JPS6266197A - 放射性気体廃棄物の処理方法 - Google Patents

放射性気体廃棄物の処理方法

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JPS6266197A
JPS6266197A JP20540985A JP20540985A JPS6266197A JP S6266197 A JPS6266197 A JP S6266197A JP 20540985 A JP20540985 A JP 20540985A JP 20540985 A JP20540985 A JP 20540985A JP S6266197 A JPS6266197 A JP S6266197A
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activated carbon
temperature
exhaust gas
dehumidifier
tower
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松寿 誠
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、沸騰水型原子力発電所のタービン主復水器か
ら抽気されるガスや、加圧木型原子力発電所の一次冷却
材から脱気されたガスなどのように、希ガスなどの放射
性物質を含んでいる放射性気体廃棄物の処理方法に関す
るものである。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
以下、軽水型原子炉のうち沸騰水型原子炉プラントを例
として放射性気体廃棄物の処理方法について詳細な説明
を行なう。
沸騰水型原子炉の冷却材は高中性子束の炉心を通過する
間に中性子照射を受けて、一部が!!!2素と水素とに
分解し、その上、さらに3H,1GN、 1″○などが
生じる。また燃料棒に生じたピンホールなどからにrや
xoなどの放射性の希ガスが漏洩し、これらKrA’X
eが蒸気に混入してタービン系に送られている、また、
この他に、タービン主復水器へ外気からの漏れ込みがあ
る。
これらの放射性気体廃棄物(以下単に排ガスと記す)に
よって沸騰水型原子力発電所におけるタービン系は、原
子炉なみに遮蔽設備を施して所内および周辺の健全性を
維持する必要がある。しかし上記排ガスは、一般に非凝
縮性であるので、蒸気系統内に、特にタービン主復水器
の内部に滞留する。よって前記タービン主復水器の内部
に空気抽出器を連結して、ここに滞留する排ガスを活性
炭式希ガスホールドアツプ塔に導いて処理している。
この処理装置は以下のように構成されている。
すなわち、第6図に示したように、タービン主複水器の
内部に滞留した排ガスを空気抽出器1でタービン系の主
復水器から放射性気体廃棄物処理装置に抽気する。抽気
した排ガスは水素再結合装置2に導かれ、水素ガスの再
結合及び減容処理される。水素再結合装置2は予熱器3
、再結合器4゜復水器5から構成されている。この水素
再結合装置2ではまず排ガス中に含まれる酸素と水素が
効率よく再結合する温度まで予熱器3で予熱されたのち
、下流の再結合器4に導かれてこの再結合器4で排ガス
中に含まれる水素と酸素の再結合反応により水蒸気とな
る。さらに、その下流の復水器5では外部冷却水による
冷却作用により排ガス中の水蒸気のほとんどは水となり
、排ガスが分離され、その水はタービン主復水器に戻さ
れる。
そして、排ガスは除湿器6a、 6bおよび乾燥器7を
経て湿分が十分除去されたのち、活性炭式希ガスホール
ドアツプ塔8に導かれ、残った放射能(主体はle、 
Krなとの希ガス) を活性炭に吸着させ、長時間のホ
ールドアツプののち、真空ポンプ9を経て排気筒10か
ら大気へ放出される。
以上述べた機器はそれぞれ気密あるいはそれに準じた状
態の室に装置され:それぞれの室は空調が行なわれてい
る。特に活性炭式希ガスホールドアツプ塔室11は他の
一般空調とは別の専用空調設備12からダクト13.1
4を介して空調され、活性炭の吸着性能維持のため、活
性炭式希ガスホールドアツプ塔入口配管15内の排ガス
及び活性炭式希ガスホールドアツプ塔8内を低い温度に
保っている。
このうち、除湿器6a、 6bの周囲について、詳細な
説明を行なう、第7図は従来の気体廃棄物処理系におけ
る除湿装置部分を説明するための系統図である。除湿器
6a、6bは1台で4ON%/hの排ガスを処理できる
もので、それぞれ人口弁16a、 16b、出口弁17
a、 17bを介して並列に接続され、通常運転中はど
ちらか1系統のみを運転し、他方の系統は故障に備えて
待機する。除湿器6a、 6bは冷凍機18a、 18
bより冷媒の供給2回収を受けて器内で冷媒を蒸発させ
ながら排ガスを冷却するもので、フィン付き冷却管の中
をプレオン等の冷媒が流れ。
フィン間を流れる排ガスを冷却し、露点を0℃近くまで
下げる。除湿器の冷却管群すなわち蒸発器部の最終端で
ある出口ノズル付近には温度検出器1.9a、 19b
が設けられている。
除湿器人口弁16a、 16b、温度検出器19a、 
19b。
除湿冷却器出口弁17a、 17b、冷凍機18a、 
18bは制御盤20に接続されており、運転中の除湿冷
却装置すなわち第7図のa系で温度検出器19a、冷凍
機188に異常があると、制御盤20により、 b系の
運転に切り替えられる。すなわち冷凍機18aを停止、
入口弁16aを閉、出口弁17aを閉にすると、同時に
除湿冷却器入口弁16bおよび出口弁17bを開にし、
また、冷凍機1111bを起動する。一方、一時的に8
ONrrr/hの流量に対しては両系統を同時に使用し
て処理する。
冷凍機18a、 1βbは第8図に示す構成をしている
すなわち、圧縮機21、凝縮器22、および減圧機器と
しての膨張弁23が管路を介して接続され、これを経た
冷媒が蒸発器としての除湿器6a、 6bに供給され、
除湿器から戻って来た冷媒は、圧縮機21に入るという
冷凍サイクルを構成している。また除湿器6a、6bか
らの戻すライシには温度検出器24a。
24bが取りつけられ、 ここでの温度が演算機25を
介して膨張弁23の絞りを調節制御するようになってい
る。
さらに、圧縮機21の出口と、膨張弁23の出口には容
量制御弁26が管路によって接続配置され、ホットガス
回路が構成されている。このホットガス回路は除湿器6
a、 6bの負荷の大小に対応して容量制御弁26の絞
りが自動調節され、圧縮機21からの高温高圧の冷媒ガ
スを直接除湿器に導入可能とするものである。これによ
り、除湿器の冷媒配管入口の圧力を一定に保ち、また除
湿器内の温度を制御する。
ところで、除湿器6a、6bに流入した排ガスは、乾燥
器7の運転効率を高めるため凍結しない範囲内でできる
だけ低い温度、一般的には10℃以下でかつ0℃以上の
凍結しない温度、たとえば5℃程度まで冷却された後、
乾燥機7に至る。乾燥器7は除湿剤による場合、または
冷凍乾燥方式の場合とも2台並置され、除湿運転と再生
運動が交互に行なわれる。(図では並置していない、)
この乾燥器7からは、露点−20℃以下に乾燥した排ガ
スが活性炭式希ガスホールドアツプ塔8・\流れる。
活性炭式希ガスホールドアツプ塔8は、活性炭における
希ガスの減衰に伴う崩壊熱の除去のため、たとえば冬期
で1℃、夏期で20℃程度となるように温度調節が行な
われている。
ここで活性炭式希ガスホールドアツプ塔8へ流入する排
ガスの温度を20℃とした場合、排ガスの相対湿度は約
4%となる。第9図は活性炭の含水率と処理ガスの相対
湿度の関係を示しており、この図から明らかなように、
処理ガスの相対湿度が40%を越えたあたりから急速に
活性炭の含水率が増加し、20%以上となることが読み
とれる。含水率の増加は、活性炭の希ガスに対する吸着
能力を低下させることが知られている。
第10図は活性炭の含水率とXsに対する動的吸着係数
の関係を示す特性図である。この図から含水率が20%
近くなると動的吸着係数が急激に低下するのが読みとれ
る。排ガスを相対湿度40%以下とすれば、第9図およ
び第10図から活性炭の希ガスに対する動的吸着係数を
低下せしめずに用いることができるということがわかる
従来は、すでに述べたように排ガス中の絶対湿度を減少
させる方法によってこの目的を達成していたので、乾燥
器7において交互運転を行なうことが避けられないので
あるが、一方で原子力発電所における機器は高い信頼性
を要求されるため、移行時に熱的状態に変動を生ずる可
能性のある交互運転はできるだけ避ける方が望ましい。
また、活性炭式希ガスホールドアツプ塔8を1℃から2
0℃程度の温度幅に温度調整を行うことを既に述べたが
、活性炭式希ガスホールドアツプ塔8は直径が2m程度
にもなる円筒容器とするのが通例で、また、充填されて
いる活性炭自体が熱伝導率の悪いものであるため、起動
運転の前に、活性炭式ガスホールドアツプ塔8全体を所
定の温度とするのに手間どっていた。たとえば夏期には
、建屋内は30℃程度の室温となっており、活性炭は。
先にも述べたとうり、温度が高い程、希ガスの吸着能力
が低下するものであるため、活性炭量の計算を運転温度
を20℃として行なっている場合、少なくとも活性炭が
20℃以下となるよう、活性炭式希ガスホールドアツプ
塔室用の空調設備12を早期に運転開始する必要があっ
た。これは、省エネルギーの点とプラントの運転操作性
の点で改良の余地のあるところであった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、活性炭式希ガスホールドアツプ塔に流
れる排ガスの相対湿度を40%以下に維持しながら、排
ガスを連続的に流すことができる信頼性・経済性の高い
装置であって、プラントの起動時にあっては、極く短期
間の準備期間後に運転を開始することのできる放射性気
体廃棄物の処理方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明による放射性気体廃棄物の処理方法は、原子力プ
ラントから発生した放射性気体廃棄物を除湿器で0℃(
凍結しない)〜10℃まで冷却して除湿したのち、前記
した放射性気体廃棄物の相対湿度が40%以下となる温
度に加熱維持された活性炭式希ガスホールドアツプ塔で
遅延処理する放射性気体廃棄物の処理方法において、原
子力プラントの起動時には、放射性気体廃棄物中の水分
を前記、除湿器内の伝熱管表面などに着霜させて除去し
つつ、放射性気体廃棄物を0℃以下となるまで冷却した
のち、前記した活性炭式ガスホールドアツプ塔で遅延処
理することを特徴とするものである。
〔発明の実施例〕
以下本発明を第1図、第2図および第3図番こ示す実施
例について説明する。第1図、第2図および第3図にお
いて第6図、第7図および第8図と同一符号は同一部分
を示すものであるからその説明を省略する。第1図にお
いて、除湿器6a、 6bには、冷凍機31.a、 3
]、bが接続されている。除湿器6a+6bの下流には
、ただちに活性炭式希ガスホールドアツプ塔8が設けら
れており、活性炭式希ガスホールドアツプ塔8の室内の
温度調整のため、専用空調設備33が設けられている。
除湿器6a、 6bまわりについて、詳細な説明を第2
図を用いて行なう。除湿器6a、6bには、冷凍機31
a、 31bが設けられていて、冷凍機31a、 31
bは、制御盤32によって運転を制御されている。
次に冷凍機31a、 31b及び制御盤32についての
説明を、第3図を用いて行なう0本発明においては、冷
凍機31a、 31b内に設けられた膨張弁23と並列
に、容量の相違する起動時用膨張弁34が設けられてい
る。この起動時用膨張弁34は、膨張弁z3と同様に演
算機32と接続されている。
次に本発明による放射性気体廃棄物の処理方法について
説明する。まず、プラントの通常運転時における本発明
の詳細な説明するに、排ガスの相対湿度を40%以下で
はなく、多少の余裕を見込んで20%以下とした例につ
いて説明を行なう。
第1図において、排ガスは、除湿器6a、 6bで10
℃〜O℃(凍結しない)まで冷却される。一方、活性炭
式希ガスホールドアツプ塔8は、その室ll内が空調設
備33によって40℃に加熱維持されることにより、同
じ<40℃に間接的に加熱されている。
排ガスは配管15を流れている間に加熱されて40℃と
なり、活性炭式希ガスホールドアツプ塔8へと流れる。
配管15は必要によっては、室11内に、内部の排ガス
が制御温度まで上昇するのに十分な長さを有するように
設置されている。
排ガスの相対湿度に注目すると、温度40℃における露
点10℃の排ガス(希ガスなどを微量4こ含む空気)の
相対湿度は、15.6%となり、これは第9図、第10
図から活性炭の希ガスに対する動的吸着係数に悪影響を
与えない程度となってし)る。このような系統とするこ
とで、従来のように乾燥器7に交互運転を行なうことな
く、排ガスの相対湿度を活性炭に何ら影響を与えない程
度まで低下させることができるのであるゆ なお、上記実施例において活性□炭式希ガスホールドア
ツプ塔8の室内の温度を40℃としたのは、下表の手順
によるものである。
上記で得た温度以上に排ガスの温度を上昇させれば相対
湿度20%以下となるわけである。
活性炭は使用される温度によって異なる性質を有する。
その温度が低温であるほど、Xe、Krなどの希ガスに
対する動的吸着係数は向上する。ここで用いる動的吸着
係数K[:d/glは活性炭の所要量を計算するために
一般的に使用されている数値で、排ガスの流量F [n
(/hrlと活性炭の所要量M [tonl  とホー
ルドアツプ時間T [hr]の間に次の関係式を有する
T = K−M/F したがって動的吸着係数(K)が高い状態で用いる方が
活性炭の所要量が少なくてすみ、経済性の点で有利であ
る。
本発明では、従来例の乾燥器における切換運転が不要と
なるので運転信頼性の向上が計れ、また乾燥器およびそ
の周辺機器の削減によるコストダウン効果が大きく、活
性炭の性能の低下に伴う活性炭所要量の増加による多少
のコストアップを十分に補い、従来よりも安価な装置を
提供することができる。
具体的な数値で説明すると、従来最高30℃(夏期)に
維持されていた活性炭式希ガスホールドアツプ塔が先に
述べたように、40℃に加熱維持されると、Krに対す
る動的吸着係数は、ある銘柄の活性炭において、 56
 Cal/ gコから42[cj/glへ、またXsに
対しては、890 [d/ g ]から680 [c1
1/g]へと低下し、これに反比例して活性炭量が増加
する。活性炭量は、たとえば110万kVタイプの原子
力発電所の場合、74トンであったものが、98トンに
増量する必要が生じる。活性炭はたしかに高価な材料で
はあるが、これに伴う容器(活性炭式希ガスホールドア
ツプ塔)や加熱のための装置を加えても、十分に従来装
置より安価な装置を提供することができるのである。
活性炭は高温で乾溜および賦活されているため。
含有する揮発成分も少なく、着火温度も350”C以上
と高いが、近年、低温における酸化反応が問題となって
いる。これは、活性炭を使用した燃焼ガス脱硫装置など
で、100℃〜150℃の運転温度で使用した場合に、
活性炭がわずかな酸化反応を起し。
生じた熱が活性炭層に蓄積してついには活性炭の燃焼を
ひきおこす現象である0本発明ではこの点も考慮し、排
ガスの温度を100℃以下に加熱することとした。
ここで、除湿器6a、 6bまわりの作用について、説
明を行なう、除湿器から戻ってきた冷媒のラインの温度
検出器24a、 24bで測定された温度は、演算機3
2に送られる。演算機32では、第4図に示したような
フローシートに従って、膨張弁23.起動時用膨張弁3
4の絞りを制御している。なお、それぞれの膨張弁は、
制御信号の発信されていない状態では閉となる構造とな
っている。従って、通常運転時には、起動時用膨張弁3
4は開となり、膨張弁23が作動して冷凍機31aの運
転が行なわれる。
次に、プラントの起動運転時における本発明の詳細な説
明する。起動時においては1通常運転時の倍の8ONr
d/hの流量を処理するため、制御盤32によって冷凍
機31a、 31bの並列運転が行なわれる。まず起動
時においては、活性炭式希ガスホールドアツプ塔8の設
置された室11の空調が専用空調設備33によって行な
われることになる1通常運転時には40℃程度とする必
要があるため、起動の際は通常は加熱を行なうこととな
る。
原子力発電所の各室内は運転中・停止中とも。
夏期で35℃程度、冬期で10℃程度に温度調整されて
いるのが通例である。専用空調設備33が長期間停止し
ていた場合、活性炭式希ガスホールドアツプ塔の室11
内は、冬期でも10℃程度には温度が維持されているこ
とが推定される。この場合、専用空調設備33が運転開
始した直後であれば、当然、活性炭層は10℃であり、
ここに40℃に加熱された相対湿度20%程度の排ガス
が流入すれば、排ガスは活性炭層に熱をうばわれ、10
℃程度となり、排ガス中の水分は結露することとなる。
また結露しなかった水分も、排ガスの相対湿度が40%
以下となるまで活性炭に吸着されることとなる。排ガス
が流入を続ければ、いずれ活性炭の温度は上昇してゆく
が、それまでの間に活性炭層に蓄積された水分は、活性
炭式希ガスホールドアツプ塔8に流入する排ガスが相対
湿度20%前後であるので、ごくゆっくりと排出されて
ゆくこととなり、この期間においては、希ガスの吸着も
当然行なえないという問題がある。
従来例で説明した条件で活性炭式希ガスホールドアツプ
塔8が所定の温度に下がっていない場合には、一時的に
活性炭の吸着能力低下が生じるだけで、それは活性炭の
量や特性値の算出の際に見込まれた余裕の範囲内で吸収
が可能な開運であるのに比べ、このケースでは比常に重
要なrjJ題となるものである。
そこで本発明における装置では、活性炭層が温度上昇し
ていない場合を想定して、次の様な作用を有するのであ
る。すなわち冷凍機31a、 31b内の演算機32に
は、外部から、起動運転モードであるという信号が与え
られ、第4図に示したフローシートの手順に従って、起
動時用膨張弁34が作動し、膨張弁23は閉となる。こ
の操作によって、除湿器6aおよび6bの出口で排ガス
は一10℃程度まで冷却される。ここで活性炭層が11
0”Cとした場合、相対湿度は約20%となり、活性炭
は所定の性能を発揮することができるものである。また
、この場合には、活性炭は通常運転時より低い温度で用
いられるけれど、活性炭は使用する温度が低い程、希ガ
スに対する吸着性能が向上するため5問題とはならない
除湿器6a、6bは、この状態で運転を継続してゆくと
、内部に霜が蓄積されてゆく、一定時間後で。
霜が排ガス流路に大きな圧損を生じる前に除湿器6a、
6bは通常運転モードに移行される。除湿器には、先に
説明したように、膨張弁23を介して冷媒が流れる。伝
熱管等に付着した霜は、流入する50℃程度の排ガスに
よって融解され、一方、排ガスは、10℃〜0℃(凍結
しない)まで伝熱管及び。
付着した霜によって冷却される。
この間、除湿器6a、 6bは制御盤32によって並列
運転を行なう。この際、温度検出器19a、 19bに
よる異常検出設定値は通常運転モードの際とは違ったも
のとなる。すなわち、通常運転モードではO℃〜10℃
の温度輻をはずれると、異常状態とじて検出されるが、
起動運転モードでは、−10℃より高い温度となると検
出される。
〔実施例の効果〕
本実施例は以上のような構成及び作用を有するため、以
下の効果を有する。
■ プラントの起動時に活性炭層のヒートアップを行な
う必要なしにただちに運転を開始できるため、運転操作
性が向上する。この際、除湿器内の除霜に特別の注意を
払うことなく通常運転へ移行することができる。
■ 活性炭層のヒートアップが必要ないため、省エネル
ギ効果がある。起動時に除湿器の運転を行なう必要はあ
るが、空調設備の電力使用量より小さいものであり、ま
た、伝熱管表面に霜が残るため1通常運転への移行後、
その霜が融けるまでの間、その霜による排ガスの冷却効
果も期待することができる。
〔他の実施例〕
■ 上記の説明では、起動運転モ〒ドの際に除湿器6a
、 6bを並列運転させる方法について説明したが、除
湿器6a、6bを大型のものとし、起動時流量8ONr
rr/hを1基で処理する場合に、起動運転から通常運
転へ移行する際、運転を予備機に移行させたのち、別途
他の方法で除霜を行なうことも本発明の範囲とする。
■ なおプラントの起動運転モードと除湿器の起動運転
モードを一諸に切換える方法について説明を行ったが、
別々に実施することに何ら問題はない。
■ 先に述べた実施例では、起動運転時と通常運転時に
おいて、活性炭層の温度を同じ40℃にすることを想定
し、活性炭層の温度が上昇するまで、除湿器出口の排ガ
ス温度を低くして活性炭の吸着能力の低下を防止しよう
としたものであるが、起動時において、活性炭式希ガス
ホールドアツプ塔の室内をたとえば10℃に維持するこ
とも可能である。専用空調設備の温度設定を可変とし、
温度の設定を行ない活性炭層を、一定期間、低い温度と
することで活性炭の希ガスの吸着能力を高め、通常運転
時より流量が増大することに対応しようとするものであ
る。こうすることで、活性炭を低い温度での高い吸着能
力を有する状態で使用することができる。
■ 上記の例では、除湿器を冷媒によって直接冷却する
方法について述べたが、ブラインを用いて1間接冷却を
行なう方法においても適用することが可能である。第5
図は、この場合の冷凍装置の構成の説明図である。
ブライン冷却器51は、フレオン等の冷媒による閉ルー
プによりエチレングリコールなどのブラインを冷却する
熱交換器である。閉ループには、圧縮機52.凝縮機5
3.膨張弁54が設けられている。ブライン冷却器55
を出たブラインは。
ブラインタンク55に入る。ブラインタンク55は。
ブラインポンプ56を介して、除湿器に接続される。ブ
ラインタンク55には、温度検出器57が設けられてい
る。ここからの信号は、制御盤58を経て圧縮機52へ
と伝達されるようになっている。
制御盤58には外部より、除湿機の運転が起動運転モー
ドかあるいは通常運転モードかが入力されており、たと
えば通常運転モードにおいては、ブラインタンク56内
のブラインの温度を5℃程度に制御し、起動運転モード
においては。
−15℃程度に制御するような機能を有している。
この結果、既に説明した直接冷却式の除湿器の場合と同
じように、冷却流体の温度が制御されることで除湿器出
口の排ガスの温度を制御することができるのである。
■ 以上、沸騰水型原子炉プラントを例として、本発明
の詳細な説明した。先に述べたように、加圧木型原子炉
の一次冷却材から脱気されたガスにも放射性の希ガスが
含まれるが、この処理方法として、活性炭を用いた場合
については、本発明を適用することができる。この場合
には、−次冷却材から脱気を行った下流に、水素再結合
装置などの水素処理装置を設け、下流に除湿器・活性炭
式希ガスホールドアツプ塔を設ける。
また、このほかの炉型においても放射性気体廃棄物の処
理に本発明を適用できる。たとえば、新型転換炉にては
、沸騰水型原子fプラントと同様に、タービン主復水器
から抽気した排ガスについて適用可能である。
この他、特に炉本体からの排ガスのみでなく、それに付
随して発生する排ガスの処理においても本発明が適用で
きる。たとえば高速増殖炉においての一次アルゴンガス
系・燃料取扱い及び貯蔵系・炉上部搭載機器などからの
排ガスがこれに当る。
この他、放射性液体廃棄物処理系の廃液タンクからのベ
ントガスについても同様である。
〔発明の効果〕
以上述たように1本発明によれば、活性炭式希ガスホー
ルドアツプ塔を空調設備を有する室内に設置することに
よって相対湿度が40%以下の排ガスを連続的に流すこ
とができる。
また、従来のように乾燥器の切換運転が不要となるため
装置全体の運転信頼性を著しく向上させることができ、
ひいては原子力発電所の信頼性をも向上させることがで
きる。
さらに運転温度の上昇により活性炭の所要量が多少増加
するが、乾燥器およびその周辺機器を削減できるので装
置を大幅に簡略化でき、コストダウンできる。
また、プラントの起動時に活性炭式希ガスホールドアツ
プ塔の温度が低い状態で運転を行うことが可能となった
ことで、排ガス処理装置の運転操作性を向上せしめる。
一方、さらに活性炭層を起動時に低温に維持する方法を
採用すれば、プラントの起動時に発生する大量の排ガス
をより安全に処理することができるという特長をも有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る放射性気体廃棄物処理装置の第1
の実施例を示す系統図、第2図は本発明に使用する除湿
器まわりの詳細系統図、第3図は同じく冷凍機の詳細系
統図、第4図は冷凍機内に設けられた演算機のフローシ
ート、第5図は本発明に使用する除湿器の他の実施例を
示す冷凍装置の詳細系統図、第6図から第8図までは従
来の放射線気体廃棄物処理装置を示す系統図、第9図は
処理ガスの相対湿度と活性炭の含水率の関係を示す特性
図、第10図は活性炭の含水率と希ガス(Xs)にする
動的吸着係数の関係を示す特性図である。 1・・・空気抽出器   2・・・水素再結合装置6a
 、6b・・・除湿器   8・・・活性炭式希ガスホ
ールドアツプ9・・・真空ポンプ   10・・・排気
筒16a、16b−人口弁  17a、17b−出口弁
31a、31b・・・冷凍機  32・・・制御盤33
・・・専用空調設備 (8733)代理人 弁理士  猪 股 祥 晃(ほか
1名)第 l  閃 第 2  図 第3図 第 4  図 コb 半5図 第   乙    図 第7図 第3図 葉  qTl!J ン舌性炭含水率(%) 竿IO図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原子力プラントから発生した放射性気体廃棄物を
    除湿器で0℃(凍結しない)〜10℃まで冷却して除湿
    したのち、その放射性気体廃棄物をその相対湿度が40
    %以下となる温度に加熱維持された活性炭式希ガスホー
    ルドアップ塔で遅延処理する放射性気体廃棄物の処理方
    法において、前記原子力プラントの起動時に前記放射性
    気体廃棄物をその中の水分を前記除湿器内においてその
    伝熱管表面などに着霜させながら除去しつつ0℃以下と
    なるまで冷却し、しかるのちその冷却した放射性気体廃
    棄物を前記活性炭式希ガスホールドアップ塔で遅延処理
    することを特徴とする放射性気体廃棄物の処理方法。
  2. (2)除湿器出口の放射性気体廃棄物の温度を0℃(凍
    結しない)〜10℃とする運転を継続しながら、前記除
    湿器内に残留した霜を流入する放射性気体廃棄物の保有
    する熱量によって除去することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の放射性気体廃棄物の処理方法。
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