JPS626424Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、排気発生源から発生される排ガス
および排気煙などの排気を捕捉するための排気捕
捉フードに関するものである。

従来、排気発生源上で間欠的な作業を要すると
ころの排気捕捉フードには、外付け式（天蓋型と
も呼ばれる）が多用されていた。しかし、外付け
式は、排気発生源をほとんど覆う囲い型フードに
比し、捕捉能が低いために多大な排風量が必要
で、運転経費が高くつくという問題があつた。ま
た、囲い型フードは外付け式フードに比し捕捉能
が高いために排風量が少なくて済むものの、排気
発生源上での作業ができないという欠点があつ
た。

そこで、この考案が目的とすることは、捕捉能
を排気発生源上での作業時および非作業時に応じ
て排風量とともに変化させることのできる排気捕
捉フードを提供し、もつて運転経費の節減を図る
ことである。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。排気捕捉フードを断面で示した第１図
において、排気発生源１の上方には、開口３を有
する外付け式のフード本体２が設けられている。
このフード本体２の後側板４の下端は排気発生源
１方へ延出されていて、その延出部分が後側壁５
となつている。フード本体２の前側板６の下端に
は回転軸７が回転可能に軸支されている。この回
転軸７には可動板８が懸吊状に取付けられている
とともに開閉板９が前記フード本体２の開口３を
開閉し得るように取付けられている。そして、可
動板８を第１図に示すように後方へ回動させたと
きには開閉板９が開放状態となり、また、同可動
板８を第２図に示すように回動させたときには開
閉板９が半閉状態となるように、可動板８と開閉
板９との関係が設定されている。可動板８には第
３図に示すように横長状のスリツト孔１０〜１０
が開口されている。また、可動板８の一側端と後
側壁５には、複数段の伸縮自在パイプ１１の両端
がピン１２，１３を介して回動可能に取付けられ
ており、可動板８が回動位置にて適宜支持される
ようになつている。

上記した排気捕捉フードにおいて、排気発生源
１上で作業をするときには、第１図に示すよう
に、可動板８を回転軸７を中心として後方へ回動
させる。すると、開閉板９は、外付け式フードに
おける所定の排風量が得られるように開放状態と
なり、排気発生源１からの排気は第１図に矢印で
示すように可動板８のスリツト孔１０〜１０を抜
けてフード本体２内を上方へ流れていく。

また、非作業時には、第２図に示すように、可
動板８を回転軸７を中心として前方へ回動させ、
囲い型フードに類似した状態とする。すると、捕
捉能が前述の作業時に比し増大される一方、前記
可動板８の回動とともに開閉板９が所定の排風量
が得られる半閉状態に回動される。これにより、
前記の作業時に比して排風量が低減される。な
お、排気発生源１からの排気は第２図に矢印で示
すように半閉状態の開口部３を上方へ流れてい
く。

すなわち、この考案は、可動板の回動に連動し
て開閉板を開閉させるものであるから、排気発生
源上での作業時には外付け式フードとなし、非作
業時には囲い型フードに類似した状態にして排気
の捕捉能を増大しかつ排風量を低減することがで
き、運転経費を節減することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は排気捕捉フードの断面図、第２図は非作業時
における排気捕捉フードの断面図、第３図は可動
板を示す拡大斜視図である。 １……排気発生源、２……フード本体、３……
開口、５……後側壁、８……可動板、９……開閉
板、１０……スリツト孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気発生源と、この排気発生源の上方に設けら
   れたフード本体との間に後側壁を設け、前記フー
   ド本体の開口前端部には前記後側壁に対向する可
   動板を懸吊状にかつ回動可能に設け、この可動板
   にはスリツト孔が開口される一方、同可動板には
   前記フード本体の開口を開閉し得る開閉板が取付
   けられ、同可動板を後方へ回動させたときには開
   閉板が開放状態となり、また、同可動板を前方へ
   回動させたときには開閉板が半閉状態となるよう
   に構成されたことを特徴とする排気捕捉フード。