JPS6262857A - 摺動部用材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は１例えばオイルシールのリップ部、ブ・ンシュ
、シールリング、バックアップリングなどの摺動部に使
用するのに適した摺動部用材料に関するものである。

〔従来の技術〕

摺動部用材料として、合成樹脂のベース材に充填材を添
加した配合物が知られている０合成樹脂のなかでも、特
に摺動性に優れた樹脂としてポリアセタール、ナイロン
、ポリテトラフルオロエチレンがある。これらの合成樹
脂であっても、その特性は一長一短である。ポリアセタ
ールは、剛性、耐熱性が劣っている。ナイロンでは、ポ
リアセタール、ポリテトラフルオロエチレンのような低
摩擦及び安定な摩擦係数は得ることができない、耐熱性
、低摩擦及び安定な摩擦係数を有するポリテトラフルオ
ロエチレンでは、剛性及び、高荷重における耐摩耗性が
劣り、コストも高いといった問題点がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、従来の摺動部用材料の欠点を解消し、例えば
オイルシールのリップ部、ブツシュ、シールリング、バ
ックアップリングなど潤°滑物質中または無潤滑の摺動
部に使用するに適した、摺動部用材料を提供しようとす
るものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明を適用する摺動部用材料は以下の構成である。摺
動性を有する樹脂としてポリアセタール、ナイロン、ポ
リテトラフルオロエチレンの中で、剛性が最も良いナイ
ロンをベース材とする。

摩擦性能、耐摩耗性、＃熱性、剛性向」二を図るため、
ナイロンのベース材に有機充填材及び無機充填材を配合
する１石機充填材としては高分子量ポリエチレンと低分
子量ポリエチレンの２種類、無機充填材としてはガラス
繊維である。そして充填債は、高分子量ポリエチレンが
全体量の４０％以下、好ましくは１５〜２０％である。

低分子量ボリエｆレンは全体量の３〜１５％、好ましく
は５〜１０％である。またガラス繊維は全体量の１０〜
３０％、好ましくは１５〜２５％である。

〔作用〕

摺動部用材＊：１に充填された高分子量ポリエチレンは
、ベース材の摩擦係数を低下させ、その量によりｙＩ擦
係数をコントロールすることができる。

低分子量ポリエチレンは、摺動部用材料の摩擦係数を安
定化させる作用を持つ、無機充填材のガラス繊維は、摺
動部用材料の耐摩耗性、剛性、耐熱性を向上させる作用
を持つものである。

〔発明の効果〕

本発明を適用する摺動部用材料は、ナイロンの持つ特性
と配合された各充填材の作用との相乗効果により、以下
のような優れた性能になる。すなわち従来のナイロン系
配合物の摺動部用材料よりも低摩擦で低摩耗で、限界摺
動条件が向」ニしている。摩擦係数が安定化（変動が減
少）し、摩擦係数をコントロールできる。ポリアセター
ルの摺動部用材料より剛性、耐熱性が優れている。また
ポリテトラフルオロエチレン配合物の摺動部用材料より
剛性および高荷重における耐摩耗性に優れたものとなる
。

したがって本発明の摺動部用材料は、例えばオイルシー
ルのリップ部、ブツシュ、シールリング、バックアップ
リングなど各摺動部に使用するのに最適である。

またベース材であるナイロンは、ポリテトラフルオロエ
チレンよりも安価な樹脂であることに加えて、成形性が
良いので、本発明の摺動部用材料はポリテトラフルオロ
エチレン配合物の摺動部用材料゛ｌより低コストでしか
も量産性がある。

〔実施例〕

以下、未発１！１１を適用する摺動部用材料の実施例を
説明する。

本発明の摺動部用材料は、以下の実例１〜実例３に記載
する割合いで６Φ６ナイロンのベレッ！・、高分子量ポ
リエチレンのペレット、低分子量ポリエチレンの粉末、
ガラスｍ＃ｓを各配合量に秤漬し、ミキサーにて混合す
る。これを、押出し機にて＃、＊、押出しを行ないペレ
タイズする。なお物性、摺動性の評価に用いた成形品は
、上記の様にして得られたペレットを原料として射出成
形して得たものである。

実例工。

６番６ナイロン　　　　　　　６５重■％高分子量ポリ
エチレン　　　　ｌ　Ｏ屯漬％低分子融ポリエチレン　
　　　　５．ｉ１！丑％（ワックスタイプ） カラス繊維　　　　　　　　　２０重量％実例２゜ ６・６ナイロン　　　　　　　６０重量％高分子量ポリ
エチレン　　　　１５重量％低分子量ポリエチレン　　
　　　５重量％（ワックスタイプ） ガラス繊維　　　　　　　　　　２０重量％実例３゜ ６・６ナイロン　　　　　　　５５重多形高分子量ポリ
エチレン　　　　　５重量％低分子量ポリエチレン　　
　　１５重多形（ワックスタイプ） ガラスＨａｍ　　　　　　　　　　　２５重量％使用さ
れる高分子量ポリエチレンとは分子量がｔｏｏｏｏ以上
のものである。また低分子量ポリエチレンとは分子量が
１０００〜６０００のものである。

上記実例１〜実例３の性能試験の実験結果を下表に列記
する。表中の比較１〜比較３は、従来からある摺動部用
材料で以下の通りである。

比較１．６・６ナイロン 比較２．ポリアセタール（コポリマー）比較３．ポリテ
トラフルオロエチレン （１５重量％ガラス繊繊維台物） 表 ｒｌ・＊２摩擦係数・摩耗係数の試験条件荷重：　４Ｋ
ｇ／ｃｍ２、速度：　０．２ｍ／ｓｅｃ、時間：　４８
ｈｒｓ、相手材：　５４５ＩＣ１相手材粗さ＋　１．５
５、　環境：無潤滑、試験法ニスラスト式 ％式％（） よ３　ル安定性二摩擦係数安定時での最大値と最小値と
の差 なお上記の各実施例ではナイロンとして６・６ナイロン
を使用したが、これ以外の６ナイロン、６１０ナイロン
、１１ナイロン、１２ナイロンなど凡ゆるポリアミド樹
脂が使用可能である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．４０重量％以下の高分子量ポリエチレンと、３〜１
   ５重量％の低分子量ポリエチレンと、１０〜３０重量％
   のガラス繊維と、残量がナイロンの混合物からなること
   を特徴とする摺動部用材料。 ２、前記高分子量ポリエチレンの分子量が少なくとも１
   ００００、前記低分子量ポリエチレンの分子量が１００
   ０〜６０００であることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の摺動部用材料。