JPS6270557A - 肉厚ボス部付カツプ状部品の浸炭焼入れ方法 - Google Patents

肉厚ボス部付カツプ状部品の浸炭焼入れ方法

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Publication number
JPS6270557A
JPS6270557A JP21083985A JP21083985A JPS6270557A JP S6270557 A JPS6270557 A JP S6270557A JP 21083985 A JP21083985 A JP 21083985A JP 21083985 A JP21083985 A JP 21083985A JP S6270557 A JPS6270557 A JP S6270557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quenching
carburization
spline
carburizing
boss
Prior art date
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Pending
Application number
JP21083985A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Takahashi
和彦 高橋
Keiji Ogino
荻野 恵司
Kazuya Mizuno
水野 一也
Eisuke Hoshina
栄介 保科
Yasuhiro Morimoto
森本 泰広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS6270557A publication Critical patent/JPS6270557A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は肉厚ボス部付カップ状部品の浸炭焼入れ方法に
関し、特に自動車のオートマチック部品であるセカンド
ブレーキハブのように、略中央に肉厚のボス部が設けら
れ、このボス部とボス部より薄肉の外周のスプライン部
とがフランジ部により接続された肉厚ボス部付カップ状
部品の浸炭焼入れ方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車のオートマチック部品であるセカンドブレ
ーキハブのような肉厚ボス部付カップ状部品を製造する
には、例えば、まず合金鋼であるJIS  SCM42
0Hの円柱状ブロックからセカンドブレーキハブ形状に
機械加工する。このセカンドブレーキハブIは、第3図
に示すように、略中央に肉厚のボス部2が設けられ、こ
のボス部2と外周のスプライン部3とがフランジ部4に
より接続された形状を有する。このセカンドブレーキハ
ブ1は、スプラグタイプの場合、ボス部2の内面がワン
ウェイクラフチアウターレース面となり、スプライン部
3にはクラッチと噛み合うインボリュートスプライン5
が設けられている。このため、ボス部2の内面の表面硬
さとして、ピンカース硬さl(vで720〜850、ボ
ス部2の内部の硬さとしてHV350〜500となるこ
とが要求されており、かつスプライン部3のインボリュ
ートスプライン5の歯すじ誤差は14μm以下とするこ
とが必要とされている。
このため、合金鋼であるJIS  SCM420Hを材
料として用い、浸炭焼入れすることによりかかる要求を
満足させようとしている。ここで、浸炭焼入れとは、鋼
部品を浸炭性ガス雰囲気中で850℃〜950℃に加熱
することにより、部品の表面に炭素を侵入、溶解させた
後焼入れし、内部をねぼく、表面を硬く、強くさせる処
理である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、合金鋼を用い、浸炭焼入れすることによりボ
ス部の表面と内部の硬さの要求基準は満たせるものの、
浸炭焼入れにより焼入れ歪が生じ、スプライン部が口開
きの状態となる。この結果、歯すじ誤差が40μm程度
となり、要求水準である14μm以下を満足しなくなる
この歪の原因を調査したところ、肉厚のボス部と比較的
肉薄のスプライン部の冷却速度の違いによって生じる熱
応力に起因していることが判明した。しかるに、従来は
かかる歪を防止する有効な手段がなく、フランジ部とス
プライン部を肉厚にしてボス部との冷却速度を均一にし
ていた。しかしながら、この方法は部品重量の増大を招
き、更には他の部品と干渉するという問題が発生した。
そこで、重量増等を招くことなく、浸炭焼入れ歪を低減
する工夫が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題は、次に述べる本発明の肉厚ボス部付カップ状
部品の浸炭焼入れ方法によって解決される。
即ち、本発明は、略中夫にボス部が設けられ、このボス
部とボス部より薄肉の外周のスプライン部とがフランジ
部により接続された肉厚ボス部付カップ状部品の浸炭焼
入れ方法であって、前記スプライン部の外周面と内周面
あるいはフランジ部の内側面に浸炭防止剤を塗布した後
、浸炭焼入れを行うことを特徴としている。
本発明において、浸炭防止剤としては、市販の懸濁銅粉
末水溶剤等を用いることができる。
〔作用〕
本発明によれば、スプライン部の外周面と内周面あるい
はフランジ部の内側面に浸炭防止剤を塗布したため、浸
炭時、浸炭防止剤が塗布されていないボス部等は膨張す
る。このため、相対的にスプライン部の口を閉じようと
する力が働く。次いで、焼入れを行うと、ボス部とスプ
ライン部の冷却速度の相違により、スプライン部の口を
開く方向に力が作用する。この結果、スプライン部の口
を閉じようとする力と開こうとする力が相殺され、浸炭
焼入れ歪が低減される。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面を参考にして説明する。
(第1実施例) ここで、第1図は本発明の第1実施例に係る肉厚ボス部
付カップ状部品の浸炭焼入れ方法の一工程を示す概略構
成図、第2図は本発明の第1実施例における浸炭焼入れ
時のスプライン部の動きを示す説明図、第3図は本発明
の第1実施例で得られる肉厚ボス部付カップ状部品を示
す概略構成図である。
まず、合金鋼であるJIS  SCM420Hの円柱状
ブロックからセカンドブレーキハブ形状に機械加工する
。この結果、第3図に示すように、肉厚のボス部2と、
インボリュートスプライン5が形成されたスプライン部
3と、この両者を接続するフランジ部4からなるセカン
ドブレーキハブ素材が得られた。このとき、スプライン
部のインボリュートスプライン5の歯すじ誤差は5μm
であった。
このセカンドブレーキハブ素材のスプライン部3の外周
面および内周面に、第1図に示すように、浸炭防止剤6
を塗布した。この状態で、浸炭炉に入れ、浸炭焼入れを
行った。即ち、炉内をPxガス等の浸炭性ガスで置換し
たのち、炉内の温度を930℃まで昇温して浸炭を行い
、その後−担860℃に落とした後、浸炭炉の出口に設
けられた130℃の焼入油中に投入して焼入れを行った
その後、130℃で焼戻を行い、最終製品とした。
この結果得られたセカンドブレーキハブは、ボス部内面
の表面硬さはビッカース硬さHVで770、ボス部内部
はHv400であり、十分に要求を満たすものであった
また、歯すじ誤差は11μmであり、14μm以下とい
う要求を十分満足するものであった。
以上より、本実施例によれば、セカンドブレーキハブの
スプライン部やフランジ部を従来のように肉厚にしなく
とも、第2図に示すように、従来の浸炭焼入れ時の口開
き作用(矢印A)が、浸炭部位に働く口閉じ作用(矢印
B)と相殺されるため、所望の硬さと精度を有するセカ
ンドブレーキハブが得られる。この結果、部品の軽量化
が図れ、車両性能が向上するという優れた効果を奏する
(第2実施例) ここで、第4図は本発明の第2実施例に係る肉厚ボス部
付カップ状部品の浸炭焼入れ方法の一工程を示す概略構
成図、第5図は本発明の第2実施例における浸炭焼入れ
時のスプライン部の動きを示す説明図である。
第2実施例において、第1実施例と異なる点は、浸炭防
止剤6を第1実施例ではスプライン部3の両面に塗布し
ていたのに対し、フランジ部4の内側面に塗布したこと
にあり、他は実質的に第1実施例と同様にしてセカンド
ブレーキハブを製造した。
本実施例においても、第1実施例と同様な作用(第5図
参照)および効果が得られた。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲内において種々の実施態様を包含するものである。
例えば、実施例ではセカンドブレーキハブを例に採って
説明したが、このセカンドブレーキハブに類似の形状の
ものであれば、どんなものにも適用できる。
〔発明の効果〕
以上より、本発明の肉厚ボス部付カップ状部品の浸炭焼
入れ方法によれば、スプライン部の口開き力と口閉じ力
が相殺されるため、肉厚ボス部付カップ状部品の自重を
増すことなく、浸炭焼入れ歪が大幅に低減される。従っ
て、従来に比べ部品の軽量化が図れ、車両性能が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る肉厚ボス部付カップ
状部品の浸炭焼入れ方法の一工程を示す概略構成図、 第2図は本発明の第1実施例における浸炭焼入れ時のス
プライン部の動きを示す説明図、第3図は本発明の第1
実施例で得られた肉厚ボス部付カップ状部品を示す概略
構成図、第4図は本発明の第2実施例に係る肉厚ボス部
付カップ状部品の浸炭焼入れ方法の一工程を示す概略構
成図、 第5図は本発明の第2実施例における浸炭焼入れ時のス
プライン部の動きを示す説明図である。 1−−−−−−・セカンドブレーキハブ(肉厚ボス部付
カップ状部品) 2・−・・−ボス部 3・−・−スプライン部 4−−−−−−−フランジ部 5・−・−インボリュートスプライン 6・・−・・・−浸炭防止剤 出願人  トヨタ自動車株式会社 第1図   第2図 第3図 第4図 第5図 \A8/

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)略中央にボス部が設けられ、このボス部とボス部
    より薄肉の外周のスプライン部とがフランジ部により接
    続された肉厚ボス部付カップ状部品の浸炭焼入れ方法で
    あって、 前記スプライン部の外周面と内周面あるいはフランジ部
    の内側面に浸炭防止剤を塗布した後、浸炭焼入れを行う
    ことを特徴とする肉厚ボス部付カップ状部品の浸炭焼入
    れ方法。
JP21083985A 1985-09-23 1985-09-23 肉厚ボス部付カツプ状部品の浸炭焼入れ方法 Pending JPS6270557A (ja)

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JPS6270557A true JPS6270557A (ja) 1987-04-01

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103556103A (zh) * 2013-09-30 2014-02-05 福建龙溪轴承(集团)股份有限公司 一种防渗碳材料及其制备方法
CN114058827A (zh) * 2021-11-26 2022-02-18 西安煤矿机械有限公司 一种齿轮渗碳整体淬火后花键硬度控制的方法

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