JPS626551B2 - - Google Patents

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JPS626551B2
JPS626551B2 JP6089978A JP6089978A JPS626551B2 JP S626551 B2 JPS626551 B2 JP S626551B2 JP 6089978 A JP6089978 A JP 6089978A JP 6089978 A JP6089978 A JP 6089978A JP S626551 B2 JPS626551 B2 JP S626551B2
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JP
Japan
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carbon atoms
represented
epoxycycloalkanone
producing
Prior art date
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Expired
Application number
JP6089978A
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English (en)
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JPS54154734A (en
Inventor
Ryoji Noyori
Masaaki Suzuki
Seiji Kurozumi
Yoshinobu Hashimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3・4−エポキシシクロアルカノンの
製法に関する。
更に詳細には本発明は医薬、農薬の中間体とし
て有用な3・4−エポキシシクロアルカノンを3
−シクロアルケノンの酸化により好適に製造する
方法に関する。
3・4−エポキシシクロアルカノンは近年広範
囲な生理活性を有するプロスタグランジンを始め
とする医薬品の重要な合成中間体として注目され
ている。
従来、3・4−エポキシシクロアルカノン類の
製法としては、例えば3−シクロアルケノール又
は保護された3−シクロアルケノールの二重結合
を酸化し、エポキシドに変換したのち、これを酸
化することにより製造する方法が知られている。
(M.B.Floydら特開昭51−8247号;Syn.Comm、
、317(1974);G.StorkらJ.Amer.Chem.
Soc、97、3258(1975)およびS.Kuroyumiら
Chem.Letters、1341(1976)参照) しかしながら、これらの方法は工程が長く、収
率も工業的に満足すべきものではない。
本発明者らはかかる点に注目し、上記諸方法の
欠点を克服し、工業的に有利に3・4−エポキシ
シクロアルカノンを得る方法を見い出すべく鋭意
研究した結果本発明方法に到達したものである。
すなわち本発明方法は 下記式〔〕 〔式中、Zは炭素数1〜4の環形成アルキレン基
であり、また5〜8員環を形成する炭素原子のう
ちの1個は炭素数1〜10の1価の有機基で置換さ
れていてもよい。〕 で表わされる3−シクロアルケノンを過酸により
酸化することを特徴とする 下記式〔〕 〔式中、Zの定義は前記に同じであり、また5〜
8員環を形成する炭素原子のうちの1個は炭素数
1〜10の1価の有機基で置換されていてもよ
い。〕 で表わされる3・4−エポキシシクロアルカノン
の製法である。
本発明方法において出発原料として使用される
上記式〔〕で表わされる3−シクロアルケノン
は置換基の有無により、下記式〔〕′ 〔式中、Z′は炭素数1〜4の環形成アルキレン基
である。〕 で表わされる非置換−3−シクロアルケノンと 下記式〔〕 〔式中、Zは炭素数1〜4の環形成アルキレン
基であり、Rは炭素数1〜10の1価の有機基であ
る。〕 で表わされる置換−3−シクロアルケノンとに分
けられる。
これら上記式〔〕にて表わされる3−シクロ
アルケノンは本発明者が別途提案した通り、1・
2−エポキシ−3−シクロアルケノンを触媒の存
在下に異性化することにより容易に製造すること
ができる。
上記式〔〕、〔〕′および〔〕中、Z、
Z′およびZは炭素数1〜4の環形成アルキレン
基であり、Zとしては特にメチレン基であるも
の、すなわち 下記式〔〕″ 〔式中、Rは炭素数1〜10の1価の有機基であ
る。〕 で表わされる置換−3−シクロペンテノンが好ま
しい。上記式〔〕″および〔〕におけるR
は炭素数1〜10の1価の有機基であるが、例えば
メチル、エチル、プロピル、ヘキシル、デシルの
如き、アルキル基、フエニル、O・m・p−トリ
ル、ピリジルの如きアリール基、ベンジルオキシ
ヘプチル、テトラヒドピラニルオキシヘキシル、
の如きアルコキシアルキル基、ベンジル、3−フ
エニルプロピルの如きアルキル基、6−メトオキ
シカルボニルヘキシル、6−エトオキシカルボニ
ルヘプチルの如きアルコキシカルボニルアルキル
基等が好ましく用いられる。また置換基Rの位置
はカルボニル基に対してα位β位いずれの位置に
あつても良い。
本発明方法はこのようにして製造した3−シク
ロアルケノンを酸化することにより行なわれる。
酸化剤としては過酸が好ましく用いられるが、例
えば過酢酸、トリフルオロ過酢酸、m−クロロ過
安息酸を用いることが出来る。
特に好ましくはトリフルオロ過酢酸が用いられ
る。酸化剤の量は原料に対して0.5〜3.0化学等量
を用い、好ましくは0.9〜1.3化学等量を用いる。
反応は出来るだけ温和な条件で行なうために、2
相系の溶剤を用いるとよい。一つの系は重炭酸ソ
ーダ等の塩類を含む水溶液である。塩類の濃度は
0.1〜10重量%好ましくは1〜6重量%が良い。
他方の系はジクロロメタン、クロロホルム、ジク
ロロエタン、等のハロゲン化炭化水素、またエチ
ルエーテル、ブチルエーテル等のエーテル類の有
機溶剤である。特に好ましくはジクロロメタン等
のハロゲン化炭化水素が良い。このような二相の
系を用いることにより副生する酸は水相に移行し
中和されることになり反応を非常に温和に進行さ
せることが出来る。
反応は−20℃〜80℃の範囲で容易に進行する
が、用いる酸化剤を安定した状態で反応させるた
めに好ましくはより低温、すなわち−10℃〜5℃
の範囲で反応させることが望まれる。
反応の終点は反応液中の有機層を薄層クロマト
クラフイー等により検索し、原料のスポツトが消
失することにより判定出来る。反応後反応液には
チオ硫酸ソーダを過剰に加えて、残存する余分な
過酸化物を分解する。有機相を通常の方法により
処理濃縮し、必要に応じて蒸溜、クロマトグラフ
イー等の方法で精製して生成物を得ることができ
る。通常、本発明方法によつて得られる生成物は
精製することなくそのまま例えばプロスタグラン
ジンを合成するための次の反応に用いることが出
来る。
かくして本発明方法によつて得られる化合物の
具体例としては、例えば3・4−エポキシシクロ
ペンテノン、3・4−エポキシシクロヘキセノ
ン、3・4−エポキシシクロヘプテノン、3・4
−エポキシシクロオクテノン等をあげることがで
きる。
上記の如き本発明方法によつて得られる3・4
−エポキシシクロアルカノン類のうち例えば、
3・4−エポキシシクロペンタノンはさらに異性
化することにより4−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテノンとすることが出来る。このものは近年医
学、薬学の領域で注目されているプロスタグラン
シンの重要な合成中間体である。このようにこれ
らの化合物は種々の医薬、農薬、香料の出発原料
として有用な化合物である。
本発明方法の特長は上述したような有用な化合
物を3−シクロアルケノンより一段の反応で得る
ことが出来る方法を提供するものであり、工業的
にみて従来法と比較して非常に有利な方法であ
る。
以下に実施例をあげて本発明方法を詳述する。
実施例 1 3−シクロペンテノン、(13.94g、
0.17mole)、炭酸水素ナトリウム(46g、
0.55mole)、EDTA−ジナトリウム塩(50mg、触
媒量)の100mlのジクロロメタン懸濁液を撹拌し
ながら、この懸濁液に実施例2と同様にして調製
した。トリフルオロ過酢酸(CF3COOOH)のジ
クロロメタン溶液を0℃にて15分間にわたつて加
えた。氷浴をとり去りそのまま室温にて20時間撹
拌した。
反応液にチオ硫酸ナトリウム.5水塩(20g、
過剰量)を加えて、余分な過酸化物を分解したの
ちジクロロメタン層をデカンテーシヨンし、残つ
た半固体をさらに水(200ml)にとかし、これを
ジクロロメタン(50+50+50ml)で3回抽出し
た。ジクロロメタン溶液をすべて合わせて、硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮(アスピレータ
ー減圧下、ロータリーエバポレータ−を用い室
温)して約100mlまで濃縮し、3・4−エポキシ
シクロペンタノン13g(収率78%)を得た。
このものは別途合成した化合物との物性値の比
較により3・4−エポキシシクロペンタノンであ
ることを確認した。
実施例 2 90%過酸化水素(0.1ml)のジクロロメタン
(3ml)溶液に0℃で、撹拌しながら、無水トリ
フルオロ酢酸(0.63ml、7.83mmole)を加え、ト
リフルオロ過酢酸のジクロロメタン溶液を調製し
た。
上記トリフルオロ過酢酸のジクロロメタン溶液
を3−シクロペンテノン(419mg、3.38mmole)
と炭酸水素ナトリウム(1g)のジクロロメタン
(7ml)懸濁液に0℃にて撹拌しながらゆつくり
加えた。加え終つたのち冷却浴を取り除き、その
まま室温にて16時間撹拌した。炭酸カリウム−硫
酸水素ナトリウム水溶液を加えて振つたのち有機
層を採取し、さらに水層をジクロロメタン(3
回)で抽出し、有機層を合わせて炭酸カリウム水
溶液で1回洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥し
た。減圧濃縮して240mg(収率51%)の3・4−
エポキシシクロペンタノンを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式〔〕 〔式中、Zは炭素数1〜4の環形成アルキレン基
    であり、また5〜8員環を形成する炭素原子のう
    ちの1個は炭素数1〜10の1価の有機基で置換さ
    れていてもよい。〕 で表わされる3−シクロアルケノンを過酸により
    酸化することを特徴とする 下記式〔〕 〔式中、Zの定義は前記に同じであり、また5〜
    8員環を形成する炭素原子のうちの1個は炭素数
    1〜10の1価の有機基で置換されていてもよ
    い。〕 で表わされる3・4−エポキシシクロアルカノン
    の製法。 2 下記式〔〕′ 〔式中、Z′は炭素数1〜4の環形成アルキレン基
    である。〕 で表わされる非置換−3−シクロアルケノンを過
    酸により酸化することを特徴として 下記式〔〕″ (式中、Z′の定義は前記に同じ) で表わされる非置換3・4−エポキシシクロアル
    カノンを製造する特許請求の範囲第1項の記載に
    よる3・4−エポキシシクロアルカノンの製法。 3 下記式〔〕″ 〔式中、Rは炭素数1〜10の1価の有機基であ
    る。〕 で表わされる3−シクロペンテノンを過酸により
    酸化することを特徴として下記式〔〕″ (式中、Rの定義は前記に同じ) で表わされる3・4−エポキシシクロペンタノン
    を製造する特許請求の範囲第1項の記載による
    3・4−エポキシシクロアルカノンの製法。 4 過酸としてトリフルオロ過酢酸、過酢酸又は
    m−クロロ過安息香酸を用いる特許請求の範囲第
    1項〜第3項のいずれかの記載による3・4−エ
    ポキシシクロアルカノンの製法。 5 過酸による酸化を、重炭酸ナトリウム水溶液
    およびハロゲン化炭化水素の2相系で行う特許請
    求の範囲第1項〜第4項のいずれかの記載による
    3・4−エポキシシクロアルカノンの製法。
JP6089978A 1978-05-24 1978-05-24 Production of 3,4-epoxycycloalkanone Granted JPS54154734A (en)

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JPS54154734A JPS54154734A (en) 1979-12-06
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0311146U (ja) * 1989-06-19 1991-02-04

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JPH0311146U (ja) * 1989-06-19 1991-02-04

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JPS54154734A (en) 1979-12-06

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