JPS6254718B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、対向する第１及び第２開口を備えた
圧力タンクに液体を注入する方法であつて、第１
開口は管継手又は弁等として構成された液体の注
入・注出手段によつて閉塞され、第２開口は圧力
タンク壁と圧力タンク内の箔製袋状体との間への
圧縮ガス導入用の管継手又は弁等として構成され
た導入手段によつて閉塞され、前記各手段の取付
け前に、まず前記箔製袋状体を折り畳んだ状態で
前記第１又は第２開口から圧力タンク内に導入
し、前記注入・注出手段の取付けの際に前記箔製
袋状体の開放端と前記注入・注出手段とを前記液
体が漏れないで流れるように結合させ、次いで、
前記導入手段を通じて圧縮ガスを導入した後、前
記注入・注出手段を通じて前記液体を注入するよ
うにした、圧力タンクに液体、例えば炭酸含有飲
料（特にビール）を注入する方法に関するもので
ある。

このような注入方法は公知である（ドイツ連邦
共和国出願公開第20 50 376号明細書）。この公知
の方法に用いられている圧力タンクはほぼ大樽状
の形状を有している。箔製の袋を装入する為に、
圧力タンクは水平位置に保持され、またタンクに
設けられた両開口部は横方向にて相対している。
箔製袋は、折り重なつた状態（特に折り畳んだ状
態）で、飲料用弁によつて閉塞されるべき開口部
を通じて圧力タンクの内部空間に装入される。箔
製袋への飲料の充填も又、圧力タンクが水平位置
のときになされる。この際、箔製袋は徐々に拡が
らなければならない。

このような方法には問題点がある。即ち、飲料
を充填する際に、その飲料で覆われてしまうよう
な位置に、その箔製袋が折り畳まれた状態で残つ
てしまうことである。箔製袋に更に液体を供給し
てその折り畳み状態を解消することは、液体の重
量によつて、液体を充填した袋が破れて液体が流
出するという危険性なしには実現不可能である。

ある特定の壁厚を有する圧力タンクは球形の形
状を有しているときに、最も高い圧力に耐えると
いうことは公知である。しかしながら、球形の圧
力タンクでは、袋の装入に際して上記の折り畳み
状態を回避することは特に困難である。

それ故、本発明の目的は、特に球形の圧力タン
ク内に装入された箔製袋内に、この折り畳み状態
を回避して液体を注入する方法を提供することに
ある。

本発明のこの目的は、冒頭に述べた方法におい
て、前記箔製袋状体が筒状外被と共に圧力タンク
内に装入され、前記箔製袋状体は前記液体を注入
される間に前記筒状外被から連続的に引き出され
るように前記筒状外被内で折り畳まれていること
及び前記箔製袋状体に液体の注入が行われている
時、前記筒状外被を前記圧力タンク内に残してお
くことを特徴とする方法によつて達成される。

これに関連して、箔製袋状体の為に筒状外被を
用いることは原理的に公知であることが認識され
るべきである。しかしながら、この公知の外被
は、単に、圧力タンク内に装入する際の損傷から
箔製袋状体を保護するために用いられるに過ぎな
い。従つて箔製袋状体を圧力タンク内に装入する
と直ちに、保護用の外被は取除かれる。これとは
対照的に、本発明による方法では、外被を圧力タ
ンク内に装入した箔製袋状体の上部に残してお
く。

液体注入の開始時、箔製袋状体は筒状外被内に
完全に又は殆んど完全に入つている。液体注入の
間、筒状外被は、圧力タンク内で箔製袋状体によ
つて覆われた平らな液体表面が形成されるよう
に、注入される液体に丁度必要な分だけの箔製袋
状体を外被の外へ出す。液体を注入された箔製袋
状体の部分は圧力タンクの底部に留まり、筒状外
被をこの外被内に収容された箔製袋状体の部分と
一緒に後退させる。箔製袋状体の残りの部分は外
被内に整然と残つている。このようにして、液体
表面下に箔製袋状体の折り畳み状態が生じるのを
回避することができる。完全に液体を注入した状
態においては、箔製袋状体は外被から完全に引出
されている。箔製袋状体とタンク内壁との間の空
間に残つた外被は邪魔にはならない。なぜなら
ば、その空間は単に圧縮ガスによつて満たされて
いるに過ぎないからである。

本発明による方法の好ましい実施態様は、箔製
袋状体を圧力タンク内へ装入する前に、前記圧力
タンクの姿勢を調節して圧縮ガス導入手段によつ
て閉塞されるべき第２開口を上部に位置せしめる
こと、前記箔製袋状体を円筒状外被と共に第２開
口を通じて上方から前記圧力タンク内に装入する
こと、その際、前記箔製袋状体の開放端が下方に
向けられていること、及び前記外被をその上方に
向いた端部によつて前記第２開口の領域で前記圧
力タンク又は前記圧縮ガス導入手段に固定するこ
とを特徴とする。 外被をこのように固定するこ
とによつて、その次の箔製袋状体の交換に際し
て、これを圧力タンクから容易に取外すことが出
来る。

次に本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。

図面は、２つの半球体から成る圧力タンク１を
示している。半球体は合成樹脂から成つている。
球形圧力タンク１はリング２に嵌込んであつて、
このリング２を圧力タンク１の緯線に沿つてこれ
と接触させている。リング２はパイプから成つて
いて、２のひんじ部材３に取付けてある。両ひん
じ部材３のそれぞれには回転中心ピン８を具備さ
せている。両中心ピン８は圧力タンク１の赤道面
内にて延びている。また両中心ピン８は支柱４の
ピボツト軸受５内に挿入してある。ピボツト軸５
には、中心ピン８の一方の側にスリツト９を具備
させていて、このスリツト９を横切つてねじ６を
案内している。このねじ６は手で操作出来、これ
によつて中心ピン８をどんな位置にでも止めるこ
とが出来る。その為、圧力タンク１をどんな回転
位置にでも保持することが可能である。圧力タン
ク１には更に補助支持部材又は当て部材７が取付
けてあつて、リング２がタンクの赤道より上の位
置にまでタンクが回転した時、圧力タンク１がリ
ング２から外れて落下するのを防止している。

図示の位置にある圧力タンク１には、その上部
に開口部２０を、その下部に開口部１９をそれぞ
れ設けている。開口部２０は、圧縮ガスを導入す
る為の弁又は管継手１１によつて閉塞してある。
開口部１９には、ビールを注入（充填）あるいは
注出（排出）する為の弁又は管継手１０が取付け
てある。ビールは弁１０の導管１５を通じて充填
する。

開口部１９にはコレツト（喉状）リング１６が
配してあつて、それに箔製袋１２の開口部を取付
けている。コレツトリング１６は、分解可能な２
つの半リング部１７ａ，１７ｂによつて開口部１
９に止めてある。この取付け技術は、ドイツ連邦
共和国出願公開第20 50 376号明細書によつて公
知であり、本発明の目的ではない。

箔製袋１２の一部分を筒状外被１３内に配して
あり、外被１３の上端は圧縮ガス用弁１１に配し
てある合栓１８に固定している。

本発明による方法は例えば以下の如くに行う。
圧力タンク１が空の時、両方の弁１０，１１を圧
力タンク１から取除く。その後更に半リング部１
７ａ，１７ｂを取外すことによつて、空の箔製袋
１２を開口部１９から引出すことが出来る。外被
１３は、圧縮ガス用弁１１と共に開口部２０から
引出すことが出来る。次に、新しい箔製袋１２を
外被１３と共に開口部２０を通じて上方からタン
ク１内に装入し、外被１３の端部を圧縮ガス用弁
１１の合栓１８に取付ける。圧縮ガス用弁１１は
その際あらかじめ開口部２０に取付けておくこと
も可能である。外被１３から出ている方の箔製袋
１２の端部はコレツトリング１６として構成して
いる。この箔製袋１２は独りでに開口部１９内に
入るか、あるいは手によつて開口部１９を通じて
引出すことも可能である。その後、半リング部１
７ａ，１７ｂをセツトすることによつて、コレツ
トリング１６を開口部１９内に固定する。更にそ
の後、弁１０を開口部１９に取付け、ねじで固定
する。次に、圧縮ガスを弁１１を通じてタンク１
内に導入する。その後、ビールを弁１０の導管１
５を通じて注入する。ビールを圧力タンク１内の
圧力に抗して箔製袋１２に注入し、液体床１４を
形成する。この液体床１４の表面は、箔製袋１２
の箔によつて覆われている。ビールを注入するに
つれて、箔製袋１２は連続的外被１３から引出さ
れる。その際に、液体床１４の下方では箔製袋１
２の折り畳み状態が生じないことが保証される。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を説明する為のもので
あつて、箔製袋及び外被を具備する圧力タンクの
断面図である。 なお図面に用いられている符号において、１…
…圧力タンク、１０，１１……弁又は管継手、１
２……箔製袋、１３……外被、１４……液体床、
１９，２０……開口部、である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 対向する第１及び第２開口を備えた圧力タン
   クに液体を注入する方法であつて、第１開口は液
   体の注入・注出手段によつて閉塞され、第２開口
   は圧力タンク壁と圧力タンク内の箔製袋状体との
   間への圧縮ガス導入用の導入手段によつて閉塞さ
   れ、前記各手段の取付け前に、まず箔製袋状体を
   折り畳んだ状態で前記第１又は第２開口から圧力
   タンク内に導入し、前記注入・注出手段の取付け
   の際に前記箔製袋状体の開放端と前記注入・注出
   手段とを前記液体が漏れないで流れるように結合
   させ、次いで、前記導入手段を通じて圧縮ガスを
   導入した後、前記注入・注出手段を通じて前記液
   体を注入するようにした、圧力タンクに液体を注
   入する方法において、前記箔製袋状体が筒状外被
   と共に圧力タンク内に装入され、前記箔製袋状体
   は前記液体を注入される間に前記筒状外被から連
   続的に引出されるように前記筒状外被内で折り畳
   まれていること及び前記箔製袋状体に液体の注入
   が行われている時、前記筒状外被を前記圧力タン
   ク内に残しておくことを特徴とする方法。 ２ 注入・注出手段を管継手又は弁として構成
   し、導入手段も管継手又は弁として構成し、炭酸
   含有飲料、特にビールを圧力タンク内に注入する
   ことを特徴とする特許請求の範囲の第１項記載の
   方法。 ３ 箔製袋状体を圧力タンク内へ装入する前に、
   前記圧力タンクの姿勢を調節して圧縮ガス導入手
   段によつて閉塞されるべき第２開口を上部に位置
   せしめること、前記箔製袋状体を円筒状外被と共
   に第２開口を通じて上方から前記圧力タンク内に
   装入すること、その際、前記箔製袋状体の開放端
   が下方に向けられていること、及び前記外被をそ
   の上方に向いた端部によつて前記第２開口の領域
   で前記圧力タンク又は前記圧縮ガス導入手段に固
   定することを特徴とする特許請求の範囲第１項又
   は第２項記載の方法。