JPS627014B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両の走行時及び荷台のダンプアツプ
時に荷台の垂直アームの根本で荷台をロツクし、
又荷台を車両の後方に載置する場合にはロツクを
自動的に解除可能としたことを特徴とする荷台の
補助連結装置に関するものである。

従来、第１図において本発明の構成を除き１本
のシリンダで荷台をダンプアツプし或は荷台を車
両の後方に載置して、積荷を荷台から排出するこ
とができるリンク機構を備えた荷台の積降し装置
において車両上に載置された荷台を保持する場
合、前部の垂直アームに設けたフツクと後部の２
カ所で荷台を保持しているにすぎずそのため、車
両の走行時、或は不整地での荷台をダンプさせて
の積荷の排出作業時においては、荷台の保持が著
しく不安定になつた。すなわち積荷の排出時は荷
台を45゜〜50゜程度にダンプさせるが、積荷が落
ちにくい場合は、連続的にダンプアツプさせる
が、この際荷台があおられ、荷台の自重、積荷の
重量の大部分が垂直アーム先端のフツクに掛り、
積荷の重量によつては、著しく危険であつた。

本発明は、上記欠点を解消したもので、荷台を
回転自在なレバーによつて、自動的に荷台を垂直
アーム下方に押しつけてロツクし、車両の走行時
及びダンプアツプ時における荷台及び積荷の安定
化を図り、かつ荷台の車両後方への移動時におい
ては、自動的にロツクを解除せしめる荷台の補助
連結装置を提供することを目的とするものであ
る。

本発明は、起伏フレーム１に摺動自在に設置さ
れた垂直アーム基枠２上に垂直アーム３を固設
し、該垂直アーム３の上方に設けたフツク２６を
荷台８に設けた受金具２７に係合して垂直アーム
３と荷台８とを主連結し、且つ該垂直アーム３側
面にレバー４を回転自在に軸着し、垂直アーム基
枠２の移動に伴つて、起伏フレーム１端に固設し
たガイドプレート５に、前記レバー４の先端に設
けた係合部６を着脱自在に当接せしめて、レバー
４の他端に設けたフツク７を荷台８の受金具９に
補助的に係脱自在に係合せしめたことを特徴とす
る荷台の補助連結装置である。

本発明を図面により一実施例に基づいて、さら
に詳細に説明すると、く字形のレバー４は垂直ア
ーム３の側面に固設された回転軸１０に回転自在
に軸着され、該回転軸１０の先端部に割ピン１１
を挿入することにより離脱不可能に係止されてい
る。又く字形のレバー４は図面に示すように左ア
ーム１２と右アーム１３とを一体にしたアームか
ら構成され、左アーム１２先端には係合部６（例
えばローラ６）がピン１４により回転自在に軸着
され、又右アーム１３の先端にはフツク７が上向
きに鉤状に形成されている。さらに右アーム１３
の略中央部には、上スプリング取付板１５が固設
され、垂直アーム基枠２に固設された下スプリン
グ取付板１６との間にスプリング１７が張られて
いる。

而して、起伏フレーム１の先端に固設した取付
板２４に固設されたガイドプレート５の先端にお
ける係合凸部１８は下方向に向つて斜面を形成し
ており、係合部６は当該斜面に沿つて、当接しな
がら上昇、或は下降するものである。

なお、起伏フレーム１上には、レール板２５が
載置してあり、該レール板２５上を垂直アーム基
枠２が移動自在に摺動し、又、フツク７の下方の
垂直アーム３にはフツク７が下降した時に係止す
るアングル状のストツパ１９が固設されている。
又車両２０には１本のリフトシリンダー２１及び
その先端には、移動アーム２２が回動自在に軸着
されており、移動アーム２２の上端は、起伏フレ
ーム１に回動自在に軸着し、移動アーム２２の下
端は、連結杆２３に回動自在に軸着され、その他
端は垂直アーム基枠２に回動自在に軸着されてい
る。

本発明は以上のように構成されているから、車
両２０の走行中、或は第１図に示すように、荷台
８のダンプアツプ時においては、垂直アーム基枠
２及び垂直アーム３は第３図に示すように、起伏
フレーム１の先端に位置しており、この際左アー
ム１２の先端に取付けられた係合部６はガイドプ
レート５の先端の係合凸部１８の下底面に当接
し、かつ右アーム１３はスプリング１７の張力に
抗して、上方に位置し、右アーム１３先端のフツ
ク７は荷台８の受金具９に係合しているものであ
る。したがつて、車両２０の走行時及び第１図に
示すダンプアツプ時においては、荷台８はこの係
合状態でロツクされることになり、荷台８及び積
荷の総重量は主として、垂直アーム３上方に設け
たフツク２６と当該右アーム１３先端のフツク７
の係合した受金具９，２７の二点で支えられるこ
とになる。

又、第２図、第４図に示すように荷台８を車両
２０の後方に移動し、さらに荷台８を地上におろ
す場合においては、車両２０に設けたリフトシリ
ンダー２１を伸長し、移動アーム２２の下端を後
方に移動させ、連結杆２３によつて、垂直アーム
基枠２を起伏フレーム１に沿つて、後方へ引張る
ことにより、荷台８を後方へ移動した後、さらに
リフトシリンダー２１を伸張することにより起伏
フレーム１及び垂直アーム３の両方を後方に回動
して行うものであるが（第２図の二点鎖線参
照）、この垂直アーム基枠２を起伏フレーム１の
先端から後方へ移動する際におけるレバー４の自
動解除は第４図に詳細に示すが、矢印ａ方向に、
垂直アーム基枠２及び垂直アーム３が移動する
と、左アーム１２の先端に設けた係合部６は、ガ
イドプレート５の係合凸部１８の斜面に沿つて、
矢印ｂ方向に移動するから係合部６の移動に伴つ
て、スプリング１７の張力の作用によりレバー４
全体が回転軸１０を中心に、矢印ｃ方向に回転す
るので、右アーム１３先端のフツク７は荷台８の
受金具９から外れ、外れた右アーム１３先端のフ
ツク７はアングル状のストツパ１９に係止して止
まり、レバー４によるロツクは自動的に解除され
ることになる。

而して、右アーム１３のフツク７と荷台８の受
金具９の係合が解除された荷台８は、第２図の二
点鎖線に示すように垂直アーム３上方に固設した
フツク２６のみによつて、その重量が支えられ、
上記したように荷台８は、リフトシリンダー２１
の伸長と垂直アーム基枠２及び起伏フレーム１の
回転により、後方へと移動し地上へおろされる。

而して、荷台８を車両２０に載置して走行する
場合は、上記とは逆の操作、すなわちリフトシリ
ンダー２１を短縮することにより、垂直アーム３
を起伏フレーム１の先端に再度移動せしめると、
左アーム１２先端の係合部６はガイドプレート５
の係合凸部１８の斜面に沿つて下降し、（矢印ｂ
とは逆方向）第３図に示すように再びガイドプレ
ート５の下底面に係合して停止する。

この場合レバー４は矢印ｃ方向とは逆方向に回
転するので、右アーム１３先端のフツク７は再度
スプリング１７の張力に抗して、荷台８の受金具
９に係合し、荷台８はレバー４によつて自動的に
ロツクされる。

したがつて、本発明によれば、車両の走行時或
はダンプアツプ時においては、垂直アーム先端の
フツクで荷台の上部と下方のレバーで荷台の下部
とを夫々垂直アームに確実に固定できるので、荷
台及び積荷が著しく安定化し、かつ安全である等
の効果を有し、又ロツク及び解除操作がシリンダ
ーの操作のみによつて自動的に行うことができる
ので頗る便利であり、さらには、垂直アーム先端
のフツクにかかる荷重負担を少なくすることがで
きるので、その分だけ垂直アームを軽量化できる
等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施の一例を示すもので、第１
図は車両に設けたリフトシリンダーを伸張して荷
台をダンプした状態の正面図、第２図は荷台を後
方に後退させる状態を示した正面図、第３図はレ
バーによつて荷台がロツクされている状態を示し
た拡大図、第４図はレバーによる荷台のロツクを
解除した状態を示した拡大図、第５図は第３図の
側面図である。 １は起伏フレーム、２は垂直アーム基枠、３は
垂直アーム、４はレバー、５はガイドプレート、
６は係合部、７はフツク、８は荷台、９は受金
具、１０は回転軸、１１は割ピン、１２は左アー
ム、１３は右アーム、１４はピン、１５は上スプ
リング取付板、１６は下スプリング取付板、１７
はスプリング、１８は係合凸部、１９はストツ
パ、２０は車両、２１はリフトシリンダー、２２
は移動アーム、２３は連結杆、２４は取付板、２
５はレール板、２６はフツク、２７は受金具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 起伏フレームに摺動自在に設置された垂直ア
   ーム基枠上に垂直アームを固設し、該垂直アーム
   の上方に設けたフツクを荷台に設けた受金具に係
   合して垂直アームと荷台とを主連結し、且つ該垂
   直アーム側面にレバーを回転自在に軸着し、垂直
   アーム基枠の移動に伴つて、起伏フレーム先端に
   固設したガイドプレートに、前記レバー先端に設
   けた係合部を着脱自在に当接せしめて、レバー他
   端に設けたフツクを荷台の受金具に補助的に係脱
   自在に係合せしめたことを特徴とする、荷台の補
   助連結装置。