JPS626047Y2 - - Google Patents

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JPS626047Y2
JPS626047Y2 JP13908885U JP13908885U JPS626047Y2 JP S626047 Y2 JPS626047 Y2 JP S626047Y2 JP 13908885 U JP13908885 U JP 13908885U JP 13908885 U JP13908885 U JP 13908885U JP S626047 Y2 JPS626047 Y2 JP S626047Y2
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roll
sheet
corrugated
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rolls
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、段ボールシートの送りや通過部に
於て、この段ボールシートと直接或は間接的に接
触して回転するロールに関するものであり、次の
ようなロールがある。
例えば、コルゲーテイングマシンの糊付部に設
けられて、片段シートの浮上りを防止するための
押えとしてのライダーロール或は、ヒーテイング
パートに設けられているウエイトロール或はロー
タリーカツター部の前に設けられている送り用と
してのフイードロール或は印刷機、フオルダーグ
ルアー等の段ボールシート用加工機械の送り用と
してのフイードロールや押え用のロール等があ
る。
〔従来の技術〕
元来、波状に段繰りされた構造を持つ片段シー
トや、両面段ボールシート等のいわゆる段ボール
シートは、挾圧によつて段つぶれや段流れを起
し、至つて波状の成型を損い易く、特に使用され
る各種ライナ紙が薄物である程顕著である。
よつて、段つぶれの原因となつている多くの各
種ロールを持つ段ボールシートの製造、加工工程
において、いかにして、この段つぶれ等による損
失厚みを防止して強度の損失を防いで、段ボール
シートの生命であるシート厚みを維持するかとい
うことは当業界において従来から大きな課題とな
つていた。
段ボールシートの製造機であるコルゲーテイン
グマシンの糊付部には、前工程から送られてくる
ウエブ状の片段シートの段頂に糊を転写するグル
ーロールがあり、片段シートのグルーロールから
の浮き上りを防止するために、片段シートを挾ん
でグルーロールの上方にスチール製の重いライダ
ーロールがある。
片段シートの段頂は、グルーロールにソフトに
タツチすれば充分であるが、糊の付着不良による
段ボールシートの接着不良を防止するために、段
頂に確実に糊が転写されるようライダーロールの
軸をレバー機構で支持することによつて、上記の
片段シートを押え気味にしている。
上記ライダーロールは、片段シートのライナ紙
側と接触するが、このライナ紙は、段頂より段底
に当る部分が低くなり勝ちであり、また、不確実
な段成型によつて生じるハイローという現象によ
つても、ライナ紙が凹凸になる場合があり、しか
もライダーロールとライナ紙は幅方向へ線接触の
状態に近いので、このライナ紙の低い部分或は、
安全を期してそれより更にグルーロールに近接し
た位置にライダーロールの位置を調整することに
なつている。
なお、重いライダーロールが調整された位置よ
り、さらにグルーロールに近接することのないよ
うに、レバー機構にストツパーが設けられてい
る。そして、上方への動きに対しては、レバー機
構によつて自由になつているが、ライダーロール
が重いので、容易には上方へ動かない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
通過する片段シートは、グルーロールとライダ
ーロールによつて挾圧されることになり、段つぶ
れが発生する。
また、従来のスチール製ライダーロールによる
場合、どうしても片段シートを押え気味にするた
めに、片段シートの段頂が強くグルーロールに当
り、必要以上の糊が転写されることになる。
その結果、糊の原単位すなわち、段ボールシー
トの単位面積当りに付着する糊の量が増加して不
経済となるばかりでなく、片段シートが水分も余
計に吸収することになる。
上記水分を多く吸収すると、次のような弊害や
無駄が生じる。
まず一番目として、段ボールシートが軟かくな
るため、糊付部以降の工程においても余計に段つ
ぶれが発生し易くなり、強度が著しく低下する。
二番目として、通常の場合よりヒーテイングパ
ートでの熱の吸収が余計に必要となるので、熱エ
ネルギーの損失が大きくなる。また、熱を余計に
与える手段として、少しでもヒーテイングパート
での滞留時間を増加させるためにマシンの速度を
落すことになるので、生産量の低下となる。
さらに、段ボールシートがヒーテイングパート
の熱盤にできるだけ充分に接触して、熱吸収及び
熱伝導がよくなるようにするため、段ボールシー
トに掛ける上からの圧力を余計に強くすることに
なるので、この点でも段つぶれの原因となる。
三番目として、段ボールシートが反りやすくな
るので、マシントラブルの原因となるのと同時
に、不良シートの発生となる。
当然、使用するライナ紙によつてもいちいちラ
イダーロールとグルーロールとの間のクリアラン
スの調整が必要となるが、この調整には、非常に
手間がかかり、かつ高度の熟練を必要としてい
る。
さらに、段種(Aフルート、Bフルート等)、
即ち、段の高さの異なる段ボールシートを同一の
対のライダーロールとグルーロールとの間を通過
させる場合には、必らずライダーロールとグルー
ロールとの間のクリアランスの微妙な調整が必要
となるために、従来の場合、通過させる段種毎に
別の対のライダーロールとグルーロールとを必要
としている。なお、実公昭49−36617号公報の装
置によつて、走行する片段シートの幅とライダー
ロールの圧力の関係には、多少配慮がなされてい
るが上記問題点を解消するに至つていないことは
言うまでもない。
次に、コルゲーテイングマシンのヒーテイング
パートには、段ボールシートが熱盤に充分接触し
て、熱吸収及び熱伝導がよくなるように、綿ベル
トを介して多くのスチール製のウエイトロールが
設けられている。
本考案者による実用新案登録第1255857号の装
置、即ち、レバー機構や楔状のテーパ面部にて上
記ウエイトロールの軸が支持される装置によつ
て、ウエイトロールによる段ボールシートへの圧
力のかかり具合を調整することに対し、ある程度
配慮がなされている。
なお、ウエイトロールによる段ボールシートへ
の押圧力を強くすれば、段ボールシートの装置は
良好となり、マシンスピードも上げられるが、ウ
エイトロールは綿ベルトに幅方向へ線接触の状態
となつているので綿ベルトを介しているとはい
え、段ボールシートの単位面積当りにかかる圧力
はかなり大きなものとなり、段つぶれの原因とな
つている。
また、綿ベルトの継ぎ部には、レーシング等が
使用されているため、この部分が通過するとき、
ウエイトロールが大きく踊ることになり、これに
よつて段ボールシートへ大きく余分な力がかかる
ので、この点でも段つぶれが生じる。
なお、綿ベルトに不純物等が付着して、その付
着による突起している部分が通過する時も同様に
段つぶれが生じる。
さらに通過する段ボールシートの段種、材質等
によつて、その都度ウエイトロールと熱盤との間
のクリアランスの調整を要する欠点がある。
次に、コルゲーテイングマシンのロータリーカ
ツタ部の前には、段ボールシート送り用の対のス
チール製のフイードロールがある。
前工程から送られてくるウエブ状の段ボールシ
ート或いはライナ紙のみをロータリーカツターの
前に滞らすことなく搬送する必要があるため、フ
イードロールは送られてくる段ボールシートの速
度よりも僅かに速い速度で回転され、段ボールシ
ートはフイードロールにより常に引張り気味にロ
ータリカツタに送られる。
このため、通常の場合にはフイードロールは多
少スリツプ気味に段ボールシートを搬送すること
になる。
従来のスチール製のフイードロールにおいて
は、段ボールシートとフイードロールとの接触は
段ボールシートの両面において、幅方向に線接触
に近い状態になつている。
そのため、引張り気味に段ボールシート或いは
ライナ紙のみを搬送するに充分な接触圧を得るた
めには、対のフイードロールによる挾圧を強くし
なければならず、段ボールシートにかかる単位面
積当りの圧力が大きくなり、段ボールシートの段
つぶれ発生の原因となつている。
なお、段ボールシートの加工機械としての印刷
機や、フオルダーグルアー、ロータリーダイカツ
ター等の給紙部等にも、対のスチール製のフイド
ロールが使用されており、この場合も所期の精度
を得るため段ボールシートが対のフイードロール
による強い挾圧によつて加工ロール等へ送られる
ため、前記と同様に段つぶれが発生する。
また、加工機械に設けられている補助フイード
ロールにおいても、同様に段つぶれが発生する。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、この考案はロ
ール本体の円周方向にリング状となる中空の弾性
突条を形成し、この中空部に圧力媒体を封入して
構成したものである。
〔作用〕
圧力媒体として空気等の気体を利用することに
より、ロールの外周に緩衝性と、弾力性とを持た
せて、余分な力をロールで吸収できるようにする
と共に、段ボールシートにできるだけ広い面積で
接触して回転し、段ボールシートにかける必要の
ある最小限の総圧力は保つた上で、段ボールシー
トの単位面積当りにかかる圧力を小さくし、さら
に段ボールシートの表面の多少の凹凸をもカバー
できるようにすることによつて、段ボールシート
の段つぶれ等による損失厚みの発生を防止して強
度劣化を防ぎ、そして反り等による不良な段ボー
ルシートの発生を防ぐと共に、マシントラブルの
発生原因とならないように段ボールシート或いは
ライナ紙を確実に搬送し、さらに一枚の紙から各
種段に至るまで、ロール間のクリアランスの調整
をなくする。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図は、第3図乃至第6図で示すこの考案の
ロールAをライダーロール或はウエイトロールに
用いたコルゲーテイングマシンの糊付部B及びヒ
ーテイングパートCを示す。
この糊付部Bは、糊皿1と、この糊皿1の中の
糊に下部周面が没入するグルーロール2と、この
グルーロール2に付着した糊を適当な量とするた
めに設けたドクターロール3と、前記グルーロー
ル2とで走行する片段シートSを挾むライダーロ
ール4とによつて構成されている。
また、ヒーテイングパートCは、ウエイトロー
ル5と、片段シートSとライナ紙S′とを貼合せた
段ボールシートDを乾燥接着するための熱盤6
と、押えとしてのウエイトロール5と、これらの
間において段ボールシートDと接触して走行する
綿ベルト7等によつて構成されている。
第2図は、前工程であるスリツター、スコアラ
ー部E等を経て流れてくるウエブ状の段ボールシ
ートDが、対のフイードロール8,9によつてロ
ータリカツター部Fに搬送されてくるコルゲーテ
イングマシンの一部工程中におけるフイードロー
ル8にこの考案のロールAを用いた例を示す。
第2図は対のフイードロール8,9の一方側の
ロール8のみにこの考案のロールAを用いたもの
としたが、双方にロールAを用いた場合、或いは
ロール9側のみにこの考案のロールAを用いる場
合もある。
また、ロール9のかわりに段ボールシートDを
案内する板状のガイド(図示省略)を用いる場合
もある。
前記フイードロール8の回転速度は送られてく
る段ボールシートDを引張り気味に搬送できるよ
うに、前記段ボールシートDの走行速度よりもわ
ずかに速くしてある。
次に、ロールAの実施例について第3図乃至第
6図に基づいて説明する。
第3図で示したロールAは、ロール本体11
と、このロール本体11の外周面において上記ロ
ール本体11の円周方向にリング状に設けたチユ
ーブ12と、このチユーブ12に圧力媒体、例え
ば気体を注入するための通路16とにつて構成さ
れている。
なお、チユーブ12と通路16の連通は、例え
ば通路16の口にチユーブ12の端を嵌め合せて
ジヨイントすればよい。このジヨイントによつ
て、チユーブ12をロールの本体11に固着させ
る役目も果すことができる。
また、ジヨイント部材を用いて、チユーブ12
と通路16とを接続させてもよい。
なお、ロール本体11にチユーブ12を固着さ
せる別な方法として、ロールの本体11に別の固
着部材を設ける方法或は接着剤や接着テープ等を
用いる方法がある。また、通路16に供給する気
体の注入は、前記通路16にロータリージヨイン
トを介して接続されたホース(図示省略)から行
なえばよい。
なお、ロール本体11に対するチユーブ12の
支持方法は、例えば図示のようにロール本体11
の外周にチユーブ12の一部周面が嵌り込む環状
の溝13を設けておくことにより、気体の封入さ
れたチユーブ12を安定よく支持することができ
る。
第4図で示したロールAは、ロール本体11
と、このロール本体11を嵌入する弾性筒体14
と、上記筒体14をロール本体11に固着して上
記ロール本体11の外周面と筒体14との間に形
成された空間を気密にするために上記筒体14の
両端に設けられた適当な固着部材としての締付バ
ンド15と、前記空間に通じるようにロール本体
11の中に設けられたエアー等の気体の注入通路
16とによつて構成されている。
なお、固着部材として、接着剤や接着テープを
用いてもよい。
また、筒体14の内側にロール本体11の外周
面に接触する環状板17を筒状体と一体に形成し
ておくことにより、複数の空間ができると共に、
この空間への気体の注入時に、上記筒体14の両
端間が弧状に突出する胴張状の膨張を防止するこ
とができる。
また、このような突出を防止し、かつ保型する
ために、筒体14の層間にワイヤーや織布等を入
れてもよい。
さらに、通路16に供給する気体の注入は、上
記通路16にロータリージヨイントを介して接続
されたホース(図示省略)から行なえばよい。
次に、第5図で示したロールAは、ロール本体
11と、このロール本体11の両端間に嵌装され
た複数の細巾な弾性筒体14と、これらの筒体1
4の両端部をロール本体11に固着し、ロール本
体11との間に形成される空間を気密にするため
に固着部材としての締付バンド15と、ロール本
体11と筒体14とによつて形成される空間に気
体を注入するために、この空間に通じているロー
ル本体11の中に設けられた通路16とによつて
構成されている。
なお、締付バンド15の幅が広いために、筒体
14によつて形成される隣合う空間の間隔が広く
なる場合、この締付バンド15の部位のくぼみ
(谷部)を補うために、この部位に別の弾性部材
(図示せず)を取り付けて、段ボールシートの円
滑な搬送を計ればよい。
次に、第6図で示したロールAは、ロール本体
11と、このロール本体11に嵌装された弾性筒
体14と、筒体14の両端部をロール本体11に
固着し、空間を気密にするための固着部材として
の締付バンド15と、複数の気密な独立の空間を
形成するために、筒体14の等間隔位置を円周方
向に筒体14をロール本体11に固着するための
紐状の部材18とによつて構成されている。
上記のチユーブ12、筒体14は、通気性のな
い柔軟な天然或は合成ゴム或は合成樹脂により形
成されている。
また、第3図及び第5図第6図で示したロール
Aにおける隣合うチユーブ12、筒体14の間隔
は、段ボールシートの正常な送りや通過に支障を
来たさない範囲とする。
さらにチユーブ12、筒体14に栓付の注入口
を設けて上記の注入口から気体を注入するように
してもよい。その場合は通路16及びロータリー
ジヨイント等が不要となる。
また、破損したチユーブ12、筒体14からの
気体の漏れを防止するために、各通路16とチユ
ーブ12、筒体14の各空間部との間に適当な閉
塞手段を設ければよい。
なお、気体を圧入するためのアタツチメントと
しての注入針をチユーブ、筒体から抜いた後も、
その部位のチユーブ、筒体の気密性が保たれるよ
うなチユーブ、筒体の厚さ、或いは材質を適当に
選べば、必らずしも気体注入部が栓付の注入口で
ある必要はない。
前記チユーブ12或は筒体14の材質として
は、天然ゴム或いはエチレンビニルアセテート
(EVA)、ブタジエンラバー(BR)、スチレンブ
タジエンラバー(SBR)、アクリルニトリロブタ
ジエンラバー(NBR)などの合成ゴム或いはウ
レタン、ポリエチレンなどの合成樹脂を用い、成
型容易性、加工性、弾性、耐熱性、異物除去容易
性、耐摩耗性を有することが好ましい。
なお、天然ゴムは、合成ゴムに比べて一搬的に
硬度が低いため、弾力性に富んでいるが、耐摩耗
性、耐熱性等については合成ゴムの方が良い。
また、ロールAの表面に耐摩耗性、離けい性及
び強度をもたせるためにライニングする場合もあ
る。
この考案に係るロールは、以上の構成から成
り、第1図の糊付部Bにおいて、このロールAを
用いた場合の作用を説明する。
片段シートSが糊付部のライダーロール4とグ
ルーロール2との間を通過するとき、上記グルー
ロール2により片段シートSの段頂に糊が転写さ
れる。
上記片段シートSに向けて供給されるライナ紙
S′が上記転写されている糊を介して貼合される。
このとき、ライダーロール4にこの考案による
ロールAを使用することによつて、ロールAのチ
ユーブ12、筒体14内に封入されている気体の
圧力を適度に選んで気体の流動を利用することに
よつてロールAに緩衝性、弾力性を与えれば、ロ
ールAは片段シートSに面接触となるので、波型
の構造を持つているが故に、必然的に生じる片段
シートSのロールAと接触するライナ面側の凹凸
を問題としなくなる。
また、多少のシヨツクや使用する材質によつて
起る片段シートSの厚みの変化に対しては、チユ
ーブ内の気体の流動によつて吸収できる。
どんな変化やシヨツクがあつても、直接に片段
シートSへその影響を与えていた従来のレバー機
構等で支持されていたスチール製のライダーロー
ルとは異なつて、この考案によるロールAの場
合、接着不良の原因となる片段シートSの浮き上
りを防止した上で、片段シートSがどんな場合で
も、グルーロール2に強く接触して段つぶれが生
じることのないように、そして片段シートSが適
度の糊をグルーロール2から転写できるように、
あくまでも片段シートSはグルーロール2にソフ
トな接触を保ち得る。
したがつて、段つぶれシート、接着不良シー
ト、反つたシート等の不良シート発生の防止に極
めて効果的である。
また、片段シートSの材質の変化にともなうラ
イダーロール4とグルーロール2との間のジビア
なクリアランス調整を要しないで、シートSをラ
イダーロール4とグルーロール2との間に正常に
通すことができる。
さらに、もし、挾圧圧力の調整を行なう必要の
ある場合には気体の圧力をメーターにより知るこ
とができるので、その調整を容易に行なうことが
できる。
次に、第1図のヒーテイングパートCにおい
て、このロールAを用いた場合の作用を説明す
る。
従来、この工程における段ボールシートの段つ
ぶれも相当なものがあつた。
この工程は、乾燥接着工程であるので、この工
程を通過する段ボールシートにどの程度熱を与え
ることができるかによつてもマシンのスピードに
影響を与える。
しかし、スピードアツプのため、ウエイトロー
ルの効果を大きくすると、段ボールシートの段つ
ぶれという結果を招く。
特に、従来のスチール製のウエイトロールの場
合、幅方向に線接触に近い状態になるので、大き
な問題である。
この工程においても、ロールAのチユーブ1
2、筒体14内に封入される気体の圧力を適宜に
選んで、ロールAに緩衝性、弾力性を与えれば、
一つのウエイトロールによつて、段ボールシート
にかける圧力が従来と同じであつても、ロールA
が綿ベルト7を介して段ボールシートDに面接触
となるので段ボールシートDの単位面積当りにか
かる圧力は、従来のスチール製のウエイトロール
よりはるかに小さくなる。
従つて、従来の場合より、ロールAによる場合
の方が段つぶれを招かないで、更に段ボールシー
トに圧力をかけることができるので段ボールシー
トDへの熱伝導が良くなり、マシンのスピードア
ツプ、即ち生産量の増大にもつながる。
また、レーシング部や不純物の付着による綿ベ
ルトの突起も、この緩衝性、弾力性をもつたロー
ルAが吸収してくれ、そして段ボールシートの材
質変更によるウエイトロールの調整も不要とな
る。
次に、ロータリーカツター部Fの前にある対の
フイードロールにロールAを用いた場合の作用を
説明する。
前工程に段ボールシートを滞らすことなく、ロ
ータリーカツター部Fに段ボールシートDを搬送
する必要があるため、対のフイードロールはかな
り強い力で段ボールシートDを挾む状態となる。
従来のフイードロールの場合、上下対の双方共
スチール製のロールを使用しているため、段ボー
ルシートの上下において、線接触の状態で段ボー
ルシートとフイードロールが接しているので、段
ボールシートの上下にかかる単位面積当りの力は
相当なものである。
よつて、前記ウエイトロール5にこの考案のロ
ールAを使用した場合に説明と同様に、対のフイ
ードロールの一方のロール8にロールAを使用す
れば、段ボールシートDとロールAが面接触とな
るのでフイードロール部での段ボールシートの段
くずれが極度に減少する。
なお、第2図の実施例においては、上下対のフ
イードロールの上側一方のみをこの考案のロール
Aとしたが、反対に下側一方のみ或は上下対の双
方にこのロールAを使用しても同様或はそれ以上
の効果がある。
また、このロールAを使用すれば、段ボールシ
ートとの接触面積が増大するので、段ボールシー
トを搬送するに必要な摩擦力も従来の場合より大
きく期待できる。そこで、この摩擦力の増加分だ
け、対のフイードロールの挾圧力を減少させるこ
ともできるので、この点でも段ボールシートの段
つぶれを減少させることができる。
さらに、チユーブ12、筒体14の表面が摩擦
抵抗の大きいものを選べば、効果が一段と増加す
る。
この考案のロールは、以上述べた実施例に留ま
るものではなく、気体を利用して緩衝性、弾力性
を持たせたロールであつて、しかも印刷機やフオ
ルダーグルアー等の段ボールシートの加工機械に
備わつているフイードロール等、段ボールシート
と直接或いは間接的に接触して使用されるロール
を全般にわたつて含むものである。
〔効果〕
以上の通り、この考案に係るロールを使用する
ことにより、従来の各種スチール製ロールのかか
えていた多くの問題点を解決することができる。
更に、チユーブへの圧力媒体の封入による柔軟
な中空の突条が、ロール本体の円周方向に多数条
並列して形成されるので、或る突条が破損しても
他の突条に直ちに影響をおよぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のロールをライダーロール及
びウエイトロールとして用いたコルゲーテイング
マシンの糊付部及びヒーテイングパートの側面
図、第2図はこの考案のロールを用いたコルゲー
テイングマシンのフイードロール部及びその前後
工程の側面図、第3図から第6図迄はロールの異
なる実施例を示す一部切欠正面図である。 A……ロール、11……ロール本体、12……
チユーブ、14……筒体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 段ボールシートの製造または加工工程で段ボー
    ルシートと直接または間接的に接触して回転する
    ロールにおいて、ロール本体の円周方向にリング
    状となる中空の弾性突条を形成し、この中空部に
    圧力媒体を封入したことを特徴とするロール。
JP13908885U 1985-09-09 1985-09-09 Expired JPS626047Y2 (ja)

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JP13908885U JPS626047Y2 (ja) 1985-09-09 1985-09-09

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JP13908885U JPS626047Y2 (ja) 1985-09-09 1985-09-09

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JPS6156357U JPS6156357U (ja) 1986-04-15
JPS626047Y2 true JPS626047Y2 (ja) 1987-02-12

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ID=30697472

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