JPS62687B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフライヤに関する。従来のヒータを油
中に投入して直接油を加熱するようにしたフライ
ヤにあつては、鍋をヒータが投入できるように深
くしてあるためそれだけ余分の油が必要であつ
て、フライヤの使用度数が多くなるにつれて費用
が嵩むことになる。本発明は鍋の形状を改良して
使い易くすると共に使用油量を節減できるフライ
ヤを提案しようとするものである。

すなわち本発明のフライヤは、基台に載置する
鍋の底部に、この鍋内に投入するヒータを収容す
る溝を設け、溝の傍側に上げ底部を形成したこと
を特徴とするものであつて、以下その実施例を図
面に基いて説明する。

１は取手２を有する鍋であつて、底部に下側に
膨出する環状の溝３が形成され、溝３の内側には
上側に膨出する上げ底部４が形成されている。５
はこの鍋１に対して投入引上げ自在のヒータ、６
はヒータ５に固定具７を介して取りつけられた温
度センサである。ヒータ５および温度センサ６は
端部をヒータ保持体８の上端部に保持され、ヒー
タ保持部８は、前記鍋１をセツトする基台９の保
持体ガイド１０に昇降自在に嵌合しており、ヒー
タ５および温度センサ６はヒータ保持体８の昇降
により鍋１から引上げられまた鍋１内に投入され
る。ヒータ５の折曲して鍋１の底部に沿う主要部
は、投入時に前記溝３内に収容される。前記鍋１
は底部の溝３の内側に形成される上げ底部４で、
基台９の鍋支持面に突出形成した係合部１１に係
合せしめて、位置ぎめするようにしてもよく、こ
の場合はヒータ５を投入したときに正確に構３に
収容することができる。また溝３をヒータ５が完
全に没入できる深さにしておけば調理の邪魔にな
らず、また揚げ物引上げ用のバスケツトを使用す
る場合にヒータ５によつて部分過熱されることが
なく、揚げ物の出来栄えもよくなる。

前記構成において、揚げ物を行なうときは、第
１図に示すように鍋１を基台９上の所定位置に載
置する。この場合前述のように鍋１に形成された
上げ底部４を基台９の係合部１１と係合するよう
にしておけば正確な鍋１の位置決めができる。次
いで鍋１中に適量の油を注ぎ、ヒータ保持体８を
降下してヒータ５を鍋１内の油中に投入し、鍋底
の溝３内に収容して通電する。この場合油量はヒ
ータ５を投入した鍋１の底部が平底であるときと
同じ油面に達する量だけあればよいので、平底の
鍋に比して上げ底部４の体積分だけ少量で済む。
油が設定温度に達すると、温度センサ６の信号に
よりヒータ５がオン・オフを繰返し、油温は一定
温度を保つようにコントロールされ、揚げ物調理
に適するようになる。ポテトフライ等同時に多量
の材料を揚げる場合、バスケツトを使用すること
があるが、実施例で触れたように鍋底の溝３を充
分深くしてヒータ５が溝３内に没入するようにし
ておけばバスケツト使用の邪魔にもならず、また
バスケツトがヒータ５に接触して部分過熱された
折角の揚げ物が焦げたりする必配もない。

本発明のフライヤによれば、鍋内の油中に投入
するヒータを収容する溝を鍋底に設けたので、ヒ
ータが調理作業の邪魔になつたり、ヒータの付近
に部分過熱状態を生じたりするおそれが殆んど解
消され、また溝の傍側に上げ底部を形成したの
で、この上げ底部の体積分だけ使用油量が少くて
済み、経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す一部切欠き正面
図、第２図は第１図の平面図、第３図はヒータを
引上げて鍋をはずした場合の正面図、第４図は第
３図の平面図、第５図は鍋の底面図である。 １……鍋、３……溝、４……上げ底部、５……
ヒータ、９……基台、１１……係合部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基台に載置する鍋の底部に、この鍋内に投入
   するヒータを収容する溝を設け、溝の傍側に上げ
   底部を形成したことを特徴とするフライヤ。 ２ 鍋は、上げ底部を基台の係合部と係合可能に
   構成した特許請求の範囲第１項記載のフライヤ。 ３ 鍋は、底部の溝をヒータが没入可能の深さに
   構成した特許請求の範囲第１項記載のフライヤ。