JPS626092A - 地盤に対する穴の掘削方法 - Google Patents

地盤に対する穴の掘削方法

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JPS626092A
JPS626092A JP14360185A JP14360185A JPS626092A JP S626092 A JPS626092 A JP S626092A JP 14360185 A JP14360185 A JP 14360185A JP 14360185 A JP14360185 A JP 14360185A JP S626092 A JPS626092 A JP S626092A
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auger
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康之 那須
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 この発明は、地盤に対する穴の掘削方法に関し、各種建
築物や構築物の基礎杭を埋め込む為に、地盤に掘削する
、杭穴等の垂直穴の掘削方法に関している。
〈従来技術〉 地盤に対して、上記したような垂直穴を掘削する方法と
しては、従来アースドリル、ベット等による施工方法が
あるが、何れも掘削装置が大掛りになって、施エコス1
−が高くつき、比較的小径の穴や浅い穴を掘削する場合
には、不便なものであった。
特に、地盤耐力の小さい地盤、即ち軟弱地盤等において
は、地盤に堅い岩や礫等は含まれていない場合がほとん
どであるから、掘削に要する力は小さくて済み、上記し
た大掛りな装置を使用せずとも、簡単なドリル等でも掘
削は可能になるはずである。
ところが、上記軟弱地盤等では、掘削した穴の壁が崩れ
易く、数メートル以上の深さで掘削を行うと、穴壁が崩
れて正確な穴形状が得られず、満足のいく穴が掘削でき
ない問題がある。
例えば、第6図および第7図には、電柱等の建て込みに
使用する、穴堀建柱車のオーガー(a)を使用して、軟
弱地盤(E)に穴(h)を掘削した場合を示している。
即ち、オーガー(a)を回転させながら、地盤([)内
に捩込んで掘削すると、第5図に示すように、地盤([
)に捩込んだオーガー(a)の先端によって、穴(h)
部分の土が削り取られる際に、穴(h)周辺の地盤(e
)も撹乱され、地中における圧密状態から開放されて、
もともと軟弱な地盤が、さらに軟弱で崩れ易くなってし
まう。
また、第6図に示すように、オーガー(a)を抜き上げ
、掘削土(m)を排土しようとすると、オーガー(a)
下部に形成される穴(h)内の空間が減圧状態になり、
穴周辺の軟弱な地盤層(0)の一部が崩れ落ちて、穴(
h)の底に残土(S)(スライム)となって溜る。また
、地盤([)に地下水がある場合には、減圧状態の空間
に周辺から地下水を吸い込む作用もあり、穴(h)周辺
の地盤(e)がさらに軟弱になって、穴(h)内に大量
に落ち込み、残土(S)が増えることになる。
即ち、上記掘削方法の問題点としては、穴周辺の地盤(
e)が撹乱されて、圧密状態の地盤が緩んでしまうこと
、穴壁の崩れが多く、所定寸法の穴(h)が得られず、
穴形状が不正確になること、穴壁の崩れによって排土量
が多くなること、大成に溜る残土(S)が多くなり、そ
の残土(S)の排出も困難なこと等があり、このままで
は、実用不可能である。
そして、上記掘削方法の問題点を解決するためには、穴
内に適宜ケーシングを挿入したり、穴内に注水して、穴
内の水位を常に地盤面よりも高く保ちながら掘削作業を
行って、穴壁の崩れを防ぐ等、穴壁の崩れを防止するた
めの、特別な手段を施さなければならず、結局従来の人
身りな施工方法と同じような手間や設備を要することに
なる。
また、上記改善策のうち、穴内に水やベントナイト混合
水等を注入して、穴壁を加圧状態に維持する方法は、水
等の注入排出装置が人身りになり、特に土と一緒になっ
て排出される、泥水等の廃液は、周辺環境に漏出して公
害を発生させることがないように、確実に回収しなけれ
ばならず、設備コストが高くつく欠点がある。また、上
記水等が地盤内に浸入すると、Wっで周辺の地盤を軟弱
化する結果になり、複数の穴を並設して掘削する場合に
は、先に掘削した穴に隣接して、新たな穴を掘削するこ
とが困難になる問題もあった。
〈目的〉 そこで、この発明の目的としては、上記従来技術の問題
点を解消し、掘削した穴壁の崩れが少なく、しかも簡単
かつ低コストで掘削できる方法を開発することにある。
く構成〉 そして、上記目的を達成するための第1の方法としては
、回転自在なオーガーを用いて地盤に穴を掘削する方法
において、オーガー先端から穴内に圧縮ガスを吹き込ん
で、穴内を加圧することを特徴としている。
また、第2の方法としては、回転自在なオーガーを用い
て地盤に穴を掘削する方法において、オーガー先端の外
周に設けた圧密板で、土を穴壁側に押し付けて圧密させ
ると共に、オーガー先端から穴内に圧縮ガスを吹き込ん
で、穴内を加圧することを特徴としている。
〈実施例〉 次いで、この発明の実施例について、図を参照しながら
以下に説明する。
第1図および第2図には、この発明の実施に使用するオ
ーガー(1)の構造を示している。
オーガー(1)は、通常の穴堀建柱車に装備されている
ものと、基本的には略同様の構造を有し、回転軸(10
)の下方に、中空のオーガー軸(11)を取付け、オー
ガー軸(11)の下部先端には、尖鋭に突出形成した錐
先部(12)が設けてあり、この錐先部(12)を地盤
に突き刺すことによって、・オーガー(1)全体が垂直
に掘削降下するようにガイド作用を果す。錐先部(12
)の上部には、半径方向に水平に延出した、一対の切刃
部(13)が設けてあり、切刃部(13)の外周端部に
は、先端の尖った掘削爪(14)が設けである。この掘
削爪(14)および切刃部(13)で、大成の土を削り
取って掘削する。なお、上記切刃部(13)および掘削
爪(14)からなる掘削部の外径は、掘削する穴径より
も少し小さく形成しである。また、切刃部(13)の上
部には、掘削する穴径と略同−外径で、螺旋状に巻回形
成された薄板状のリード部(15)を設けてあり、オー
ガー(1)の回転に伴って、掘削した土をリード部(1
5)の螺旋形状に沿って、上方へ送り上げる。
上記したオーガー(1)の基本構造については、通常の
オーガーと同様の構造で実施でき、錐先部(12)等の
形状は適宜変更可能である。
次に、(aは曲面板状の圧密板であり、切刃部(13)
および掘削爪(14)からなる掘削部、およびリード部
(15)の外周に、直径方向で相対向する2個所に設け
てあり、圧密板(2の下端は切刃部(13)の外径に沿
った略弧状をなし、この下端から上方へ向けて拡がった
傾斜部(20)と、傾斜部(20)の上端に連成されて
、略リード部(15)の外径に沿った垂直部(21)と
を形成しである。従って、圧密板(2)の下端は切刃部
(13)の外径(++1)と略同−で、圧密板(21の
上部はリード部(15)の外径、即ち掘削する穴の外径
(■0)と略同−になる。さらに、図示した圧密板(a
では、第3図に示すように、圧密板(2の周方向におい
て、オーガー(1)の回転方向に対して、先端側になる
部分が、後端側になる部分よりも、少し内側に入り、先
端側から後端側に向けて、周方向に沿って外径が大きく
なって、後端部分で掘削する穴の外径と同一になるよう
に形成している。
この外径の変化によって、圧密板(aを穴壁に対して滑
らかに押し付けることができ、地盤に対する圧密効果が
向上する。
次に、オーガー軸(11)の上端付近には、中心部に形
成された中空部に通じる、圧縮ガスの導入口(16)を
形成し、オーガー軸(11)の下端には中空部に通じて
、切刃部(13)付近に開口する圧縮ガスの吹き出し口
(17)が形成しである。そして、圧縮ガスの導入口(
16)にはゴムホース(30)の一端を接続し、ゴムホ
ース(30)の他端は、回転@(10)に取付けたロー
タリージヨイント(31)に接続しである。
また、ロータリージヨイント(31)には、圧縮ガスの
供給源に接続された供給配管(32)が連結しである。
従って、圧縮ガスを、供給配管(32)から、ロータリ
ージヨイント(31)、オーガー軸(11)の中空部を
杼で、吹き出し口(17)からオーガー(1)の先端に
、吹き出し自在に構成している。なお、ロータリージヨ
イント(31)は、掘削作業中、常時回転しているオー
ガー(1)に対して、圧縮ガスを供給するために、ゴム
ホース(30)側はオーガー(1)と共に回転し、供給
配管(32)側は静止したままで、互いに摺動可能に形
成してあって、内部空間を圧縮ガスが通過可能に構成し
たものである。
以上のような構造を有する掘削装置を使用する、この発
明の掘削方法について、第4図および第5図によって説
明する。
まず、第4図に示すように、オーガー(1)全体を回転
させながら、目的の地盤(4)に捩込むと、通常のオー
ガーと同様に、先端の錐先部(12)が地盤(4)に突
き刺さり、掘削爪(14)および切刃部(13)からな
る掘削部で土を削り取り、掘削±(40)をリード部(
15)の螺旋に沿って、オーガー(1)の上方に送り上
げながら、オーガー(1)自体は徐々に下降していく。
そして、従来の掘削方法であれば、切刃部(13)周辺
の土は、掘削時に反乱されて圧密状態から開放されるが
、図示した実施例では、掘削部においては、切刃部(1
3)の外径(HT)分の土のみを掘削し、切刃部(13
)の周辺の土は、オーガー(1)の下降に伴い、圧密板
(2のうちの傾斜部(20)に沿って、徐々に外周側に
押し付けられ、最終的には垂直部(21)の外径(HO
)に相当するまで、外周の地盤(4)側に押  ゛し付
けられて圧密された状態で、穴(41)の内壁を構成す
るので、穴壁周辺には圧密状態から開放された軟弱層は
形成されず、穴壁より外方の地盤(4)全体が圧密状態
のままで維持される。
こうして、オーガー(1)を所定の深さまで地盤(4)
に捩込んで、穴(41)を掘削した後、第5図に示すよ
うに、オーガー(1)を抜き上げて、リード部(15)
上方に溜った掘削土(40)を地上に排出する。
このとき、穴(41)の下部が密閉された状態のままで
オーガー(1)が抜き上げられるので、穴(41)下方
の掘削±(40)が排出された後の空間が、減圧状態に
なってしまう。そこで、オーガー(1)先端の圧縮ガス
吹き出し口(11)から、圧縮空気等の圧縮ガスを吹き
出して、穴(41)内の空間に圧縮ガスを充填補給し、
穴(41)内が減圧状態にならず、常に加圧された状態
になるようにしておく。
オーガー(1)を完全に抜き上げて、掘削土(40)を
排出してしまえば、穴の掘削工程は終了し、圧縮ガスの
供給も停止する。但し、実際の杭穴等の掘削では、同一
の穴(41)位置で上記掘削工程を繰り返して、より深
い穴(41)を掘削する。
以上に述べた、この発明の掘削方法のうち、圧縮ガスと
して、圧縮空気を使用すれば、通常の建設現場にある、
ニアコンプレッサー等の供給源を利用できて、特別な装
置がいらず、コスト的にも安価になるので好適であるが
、建築施工に使用される、汎用の窒素ガス、その他のガ
スを使用してもよい。
圧縮ガスの加圧圧力としては、穴(41)の内壁が崩れ
ない為には、大成の土圧以上に加圧しておけばよいが、
具体的には、地盤(4)の性質や穴(41)の深さによ
って異なる。一般的には、土の!度は約2.81;IJ
以下であるが、余裕をみて3 adと想定し、この密度
分が大成に土庄として加わっているとすれば、 大成にかかる土圧 (推定最大値) ka檀=3oJx穴の深さくIII)
となり、例えば、穴の深さ4mで1.2k(IJ、深さ
10mでも3. OkgJであり、この上圧程度の圧力
で加圧すればよいことになるので、圧縮空気源として、
前記したニアコンプレッサーで充分に供給できる圧力で
ある。
なお、圧縮ガスの供給時期としては、オーガー(1)を
抜き上げる際に、穴(1)内が減圧状態になって穴壁が
崩れないようにする為には、上記抜き上げ時のみに、圧
縮ガスを供給すればよいが、オーガー(1)を下降させ
る掘削工程においても、圧縮ガスをオーガー(1)の先
端から吹き出し、周辺の地盤層を加圧しておけば、地盤
層が圧ざ状態から開放され難くなる為、穴(41)の周
辺地盤が軟弱化するのを防止する効果がある。
次に、圧密板(2)の構造としては、オーガー(1)の
掘削部、即ち掘削爪(14)および切刃部(13)で掘
削した穴(41)の内壁を、外周側に押し付けることが
できれば、任意の形状で実施できるが、前記したように
、圧密板(′2Jの下方に傾斜部(21)を形成したり
、圧密板(′2Jの外径を周方向で変化させたりすれば
、土をスムーズに外周側に押し付けることができ、暑ま
しい実施となる。また、圧密板(′2Jの幅や長さにつ
いては、圧密板(2)の面積が広くなる程、周辺の地盤
(4)を押し付は易いが、圧密板(2の面積が広くなり
過ぎると、オーガー(1)の回転抵抗が増加したり、重
量も増大するので、通常の施工では、幅が100〜16
0nn+程度、長さはリード部(15)の1ピッチ分程
度に形成しておくのが好ましい。
圧密板(2の形成位置および形成個数としては、1枚だ
けでも、地盤(4)に対する圧密効果はあるが、図示し
たように、複数枚の圧密板(2をオーガー(1)の中心
に対して対称的に配置するのが、オーガー(1)がブし
たすせず、地盤(4)に対して平均的に押し付けること
ができ、穴(41)の芯ズレを防いで垂直度を正確に施
工でき、好ましい実施となる。なお、図では2枚の圧密
板(2)を取付けているが、3枚以上でも勿論実施可能
である。但し、圧密板(2)を複数枚設ける場合でも、
掘削土(40)を排土するためのリード部(15)につ
いては、従来通り1条で充分である。
そして、穴(41)に対する圧密量の割合は、掘削部と
なる切刃部(13)の外径(HI)、または圧密板(2
)の下端外径と、穴径(HO)、即ちオーガー(1)の
リード部(15)の外径またば圧密板(′2Jの上端外
径との比で表され、圧密割合を多くする程、地盤層が外
周側に強(押し付けられて、堅く崩れ難い圧密状態にな
り、掘削土(40)による排土も少なくなるが、それに
伴って掘削に要するオーガー(1)の回転トルク、およ
びオーガー(1)を下降させるための軸力が大きくなっ
てしまい、施工装置の能力として過大なものが必要にな
ったり、大きな掘削抵抗によってオーガー(1)が偏心
し、穴(41)の垂直度が低下する等の問題が生じる。
従って、具体的な圧密割合の設定は、掘削する土の性状
、例えば剪断強さ、空隙比、含水比等を検討して決定し
なければならない。
一般的な施工においては、穴(41)の内面形状と切刃
部(13)の外形との面積比を圧密比とすれば、圧密比
= [HI 2/HO2] = 1.2〜2.0程度の
範囲で実施するのが好ましい。
但し、地盤(4)が極めて軟弱な地盤の場合には、切刃
部(13)等による掘削部を全く設けず、圧密板(2)
をオーガー(1)の先端中心部から外周まで形成してお
けば、地盤(4)を削り取ることなく、圧密板C′2J
で外周側に押し除けるだけで、穴(41)を掘削するこ
ともできる。この場合には、掘削土(40)は全く発生
せず、穴(,41)部分の土は全て、穴壁側に圧密され
ることになる。
以上に述べた掘削方法のうち、最終的に形成される穴(
41)の穴壁を崩さないためには、オーガー(1)の抜
き上げ時における、圧縮ガスの吹き込みは必要であるが
、掘削工程における圧密板(′2Jによる穴壁の圧密は
行わない場合もある。
また・、この発明の掘削方法は、先に例示した穴堀建柱
車のオーガーを使用する方法だけでなく、同様の構造を
有するオーガーを使用する掘削方法、例えばアースオー
ガーマシンやボーリングマシン等による掘削施工にも適
用できるものである。例えば、アースオーガーマシンに
よる掘削施工の場合、従来はオーガー先端からベントナ
イト混合水等の掘削液を注入して、掘削土を掘削液と共
に地上に排出していたが、この掘削液の代りに、圧縮ガ
スを吹き込めばよい。従って、圧縮ガスは掘削工程中、
常時吹き込むことになる。
さらに、この発明の掘削方法で掘削する穴(41)とし
ては、小規模な建築物、例えば一般住宅等の基礎杭とな
る、比較的小さな内径で浅い垂直孔を、軟弱な地盤に掘
削する場合に、最も有効なものであるが、その他種々の
建築あるいは土木施工において必要とされる、各種の穴
の掘削にも適用できるものである。
〈効果〉 以上のごとく構成された、この発明方法のうち、第1の
発明によれば、オーガー(1)の先端から圧縮ガスを吹
き出して、穴(41)内を加圧状態にすることによって
、オーガー(1)の抜き上げ時に、穴(41)内部が減
圧状態になるのを防ぐことができる。従って、減圧状態
の発生によって、穴壁が崩れたり、地下水や周辺の土を
吸い込んで、穴(41)の形状が不正確になったり、穴
の底に崩れた土が溜って浅くなったり、入信の排土が生
じる問題が解消でき、極めて正確な形状の穴(41)を
掘削できることになる。また、オーガー(1)による掘
削途中に6いても、切刃部(13)周辺の土を加圧する
ことによって、圧密状態の維持を図り、地盤が軟弱化す
るのを防止して、穴壁の崩れを防ぐことができる。
しかも、上記圧縮ガスによる加圧は、水や掘削液等の注
入に比べて、作業が容易で、装置的にも簡単になり、掘
削液等のように、廃液の回収設備や、周辺環境に対する
公害防止手段を講じる必要がないので、設備コス]・お
よび施工コストが非常に安価になる。
次に、第2の発明方法によれば、上記圧縮ガスの吹き出
しに加え、オーガー(1)の先端に圧密板(′2Jを設
けておくことによって、掘削した土の一部を穴壁の外周
側に押し付けて圧密することができるので、穴壁周辺の
土が軟弱化することがなく、より一層のこと、穴壁の崩
れを防ぐことができる。
また、圧密板(aで土を押し付各プて穴壁を形成するの
で、穴(41)の内面形状は圧密′板[2]の形状に沿
って非常に正確に形成され、堅く強度的に優れると共に
正確な形状の、良好な穴(41)を掘削すること  ゛
ができる。
しかも、圧密板(2を設けることによって、切刃部(1
3)等の掘削部の外径を、穴(41)の外径よりも小さ
くできるので、掘削±(40)が減少し、排土量も少な
くて済むので、地上に排出した掘削±(40)の処分コ
ストも低減されることになる。
く実験例〉 上記した、この発明の効果を実証するために、具体的に
地盤に対する穴の掘削を行った。
施工地盤(4)としては、標準貫入試験によるN値=0
〜3であり、特に、地表GLより2m付近は有機質を多
く含む極軟弱層で、N値はOであった(地下水位はGL
−700mm)。
また、上記極軟弱層を除き、深さ5m程度までの土の性
状は、以下の通りである。
−軸圧縮強度−0,4kg<Q 含   水   比=148wt% 湿潤体積重伍−1,25g槓 間   隙   比=  4.05 −比較例ニー 穴堀建柱車(愛知車両製D−705E型)に、オーガー
として、外径350φ、オーガー軸全長(穴堀建柱車の
回転軸を含む)43m、リード部のピッチ(軸方向)0
.2mのものを取付け、最終掘削深さ4mを目標にして
、掘削を開始した。
掘削途中で、GL −3mまでオーガーを捩込んで排土
すると、地下水を多量に含んだ周辺の土が流入してきて
、大成はGL−2mより深くならず、穴径のみが拡大し
、穴周辺の大規模な崩壊の恐れが発生した。掘削作業を
中止し、穴内にコンクリートを流し込んで固化させ、穴
の形状を測定したところ、地下水を含む軟弱層で穴壁が
大きく崩れて流動化してしまい、それ以上の掘削が不可
能になったことが判明した。
従って、このような軟弱地盤に対しては、通常のオーガ
ーによる掘削方法を採用づることはできない。
一比較例■− 次に、第1図〜第3図に示す構造の圧密板(′2Jを取
付けて、他の条件は比較例工と同一条件で掘削した。従
って、オーガー先端からの圧縮ガスの吹き出しは行って
いない。
また、穴径350mn+φ、切刃部外径310mn+φ
で、圧密比は1.27で実施した。
穴が浅い段階では問題は無いが、G1−4mまでオーガ
ーを捩込んで、抜き上げた際に、GL−1,5m付近以
下で、穴壁の崩れが発生し、大成に約50On+l程度
の残土(地下水と混じった泥水)が残った。
従って、比較例■に比べて、圧密板(2)の効果は発揮
できたが、良好な穴を掘削するには、いまだ不充分であ
る。
一実験例■− 比較例工で用いたオーガー(1)にエアホース接続口(
16)および吹出し口(17)を形成して、圧縮ガスを
吹き出し可能に構成すると共に、オーガー(1)の抜き
上げ時のみにオーガー(1)の接続口(16)にエアホ
ースを接続し、圧力2.5に+74の圧縮空気を吹き出
すものとし、他の条件は比較例■と同様の条件で掘Mを
行った。
穴の深さが2.5mの段階で、一旦オーガー(1)のね
じ込みを停止し、エアホースを接続して圧縮空気を吹出
しながら、オーガー(1)を扱き上げて、排土を行った
。次に、目標深さ4mまでオーガー(1)をねじ込んだ
後、上記同様に圧縮ガスを吹き出しながらオーガー(1
)を抜き上げた。
上記のようにして掘削された穴は、GL−1,5m、G
L−2m付近に若干の崩れがみられたのみで、良好な穴
が得られ、大成の残土も200 mm程度で、充分に実
用に可能なものであった。従って、圧縮ガスの吹き出し
を行う、第1の発明方法の効果が優れたものであること
が実証できた。
なお、穴を掘削した後、直ちに埋め込み杭の施工を行わ
ずに放置しておくと、地下水の流入と共に穴壁が崩れる
ので、埋め込み杭の施工を迅速に行う必要がある。
一実験例■− 比較例■の圧密板(aを装着したオーガー(1)に、吹
出し口(17)を形成して、圧縮ガスを吹き出し可能に
構成して、掘削を行った。なお、圧縮ガスの吹き出しは
、オーガー(1)の抜ぎ上げ時のみ、オーガー(1)に
エアホースを接続して、圧力2.5k(J4の圧縮空気
を吹き出した。
掘削作業は、最終の穴深さ4mまで何ら問題無く行え、
穴形状としては、GL−1,5m、 GL−2m付近に
若干の崩れが発生したが、残土もなく、良好な穴が掘削
できた。また、穴の掘削後、長時間放置していても、穴
壁が崩れることはなく、埋め込み杭の施工作業も容易で
あった。
従って、圧密板(2および圧縮ガスを併用する、第2の
発明方法の効果が、極めて優れたものであることが実証
できた。
一実験例■− さらに、上記実験例■のオーガー(1)および圧密板(
2に代えて、切刃部外径250mmφのものを作成した
。また、穴堀建柱車の回転軸(10)に、第1図に示す
ような、ロータリージヨイント(31)を取付けて、圧
縮空気配管(32)を接続したままで、掘削作業を行え
るようにした。圧縮空気の加圧圧力は2.5kg、Jで
、オーガー抜き上げ時のみ吹き出す方法と、掘削作業中
常時吹き出す方法の、両方で掘削を行った。
合計4本の穴を掘削したが、何れも大成の残土は100
11以下で、穴壁の崩れもほとんど無く、前記実験例■
と同様に、良好な穴が得られた。また、排土mは実験例
■の約1/2で、圧密板(2を組み合わせた効果も実証
できた。
従って、この実験を行った地盤の場合、実験例■の圧密
比1.27に比べて、この実験例■の圧密比1.96の
ほうが、良い結果が得られることが判明した。
なお、圧縮空気の吹き出しは、オーガー(1)の抜き上
げ時のみでも、常時吹き出しでも大差なく、何れの場合
も良好な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示すものであり、第1図はオー
ガーの断面図、第2図は先端部分の拡大斜視図、第3図
は底面図、第4図および第5図は順次施工状態を示す断
面図、第6図および第7図は従来例の施工状態を順次示
す断面図である。 (1)・・・・・・オーガー、(11)・・・・・・オ
ーガー軸、(13)・・・・・・切刃部、(17)・・
・・・・圧縮ガス吹き出し口、(訃・・・・・圧密板、
(4)・・・・・・地盤、(41)・・・・・・穴。 第4図 第5図 第6図    第7図 手  続  補  正  書(方式) %式% 地盤に対する穴の掘削方法 王をする者 事件との関係   特許出願人 1 所   奈良県奈良市南京終町−丁目25番地名 
称   (244)  積水化成品工業株式会社代表者
  川   本     貢 住 所   大阪市東区京橋3丁目68番地5、補正命
令の日付 6.補正の対象 代理権を証明する書面および図面 7、補正の内容 (1)別紙の通り、「委任状」2通を補充する。 (a 願書に最初に添付した図面と別紙のとおり浄書す
る(内容に変更なし)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、回転自在なオーガーを用いて地盤に穴 を掘削する方法において、オーガー先端 から穴内に圧縮ガスを吹き込んで、穴内 を加圧することを特徴とする地盤に対す る穴の掘削方法。 2、オーガーの抜き上げ時のみに、オーガ ー先端から圧縮ガスを吹き込む上記特許 請求の範囲第1項記載の地盤に対する穴 の掘削方法。 3、掘削作業中、常時オーガー先端から圧 縮ガスを吹き込む上記特許請求の範囲第 1項記載の地盤に対する穴の掘削方法。 4、回転自在なオーガーを用いて地盤に穴 を掘削する方法において、オーガー先端 の外周に設けた圧密板で、土を穴壁側に 押し付けて圧密させると共に、オーガー 先端から穴内に圧縮ガスを吹き込んで、 穴内を加圧することを特徴とする地盤に 対する穴の掘削方法。
JP14360185A 1985-06-28 1985-06-28 地盤に対する穴の掘削方法 Granted JPS626092A (ja)

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