JPS6264847A - 射出成形用ポリエチレン組成物 - Google Patents
射出成形用ポリエチレン組成物Info
- Publication number
- JPS6264847A JPS6264847A JP20443485A JP20443485A JPS6264847A JP S6264847 A JPS6264847 A JP S6264847A JP 20443485 A JP20443485 A JP 20443485A JP 20443485 A JP20443485 A JP 20443485A JP S6264847 A JPS6264847 A JP S6264847A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- density
- mfr
- olefin copolymer
- injection molding
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は射出成形用ポリエチレン組成物に関し、特に分
子量分布の狭い低密度エチレン・αオレフィン共重合体
の射出成形用組成物に関するものである。 【従来の技術] 高圧法(ラジカル重合)ポリエチレンは柔軟性があり、
分子量分布が広く成形性が良好なので、シール容器用蓋
、キャップ、中栓、ベール、コンテナー、ざる、造花等
の雑貨その細幅広い用途に使用されている。これらの用
途の内、キャップ、中栓、シール容器用蓋等は良好な耐
環境応力亀裂性、クリープ特性が必要なので、従来から
も高圧法ポリエチレンの中で、これらの特性が良好な低
MFHのグレード(例えば、MFRが1〜2 g/10
分のポリエチレン)が選択されている。 しかしながら、このように選択されたグレードであって
も、高圧法ポリエチレンは、 m m形収縮率の異方性が大きく、金型修正に時間を要
すこと、および成形条件のフレな厳しく管理する必要が
ある。 (2)上記射出成形製品は、ダイレクトゲートによる成
形は少なく、多くはスプルー、ランナーを多量に有する
成形となっているので、これらを製品と切離した後は、
適度に機械的に裁断または粉砕し、バージン材料と混合
して原料として再使用する。ところが、高圧法ポリエチ
レンはその長鎖分岐の存在のため、混練機履歴と共にE
SCRが低下するという特異現象があり、かつ、MFR
が1〜2 g/10分の低MFRグレード品は流動性が
低いので、射出成形温度として、230〜260℃の高
温が用いられ、その結果、焼けが発生し易い。従って、
これらの対策として再生品の混入率を減少するか、焼け
の検査工程を強化する必要があった。 (3)さらに最近では、柔軟性を有しながら、かつ、熱
湯等に耐えられる材料が要望されているが、高圧法ポリ
エチレンでは対応IIj来ない。 等の欠点がある。 これに対し、チーグラー型触媒あるいはフィリップス型
触媒を用いて製造された低密度エチレン・αオレフィン
共重合体は、収縮率の異方性も少なく 、 MFR、密
度見合では高圧法ポリエチレンよりはるかに耐環境応力
亀裂性、耐熱性、クリープ特性が良く、かつ、長鎖分岐
が少ないため、混線履歴によるESGRの低下もないの
で、この様な用途には適性があるといえる。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この低密度エチレン・αオレフィン共重
合体は高圧法ポリエチレンと比較して分子量分布が狭く
、射出成形した場合に、ゲート部またはヒンジ部の様な
肉厚変化の大きい箇所では流動方向に層状に剥離すると
いう欠点を有している。この層状剥離は、一般には異種
材料の混合系には見られる現象であり、単独材ネ1にお
いて観測されることは非常に珍しく、従来のポリエチレ
ン系材料についてみると、密度が0.945 g/cr
a’より高い、中、高密度ポリエチレンでは経験せず。 密度が0.938 g/cm”以下の高圧法(ラジカル
重合)ポリエチレンでもみられないものであり、密度が
0.850〜0.8458/cmM(7)範囲にある前
記エチレン・αオレフィン共重合体に特有の現象と考え
られる。 従って、低密度エチレン・αオレフィン共重合体を各種
の射出成形品に利用するためには、その優れた品質を損
なうことなく、層状剥離現象を改善する必要がある。 E問題点を解決するための手段J 本発明は」二記の問題点を解決するために、低密度エチ
レン・αオレフィン共重合体に各種の添加物の配合につ
き検討した結果、弗素系樹脂の配合が有効であることを
見出したものである。 即ち、本発明はMFRが0.2〜200 g/10分、
密度0.850〜0.Ia45 g7cm’ テ、かつ
、Q値が2.5〜12であるエチレン・αオレフィン共
重合体に、弗素含有樹脂0.001〜1重量tを配合し
たことを特徴とする層状剥離の改良された射出成形用ポ
リオレフィン組成物である。 本発明で用いられるエチレン・αオレフィン共重合体は
、チタン、バナジウム等のチーグラー型触媒または特公
昭47−21574号、特公昭47−16847号、特
公昭51−112891号等各公報に記載されているよ
うなフィリップス型触媒を使用して、気相法、溶液法、
スラリー法等のプロセスで得られるエチレン・αオレフ
ィン共重合体である。 αオレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1,ペン
テン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1,オ
クテン−1等の炭素数3〜20の1−オレフィンが挙げ
られる。好ましいαオレフィンはブテン−1、ヘキセン
−1,4−メチルペンテン−1、オクテン−1等の炭素
数4〜20の1−オレフィンである。かかるαオレフィ
ンの共重合体中の含量は2.5〜25重量2である。ま
た、これらのαオレフィンは単独に限らず、混合系でも
よい。 本発明における該共重合体は、そのMFR(JIS K
8780)は0.2〜200 g/10分、好ましくは
3〜150g/10分、より好ましくは5〜100g/
10分である。 MFRが0.2 g/10分未満のものは、特別な製品
を除き流動性不足でショートショットとなり、また、分
子量分布が狭いので、可塑化時の発熱により樹脂温度が
上昇し、長い冷却時間を要する。MFRが200 g/
10分より大では衝撃強度、ESGRが劣るので好まし
くない。 共重合体の密度(Jl!J K6760)は、0.85
0〜0.1145 glall” 、好ましくは0.9
10〜0.1135 g/Cl1K、更に好ましくは0
.915〜0.11135 g/cta”である。密度
が0.850 g/c■S未満で、かつ、MFRが50
以上のものは、シール容器の蓋の場合に内容物による製
品の膨潤が起こることがあり好ましくなく、密度が0.
945g/ c+o’より高い場合は、前記したように
、本発明を使用しなくても層状剥離は発生しない。
Q値で示されるフローレシオは、荷重を10kgとした
ときのMFR(MFRlO)と通常のMFRとの比で、
この値は2.5〜12であり、好ましくは5〜12、更
に好ましくは7〜10である。フローレシオが2.5未
満でMFRが3 g/10分の場合、特殊な製品を除き
ショートショットとなり、かつ、可塑化時の発熱により
長い冷却時間を要する。フローレシオが12より大では
、成形収縮率の異方性が、特に低MFR品で大きいので
好ましくない。 本発明のエチレンやαオレフィン共重合体には本発明の
効果を損なわない範囲で、高圧法ポリエチレン、高圧法
エチレン拳酢酸ビニル共重合体、高圧法エチレンのアク
リル酸共重合体、高圧法エチレン・アクリル酸エステル
共重合体、高圧法エチレン・ビニルシラン共重合体等を
混合することができる。 本発明でエチレン・αオレフィン共重合体に配合される
弗化炭素重合体は、弗素対炭素の比が最低l:2のもの
であり、例えば、弗化ビニリデン、弗化ビニル、クロロ
トリフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、ヘ
キサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンの重
合体が該当する。特に、ヘキサフルオロプロピレンと弗
化ビニリデンの共重合体が好ましい。組成物中の弗化炭
素重合体の濃度はo、oot〜1重量駕、好ましくは0
.01〜1重量2、更に好マシくは0.05〜0.5
重量%である。濃度がo、oot重量2未満では、成形
サイクル短縮への効果が認められず、濃度が1重量%よ
り高い場合には、シール容器の蓋に適用したときスリッ
プ性が犬きく現われ、蓋のシール性を低下せしめる。 かかる組成物の混合方法は、−軸または二軸の押出機、
ニーダ−、ロール等公知の方法で、機械的に融点、軟化
点以上の温度で混合する。この場合、パウダー同士を混
合した後造粒する方法、各々別途に造粒したペレット同
士を混合造粒する方法、あるいはパウダー、ペレット同
士をトライブレンドし成形機内で混合する方法等がある
。 ゛ この組成物には、酸化防止剤、安定剤、中和剤、帯
電防止剤、滑剤、防曇剤、着色剤、その他の充填剤を適
宜配合することが出来る。 [作用効果] 本発明は分子量分布の狭い低密度エチレン・αオレフィ
ン共重合体に弗素含有樹脂を配合したことにより、射出
成形における製品外観が改良されるのみならず、ゲート
部、ヒンジ部の層状剥離が防止されるので、本来の優れ
た耐環境応力亀裂性、耐熱性、クリープ特性を活かして
、シール容器用蓋、キャップ、中栓、ベール、コンテナ
ー、ざる等の雑貨等種々の射出成形品を得ることが出来
る。 元来、エチレン・αオレフィン共重合体と弗化炭素樹脂
の組合せは非相溶であり、従来の知見からは、より一層
の層状剥離を生ずると予想されるにも拘らず、意外にも
上記のようなすぐれた改良効果が得られた。また、配合
される弗素含有樹脂は離型剤としての作用も有するので
、射出成形において成形品の取出しが容易になるという
効果も有する。 [実施例1 実施例1 チーグラー触媒により重合させて得られたエチレン・ブ
テン−1重合体(MFR:20g/10分、密度:0.
928g/c+s’ 、 Q値:3.4、ブテン−1含
量ニア、6重量2)のパウダーに、ヘキサフルオロプロ
ピレン・弗化ビニリデン共重合体(デュポン社製、パイ
トンA ) 0.05重量2をヘンシェルミキサーで混
合し、40mwφ−軸押出機で温度200℃にて溶融混
合し造粒した。 この組成物ペレットを多機5J−45(15oz−15
0t、45m履φインラインスクリュウ式)に投入し、
成形温度150℃、スクリュウ回転数8Orpmで溶融
可塑化し、肉厚0.4m■のフィルムゲートな有する
100XIQOX2.0層嘗の各シート金型(型温度4
0℃)へ1次射出圧950kg/am2、2次射出圧7
00kg/cm2、それぞれの射出時間4.3秒の条件
で射出した。金型を冷却し、成形シートを取出した後、
フィルムゲート部分を流れ方向と直角方向に20回折り
曲げたが層状剥離は観察されなかった。またシートを金
型から取出す時に簡単に離型した。エチレン・αオレフ
イン共重合体単独では離型性が劣り、そのため成形サイ
クルが長くかかる欠点を有しているのに対し、本組成物
はこの観点からも有為である。 実施例2 フィリップス触媒で重合させて得られたエチレン・ブテ
ン−1共重合体(MFR:0.7g/10分、密度=0
.1122g/cm ’ 、 Q値:8.5. ブテ
ン−1含量二8.5重量%)を用い、パイトンAの濃度
を0.3重量2に変更して組成物とし、実施例1と同様
の実験を行なった。但し、シート成形の射出成形温度は
240℃とした。層状剥離は観察されなかった。 実施例3 実施例1と同じエチレン・ブテン−1共重合体と弗化ビ
ニリデン樹脂(ペンウェルト社、カイナー4θO)0.
1重量%からなる組成物について、実施例1と同様の実
験を行なったが、層状剥離は観察されなかった。 比較例1〜? 実施例1〜2のエチレン・αオレフィン共重合体のみで
それぞれシートを射出成形したが、両者ともゲート部を
折曲げると層状に剥離するのが観察された。また、取出
しにあたってはキャビティ側に密着しているので手で丁
寧に扱わざるを得かった。
子量分布の狭い低密度エチレン・αオレフィン共重合体
の射出成形用組成物に関するものである。 【従来の技術] 高圧法(ラジカル重合)ポリエチレンは柔軟性があり、
分子量分布が広く成形性が良好なので、シール容器用蓋
、キャップ、中栓、ベール、コンテナー、ざる、造花等
の雑貨その細幅広い用途に使用されている。これらの用
途の内、キャップ、中栓、シール容器用蓋等は良好な耐
環境応力亀裂性、クリープ特性が必要なので、従来から
も高圧法ポリエチレンの中で、これらの特性が良好な低
MFHのグレード(例えば、MFRが1〜2 g/10
分のポリエチレン)が選択されている。 しかしながら、このように選択されたグレードであって
も、高圧法ポリエチレンは、 m m形収縮率の異方性が大きく、金型修正に時間を要
すこと、および成形条件のフレな厳しく管理する必要が
ある。 (2)上記射出成形製品は、ダイレクトゲートによる成
形は少なく、多くはスプルー、ランナーを多量に有する
成形となっているので、これらを製品と切離した後は、
適度に機械的に裁断または粉砕し、バージン材料と混合
して原料として再使用する。ところが、高圧法ポリエチ
レンはその長鎖分岐の存在のため、混練機履歴と共にE
SCRが低下するという特異現象があり、かつ、MFR
が1〜2 g/10分の低MFRグレード品は流動性が
低いので、射出成形温度として、230〜260℃の高
温が用いられ、その結果、焼けが発生し易い。従って、
これらの対策として再生品の混入率を減少するか、焼け
の検査工程を強化する必要があった。 (3)さらに最近では、柔軟性を有しながら、かつ、熱
湯等に耐えられる材料が要望されているが、高圧法ポリ
エチレンでは対応IIj来ない。 等の欠点がある。 これに対し、チーグラー型触媒あるいはフィリップス型
触媒を用いて製造された低密度エチレン・αオレフィン
共重合体は、収縮率の異方性も少なく 、 MFR、密
度見合では高圧法ポリエチレンよりはるかに耐環境応力
亀裂性、耐熱性、クリープ特性が良く、かつ、長鎖分岐
が少ないため、混線履歴によるESGRの低下もないの
で、この様な用途には適性があるといえる。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この低密度エチレン・αオレフィン共重
合体は高圧法ポリエチレンと比較して分子量分布が狭く
、射出成形した場合に、ゲート部またはヒンジ部の様な
肉厚変化の大きい箇所では流動方向に層状に剥離すると
いう欠点を有している。この層状剥離は、一般には異種
材料の混合系には見られる現象であり、単独材ネ1にお
いて観測されることは非常に珍しく、従来のポリエチレ
ン系材料についてみると、密度が0.945 g/cr
a’より高い、中、高密度ポリエチレンでは経験せず。 密度が0.938 g/cm”以下の高圧法(ラジカル
重合)ポリエチレンでもみられないものであり、密度が
0.850〜0.8458/cmM(7)範囲にある前
記エチレン・αオレフィン共重合体に特有の現象と考え
られる。 従って、低密度エチレン・αオレフィン共重合体を各種
の射出成形品に利用するためには、その優れた品質を損
なうことなく、層状剥離現象を改善する必要がある。 E問題点を解決するための手段J 本発明は」二記の問題点を解決するために、低密度エチ
レン・αオレフィン共重合体に各種の添加物の配合につ
き検討した結果、弗素系樹脂の配合が有効であることを
見出したものである。 即ち、本発明はMFRが0.2〜200 g/10分、
密度0.850〜0.Ia45 g7cm’ テ、かつ
、Q値が2.5〜12であるエチレン・αオレフィン共
重合体に、弗素含有樹脂0.001〜1重量tを配合し
たことを特徴とする層状剥離の改良された射出成形用ポ
リオレフィン組成物である。 本発明で用いられるエチレン・αオレフィン共重合体は
、チタン、バナジウム等のチーグラー型触媒または特公
昭47−21574号、特公昭47−16847号、特
公昭51−112891号等各公報に記載されているよ
うなフィリップス型触媒を使用して、気相法、溶液法、
スラリー法等のプロセスで得られるエチレン・αオレフ
ィン共重合体である。 αオレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1,ペン
テン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1,オ
クテン−1等の炭素数3〜20の1−オレフィンが挙げ
られる。好ましいαオレフィンはブテン−1、ヘキセン
−1,4−メチルペンテン−1、オクテン−1等の炭素
数4〜20の1−オレフィンである。かかるαオレフィ
ンの共重合体中の含量は2.5〜25重量2である。ま
た、これらのαオレフィンは単独に限らず、混合系でも
よい。 本発明における該共重合体は、そのMFR(JIS K
8780)は0.2〜200 g/10分、好ましくは
3〜150g/10分、より好ましくは5〜100g/
10分である。 MFRが0.2 g/10分未満のものは、特別な製品
を除き流動性不足でショートショットとなり、また、分
子量分布が狭いので、可塑化時の発熱により樹脂温度が
上昇し、長い冷却時間を要する。MFRが200 g/
10分より大では衝撃強度、ESGRが劣るので好まし
くない。 共重合体の密度(Jl!J K6760)は、0.85
0〜0.1145 glall” 、好ましくは0.9
10〜0.1135 g/Cl1K、更に好ましくは0
.915〜0.11135 g/cta”である。密度
が0.850 g/c■S未満で、かつ、MFRが50
以上のものは、シール容器の蓋の場合に内容物による製
品の膨潤が起こることがあり好ましくなく、密度が0.
945g/ c+o’より高い場合は、前記したように
、本発明を使用しなくても層状剥離は発生しない。
Q値で示されるフローレシオは、荷重を10kgとした
ときのMFR(MFRlO)と通常のMFRとの比で、
この値は2.5〜12であり、好ましくは5〜12、更
に好ましくは7〜10である。フローレシオが2.5未
満でMFRが3 g/10分の場合、特殊な製品を除き
ショートショットとなり、かつ、可塑化時の発熱により
長い冷却時間を要する。フローレシオが12より大では
、成形収縮率の異方性が、特に低MFR品で大きいので
好ましくない。 本発明のエチレンやαオレフィン共重合体には本発明の
効果を損なわない範囲で、高圧法ポリエチレン、高圧法
エチレン拳酢酸ビニル共重合体、高圧法エチレンのアク
リル酸共重合体、高圧法エチレン・アクリル酸エステル
共重合体、高圧法エチレン・ビニルシラン共重合体等を
混合することができる。 本発明でエチレン・αオレフィン共重合体に配合される
弗化炭素重合体は、弗素対炭素の比が最低l:2のもの
であり、例えば、弗化ビニリデン、弗化ビニル、クロロ
トリフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン、ヘ
キサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンの重
合体が該当する。特に、ヘキサフルオロプロピレンと弗
化ビニリデンの共重合体が好ましい。組成物中の弗化炭
素重合体の濃度はo、oot〜1重量駕、好ましくは0
.01〜1重量2、更に好マシくは0.05〜0.5
重量%である。濃度がo、oot重量2未満では、成形
サイクル短縮への効果が認められず、濃度が1重量%よ
り高い場合には、シール容器の蓋に適用したときスリッ
プ性が犬きく現われ、蓋のシール性を低下せしめる。 かかる組成物の混合方法は、−軸または二軸の押出機、
ニーダ−、ロール等公知の方法で、機械的に融点、軟化
点以上の温度で混合する。この場合、パウダー同士を混
合した後造粒する方法、各々別途に造粒したペレット同
士を混合造粒する方法、あるいはパウダー、ペレット同
士をトライブレンドし成形機内で混合する方法等がある
。 ゛ この組成物には、酸化防止剤、安定剤、中和剤、帯
電防止剤、滑剤、防曇剤、着色剤、その他の充填剤を適
宜配合することが出来る。 [作用効果] 本発明は分子量分布の狭い低密度エチレン・αオレフィ
ン共重合体に弗素含有樹脂を配合したことにより、射出
成形における製品外観が改良されるのみならず、ゲート
部、ヒンジ部の層状剥離が防止されるので、本来の優れ
た耐環境応力亀裂性、耐熱性、クリープ特性を活かして
、シール容器用蓋、キャップ、中栓、ベール、コンテナ
ー、ざる等の雑貨等種々の射出成形品を得ることが出来
る。 元来、エチレン・αオレフィン共重合体と弗化炭素樹脂
の組合せは非相溶であり、従来の知見からは、より一層
の層状剥離を生ずると予想されるにも拘らず、意外にも
上記のようなすぐれた改良効果が得られた。また、配合
される弗素含有樹脂は離型剤としての作用も有するので
、射出成形において成形品の取出しが容易になるという
効果も有する。 [実施例1 実施例1 チーグラー触媒により重合させて得られたエチレン・ブ
テン−1重合体(MFR:20g/10分、密度:0.
928g/c+s’ 、 Q値:3.4、ブテン−1含
量ニア、6重量2)のパウダーに、ヘキサフルオロプロ
ピレン・弗化ビニリデン共重合体(デュポン社製、パイ
トンA ) 0.05重量2をヘンシェルミキサーで混
合し、40mwφ−軸押出機で温度200℃にて溶融混
合し造粒した。 この組成物ペレットを多機5J−45(15oz−15
0t、45m履φインラインスクリュウ式)に投入し、
成形温度150℃、スクリュウ回転数8Orpmで溶融
可塑化し、肉厚0.4m■のフィルムゲートな有する
100XIQOX2.0層嘗の各シート金型(型温度4
0℃)へ1次射出圧950kg/am2、2次射出圧7
00kg/cm2、それぞれの射出時間4.3秒の条件
で射出した。金型を冷却し、成形シートを取出した後、
フィルムゲート部分を流れ方向と直角方向に20回折り
曲げたが層状剥離は観察されなかった。またシートを金
型から取出す時に簡単に離型した。エチレン・αオレフ
イン共重合体単独では離型性が劣り、そのため成形サイ
クルが長くかかる欠点を有しているのに対し、本組成物
はこの観点からも有為である。 実施例2 フィリップス触媒で重合させて得られたエチレン・ブテ
ン−1共重合体(MFR:0.7g/10分、密度=0
.1122g/cm ’ 、 Q値:8.5. ブテ
ン−1含量二8.5重量%)を用い、パイトンAの濃度
を0.3重量2に変更して組成物とし、実施例1と同様
の実験を行なった。但し、シート成形の射出成形温度は
240℃とした。層状剥離は観察されなかった。 実施例3 実施例1と同じエチレン・ブテン−1共重合体と弗化ビ
ニリデン樹脂(ペンウェルト社、カイナー4θO)0.
1重量%からなる組成物について、実施例1と同様の実
験を行なったが、層状剥離は観察されなかった。 比較例1〜? 実施例1〜2のエチレン・αオレフィン共重合体のみで
それぞれシートを射出成形したが、両者ともゲート部を
折曲げると層状に剥離するのが観察された。また、取出
しにあたってはキャビティ側に密着しているので手で丁
寧に扱わざるを得かった。
Claims (2)
- (1)MFRが0.2〜200g/10分、密度0.8
50〜0.945g/cm^3で、かつ、Q値が2.5
〜12であるエチレン・αオレフィン共重合体に、弗素
含有樹脂0.001〜1重量%を配合したことを特徴と
する層状剥離の改良された射出成形用ポリオレフィン組
成物。 - (2)弗素含有樹脂が、弗化ビニリデン樹脂または弗化
ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体で
ある、特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20443485A JPS6264847A (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 射出成形用ポリエチレン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20443485A JPS6264847A (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 射出成形用ポリエチレン組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6264847A true JPS6264847A (ja) | 1987-03-23 |
Family
ID=16490471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20443485A Pending JPS6264847A (ja) | 1985-09-18 | 1985-09-18 | 射出成形用ポリエチレン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6264847A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991005009A1 (en) * | 1989-10-06 | 1991-04-18 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | A polymer composition containing an extrusion processing aid comprising a fluorocarbon elastomer and vinylidene fluoride |
US5106911A (en) * | 1989-10-06 | 1992-04-21 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process and processing aid for extruding a hydrocarbon polymer |
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EP2070972A1 (en) | 2001-02-16 | 2009-06-17 | DuPont Performance Elastomers L.L.C. | Process aid for melt processable polymers |
-
1985
- 1985-09-18 JP JP20443485A patent/JPS6264847A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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