JPS6274812A - 下り勾配における軟質泥状物の搬送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、下り勾配における軟質泥状物（以下スラリー
という）の搬送方法に関するものである。

（従来技術とその問題点） 従来、下り勾配において、多量のスラリーを搬送するに
は、搬送区間にパイプを敷設して搬送していた。

この場合に、搬送距離が短く、急勾配の場合は、スラリ
ーを自重により流下させることができるが、搬送距離が
長く、緩勾配の場合は、スラリーの流速が遅くなり、ス
ラリー内の固形分がパイプ内に次第に沈澱して、パイプ
が詰まるので、ポンプをもって圧送していた。

しかし、搬送距離が長くなるほど、また勾配が緩やかに
なるほど、強力なポンプが必要となるとともに、スラリ
ーとの摩擦によるパイプの摩耗が激しくなる。

（問題点を解決するた５めの手段） 本発明は、無端の搬送ベルトの大部分をパイプ状に丸め
、前後両端の平板状に展開された部分を前後面ローラに
掛け回して循環させるパイプコンベヤを、下り勾配の搬
送区間に設け、往路ベルトの始端の展開部に軟質泥状物
を投下し、パイプ状に丸められた部分を、自重により流
下させて、往路ベルトの終端の展開部より放出させると
ともに、搬送ベルトを、軟質泥状物の流速に関係なく低
速で循環させて、搬送ベルトの前端展開部において、往
路ベルト上に付着した沈殿物を、適宜の手段により除去
するするようにして、上述の問題点の解決を図ったもの
である。

（作　　用） 本発明においては、スラリーは、従来のパイプによる搬
送と同様に、パイプ状の往路ベルト内を、自重により流
下し、低速で走行する往路ベルトに付着した沈殿物は、
往路ベルトの終端において常時除去されるので、搬送ベ
ルトに蓄積して搬送路が詰まる恐れは全くなく、また搬
送ベルトが摩耗することもなく、しかも圧送ポンプは不
要であり、使用する動力は小出力のものでよい。

（実　施　例） 第１図は１本発明の実施に使用されるパイプコンベアを
略示するもので、無端の帯状搬送ベルト（１）は、前後
両端の平板状に展開された部分が、同図右方の前部ロー
ラ（２）と同図左方の後部ローラ（３）に掛け回されて
前下方に向かって傾斜し、図示を省略した駆動装置によ
り、矢印方向に低速度で循環する。

搬送ベルト（１）の後部上方には、ホッパ（４）が設置
され、同じく前部には、前部ローラ（２）を囲む荷受ホ
ッパ（５）が設置されている。

両ローラ（２）（３）の近くには、両ローラ（２）（３
）に近い方より順に、第１丸め枠（６）と第２丸め枠（
７）が、また両筒２丸め枠（７）の間には、多数の保形
枠（８）が配設されている。

第３図に示すように、各保形枠（８）は上下２室に分か
れ、各室内には、複数の保形ローラ（９）が。

環状に配設されている。

第１・第２両丸め枠（６）（７）は、保形枠（８）と同
様に、上下２室に分かれ、第１丸め枠（６）の上室には
、第４図に示すように、水平をなす丸めローラ（１０）
と、その両端より外上方に向かって傾斜する左右１対の
丸めローラ（１０）が、また第２丸め枠（７）の上室に
は、第４図に示すように、水平をなす丸めローラ（１０
）と、両端より上方を向く左右１対の丸めローラ（ｌＯ
）が、それぞれ枢設されている。

なお、両丸め枠（６０７）の下室は、それぞれ上室と上
下対称につき、図示を省略する。

第２図に示すように、荷受ホッパ（５）内における前部
ローラ（２）の前下方には、先端が搬送ベルト（１）の
内面に全幅にわたって、はぼ直角に当接する掻取板（１
１）が装着され、復路ベルト（１ｂ）の始端直下には、
上方を向いて、復路ベルト（１ｂ）の内面全幅にわたっ
て洗浄水を吹き付けるための噴水管（１２）が設置され
ている。

上述のパイプコンベアは、第４図に示すように、平板状
に展開されて後部ローラ（３）を下方より回走した往路
ベルト（１ａ）は、第１丸め枠（６）を通過する間に、
丸めローラ（１０）により樋状に丸められる。

この時、後部ローラ（３）上方のホッパ（４）より、ス
ラリー（１３）が往路ベルト（１ａ）上に投下され、つ
いで第２丸め枠（７）を経て、保形枠（８）の上室に進
入する間に、往路ベルト（１ａ）は、丸めローラ（１０
）と保形ローラ（９）により、パイプ状に丸められて、
スラリー（１３）を包み込み、各保形枠（８）内に進行
する。

スラリー（１３）は、往路ベルト（１ａ）内を自重によ
り流下して、往路ベルト（１ａ）の終端より、荷受ホッ
パ（５）内へ排出される。

上端の保形枠（８）を脱出した往路ベルト（１ａ）は、
上方の第２、第１丸め枠（７，）（６）を通過する間に
展開され、前部ローラ（２）を上方より回送する際。

パイプ状の往路ベルト（１ａ）をスラリー（１３）が流
下する途中で、往路ベルト（１ａ）に付着した沈殿物（
１４）の大部分が、掻取板（１１）により強制的に除去
され、若干残った沈殿物（１４）も、噴水管（１２）よ
り噴射される洗浄水により、完全に洗い落とされる。

なお、上述は、搬送ベルト（１）の内面−側端と外面他
側端を重合させて、パイプ状に丸める場合であるが、第
５図に示すように、搬送ベルト（５１）の内面両側端同
士を重合させて、パイプ状に丸める場合にも、本発明を
上述同様に適用することができる。

（発明の効果） 本発明においては、スラリーはパイプ状に丸められた往
路ベルト内を自重により流下するので。

圧送ポンプが不要であるとともに、搬送ベルトが摩耗す
ることがなく、スラリーが流下する途中で往路ベルトに
付着した沈殿物は、往路ベルトの終端において常時除去
されるので、搬送ベルトに蓄積して搬送路が詰まる恐れ
はなく、使用する動力は、搬送ベルトを低速で循環させ
ればよいので、小出力のもので十分である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施に使用されるパイプコンベアの
正面図、 第２図は、第１図における荷受ホッパ付近の一部切欠拡
大正面図、 第３図は、第１図のＡ−Ａ線における拡大断面図、 第４図は、第１図におけるスラリー投下部付近の拡大平
面図。 第５図は、２本発明に適用しうる搬送ベルトの他の例を
示す縦断面図である。 （１）搬送ベルト　　　　　　　（１ａ）往路ベルト（
１ｂ）復路ベルト　　　　　　　（２）前部ローラ（３
）後部ローラ　　　　　　　（４）ホッパ（５）荷受ホ
ッパ　　　　　　　（６）第１丸め枠（７）第２丸め枠
　　　　　　　（８）保形枠（９）保形ローラ　　　　
　　　　（１０）丸めローラ（１１）掻取板　　　　　
　　　　（１２）噴水管（１３）スラリー　　　　　　
　　（１４）沈殿物（５１）搬送ベルト 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 無端の搬送ベルトの大部分をパイプ状に丸め、前後両端
   の平板状に展開された部分を前後両ローラに掛け回して
   循環させるパイプコンベヤを、下り勾配の搬送区間に設
   け、往路ベルトの始端の展開部に軟質泥状物を投下し、
   パイプ状に丸められた部分を、自重により流下させて、
   往路ベルトの終端の展開部より放出させるとともに、搬
   送ベルトを、軟質泥状物の流速に関係なく低速で循環さ
   せて、搬送ベルトの前端展開部において、往路ベルト上
   に付着した沈殿物を、適宜の手段により除去するように
   したことを特徴とする下り勾配における軟質泥状物の搬
   送方法。