JPS6253551B2 - - Google Patents

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JPS6253551B2
JPS6253551B2 JP19920484A JP19920484A JPS6253551B2 JP S6253551 B2 JPS6253551 B2 JP S6253551B2 JP 19920484 A JP19920484 A JP 19920484A JP 19920484 A JP19920484 A JP 19920484A JP S6253551 B2 JPS6253551 B2 JP S6253551B2
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JP
Japan
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rust
zinc
calcium silicide
binder
amount
Prior art date
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Expired
Application number
JP19920484A
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English (en)
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JPS6176569A (ja
Inventor
Hideo Fukuda
Masatoshi Tanaka
Koji Mizohata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Paint Co Ltd
Mitsui Zosen KK
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Nippon Paint Co Ltd
Kawasaki Jukogyo KK
Mitsui Zosen KK
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Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp, Mitsubishi Heavy Industries Ltd, Nippon Paint Co Ltd, Kawasaki Jukogyo KK, Mitsui Zosen KK filed Critical Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は耐熱性に優れた防錆塗料組成物に関す
る。更に詳しくは、大型鉄鋼構造物の一次防錆塗
料として有効であり、かつ溶接および歪取り等の
加熱時その裏面において防錆性を維持することを
可能ならしめる一次防錆塗料組成物に関する。 [従来技術] 防錆塗料には各種防錆顔料を含有するものが数
多く知られているが、中でも亜鉛末を含有するジ
ンクリツチペイントは防錆性に優れ、船舶、橋梁
等の大型鉄鋼構造物の一次防錆塗料として広範囲
に用いられている。このジンクリツチペイント
は、一般に多量の亜鉛末を有機系または無機系の
結合剤と混合して得られる塗料であつて、塗膜中
の亜鉛と鉄鋼面との電気化学的作用による亜鉛の
犠性防食作用と、亜鉛の腐食生成物による酸素や
水分の遮断作用によつて防錆効果をもたらすもの
である。しかしながら、このジンクリツチペイン
トにも次のような欠点がある。 まず、第1に塗膜中の亜鉛末含有量を増大する
と、亜鉛による犠性防食作用が大きくなり防錆性
能も向上するが、それに比例して白錆発生量が増
大したり、上塗り塗料との付着性が低下する欠点
がみられる。逆に亜鉛末含有量を減少させると、
亜鉛による犠性防食作用が低下することにより、
防錆性能が劣り発錆防止の目的が達成されない。 第2に、溶接裏面や歪取り裏面等のように高温
に加熱された部分については、熱により塗膜中の
亜鉛の酸化が著しくなつて犠性防食作用が低下
し、それに伴なつて防錆性も低下し、発錆防止の
目的が達成されない。大型鉄鋼構造物において
は、溶接個所や歪取り個所が多く存在し、その結
果、一次防錆塗料を塗装しているにもかかわら
ず、上塗り塗装前の錆落とし作業に多大な労力を
要しているのが現状である。 従つて、亜鉛末の含有量が少なく、かつ高温に
加熱された部分での防錆性能に優れた塗料の出現
が望まれている。 [発明の目的] 本発明者等は鋭意研究の結果、平均粒径5μ以
下のカルシウムシリサイドと亜鉛末を併用する
と、亜鉛末の含有量を低減できるだけでなく、溶
接裏面や歪取り裏面に相当する高温加熱部におい
ても防錆性を維持し得ることを見出し、本発明を
完成するに至つた。 従つて、本発明の目的は、加熱を行わない一般
部分において従来公知の一次防錆塗料と同等の防
錆性を発揮し、かつ高温加熱部では従来公知の一
次防錆塗料よりも優れた防錆性を発揮することを
可能ならしめる塗料組成物を提供することにあ
る。 [発明の構成、効果] 即ち、本発明の要旨は、結合剤、亜鉛末および
カルシウムシリサイドを必須成分とし、かつカル
シウムシリサイドの平均粒径が5μ以下で、かつ
カルシウムシリサイドをこれが乾燥塗膜中3〜20
容量%含まれる量において含有することを特徴と
する一次防錆塗料組成物に存する。 本発明に使用されるカルシウムシリサイドは、
市販品でもよく、また既知の適当な方法によつて
製造することもできる。たとえば石灰(CaO)と
シリカ(SiO2)を電気炉中で炭素還元することに
よつて製造できる。市販品としては、製鋼時の脱
酸剤として使用されるものでよく、日本重化学工
業(株)、PETRARCH SYSTEMS社製等がある。 このカルシウムシリサイドは、ボールミル、ス
タンプミル等の機械的粉砕手段を用いて平均粒径
5μ以下に微粒化して、用に供する。平均粒径が
5μを越えると、一般部分での防錆性能を維持す
るために多量のカルシウムシリサイドを配合する
ことが必要となつて、後述の理由で熱影響部での
防錆性能が低下する。 本発明組成物にあつて、カルシウムシリサイド
は、乾燥塗膜中含有量が3〜20容量%になるよう
に配合すればよい。配合量が過少であると、一般
部分での防錆性能が劣り、また過剰であると、カ
ルシウムシリサイドは高温で酸化される際に多大
な熱を放出し、亜鉛の酸化を促進するため、熱影
響部での防錆性能を低下させる。 本発明組成物における結合剤としては、一次防
錆塗料に使用されるものであればいずれであつて
もよく、例えばケイ酸エステル(例、テトラエト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン)の加水
分解初期縮合物、ケイ酸塩(例、ケイ酸ソーダ、
ケイ酸リチウム、ケイ酸アンモニウム)、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。有機樹脂
系結合剤は、溶接や歪取りのための高温にさらさ
れると、分解して塗膜を維持できなくなるので、
かかる場合にはケイ酸エステルの加水分解初期縮
合物、ケイ酸塩系等の無機系の結合剤を使用する
ことが好ましい。 また、亜鉛末については、自体公知のものが使
用されてよく、乾燥塗膜中に10〜60容量%、好ま
しくは20〜50容量%となるように配合すればよ
い。配合量が過少であると、良好な防錆性能が得
られず、また過剰であると、白錆の発生が増大し
たり、上塗り塗料との付着性が低下して不適当で
ある。 本発明組成物にあつては、上述の結合剤、亜鉛
末およびカルシウムシリサイド以外に通常の防錆
塗料と同様に各種の顔料、溶剤、添加剤等を必要
に応じて配合されてよい。顔料成分としては通常
の体質顔料、防錆顔料、着色顔料でよく、具体的
にはタルク、マイカ、硫酸バリウム、クレー、炭
酸カルシウム、亜鉛華、チタン白、弁柄、リン酸
亜鉛、リン酸アルミニウム、メタホウ酸バリウ
ム、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸アルミニウ
ム等が挙げられる。溶剤成分としては通常のイソ
プロピルアルコール、n―ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、ブチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、MEK、MIBK、キシロール、トル
オール等が挙げられ、塗装作業性や塗膜乾燥性が
最適になるように適当量配合されてよい。添加剤
成分としてはタレ止め剤、湿潤剤、反応促進剤、
付着付与剤、色分れ防止剤、沈殿防止剤等の防錆
塗料に通常使用される剤が目的に応じて適当量配
合されてよい。 本発明組成物は常法に従つて調整できる。例え
ば、結合剤を含む液状成分とそれ以外の粉末成分
を含む系とを別容器に保存し、使用直前に両者を
混合すればよい。また、結合剤と反応する成分
(例、亜鉛末)以外の粉末成分の一部または全部
を結合剤を含む液状成分と共に分散し、使用直前
に該混合物と残りの成分を混合すればよい。液状
成分と粉末成分の分散には、通常の分散機である
ロールミル、サンドグラインドミル、ボールミル
等が使用されてよい。このようにして得られる組
成物にあつては、結合剤濃度は一般に5〜40重量
%でよく、そして、エアスプレー、エアレススプ
レー、ロールコータ、ハケ等通常の手段で鉄鋼構
造物に塗布し、自然乾燥または熱風乾燥にて乾燥
させればよい。 以上の構成から成る本発明組成物は、一次防錆
塗料としての機能を充分に発揮することができ、
且つ溶接裏面や歪取り裏面のように加熱された部
分においても防錆性を維持することが可能とな
る。 [実施例] 次に参考例、実施例および比較例を挙げて本発
明を具体的に説明する。なお、部とあるは重量部
を意味する。 参考例1:カルシウムシリサイド粒子の製造 市販のカルシウムシリサイド(PETRARCH
SYSTEMS社製)をスタンプミルを用いて粉砕
し、得られた粒子をふるいを用いて粒度調整し
た。 得られた粒子の平均粒径は、走査型電子顕微鏡
(ISI―DS130;明石製作所製)を用いて測定し
た。 参考例2:結合剤の製造 A テトラアルコキシシランの加水分解初期縮合
物 テトラエトキシシラン(日本コルコート社製
「エチルシリケート28」 100部 イソブチルアルコール 50 イソプロピルアルコール 24.7 水 16.6 0.1N塩酸 0.7 192.0部 B テトラエトキシシランとアルキルトリアルコ
キシシランの混合物の加水分解初期縮合物 テトラエトキシシラン 208.3部 (日本コルコート社製「エチルシリケート28」) メチルトリエトキシシラン(試薬) 106.4 イソブチルアルコール 130 イソプロピルアルコール 169.9 水 49.9 0.1N塩酸 2.2 666.7部 水と塩酸を除いた残りの成分を反応容器に入
れ、40℃に保ち撹忰しながら水と塩酸を1時間に
わたり滴下した。滴下終了後1時間撹拌を継続し
て、結合剤A,Bを得た。 各結合剤A,Bにおける有効成分量は15重量%
である。 実施例1〜6および比較例1〜4 表1に示す配合の防錆塗料組成物を調製し、塗
膜性能を評価した。 なお、試験条件は、試験片としてサンドブラス
ト鋼板を用い、エアスプレーにて乾燥膜厚15±2
μmに塗布し、20℃、相対湿度75%で7日間自然
乾燥した後、または更に電気炉で600℃もしくは
800℃で10分間加熱、冷却した後に防錆性試験に
付した。 該試験はJIS K5400の耐塩水噴霧試験240時間
にて行い、赤錆の発生状態をASTM(D610)に
より判定し、白錆の発生状態を(〇:実用性あ
り、×:実用性なし)で判定した。 以上の試験結果を表1に示す。該表から明らか
なように本発明組成物は、高温加熱しない場合お
よび高温加熱した場合の防錆性能に優れる。
【表】
【表】 実施例 7〜9 実施例1と同様にして表2に示す配合の防錆塗
料組成物を調製し、各種試験を行つてその結果を
表2に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 結合剤、亜鉛末およびカルシウムシリサイド
    を必須成分とし、カルシウムシリサイドの平均粒
    径が5μ以下で、かつカルシウムシリサイドをこ
    れが乾燥塗膜中3〜20容量%含まれる量において
    含有することを特徴とする一次防錆塗料組成物。 2 亜鉛末をこれが乾燥塗膜中10〜60容量%含ま
    れる量において含有する上記第1項の組成物。
JP19920484A 1984-09-21 1984-09-21 一次防錆塗料組成物 Granted JPS6176569A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19920484A JPS6176569A (ja) 1984-09-21 1984-09-21 一次防錆塗料組成物

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JP19920484A JPS6176569A (ja) 1984-09-21 1984-09-21 一次防錆塗料組成物

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Publication Number Publication Date
JPS6176569A JPS6176569A (ja) 1986-04-19
JPS6253551B2 true JPS6253551B2 (ja) 1987-11-11

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ID=16403869

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JP19920484A Granted JPS6176569A (ja) 1984-09-21 1984-09-21 一次防錆塗料組成物

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JPS6176569A (ja) 1986-04-19

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