JPS625676Y2

JPS625676Y2 -

Info

Publication number: JPS625676Y2
Application number: JP11899279U
Authority: JP
Priority date: 1979-08-31
Filing date: 1979-08-31
Publication date: 1987-02-09
Also published as: JPS5638378U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はデジタル電子時計などのように１つの
表示器で複数の情報を選択的に切換表示する機能
を有する電子表示装置に関するものである。

例えば汎用置掛時計や自動車時計などに用いら
れている電子時計として１つの外部操作スイツチ
により「時、分」表示から「月、日」表示に切換
え、この切換時点から所定時間経過後に通常の
「時、分」表示に自動的に復帰させる機能を備え
たデジタル電子時計がある。このような従来の電
子時計にさらに「分、秒」の表示機能を付加しよ
うとする場合、通常の「時、分」表示から「月、
日」表示に切換える外部操作スイツチと独立した
もう１つの外部操作スイツチを設け、このスイツ
チの操作により「分、秒」表示を選択するように
構成すればよいが、２つの外部操作スイツチを配
設すると操作の際に誤操作をしやすく、操作性が
損なわれるという問題があつた。

本考案はこのような点に鑑みてなされたもの
で、その目的は１つの外部操作スイツチにより表
示すべき複数の情報を選択的に切換えることによ
りスイツチ数を少なくして操作性を向上させるこ
とができる電子表示装置を提供することにある。
以下、図面を用いて本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案の一実施例を示す要部ブロツク
図であり、デジタル電子時計に適用した場合を示
す。第１図において、１は図示しないクロツクパ
ルス発生器から送出されるクロツクパルスを計時
する時計カウンタであり、このカウンタ１は
「秒」、「分」、「時」、「日」、「月」の各カウンタ
よ
り構成され、第１の情報として「時、分」つまり
「Ｈ：Ｍ」、第２の情報として「月、日」つまり
「Ｍ：Ｄ」、第３の情報として「分、秒」つまり
「Ｍ：Ｓ」の各情報を出力するようになつてい
る。２は時計カウンタ１から出力される「Ｈ：
Ｍ」と「Ｍ：Ｄ」の各情報を切換える第１の表示
切換回路、３は時計カウンタ１から出力される
「Ｍ：Ｓ」の情報と第１の表示切換回路２からの
情報を切換える第２の表示切換回路、４は第２の
表示切換回路３から選択される各情報をデコード
するデコーダ、５は螢光表示管などからなる４桁
のデジタル表示器である。Ｓは表示すべき情報に
応じてオン・オフ操作する外部操作スイツチ、６
は外部操作スイツチＳのオン操作に伴なう１つの
パルス信号を波形整形するモノマルチバイブレー
タ、７はモノマルチバイブレータ６から出力され
るパルス信号をスタート信号としてアンドゲート
１１を通じて供給されるクロツクパルスをカウン
トして動作しかつ予め設定された時間経過後に動
作を終了するタイマー回路、８はアンドゲート１
０の出力パルスにより駆動されるＤ形のフリツプ
フロツプであり、そのＱ出力に応じて第１の表示
切換回路２を選択駆動する。この場合、第１の表
示切換回路２は前記フリツプフロツプ８のＱ出力
の“０”信号で「Ｈ：Ｍ」の情報を、その“１”
信号で「Ｍ：Ｄ」の情報を選択するようになつて
いる。なお、Ｄ形フリツプフロツプ８のリセツト
Ｒ入力にはタイマー回路７の動作終了に伴なう信
号がリセツト信号として供給されている。９はモ
ノマルチバイブレータ６の出力パルスにより駆動
されるフリツプフロツプであり、そのＱ出力に応
じて第２の表示切換回路３を選択駆動する。この
場合、第２の表示切換回路３は前記フリツプフロ
ツプ９のＱ出力の“０”信号で第１の表示切換回
路２で選択された「Ｈ：Ｍ」あるいは「Ｈ：Ｄ」
の情報を、その“１”信号で時計カウンタ１の
「Ｍ：Ｓ」の情報を選択するようになつている。
なお、Ｄ形フリツプフロツプ９はＤ入力側にその
出力が帰還されているとともに、そのリセツト
Ｒ入力側にはＤ形フリツプフロツプ８のＱ出力が
“０”から“１”に変化した際にモノマルチバイ
ブレータ１２から出力されるパルス信号がリセツ
ト信号としてデイレー回路１３を通じて供給され
ている。デイレー回路１３はＤ形のフリツプフロ
ツプ８をフリツプフロツプ９より優先して駆動さ
せるためのものである。１４はデイレー回路、１
５はインバータ回路であり、これらはフリツプフ
ロツプ９のＱ出力が“１”のときにモノマルチバ
イブレータ６の出力パルスでフリツプフロツプ８
がトリガーされるのを阻止するためのものであ
る。

次に上記実施例の動作を説明する。ここでフリ
ツプフロツプ８および９はあらかじめリセツト状
態にあるものとする。通常時は、外部操作スイツ
チＳが図示のようにオフにあると、フリツプフロ
ツプ８，９の各Ｑ出力“０”信号がそれぞれ第１
および第２の表示切換回路２，３に供給される。
これによつて、第１の表示切換回路２は前記Ｑ出
力の“０”信号で時計カウンタ１の「Ｈ：Ｍ」の
情情を選択するとともに、第２の表示切換回路３
は前記Ｑ出力の“０”信号で第１の表示切換回路
２から送出される「Ｈ：Ｍ」の情報を選択し、こ
の情報がデコーダ４を通じてデジタル表示器５に
供給される。そのため、デジタル表示器５は時計
カウンタ１の「Ｈ：Ｍ」を表示すべき情報として
「時、分」の表示を行なう。次に、通常の「時、
分」表示状態にあるとき外部操作スイツチＳをオ
ンにすると、このスイツチＳのオンに伴つてモノ
マルチバイブレータ６から出力される１つのパル
ス信号がタイマー回路７とフリツプフロツプ８お
よび９に供給される。このとき、フリツプフロツ
プ８は開いた状態にあるアンドゲート１０を通じ
て送出される前記出力パルスによりトリガーして
Ｑ出力が“０”から“１”になり、タイマー回路
７は前記フリツプフロツプ８の“１”信号により
ゲートを開いたアンドゲート１１を通じて送出さ
れるクロツクパルスを前記出力パルスの到来と殆
んど同時にカウントして動作する。フリツプフロ
ツプ９は、前記出力パルスの到来によりトリガー
されるが、フリツプフロツプ８の“１”信号で駆
動されたモノマルチバイブレータ１２から出力さ
れるパルス信号がリセツト信号としてデイレー回
路１３を通じて入力されてリセツトされるため、
そのＱ出力は“０”を保持する。これによつて、
フリツプフロツプ８は“１”のＱ出力を第１の表
示切換回路２に供給し、この表示切換回路２は
“１”の信号で時計カウンタ１の「Ｍ：Ｄ」の情
報を選択する。そのため、「Ｍ：Ｄ」の情報が第
２の表示切換回路３、デコーダ４を通じてデジタ
ル表示器５に供給され、この表示器５は「Ｍ：
Ｄ」を情報とし「月、日」表示を行なう。この表
示中にタイマー回路７に予め設定された時間ｔ
（例えば6sec程度）が経過すると、タイマー回路
７はその動作終了に伴なう信号をリセツト信号と
してフリツプフロツプ８のＲ入力側に送出してそ
れをリセツトし、フリツプフロツプ８はそのＱ出
力が“１”から、“０”になり元の状態に戻る。
すなわち、第２図に示すように、外部操作スイツ
チＳをオンにすると、通常の「時、分」表示から
「月、日」表示に切換わるとともに、その切換時
点からタイマー回路７に設定された時間ｔの経過
後に自動的に通常の「時、分」表示に復帰する。

一方、外部操作スイツチＳを一度オンにして
「月、日」表示状態にあるときそれを再びオンに
すると、モノマルチバイブレータ６からはそのオ
ンに伴なう出力パルスがタイマー回路７とフリツ
プフロツプ８および９に供給される。このとき、
フリツプフロツプ８はそのＱ出力を“１”に保持
してタイマー回路７の動作を持続し、フリツプフ
ロツプ９は到来する出力パルスによりトリガーし
てそのＱ出力を“０”から“１”にし、この
“１”信号を第２の表示切換回路３に供給する。
これによつて、第２の表示切換回路３は前記
“１”信号により時計カウンタ１の「Ｍ：Ｓ」の
情報を選択してデコーダ４を通じてデジタル表示
器５に供給し、デジタル表示器５は「分、秒」の
表示を行なう。この表示中にタイマー回路７の設
定時間ｔが経過すると、タイマー回路７からはそ
の動作終了に伴なう信号がリセツト信号としてフ
リツプフロツプ８に送出される。そのため、フリ
ツプフロツプ８はリセツトしてそのＱ出力が
“１”から“０”になるが、フリツプフロツプ９
はＱ出力を“１”に保持しており、「分、秒」表
示が固定されることになる。なお、このときアン
ドゲート１０はフリツプフロツプ９のＱ出力の
“１“信号を反転したインバータ回路１５の出力
信号によりゲートを閉じる。次に固定された
「分、秒」表示中に通常の「時、分」に復帰させ
るときには、第２図に示すように、外部操作スイ
ツチＳを再びオンにすると、モノマルチバイブレ
ータ６からの出力パルスによりフリツプフロツプ
９のみがトリガーされてそのＱ出力は“１”から
“０”になり、この“０”信号によつて第２の表
示切換回路３は第１の表示切換回路２で選択され
た「Ｈ：Ｍ」の情報をデジタル表示器５に送出
し、この表示器５は通常の「時、分」を表示す
る。なお、モノマルチバイブレータ６からの出力
パルスでフリツプフロツプ９がトリガーされる際
にそのＱ出力“１”はデイレー回路１４で前記出
力パルスのパルス幅より長い時間だけ遅らせるこ
とによつて、アンドゲート１０は前記出力パルス
の到来期間までゲートを閉じるため、フリツプフ
ロツプ８がトリガーされることはない。このよう
な実施例によると、通常の「時、分」表示から
「月、日」表示への切換えと「月、日」表示から
「分、秒」表示への切換えを１つの外部操作スイ
ツチＳにより行なうことができるので、この外部
操作スイツチＳで３つの情報を選択的に切換える
ことができる。しかも「月、日」表示から「分、
秒」表示に切換え後「分、秒」表示を固定できる
ので、「分、秒」の時刻計測が可能になる。

なお、上記実施例では１つの外部操作スイツチ
で３つの情報を選択的に切換える場合について示
したが、本考案は、これに限定されるものではな
く、１つの外部操作スイツチで表示すべき情報の
数に対応した任意の数だけ切換えることもでき
る。また、外部操作スイツチＳのオン・オフ操作
に関連して各表示切換回路２，３を選択的に制御
する手段も上記実施例に限らず、その他の回路系
で置き換えることができる。さらに、電子表示装
置としてはデジタル電子時計以外に１つの外部操
作スイツチで複数の情報を切換える必要のある電
子機器のすべてに適用することもできる。

以上説明したように、本考案によれば、１つの
外部操作スイツチにより複数の情報を選択するよ
うにしたので、スイツチ数の低減をはかることが
できるとともに、操作性を向上させることができ
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すブロツク図、
第２図はその動作説明図である。１……時計カウンタ、２……第１の表示切換回
路、３……第２の表示切換回路、４……デコー
ダ、５……デジタル表示器、６，１２……モノマ
ルチバイブレータ、７……タイマー回路、８，９
……Ｄ形のフリツプフロツプ、１０，１１……ア
ンドゲート、１３，１４……デイレー回路、１５
……インバータ回路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

第１の情報と第２の情報とを入力し、常時は第
１の情報を出力し、切換信号が入力されたときは
第２の情報を出力する第１の表示切換回路２と、
第１の表示切換回路から出力される第１または第
２の情報と第３の情報とを入力し、常時は第１ま
たは第２の情報を出力し、切換信号が入力された
ときは第３の情報を出力する第２の表示切換回路
３と、第２の表示切換回路から出力される情報を
表示する表示手段４，５と、表示すべき情報に応
じてオン・オフ操作する外部操作スイツチＳと、
この外部操作スイツチの操作により第１の表示切
換回路に切換信号を出力し、所定時間経過後にこ
の切換信号を停止する第１の切換信号発生手段
７，８，１１と、第１の表示切換回路に切換信号
が出力されているとき外部操作スイツチの操作に
より第２の表示切換回路に切換信号を出力し、次
の外部操作スイツチの操作によりこの切換信号を
停止する第２の切換信号発生手段９，１２，１３
と、第２の表示切換回路に切換信号が出力されて
いるとき、第１の切換信号発生手段への切換信号
の入力を阻止する手段１０，１４，１５とを備え
た電子表示装置。