JPS6271994A - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JPS6271994A
JPS6271994A JP60211078A JP21107885A JPS6271994A JP S6271994 A JPS6271994 A JP S6271994A JP 60211078 A JP60211078 A JP 60211078A JP 21107885 A JP21107885 A JP 21107885A JP S6271994 A JPS6271994 A JP S6271994A
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秀夫 山田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は波形メモリ読出し方式の楽音信号発生装置に
関し、詳しくは複数周期分の波形データを記憶した波形
メモリを用いて高品質の楽音信号を発生する場合におい
て音色変化制御を簡単に行うことができるようにしたこ
とに関する。
〔従来の技術〕
従来、楽音の発音開始から終了に至るまでの全波形もし
くはその一部の複数周期波形を成形メモ質の楽音信号を
発生、し得るようにした楽音信号発生装置がある(特開
昭52−121313号)。
ところが、この楽音信号発生装置は、波形メモリに記憶
した全波形もしくは一部波形を読み出してそのまま直接
楽音信号として発生するものであるため、発生される楽
音信号の音色変化が一様で音楽的におもしろ味が無いと
いう欠点がある。そこで、発生すべき楽音の音高や音域
に応じて音色を変えるキースケーリング制御や演奏用鍵
の操作状態(操作速度、操作強さ)に応じて音色を変え
るタッチレスポンス制御、さらには各種操作子の操作状
態に応じて音色を変える操作子制御を行おうとすると、
これらの制御内容別に複数の波形メモリを設け、このう
ち1つを選択して読み出さなければならず、構成が複雑
化すると同時に、波形メモリの容量が膨大なものになっ
てしまう欠点が生じていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は、上述のように高品質の楽音信号を発生する
楽音信号発生装置において、キースケーリング制御など
の音色変化制御を行おうとする場合に構成が複雑化する
という問題点と、波形メモリの容量が膨大になるという
問題点を解決しようとするものであり、簡単で小容量の
波形メモリの構成でキースケーリング制御などの音色変
化を付与することができる楽音信号発生装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の楽音信号発生装置は、発生すべ″き楽音の音
高に対応して変化するアドレス信号を発生するアドレス
信号発生手段と、音色制御要因に応じて音色変化パラメ
ータを発生する音色変化パラメータ発生手段と、前記ア
ドレス信−号を前記音色変化パラメータに応じて変調す
る変調手段と、複数周期分の波形データを記憶した波形
メモリを含み、前記変調手段から与えられるアドレス信
号に従って該波形メモリから波形データを読み出し、こ
れに基づき波形信号を発生する波形発生手段とを具えた
ことを特徴とする。
また、第2の発明の楽音信号発生装置は、波形データを
記憶した第2の波形メモリを含み、アドレス信号に従っ
て該第2の波形メモリから波形データを読み出し、これ
に基づき波形信号を発生する第2の波形発生手段と、前
記アドレス信号発生調し、変調されたアドレス信号を他
方の前記波形発生手段に含まれる前記波形メモリに与え
る第2の変調手段とを更に具え、前記一方の波形発生手
段に含才れる前記波形メモリには前記変調手段で音色変
化パラメータによって変調したアドレス信号を与え、前
記他方の波形発生手段で発生された波形信号を楽音信号
として出力するようにしたものである。
〔作用及び発明の効果〕
波形メモリを読み出すためのアドレス信号が音色変化パ
ラメータに応じて変調されるので、波形メモリから読み
出された波形データに基づき発生される波形信号すなわ
ち楽音信号は、波形メモリに記憶された波形にそっくり
対応するものではなく、それを位相変調したものとなる
。これにより音色変化パラメータに応じた音色変化が実
現される。音色変化パラメータを発生させる音色制御要
因としては、キースケーリング、鍵タッチあるいは音色
制御操作子の操作量などが考えられる。
従って、この発明によれば、異なる音色変化をもたらす
各種の波形毎に個別に波形データを記憶しておく必要が
なく、波形メモリに記憶する複数周期分の高品質な波形
は一種類であってもよいことになる。すなわち、音色変
化パラメータによって変調されたアドレス信号によって
該波形メモリの読出しが行われるので、音色変化ノくラ
メータに応じて音色変化制御された状態で波形データが
読み出されることになり、波形メモリに記憶する高品質
な波形が一種類であってもこれと同様に高品質な波形を
多様な音色変化で発生することができるのである。従っ
て、そのような高品質の音色変化を比較的小規模かつ低
コストな構成で実現することができるという優れた効果
を奏する。
第2の発明では、2つの波形メモリの一方が音色変化パ
ラメータによって変調されたアドレス信号(でよって読
み出され、こうして読み出されたメモリ出力に基づく波
形信号によってアドレス信号が変調され、こうして変調
されたアドレス信号によって前記2つの波形メモリの他
方が読み出される。従って、第1の発明に比べて更に複
雑な変調が行われろ。少なくとも一方の波形メモリに記
憶された波形は複数周期から成る高品質な波形であとが
できる。この第2の発明においても、波形メモリに記憶
する高品質な波形は一種類であってよいので、上述と同
様の効果を奏する。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の実施例を詳細に説
明しよう。
第2図は、この発明を適用した電子楽器の一実施例を示
す全体ブロック図であり、そこに示されたトーンジェネ
レータ10の内部構成の一実施例が第1図に示されてい
る。この発明の第1の特徴は、主として第1図によく示
されている。
まず第2図を参照してこの実施例に係る電子楽器の全体
構成につき説明する。鍵盤1は発生すべき楽音の音高を
指定するために操作される複数の鍵を具えており、押鍵
検出回路2ではこの鍵盤1における押圧鍵を検出し、押
圧鍵に対応するキーコードKCと押鍵中は信号″1”を
維持するキーオン信号KON及び押島開始時に一時的に
信号“1#となるキーオンパルスKONPを出力する。
アドレス信号発生回路6は発生すべき楽音の音高に対応
して変化するアドレス信号ADを発生するものであり、
発生すべきアドレス信号ADの値がキーオンパルスKO
NPによって初期アドレスにリセットされ、以後、この
アドレス信号ADの値がキト 一コードKCに対応するレー2で変化する。トーンジェ
ネレータ10内の波形メモリに記憶する波形データが発
音開始から終了までの全波形のデータの場合は、アドレ
ス信号発生回路3では初期アドレスから最終アドレスま
での全アドレスに対応するアドレス信号ADを−通りだ
け発生するものとする。他方、トーンジェネレータ10
内の波形メモリに記憶する波形データが部分的な複数周
期波形のデータの場合は、アドレス信号発生回路3では
所定のアドレス範囲のアドレス信号ADを繰返し発生し
て上記複数周期波形を繰返し読み出すことができるよう
にするものとする。このようにアドレス信号発生回路乙
においてどのようなアドレス信号発生方式を用いるかは
設計上適宜に選択できる。
4はピアノやバイオリンなどの所望の音色を選択する音
色選択回路であり、選択された音色を表わす音色選択情
報TCを出力する。
5は鍵盤1における鍵の操作速度あるいは操作δ 強さを検出し、このことを表わすタッチ情報TZを出力
するタッチ検出回路、6はタッチ検出回路5から出力さ
れたタッチ情報TSと音色選択回路4から出力された音
色選択情報TCに基づき、選択音色に適合した特性のタ
ッチデータTDをタッチ情報TSに従って出力するタッ
チデータ発生回路であり、ここでは2系列のタッチデー
タTD、。
TD2を出力する。
7は押鍵検出回路2から出力されたキーコードKCと音
色選択回路4から出力された音色選択情報TCに基づき
、トーンジェネレータ10で形成される楽音信号Gの音
色や振幅を押圧鍵の音域と選択音色に応じて制御するた
めのキースケーリング情報に8を出力するキースケーリ
ング制御回路であり、ここでも2系列のキースケーリン
グ情報KS、、KS2が出力される。
8は楽音の明るさなどの制御のために音色および音量、
その伯楽音要素を制御するための複数の操作子を備え、
これら操作子の操作状態に応じた操作子情報OPDを出
力する操作子回路であり、ここでも2系列の操作子情報
0PD1.0PD2が出力される。
9はトーンジェネレータ10で形成されたディジタル楽
音信号Gをアナログの楽音信号に変換するDA変換器で
あり、変換された楽音信号はサウンドシステムSSを介
して発音される。
第1図を参照すると、トーンジェネレータ10は波形発
生手段としての波形メモリ11を具備している。この例
では、波形メモリ11は、楽音の発音開始から終了に至
るまでの全波形に関する波形データをパルスコード変調
方式(PCM)で記憶しているものとし、そのような波
形データの1組を音色選択回路4で選択可能な各音色毎
に夫々側々に記憶しているものとする。音色選択情報T
Cが波形メモリ11に入力されており、該メモリ11か
ら読み出すべき波形データの組を選択された音色に応じ
て夫々指定する。波形メモリ11において、指定された
1組の波形データはアドレス入力に与えられるアドレス
信号に従ってサンプル点毎に順次読み出される。なお、
波形メモリ11に記憶したPCM方式の波形データは、
エンベロープレベルが一定レベルに規格化されたもので
あるとし、アタック、ディケイ等のエンベロープ特性は
出力側に設けた乗算器12において付与するものとする
音色変化パラメータ発生回路16は、キースケーリング
、鍵タッチ、操作子の操作量等の音色制御要因に応じて
音色変化パラメータP1を発生するものである。第2図
の各回路6〜8から出力された2系列の情報のうち一方
の系列の情報TD1゜KS、、OPD、が音色変化パラ
メータ発生回路13に与えられ、更に音色選択情報TC
も与えられる。発生回路16では、入力された各種@T
D、。
KS、、OPD、、TCの内容に応じて音色変化パラメ
ータP1を発生する。
加算器14はアドレス信号変調手段として機能するもの
であり、第2図のアドレス信号発生回路3から与えられ
たアドレス信号ADと前記音色変化パラメータP1を加
算することにより該アドレス信号ADを変調し、変調さ
れたアドレス信号を波形メモリ11に供給する。これに
より、音色変化パラメータP1に応じて位相変調された
状態で波形メモリ11から波形データが読み出される。
従って、波形メモリ11の読み出し出力に基づき得られ
る楽音信号は、該メモリ11に記憶した波形そのもので
はなく、音色変化パラメータP1に応じた音色変化が付
与されたものである。
音色変化パラメータP1を発音期間中一定値に固定した
とすると、単に波形メモリ11から読み出される波形デ
ータの初期位相がずらされるだけであるので、あまり顕
著な音色変化は期待できない。(しかし、発音開始時か
ら安定したサスティン部の波形が読み出される、等によ
り、音色が変化した印象を与えることは可能である。)
そこで、回路13から発生する音色変化パラメータP1
は時間的に変化するものであることが望ましい。時間的
に変化する音色変化パラメータP1の変化形態の一例と
しては、キーオン信号KONに応じて発生するエンベロ
ープ波形信号の形態、あるいは、数Hz乃至十数Hzの
超低周波信号の形態、あるいはランダムに値が変化する
ランダム信号の形態、あるいは音の立上り時又はサステ
ィン時等任意のタイミングで所定時間だけ所定値を示す
形態、などが考えられる。音色変化パラメータ発生回路
13は、上述のような各種変化形態で音色変化パラメー
タP1を発生し得るようにするために、エンベロープ波
形発生手段、超低周波発振手段、ランダム信号発生手段
、タイマー及びデータ発生手段などを含んでいてよく、
あるいはそのうちいずれか1つだけを含んでいてもよく
、更に各種入力情報TD1 、KS、、OPD、TCを
処理するための演算手段やパラメータメモリなどを含ん
でいてもよい。この場合、エンベロープ波形の各種特性
や超低周波信号の周波数や振幅などを情報TD、〜TC
に応じて制御するようにすることができる。
こうして、鍵タッチ、キースケーリング、操作子蛯 操作状況等の音色制御要因に応じて異なる態様で時間的
に変化する音色変化パラメータP1が発生回路13から
発生され、これにより音色制御要因の内容に応じた音色
変化制御が実現される。
エンベロープ信号発生回路15は、楽音信号の振幅を発
音開始から終了までの開時間変化させるためのエンベロ
ープ信号P2をキーオン信号KOHに応答して発生する
ものであり、このエンベロープ信号P2の全体形状(パ
ーカッシブ系か持続系か等の区別)やアタックレベルや
アタック時間やディケイ時間等の各種特性を第2図の各
回路6〜8から与えられるもう一方の系列の各情報TD
、。
KS、、0PD2及び音色選択情報TCに応じて設定す
る。発生されたエンベロープ信号P2は乗算器12に与
えられ、波形メモリ11から読み出された波形データに
乗算され、その振幅レベルを制御する。こうして振幅エ
ンベロープが付与された波形信号が楽音信号Gとしてト
ーンジェネレータ10から出力される。
第3図はトーンジェネレータ10の別の実施例 1を示
すもので、波形メモリ11、音色変化パラメータ発生回
路16、加算器14、エンベロープ信号発生回路15、
乗算器12は第1図に示された同一符号のものと同様の
ものであってよい。この例では、更に、第2の変調手段
である加算器16と、第2の波形発生手段である波形メ
モリ17と、エンベロープ信号発生回路18及び乗算器
19が設けられている。加算器16は、アドレス信号発
、主回路3(第2図)から与えられたアドレス信号AD
と乗算器12の出力信号とを加算し、これにより該アド
レス信号ADを乗算器12の出力信号によって変調する
。加算器16の出力は第2の波形メモリ17のアドレス
入力に与えられる。
第2の波形メモリ17は所定の波形の波形データをPC
M方式で記憶したものであり、音色選択情報TCに応じ
て選択された音色に対応する波形が選択され、この波形
の波形データが加算器16から与えられるアドレス信号
に従って読み出される。この波形メモリ17に記憶する
波形は、波形メモリ11と同様に、楽音の発音開始から
終了までの全波形であってもよいが、しかしこれに限ら
周期から成る波形であってもよい。明らかなように、限
られた周期数から成る波形を波形メモリ17に記憶した
場合はアドレス信号ADの所定下位ビットのデータに従
って該特定周期数の波形を繰返し読み出すようにする。
波形メモリ17の出力は乗算器19に与えられ、エンベ
ロープ信号発生回路18から与えられるエンベロープ信
号P6が乗算される。この乗算器19の出力が楽音信号
Gとしてトーンジェネレータ10から出力されろ。エン
ベロープ信号発生回路18はエンベロープ信号発生回路
15と同様のものであるが、発生すべきエンベロープ信
号P3の制御要因として入力されるキースケーリング情
報KS3、タッチデータTD8、操作子情報OPD、が
回路15に加わる情報KS2 、TD2.0PD2とは
異なっている。
このため、トーンジェネレータ10として第3図の構成
を用いる場合、第2図の各回路6〜8は夫々3系列のタ
ッチデータTD1〜TD3、キースケーリング情報KS
、〜KS3、操作子情報0PD1〜0PD3を発生する
ように構成する。
乗算器12から出力された波形信号は、第1図ではその
まま楽音信号Gとして用いられているが、第3図ではア
ドレス信号ADを変調するための変調信号として用いら
れている。前述のように、この乗算器12から出力され
る波形信号(楽音信号)は、音色変化パラメータP1に
応じた音色変化が付与されたものであり、しかもメモリ
11に記憶された複数周期分の波形に基づく高品質なも
のである。これにより、第2の波形メモリ17を読み出
すためのアドレス信号は音色変化パラメータに応じて変
化する高品質の波形信号により複雑に変調されることに
なり、これに基づき波形メモリ17から読み出される波
形信号は、変調信号である高品質の波形信号(乗算器1
2の出力)により複雑な音色変化が付与されたものとな
る。
なお、第1図の場合は音色変化パラメータ発生回路13
から発生する音色変化パラメータP1は一定値に固定さ
れていない方が望ましい、と前述したが、第3図の場合
はこの音色変化パラメータP1は発音期間中適宜の一定
値に固定されていてもさしつかえない。例えばPlが固
定されている場合、読み出しの初期位相がPlに設定さ
れることにより、波形メモリ11に記憶されている波形
のアドレスP1から最終アドレスまでの部分が読み出さ
れ、初期アドレスからアドレスP1の直前までの部分は
読み出されない。従って、加算器16に与えられる変調
信号の状態が音色変化パラメータP1の固定値に応じて
異なるものとなり、これにより変調の結果が異なってく
るので、第2の波形メモリ17から読み出される波形信
号は音色変化パラメータP1に応じた音色変化を示すも
のとなる。勿論、第3図の例においても前述と同様に、
音色変化パラメータP1がエンベロープ波形、超低周波
信号、ランダム信号あるいは限られた時間で発生する信
号などの形態で時間的に変化するようになっていてもよ
い。
第3図では加算器14.16に加えるアドレス信号AD
が共通であるが、これは異なっていてもよい。例えば、
加算器14に加えるアドレス信号AD1と加算器16に
加えるアドレス信号AD2をアドレス信号発生回路6(
第2図)において夫々独立に発生し、音色選択情報TC
その他の制御要因に応じて両アドレス信号AD1 、A
D2の変化レートを幾分具ならせる若しくは整数倍の関
係で異ならせるようにすることができる。また、アドレ
ス信号発生回路6から発生したアドレス信号ADをシフ
ト回路によって音色選択情報TCその他の制御要因に応
じて適宜シフトしてその変化レートを整数倍に変換した
アドレス信号を作成し、変換したアドレス信号をADl
又はAD2の一方として使用し、変換していないアドレ
ス信号ADをADI又はAD2の他方として使用するよ
うにすることもできる。
なお、上記各実施例において波形メモリはり−ドオンリ
メモリである必要はなく、ランダムアクセスメモリ(R
AM)等の読み書き可能なメモリであってもよい。その
場合、特開昭60−93491号や特開昭60−934
93号に示されているように、発音期間中において、記
憶波形の内容を適宜書替えるようにしてもよい。
また、波形メモリに記憶する波形は、自然楽器音からサ
ンプリングした波形、あるいは、データ処理及び演算操
作によって人為的に作成された波形のどちらであっても
よい。
また、第3図の実施例における2つの波形メモIJ 1
1 、17には全く同じ波形を記憶してもよい。
その場合はハード的には1つの波形メモリだけを設け、
これを時分割使用することにより第1及び第2の波形メ
モリとして動作させるようにしてもよい。また、第2の
波形メモリ17をR,AMとし、波形メモリ11の読み
出し出力を該波形メモリ17に適宜書き込むようにして
もよい。あるいは、一方の波形メモリに記憶する波形を
基にして適宜の演算及びデータ処理を行うことにより合
成した波形を他方の波形メモリに記憶してもよい。
第3図の実施例において、第1の波形メモ1月1(第1
の波形発生手段)と第2の波形メモリ17(第2の波形
発生手段)との関係を逆にしてもよい。すなわち、加算
器14の出力により第2の波形メモリ17を読み出して
、その出力信号を乗算器12を介して加算器16に与え
、加算器16で変調されたアドレス信号によって第1の
波形メモリ11を読み出すようにしてもよい。
なお、以上説明した実施例では、第1の波形メモリ(場
合によっては第2の波形メモリも)が楽音の立上り(発
音開始)から立下り(発音終了)までの全波形を記憶し
ているものとして説明したが、これらの波形メモリには
楽音の立上り部分の全波形とその後の一部波形について
のみ記憶させるようにしてもよい。また、波形メモリに
は記憶すべき波形の各サンプル点における波形情報を全
て記憶させるのではなく、飛び飛びのサンプル点の波形
情報だけを記憶させ、中間のサンプル点の波形情報は補
間演算によって算出するようにしてもよい。また、波形
メモリに記憶する複数周期波形は、連続する複数周期ば
かりでなく、飛び飛びの複数周期から成るものであって
もよい。例えば、楽音の立上りから立下りまでを複数フ
レームに分割し、各フレーム毎に代表的な1周期または
2周期分の波形の波形データのみを記憶させ、この波形
データを順次切換えながら繰り返し読み出すようにして
もよく、さらに必要に応じてこの波形切換え時に前の波
形と次の新たな波形とを補間演算して滑らかに変化する
波形データを形成するようにしてもよい。また、特開昭
58−142396号公報に開示されているように、波
形メモリに複数周期分の楽音波形の波形データだけを記
憶させ、この波形データを繰返し読み出すようにしても
よい。
このようにすれば、波形メモリの容量をさらに小さくす
ることができる。
また、波形メモリに記憶する波形データの符号化方式は
前述のPCM方式に限らず、差分PCM方式、デルタ変
調方式(DM方式)、適応型PCM方式(ADPCM方
式)、適応型デルタ変調方式(ADM方式)など、その
他適宜の方式を用いてもよい。その場合、波形発生手段
においては、波形メモリのみならず、その符号化方式に
応じて波形メモリ読み出し出力を復調する(PCM化さ
れた信号を得る)ための復調回路をも具備するものとす
る。
一方、実施例において、音色変化パラメータ発生回路は
キースケーリング情報、エンベロープ信号、タッチデー
タ、操作子情報、音色選択情報の全てに応答するものと
したが、このうち一部についてのみ応答するものでもよ
い。なお、波形メモリにおいて各音高毎に別々に成形デ
ータを記憶している場合は、アドレス信号をどの音高で
も共通の変化レートで発生することもある。
さらに、実施例では、楽音の立上りから立下りまでの全
期間に亘ってこの発明を適用して楽音を発生するように
したが、楽音の立上りから立下りまでの全期間のうち一
部期間(例えばアタスク部のみあるいはアタック部以降
の接続部のみ)をこの発明を適用して楽音を発生するよ
うにしてもよい0 また、第1の波形メモリと第2の波形メモリの記憶方式
あるいはデータ形式は、同じであっても、また、違って
もよい。
第3図の実施例は変調が2段であるが、更に第3の波形
メモリを含む第3の波形発生手段あるいはそれ以上の波
形発生手段を設けて、3段以上の変調(多重変調)を行
うようにしてもよい。
さらに、この発明は、単音電子楽器に限らず、複音電子
楽器の楽音発生にも使用することができ、さらにまた音
階音に対応した楽音の発生に限らず、リズム音の発生に
も使用できるものである。
図面の簡単な説明 第1図及び第2図はこの発明に係る楽音信号発生装置の
一実施例を示すもので、第1図は第2図のトーンジェネ
レータの内部構成を示すブロック図、第2図はこの発明
を適用した電子楽器の全体構成を示すブロック図、第3
図はこの発明の別の実施例を示すもので、第2図のトー
ンジェネレータの別の内部構成例を示すブロック図、で
ある。
6・・・アドレス信号発生回路、10.6・トーンジェ
ネレータ、11.17・・・波形メモリ、16・・・音
色変化パラメータ発生回路、14.16・・・アドレス
変調用の加算器。
出願人  日本楽器製造株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレス
    信号を発生するアドレス信号発生手段と、音色制御要因
    に応じて音色変化パラメータを発生する音色変化パラメ
    ータ発生手段と、 前記アドレス信号を前記音色変化パラメータに応じて変
    調する変調手段と、 複数周期分の波形データを記憶した波形メモリを含み、
    前記変調手段から与えられるアドレス信号に従って該波
    形メモリから波形データを読み出し、これに基づき波形
    信号を発生する波形発生手段と を具えた楽音信号発生装置。 2、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレス
    信号を発生するアドレス信号発生手段と、音色制御要因
    に応じて音色変化パラメータを発生する音色変化パラメ
    ータ発生手段と、 前記アドレス信号を前記音色変化パラメータに応じて変
    調する第1の変調手段と、 複数周期分の波形データを記憶した第1の波形メモリを
    含み、アドレス信号に従って該波形メモリから波形デー
    タを読み出し、これに基づき波形信号を発生する第1の
    波形発生手段と、 波形データを記憶した第2の波形メモリを含み、アドレ
    ス信号に従って該第2の波形メモリから波形データを読
    み出し、これに基づき波形信号を発生する第2の波形発
    生手段と、 前記アドレス信号発生手段で発生されたアドレス信号を
    前記第1及び第2の波形発生手段の一方で発生された波
    形信号によって変調し、変調されたアドレス信号を他方
    の前記波形発生手段に含まれる前記波形メモリに与える
    第2の変調手段とを具え、前記一方の波形発生手段に含
    まれる前記波形メモリには前記第1の変調手段で変調し
    たアドレス信号を与え、前記他方の波形発生手段で発生
    された波形信号を楽音信号として出力するようにした楽
    音信号発生装置。
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JPS60178498A (ja) * 1984-02-25 1985-09-12 カシオ計算機株式会社 楽音波形発生装置

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