JPH0531110A - 超音波ドプラ診断装置 - Google Patents
超音波ドプラ診断装置Info
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- JPH0531110A JPH0531110A JP19011191A JP19011191A JPH0531110A JP H0531110 A JPH0531110 A JP H0531110A JP 19011191 A JP19011191 A JP 19011191A JP 19011191 A JP19011191 A JP 19011191A JP H0531110 A JPH0531110 A JP H0531110A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】血流等のベクトル速度に、その運動方向と超音
波ビーム方向の成す角度に応じた補正を施すと共に、そ
の血流等の流れが複雑な場合でも精度の良い検出とな
り、且つ、診断時間を短縮できるようにする。 【構成】探触子21の全振動子21a1 …21an に送
信部22を接続する一方で、受信側は分割して接続す
る。即ち、振動子列を2分割し、一方の列TG1に第1
受信部23Aを、他方の列TG2に第2受信部23Bを
接続する。この両受信部23A,23Bは夫々、同一検
査部位に対する整相加算及び周波数分析(フーリエ変
換)を行ってドプラ偏移周波数を求める。両受信部23
A,23Bの出力信号はベクトル速度演算器24に送ら
れ、血流方向とビーム方向の成す角度に応じた補正を施
した絶対速度及び方向が求められる。
波ビーム方向の成す角度に応じた補正を施すと共に、そ
の血流等の流れが複雑な場合でも精度の良い検出とな
り、且つ、診断時間を短縮できるようにする。 【構成】探触子21の全振動子21a1 …21an に送
信部22を接続する一方で、受信側は分割して接続す
る。即ち、振動子列を2分割し、一方の列TG1に第1
受信部23Aを、他方の列TG2に第2受信部23Bを
接続する。この両受信部23A,23Bは夫々、同一検
査部位に対する整相加算及び周波数分析(フーリエ変
換)を行ってドプラ偏移周波数を求める。両受信部23
A,23Bの出力信号はベクトル速度演算器24に送ら
れ、血流方向とビーム方向の成す角度に応じた補正を施
した絶対速度及び方向が求められる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波のドプラ効果を
利用して、血液等、体内の流体の運動状態を診断する超
音波ドプラ診断装置に係り、とくに、その流体の運動方
向と超音波ビームの入射方向との成す角度に起因した誤
差を補正する機構を備えた診断装置に関する。
利用して、血液等、体内の流体の運動状態を診断する超
音波ドプラ診断装置に係り、とくに、その流体の運動方
向と超音波ビームの入射方向との成す角度に起因した誤
差を補正する機構を備えた診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波ドプラ診断装置の医療面へ
の応用は目覚ましいものがあり、特に心臓領域では必須
の検査になりつつある。この超音波ドプラ診断装置は、
生体内の血流、体流などに入射させた超音波がそれらの
流体で反射するとき、その反射超音波の周波数が入射超
音波の周波数から僅かに偏移するというドプラ効果を利
用したものである。この超音波ドプラ診断装置として
は、一定の繰返し周期で又は連続的に超音波ビームを放
射して、血流等の運動状態を表示する構成のものが周知
であり、その画像表示としては、時間軸上の速度変化を
波形で示すMモード表示、速度(偏移周波数)のスペク
トルを表示するスペクトラム表示、或いは断層像に速度
分布状態を重ねて表示する血流カラーイメージングなど
があり、目的に応じて選択される。
の応用は目覚ましいものがあり、特に心臓領域では必須
の検査になりつつある。この超音波ドプラ診断装置は、
生体内の血流、体流などに入射させた超音波がそれらの
流体で反射するとき、その反射超音波の周波数が入射超
音波の周波数から僅かに偏移するというドプラ効果を利
用したものである。この超音波ドプラ診断装置として
は、一定の繰返し周期で又は連続的に超音波ビームを放
射して、血流等の運動状態を表示する構成のものが周知
であり、その画像表示としては、時間軸上の速度変化を
波形で示すMモード表示、速度(偏移周波数)のスペク
トルを表示するスペクトラム表示、或いは断層像に速度
分布状態を重ねて表示する血流カラーイメージングなど
があり、目的に応じて選択される。
【0003】いずれの送波方式であっても、ドプラ効果
に拠る偏移周波数の検出に正確を期することが、検査精
度を向上させる上で重要である。
に拠る偏移周波数の検出に正確を期することが、検査精
度を向上させる上で重要である。
【0004】そこで、体内の血流を例に挙げ、その血流
の運動方向と測定角度との関係を考察してみる。図8に
示すように、血管1内の血流速度Vの所定部位に対して
探触子2から超音波ビームを角度θで入射させた場合、
超音波ビームがドプラ効果として検出できる速度Va
は、Va=V・cosθとなる。つまり、ドプラ効果に
より検出される血流速度は、超音波のビーム軸上での値
を示しており、このビーム軸上で運動する血流は正確に
測定できるが、ビーム軸からずれてしまうと正確に測定
できず、「V−Va」の分だけ絶対速度及び速度方向の
検出に誤差が生じることになる。
の運動方向と測定角度との関係を考察してみる。図8に
示すように、血管1内の血流速度Vの所定部位に対して
探触子2から超音波ビームを角度θで入射させた場合、
超音波ビームがドプラ効果として検出できる速度Va
は、Va=V・cosθとなる。つまり、ドプラ効果に
より検出される血流速度は、超音波のビーム軸上での値
を示しており、このビーム軸上で運動する血流は正確に
測定できるが、ビーム軸からずれてしまうと正確に測定
できず、「V−Va」の分だけ絶対速度及び速度方向の
検出に誤差が生じることになる。
【0005】そこで、自動的に上記角度θに起因する補
正を行った絶対流速を求める手法としては、例えば特公
昭62−53182号で提案されたものがある。この補
正方法は図9に示すように、観測部位Sに対して僅かな
角度Δθだけずらした方向からのドプラ信号を求めて行
う方法や、図10に示すように、一つの探触子内の分割
された複数の振動子群を用いて電子走査することによ
り、複数の超音波ビームを異なる方向から同一検出部位
Sに向けて送受を繰り返し、2つのドプラ信号を得て行
うものである。
正を行った絶対流速を求める手法としては、例えば特公
昭62−53182号で提案されたものがある。この補
正方法は図9に示すように、観測部位Sに対して僅かな
角度Δθだけずらした方向からのドプラ信号を求めて行
う方法や、図10に示すように、一つの探触子内の分割
された複数の振動子群を用いて電子走査することによ
り、複数の超音波ビームを異なる方向から同一検出部位
Sに向けて送受を繰り返し、2つのドプラ信号を得て行
うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各従来技術において、図9に示した手法に係る装置は
血流などの流れが複雑な場合、僅かにずらした観測点の
流れが元の観測点の流れと同一である保証は無いことか
ら、診断の信頼性が低いという問題があった。また、図
10記載の手法に係る装置は、複数の方向へ超音波を個
別に送受するため、超音波の送受繰返しの分だけ診断時
間が増加するという問題があった。
た各従来技術において、図9に示した手法に係る装置は
血流などの流れが複雑な場合、僅かにずらした観測点の
流れが元の観測点の流れと同一である保証は無いことか
ら、診断の信頼性が低いという問題があった。また、図
10記載の手法に係る装置は、複数の方向へ超音波を個
別に送受するため、超音波の送受繰返しの分だけ診断時
間が増加するという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題に鑑
みてなされたもので、血流などの流体の運動方向と超音
波ビームとの成す角度に応じた補正を施したベクトル速
度を求めることができる一方、その流体の流れが複雑な
場合でも運動状態を精度良く確実に診断でき、且つ、診
断時間を短縮させることができる超音波ドプラ診断装置
を提供することを目的とする。
みてなされたもので、血流などの流体の運動方向と超音
波ビームとの成す角度に応じた補正を施したベクトル速
度を求めることができる一方、その流体の流れが複雑な
場合でも運動状態を精度良く確実に診断でき、且つ、診
断時間を短縮させることができる超音波ドプラ診断装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、体内の運動流体に向けて超音波信号を
放射し、その反射信号を用いて上記流体の運動状態を表
示する超音波ドプラ診断装置において、電気信号と超音
波信号を相互に変換可能な多数の振動子から成る振動子
列を有した探触子と、この探触子から前記運動流体の検
出部位に向けて超音波信号を放射させる送信手段と、前
記振動子列を分割した複数個の振動子群毎に、前記検出
部位からその各振動子群に到達する反射超音波ビームに
対応した電気信号を個別に得る受信手段と、この受信手
段が得た複数の電気信号のドプラ偏移周波数を個別に演
算する偏移周波数演算手段と、この偏移周波数演算手段
の複数のドプラ偏移周波数演算値に基づき前記検出部位
における運動流体のベクトル速度を演算するベクトル速
度演算手段とを備えた。
め、本発明では、体内の運動流体に向けて超音波信号を
放射し、その反射信号を用いて上記流体の運動状態を表
示する超音波ドプラ診断装置において、電気信号と超音
波信号を相互に変換可能な多数の振動子から成る振動子
列を有した探触子と、この探触子から前記運動流体の検
出部位に向けて超音波信号を放射させる送信手段と、前
記振動子列を分割した複数個の振動子群毎に、前記検出
部位からその各振動子群に到達する反射超音波ビームに
対応した電気信号を個別に得る受信手段と、この受信手
段が得た複数の電気信号のドプラ偏移周波数を個別に演
算する偏移周波数演算手段と、この偏移周波数演算手段
の複数のドプラ偏移周波数演算値に基づき前記検出部位
における運動流体のベクトル速度を演算するベクトル速
度演算手段とを備えた。
【0009】とくに、請求項2記載の発明では、前記受
信手段は、複数個の反射超音波ビームが検出部位で交差
する角度を手動又は自動で変更可能な手段である。
信手段は、複数個の反射超音波ビームが検出部位で交差
する角度を手動又は自動で変更可能な手段である。
【0010】またとくに、請求項3記載の発明では、前
記受信手段は、複数の検出部位から前記複数の振動子群
に個別に到達する反射超音波ビームに対応した電気信号
を同時に得る手段であり、前記ベクトル速度演算手段
は、上記複数の検出部位における運動流体のベクトル速
度を個別に演算する手段である。
記受信手段は、複数の検出部位から前記複数の振動子群
に個別に到達する反射超音波ビームに対応した電気信号
を同時に得る手段であり、前記ベクトル速度演算手段
は、上記複数の検出部位における運動流体のベクトル速
度を個別に演算する手段である。
【0011】
【作用】送信手段が探触子の各振動子を励振すると、こ
の探触子から血液などの体内運動流体の所望検出部位に
向けて超音波信号が放射される。この超音波信号は検出
部位で散乱されてドプラ効果を受けた後、その反射超音
波信号が各振動子で受信され、反射超音波信号に対応し
た電気信号に変換される。受信手段では、探触子内の複
数の振動子群毎に、検出部位から振動子群に到達する反
射超音波ビームの電気信号が同時に形成され、この各電
気信号のドプラ偏移周波数が偏移周波数演算手段で個別
に演算される。このドプラ偏移周波数演算値は各々ベク
トル速度演算手段に供給され、その演算手段ではそれら
の偏移周波数演算値と既知情報として予め持っている反
射超音波ビームの交差角度を表すデータとから、検出部
位での運動流体のベクトル速度(絶対速度及び運動方
向)が演算される。つまり、検出部位で反射した複数の
反射ビームが並列同時受信され、ベクトル速度が求めら
れる。
の探触子から血液などの体内運動流体の所望検出部位に
向けて超音波信号が放射される。この超音波信号は検出
部位で散乱されてドプラ効果を受けた後、その反射超音
波信号が各振動子で受信され、反射超音波信号に対応し
た電気信号に変換される。受信手段では、探触子内の複
数の振動子群毎に、検出部位から振動子群に到達する反
射超音波ビームの電気信号が同時に形成され、この各電
気信号のドプラ偏移周波数が偏移周波数演算手段で個別
に演算される。このドプラ偏移周波数演算値は各々ベク
トル速度演算手段に供給され、その演算手段ではそれら
の偏移周波数演算値と既知情報として予め持っている反
射超音波ビームの交差角度を表すデータとから、検出部
位での運動流体のベクトル速度(絶対速度及び運動方
向)が演算される。つまり、検出部位で反射した複数の
反射ビームが並列同時受信され、ベクトル速度が求めら
れる。
【0012】とくに、請求項2記載の発明の受信手段
は、複数個の反射超音波ビームの検出部位における交差
角度を手動又は自動で変更できるので、診断深さの変化
に容易に対応できる。また、請求項3記載の発明の受信
手段及びベクトル速度演算手段によれば、検出部位が複
数であっても、その各検出部位のベクトル速度が同時に
精度良く求められる。
は、複数個の反射超音波ビームの検出部位における交差
角度を手動又は自動で変更できるので、診断深さの変化
に容易に対応できる。また、請求項3記載の発明の受信
手段及びベクトル速度演算手段によれば、検出部位が複
数であっても、その各検出部位のベクトル速度が同時に
精度良く求められる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0014】第1実施例
第1実施例を図1〜図4に示す。
【0015】図1において、符号10は体内の血管を示
し、符号11は血管10内の血流のベクトル速度を測定
する、パルスドプラ法に係る超音波ドプラ診断装置を示
す。
し、符号11は血管10内の血流のベクトル速度を測定
する、パルスドプラ法に係る超音波ドプラ診断装置を示
す。
【0016】この超音波ドプラ診断装置11は図示した
ように、電圧信号と超音波信号を相互に変換可能な探触
子21と、この探触子21を送信時に駆動する送信部2
2と、探触子21の受波信号(エコー信号)を入力する
2系統の第1、第2受信部23A,23Bと、この両受
信部23A,23Bの出力側に設けたベクトル速度演算
器24及び表示器25と、超音波ビームの偏向を制御す
る偏向制御回路26と、各種データを入力ための入力器
27とを有している。
ように、電圧信号と超音波信号を相互に変換可能な探触
子21と、この探触子21を送信時に駆動する送信部2
2と、探触子21の受波信号(エコー信号)を入力する
2系統の第1、第2受信部23A,23Bと、この両受
信部23A,23Bの出力側に設けたベクトル速度演算
器24及び表示器25と、超音波ビームの偏向を制御す
る偏向制御回路26と、各種データを入力ための入力器
27とを有している。
【0017】この内、探触子21は、複数個(例えば6
4個、128個)の短冊状の、圧電セラミックスから成
る振動子21a1 …21an (n=64または128)
を配列させて振動子列を形成したセクタ電子方式のプロ
ーブである。各振動子21a1 …21an は、その受信時
においては、2組の振動子群21a1 …21an/2 (:
TG1)、21a(n/2)+1 …21an (:TG2)に分
割して使用されるもので、その振動子群TG1,TG2
の中心線同士の間隔は、所望の検出部位(サンプルボリ
ューム)Sにて2本の超音波反射(受波)ビームが所定
の交差角度αを形成するように設定される。この交差角
度αは、振動子群同士の距離(つまり、探触子21が受
波する2本の超音波ビーム間の距離)と、探触子21か
ら検出部位Sまでの距離とにより特定される。
4個、128個)の短冊状の、圧電セラミックスから成
る振動子21a1 …21an (n=64または128)
を配列させて振動子列を形成したセクタ電子方式のプロ
ーブである。各振動子21a1 …21an は、その受信時
においては、2組の振動子群21a1 …21an/2 (:
TG1)、21a(n/2)+1 …21an (:TG2)に分
割して使用されるもので、その振動子群TG1,TG2
の中心線同士の間隔は、所望の検出部位(サンプルボリ
ューム)Sにて2本の超音波反射(受波)ビームが所定
の交差角度αを形成するように設定される。この交差角
度αは、振動子群同士の距離(つまり、探触子21が受
波する2本の超音波ビーム間の距離)と、探触子21か
ら検出部位Sまでの距離とにより特定される。
【0018】また、送信部22は図示のように、所定周
波数の基準信号発振器30を有し、この発振器30の出
力側に、励振用のパルス信号を形成するパルサ31、及
び、送信遅延用の送信遅延回路32を順次接続させてい
る。送信遅延回路32は、振動子数に対応した可変遅延
線(図示せず)を内臓しており、その各遅延時間が偏向
制御回路26からの制御信号FCにより調整可能になっ
ている。これにより、パルサ31から出力された所定周
波数の励振信号は送信遅延回路32の各遅延線回路によ
り遅延を受けて、各振動子21a1 …21an に個別に
供給される。
波数の基準信号発振器30を有し、この発振器30の出
力側に、励振用のパルス信号を形成するパルサ31、及
び、送信遅延用の送信遅延回路32を順次接続させてい
る。送信遅延回路32は、振動子数に対応した可変遅延
線(図示せず)を内臓しており、その各遅延時間が偏向
制御回路26からの制御信号FCにより調整可能になっ
ている。これにより、パルサ31から出力された所定周
波数の励振信号は送信遅延回路32の各遅延線回路によ
り遅延を受けて、各振動子21a1 …21an に個別に
供給される。
【0019】これに対して、第1、第2受信部23A,
23Bは、同時受信する超音波反射ビームの数「2」に
対応して設けられたもので、夫々、同一の構成を有す
る。即ち、受信部23A,23Bの各々は、図2に示す
ように、探触子21の受波電気信号を受持ちの振動子群
TG1(又はTG2)毎に入力させる電子走査受信器4
0と、この電子走査受信器40の出力を入力・処理する
2系統の信号処理回路41、42と、この信号処理回路
41、42の信号を複素信号と取り扱うための移相器4
3と、信号処理回路41、42の出力信号を用いて周波
数分析を行う周波数分析器(FFT)44とを備えてい
る。各移相器43には、送信部22の基準信号発振器3
0の出力信号が供給されている。
23Bは、同時受信する超音波反射ビームの数「2」に
対応して設けられたもので、夫々、同一の構成を有す
る。即ち、受信部23A,23Bの各々は、図2に示す
ように、探触子21の受波電気信号を受持ちの振動子群
TG1(又はTG2)毎に入力させる電子走査受信器4
0と、この電子走査受信器40の出力を入力・処理する
2系統の信号処理回路41、42と、この信号処理回路
41、42の信号を複素信号と取り扱うための移相器4
3と、信号処理回路41、42の出力信号を用いて周波
数分析を行う周波数分析器(FFT)44とを備えてい
る。各移相器43には、送信部22の基準信号発振器3
0の出力信号が供給されている。
【0020】電子走査受信器40は各々、図3に示すよ
うに、接続される振動子群TG1(又はTG2)の各振
動子21aの数に対応して装備された増幅器501 …5
0n と、この増幅器501 …50nの出力側に各々設け
られた受信遅延回路511 …51n と、この受信遅延回
路511 …51n の出力信号を加算する加算回路52と
を有している。各受信遅延回路511 …51n は偏向制
御回路26からの遅延制御信号FCを受け、この指令に
応じた遅延を入力信号に掛ける。
うに、接続される振動子群TG1(又はTG2)の各振
動子21aの数に対応して装備された増幅器501 …5
0n と、この増幅器501 …50nの出力側に各々設け
られた受信遅延回路511 …51n と、この受信遅延回
路511 …51n の出力信号を加算する加算回路52と
を有している。各受信遅延回路511 …51n は偏向制
御回路26からの遅延制御信号FCを受け、この指令に
応じた遅延を入力信号に掛ける。
【0021】信号処理回路41は、電子走査受信器40
の出力信号を入力させる直交検波器46aを有し、その
出力側に、ハイパスフィルタ47a,ローパスフィルタ
48a,増幅器49a,及びA/D変換器50aを順次
接続させている。もう一方の信号処理回路42も同様
に、直交検波器46b,ハイパスフィルタ47b,ロー
パスフィルタ48b,増幅器49b,及びA/D変換器
50bを備えている。一方の直交検波器46aには移相
器43の出力信号が与えられ、他方の直交検波器46b
には基準信号発振器30の出力信号が直接与えられてお
り、これにより、一方の信号処理回路41の信号は他方
の信号処理回路42よりもπ/2だけ位相がずれ、複素
信号となる。
の出力信号を入力させる直交検波器46aを有し、その
出力側に、ハイパスフィルタ47a,ローパスフィルタ
48a,増幅器49a,及びA/D変換器50aを順次
接続させている。もう一方の信号処理回路42も同様
に、直交検波器46b,ハイパスフィルタ47b,ロー
パスフィルタ48b,増幅器49b,及びA/D変換器
50bを備えている。一方の直交検波器46aには移相
器43の出力信号が与えられ、他方の直交検波器46b
には基準信号発振器30の出力信号が直接与えられてお
り、これにより、一方の信号処理回路41の信号は他方
の信号処理回路42よりもπ/2だけ位相がずれ、複素
信号となる。
【0022】また、周波数分析器44は高速フーリエ変
換器(FFT)で成り、複素信号に変換された受信信号
を入力してフーリエ変換し、超音波キャリア周波数の、
ドプラ効果に拠る偏移周波数に対応した信号をベクトル
速度演算器24に出力する。ここでの偏移周波数は、血
流速度の各超音波受波ビーム方向における速度成分に対
応したものとなる。
換器(FFT)で成り、複素信号に変換された受信信号
を入力してフーリエ変換し、超音波キャリア周波数の、
ドプラ効果に拠る偏移周波数に対応した信号をベクトル
速度演算器24に出力する。ここでの偏移周波数は、血
流速度の各超音波受波ビーム方向における速度成分に対
応したものとなる。
【0023】上記ベクトル速度演算器24は、第1、第
2受信部23A,23Bからのフーリエ変換された信号
を入力して、血流のベクトル速度(即ち、速度の絶対値
及び方向)を演算し、その演算結果に対応した信号を表
示器25に送る。表示器25は、ベクトル速度の情報を
受け、その情報を表示できる。
2受信部23A,23Bからのフーリエ変換された信号
を入力して、血流のベクトル速度(即ち、速度の絶対値
及び方向)を演算し、その演算結果に対応した信号を表
示器25に送る。表示器25は、ベクトル速度の情報を
受け、その情報を表示できる。
【0024】偏向制御回路26は例えばマイクロコンピ
ュータを搭載して構成され、入力器27の指示信号を取
り込んで、予め定めた手順にしたがって送信遅延回路3
2及び各受信遅延回路51の遅延時間を制御する。入力
器27は例えばキーボードであり、検出部位Sにおける
超音波受波ビームの交差角設定の自動、手動及び交差角
指令値を含む各種指令を入力できる。このため、入力器
27に対して、それらの交差角情報及び自動、手動の切
換情報を入力しておくことにより、その情報に応じて偏
向制御回路26が遅延回路32、511 …51n の遅延
時間パターンを変化させ、交差角を設定できる。
ュータを搭載して構成され、入力器27の指示信号を取
り込んで、予め定めた手順にしたがって送信遅延回路3
2及び各受信遅延回路51の遅延時間を制御する。入力
器27は例えばキーボードであり、検出部位Sにおける
超音波受波ビームの交差角設定の自動、手動及び交差角
指令値を含む各種指令を入力できる。このため、入力器
27に対して、それらの交差角情報及び自動、手動の切
換情報を入力しておくことにより、その情報に応じて偏
向制御回路26が遅延回路32、511 …51n の遅延
時間パターンを変化させ、交差角を設定できる。
【0025】以上の構成中、送信部22、偏向制御回路
26、及び入力器27が本発明の送信手段を形成し、電
子走査受信器40、基準信号発振器30、偏向制御回路
26、及び入力器27が本発明の受信手段を形成してい
る。また、信号処理回路41、42、移相器43、及び
周波数分析器が本発明の偏移周波数演算手段に、ベクト
ル速度演算器24がベクトル速度演算手段に各々対応し
ている。
26、及び入力器27が本発明の送信手段を形成し、電
子走査受信器40、基準信号発振器30、偏向制御回路
26、及び入力器27が本発明の受信手段を形成してい
る。また、信号処理回路41、42、移相器43、及び
周波数分析器が本発明の偏移周波数演算手段に、ベクト
ル速度演算器24がベクトル速度演算手段に各々対応し
ている。
【0026】ここで、ベクトル速度演算器24における
演算を詳述する。説明を簡単にするためにサンプルボリ
ュームは探触子の正面にある場合を考える。図4に示す
ように、超音波受波ビームA,Bを血管10の同一検出
部位Sに同時に形成させたとする。このとき、超音波受
波ビームAによって得られるエコー信号についてのドプ
ラ偏移周波数fA及び超音波受波ビームBによって得ら
れるエコー信号についてのドプラ偏移周波数fBは、次
式(1),(2)によって表される。
演算を詳述する。説明を簡単にするためにサンプルボリ
ュームは探触子の正面にある場合を考える。図4に示す
ように、超音波受波ビームA,Bを血管10の同一検出
部位Sに同時に形成させたとする。このとき、超音波受
波ビームAによって得られるエコー信号についてのドプ
ラ偏移周波数fA及び超音波受波ビームBによって得ら
れるエコー信号についてのドプラ偏移周波数fBは、次
式(1),(2)によって表される。
【0027】
【数1】
【0028】
【数2】
【0029】上記式において、foは超音波の周波数、
vは反射体(血流)の絶対速度、cは媒質中の音速、θ
は超音波送波ビームの方向と血流の運動方向とのなす角
度、Wは探触子の口径長、Rは探触子と部位S(サンプ
ルボリューム位置)との間の距離である(図4参照)。
vは反射体(血流)の絶対速度、cは媒質中の音速、θ
は超音波送波ビームの方向と血流の運動方向とのなす角
度、Wは探触子の口径長、Rは探触子と部位S(サンプ
ルボリューム位置)との間の距離である(図4参照)。
【0030】本実施例によれば、上記式(1)、(2)
中、fA、fBが測定によって求められ、しかも、
fo、c、W、Rは既知であるから、上記2式から角度
θが下記式(3)の如く求められる。
中、fA、fBが測定によって求められ、しかも、
fo、c、W、Rは既知であるから、上記2式から角度
θが下記式(3)の如く求められる。
【0031】
【数3】
【0032】この(3)式を(1)式に代入することに
より、反射体(血流)の絶対速度vは下記式(4)の如
く求められる。
より、反射体(血流)の絶対速度vは下記式(4)の如
く求められる。
【0033】
【数4】
【0034】このため、ベクトル速度演算器24は上記
(3)、(4)式の演算を行ってベクトル速度(v、
θ)を求める。
(3)、(4)式の演算を行ってベクトル速度(v、
θ)を求める。
【0035】次に、本実施例の動作を説明する。
【0036】入力器27から偏向制御回路26に検出位
置Sの位置情報を入力すると、偏向制御回路は26は送
信遅延回路32及び各受信遅延回路51に対する遅延時
間パターンを送受別に設定する。そして、送信部22が
作動し、パルサ31から送信遅延回路32を介して探触
子21の各振動子21a1 …21an に励振パルス信号
が個別に送られ、時間差をもって励振される。これによ
り、探触子21から超音波ビームが血管10の検出部位
Sに焦点を結ぶように放射され(図1、4中の破線TR
参照)、検出部位Sで反射して探触子20に戻る。この
反射の際、超音波ビームは赤血球からの散乱を受け、ド
プラ効果により周波数が僅かに偏移する。この偏移した
周波数を持つ反射超音波信号は振動子21a1 …21a
n 全体で受信され、対応する電圧パルス信号に変換され
た後、2系統の第1、第2受信部23A,23Bに分割
して送られる。
置Sの位置情報を入力すると、偏向制御回路は26は送
信遅延回路32及び各受信遅延回路51に対する遅延時
間パターンを送受別に設定する。そして、送信部22が
作動し、パルサ31から送信遅延回路32を介して探触
子21の各振動子21a1 …21an に励振パルス信号
が個別に送られ、時間差をもって励振される。これによ
り、探触子21から超音波ビームが血管10の検出部位
Sに焦点を結ぶように放射され(図1、4中の破線TR
参照)、検出部位Sで反射して探触子20に戻る。この
反射の際、超音波ビームは赤血球からの散乱を受け、ド
プラ効果により周波数が僅かに偏移する。この偏移した
周波数を持つ反射超音波信号は振動子21a1 …21a
n 全体で受信され、対応する電圧パルス信号に変換され
た後、2系統の第1、第2受信部23A,23Bに分割
して送られる。
【0037】第1、第2受信部23A,23Bの各電子
走査受信器40では、入力する複数の電圧パルス信号に
異なる遅延が掛けられて加算される。この同時受信処理
の内、一方の第1受信部23Aが接続されている組の振
動子群TG1は、その振動子群TG1の中心位置と検出
部位Sとを結ぶ線上の指向性を強め、検出部位Sから振
動子群TG1に到達する反射ビーム(図1、4中の実線
RA参照)を受信したのと等価になる。また、他方の第
2受信部23Bが接続されている組の振動子群TG2
は、その振動子群TG2の中心位置と検出部位Sとを結
ぶ線上の指向性を強め、検出部位Sから振動子群TG2
に到達する反射ビーム(図1、4中の実線RB参照)を
受信したのと等価になる。
走査受信器40では、入力する複数の電圧パルス信号に
異なる遅延が掛けられて加算される。この同時受信処理
の内、一方の第1受信部23Aが接続されている組の振
動子群TG1は、その振動子群TG1の中心位置と検出
部位Sとを結ぶ線上の指向性を強め、検出部位Sから振
動子群TG1に到達する反射ビーム(図1、4中の実線
RA参照)を受信したのと等価になる。また、他方の第
2受信部23Bが接続されている組の振動子群TG2
は、その振動子群TG2の中心位置と検出部位Sとを結
ぶ線上の指向性を強め、検出部位Sから振動子群TG2
に到達する反射ビーム(図1、4中の実線RB参照)を
受信したのと等価になる。
【0038】このように両方の電子走査受信器40、4
0で同時に受信されたパルス信号は、各々、直交検波器
46a,46bで互いにπ/2の位相差を有する複素電
気信号に変換される。それらの電気信号は、ハイパスフ
ィルタ47a,ローパスフィルタ48a及びハイパスフ
ィルタ47b,ローパスフィルタ48bによりノイズ成
分及び不要な信号成分が除去された後、増幅器49a,
49bを介してA/D変換器50a,50bに各々送ら
れる。この両A/D変換器50a,50bによりデジタ
ル信号に変換された複素信号としての2つの反射電気信
号(実数部、虚数部に相当)はその後、周波数分析器4
4に供給され、この分析器44にてキャリア周波数の偏
移周波数が演算される。つまり、第1受信部23Aにお
いて一方の反射超音波ビームRAの偏移周波数が演算さ
れ、同時に、第2受信部23Bにおいて他方の反射超音
波ビームRBの偏移周波数が演算される。
0で同時に受信されたパルス信号は、各々、直交検波器
46a,46bで互いにπ/2の位相差を有する複素電
気信号に変換される。それらの電気信号は、ハイパスフ
ィルタ47a,ローパスフィルタ48a及びハイパスフ
ィルタ47b,ローパスフィルタ48bによりノイズ成
分及び不要な信号成分が除去された後、増幅器49a,
49bを介してA/D変換器50a,50bに各々送ら
れる。この両A/D変換器50a,50bによりデジタ
ル信号に変換された複素信号としての2つの反射電気信
号(実数部、虚数部に相当)はその後、周波数分析器4
4に供給され、この分析器44にてキャリア周波数の偏
移周波数が演算される。つまり、第1受信部23Aにお
いて一方の反射超音波ビームRAの偏移周波数が演算さ
れ、同時に、第2受信部23Bにおいて他方の反射超音
波ビームRBの偏移周波数が演算される。
【0039】この反射超音波ビームRA,RBの偏移周
波数演算値は更にベクトル速度演算器24に送られ、そ
の演算器24にて前記(4)、(3)式に基づき検出部
位Sの血流の絶対速度v、運動方向θが演算される。こ
の各演算値v、θは表示器25に送られ、例えば絶対速
度vのスペクトラム表示などにより表示される。
波数演算値は更にベクトル速度演算器24に送られ、そ
の演算器24にて前記(4)、(3)式に基づき検出部
位Sの血流の絶対速度v、運動方向θが演算される。こ
の各演算値v、θは表示器25に送られ、例えば絶対速
度vのスペクトラム表示などにより表示される。
【0040】このようにして、血流の運動方向と超音波
ビームの成す角度θに応じた補正を施した、より正確な
ベクトル速度を表示することができる。このとき、2つ
の反射超音波ビームは同時受信であるため、超音波ビー
ムの送信が1回、受信が1回で済み、従来のように複数
の受信ビームを得るためにその都度、送受信を行う場合
に比べて、走査時間が短縮され、迅速な診断を行える。
また、血流の流れが複雑な場合でも、目的の検出部位1
点からドプラ情報を得る構成であるため、従来のように
補正を意識してずらした点から求める場合とは異なり、
血流速度を精度良く演算できる。
ビームの成す角度θに応じた補正を施した、より正確な
ベクトル速度を表示することができる。このとき、2つ
の反射超音波ビームは同時受信であるため、超音波ビー
ムの送信が1回、受信が1回で済み、従来のように複数
の受信ビームを得るためにその都度、送受信を行う場合
に比べて、走査時間が短縮され、迅速な診断を行える。
また、血流の流れが複雑な場合でも、目的の検出部位1
点からドプラ情報を得る構成であるため、従来のように
補正を意識してずらした点から求める場合とは異なり、
血流速度を精度良く演算できる。
【0041】第2実施例
第2実施例を図5、6を用いて説明する。この第2実施
例は、複数(ここでは簡単のため2つとする)の検出部
位における流体の運動状態を同時に受信するようにした
ものである。なお、第1実施例と同一又は同等の構成要
素には同一符号を用いて説明を省略する。
例は、複数(ここでは簡単のため2つとする)の検出部
位における流体の運動状態を同時に受信するようにした
ものである。なお、第1実施例と同一又は同等の構成要
素には同一符号を用いて説明を省略する。
【0042】図5における超音波ドプラ診断装置60
は、探触子21を形成する複数の振動子21a1 …21
an 全部からエコー信号を同時に並列受信する2系統の
第1、第2総合受信部61A,61Bと、それらの総合
受信部61A,61Bの出力側に備えた画像メモリ6
2、D/A変換器63、及びTVモニタ64とを有す
る。
は、探触子21を形成する複数の振動子21a1 …21
an 全部からエコー信号を同時に並列受信する2系統の
第1、第2総合受信部61A,61Bと、それらの総合
受信部61A,61Bの出力側に備えた画像メモリ6
2、D/A変換器63、及びTVモニタ64とを有す
る。
【0043】この内、第1、第2総合受信部61A、6
1Bは共に同等の回路構成を有する。第1総合受信部6
1Aでそれを説明すると、図6に示すように、断層画像
を得るための画像データ受信部70と、ドプラ画像を得
るための第1、第2受信部71A,71Bと、π/2移
相器72と、ベクトル速度演算器73とを備えている。
この内、位相器72、ベクトル速度演算器73は第1実
施例と同一に構成され、同一の機能を有する。
1Bは共に同等の回路構成を有する。第1総合受信部6
1Aでそれを説明すると、図6に示すように、断層画像
を得るための画像データ受信部70と、ドプラ画像を得
るための第1、第2受信部71A,71Bと、π/2移
相器72と、ベクトル速度演算器73とを備えている。
この内、位相器72、ベクトル速度演算器73は第1実
施例と同一に構成され、同一の機能を有する。
【0044】上記画像データ受信部70は、振動子21
a1 …21an 全部のエコー信号を受けて断層像を構成
する各点に対する整相加算を行う電子走査受信器80
と、この加算データの帯域圧縮を行う対数増幅器81
と、この増幅信号に対する包絡線検波回路82と、この
検波信号に対するA/D変換器とを備えており、これに
より、白黒画像データが得られる。
a1 …21an 全部のエコー信号を受けて断層像を構成
する各点に対する整相加算を行う電子走査受信器80
と、この加算データの帯域圧縮を行う対数増幅器81
と、この増幅信号に対する包絡線検波回路82と、この
検波信号に対するA/D変換器とを備えており、これに
より、白黒画像データが得られる。
【0045】第1、第2受信部71A,71Bは振動子
群TG1,TG2の数に対応して設けられ、各々、同等
の構成を有する。これを第1受信部71Aについて説明
すると、一方の振動子群TG1のエコー信号を受ける電
子走査受信器85と、2系統の信号処理回路86、87
と、フーリエ変換を行う周波数分析器88とを備えてい
る。電子走査受信器85は受持ちの検出部位S1 (図5
参照)からの超音波受波ビームRA1 を形成できるよう
に、その遅延パターンが偏向制御回路26により制御さ
れる。信号処理回路86、87の夫々は、第1実施例と
同様に、超音波受波ビームRA1 の受信信号を複素信号
に変換する位相検波回路90a(90b)、不要な信号
成分や雑音成分を除去するローパスフィルタ91a(9
1b)、A/D変換器92a(92b)、構造物等の動
きによるドプラ成分を除去するMTIフィルタ93a
(93b)を図示の如く順次備え、MTIフィルタ93
a、93bのフィルタ出力が周波数分析器88に出力さ
れる。
群TG1,TG2の数に対応して設けられ、各々、同等
の構成を有する。これを第1受信部71Aについて説明
すると、一方の振動子群TG1のエコー信号を受ける電
子走査受信器85と、2系統の信号処理回路86、87
と、フーリエ変換を行う周波数分析器88とを備えてい
る。電子走査受信器85は受持ちの検出部位S1 (図5
参照)からの超音波受波ビームRA1 を形成できるよう
に、その遅延パターンが偏向制御回路26により制御さ
れる。信号処理回路86、87の夫々は、第1実施例と
同様に、超音波受波ビームRA1 の受信信号を複素信号
に変換する位相検波回路90a(90b)、不要な信号
成分や雑音成分を除去するローパスフィルタ91a(9
1b)、A/D変換器92a(92b)、構造物等の動
きによるドプラ成分を除去するMTIフィルタ93a
(93b)を図示の如く順次備え、MTIフィルタ93
a、93bのフィルタ出力が周波数分析器88に出力さ
れる。
【0046】もう一方の第2受信部71Bも上述したと
同一の構成である(同一符号を付す)が、その内の電子
走査受信器85は、他方の振動子群TG2のエコー信号
を受けて、受持ちの検出部位S1 からの超音波受波ビー
ムRB1 を形成できるように、その遅延パターンが偏向
制御回路26により制御される。
同一の構成である(同一符号を付す)が、その内の電子
走査受信器85は、他方の振動子群TG2のエコー信号
を受けて、受持ちの検出部位S1 からの超音波受波ビー
ムRB1 を形成できるように、その遅延パターンが偏向
制御回路26により制御される。
【0047】そして、第1、第2受信部71A,71B
の各周波数分析器88からの分析結果(血流速度信号)
はベクトル速度演算器73に出力され、前記(4)、
(3)式に基づく絶対速度v、運動方向θの演算がなさ
れる。
の各周波数分析器88からの分析結果(血流速度信号)
はベクトル速度演算器73に出力され、前記(4)、
(3)式に基づく絶対速度v、運動方向θの演算がなさ
れる。
【0048】さらに、図示しないが、もう一方の第2総
合受信部61Bにおける振動子群TG1側の電子走査受
信器は、もう一つの受持ち検出部位S2 (図5参照)か
らの超音波受波ビームRA2 (図5参照)を形成できる
ように、その遅延パターンが偏向制御回路26により制
御される。同様に、振動子群TG2側の電子走査受信器
は、受持ち検出部位S2 からの超音波受波ビームRB2
を形成できるように、その遅延パターンが制御される。
合受信部61Bにおける振動子群TG1側の電子走査受
信器は、もう一つの受持ち検出部位S2 (図5参照)か
らの超音波受波ビームRA2 (図5参照)を形成できる
ように、その遅延パターンが偏向制御回路26により制
御される。同様に、振動子群TG2側の電子走査受信器
は、受持ち検出部位S2 からの超音波受波ビームRB2
を形成できるように、その遅延パターンが制御される。
【0049】以上の並列同時受信及び並列演算に係る、
各総合受信部61A,61Bのベクトル速度演算器73
の演算結果は、画像メモリ62に画像データとして格納
され、画像データがテレビ方式にフォーマット変換され
る。この画像データは、その後、A/D変換器63を介
してTVモニタ64に送られ、断層像及びドプラ像を表
示可能になっている。
各総合受信部61A,61Bのベクトル速度演算器73
の演算結果は、画像メモリ62に画像データとして格納
され、画像データがテレビ方式にフォーマット変換され
る。この画像データは、その後、A/D変換器63を介
してTVモニタ64に送られ、断層像及びドプラ像を表
示可能になっている。
【0050】なお、本実施例の送信部22では、送信遅
延回路32の送信遅延を弱め又は掛けないで、上記複数
の検出部位S1 、S2 を含む広い領域に、超音波信号を
一度に放射できるようになっている。その他の構成は第
1実施例と同一である。
延回路32の送信遅延を弱め又は掛けないで、上記複数
の検出部位S1 、S2 を含む広い領域に、超音波信号を
一度に放射できるようになっている。その他の構成は第
1実施例と同一である。
【0051】以上の構成中、特に、電子走査受信器85
…85、基準信号発振器30、偏向制御回路26、及び
入力器27が受信手段を形成し、信号処理回路86…8
6、87…87、位相器72、72、及び周波数分析器
88…88が偏移周波数演算手段に含まれる。また、ベ
クトル速度演算器73、73がベクトル速度演算手段に
対応する。
…85、基準信号発振器30、偏向制御回路26、及び
入力器27が受信手段を形成し、信号処理回路86…8
6、87…87、位相器72、72、及び周波数分析器
88…88が偏移周波数演算手段に含まれる。また、ベ
クトル速度演算器73、73がベクトル速度演算手段に
対応する。
【0052】このため、本第2実施例においては、送信
部22が探触子21の全振動子21a1 …21an を同
時に励振して、測定領域に超音波信号を放射する。この
放射超音波が血流等によって反射されると、再び、全振
動子21a1 …21an で受波される。この受波に伴う
エコー信号の各々は第1、第2総合受信部61A,61
Bに同時に送られ、この内、第1総合受信部61Aでは
受持ち検出部位S1 のドプラ偏移周波数に基づくベクト
ル速度が演算され、且つ、第2総合受信部61Bでは受
持ち検出部位S2 のドプラ偏移周波数に基づくベクトル
速度が演算される。そして、これら2点のベクトル速度
が同時にTVモニタ64に表示される。
部22が探触子21の全振動子21a1 …21an を同
時に励振して、測定領域に超音波信号を放射する。この
放射超音波が血流等によって反射されると、再び、全振
動子21a1 …21an で受波される。この受波に伴う
エコー信号の各々は第1、第2総合受信部61A,61
Bに同時に送られ、この内、第1総合受信部61Aでは
受持ち検出部位S1 のドプラ偏移周波数に基づくベクト
ル速度が演算され、且つ、第2総合受信部61Bでは受
持ち検出部位S2 のドプラ偏移周波数に基づくベクトル
速度が演算される。そして、これら2点のベクトル速度
が同時にTVモニタ64に表示される。
【0053】したがって、血管10内の検出部位が2か
所の場合でも、1回の送信及び1回の受信の原則に従い
ながら、受信時に個別に信号処理できて、高精度な補正
ベクトル速度を個別に且つ迅速に診ることができる。つ
まり、第1実施例と同等の効果を得るほか、検出部位は
予め入力器27から設定しておけばよいから、検出部位
の設定を変えて同一診断を繰り返す手間が省け、診断時
間を大幅に短縮でき、その能率が向上するという利点が
ある。
所の場合でも、1回の送信及び1回の受信の原則に従い
ながら、受信時に個別に信号処理できて、高精度な補正
ベクトル速度を個別に且つ迅速に診ることができる。つ
まり、第1実施例と同等の効果を得るほか、検出部位は
予め入力器27から設定しておけばよいから、検出部位
の設定を変えて同一診断を繰り返す手間が省け、診断時
間を大幅に短縮でき、その能率が向上するという利点が
ある。
【0054】なお、請求項3記載の発明は、上記第2実
施例のように、複数の検出部位を2箇所とする場合に限
定されるものではなく、3箇所以上であってもよく、そ
の場合には、係る検出部位の数に対応して前述した総合
受信部を探触子の受信側に併設し、各総合受信部におい
て受持ちの検出位置に受信ビームが集束するように遅延
時間パターンを夫々設定してやればよい。
施例のように、複数の検出部位を2箇所とする場合に限
定されるものではなく、3箇所以上であってもよく、そ
の場合には、係る検出部位の数に対応して前述した総合
受信部を探触子の受信側に併設し、各総合受信部におい
て受持ちの検出位置に受信ビームが集束するように遅延
時間パターンを夫々設定してやればよい。
【0055】また、請求項記載の発明の受信手段は、上
記第2実施例記載のようにアナログ信号のまま処理する
構成のものに限定されることなく、受信遅延機構の部分
を図7記載のようにデジタル化することもできる。つま
り、図7の構成では(前記各実施例と同一の構成要素に
は同一符号を用いる)、基準パルス発生器100からの
パルス信号を、送信遅延回路101-1…101-n及びパ
ルサ102-1…102-nを順次、個別に介してアレイ探
触子21の振動子21a1 …21an に送る。この振動
子21a1 …21an が変換したエコー信号は、プリア
ンプ103-1…103-n及びA/D変換器104-1…1
04-nを順次、個別に介してRAM(メモリ)105-1
…105-nに各々書き込むようにする。このRAM10
5-1…105-nの出力側には、1つの演算部106及び
ベクトル速度演算器24、表示器25が備えられてい
る。演算部106は、RAM105-1…105-nの出力
信号を加算する加算器107、信号処理回路41、4
2、位相器43、及び周波数分析器44を備えている。
加算器107は、RAM105-1…105-nの記憶信号
を読み込む際、時分割的に遅延させて読み込み、加算す
ることで、一つの検出部位に対する等価的な整相加算を
行う。さらに、演算部106は時分割で複数の検出部位
に対する所定演算を行う。このため、検出部位が1個で
あっても、図7のデジタル化した構成で対処可能になる
ほか、検出部位が複数であっても時分割処理により1系
統の演算部で済むから、受信回路規模を増大させること
が無いという利点がある。
記第2実施例記載のようにアナログ信号のまま処理する
構成のものに限定されることなく、受信遅延機構の部分
を図7記載のようにデジタル化することもできる。つま
り、図7の構成では(前記各実施例と同一の構成要素に
は同一符号を用いる)、基準パルス発生器100からの
パルス信号を、送信遅延回路101-1…101-n及びパ
ルサ102-1…102-nを順次、個別に介してアレイ探
触子21の振動子21a1 …21an に送る。この振動
子21a1 …21an が変換したエコー信号は、プリア
ンプ103-1…103-n及びA/D変換器104-1…1
04-nを順次、個別に介してRAM(メモリ)105-1
…105-nに各々書き込むようにする。このRAM10
5-1…105-nの出力側には、1つの演算部106及び
ベクトル速度演算器24、表示器25が備えられてい
る。演算部106は、RAM105-1…105-nの出力
信号を加算する加算器107、信号処理回路41、4
2、位相器43、及び周波数分析器44を備えている。
加算器107は、RAM105-1…105-nの記憶信号
を読み込む際、時分割的に遅延させて読み込み、加算す
ることで、一つの検出部位に対する等価的な整相加算を
行う。さらに、演算部106は時分割で複数の検出部位
に対する所定演算を行う。このため、検出部位が1個で
あっても、図7のデジタル化した構成で対処可能になる
ほか、検出部位が複数であっても時分割処理により1系
統の演算部で済むから、受信回路規模を増大させること
が無いという利点がある。
【0056】ここで、基準パルス発生器100、送信遅
延回路101、パルサ102が送信手段に含まれ、プリ
アンプ103、A/D変換器104、RAM105、及
び加算器107が受信手段に含まれる。
延回路101、パルサ102が送信手段に含まれ、プリ
アンプ103、A/D変換器104、RAM105、及
び加算器107が受信手段に含まれる。
【0057】さらに、本発明は上記各実施例で説明した
構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、同時受波する受信時の振動子群は、必ずし
も探触子を2分割した2個である必要は無く、3分割、
4分割としてもよい。また、設計の都合や信号リーク防
止の面から、分割した振動子群の間に、使用しない振動
子を置くこともできる。一方、送信時の振動子数も前記
各実施例のように全素子を使う構成とはせずに、一部の
複数素子のみを使って送波する構成も可能である。さら
に、本発明の探触子はセクタ走査用に限定されず、リニ
ア、コンベックス走査用にも適用できる。さらに、スペ
クトラムドプラモード用に限らず、血流イメージングモ
ード用にも適用できる。一方、各ビームで得られるドプ
ラ偏移周波数fA、fBは平均周波数だけに限定され
ず、最大周波数(最高血流速度)又は最低周波数(最低
血流速度)としてもよい。また、ドプラ偏移周波数
fA、fBを求める際、折り返し防止のための手段を講
じてもよい。更にパルスドプラ法に限定されず、CW
(連続波)ドプラ法にも適用できる。
構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、同時受波する受信時の振動子群は、必ずし
も探触子を2分割した2個である必要は無く、3分割、
4分割としてもよい。また、設計の都合や信号リーク防
止の面から、分割した振動子群の間に、使用しない振動
子を置くこともできる。一方、送信時の振動子数も前記
各実施例のように全素子を使う構成とはせずに、一部の
複数素子のみを使って送波する構成も可能である。さら
に、本発明の探触子はセクタ走査用に限定されず、リニ
ア、コンベックス走査用にも適用できる。さらに、スペ
クトラムドプラモード用に限らず、血流イメージングモ
ード用にも適用できる。一方、各ビームで得られるドプ
ラ偏移周波数fA、fBは平均周波数だけに限定され
ず、最大周波数(最高血流速度)又は最低周波数(最低
血流速度)としてもよい。また、ドプラ偏移周波数
fA、fBを求める際、折り返し防止のための手段を講
じてもよい。更にパルスドプラ法に限定されず、CW
(連続波)ドプラ法にも適用できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、探触
子から体内の運動流体の検出部位に向けて超音波信号を
放射させ、その反射超音波信号を上記探触子で受け、そ
の探触子の振動子列を分割した複数個の振動子群毎に、
検出部位からその各振動子群に到達する反射超音波ビー
ムに対応した電気信号を個別に求め、その複数の電気信
号のドプラ偏移周波数を個別に演算し、その複数のドプ
ラ偏移周波数演算値に基づき検出部位のベクトル速度を
求めるようにしたため、所望の観測部位のドプラ偏移周
波数を直接検出でき、且つ、ドプラ偏移周波数を得るた
めの複数のエコー信号は同時受信であることから、従来
の各検出手法に比べて、流体の流れが複雑であっても高
精度な診断を行うことができ、信頼性が向上すると共
に、診断時間も短くなって検査効率が向上するという効
果が得られる。
子から体内の運動流体の検出部位に向けて超音波信号を
放射させ、その反射超音波信号を上記探触子で受け、そ
の探触子の振動子列を分割した複数個の振動子群毎に、
検出部位からその各振動子群に到達する反射超音波ビー
ムに対応した電気信号を個別に求め、その複数の電気信
号のドプラ偏移周波数を個別に演算し、その複数のドプ
ラ偏移周波数演算値に基づき検出部位のベクトル速度を
求めるようにしたため、所望の観測部位のドプラ偏移周
波数を直接検出でき、且つ、ドプラ偏移周波数を得るた
めの複数のエコー信号は同時受信であることから、従来
の各検出手法に比べて、流体の流れが複雑であっても高
精度な診断を行うことができ、信頼性が向上すると共
に、診断時間も短くなって検査効率が向上するという効
果が得られる。
【0059】とくに、請求項2記載の発明では、検出部
位の深さが変わっても、これに容易に対応でき、さら
に、請求項3記載の発明では、検出部位が複数の場合で
も高精度に且つ短時間で診断できて、これらにより汎用
性のある超音波ドプラ診断装置を提供できる。
位の深さが変わっても、これに容易に対応でき、さら
に、請求項3記載の発明では、検出部位が複数の場合で
も高精度に且つ短時間で診断できて、これらにより汎用
性のある超音波ドプラ診断装置を提供できる。
【図1】本発明の第1実施例に係る超音波ドプラ診断装
置を示す全体ブロック図。
置を示す全体ブロック図。
【図2】図1中の第1、第2受信部の構成を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図3】図2中の電子走査受信器の構成を示すブロック
図。
図。
【図4】実施例の超音波送波ビーム及び超音波受波ビー
ムを示す幾何学的説明図。
ムを示す幾何学的説明図。
【図5】本発明の第2実施例に係る超音波ドプラ診断装
置を示す全体ブロック図。
置を示す全体ブロック図。
【図6】図5中の総合受信部の構成を示すブロック図
【図7】受信回路のデジタル化に係る、その他の実施例
を示す部分ブロック図。
を示す部分ブロック図。
【図8】血流の運動方向と超音波ビーム方向の違いに因
る誤差を説明する説明図。
る誤差を説明する説明図。
【図9】従来の誤差補正に係る超音波ビーム送受の一例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図10】従来の誤差補正に係る超音波ビーム送受の他
の例を示す説明図。
の例を示す説明図。
10 血管
11 超音波ドプラ診断装置
21 探触子
21a1 ,…21an 振動子
22 送信部
23A,23B 第1、第2受信部
24 ベクトル速度演算器
26 偏向制御回路
27 入力器
40 電子走査受信器
41、42 信号処理回路
43 位相器
44 周波数分析器
60 超音波ドプラ診断装置
61A,61B 第1、第2総合受信部
71A,71B 第1、第2受信部
72 位相器
73 ベクトル速度演算器
85 電子走査受信器
86、87 信号処理回路
88 周波数分析器
100 基準パルス発生器
101 送信遅延回路
102 パルサ
103 プリアンプ
104 A/D変換器
105 RAM
106 演算部
107 加算器
TG1,TG2 振動子群
S,S1 、S2 検出部位
Claims (3)
- 【請求項1】 体内の運動流体に向けて超音波信号を放
射し、その反射信号を用いて上記流体の運動状態を表示
する超音波ドプラ診断装置において、電気信号と超音波
信号を相互に変換可能な多数の振動子から成る振動子列
を有した探触子と、この探触子から前記運動流体の検出
部位に向けて超音波信号を放射させる送信手段と、前記
振動子列を分割した複数個の振動子群毎に、前記検出部
位からその各振動子群に到達する反射超音波ビームに対
応した電気信号を個別に得る受信手段と、この受信手段
が得た複数の電気信号のドプラ偏移周波数を個別に演算
する偏移周波数演算手段と、この偏移周波数演算手段の
複数のドプラ偏移周波数演算値に基づき前記検出部位に
おける運動流体のベクトル速度を演算するベクトル速度
演算手段とを備えたことを特徴とする超音波ドプラ診断
装置。 - 【請求項2】 前記受信手段は、複数個の反射超音波ビ
ームが検出部位で交差する角度を手動又は自動で変更可
能な手段である請求項1記載の超音波ドプラ診断装置。 - 【請求項3】 前記受信手段は、複数の検出部位から前
記複数の振動子群に個別に到達する反射超音波ビームに
対応した電気信号を同時に得る手段であり、前記ベクト
ル速度演算手段は、上記複数の検出部位における運動流
体のベクトル速度を個別に演算する手段である請求項1
記載の超音波ドプラ診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19011191A JPH0531110A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 超音波ドプラ診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19011191A JPH0531110A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 超音波ドプラ診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531110A true JPH0531110A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16252564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19011191A Pending JPH0531110A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 超音波ドプラ診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0531110A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5441052A (en) * | 1992-12-28 | 1995-08-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color doppler-type ultrasonic diagnostic apparatus |
JP2006505321A (ja) * | 2002-11-06 | 2006-02-16 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 運動部分の3次元撮像用フェーズドアレイ音響システム |
WO2006082966A1 (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 超音波診断装置 |
JP2016217722A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 国立大学法人東京工業大学 | 計測装置 |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP19011191A patent/JPH0531110A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5441052A (en) * | 1992-12-28 | 1995-08-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color doppler-type ultrasonic diagnostic apparatus |
JP2006505321A (ja) * | 2002-11-06 | 2006-02-16 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 運動部分の3次元撮像用フェーズドアレイ音響システム |
WO2006082966A1 (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 超音波診断装置 |
JP2016217722A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 国立大学法人東京工業大学 | 計測装置 |
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