JPS6253182B2 - - Google Patents
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- JPS6253182B2 JPS6253182B2 JP54108167A JP10816779A JPS6253182B2 JP S6253182 B2 JPS6253182 B2 JP S6253182B2 JP 54108167 A JP54108167 A JP 54108167A JP 10816779 A JP10816779 A JP 10816779A JP S6253182 B2 JPS6253182 B2 JP S6253182B2
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- ultrasonic
- information
- doppler
- blood flow
- circuit
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- 238000002604 ultrasonography Methods 0.000 claims description 29
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 10
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Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
- Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、超音波ドツプラ血流計において、血
流方向に対する超音波ビーム方向の入射角の影響
を除去する方法に関するものである。
流方向に対する超音波ビーム方向の入射角の影響
を除去する方法に関するものである。
体外から非観血的に血流情報を測定する方法と
して、超音波ドツプラ血流計が用いられている。
この超音波ドツプラ血流計は、第1図のように体
表から超音波ビーム1を超音波探触子2より放射
したとき、血管3内などの血流4からの反射波の
周波数が、ドツプラ効果により血流速度に比例し
たドツプラ偏移を受けることを利用している。こ
のとき、入射する超音波周波数c、血流からの
反射波の受けるドツプラ周波数偏移をd、血流
の流速をν、超音波ビームの血流に対する入射角
をθとするとdは次式で与えられることが知ら
れている。
して、超音波ドツプラ血流計が用いられている。
この超音波ドツプラ血流計は、第1図のように体
表から超音波ビーム1を超音波探触子2より放射
したとき、血管3内などの血流4からの反射波の
周波数が、ドツプラ効果により血流速度に比例し
たドツプラ偏移を受けることを利用している。こ
のとき、入射する超音波周波数c、血流からの
反射波の受けるドツプラ周波数偏移をd、血流
の流速をν、超音波ビームの血流に対する入射角
をθとするとdは次式で与えられることが知ら
れている。
d=2νcosθ/cc ……(1)
ここで、θは一般に正確に知ることは不可能で
あり、従来は超音波ドツプラ血流計による実用的
測定としては相対的な測定が多く行われてきた。
あり、従来は超音波ドツプラ血流計による実用的
測定としては相対的な測定が多く行われてきた。
この入射角の影響を除く方法としては種々考え
られてきた(例えば古幡他;“血流速度の絶対値
計測をめざした超音波ドツプラ法”医用電子と生
体工学、Vol.16、No4、264/268(1978))が、
体表から任意の深度の血流速度を測定可能なパル
ス変調形超音波血流計による方法としては第2図
に示したようなものがある(Baker、D.W;
Pulse ultrasonic Doppler blood−flow
sensing、“IEEE Trans.on S & US、SU−
17−3、170/185(1970))。
られてきた(例えば古幡他;“血流速度の絶対値
計測をめざした超音波ドツプラ法”医用電子と生
体工学、Vol.16、No4、264/268(1978))が、
体表から任意の深度の血流速度を測定可能なパル
ス変調形超音波血流計による方法としては第2図
に示したようなものがある(Baker、D.W;
Pulse ultrasonic Doppler blood−flow
sensing、“IEEE Trans.on S & US、SU−
17−3、170/185(1970))。
この方法は、超音波ビームを流れの方向とθな
る角度とした時、探触子先端から血管の中心まで
の距離をr1とする。次に探触子の先端を中心とし
て角度φだけ回転して血流と超音波ビームの角度
をθ+φとし、血管の中心までの距離をr2とする
と次のような関係がある。
る角度とした時、探触子先端から血管の中心まで
の距離をr1とする。次に探触子の先端を中心とし
て角度φだけ回転して血流と超音波ビームの角度
をθ+φとし、血管の中心までの距離をr2とする
と次のような関係がある。
{r1cosθ−r2cos(θ+φ)}2−(r2sinφ)2=(r1−r2cosφ)2 ……(2)
これより
cosθ=(r1−r2cosφ)/√1 2+2 2−21 2 ……(3)
ここで、パルスドツプラ血流計ではr1、r2の距
離測定が可能であるから(1)式のcosθが(3)式によ
つて求まり、絶対的なdが測定可能である。し
かし、この方法は超音波探触子の角度をφだけず
らして2回測定するか、予め角度φだけづれた2
つの超音波探触子をもつたプローブを用いるかの
必要があり、はん雑であるか、使い難いものとな
る欠点がある。更に角度φだけ異なる2方向の超
音波ビームが同一血管の同一方向に流れている血
流に入射しているかどうかが、超音波パルスドツ
プラ血流計のみでは不明確であり、測定結果に大
きな誤差を生じる欠点がある。
離測定が可能であるから(1)式のcosθが(3)式によ
つて求まり、絶対的なdが測定可能である。し
かし、この方法は超音波探触子の角度をφだけず
らして2回測定するか、予め角度φだけづれた2
つの超音波探触子をもつたプローブを用いるかの
必要があり、はん雑であるか、使い難いものとな
る欠点がある。更に角度φだけ異なる2方向の超
音波ビームが同一血管の同一方向に流れている血
流に入射しているかどうかが、超音波パルスドツ
プラ血流計のみでは不明確であり、測定結果に大
きな誤差を生じる欠点がある。
本発明は、これらの従来の装置の欠点に鑑みて
なされたもので、血管や心臓などの超音波断層像
とその断層像内の血流の測定を同一超音波探触子
で行ない、血流速度測定の入射角による影響を誤
差なく除くことを目的とした超音波診断装置を提
供することにある。
なされたもので、血管や心臓などの超音波断層像
とその断層像内の血流の測定を同一超音波探触子
で行ない、血流速度測定の入射角による影響を誤
差なく除くことを目的とした超音波診断装置を提
供することにある。
本発明はリアルタイム超音波断層像とその断層
像内の血流速度測定を同一超音波探触子で同時に
あるいは切換えて行ない、そのとき血流速度測定
を2方向から同一部位の測定であることを断層像
で確認しながら行ない、血流方向と超音波ビーム
の角度による影響を除くことを誤差なく行ない、
且つ使い易いものとするものである。
像内の血流速度測定を同一超音波探触子で同時に
あるいは切換えて行ない、そのとき血流速度測定
を2方向から同一部位の測定であることを断層像
で確認しながら行ない、血流方向と超音波ビーム
の角度による影響を除くことを誤差なく行ない、
且つ使い易いものとするものである。
第3図が本発明一実施例の構成図で、特に心臓
診断に有用なセクタ電子走査形超音波診断装置を
示している。電気音響変換素子としての超音波探
触子6は、一列に配設されたn個の超音波振動子
7−1,7−2,……,7−nより構成されてい
る。これらの振動子7−1〜7−nは、超音波偏
向制御回路8によつて遅延時間設定される遅延回
路9−1,9−2,……,9−nを介して入力さ
れる駆動パルス信号により動作するパルサ10−
1,10−2,〜10−nにより駆動される。ま
た、各振動子7−1,7−2,〜,7−nにより
受波された反射信号は、前置増幅器11−1,1
1−2,〜,11−nにより適当に増幅され、前
記超音波偏向制御回路8により遅延時間設定され
る遅延回路12−1,12−2,〜,12−nに
より送波と同一の遅延制御され、加算合成回路1
3により加算される。
診断に有用なセクタ電子走査形超音波診断装置を
示している。電気音響変換素子としての超音波探
触子6は、一列に配設されたn個の超音波振動子
7−1,7−2,……,7−nより構成されてい
る。これらの振動子7−1〜7−nは、超音波偏
向制御回路8によつて遅延時間設定される遅延回
路9−1,9−2,……,9−nを介して入力さ
れる駆動パルス信号により動作するパルサ10−
1,10−2,〜10−nにより駆動される。ま
た、各振動子7−1,7−2,〜,7−nにより
受波された反射信号は、前置増幅器11−1,1
1−2,〜,11−nにより適当に増幅され、前
記超音波偏向制御回路8により遅延時間設定され
る遅延回路12−1,12−2,〜,12−nに
より送波と同一の遅延制御され、加算合成回路1
3により加算される。
上記超音波偏向制御回路8により設定される遅
延時間設定は、ある方向に各振動子7−1,7−
2,〜,7−nからの送波される波面が一致する
よう行なわれ、この時間設定を徐々に変えること
により超音波の送受波方向が移動され、第4図の
如くセクタ走査が可能である。
延時間設定は、ある方向に各振動子7−1,7−
2,〜,7−nからの送波される波面が一致する
よう行なわれ、この時間設定を徐々に変えること
により超音波の送受波方向が移動され、第4図の
如くセクタ走査が可能である。
上記加算合成回路13の出力は、検波回路14
とドツプラ信号処理回路19に送られる。検波回
路14では包絡線検波されCRTである表示器1
8で輝度変調し断層像を表示する。このとき、表
示器であるCRTのX、Y軸入力には、超音波の
偏向に対応するようなX、Y掃引信号をX、Y掃
引信号発生回路17で発生させている。
とドツプラ信号処理回路19に送られる。検波回
路14では包絡線検波されCRTである表示器1
8で輝度変調し断層像を表示する。このとき、表
示器であるCRTのX、Y軸入力には、超音波の
偏向に対応するようなX、Y掃引信号をX、Y掃
引信号発生回路17で発生させている。
また、ドツプラ信号処理回路19は第5図に示
すようなものから構成されている。加算合成回路
13出力は第3図の基本発振器15による超音波
振動子の周波数とほぼ等しい周波数cの基準信
号とミキサ21で掛け合わされ、低減通過フイル
タ(LPF)22により位相検波出力を取り出す。
サンプリングホールド回路23では、この位相検
波出力を、基準信号を第3図の分周器16で分周
した、超音波パルスの繰返し周波数rを決定す
る繰返しパルスに同期して、イニシヤルパルスよ
り時間t0だけ遅れたレンジゲートパルスを発生さ
せるレンジゲートパルス発生回路26により発生
したパルスによりサンプリングホールドを行う。
いま注目している深さをdとすとt0=2d/c(c:生 体内の音速)となるようにt0を設定すれば、深さ
dにおけるドツプラ情報が取り出せることとな
る。このサンプリングホールド回路23の出力を
帯域通過フイルタ(BPF)24を通すことにより
ドツプラ信号が得られ、更に周波数−電圧変換器
25により血流速度が求まる。
すようなものから構成されている。加算合成回路
13出力は第3図の基本発振器15による超音波
振動子の周波数とほぼ等しい周波数cの基準信
号とミキサ21で掛け合わされ、低減通過フイル
タ(LPF)22により位相検波出力を取り出す。
サンプリングホールド回路23では、この位相検
波出力を、基準信号を第3図の分周器16で分周
した、超音波パルスの繰返し周波数rを決定す
る繰返しパルスに同期して、イニシヤルパルスよ
り時間t0だけ遅れたレンジゲートパルスを発生さ
せるレンジゲートパルス発生回路26により発生
したパルスによりサンプリングホールドを行う。
いま注目している深さをdとすとt0=2d/c(c:生 体内の音速)となるようにt0を設定すれば、深さ
dにおけるドツプラ情報が取り出せることとな
る。このサンプリングホールド回路23の出力を
帯域通過フイルタ(BPF)24を通すことにより
ドツプラ信号が得られ、更に周波数−電圧変換器
25により血流速度が求まる。
ここで、断層像とドツプラ信号を得るべき超音
波ビームとの関係は、第4図に示したように断層
像はセクタ角αでN本の走査線から成つていると
して、1,2,〜,Nは走査位置を示すものとす
る。今、本発明の2方向からドツプラ信号を得る
ための超音波ビームをD1,D2として、走査位置
をK番目とl番目に選択したとする。ドツプラ用
の超音波ビームD1とD2の走査方法は第3図のド
ツプラ制御回路20によつてその回数と位置が制
御され、断層像と順次切換走査されリアルタイム
で断層像とドツプラ信号を得る。走査方法として
はたとえば1、K、l、2、K、l、3、K、
l、4、……、K、l、Nのような走査が行なわ
れるが、いまドツプラ周波数をd、ドツプラの
繰返し数周波をdrとすると、サンプリング定理
よりd≦dr/2となり2MHz程度の超音波を使
用すると実用的にはd〓2KHz程度となるため
dr≧4KHzとしなければならない。このため断層像
と十分なドツプラ信号とをリアルタイムで得るた
めには有効視野を狭くするか、断層法の1フレー
ム数を低くする必要があるので、上記のドツプラ
用ビームと断層用ビームの切換は高いドツプラ周
波数まで得るためには手動切換も行なわれる。ま
た第4図において2方向のドツプラ用ビームでレ
ンジゲートをかけている位置を示すためのマーク
がM1、M2であり、レンジゲートパルスを表示器
18上で輝度変調することにより得られる。
波ビームとの関係は、第4図に示したように断層
像はセクタ角αでN本の走査線から成つていると
して、1,2,〜,Nは走査位置を示すものとす
る。今、本発明の2方向からドツプラ信号を得る
ための超音波ビームをD1,D2として、走査位置
をK番目とl番目に選択したとする。ドツプラ用
の超音波ビームD1とD2の走査方法は第3図のド
ツプラ制御回路20によつてその回数と位置が制
御され、断層像と順次切換走査されリアルタイム
で断層像とドツプラ信号を得る。走査方法として
はたとえば1、K、l、2、K、l、3、K、
l、4、……、K、l、Nのような走査が行なわ
れるが、いまドツプラ周波数をd、ドツプラの
繰返し数周波をdrとすると、サンプリング定理
よりd≦dr/2となり2MHz程度の超音波を使
用すると実用的にはd〓2KHz程度となるため
dr≧4KHzとしなければならない。このため断層像
と十分なドツプラ信号とをリアルタイムで得るた
めには有効視野を狭くするか、断層法の1フレー
ム数を低くする必要があるので、上記のドツプラ
用ビームと断層用ビームの切換は高いドツプラ周
波数まで得るためには手動切換も行なわれる。ま
た第4図において2方向のドツプラ用ビームでレ
ンジゲートをかけている位置を示すためのマーク
がM1、M2であり、レンジゲートパルスを表示器
18上で輝度変調することにより得られる。
2方向のドツプラ用超音波ビームを第3図のド
ツプラ制御回路20により第4図のように同一血
流に合せてその血流ベクトル上に第3図のレンジ
ゲートパルス発生回路によりレンジゲートをそれ
ぞれ合わせる。このとき2つのビーム間の角度φ
は1〜Nのビーム位置が等角度であるとすればφ
=α/N(l−k)でありカウンタ回路(図示せず) によりl−kは求められるためφが得られる。さ
らに関数発生器(図示せず)によりcosφが求ま
る。ビーム間隔が等角でない場合には適当な補正
をすれば同様にφが求められる。次に各レンジゲ
ートパルスのそれぞれのイニシヤルパルスからの
時間をt1、t2とすればt1=2r1/c、t2=2r2/c
(c:音 速)であり時間−電圧変換回路(図示せず)によ
りr1、r2が求まる。cosφr1、r2が求つたので、第
3図のcosθ演算回路27にて(3)式の演算を行な
いcosθを求める。この演算はr1、r2cosφが分つ
ているため、2乗回路、掛け算回路、引き算回
路、平方根回路、割算回路を組み合わせれば容易
にcosθが求まる。また、この演算は入力信号
r1、r2cosφをアナログ−デイジタル変換
(ADC)した後、マイクロコンピユータのような
デイジタル演算を行つてもよい。このcosθでド
ツプラ信号処理回路19の血流速度出力υd′
(t)を割算器28で演算すると、血流に対する
超音波ビームの入射角の影響を除かれた出力υd
(t)がペン書きレコーダのような血流記録器2
9に記録される。第6図は以上の説明のタイムチ
ヤートで、aは超音波パルスの繰返し決定するパ
ルス(周波数r)で、このパルスの下に記して
あるのは(図4)の走査順序の例を示している。
bは超音波振動子の駆動パルス、cは受信信号で
加算合成回路の出力、dは検波回路14の出力、
eは位相検波出力、f,gはドツプラ信号を得る
ための2方向それぞれのレンジゲートパルスを示
す。hはfのレンジゲートに対するサンプリング
ホールド回路路23の出力、iはサンプリングホ
ールド回路23の出力をBPF24を通した後の出
力(ドツプラ信号)を示している。
ツプラ制御回路20により第4図のように同一血
流に合せてその血流ベクトル上に第3図のレンジ
ゲートパルス発生回路によりレンジゲートをそれ
ぞれ合わせる。このとき2つのビーム間の角度φ
は1〜Nのビーム位置が等角度であるとすればφ
=α/N(l−k)でありカウンタ回路(図示せず) によりl−kは求められるためφが得られる。さ
らに関数発生器(図示せず)によりcosφが求ま
る。ビーム間隔が等角でない場合には適当な補正
をすれば同様にφが求められる。次に各レンジゲ
ートパルスのそれぞれのイニシヤルパルスからの
時間をt1、t2とすればt1=2r1/c、t2=2r2/c
(c:音 速)であり時間−電圧変換回路(図示せず)によ
りr1、r2が求まる。cosφr1、r2が求つたので、第
3図のcosθ演算回路27にて(3)式の演算を行な
いcosθを求める。この演算はr1、r2cosφが分つ
ているため、2乗回路、掛け算回路、引き算回
路、平方根回路、割算回路を組み合わせれば容易
にcosθが求まる。また、この演算は入力信号
r1、r2cosφをアナログ−デイジタル変換
(ADC)した後、マイクロコンピユータのような
デイジタル演算を行つてもよい。このcosθでド
ツプラ信号処理回路19の血流速度出力υd′
(t)を割算器28で演算すると、血流に対する
超音波ビームの入射角の影響を除かれた出力υd
(t)がペン書きレコーダのような血流記録器2
9に記録される。第6図は以上の説明のタイムチ
ヤートで、aは超音波パルスの繰返し決定するパ
ルス(周波数r)で、このパルスの下に記して
あるのは(図4)の走査順序の例を示している。
bは超音波振動子の駆動パルス、cは受信信号で
加算合成回路の出力、dは検波回路14の出力、
eは位相検波出力、f,gはドツプラ信号を得る
ための2方向それぞれのレンジゲートパルスを示
す。hはfのレンジゲートに対するサンプリング
ホールド回路路23の出力、iはサンプリングホ
ールド回路23の出力をBPF24を通した後の出
力(ドツプラ信号)を示している。
次に本発明の他の実施例を第7図に示す。この
例はリニア電子走査形超音波断層装置に、セクタ
電子走査に用いた遅延時間制御を送受波に行なつ
て距離a離れた2点A、Bより着目している血流
P点の血流を超音波ビームB1、B2で測定したと
きの血流速度出力(第5図の出力)をそれぞれυ
a(t)υb(t)とし、A点とB点よりの超音波
ビームB1、B2と血流の方向との角度をそれぞれ
η、ξとしη−ξ=φとするとP点における入射
角の影響のない真の血流速υは次式で与えられる
ことが知られている(特開昭54−21086)。
例はリニア電子走査形超音波断層装置に、セクタ
電子走査に用いた遅延時間制御を送受波に行なつ
て距離a離れた2点A、Bより着目している血流
P点の血流を超音波ビームB1、B2で測定したと
きの血流速度出力(第5図の出力)をそれぞれυ
a(t)υb(t)とし、A点とB点よりの超音波
ビームB1、B2と血流の方向との角度をそれぞれ
η、ξとしη−ξ=φとするとP点における入射
角の影響のない真の血流速υは次式で与えられる
ことが知られている(特開昭54−21086)。
ここでφはA点、B点における走査角をそれぞ
れα、βとすればβ−α=φであるから、適当な
A点、B点から注目しているP点でビームが一致
するようにα、βを選択すればφが決定される。
αβはセクタ走査形装置の例で述べたような方法
で得られるのでφは求められる。φが求められれ
ば適当な関数発生器によりcosφ、1/sinφなどが
得 られるため、後は割算器、掛算器、引き算器、加
算器、平方根回路等を組合せれば容易に(4)式の演
算を行うことができ入射角に影響されない絶対的
流速度υd(t)が求まる。
れα、βとすればβ−α=φであるから、適当な
A点、B点から注目しているP点でビームが一致
するようにα、βを選択すればφが決定される。
αβはセクタ走査形装置の例で述べたような方法
で得られるのでφは求められる。φが求められれ
ば適当な関数発生器によりcosφ、1/sinφなどが
得 られるため、後は割算器、掛算器、引き算器、加
算器、平方根回路等を組合せれば容易に(4)式の演
算を行うことができ入射角に影響されない絶対的
流速度υd(t)が求まる。
従来はこの方法をある一定の角度φだけずらし
て設定された2つのブローブを用いて測定してい
ることと、プローブと測定対象の深さが一定であ
り、測定対象と超音波ビームとの関係とが不明確
であるため非常に測定しにくいことと、大きな誤
差を生じやすい欠点があつた。しかし本発明によ
ればリニア走査断層法により測定対象をリアルタ
イムで知ることができ、且つ2方向からのドツプ
ラ測定用の超音波ビームB1、B2は自由に2点か
ら任意の角度で任意の深さの測定点Pに交叉する
ことができ、またパルスドツプラのため誤差なく
P点の血流速度のみ測定可能であり、自由度の大
きく、誤差の少ない絶対測定が可能となる。
て設定された2つのブローブを用いて測定してい
ることと、プローブと測定対象の深さが一定であ
り、測定対象と超音波ビームとの関係とが不明確
であるため非常に測定しにくいことと、大きな誤
差を生じやすい欠点があつた。しかし本発明によ
ればリニア走査断層法により測定対象をリアルタ
イムで知ることができ、且つ2方向からのドツプ
ラ測定用の超音波ビームB1、B2は自由に2点か
ら任意の角度で任意の深さの測定点Pに交叉する
ことができ、またパルスドツプラのため誤差なく
P点の血流速度のみ測定可能であり、自由度の大
きく、誤差の少ない絶対測定が可能となる。
第8図はリニア走査方法を示すもので、リニア
走査用プローブ31は多数個の配列振動子27−
1,27−2〜27−nから構成される。リニア
走査は超音波ビームの指向性を良くするためと、
細いピツチで走査するために第8図のように数個
づつグループ(図では6個の振動子が−グルー
プ)にして同時駆動し、その後順次、1振動子だ
けずらしながら駆動することが普通である。この
ようなリニア走査において、ある選択されたグル
ープの振動子についてセクタ電子走査と同様の遅
延制御を加えれば第7図中ののように任意の方
向にビームを向けることができる。第9図は上に
説明したリニア電子走査形超音波診断装置を用い
た入射角に影響されない絶対流速を求めるための
本発明一実施例の構成図である。セクタ電子走査
を用いた場合と基本構成は同じであるが、リニア
走査のため、振動子数はnに対して同時駆動する
個数はmで、パルサ35−1〜35−m、遅延回
路34−1〜34−m,38−1〜38−m、増
幅器37−1〜37−m等はm個で構成され、切
換スイツチ群36により第8図のように順次駆動
する振動子群をずらしながら超音波を送受波す
る。断層用にリニア走査する場合には遅延回路3
4−1〜34−m,38−1〜38−mは遅延時
間は零に設定する。ドツプラ用ビームとしてある
角度で走査するときのみ遅延制御される。ドツプ
ラ用偏向制御回路41は点A、Bに相当する振動
子のグループを選択するとともに走査角をコント
ロールする。ドツプラ信号処理回路は2つのドツ
プラ用超音波ビームに対して同時にドツプラ信号
を得られるよう2チヤンネルから構成されてい
る。演算処理回路42は(4)式を演算するもので、
その出力をペン書レコーダなどの記録器43に出
力するものである。
走査用プローブ31は多数個の配列振動子27−
1,27−2〜27−nから構成される。リニア
走査は超音波ビームの指向性を良くするためと、
細いピツチで走査するために第8図のように数個
づつグループ(図では6個の振動子が−グルー
プ)にして同時駆動し、その後順次、1振動子だ
けずらしながら駆動することが普通である。この
ようなリニア走査において、ある選択されたグル
ープの振動子についてセクタ電子走査と同様の遅
延制御を加えれば第7図中ののように任意の方
向にビームを向けることができる。第9図は上に
説明したリニア電子走査形超音波診断装置を用い
た入射角に影響されない絶対流速を求めるための
本発明一実施例の構成図である。セクタ電子走査
を用いた場合と基本構成は同じであるが、リニア
走査のため、振動子数はnに対して同時駆動する
個数はmで、パルサ35−1〜35−m、遅延回
路34−1〜34−m,38−1〜38−m、増
幅器37−1〜37−m等はm個で構成され、切
換スイツチ群36により第8図のように順次駆動
する振動子群をずらしながら超音波を送受波す
る。断層用にリニア走査する場合には遅延回路3
4−1〜34−m,38−1〜38−mは遅延時
間は零に設定する。ドツプラ用ビームとしてある
角度で走査するときのみ遅延制御される。ドツプ
ラ用偏向制御回路41は点A、Bに相当する振動
子のグループを選択するとともに走査角をコント
ロールする。ドツプラ信号処理回路は2つのドツ
プラ用超音波ビームに対して同時にドツプラ信号
を得られるよう2チヤンネルから構成されてい
る。演算処理回路42は(4)式を演算するもので、
その出力をペン書レコーダなどの記録器43に出
力するものである。
第1図は超音波ドツプラ装置の超音波ビームと
血流方向との関係を示す図、第2図は血流方向に
対する超音波ビームの入射角の影響を除く方法の
説明図、第3図はセクタ電子走査形超音波診断装
置に適用した場合の本発明一実施例の構成図、第
4図はセクタ走査とドツプラ用超音波ビームとの
関係を示す図、第5図はドツプラ信号処理回路の
構成図、第6図は第3図の構成のタイムチヤー
ト、第7図はリニア電子走査形超音波診断装置を
用いた場合の説明図、第8図はリニア電子走査方
法を示す図、第9図はリニア電子走査形超音波診
断装置に適用した場合の本発明一実施例の構成
図、である。 7−1〜7−n,27−1〜27−n……超音
波振動子、8……超音波偏向制御回路、10−1
〜10−n,35−1〜35−m……パルサ、1
3,39……加算合成回路、18……表示器、1
9……ドツプラ信号処理回路、20……ドツプラ
制御回路、27……cosθ演算回路。
血流方向との関係を示す図、第2図は血流方向に
対する超音波ビームの入射角の影響を除く方法の
説明図、第3図はセクタ電子走査形超音波診断装
置に適用した場合の本発明一実施例の構成図、第
4図はセクタ走査とドツプラ用超音波ビームとの
関係を示す図、第5図はドツプラ信号処理回路の
構成図、第6図は第3図の構成のタイムチヤー
ト、第7図はリニア電子走査形超音波診断装置を
用いた場合の説明図、第8図はリニア電子走査方
法を示す図、第9図はリニア電子走査形超音波診
断装置に適用した場合の本発明一実施例の構成
図、である。 7−1〜7−n,27−1〜27−n……超音
波振動子、8……超音波偏向制御回路、10−1
〜10−n,35−1〜35−m……パルサ、1
3,39……加算合成回路、18……表示器、1
9……ドツプラ信号処理回路、20……ドツプラ
制御回路、27……cosθ演算回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複数個の配列された超音波振動子と、これら
の振動子を駆動して超音波信号を送波するパルサ
と、前記超音波振動子を介して超音波反射信号を
受信する受信回路と、前記超音波信号の送受波方
向を可変にする走査回路とを有するセクタ電子走
査型超音波診断装置において、 第1のモードでは前記受信回路の出力を検波し
て超音波反射情報を得る非ドプラ検出回路と、 第2のモードでは前記受信回路の出力から少な
くとも2方向の超音波ドプラ情報を得るドプラ検
出回路と、 前記第2のモードにおいて前記走査回路の走査
信号に基づいて前記2方向の角度情報を検出する
角度情報検出手段と、 前記第2のモードにおいて前記2方向で血流情
報を得るべく着目している超音波振動子からのそ
れぞれの深さ情報を検出する深さ情報検出手段
と、 前記超音波ドプラ情報の少なくとも一方と前記
角度情報及び深さ情報とを用いて着目している血
流に対する血流情報を求める演算手段とを備えた
ことを特徴とする超音波診断装置。 2 複数個の配列された超音波振動子と、これら
の振動子を駆動して超音波信号を送波するパルサ
と、前記超音波振動子を介して超音波反射信号を
受信する受信回路と、前記超音波信号の送受波方
向を可変にする走査回路とを有するリニア電子走
査型超音波診断装置において、 第1のモードでは前記受信回路の出力を検波し
て超音波反射情報を得る非ドプラ検出回路と、 第2のモードでは前記受信回路の出力から互い
に交叉する少なくとも2方向の超音波ドプラ情報
を得るドプラ検出回路と、 前記第2のモードにおいて前記走査回路の走査
信号に基づいて前記2方向の角度情報を検出する
角度情報検出手段と、 前記超音波ドプラ情報と前記角度情報とを用い
て着目している血流に対する血流情報を求める演
算手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10816779A JPS5634329A (en) | 1979-08-27 | 1979-08-27 | Ultrasonic diagnosing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10816779A JPS5634329A (en) | 1979-08-27 | 1979-08-27 | Ultrasonic diagnosing device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5634329A JPS5634329A (en) | 1981-04-06 |
JPS6253182B2 true JPS6253182B2 (ja) | 1987-11-09 |
Family
ID=14477670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10816779A Granted JPS5634329A (en) | 1979-08-27 | 1979-08-27 | Ultrasonic diagnosing device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5634329A (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4466931A (en) * | 1982-08-05 | 1984-08-21 | Gelman Sciences Inc. | Method for manufacturing microporous membrane |
JPS60137353A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-20 | 株式会社東芝 | 超音波診断装置 |
JPS6244226A (ja) * | 1985-08-21 | 1987-02-26 | アロカ株式会社 | 超音波ドプラ装置 |
US5126189A (en) * | 1987-04-21 | 1992-06-30 | Gelman Sciences, Inc. | Hydrophobic microporous membrane |
JP2633561B2 (ja) * | 1987-05-07 | 1997-07-23 | 株式会社東芝 | 超音波血流イメージング装置 |
JPH08110B2 (ja) * | 1989-01-24 | 1996-01-10 | アロカ株式会社 | 超音波ドプラ診断装置 |
JPH0347241A (ja) * | 1989-07-14 | 1991-02-28 | Aloka Co Ltd | 超音波ドプラ診断装置 |
JPH04187144A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-03 | Aloka Co Ltd | 超音波ドプラ診断装置 |
US7713449B2 (en) | 2003-03-06 | 2010-05-11 | Toray Industries, Inc. | Polymer electrolytic material, polymer electrolytic part, membrane electrode assembly, and polymer electrolyte fuel cell |
WO2005001969A1 (ja) | 2003-06-25 | 2005-01-06 | Toray Industries, Inc. | 高分子電解質ならびにそれを用いた高分子電解質膜、膜電極複合体および高分子電解質型燃料電池 |
JP6744769B2 (ja) * | 2016-06-22 | 2020-08-19 | 上田日本無線株式会社 | 超音波診断装置および生体内部の超音波画像を取得する方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5048958A (ja) * | 1973-05-15 | 1975-05-01 | ||
JPS5051373A (ja) * | 1973-08-16 | 1975-05-08 | ||
JPS5421086A (en) * | 1977-07-18 | 1979-02-16 | Shiyouzou Yoshimura | Device for measuring blood stream via ultrasonic wave |
-
1979
- 1979-08-27 JP JP10816779A patent/JPS5634329A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5048958A (ja) * | 1973-05-15 | 1975-05-01 | ||
JPS5051373A (ja) * | 1973-08-16 | 1975-05-08 | ||
JPS5421086A (en) * | 1977-07-18 | 1979-02-16 | Shiyouzou Yoshimura | Device for measuring blood stream via ultrasonic wave |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5634329A (en) | 1981-04-06 |
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