JPS6253664A - 医用材料 - Google Patents

医用材料

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JPS6253664A
JPS6253664A JP60192989A JP19298985A JPS6253664A JP S6253664 A JPS6253664 A JP S6253664A JP 60192989 A JP60192989 A JP 60192989A JP 19298985 A JP19298985 A JP 19298985A JP S6253664 A JPS6253664 A JP S6253664A
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JP
Japan
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meth
crosslinking agent
acrylate
acid
group
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Application number
JP60192989A
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English (en)
Inventor
菱田 康人
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Menicon Co Ltd
Original Assignee
Toyo Contact Lens Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明の医用材料は、コンタクトレンズ、眼内レズ、人
工角膜、カテーテル、カニユーレおよびその他の人工臓
器をはじめとする医用材料として利用でき、さらに医療
産業分野以外の産業上の各種膜材料などにも利用できる
(従来技術) 近年、高分子材料の医療産業分野への利用が進むにつれ
て、とくに気体透過性、含水性または軟質性などの特性
を有する材料についての関心が高まっており、こうした
特性を有する材料は医用材料や産業上の各種膜材料など
に用いられるようになってきている。
従来、こうした医用材料は、共重合体からなる材料を切
削加工などの種々の加工方法により、所望の物品に成形
していた。しかし共重合体の硬度が低い場合、たとえば
ラウリルメタクリレートまたはシリコーンラバーなどを
本質的に主成分とする共重合体のような材料の場合には
、切削加工することができなかったか、あるいは大変困
難であった。
そこで一般に架橋剤を使用することにより、材料の硬度
を向上させて、切削加工可能な共重合体を得ていた。
しかしながら通常の架橋剤は、その使用量をある程度ま
で増加させると、材料の硬度を向上させて切削加工をし
やすくすることができる反面、化学的架橋の生成量が増
加してしまうために、材料における分子構造の柔軟性の
低下を招来し、このことから材料が本来有する特性、た
とえば気体透過性、含水性または軟質性などを低下させ
てしまう結果を招いた。
(発明が解決しようとする問題点) こうした背景により、切削加工が容易な程度の硬度を有
し、同時に材料が本来有−する特性、たとえば気体透過
性、含水性または軟質性などの特性を損なわずに良好に
維持しているか、もしくは場合によってはより特性が向
上している医用材料が望まれていた。
そこで本発明者は、前述のごとき従来の実情を鑑み、鋭
意研究を重ねた結果、切削などによる材料の加工時には
、材料中に化学的架橋構造を形成させることにより切削
可能な硬度を材料に付与することができ、さらに切削な
どの加工終了後には化学的架橋構造がある程度消失させ
ることができることにより材料が本来有する特性、たと
えば気体透過性、含水性または軟質性などを損なわない
ような架橋剤を使用することが、前記問題点を解決する
上で、極めて合目的的であることを見出し、本発明を完
成するに到った。
(問題を解決するための手段) すなわち本発明は、重合基を少なくとも2個有し、酸処
理により分子内の共有結合を切断し架橋能を失効させる
ことができる架橋剤(以下、仮架橋剤と称する)を使用
することを特徴とする共重合体からなる医用材料を提供
するものである。
さらに本発明は、上記共重合体を加工した後、酸処理し
て得られる医用材料を提供するものである。
本発明に使用する仮架橋剤は、前記条件、すなわち重合
基を少なくとも2個有し、酸処理により分子内の共有結
合を切断し架橋能を失効させることができるという条件
を満たすものであればいかなる架橋剤を用いてもよい。
仮架橋剤の重合基の数は、化学的架橋構造を形成させる
ために少なくとも2個必要である。
仮架橋剤の好ましい重合基としては、(メタ)アクリロ
イルオキシ基、ビニル基、アリル基などがあげられる。
仮架橋剤中の重合基の種類は同一でも異種でもよい。
仮架橋剤において酸処理により分子内の共有結合を切断
し架橋能を失効させることができるということは、たと
えば酸処理により仮架橋剤中の重合基と重合基との間に
加水分解される部分を有すればよい。
加水分解されることにより、材料中に水酸基が生成し、
材質としての含水性を生起または向上させることができ
、分子構造の柔軟性による気体透過性の向上だけでなく
、含水性により材料中に含浸された水分の挙動を介して
気体透過性を向上させることもできる。
仮架橋剤の例として、たとえば一般式(I)二Hz C
OOCHz 〔式中、RoおよびR2はメタクリロイルオキシ基、ア
クリロイルオキシ基、ビニル基およびアリル基よりなる
群から選ばれる同一もしくは異種の重合基、Xは式(■
): (式中、R3およびR4は同一もしくは異なるメチル基
またはフェニル基、nは2〜3の整数である)で表され
る基または炭素原子である〕で表されるものがあげられ
る。ここで、Xは酸処理により加水分解される部分にあ
たる。
一般式(I)で表される仮架橋剤は、つぎのようにして
合成できる。
たとえば、一般式(1)中のR8およびR2がメタクリ
ロイルオキシ基、Xが式(n)であり、式(If)中の
R1およびR4がメチル基、nが2である1、2−ビス
(2−(4−メタクリロイルオキシ−2−メチル−1,
3−ジオキソラニル)〕エタン(以下、BMMDEと称
する)を合成する場合、グリセリンとアセトニルアセト
ンとを反応させ、1,2−ビスC2−(4−ヒドロキシ
メチル−2−メチル−1,3−ジオキソラニル)〕エタ
ン(以下、BHMDEと称する)とした後、BHMDE
をメタクリル酸クロライドと反応させてBMMDEとす
ることができる。
また、たとえば一般式(I)中のR1およびR2がメタ
クリロイルオキシ基、Xが炭素原子である2、7−ビス
(メタクリロイルオキシメチル)−1,4,6,9−テ
トラオキサスピロ[4,4]ノナン(以下、2GSOC
と称する)を合成する場合、α−モノクロルヒドリンと
テトラメチルオルトカーボナートとを反応させ、2.7
−ビス(クロロメチル)−1,4,6,9−テトラオキ
サネピロ[4,41ノナン(以下、csocと称する)
とした後、csocにメタクリル酸カリウムを反応させ
て2GSOCとすることができる。
仮架橋剤は重合基を有するので、重合基を有する種々の
モノマーと共重合することができる。
重合基を有する種々のモノマーの具体例として、たとえ
ばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ
)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、シク
ロペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、デ
シル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレ
ートなどの鎖状(直鎖状、分枝鎖状)または環状アルキ
ル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレー
ト;スチレン;トリス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピル(メタ)アクリレート、ペンタメチルジシロキサ
ニルメチル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメ
チルシロキシ)シリルプロピルグリセロール(メタ)ア
クリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル
プロピルグリセロールエチル(メタ)アクリレート、な
どのけい素含有(メタ)アクリレート;トリメチルシリ
ルスチレン、ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル
スチレン、トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレ
ンなどのけい素含有スチレン;トリフルオロエチル(メ
タ)アクリレート、トリフルオロプロピル(メタ)アク
リレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレー
トなどのフッ素含有(メタ)アクリレート;ペンタフル
オロスチレン、トリフルオロメチルスチレンなどのフッ
素含有スチレンなどのような比較的疎水性のモノマーや
、(メタ)アクリル酸;ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
モノ (メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
モノ (メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール
モノ (メタ)アクリレート、グリセロールモノ (メ
タ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリレー
ト;メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエ
チル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレン
グリコールモノ (メタ)アクリレート、エトキシジエ
チレングリコールモノ (メタ)アクリレートなどのア
ルコキシ基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリ
ルアミド;N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エ
チル(メタ)アクリルアミド、N、N−ジメチル(メタ
)アクリルアミド、N、N−ジエチル(メタ)アクリル
アミドなどのN−置換(メタ)アクリルアミド;アミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(
メタ)アクリレートなどのアミノ基含有(メタ)アクリ
レート;N−ビニルピロリドン、α−メチレン−N−メ
チルピロリドンなどの重合基含有ラクタム類などのよう
な比較的親水性のモノマーなどがあげられる。
これらのモノマーのうち、1種もしくは2種以上を組み
合わせて使用してもよいし、これらのモノマーを主成分
とする重合基含有ポリマーを使用してもよい。
また、ジヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなど
の2個の隣接する水酸基を有する化合物をケタール化し
たもの、たとえば2,3−アセトングリセロール(メタ
)アクリレート、2−メチル−2−エチル−4−(メタ
)アクリロイルオキシメチル−1,3−ジオキソラン、
メチル−2゜3−アセトングリセロール(メタ)アクリ
レートなども共重合したのち酸処理して親水化すれば、
前記親水性上ツマ−と同等の作用を発揮するものとして
使用することができる。
さらに、本発明に使用する仮架橋剤の一部に代えて、通
常の架橋剤を使用してもよい。通常の架橋剤の具体例と
して、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
などがあげ、られる。これらのうち1種もしくは2種以
上を組み合わせて使用してもよい。
前記疎水性モノマーは、材料の力学的特性(たとえば機
械的強度、硬度、弾性など)、形状保持性、耐久性、気
体透過性、汚れなどに対する抗汚染性などの材料の諸物
性の向上のために使用することができる。
前記親水性モノマーは、材料の表面親木性や含水性を向
上させて、より生体親和性を向上させたり、気体透過性
を向上させたりして医用材料として優れた材料を得るた
めに使用することができる。
前記通常の架橋剤は、材料の形状保持性、種々の溶媒に
対する耐溶媒性およびその他の耐久性などを向上させる
ために使用することができる。もちろん仮架橋剤により
通常の架橋剤と同等の効果を発揮させることはできるが
、その反面仮架橋剤のみを使用した場合、酸処理により
全ての仮架橋剤分子内の共有結合を切断してしまうと、
前記通常の架橋剤を使用したときと同等の効果を発揮さ
せることができなくなってしまう。本発明の医用材料に
おいて前記通常の架橋剤を使用したときと同等の効果を
発揮させるためには、仮架橋剤中の重合基と重合基との
間の共有結合を全て切断してしまわないようにするか、
もしくは通常の架橋剤を所望量使用するのが望ましい。
仮架橋剤の使用量としては、種々の目的に応じて全共重
合モノマー100モル部に対して、約3〜90モル部で
ある。
一般に切削加工が可能であるか否かの目安として、材料
のロックウェル硬度がおよそ一100以上ならば切削加
工可能といえる。仮架橋剤の使用量について、この程度
のロックウェル硬度を有する材料とするためには、通常
の架橋剤を使用しない場合、仮架橋剤の使用量が少なく
とも約3モル部必要であり、約3モル部より少ないと、
切削加工可能な材料が得られにくくなり、本発明の所期
の目的が達成しにくくなってしまう。ことに本来切削加
工が不可能な軟質性の材料の場合、たとえばラウリルメ
タクリレートを本質的に主成分とする場合、切削加工可
能な材料とするためには少なくとも約20モル部必要で
ある。また、仮架橋剤の使用量が約90モル部を越える
と、材料中の化学的架橋が多く形成され、材料の材質を
脆いものにしてしまい、切削などの加工がしにくくなっ
てしまったり、材料の本来有する特性、たとえば気体透
過性、含水性または軟質性などを低下してしまったりす
る。さらに酸処理した場合には、材料の一部が溶出して
しまい、材質が脆くなってしまう。
疎水性モノマーや親木性モノマーなどの重合基を有する
種々のモノマーの使用量は、種々の目的に応じ、全共重
合モノマー100モル部に対して約97〜10モル部で
ある。
本発明の医用材料は、仮架橋剤と重合基を有する種々の
モノマーとを均一に配合した後、共重合することにより
共重合体とする。
共重合には通常の重合開始剤を使用する。重合開始剤の
具体例として、たとえばアゾビスジメチルバレロニトリ
ル、アゾビスメチルメトキシジメチルバレロニトリル、
アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルハイドロパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、過酸化ベ
ンゾイルなどがあげられる。重合開始剤の使用量は、全
共重合モノマー100重量部に対して約0.01〜2重
量部である。
重合方法としては、通常の塊状重合または溶液重合のい
ずれでもよい。溶液重合による場合、使用する溶媒は共
重合反応を阻害しないものであり、同時に使用する全モ
ノマーを溶解できるものであればよく、その溶媒の具体
例として、たとえばアセトニトリル、N−メチルピロリ
ドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドな
どがあげられる。また、いずれの重合方法による場合に
おいても、昇温方式については、たーとえば約40〜5
0℃にて数時間〜数十時間加熱して重合すればよく、と
くに塊状重合の場合には、焼入れをして重合反応を完結
するのが好ましい。
成形も通常の方法により行うことができる。たとえば、
所望の物品の形状に対応した型(鋳型)の中で重合と同
時に成形を行い、さらに必要に応じて機械的に仕上げ加
工してもよいし、また、適当な型または容器の中で重合
を行い、ブロック状、板状、棒状としたのち、切削・研
磨加工などの機械的加工により、所望の物品の形状に成
形してもよい。
とくに本発明の医用材料である共重合体は、仮架橋剤に
より化学的に架橋されているので、軟質の材料を与える
モノマーを主成分とする共重合体であっても切削可能で
ある。切削加工によると容易に種々の形状の物品に加工
でき、産業上有利である。
本発明の医用材料は、前記共重合体を医用材料としてそ
のまま用いてもよいし、前記共重合体に酸処理を施して
もよい。
酸処理により、仮架橋剤中の共有結合の全部もしくは一
部分を切断することにより、材料中の分子構造を柔軟に
し、材料に本来求められている特性、たとえば気体透過
性、含水性または軟質性などを損なわないようにするこ
とができ、こうした性状を有する材料は、たとえばコン
タクトレンズに有効に利用できる。
一般式(1)で表される仮架橋剤の場合、酸処理により
Xで示される部分が加水分解され、仮架橋剤の重合基と
重合基との間の共有結合を切断される。こうした加水分
解により、材料中に水酸基が生成し、含水性を生起また
は向上させることができる。含水性が向上することによ
り、材料の気体透過性の向上に一層寄与することができ
る。
また、酸処理により、ケタール化したモノマーも同様に
加水分解することができる。
酸処理には、種々の有機酸または無機酸を使用すること
ができる。
酸処理に使用する酸としては、たとえば塩酸、硫酸、リ
ン酸、酢酸、蟻酸、トリフルオロ酢酸などがあげられる
。これらを単独で使用してもよいし、2種以上を併用し
てもよい。
処理液中の使用する酸の濃度について、濃度が高い場合
には材料の材質の劣化を招来したりクラックを生じたり
する危険性があるため、酸の濃度を徐々にまたは段階的
に高めて、酸処理を行うのが好ましい。酸の濃度および
処理時間は、処理する材料の材質や使用する酸の種類に
よって異なり一概には言えないが、室温下において約3
〜90%の濃度で約1時間〜20日間処理するのが好ま
しい。
なお共重合する際に、たとえばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリ
ン、水などの共重合反応に対して不活性な物質を湿潤剤
として使用して共重合を行い、得られる共重合体を成形
したのちに酸処理を行ってもよい。この場合、共重合体
中に含浸された湿潤剤を介して、酸の処理溶液が有効に
共重合体内に浸透するために、所期の酸処理を効果的に
行うことができる。さらにこれらの湿潤剤は、酸処理し
た後に水和処理を施すことにより、容易に水と置換する
ことができる。
こうして酸処理された共重合体中には、処理に使用した
酸が残留しているので、これを取り除く必要がある。残
留する酸を取り除くためには、炭酸ナトリウムなどによ
るアルカリ性水溶液中に必要時間浸漬して中和処理し、
さらに必要に応じて水または0.9%食塩水(以下、生
理食塩水と称する)中で浸漬または煮沸処理を必要時間
行うのが好ましい。
(実施例) つぎに本発明の医用材料を具体的な実施例に基づき、さ
らに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限
定されるものではない。
参考例 1゜ [1,2−ビス(2−(4−メタクリロイルオキシメチ
ル−2−メチル−1,3−ジオキソラニル)〕エタン(
BMMDE)の合成」 21三口丸底フラスコにグリセリン278g(3,0モ
ル)、アセトニルアセ−トン137g(1,2モル)、
p−トルエンスルホン酸28゜5g (0,2モル)お
よびn−ヘキサン11を量り取り、攪拌しながら加熱還
流した。水36mfを取り除いた後、10%水酸化ナト
リウム水溶液1001111を三日丸底フラスコに入れ
、室温で2時間攪拌し、p−トルエンスルホン酸を中和
した。
中和、した反応液を静置し、上層のn−ヘキサン層を除
去し、下層の水層を塩化メチレン3βで抽出した。得ら
れた塩化メチレン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、そ
の後塩化メチレンを除去し、粗製1,2−ビス(2−(
4−ヒドロキシメチル−2−メチル−1,3−ジオキソ
ラニル)〕エタン(BHMDE)194gを得た。得ら
れた粗製B)(MDEを減圧蒸留により精製しBHMD
EII7gを得た(収率60%、純度99%、b、 p
170℃10.6mHg〜169℃10.4龍Hg)・ 2β三口丸底フラスコにBHMDE117g(0,5モ
ル)、アセトン1400+ylを入れ攪拌した後、トリ
エチルアミン121g (1,2モル)を入れ攪拌混合
後、液温を5℃以下に保ちながら、メタクリル酸クロラ
イド96g (0,9モル)を滴下した。滴下終了後6
8時間攪拌したのちメタノール27gを滴下し、20時
間攪拌した。
その後トリエチルアミン塩酸塩を濾別し、アセトン溶液
を濃縮し、粗製BMMDE175 gを得た。
得られた粗製BMMDEをn−ヘキサン21に溶解し、
蒸留水1βで4回洗浄し、得られたn−ヘキサン溶液を
無水硫酸ナトリウム350gで乾燥した後、n−ヘキサ
ン除去し、BMMDE 99 gを得たく収率50%、
純度99%)。
参考例 2゜ 「2.7−ビス(メタクリロイルオキシメチル)−1,
4,6,9−テトラオキサスピロ[4゜4]ノナン(2
GSOC)の合成」 500mj!三口丸底フラスコにα−モノクロルヒドリ
ン88g (0,8モル)、テトラメチルオルトカーボ
ナート54g (0,4モル)、p−)ルエンスルホン
酸1.5g (0,008モル)およびキシレン300
mj!を量り取り、攪拌しながら加温して液温を100
〜110℃に上げて4時間反応させ、留出メタノール約
30gを捕集した。
そののち無水硫酸カリウム8gを入れて1時間攪拌後、
反応液を濾過し、キシレンを除去して粗製2.7−ビス
(クロロメチル)−1,4,6,9−テトラオキサスピ
ロ[4,4]ノナン(C3OC)103gを得た。得ら
れた粗製csocを減圧蒸留により精製しC3OC69
gを得た(収率75%、純度98%、b、p、95〜1
08℃10.4龍Hg)。
500mj!三口丸底フラスコにメタクリル酸カリウム
24g (0,19モル)を量り取り、無水ジメチルホ
ルムアミド200mJを入れて攪拌した。その後トリエ
チルベンジルアンモニウムクロライド1.4g (0,
006モル)および重合禁止剤としてN−ニトロソフェ
ニルヒド口キシアミン アルミニウム塩0.01gを入
れ、攪拌しつつC50C21g (0,09モル)を加
えた。液温120℃で10時間反応後、反応液を冷却し
、濾過により塩を除去後、ジメチルホルムアミドを除去
し、粗製2csoc4gを得た。得られた粗製2GSO
Cをカラムクロマトグラフィーにより精製し、2GSO
C1gを得た(純度90%)。
実施例 1〜4゜ 表1に示すように各種成分を配合し、配合液をポリプロ
ピレン製試験管(20φ)に入れ、恒温水槽中にて35
℃で2日間、50℃で2日間重合させ、さらに熱風循環
乾燥品中にて50〜110℃で24時間段階的に加熱し
て重合を完結し、棒状の共重合体を得た。共重合体を所
定の寸法に切削・研磨加工して加工片とした。加工片を
水中で1晩浸漬して膨潤させ、4N塩酸水溶液に1晩浸
漬して酸処理を行った。ついで酸処理した加工片を1%
炭酸ナトリウム水溶液中に浸漬して中和処理を行い、水
中に1晩浸漬し、水で洗浄後、生理食塩水中で煮沸して
、試験片とした。得られた加工片のロックウェル硬度、
ならびに試験片の含水率および酸素透過係数の測定と透
明性の観察を行い、その結果を表1に示す。
なお、測定した物性は、つぎのようにして測定した。
〔ロックウェル硬度〕
ロックウェル硬度計を用いて、JIS  K−7202
に準拠して、恒温恒温室内にて、酸処理する前の直径1
2m、厚さ6.0日の加工片について測定しな。
〔含水率〕
生理食塩水中20℃および35℃にて、直径121m、
厚さ0.2mの試験片について、次式に従って測定した
ただし、Wは平衡含水状態での試験片の重量、Woは乾
燥状態での試験片の重量を表す。
〔酸素透過係数〕
製科研式フィルム酸素透過率計を用いて、生理食塩水中
35℃にて、直径12n+、厚さ0.2鶴の試験片につ
いて測定した。
〔透明性〕
生理食塩水中の平衡含水状態での、直径121m、厚さ
0.2■lの試験片の外観を肉眼で観察した。
比較例 1〜2゜ 実施例1〜4にて使用した仮架橋剤に代えて、エチレン
グリコールジメタクリレート(以下、EDMAと称する
)またはアリルメタクリレート(以下、AMAと称する
)を使用して表1のように配合し、実施例1〜4と同様
にして加工片および試験片を得た。物性についても実施
例1〜4と同様にして測定し、表1に示す。
表1の結果からも分かるように、ラウリルメタクリレー
トを主成分とする材料について、EDMAやAMAなど
の通常の架橋剤を使用したものは、含水性がほとんどな
く、酸素透過係数が0.0×1010−l0cc−/(
clMlz−8ec−clIIHg)であったのに対し
、仮架橋剤を使用したものは、酸処理後には相当量の含
水性が生起し、酸素透過係数も10、  OX 10−
10cc0c+a/  (cn”  3sec  −c
mHg)以上あるものが得られた。
(以下余白) (発明の効果) 本発明の医用材料は、仮架橋剤と重合基を有する種々の
モノマーとを共重合して得られた共重合体からなり、酸
処理しなければ材料中に化学的架橋が形成されているた
めに、切削加工できるだけの硬度を材料に付与すること
ができる。とくに従来、硬度が低いために切削加工がで
きなかった材料を、切削加工可能な材料とすることがで
きる。
さらに、切削などの加工を施した材料を、酸処理により
仮架橋剤中の共有結合の一部分または全部を切断すれば
、材料の分子構造の柔軟性を向上させることができ、た
とえば気体透過性、含水性または柔軟性などの材料が本
来有するべき特性、つまり架橋剤を使用しない場合の材
料における特性を損なうことがなく、大変望ましい材料
とすることができる。
また、本発明の医用材料は、仮架橋剤中の切断される部
分が酸処理により加水分解されるために、材料中に水酸
基が生成し、親水性および含水性が向上する。含水性が
向上するために、単なる分子構造の柔軟性のよる気体透
過性に加えて、材料中に含浸された水分を介して気体透
過性に寄与することができるし、親水性が向上するため
に、生体適合性がより良好となり、医用材料としてより
好ましいものとなりうる。
以上述べてきた上記効果により、本発明の医用材料は、
コンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜、カテーテル
、カニユーレおよびその他の人工臓器をはじめとする医
用材料として有用であり、とりわけコンタクトレンズな
どの医用材料として有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合基を少なくとも2個有し、酸処理により分子
    内の共有結合を切断し架橋能を失効させることができる
    架橋剤を使用することを特徴とする共重合体からなる医
    用材料。
  2. (2)前記共重合体を加工した後、酸処理して得られる
    前記特許請求の範囲第1項記載の医用材料。
  3. (3)前記架橋剤が一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R_1およびR_2はメタクリロイルオキシ基
    、アクリロイルオキシ基、ビニル基およびアリル基より
    なる群から選ばれる同一もしくは異種の重合基、Xは式
    (II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_3およびR_4は同一もしくは異種のメチ
    ル基またはフェニル基、nは2〜3の整数である)で表
    される基または炭素原子である〕で表される前記特許請
    求の範囲第1項ないし第2項記載の医用材料。
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