JPS62633B2 - - Google Patents

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JPS62633B2
JPS62633B2 JP52134422A JP13442277A JPS62633B2 JP S62633 B2 JPS62633 B2 JP S62633B2 JP 52134422 A JP52134422 A JP 52134422A JP 13442277 A JP13442277 A JP 13442277A JP S62633 B2 JPS62633 B2 JP S62633B2
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JP
Japan
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magnetic head
rotating magnetic
signal
slow motion
motion
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JP52134422A
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Mineo Mino
Seiji Fujisawa
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS62633B2 publication Critical patent/JPS62633B2/ja
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転磁気ヘツド形映像信号再生装置
(以下回転ヘツドVTRと呼ぶ)において、スロー
モーシヨン並びにスチルモーシヨンを行なうに好
適な磁気再生装置に関するものである。
従来、斜走査形回転ヘツドVTRにおけるスロ
ーモーシヨン方式は、例えば主回転ヘツドの他に
補助回転ヘツドを設け、各ヘツドの再生信号の
内、最も再生出力が大きい順に再生信号を切り換
えて、スローモーシヨン画像を得るものがあつ
た。この方法は、多数個の回転ヘツドが必要であ
る点と、ある限定されたスローモーシヨン比(例
えば1/4のスピード)しかとれないことや、垂直
同期信号のぶれなどの問題点がある。
本発明は斯かる問題点を除去したスローモーシ
ヨン、スチルモーシヨンが可能な磁気再生装置を
提供しようとするものである。
以下、図示の実施例について本発明を詳述す
る。第1図は、本発明の一実施例を示す回転磁気
ヘツドドラム装置1、テープ駆動系並びに回路ブ
ロツクの構成図である。第1図において回転磁気
ヘツドドラム装置1のドラム4には、リード5が
取付けてあり、磁気テープ2はこのリード5に沿
つて矢印3の方向に後述する所定の速度でキヤプ
スタン21及びピンチローラ22によつて駆動さ
れる。なおキヤプスタン21はキヤプスタンモー
タ23の軸により構成される。またテープ2は回
転磁気ヘツドドラム装置1のガイドポール16
A,16Bによつてドラム4の半周以上(180゜
以上)にわたつて巻付けられている。一方、ドラ
ムモータ20の軸17には回転磁気ヘツドバー6
が取付けてあり、この回転ヘツドバー6には、回
転磁気ヘツド9,10を回転方向に対して直角方
向に動かすことのできる電気−機械変換素子7,
8が取付けてある。
第2図はこの電気−機械変換素子7、回転磁気
ヘツド9の構成並びに配置の拡大図であり、この
電気−機械変換素子7は、貼合せ圧電素子を使用
した例である。周知のように圧電素子は電界が加
わることによつて電界方向または電界方向とは直
角な方向に変位するものであり、ここでは電気−
機械変換素子7として、上記した電界方向とは直
角な方向に変位する圧電素子を2枚重ねにし、接
着したものを使用している。第3図A及びBは第
2図の斜視図に示した貼合わせ圧電素子〔電気−
機械変換素子7〕、回転磁気ヘツドカバー6、磁
気ヘツド9および圧電素子おさえ81等の平面
図、及び側面図である。第3図において、貼合わ
せ圧電素子は、その2枚の圧電素子83,84の
平面85,86,87に銀又は金の接着膜が付け
てあり、その蒸着膜を電極として、それらを接着
剤で貼合わせた構造になつている。その接着剤は
10μm〜20μmの厚さであり、圧電素子の厚みに
比較して無視できるので、上記蒸着膜が2枚重な
つているが、1つの電極と見なすことができる。
この中間電極86と電極85、並びに電極87と
の間に電圧を加える矢印88の方向に伸びるか、
又は縮む。即ち圧電素子83,84は互いに分極
方向が逆になつているので、電極86と電極8
5、電極86と電極87との間に同方向の電圧を
加えれば、一方が伸び他方が縮む。依つて圧電素
子おさえ81〔金属〕を、とめビス82によつて
回転磁気ヘツドバー6にしつかりおさえれば、圧
電素子おさえ81の端91を支点とした圧電素子
の片持梁が形成される。そこで上記のように電圧
を加えることによつて圧電素子の先端、即ち回転
磁気ヘツド9が矢印89の方向に上下する。なお
回転磁気ヘツドバー6並びに圧電素子おさえ8
1、とめビス82を全て金属で形成すれば、電極
85と電極87はとめビス82を介して導通する
ので、回転磁気ヘツドバー6をアースとして、中
間電極86にリード線90をハンダ付けし、リー
ド線90を後述するスリツプリング11に接続し
ておけば、回転磁気ヘツド9,10が回転して
も、上記スリツプリング11とブラシ12を介し
て外部から上記圧電素子7,8に電圧を加えるこ
とができる。
以上が回転磁気ヘツド9,10をその走査方向
とは直角な方向に動かすための電気−機械変換素
子の説明であり、次にこの電気−機械変換素子を
用いて本発明からなるスローモーシヨン、スチル
モーシヨンを行なう回路方式について説明する。
先ず第1図において、ドラムサーボ系並びにキ
ヤプスタンサーボ系について説明する。
基準発振器37は発振周波数が59.94Hz/2
〔59.94Hz日米標準テレビジヨン信号のフイールド
周波数である。〕であり、この基準発振器37の
出力は、ドラムモータサーボ系の位相比較器35
に加えられる。位相比較器35には、回転磁気ヘ
ツドドラム装置1の固定磁気ヘツド13から得ら
れる回転磁気ヘツドの回転位相パルス〔回転磁気
ヘツドバー6についているマグネツト15が上記
固定磁気ヘツド13の下を通過するたびに得られ
るパルス信号〕も加えられているので、位相制御
ループが形成される。即ち位相比較器35→位相
補償回路を含む駆動回路36→ドラムモータ20
→回転軸18→回転磁気ヘツドバー6→マグネツ
ト15と固定磁気ヘツド13からなる回転位相検
出装置→増巾器30→位相比較器35の位相制御
ループが形成される。依つて回転磁気ヘツド9,
10は基準発振器37の信号〔59.94Hz/2〕に
同期して回転する。
一方、キヤプスタンサーボ系の位相比較器38
には、コントロールヘツド24から再生されるコ
ントロール信号〔第4図の磁気トラツクパターン
図に示す67の軌跡〕が加えられているので、前
記した基準信号(59.94Hz/2)と比較される。
その場合に、再生コントロール信号は増巾器41
を通り、更に位相調整器40を介して位相比較器
38に加えられている。この位相調整器は単安定
マルチバイブレータで構成されていて、再生コン
トロール信号をある時間だけ遅延させる働きをす
る。依つて位相比較器38→駆動増巾器39→キ
ヤプスタンモータ23、キヤプスタン21、ピン
チロラ22→磁気テープ2→コントロールヘツド
24→増巾器41→位相調整器40→位相比較器
38の位相制御ループが形成されるので、磁気テ
ープ2から再生されるコントロール信号〔第4図
のコントロールトラツク67〕が上記基準信号と
同期するようにキヤプスタンモータ23が制御さ
れる。この形式のサーボは所謂キラプスタンサー
ボ方式と呼ばれるものであり、前記した位相調整
器40を調整することによつてトラツキングが可
能となる。
さて本発明はスチルモーシヨン、スローモーシ
ヨンが可能な磁気再生装置を提供しようとするも
のであり、先ずその方法を簡単に説明すれば、以
下のようになる。スチルモーシヨンを行なう時
は、磁気テープ2の走行を停止し、第4図に示す
1本の同じビデオトラツク68〔実際は巾がある
が中心線のみを示している〕を回転ヘツドが走査
することが必要となる。その時に再生画像に雑音
が発生しないように、回転ヘツドがそのビデオト
ラツク68上からはみでることなく走査する必要
がある。本発明はこの点に対して前記した電気−
機械変換素子を用いて、回転磁気ヘツドをその走
査方向とは直角な方向に動かし、ビデオトラツク
68上を正確に走査させようにするものである。
次にスローモーシヨンを行なう場合は、所定のス
ローモーシヨン比になるように、キヤプスタンモ
ータ23の回転数を下げる必要がある。例えば1/
4のスローモーシヨン比にするにはキヤプスタン
モーター23の回転数を通常の再生の場合の回転
数の1/4にする必要があり、更に回転磁気ヘツド
が同一トラツクを4回づつ再生しなければならな
い。この時上記スチルモーシヨン再生と同様に、
再生画像に雑音が発生しないように回転磁気ヘツ
ドはビデオトラツク68上を正確に走査する必要
がある。
以下に、上記した方法の詳細な説明を図面を用
いて行なう。第5図は、記録ビデオトラツク66
とスチルモーシヨン再生時の回転磁気ヘツドの走
査軌跡69の関係を示したものである。スチルモ
ーシヨン時の回転磁気ヘツドの軌跡は1本の記録
ビデオトラツク66が記録される時間〔約1/60
sec〕に磁気テープ2の進む量だけ長くなつてい
る〔第5図の場合はテープ走行方向と回転磁気ヘ
ツドの走査方向が同一方向であるため〕。即ち1
本のビデオトラツク60の下端aから隣りのトラ
ツクの上端bまでがスチルモーシヨン時の回転磁
気ヘツドの軌跡となる。依つてスチルモーシヨン
再生を行なうと、図から判るように2本のビデオ
トラツクに回転磁気ヘツドがまたがる部分や、ガ
ード部分70〔記録されていない部分〕を走査す
ることになるので、再生画像質がそこなわれる。
そこで本発明は、再生画質がそこなわれないよ
うに、回転磁気ヘツドが1本のビデオトラツク6
6を走査できるようにする方法を提供するもので
ある。回転磁気ヘツドが1本のビドオトラツク6
6上を走査するようにするためには、前記したよ
うに回転磁気ヘツドを走査方向とは直角の方向に
動かして、第5図の場合で示せばトラツクイ上を
走査するようにすればよい。前記したように、第
2図及び第3図に示す圧電素子7〔電気−機械変
換素子〕は回転ヘツドバー6を基準にして第3図
の矢印89に示すように回転磁気ヘツドを動かす
わけである。前記した第5図のスチルモーシヨン
時の軌跡は、この圧電素子7の電極86とアース
〔回転ヘツドバー6〕との間がシヨートされた状
態、即ち上記電極とアース間に電圧が加わつてい
ない場合のものである。ここでは圧電素子7は電
極86とアースとの間に正電圧を加えた時、第3
図の矢印89において図面の上の方へまがり、負
の電圧を加えると下の方にまがるものとする。更
に第5図において、圧電素子7に正電圧を加えた
時、走査方向に対して直角な方向で、図面に向つ
て左側の方向に回転磁気ヘツドが動くものとすれ
ば、第6図aに示すような信号を圧電素子に加え
れば、回転磁気ヘツドはトラツクイの上を走査す
る。即ち1本のビデオトラツクを走査するには、
第5図の場合はaの部分ではスチルモーシヨン時
と記録ビデオトラツクは合致しているが、走査す
るにつれてビデオトラツクイから離れてくるの
で、第6図に示すような鋸歯状波を加えればよ
い。第1図の実施例に示す2回転磁気ヘツドの場
合には、一方の回転磁気ヘツドが磁気テープ2上
を走査していると、他方は磁気テープ2上を走査
していないので、夫々の回転磁気ヘツド9,10
の圧電素子7,8には第6図b,cに示すような
信号を加えればよい。
次に、スローモーシヨンの場合を説明する。第
7図に1/4のスローモーシヨン比の場合の回転磁
気ヘツドの走査軌跡を示している。第7図では第
5図で示すような記録ビデオトラツクを巾をもつ
て示してはおらず、その中心線68のみを示して
いる〔巾をもつて示すと判り難くなるためであ
る。〕第7図の点線は1/4のスローモーシ
ヨンの場合の回転磁気ヘツドの走査軌跡の中心を
示している。但しこの場合には圧電素子7,8に
は電圧が加わつてはいない。
さて第7図に示す1/4のスローモーシヨンの場
合は1本のトラツクを4回再生する必要がある。
依つて今、記録トラツクロを4回走査させること
を考えると、第7図に示す点線の走査をしてい
る時には、第8図aのに示す部分の鋸歯状波を
圧電素子に加えれば記録トラツクロ上を走査する
ことになる。同様にして磁気テープ2が進み第7
図のの走査の場合には、第8図の信
号を加えればよい。通常の再生の場合、コントロ
ールトラツク67の1ビツチlに進む時に、回転
磁気ヘツドが記録トラツクを1回走査するわけで
あるが、1/4のスローモーシヨンの場合には、回
転磁気ヘツドが点線の走査を行なう間にl/4
だけ磁気テープ2が進むわけである。依つて上記
したように1本の記録トラツクロを4回再生する
必要があり、磁気テープ2が進むにつれ、走査の
最初の位置が第7図に示すようS1,S2,S
3,S4のように変わつてくるので、鋸歯状波信
号が位置の違いだけ変わつて行く。上記したよう
な走査を繰返せばスローモーシヨン再生画像が得
られる。なお2回転磁気ヘツドの場合には、夫々
第8図b,cに示すような信号を夫々の圧電素子
7,8に加えればよい。また1/3・1/5・1/10のよ
うなスローモーシヨンの場合も同様であり、後に
説明するテープ速度の変更を行ない圧電素子7,
8に加える鋸歯状波信号を変更すれば可能であ
る。
以下、テープ速度のスローモーシヨン並びに鋸
歯状波信号の作り方を説明する。先ずテープ速度
の制御について述べよう。即に通常の再生の場合
のキヤプスタンモータ23の制御方法について述
べた。その時、キヤプスタンモータ23の回転速
度制御回路60から回転スイツチ61の端子61
−1を介して略必要な回転数になるような制御信
号が加えられている。次にスローモーシヨンの時
には、スローモーシヨン比によつて回転スイツチ
61の端子61−2,61−3………………を選
択すれば所定のテープ速度が得られる。例えば1/
4のスローモーシヨンを行なう時には、回転スイ
ツチ61を切り換えて端子61−4にすれば、そ
の端子からは、上記端子61−1に記録されてい
る時の回転数の1/4になるような制御信号がキヤ
プスタンモータ23に加えられる。しかし、この
ようにしてキヤプスタンモータ23の速度制御を
行なつても、完全には1/4のテープ速度にはなら
ないので、前記した位相制御回路を利用すれば、
正確にテープ速度が制御できる。この場合の位相
制御系の各ブロツクの波形を示すと第9図のよう
になる。第9図aは基準発振器37の出力信号で
あり、この信号は位相比較器38aに加えられ、
第9図bの信号を得る。一方、1/4のスローの場
合には、テープ速度は前記したように通常の再生
の場合の1/4であるので、コントロールヘツド2
4からは第9図cに示すような信号が得られる。
通常の場合は第9図fに示すような信号であるの
で、スローモーシヨンの場合の周期は通常の場合
の4倍となる。さて、このようにして再生された
信号は、増巾器41にて正パルスのみが増巾され
て第9図dの信号が得られる。次に位相調整回路
40にて遅延され、第9図eに示す信号が得られ
る。この信号は更に位相比較器38のサンプルホ
ールド回路38bに加えられるので、上記した台
形発生器38aから得られている。第9図bに示
す台形波信号の傾斜部がサンプルホールドされ
る。このようにして第9図bの台形波信号を4つ
目毎にサンプルホールドすることによつて位相誤
差信号が得られる。この位相誤差信号を駆動回路
を通してキヤプスタンモータ23に加えることに
よつて、前記したように位相制御ループが形成さ
れ、磁気テープ2は1/4の速度で走行される。ド
ラムモータ20の制御は上記したと同様であり、
第9図のaの基準信号に同期して回転しているの
で、第9図cに示す4Zの時間ではドラムは4回
転することになる。1/3・1/5………………のスロ
ーモーシヨンでも以上に説明したと同様であるの
で、説明は省略する。
次に圧電素子7,8に加える鋸歯状波信号の作
り方を説明する。第6図、第8図に示すような鋸
歯状波信号は、コンデンサーを定電流で充電し、
隣時にリセツトし、また充電をすると言うように
して繰返することにより得ることができる。しか
しこの方式では、第8図に示すような特殊な信号
波形を作ることは面倒である。本発明はこの鋸歯
状波をデイジタルカウンタとD/A変換器を利用
して作ろうとするものである。スチルモーシヨン
再生の場合を説明すると、カウントのクロツク信
号としては、基準発振器37からの第9図aの信
号を逓倍して、例えばフレーム周波数の32倍の
960Hz(=30×32)をクロツク信号とする。位相
比較器42→位相補償回路34→電圧可変周波数
発振器44〔以下VCO44と呼ぶ〕→分周器4
5→位相比較器42はPLL回路72〔所謂フエー
ズロツクループ回路〕を形成しており、VCO4
4からは基準信号〔第10図a参照〕の32逓倍さ
れた第10図bに示す960Hzの信号が得られる。
なお分周器45の分周比は1/32になるように制
御回路62から回転スイツチの端子63−1を介
して加えられている。この960Hzの信号はゲート
回路46および52に加えられ、一方このゲート
回路46,52には固定磁気ヘツド13,14か
ら得られ、回転磁気ヘツドの回転位置パルスから
作られる第10図c,dに示すゲート信号〔フリ
ツプフロツプ32より得られる〕も加わつている
ので、第10図e,fに示すゲートされたクロツ
クパルスが得られる〔回転磁気ヘツドが磁気テー
プ2を走査している期間と、上記ゲート区間が
夫々対応している〕。次にゲートされたクロツク
パルスは、カウンタ49および55に加えられ
る。このカウンタ49,55は、図の場合では4
ビツトバイナリカウンタで示されており、このカ
ウンタ49,55の各出力はD/A変換器51,
57に加えられ、各変換器51,57からは第1
0図g,nに示す信号が得られる。各フイールド
でリセツトをかけている。リセツト信号は第10
図i,jに示す通りであり、リセツトは次のよう
にして行なう。前記したリセツト信号はカウンタ
49,55に加えられるが、この場合にはカウン
タ49,55を単にすべての出力を0にする方式
ではなく、デイジタルスイツチ47においてセツ
トされている。16デジツト分だけ引き算器48,
54にてカウンタ49,55から引き算する方法
を取つている。引き算する時に、引き算直前の値
をホールドするためにラツチ回路50,56を用
いている。ラツチのためのパルスも、この場合第
10図i,jに示す信号と同じものである。な
お、このラツチ用パルスとかカウンタ49,55
に加えるリセツトパルス〔読み込みパルスと考え
てもよい〕は、パルス発生器64から得られる。
回転スイツチ65が端子61−1の場合にはスチ
ルモーシヨン再生の時である。上記パルス発生器
64にはF・F32から得られる回転位置信号
〔第10図C参照〕が加えられているので、この
信号を波形成形して第10図i,jに示す信号が
得られることが判るであろう。更にデイジタルス
イツチ47,53にも制御回路58からの信号が
回転スイツチ59の端子59−1から加えられて
いてスチルモーシヨンの時は16デジツトがセツト
されるようになつている。16デイジツトの意味は
第10図に示すクロツクパルスが1フイールドで
16個あるからである。
さて、このようにしてD/Aコンバータ51,
57から得られた第10図g,nの信号は、ブラ
シ12、スリツプリング11を介して圧電素子
7,8に加えられるので、第5図及び第6図にお
いて説明した如く記録トラツク上を走査すること
になる。第6図b,cと第10図g,nの信号波
形図を比較してわかるように傾斜部が階段状にな
つているのとそうでないのとの違いがあるが、フ
イルタ等でこの階段部を滑らかにすれば同じこと
になるし、実際上、圧電素子7,8自体が高周波
での応答性がないので、鋸歯状波を加えた場合と
同等な動きをするものと考えてさしつかえない。
なお第5図に示すように回転磁気ヘツドの走査の
最初がa点でないような場合には、画像に1イズ
が発生するので、そのような時は、磁気テープを
多少動かしてa点にもつてくるか、又は圧電素子
7,8に加える鋸歯状波信号に直流バイヤスを加
えて、圧電素子の動く平均位置を変えることによ
つてもできる。
次にスローモーシヨンの場合を説明しよう。ス
ローモーシヨンの場合も大筋はスチルモーシヨン
と同等であるが、クロツクパルスの周波数を変更
することと、リセツト時のカウントが異なつてく
る。第11図をもとに説明するならば、この場
合、第11bに示すクロツクパルスは周波数を
720Hz(=30×24)にしている。スチルモーシヨ
ン時は960Hzであるので、960Hzの1/4の240Hzだけ
低い。この理由は後述するが、720Hzのクロツク
信号はPLL回路72によつて作られる。この場合
には、分周器45は1/24分周となるように回転ス
イツチを切り換え、端子63−4を介して制御回
路62からセツト用制御信号が加えられている。
このクロツク信号は前記したと同様にゲート回路
46,52を通り、カウンタ49,55に加えら
れる。さて、これ以後はスチルモーシヨンの場合
とは多少異なる。最終的に第11図g,nに示す
ような信号が各D/A変換器51,57から得ら
れればよいこては第7図、第8図の説明からわか
るであろう。更にこの信号波形はスチルモーシヨ
ンの時のようにリセツト時に同じ値の引き算では
作り得ない。先ずデイジタルスイツチでは、第1
1図g,nの波形におけるハのリセツトとハのリ
セツトでは引き算をするデジイツト数が異なる。
ハの部分は20デジイツト、ニの部分は4デジイツ
トである。依つてデジイツトの数を切換えるため
に、デイジタルスイツチ47,53にはパルス発
生器64から夫々第11図k,lに示す信号が加
えられている〔スチルモーシヨンの時は、このよ
うな切換え信号はいらない〕。これらの信号がデ
イジタルスイツチ47,53に加わると、第11
図k,lのHの部分では20デジツト、Lの部分で
は4デジツトになるようにセツトされるようにな
つている。一方、ラツチ回路50,56のラツチ
用パルス並びにカウンタ49,55の読み込みパ
ルスは、スチルモーシヨン時と同様な第11図
i,jの信号がパルス発生器64から得られ、
夫々の回路に加えられている。なお各回転スイツ
チ59,61,63,65はすべて連動してお
り、スチルモーシヨンの場合は端子59−1……
…………65−1………………に接続されてい
て、スローモーシヨンの場合はそのスローモーシ
ヨン比によつて変えればよい。例えば1/4の場合
には端子59−4………………65−4と言うよ
うに接続される。
以上のようにして各D/A変換器51,57か
ら得られた信号は圧電素子に加えられ、トラツク
走査が完全に行なわれるようになる。ところで第
7図において、回転磁気ヘツドの最初の始まりが
S1でないような場合には、第10図g,nに示
す信号に直流バイヤス電圧を加えるか又はキヤプ
スタンサーボ系における位相調整器40の位相を
調整すればよい。なお第11図mのパルス信号は
再生コントロール信号である。この信号は増巾器
42で増巾されて後、キヤプスタンサーボ系の位
相調整器40に加えられると共に、パルス発生器
にも加えられている。このコントロール信号は第
11図g,nの信号波形を作るためのデイジイタ
ルスイツチ47,53の切換え信号k,lのH・
Lの順序を決めるために加えられている。
さて、このようにして記録トラツク上を回転磁
気ヘツドが完全に走査できるようになると、回転
磁気ヘツドからはノイズのない完全な再生信号が
得られる。この再生信号は回転トランス19A,
19Bを介して、ゲート回路を含む増巾器25,
26に加えられる。この増巾器25,26には
F・F32からの第10図c,d又は第11図
c,dに示すゲート信号が加えられているので、
回転磁気ヘツド9,10から再生される信号の
内、必要な1フイールドの信号が取り出される
〔磁気テープ2がドラム4のまわりに180゜上巻付
けてあり、各ヘツドからは1フイールド以上の信
号が再生されるので、各回転磁気ヘツドの再生出
力にはオバーラツプ期間がある〕。ゲートされた
再生信号は混合器27で混合されて連続した信号
になる。通常、映像信号は周波数変調されている
ので、そのような時には復調器28にて復調すれ
ば、端子29からは再生映像信号が得られ、この
端子29にモニターテレビジヨン受像機を接続す
れば再生画像が得られる。
次にクロツクパルス周波数の選び方と、第11
図g,nにおけるリセツトのデジツト数の選び方
について説明を加えておく。先ず圧電素子7,8
で動かさなければならない範囲は、スチルモーシ
ヨン時でトラツクピツチ分である。これを第5
図、第7図に示すようにPとすると、圧電素子
7,8で動かす最大の部分は第5図ではb点から
b′点までである。第12図に再度スチルモーシヨ
ン時の場合の回転磁気ヘツドの軌跡を示すが、こ
こで圧電素子7,8〔電気−機械変換素子〕に第
10図のg,hに示す信号が加わると、前の説明
からわかるように回転磁気ヘツドはトラツクイ上
を走査する。依つて回転磁気ヘツドはa点から始
まりc点を通りb′点まで走査することになる。従
つて記録トラツクより長く走査することになり、
このc点からb′までの距離l′はコントロールトラ
ツクの1ピツチ分〔1/60秒の間に進むテープ長さ
l〕にほぼ等しい。次に1/4スローモーシヨンの
場合を考えると、通常のテープ速度1/4になる
と、1/60秒間に進むテープ長さはl/4になるの
で、この場合にはスチルモーシヨンの時にくらべ
1/4だけ圧電素子が動く距離が小さくなる。即ち
トラツクピツチPの1/4だけ動かす量が少なくな
ると共に、l′もスチルモーシヨン時の1/4だけ少
ない3l/4となる。このことは第10図のg,
h、第11図のg,hの段階波の振巾の違いにな
つて現われている。即ちその振巾k1とk2の間に
は、k2=3/4k1の関係がある。よつてこのような
振巾の鋸歯状波を作るには、1フイールドの時間
長さが1/60秒に決つていることから、クロツク周
波数を変えることによつてk1,k2の振巾をきめて
いる。クロツク周波数は960Hz:720Hz=4:3と
なる。さてリセツトのデジツト分については、ス
チルモーシヨン時は、1フイールド内のクロツク
信号のパルス数と一致している。又、スローの特
には1つの回転磁気ヘツドでは1つおきに走査す
ることになるので、第11図g,hにおけハの部
分ではk2の量とさらにk2の2/3が加わつている。
即ちK3=5/3K2=5/4k1の関係になる。逆にニの部
分 ではK2から2/3k2を引いた分、即ちk4=1/3k2=1/
4k1 となる。前記したようにk1は16デジツトであるの
で、k3は20デジツト、k4は4デジツトとなる。
以上1/4スローモーシヨン比の場合で説明した
が、1/3とか1/5のスローモーシヨンの場合も同様
の比例配分で可能であり、スローモーシヨン比を
1/n〔nは整数〕とし、スチルモーシヨン時の
クロツク周波数をfsとすれば、スローモーシヨ
ン時のクロツク周波数は(n−1)fs/nとな
る。
本発明は逆方向のスローモーシヨンに対する制
御も可能であり、即ち(n−1)fs/nの関係
において、例えば1/4逆スローモーシヨンを行う
時にはn=−4を代入する。そうすると−4−
1/−4=5/4となり、スチルモーシヨン時のfs
が960Hzの時には1200Hzとなる。従つて本発明は
逆スローモーシヨンも含まれるものである。
次に前記した第12図における余分な走査部分
71について説明する。この余分な部分は通常の
再生では再生されない部分であるので、記録はさ
れないはずであるが、前記したようにドラム4に
は180゜以上にわたつて磁気テープ2が巻付けて
あるため、数H〔Hは水平同期信号同期=63.5μ
s〕分長く記録されているので、スチルモーシヨ
ン時及びスローモーシヨン時には余分な走査によ
つて信号がとぎれることはない。
以上、本発明は回転磁気ヘツドの走査方向に対
し直角な方向に動かすことのできる電気−機械変
換素子を用いることにより、スローモーシヨン、
スチルモーシヨン再生を可能にした回転磁気ヘツ
ド型の磁気再生装置であり、従来なし得なかつた
任意のスローモーシヨン比の再生が可能なもので
あり、特に小型の斜め走査形〔ヘリカルスキヤ
ン〕VTRに適用して最も効果的な手段であるの
で、その工業的価値もきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明からなる一実施例の回路ブロツ
クを含む構成図、第2図及び第3図は第1図の回
転磁気ヘツドドラム装置の回転磁気ヘツド部の構
造図、第4図は磁気テープの記録トラツクパター
ン図、第5図はスチルモーシヨン時の回転磁気ヘ
ツドの走査軌跡と磁気トラツクパターンとの関係
図、第6図はスチルモーシヨン時の電気−機械変
換素子に加える制御電圧波形図、第7図はスロー
モーシヨン時の回転磁気ヘツドの走査軌跡と磁気
トラツクパターンとの関係図、第8図はスローモ
ーシヨン時に電気−機械変換素子に加える制御電
圧波形図、第9図はスローモーシヨン時のキヤプ
スタンモータの位相制御系の信号波形図、第10
図及び第11図はスチルモーシヨン、スローモー
シヨン時の第1図の回路ブロツク図の各部波形
図、第12図はスチルモーシヨン、スローモーシ
ヨン時のトラツク走査の様子を説明する図であ
る。 1は回転磁気ヘツドドラム装置、2は磁気テー
プ、23はキヤプスタンモータ、37は基準信号
発生器、38は位相比較器、39は駆動回路、4
9は位相調整電器、72はPLL回路、49,55
はカウント、47,53はデイジタルスイツチ、
48,54は引き算器、50,56はラツチ回
路、51,57はD/A変換器、64はパルス発
生器、58,60,62は制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 所定の電気量を与えることにより回転磁気ヘ
    ツドの走査方向とは直角な方向に変位可能な電気
    −機械変換素子と、上記回転磁気ヘツドの回転位
    相を示すパルス発生器と、磁気テープ速度制御手
    段と、クロツク信号発生器と、カウンタ及びデイ
    ジタル−アナログ変換器とを有し、スチルモーシ
    ヨン再生並びにスローモーシヨン再生を行うに際
    し、そのスローモーシヨン比1/n(nは0及び
    1を除く整数)に対応して、磁気テープの速度を
    上記テープ速度制御手段によつてノーマル再生時
    の1/nとし、更に上記クロツク信号のスチルモ
    ーシヨン再生時の周波数をfsとした時、1/n
    のスローモーシヨン再生時にはクロツク周波数を
    (n−1)fs/nとして、このクロツク信号を上
    記カウンタに印加し、さらに上記パルス発生器か
    ら出力される回転磁気ヘツドの回転位相パルスに
    よりフイルド毎に上記カウンタをリセツトすると
    共に、リセツト時の初期カウント設定置をスロー
    モーシヨン比1/nに対応して変え、得られたカ
    ウンタの出力をデイジタル−アナログ変換器に印
    加することによつて鋸歯状波信号を得、上記電気
    −機械変換素子に加えて記録トラツク上で回転磁
    気ヘツドを正確に走査させるようにしたことを特
    徴とする磁気再生装置。
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