアルミニウム等のトリアルキルアル
ミニウム類、ジエチルアルミニウムモノクロライド、モ
ロ−プロピルアルミニウムモノクロライド、ジi−ブチ
ルアルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウム
モノフルオライド、ジエチルアルミニウムモノブロマイ
ド、ジエチルアルミニウムモノアイオダイド等のジエチ
ルアルミニウムモノハライド類、ジエチルアルミニウム
ハイドライト、ジブチルアルミニウムハイドライド等の
アルキルアルミニウムハイドライド類、メチルアルミニ
ウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライ
ド、i−ブチルアルミニウムジクロライド等のフルキル
アルミニウムのセスキ若しくはシバライド類などがあげ
られ、他にもモノエトキシジエチルアルミニウム、ジェ
トキシモノエチルアルミニウム等のフルフキシアルキル
アルミニウム類を用いることもできる。これらの有機ア
ルミニウム化合物は2種類以上を混合して用いることも
できる。反応生成物(P)を得るための有機アルミニウ
ム化合物(L)と固体生成物(n)と組み合わせる有機
アルミニウム (L2)とは同じであっても異なってい
てもよい。
本発明に用いる電子供与体(A)としては、以下に示す
種々のものが示されるが、エーテル類を主体に用い、他
の電子供与体はエーテル類と共用するのが好ましい。電
子供与体として用いられるものは、酸素、窒素、硫黄若
しくは燐のいずれか1種類若しくは2種類以上の原子を
有する有機化合物、即ち、エーテル類、アルコール類、
エステル類、アルデヒド類、脂肪酸類、ケトン類、ニト
リル類、アミン類、アミド類、尿素または千オ尿素類、
インシアネート類、アゾ化合物、ホスフィン類、ホスフ
ァイト類、ホスフィナイト類、千オニーチル類若しくは
チオアルコール類などである。具体例としては、ジエチ
ルエーテル、ジn−プロピルエーテル、ジフェニルエー
テル、ジイソアミルエーテル、モロ−ペンチルエーテル
、ジローヘキシルエーテル、ジイソアミルエーテル、モ
ロ−オクチルエーテル、ジイソアミルエーテル、ジロー
ドデシルエーテル、ジフェニルエーテル、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メ
タノール、エタノール、プロパツール、ブタノール、ペ
ンタノール、ヘキサノール、オクタツール等のアルコー
ル類、フェノール、クレゾール、キシレノール、エチル
フェノールおよびナフトール等のフェノール類、メタク
リル酸メチル、酢酸エチル、ギ酸ブチル、酢酸アミル、
酪酸ビニル、酢酸ビニル、安息香酸エチル。
安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチル
、安息香酸2−エチルヘキシル、トルイル酸メチル、ト
ルイル酸エチル、トルイル#2−エチルヘキシル、アニ
ス酸メチル、アニス酸エチル、アニス酸プロピル、ケイ
皮酸エチル、ナフトエ酸メチル、ナフトエ酸エチル、ナ
フトエ酸プロピル。
ナフトエ酸ブチル、ナフトエ酸2−エチルヘキシル、フ
ェニル酢酸エチルなどのエステル類、アセトアルデヒド
類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、臭酸、こはく酸
、アクリル酸、マレイン酸などの脂肪族カルボン酸、安
息香醜、p−メチル安息香酸などの芳香族カルボン酸、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ベンゾ
フェノンなどのケトン類、アセトニトリル、ブチルニト
リル等のニトリル類、メチルアミン、ジエチルアミン、
トリブチルアミン、トリエタノールアミン。
β(N、N−ジメチルアミノエタノール)、ピリジン。
キノリン、α−ピコリン、 N、N、N’ 、N’−テ
トラメチルヘキサエチレンジアミン、アニリン、ジメチ
ルアニリンなどのアミン類、ホルムアルデヒド、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド、 N、N、N’、N’、N”
−ペンタメチル−No−β−ジメチルアミンメチルリン
酸トリアミド、オクタメチルピロホスホルアミド等のア
ミド類、N、N、N’ 、N’−テトラメチル尿素等の
尿素類、フェニルイソシアネート、トルイルイソシアネ
ートなどのインシアネート類、アゾベンゼン、アゾトル
エンなどのアゾ化合物、エチルホスフィン、トリエチル
ホスフィン、トリn−ブチルホスフィン、トリn−オク
チルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリフェニ
ルホスフィンオキシトなどのホスフィン類、ジメチルホ
スファイト。
ジn−才りチルホスファイト、トリエチルホスファイト
、トリn−ブチルホスファイト、トリフェニルホスファ
イトなどのホスファイト類、エチルジエチルホスフィナ
イト、エチルブチルホスフィナイト、フェニルジフェニ
ルホスフィナイトなどのホスフィナイト類、ジエチルチ
オエーテル、ジフェニルチオエーテル、メチiレフェニ
ルチオエーテル、エチレンサルファイド、プロピレンサ
ルファイドなどのチオエーテル類、エチルチオアルコー
ル、n−プロピルチオアルコールなどのチオアルコール
類、チオフェノール、メチルチオフェノールなどのチオ
フェノール類などをあげることができる。
これらの電子供与体は、2種類以北任意の割合で混合し
て使用することもできる。本発明に係る前記触媒に使用
する電子受容体(B)は周期律表第■〜■族の元素のハ
ロゲン化物に代表される。4体例としては、無水塩化ア
ルミニウム、四塩化ケイ素、塩化第一錫、塩化第二錫、
四塩化チタン。
四塩化バナジウム、若しくは五塩化アンチモンなどが挙
げられ、これらは混合して用いることもできる。最も好
ましいのは四塩化チタンである。
溶媒(El)としては次のものが用いられる。すなわち
、脂肪族炭化水素として、n−へブタン、n−オクタン
若しくはi−オクタン等が示され、また、脂肪族炭化水
素に代えて、またはそれと供にハロゲン化炭化水素たと
えば四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルエタン、トリ
クロルエチレン、テトラクロルエチレン等を用いること
が出来る。その他、芳香族炭化水素およびそのアルキル
若しくはフェニル誘導体としてベンゼン、ナフタリン、
メシチレン、ヂュレン、エチルベンゼン、イソプロピル
ベンゼン、2−エチルルナフタリン、l−フェニルナフ
タリン等が、ハロゲン誘導体として、モノクロルベンゼ
ン、オルトジクロルベンゼン等が示される。
かくして得られた固体生成物(II)は、次いで有機ア
ルミニウム化合物(L2)および前述の芳香族カルボン
酸エステル(R)と組合わされ、触媒として本発明に係
る先の発明の方法に従ってエチレンとプロピレンの共重
合に用いられる。しかし、さらに好ましくは該触媒に少
量のα−オレフィンを反応させ予備活性化された触媒と
して用いる。
有機アルミニウム化合物 (L2)としては、式(A 
I RI To X)で示されるジアルキルアルミニウ
ムモノハライドが好ましい0式中R+、Rzはアルキル
基、アリール基、アルカリール基若しくはシクロアルキ
ル基等の炭化水素基またはアルコキシ基を示し、Xはフ
ッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素のハロゲンを表す、具
体例としては、ジエチルアルミニウムモノクロライド、
ジノルマルブチルアルミニウムモノクロライド、ジイソ
ブチルアルミニウムモノブロマイドおよびジエチルアル
ミニウムモノアイオダイドである0本発明に係る先の発
明  1のエチレンとプロピレンのスラリー重合または
バルク重合には、前述の固体生成物(1’l)と有機ア
ルミニウム化合物(L2)とを組合わせた触媒でも十分
に効果を表すが、気相重合に使用する場合は、この触媒
にざらにα−オレフィンを反応させて予備活性化したよ
り高活性のものが望ましい。
スラリー重合またはバルク重合につづいて気相重合を行
う場合は、当初使用する触媒が前者(註。
予備活性化されていないもの)であっても気相重合の段
階では、既にプロピレンおよびエチレンとの反応が行わ
れているから、後者の触媒と同じものとなって優れた効
果が得られる。
予備活性化は、固体生成物(H)Igに対し。
有機アルミニウム0.1g〜500g 、溶媒0〜50
文、水素O〜1.000mMおよび、α−オレフィン0
.05g〜5.000g好ましくは0.05g〜3,0
00gを用い、o ”c〜100℃で1〜20時間α−
オレフィンを反応させ、固体生成物(II)Ig当り0
.01〜2,000g、好ましくは0.05〜200g
のα−オレフィンを反応させる事が、望ましい。
予備活性化のためのα−オレフィンの反応は、脂肪族ま
たは芳香族炭化水素溶媒中または溶媒を用いることなく
、液化プロピレン、液化ブテン−1等の液化α−オレフ
ィン中でも行なうことができ、エチレン、プロピレン等
を気相で反応させることもできる。また、予め製造され
たα−オレフィン重合体(好ましくはエチレン・プロピ
レン共重合体)または水素を共存させて行なうこともで
きる。
予備活性化方法には、種々の態様がある。それらは例え
ば、■固体生成物(II )と有機アルミニウムを組み
合わせた触媒にα−オレフィンを接触させて行うスラリ
ー反応、バルク反応させる方法、■α−オレフィンの存
在下で固体生成物(III)と有機アルミニウムを組み
合わせる方法。
■■、■の方法においてα−オレフィン重合体を共存さ
せて行う方法、■■、■若しくは■の方法において水素
を共存させて行なう方法等である。
予備活性化において予め芳香族カルボン酸エステル(R
)を添加することもできる。
予備活性化する為に用いるα−オレフィンは、エチレン
、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1その他直釦モノオレフィン類、4−メチル−ペンテン
−1,2−メチル−ペンテン−1,3−メチル−ブテン
−1等の枝鎖モノオレフィン類のほか、スチレンも使用
できる。これらのα−オレフィンは重合対象であるα−
オレフィンすなわちエチレン若しくはプロピレンと同じ
であっても異なっていてもよく、2種類以上のα−オレ
フィンを混合して用いてもよい。
予備活性化終了後は、■溶媒、有機アルミニウム化合物
および未反応α−オレフィンを減圧留去、癌別、デカン
テーションによって除去し、乾燥させた粉粒体触媒とし
て重合に用いることもでき、(多固体生成物1g当り8
0文を超えない範囲の溶媒に懸濁させた状態の触媒とし
て用いることもできる。また、重合に際して新な有機ア
ルミニウム化合物を加えることもできる。
このようにして得られた予備活性化された触媒を用いて
、本発明に係る先の発明のプロピレンとエチレンの共重
合をn−ヘキサン、n−ヘプタン。
n−オクタン、ベンゼン若しくはトルエン等の炭化水素
溶媒中で行うスラリー重合、液化プロピレン中で行うバ
ルク重合および気相重合で行うことができる。しかしな
がら、目的とするエチレン会プロピレン共重合体の剛性
を上げるためには、芳香族カルボン酸エステル(以下芳
香族エステル)(R)を固体生成物(II)に対し下記
の比率すなわちR/II=0.1〜10.0 (モル比
)で添加する必要がある。芳香族エステルの添加が少い
と剛性の向上が不十分であり、多すぎると触媒活性が低
下し、実用的でない。芳香族エステルの具体例としては
安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブチル、
安息香酸オクチル、安息香酸2−エチルヘキシル、トル
イル酸メチル、トルイル酸エチル、トルイル#2−エチ
ルヘキシル、アニス酸メチル。
アニス酸エチル、アニス酸プロピル、ケイ皮酸エチル、
ナフトエ酸メチル、ナフトエ酸プロピル。
ナフトエ酸ブチル、ナフトエ酸2−エチルヘキシル、フ
ェニル酢酸エチルなどである。有機アルミニウム化合物
(L2)と固体生成物(H)の使用比率は、AI/Ti
 = 0.1−100 、好ましくは1〜20である。
この場合、固体生成物(II )のモル数とは、実質的
に該(II )の中のTig原子数をいう。
本発明に係る先の発明のエチレン・プロピレン共重合体
の第1段階の重合条件は次のとおりである。すなわち、
目的とするMFRは、通常0.5〜2゜で気相中の水素
濃度は0.5ないし20モル%である。重合温度は、通
常20”0〜80℃好ましくは40”0〜70°Cであ
る。20℃より該温度が低い場合は、触媒活性が低くな
るので実用的でなく、80℃より該温度が高い場合は、
重合触媒に可溶な重合体の生成割合が増加し好ましくな
い。重合圧力は、0〜50Kg/crn’ G テ、通
常30分〜15時間程度実施される。
本発明に係る先の発明のプロピレンおよびエチレンのブ
ロック共重合形式は、次のいづれでも可能である。すな
わち、例えば、プロパン、ヘキサン若しくはヘプタン等
の不活性溶媒を用いるスラリー重合、液状プロピレン中
で行われるバルク重合若しくは気体状のプロピレン中で
行われる気相重合またはそれらの2以上の組み合わせで
ある。
しかしながら、目的とする重合体の剛性を改善するため
には、スラリー重合、バルク重合若しくは気相重合法で
第1段階を実施し、スラリー重合法で第2および第3段
階を実施するのが好ましい。
本発明に係る先の発明の第1段階の重合においては、エ
チレンを0.7〜7.5重量%好ましくは1.5〜4.
0重量含むエチレンとプロピレンツ混合モノマーを反応
器に供給し、エチレン含量0.5〜5.0好ましくは1
.0〜3.0重41%の共重合体を最終的に得られる共
重合体量の60〜90重量%好ましくは70〜86重量
%生成せしめる。
第1段階の重合物のエチレン含量が、0.5重量%より
少ない場合には、白化の改善不十分となり、 5.0重
量%を超える場合には、剛性、耐熱性が低下し好ましく
ない。第1段階で供給するエチレンは、重合時間中均一
に供給することも可能であるが、上述のように第1段階
で得られる共重合体中のエチレン含量は、0.5〜5−
0”!!、量%にする必要がある。
第1段階での重合量は、これに第2および第3段階の重
合間を合計した全重合量の60〜90重量%好ましくは
70〜85重量%である、前者の範囲外では、目的とす
る物性値をすべて充足した重合体を得ることができない
本発明に係る先の発明の方法の第2段階の重合は、通常
エチレンを70〜100重量%好ましくは。
80〜95重量%含むエチレン・プロピレン混合モノマ
ーを供給して、第2段階で生成する共重合体フラクショ
ンの組成としてエチレン含量85〜100重量%好まし
くは90〜38重量%の共重合体フラクションの5〜1
7重量%好ましくは7〜14重量%重合せしめる。該共
重合体フラクションのエチレン台場−が85重隈%より
少ない場合は、本発明の目的とする白化改善効果が不十
分となる。
また、該重合体フラクションのエチレン含量が計算上1
00重量%より高い場合云い換えるとエチレン含量10
0重量%の第2段階フラクションが全重合量の17重量
%を超える場合、成形品が白色となり、透明性の劣る共
重合体が得られる。
:52段階での重合量の範囲が、上述の5〜17重量%
の範囲外となった場合の効果も、上述のエチレン含にが
範囲外となった場合のそれとほり同様である。すなわち
、 5重量%未満で白化改善効果が不十分となり、17
重量%を超えると得られた共重合体の剛性が低下すると
同時に成形品が白色不透明となる。
上述の本発明に係る先の発明の共重合において第1段階
および第2段階で得られる共重合体フラクションのMF
Hの比は、 MFR(第1段階) /MFR(第2段階)=0.1〜
100とする必要がある。この比率が0.1より小さい
場合は、最終的に得られる共重合体の衝撃強度および引
っ張り伸びが低下する傾向を生じ好ましくない、それと
同時に第1段階の重合時に気相ガス中の水素濃度が著し
く高いことに起因して1重合量度が低下する不利も伴う
、該比率が100を超えると得られた共重合体からの成
形品の白化改善効果かや一低下すると同時に該成形品表
面に肌荒れが生じるので好ましぐない。本発明に係る先
の発明の第2段階の共重合体における気相水素濃度は、
たとえば重合温度60℃の場合、30〜80モル%で実
施される。該温度が60℃より高い場合、望ましいMF
Rを得るための水素濃度は、幾分低下させることができ
る。
本発明に係る先の発明の第3段階の共重合もまた水素の
存在下に行う。供給するエチレンとプロピレンの割合は
、両者の合計量に対し1ifffi比でエチレン40〜
70%好ましくは45〜55%を好ましくはエチレンと
プロピレンの混合ガスとして供給し、本伊階で生成する
共重合体フラクションの組成としてエチレン含に65〜
80重賃%好ましくは70〜75玉量%のもの(註この
ような組成は、第2段階と:tS3段階で夫々得られた
重合体の組成と収敏から算出できる後述参照)を最終的
に得られる共玉舎体啜の6〜23重着%好ましくは8〜
15重量%生成させる。第3段階で生成する共重合体フ
ラクション中のエチレン含量が65%に満たない場合本
発明品に比べ白化改善効果が不充分となり、該含量が8
0重量%を超える場合、耐衝撃性改良効果が不十分とな
る。第3段階における共重合量の割合(註、全重合量に
対する重量比の効果)に関しても、上述のエチレン含量
の場合と同様であり、6%に満たない場合は衝撃強度の
改善が不十分となり、23%を超えると得られた共重合
体は耐白化傾向および剛性の点で本発明に係る先の発明
品より劣る。
本発明に係る先の発明の第3段階で生成する共重合体フ
ラクションのMFR算出値(註、第2段階終了品と第3
段階終了品の各MFRと重合間から算出できる)は、0
.05〜0.5g/10分の範囲内にあることが好まし
い、該算出値が0.05未満の場合または 0.5を超
えると得られた共重合体からの成形品の表面の肌荒れお
よび白化が著しくなり、または該成形品の耐衝撃性が低
下して好ましくない。共重合の各段階における水素濃度
は、5〜25モル%の範囲内で実施される。第2段階と
第3段階の共重合は、順序を順にしても同等の物性を有
する本発明の共重合体を取得できる。
本発明に係る先の発明のエチレン・プロピレン共重合体
は、ブロック共重合法において取得される共重合体に係
る各種物性値の相互関連的限界性(註、例えば耐衝撃性
強度を向1させるとその反面で剛性、耐熱性および耐白
化性等が低下する)を克服し、公知方法で得られた対象
物と比較して、耐衝撃性値を同等に維持しつつ、剛性な
らびに耐白化性について著しい向上を達成したものであ
る。
本発明の組成物に使用する熱可塑性のエストラマーとし
ては、通常の市販品を使用することができる0例えば、
エチレン/プロピレン系ゴムとしてはエチレン含量40
〜80重量%、ムーニー粘度ML、、4(100°C)
20−100のものであり、また該ゴム中に非共役ジエ
ンとしてエチリデンノルボルネン、1.4−へキサジエ
ン、1.5へブタジェンを少量含むものでも良い。スチ
レン−ブタジェン系ゴムとしては、スチレン−ブタジェ
ン−スチレンのブロック共重合タイプのものが好ましい
、また、エチレン酢酸ビニル共重合体ゴムとしては、酢
酸ビニル含量10〜30重着%のものが好ましい。その
他、ブチルゴム、インプレンゴム、ブタジエンゴ1、等
も使用できる。
上述の各種ゴムのメルトインデックスは、それらのゴム
が混合される本発明に係るエチレン・プロピレンブロッ
ク共重合体のメルトインデックスに近い程好ましい、何
故なら、両者のメルトインデックス値が近い程均−な混
合が可能となるからである。しかしながら、一般的には
、両者のメルトインデックス値の比(高い方を低い方で
除した値)が10以内であれば容易に均一な混合が可能
である。
本発明の組成物は、各種の成形分野に広く適用できるが
、殊にシート分野において、成形品の製缶品(シボ付)
の低温耐衝撃性の改善による使用量の拡大が期待できる
以下実施例により、本発明を説明するが、これらは、本
発明を限定するものではない。実施例における各種物性
値の測定法は下記によった。
■MFR:ASTM D−1238(g/10分)、 
230℃2、18kg  荷重 @ MI : ASTM D−1238(g/10分)
、 190”02、16kg  荷重 ■各重合段階のMFRの算出法: MFR,:第1段のMFR(月) MFn、     :第2  tt MFRv     :第3 // MFR+−2’第1段階と第2段階で生成した全体のM
FR(零l) ゛W1:第1:の重合9割合 N2:第2    tt W3:第3   〃 N−1−メ++W?+Wz=1.0 註 月:各段階でサンプリングし実測する。
MFn、、MF113の計算はつぎの関係式による。
1ogMFR1,2=(’   、  )logMFR
+  +(−−二め一一−)l ogMF ntW+ 
+ W2’N+ + W2 1ogMFR1,2= (”  W2     )logMFRト2 +(−一
一一一一猶竺一−−−−−)IogMFR3W+ + 
W?+ W:+            ’//I +
 W2 + め■エチレン含量:赤外線吸収スペクトル
法による。
■各段階のエチレン/プロピレン反応比:エチレン/プ
ロピレンの反応比を変化させた共重合体を予じめ作り、
これを標準サンプルとして赤外線吸収スペクトルで検量
線を作り(140℃、A720/A730)、  2段
目、3段目については差スペクトル法により求めた。
@ W+ 、 W?、W3c7)算出:各段階での共利
合体中のエチレン含量、及び各段階それぞれに於るエチ
レン/プロピレン反応比により計算した。
■シート成形の物性Δ1一定法(シート厚み0.8mm
) :木ヤング率: ASTMD882(kgf/+r
n’)零打抜衝撃強度: ASTHD781(kgf、
cm)宸折曲げ白化:チッソ法(■);シートを折り曲
げ白化が起り初めだ時の折曲げ半径 を測定した。
震衝撃白化:50×50履厘のシートを23℃、デュポ
ン(チッソ法)衝撃試験紙で、替芯の半径を3.2■と
して200gの重りを50cmの高さから落下し白化部
の半径を測定した* (mm) 零衝撃割れ:恒温室内に300X 300+smのシー
トを入れ、12時間後にシートのシボ面を 外側に両端を合わせるように折り曲 げ、テーブルの上にのせ、軍手をし た手でた〜いて180°に折曲げたと きの状態を観察した。
O:全く割れない。
Δ:だ−いた部分に亀裂が発生。
×:割れが伝播した。
製造例(エチレン・プロピレンブロック共重合体■の製
造) (1)触媒 の調整 n−ヘキサン600mJ1、ジエチルアルミニウムモノ
クロリド([]EAC)0.50モル、ジイソアミルエ
ーテル1.20モルを25℃で1分間で混合し5分間同
温度で反応させて反応生成液P(ジイソアミルエーテル
/口EACのモル比2.4)を得た。窒素置換された反
応器に四塩化チタン4.0モルを入れ、35℃に加熱し
、これに上記反応生成液Pの全量を180分間で滴下し
た後、同温度に30分間保ち、75℃に昇温して更に1
時間反応させ、室温迄冷却し上澄液を除き、n−ヘキサ
ン40QOmlを加えてデカンテーションで上澄液を除
く操作を4回繰り返して、固体生成物(I)190gを
得た。この(■)の全量をn−へキサン3000m文中
に懸濁させた状態で、20℃でジイソアミルエーテルI
BOgと四塩化チタン350gを室温にて約1分間で加
え65℃で1時間反応させた。
反応終了後、室温(20℃)迄冷却し、上澄液をデカン
テーションによって除いた後、 4000+IfLのn
−ヘキサンを加え10分間撹拌し、静置して上澄液を除
く操作を5回繰り返した後、減圧下で乾燥させ固体生成
物(rr )を得た。
(2)予備活性化触媒の調整 内容積20文の傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換した後、n−ヘキサン15文、ジエチルアル
ミニウムモノクロリド42g、固体生成物(II)30
gを室温で加えた後、水素 15N文を入れ、プロピレ
ン分圧5kg/crn’Gで5分間反応させ、未反応プ
ロピレン、水素およびn−ヘキサンを減圧で除去し、予
備活性化触媒を粉粒体で得た(固体生成物(II)Ig
mリプロピレン82.0g反応)。
(3)プロピレンの第1段目重合 窒素置換をした内容積400又のタービン型撹拌羽根付
ステンレス製重合器にn−ヘキサン250文ついでジエ
チルアルミニウムモノクロライド10g、前記予備活性
化触媒10g、plルイル酸メチル11.0gを仕込み
、更に水素を 5ON l添加した。ついで液相温度を
60℃に昇温後、プロピレンを供給し、全圧をlokg
/cm’Gに昇圧した。60℃、 1101(/cm’
Gに達した後、エチレンを2wt%を含むプロピレンを
供給しテロ0℃、I(1kg/crrr′Gを維持しな
がら4時間重合を継続した。重合小ガスクロマトグラフ
により、気相ガス中の水素濃度を分析し、3モル%を維
持するように水素を追加した。4時間重合継続後、プロ
ピレンの供給を停止し、未反応のプロピレンを放出し5
重合器内のスラリーの一部を採取して濾過、洗浄および
乾燥してポリプロピレン粉末を得た。
この粉末のMFRは3.4、エチレン含量は1.4%で
あった。
(4)第2段目の重合 未反応のプロピレン放出後の重合器内は60℃、0.1
kg/crn’Gに保ち、第2段目の重合原料としてエ
チレンの供給比率が90重量%となるようにエチレンと
プロピレンを 1.5時間連続的に一定速度で供給した
。エチレンの全供給には4.8 kg。重合中は気相水
素濃度が60モル%となるよう水素を供給した。  1
.5峙間重合後エチレンおよびプロピレンの供給を停止
し、未反応のエチレンおよびプロピレンを放出した0重
合器内のスラリーの一部を採′取して濾過、洗浄および
乾燥してポリプロピレン共重合体(以下ポリプロピレン
ということがある)の粉末を得た。この粉末のMFRは
2.7、エチレン含量は11.9重量%であった。また
、計算により算出した第2段目で生成した共重合体フラ
クション中のエチレン含量が95%であった。
(5)第3段目の重合 未反応のプロピレン放出後の重合器内は60℃、0.1
kg/CゴGに保ち、第2段目の重合原料としてエチレ
ンの供給比率が50重量%となるようにエチレンとプロ
ピレンを3時間連続的に定量供給した。エチレンの全供
給量は4.2kg、重合中は気相水素濃度が15モル%
となるよう水素を供給した。
3時間重合後エチレンおよびプロピレンの供給を停止し
、未反応のエチレンおよびプロピレンを放出した。
ついで重合器内にメタノールを25文供給し、温度を7
5℃に昇温した。30分後、更に20%のカセイソーダ
水を100g加え20分間撹拌し、純水100文加えつ
づいて残存プロピレンを排出した。水層を抜出した後、
更に 100JIの純水を加え10分間撹拌水洗し、水
層を抜出し、つづいてポリプロピレン−n−ヘキサンス
ラリーを抜出し、このものを濾過。
乾燥することによりポリプロピレンパウダーを得た。第
2段目と同様に分析し、結果を第1表に示した。
第   1   表 実施例1 (6)組成物の製造 上記製造例の(5)で得られたポリプロピレン粉末15
.52kgエチレンプロピレン共重合体ゴム(日本合成
ゴム■製EPO2P(抄) 0.48kgにフェノール
系熱安定剤0.016kg、ステアリン酸カルシウム0
.018kgを加え高速撹拌式混合機(註、ヘンシェル
ミキサー、商品名)で室温下にlO分混合し、該混合物
をスクリューロ径40m腸の押出造粒機を用いて造粒し
た。
(7)シート成形品の製造 (6)で得た造粒物を505mφ、押出成型機により2
25℃で巾Hcm、厚さ0.8■の片面シボ付きシート
に作製し、該シートを湿度50%、室温23℃の室内に
72時間状態調整した。配合条件と結果を後述衣2に示
した(以下の実施例および比較例についても同様)。
実施例2 実施例1において、エチレン・プロピレン共重合体ゴム
として前述のEP02P(商品名、プロピレン含量28
wt%、Ml 3.5)の量をポリプロピレンとの合計
量に対し5重量%とした以外は同様にして実施した。
比較例1 実施例1において、ポリプロピレン粉末18.00kg
を用い、エチレン争プロピレン共重合体ゴムを使用しな
かった以外は同様に実施した。得られた組成物の物性は
衝fJ′Mれの点で実施各側のものより著しく劣ってい
る。
比較例2 実施例1において、エチレン・プロピレン共重合体ゴム
(EPO2P)の混合量を8重量%(対ポリプロピレン
+共重合体ゴム)とした以外は、同様に実施した。得ら
れた組成物の物性は、ヤング率および白化の点で著しく
劣っている。
実施例3〜6 実施例1において、EPD2 Pに代えるエチレ赤プロ
ピレン共重合体ゴムとしてそれぞれ下記の4種を使用し
た以外は、同様に実施した。
C実施例3):プロピレン含量27重雀%、Ml 0.
8(日本合成ゴム株制、P−01809)(実施例4)
:プロピレン合綴27重量%、に■7.7(三井石油化
学工業■製、P−0180)(実施例5)二  同  
上     、 Ml 5.5(同    上    
、  P−0280)(実施例6)二  同  上  
   、11110.8(同   上   、 P−0
880)実施例7 実施例1において、EPO2Pに代える共重合体ゴムと
して下記のEPDにを使用した以外は、同様に実施した
プロピレン含量27重量%、 MT O,4、ヨーソ価
15(日本合成ゴム株制、EP57P) 比較例3 実施例7において、使用したEPD)I (商品名EP
57P)の混合量をポリプロピレンとの合計量に対して
8重量%とした以外は同様に実施した。得られた組成物
の物性は、白化の点で著しく劣っている。
実施例8.9 実施例1において、エチレン・プロピレン共重合体ゴム
に代えて下記のエチレン・酢酸ビニル共重合体ゴムを用
いる以外は同様に実施した。た(し実施例9においては
、 tlE831の混合量をポリプロピレンとの合計量
に対して5.0重量%とした。
酢酸ビニル含量15重量%、MT 1.5、(東洋曹達
工業−、υE831) 実施例10−12 実施例9において、HE 831に代えるエチレン・酢
酸ビニル共重合体ゴムとしてそれぞれ下記の3種を使用
した以外は、同様に実施した。
比較例4 実施例8において、使用したエチレン−酢酸ビニル共重
合体ゴム(UEfi31)の混合量をポリプロピレンと
の合計にに対して8.0重驕%とじた。
実施例13.14 実施例1において、エチレン・プロピレン共重合体ゴム
に代えてSBRとして下記のものを使用した。たCし、
実施例14においては、SBR(カリフレックスTR1
102)の混合量をポリプロピレンとの合計量に対して
5.0重量%とした。
スチレン含量28重量%、Ml6(シェル■、カリフレ
ックス↑R1102) 実施例15 実施例14において、SBRとしての(カリフレ・ンク
スTR1102)に代えて下記のものを使用した以外は
、同様に実施した。
スチレン含量45重量%、に■5 (シェル輛、カリフレックスTR4140)比較例5 実施例13において、SBR(カリフレックスTR1i
02)の混合量をポリプロピレンとの合計量に対して8
.0重量%とした。得られた組成物の物性は、ヤング率
および白化の点で劣っている。
手続補正書 昭和61年 9月3o日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[イ]下記「」の方法で製造されてなるエチレン
    ・プロピレンブロック共重合体[i]94〜98重量%
    および 「有機アルミニウム化合物(L)若しくは有機アルミニ
    ウム化合物(L)と電子供与体(A)との反応生成物(
    P)を四塩化チタン(C)と反応させて得られる固体生
    成物( I )に電子供与体(A)および電子受容体(B
    )を反応させ、得られる固体生成物(II)を有機アルミ
    ニウム化合物(L_2)および芳香族カルボン酸エステ
    ル(R)と組合わせ、該カルボン酸エステル(R)と固
    体生成物(II)のモル比率R/II=0.2〜10.0と
    した触媒を用い、水素の存在下にプロピレンとエチレン
    を次の3段階すなわち、[1]第1段階において、エチ
    レン含有量0.5〜5.0重量%の共重合体を全重合量
    の60〜90重量%生成させ、つづいて、 [2]第2段階において、エチレン含有量85〜100
    重量%の共重合体を全重合量の5〜17重量%生成させ
    、つづいて [3]第3段階においてエチレン含有量65〜80重量
    %の共重合体を全重合量の6〜23重量%生成せしめる
    如く共重合させる高剛性白化性エチレン・プロピレン共
    重合体の製造方法。」 [ロ]熱可塑性エラストマー[ii]6〜2重量%から
    なるシート用エチレン・プロピレンブロック共重合体組
    成物。
  2. (2)熱可塑性エラストマー[ii]としてエチレン・
    プロピレン弾性共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
    体若しくはスチレン・ブタジエン共重合体から選ばれた
    一以上のものを使用する特許請求の範囲第(1)項に記
    載の組成物。
JP21433485A 1985-09-27 1985-09-27 シ−ト用エチレン・プロピレンブロツク共重合体組成物 Granted JPS6274951A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5712344A (en) * 1996-01-04 1998-01-27 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Modified polypropylene impact copolymer compositions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5712344A (en) * 1996-01-04 1998-01-27 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Modified polypropylene impact copolymer compositions

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