JPH10165400A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH10165400A
JPH10165400A JP33204896A JP33204896A JPH10165400A JP H10165400 A JPH10165400 A JP H10165400A JP 33204896 A JP33204896 A JP 33204896A JP 33204896 A JP33204896 A JP 33204896A JP H10165400 A JPH10165400 A JP H10165400A
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JP
Japan
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ultrasonic
sample gate
blood flow
sample
doppler shift
Prior art date
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Pending
Application number
JP33204896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Suzaki
寛則 須崎
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Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Priority to JP33204896A priority Critical patent/JPH10165400A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 診断に要する時間を大幅に短縮して、しかも
診断に供する的確な情報を画面に表示するようにした超
音波診断装置を提供することにある。 【解決手段】 それぞれ異なった送受波方向における超
音波変調ビーム上に複数のサンプルゲートを設定し、各
サンプルゲートにおけるドプラシフト周波数を検出し、
複数点における血流速度変化などを実質上同時に検出し
て観察可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超音波変調ビー
ムを診断部に対して送受波して、診断部内の運動情報を
抽出する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、多数の振動部を配列
して成る超音波プローブを用いて、超音波の送波時およ
び受波時において各振動部の送信出力および受信出力の
遅延時間を各振動部毎に適当に制御することによって送
波ビームおよび受波ビームを形成して、所望の探知画像
データを得るようにしている。
【0003】またこのような超音波プローブを用いた超
音波診断装置として、超音波断層装置と超音波ドプラ装
置がある。前者は超音波パルスビームを送波してから受
波するまでの時間差を画像の深さ方向の位置に対応さ
せ、また受波信号の強度を画像の階調に対応させて表示
するものであり、診断部内の組織状態を観察するために
用いられている。後者は送波信号と受波信号の周波数の
偏移量を画像として表示するものであり、診断部内の運
動情報(運動速度)を検出するために用いられている。
【0004】上記超音波ドプラ装置としては、自己相関
法などによるいわゆるカラーフローイメージングによっ
て診断部内の運動のある所を色分け表示(ドプラ効果に
よる周波数偏移の正負によって赤または青色を表示)す
るものと、連続波の送受波によって周波数偏移を検出す
る連続波ドプラ法、パルス変調などにより変調された超
音波を送受波して位置情報を伴った周波数偏移を検出す
る変調波ドプラ法、および異なる時刻に送信される2つ
の探知信号に起因するエコー信号間で相関をとって、血
流速度などを検出する時間領域相関法などがあった。
【0005】このような超音波診断装置を用いて例えば
乳ガンの疑いのある部位を探す場合、従来は、まず上記
カラーフローイメージングによって超音波断層像に対し
て血流のある部分が色付け表示されるのを見て、血流の
集中している部位を見つけ、次にその部位を詳細に調べ
るためにパルスドプラモードに切り換えて、注目領域の
どの位置からの反射波について周波数偏移を検出する
か、その位置を示すサンプルゲートを設定し、そのサン
プルゲートにおける血流速度波形を観察し、次にサンプ
ルゲートの位置(ビーム上の位置およびビーム自体の位
置)を変えて、同様にそのサンプルゲートにおける血流
速度波形を観察するという動作を繰り返し、さらにプロ
ーブをわずかに動かして、少しずれた断層面について再
び上記と同様の処理を繰り返す、といった方法により注
目領域の血流状態を観察していた。すなわち、プローブ
が所定位置から所定方向を向くように片手で持ちなが
ら、他方の手でトラックボールやキー操作によってサン
プルゲートの位置を少しずつ移動させて、その断層面の
注目領域について一とおり観察し、さらにその動作をプ
ローブを少しずつ移動させて繰り返すことによって、観
察者は注目領域の血流状態を観察者自身の頭の中でイメ
ージとして再構成していた。
【0006】図21の(A)は診断部の断層像(以下
「Bモード像」という。)の例であり、カラーフローイ
メージングでは、白黒のBモード像に対して血流のある
箇所に色付け表示がなされる。図21の(B)はBモー
ド像に対してサンプルゲートの位置を表示するととも
に、そのゲートにおける血流速度波形を示したものであ
る。血流速度波形の横軸は時間、縦軸は周波数偏移また
はそれに比例した血流速度である。また、その他に拍動
等によって動く部位を観察するため、図21の(C)に
示すように、横軸を時間、縦軸をプローブからの深度と
するMモード像の表示も利用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のパル
スドプラ法では、あらかじめ定めたサンプルゲートにお
ける運動速度のみしか求めることができないため、注目
領域全体の血流などの速度分布を求めるためには、プロ
ーブを片手で持って固定したまま他方の手でトラックボ
ールなどを操作して、一々サンプルゲートを設定しなけ
ればならず、診断に長時間を要していた。(例えば乳ガ
ン検診の場合、早期ガンの発見を目的とし、極めて僅か
な異常血流をも検出することに努めるため、片方で30
分、両方で1時間程度を要していた。)しかも、表示画
面から得られる情報としては、サンプルゲートにおける
血流速度波形のみであるため、相当の経験や訓練を積ま
なければ正常/異常判定を的確に行うことは困難であっ
た。
【0008】この発明の目的は、診断に要する時間を大
幅に短縮して、しかも診断に供する的確な情報を画面に
表示するようにした超音波診断装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、超音波変調
ビームを診断部に送波し、診断部内からの反射波を受波
し、送受波信号の周波数差であるドプラシフト周波数を
検出して診断部内の運動情報を抽出する超音波診断装置
において、診断部内の注目領域の運動情報を短時間に診
断できるようにするため、請求項1に記載のとおり、そ
れぞれ異なった送受波方向または送受波位置における超
音波変調ビーム上の1点または複数点にサンプルゲート
を設定する手段と、超音波変調ビームの送受波を行うと
ともに、送受波方向または送受波位置をスキャンさせ
て、前記各サンプルゲートにおけるドプラシフト周波数
を検出し、該ドプラシフト周波数から、または該ドプラ
シフト周波数と超音波変調ビームのサンプルゲートに対
する入射角とから各サンプルゲートにおける物体の速度
を検知する手段とを設ける。また複数のサンプルゲート
の位置における運動情報を同時に把握可能とするため請
求項2に記載のとおり、前記超音波変調ビームの送受波
方向の範囲とスキャン方向の範囲とで表される2次元平
面内の前記各サンプルゲートに相当する位置を、それぞ
れのサンプルゲートにおける物体の運動速度に応じた濃
度または色の像として表示する表示手段を設ける。これ
により、複数のサンプルゲートが設定された領域の血流
速度などを同時に実時間で観察可能となる。更に、請求
項3に記載のとおり、断層像に対して上記各サンプルゲ
ートにおける物体の運動速度に応じた濃度または色の像
を重ねて表示することによって、診断部内の組織状態と
ともに血管内の血流状態などを同時に観察可能となる。
【0010】上記複数点のサンプルゲートを、請求項4
に記載のとおり、超音波変調ビームの送受波方向の所定
範囲とスキャン方向の所定範囲とで表される2次元平面
内の一部の領域に分布させれば、限られたサンプルゲー
ト数であっても診断部内の注目領域を細かく観察できる
ようになる。また、請求項5に記載のとおり、上記領域
内を等間隔または等角度に区分した位置にサンプルゲー
トを設定することによって、注目領域内を一定の精細度
で観察できるようになる。
【0011】また、この発明は診断部内の血流などの運
動物体の最高速度位置を容易に把握できるようにするた
め、請求項6に記載のとおり、各超音波変調ビーム上の
サンプルゲートにおけるドプラシフト周波数から、また
は該ドプラシフト周波数と超音波変調ビームのサンプル
ゲートに対する入射角とから各超音波変調ビーム毎に超
音波変調ビーム上の物体の運動速度プロファイルを求め
て、各超音波変調ビーム上の最高速度位置を求める手段
と、各超音波変調ビーム上の最高速度位置を表示する手
段とを備える。また、請求項7に記載のとおり、各超音
波変調ビーム上のサンプルゲートにおけるドプラシフト
周波数から、または該ドプラシフト周波数と超音波変調
ビームのサンプルゲートに対する入射角とから各超音波
変調ビーム毎に超音波変調ビーム上の物体の運動速度プ
ロファイルを求めて、各超音波変調ビームについて複数
の等速度位置を求める手段と、各超音波変調ビーム上の
各等速度位置を表示する手段とを備える。このように最
高速度位置を表示することにより、血管の位置を容易に
把握できるようになり、また等速度位置を表示すること
により、血管内の血流状態を容易に把握できるようにな
る。上記ビーム上の物体の運動速度プロファイルを求め
る際、請求項8に記載のとおり、ビーム上の最高速度位
置または等速度位置をつなぐ方向を物体の運動方向とし
て検知し、該運動方向に対する各超音波変調ビームの入
射角から各超音波変調ビーム上の物体の運動速度プロフ
ァイルを求めれば、物体の運動方向(血流方向)と超音
波ビームとの成す角度がビーム毎に異なっていても、各
超音波ビームに対する物体の運動方向をそれぞれ求める
ことができ、その影響を受けずに絶対速度としての速度
プロファイルが求まり、より正確な最高速度位置または
等速度位置の表示が可能となる。
【0012】また、この発明は診断部内の血流の正常/
異常の判定を容易に行えるようにするために、請求項9
に記載のとおり、診断部内の各サンプルゲートにおける
血流速度の時間変化から、予め定めた血流速度の特性を
示すインデックスを求め、各サンプルゲートに相当する
位置を前記インデックスの値に応じた濃度または色の像
として表示する手段を設ける。例えば血流速度の最大値
をS、最小値をD、平均値をmeanとすれば、(S−D)
/S,(S−D)/mean,S/Dなどをインデックスと
して求め、これらのインデックスの値に応じてあらかじ
め定めた濃度や色の像をそのまま表示するか、これらの
インデックスの値があらかじめ定めた正常範囲内である
か否かを比較して、異常なインデックス値を示すサンプ
ルゲートの位置を特異な濃度や色の像で表示することに
よって、血流の異常な部位を容易に読み取れるようにな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態である超音波
診断装置の構成を図1〜図14を参照して以下に説明す
る。
【0014】図1は超音波診断装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図において発振器1は例えば5MHzの
搬送波周波数信号を発生し、パルサ2はプローブ3の振
動部の数に相当する数の駆動回路からなり、それぞれ発
振器1の信号をパルス変調してプローブ3の各振動部か
らそれぞれ超音波のバースト波を発生させる。ディレイ
回路5はプロセッサ29から与えられる送受波ビームの
指向方向のデータに応じて、パルサ2の各駆動回路に対
して所定の時間差(位相差)をもってパルス変調信号を
与える。これにより所定の指向方向に送波ビームが形成
される。プリアンプ4はプローブ3の各振動部の受波信
号を前段増幅し、ディレイ回路5はその信号をプロセッ
サ29から与えられる送受波ビームの指向方向のデータ
に応じて、所定の時間差(位相差)をもって出力する。
加算回路6は遅延されたこれらの受波信号を加算するこ
とによって、所定の指向方向からの受波信号の時系列信
号を生成する。検波回路7は受波信号の振幅成分を検出
する。ADコンバータ8は検波信号をディジタル信号に
変換し、プロセッサ29はそのデータを順次読み取り、
上記送受波ビームの指向方向(角度)と、そのビーム上
のどの距離(深さ)からの受波信号が検出されているか
を示すデータと検波信号のデジタルデータとによってB
モード像の画像データを生成し、これを画像メモリ30
に書き込む。表示制御部31は画像メモリ30に書き込
まれたデータを画像として表示部32に表示する。プロ
セッサ29はCPU,RAM,ROMを含み、CPUは
ROMにあらかじめ書き込んだプログラムを実行するこ
とによって前述および後述の処理を行う。RAMはその
プログラムの実行に際してワーキングエリアとして用い
る。
【0015】一方、90度位相シフタ12は発振器1の
発振信号に対して90度の位相差を与える。乗算回路1
3は加算回路6によって得られた受波信号に対して、キ
ャリア周波数の信号である発振器1の発振信号をI成分
抽出用参照波として掛け合わせてI成分の信号を生成
し、乗算回路14は加算回路6によって得られた受波信
号に対して、90度位相のずれたキャリア周波数の信号
をQ成分抽出用参照波として掛け合わせてQ成分の信号
を生成する。ローパスフィルタ15,16は発振信号の
周波数成分を含む不要な高周波成分を除去する。ここ
で、発振信号の角周波数をωr 、ドプラシフト角周波数
をωd として、受波信号をAcos(ωr + ωd) tとし、
上記参照波をそれぞれBcos ωr tおよびBsin ωr
とすれば、ドプラシフト周波数信号のI成分は(AB/
2)cos ωd tと表されQ成分は(AB/2)sin ωd
tと表される。このように、受波信号に対して90度位
相の異なる発振信号を参照波として乗じて、すなわち2
乗検波して、ドプラシフト周波数より高域の周波数成分
を除去することによって、90度位相差検波によりドプ
ラシフト周波数信号のI成分とQ成分を抽出する。
【0016】サンプルホールド回路17,18はタイミ
ング信号発生回路38からのタイミング信号によってロ
ーパスフィルタ15,16の出力信号をサンプリング
し、ホールドする。具体的には、例えば26kHz等の
所定のパルス繰り返し周波数(以下PRFという。)で
同一方向に送波ビームを順次複数回送波するとともに、
その都度ビーム上に所定のサンプルゲートの位置をサン
プリングする。このPRFは求めるべきドプラシフト周
波数の最高周波数の2倍以上にとればよい。バンドパス
フィルタ19,20はこの信号から、例えば呼吸や拍動
などの0Hz付近に強く生じる不要な低周波信号成分、
およびサンプリングにより生じる不要な高周波成分を除
去する。マルチプレクサ21,22はタイミング信号発
生回路38からの切換信号に応じた入力を選択してAD
コンバータ23,24へ与える。ADコンバータ23,
24はこれをそれぞれディジタルデータに変換する。メ
モリ27はそれらのデータを記憶する。FFT回路28
はメモリ27にそれぞれ書き込まれたI成分およびQ成
分の時間波形データを高速フーリエ変換することによっ
て、ドプラシフト周波数のスペクトルを求め、その実数
部と虚数部との2乗和または2乗和の平方根、またはそ
れをさらに対数変換した値をパワースペクトルとして求
める。このドプラシフト周波数のパワースペクトルは、
血流速分布(縮流)、超音波ビームの幅方向への広が
り、血管の形状および走行(乱流)、血球からの不規則
散乱などの影響をうけて、通常或る広がりをもつため、
最高ドプラシフト周波数は意味をもたない。そこで、例
えばパワースペクトルの最高値の1/2のパワースペク
トルを示す周波数をドプラシフト周波数として求める。
【0017】上記サンプルホールド回路17,18、バ
ンドパスフィルタ19,20は設定可能なサンプルゲー
トの数に対応する数だけあれば十分であるが、実際には
各サンプルホールド回路は1スキャン分に亘ってホール
ドする必要がないため、それより少ない数でよい。すな
わち、同一ビーム上にサンプルゲートが密集して、一部
が重なる場合があっても、各サンプルゲートの信号を順
次AD変換できるだけの数を用意しておいて、それらを
順繰りに使用すればよい。
【0018】プロセッサ29はトラックボール33およ
びキーボード34の操作内容を読み取って、後述するサ
ンプルゲート設定領域を設定し、その領域内にサンプル
ゲートの位置を設定する。すなわち、Bモード像抽出の
ための時間とは別の時間に、サンプルゲートを通る方向
に送受波ビームを向けるとともに、タイミング信号発生
回路38がその送受波ビーム上のサンプルゲートの位置
からの反射波をサンプリングし、その信号がサンプリン
グの順にADコンバータ23,24に出力されるよう
に、タイミング信号発生回路38へ制御データを与え
る。また、プロセッサ29はFFT回路28の求めた各
時刻の各サンプルゲートにおけるスペクトルからドプラ
シフト周波数すなわち運動物体の速度をそれぞれ求める
とともに、キーボード34により選択される表示モード
に応じて各種演算処理を施して画像データを生成し、こ
れを画像メモリ30に書き込む。表示制御部31は画像
メモリ30に書き込まれた画像データに応じた画像を表
示部32に表示する。また、プロセッサ29はカラーフ
ローイメージデータを生成する回路(不図示)からのカ
ラーフローデータを読み取って、画像メモリ30にカラ
ーフローイメージデータを書き込んだり、そのデータか
ら血流速度の高い領域を抽出し、複数のサンプルゲート
をその領域に自動設定する。オーディオ処理回路35は
バンドパスフィルタ19,20のいずれかから出力され
る、指定された1つのサンプルゲートにおけるドプラシ
フト周波数の信号を増幅し、スピーカ36,37へ出力
する。これにより、指定されたサンプルゲートの位置に
おけるドプラシフト周波数の音の変化(血流速度の拍動
音)を聞くことができる。
【0019】このように受波信号に対して、90度の位
相差を持った送波信号のキャリア周波数信号をそれぞれ
乗じてローパスフィルタを通すことによって90度位相
差検波を行い、ドプラシフト周波数信号のI信号とQ信
号を検出し、これを、設定したサンプルゲートの位置か
らの受波信号について検出するために、それぞれのサン
プルゲートの位置に応じたタイミングでサンプルホール
ドし、それぞれのサンプルゲートにおけるドプラシフト
周波数信号のドプラシフト周波数データを抽出する。こ
れを送波ビームおよび受波ビームのスキャンを繰り返す
毎に行うことによって、各サンプルゲートにおけるドプ
ラ周波数の時間変化を検出する。
【0020】図2は上記Bモード像の抽出タイミングと
各サンプルゲートのドプラシフト周波数の抽出タイミン
グとの関係を示す図である。設定した各サンプルゲート
におけるドプラ周波数の抽出とBモード像の抽出とは、
同一のプローブを用いて行うため、これらの処理を時分
割的に行う。Bモード像の抽出と各サンプルゲートのド
プラシフト周波数の抽出のみを行う場合は、(A)に示
すようにt1の期間で送波ビームおよび受波ビームをス
キャンさせてそのBモード像のデータを得て、続くt2
の期間で、設定した全てのサンプルゲートの方向に受波
ビームおよび送波ビームを順次向けて、その各ビーム上
のサンプルゲートの位置におけるドプラシフト周波数を
抽出する。このt1+t2を1周期(フレーム)Tとし
てこれを繰り返す。カラフローデータの抽出も行う場合
は、(B)に示すように、t1の期間でBモード像のデ
ータを得て、t2の期間で、設定したサンプルゲートの
位置におけるドプラシフト周波数を抽出し、続くt3の
期間でカラーフローデータを抽出し、このt1+t2+
t3を1周期として繰り返す。上記周期Tの繰り返し周
波数は例えば10〜100フレーム/秒程度であるた
め、Bモード像の抽出と各サンプルゲートのドプラシフ
ト周波数の抽出、およびカラーフローデータの抽出を実
質上同時に並行して行うことができる。
【0021】図3はプローブと診断部およびサンプルゲ
ートの設定領域との関係を示す図である。プローブ3に
よるスキャンはセクタ状であり、その範囲内のBモード
像を得る。このBモード像が表示されている画面に対し
てセクタ状のサンプルゲート設定領域の対角の2点をト
ラックボールやジョイスティックなどのポインティング
デバイスで設定することによって(A)に示すようにセ
クタ状のサンプルゲート設定領域を設定する。このよう
に診断部内にサンプルゲート設定領域を設定することに
よって、(B)に示すようにその設定領域内に複数のサ
ンプルゲートを分布させる。この例では、サンプルゲー
ト設定領域内の距離方向に等間隔、角度方向に略等角度
にサンプルゲートが分布するようにその位置を自動決定
する。
【0022】尚、図1に示した構成で、メモリ27およ
びFFT回路28は、それぞれ複数のサンプルゲートに
ついて受け持つようにすれば、メモリ27およびFFT
回路28の数はサンプルゲートの数より少なくてもよ
い。また、サンプルゲートの位置がプローブ3に近づく
ほど、角度方向に隣接するサンプルゲートの間隔が狭く
なり、逆にサンプルゲートの位置がプローブ3より遠ざ
かるほど、角度方向に隣接するサンプルゲートの間隔が
広くなるため、プローブに近い位置ほど角度方向のサン
プルゲートの間隔を間引くようにし、プローブから遠い
位置ほど角度方向のサンプルゲートの間隔を補間するよ
うにして、限られた設定可能なサンプルゲートの数を有
効に利用するようにしてもよい。また、サンプルゲート
設定領域を設定する方式ではなく、複数のサンプルゲー
トの位置を個別に任意に設定するようにしてもよい。
【0023】図4はこのようにして設定された各サンプ
ルゲートにおけるドプラシフト周波数の大きさ、すなわ
ち血流速度に応じた濃度および色の像をBモード像に重
ねて表示させた例である。ただし、図面上では濃度およ
び色を表せないので、濃度の違いをドットの大きさで表
している。また、拍動によって血流速度が変化するた
め、時間経過に伴って上記サンプルゲート位置の濃度お
よび色が変化する。このように白黒のBモード像に対し
てサンプルゲートのドプラシフトの大きさに応じたカラ
ー画像を重ねて表示することによって、血流のある位置
および血流速度の変化を容易に把握できるようになる。
尚、上記実施形態の濃度および色を用いて表示する代わ
りに、血流の速度と方向を示す情報をベクトル表示する
こともできる。また、上記濃度および色に加えて重ねて
血流の速度と方向を示す情報をベクトル表示させること
もできる。
【0024】図5は受波ビーム上の血流速度のプロファ
イルを求めた場合の例について示している。(A)に示
す例では、血管内の狭窄部を含む領域をサンプルゲート
設定領域としている。通常このような血栓の音響特性は
血液の音響特性と殆ど同一であるため、血管内の狭窄部
はBモード像には殆ど表れない場合もある(前述のカラ
ーフローイメージングでも解像度が低いため、画像上に
は殆ど表れない場合もある。)。血流速度プロファイル
を求めるには、各受波ビーム上の各サンプルゲートにお
けるドプラシフト周波数(すなわち血流速度に比例する
値)の瞬時値を求め、その時間波形におけるピーク値ま
たは時間平均値を検出し、(B)に示すように受波ビー
ム上の各サンプルゲート位置における血流速度を結ぶ曲
線を求めれば、それが血流速度プロファイルとなる。こ
のような血流速度プロファイルを各受波ビーム毎に抽出
すれば、サンプルゲート設定領域内についての血流速度
分布が求まる。このように血管断面での血流速度プロフ
ァイルが求まれば、これからより正確な血流量の計算が
可能となる。
【0025】図6の(A)は、上述したようにサンプル
ゲートの設定領域内の各ビーム上の血流速度プロファイ
ルのピーク位置を、隣接する他の角度方向のビーム間で
つないで最高速度線を求め、これを表示した例である。
また(B)は(A)とは異なった組織部分についての例
であり、各受波ビーム上の血流速度プロファイルから、
何点かの等しい速度の位置を順次つないで等速度線を求
め、これを表示した例である。尚、図5の(B)に示し
たように、受波ビーム上の血流速度プロファイルの基の
データはそれぞれのサンプルゲートの位置における離散
的な速度データから成るが、これを曲線近似することに
よって、受波ビーム上の速度検出分解能が実質上高ま
り、速度プロファイルのピーク位置を順次つないで求め
た最高速度線および何点かの同一速度の点を結んで求め
た等速度線もそれぞれ比較的滑らかな曲線として表され
ることになる。また、最高速度線または等速度線自体を
曲線近似して滑らかな最高速度線または等速度線を表示
するようにしてもよい。
【0026】図7は血流方向と受波ビームとの成す角度
によって、サンプルゲート位置における血流速度データ
の値を補正する例について示す図である。同図におい
て、ビームB1の位置で血流に対するビームの入射角は
θ1(ここでは法線とビームとのなす角度ではなく、血
流方向とビームとの交差角を入射角とする。)であり、
ビームB2の位置で血流に対するビームの入射角はθ2
である。このように血管を流れる血流の方向とビームと
の成す角度がビーム毎に大きく異なる場合、各サンプル
ゲート位置におけるドプラ効果が異なるため、ドプラシ
フト周波数から血流速度を求める場合、特に等速度線な
どを表示する場合には、血流方向とビームとの成す角度
を考慮する必要がある。そのためには、まず各ビーム上
の血流速度プロファイルを求め、それぞれの最高血流速
度位置を隣接するビーム間で順次つないで最高血流速度
線を求め、その血流方向に対する各ビームの入射角によ
って各サンプルゲート位置における血流速度データの値
を補正し、絶対血流速度を算出する。このように絶対速
度による血流速度プロファイルを各ビーム毎に求めて、
何点かの同一速度位置を隣接するビーム間で結ぶことに
よって、絶対速度による等速度線を求める。
【0027】図8は血流速度の特性を示すインデックス
の値による表示例を示す図である。このような血流速度
の特性を示すインデックスは次のようにして求める。す
なわち、各サンプルゲートにおける血流速度は瞬時値と
して求められるため、少なくとも拍動の1周期分につい
て血流速度の値を求めれば、血流速度波形の数値解析が
可能となる。図9はあるサンプルゲート位置における血
流速度波形を示す。ここでSは心臓収縮時の最高血流速
度、Dは心臓拡張時の最低血流速度、meanは平均血流速
度である。この3つの値を用いて RI(Resistance Index)=(S−D)/S PI(Pulsatility Index )=(S−D)/mean SDレシオ = S/D として血流速度波形の特性を表す各種インデックスを求
める。その他にも必要に応じて加速度インデックスAI
等も求める。これらの値は個人差があるものの、正常な
状態ではある一定の範囲内に収まる。しかし悪性または
良性の腫瘍のある部分などでは、特異なインデックス値
を示すことになる。図8に示したように、このような特
異なインデックスを示すサンプルゲート位置を他の正常
なインデックス値を示すサンプルゲート位置とは異なっ
た濃度や色の像として表示することによって、乳ガンな
どの兆候のある部位を容易に把握できるようになる。す
なわち観察者へ実時間で警告を与えることが可能とな
る。尚、正常範囲としてあらかじめ定めたインデックス
値と測定により求めたインデックス値との比較を行わず
に、単にインデックス値に応じた濃度や色の像を表示す
るようにしても、観察者はその表示内容から正常/異常
判定を容易に行うことができる。
【0028】図10は複数のサンプルゲートについて同
時計測が可能な本願の特徴を利用して、同時に複数のサ
ンプルゲート位置における血流速度波形を表示した例で
ある。画面の上方にはBモード像にサンプルゲート位置
を示すマークを重ねて表示し、下部には各サンプルゲー
ト位置における血流速度波形を表示する。サンプルゲー
ト数が多い場合には、血流速度波形を更に細かく配列す
るか、キー操作などによってページを切り換えて表示す
るようにしてもよい。
【0029】以上に述べた例では、プローブを中心とす
る扇形の範囲をスキャンする例を示したが、図11に示
すようにいわゆるリニアプローブ方式で、プローブに垂
直な方向に送波ビームおよび受波ビームを形成し、ビー
ムの位置を平行に移動させる場合についても同様に適用
することができる。尚、プローブの送受波面に対して、
送波ビームおよび受波ビームの傾き角度は血流の方向に
応じて変えられる。この場合も、サンプルゲート設定領
域の対角位置をトラックボールなどによって設定するこ
とにより、ビーム方向およびスキャン方向についてそれ
ぞれ等間隔にサンプルゲートを分布させるように各サン
プルゲートの位置を自動設定するように構成すればよ
い。
【0030】図12〜図14は図1に示したプロセッサ
の処理手順を示すフローチャートである。図12はサン
プルゲートの設定処理の手順を示すフローチャートであ
る。サンプルゲート設定領域を手動で設定する場合は、
まず画面内にトラックボールの操作によって移動する十
字カーソルを表示し、サンプルゲート設定領域の一方の
対角位置を指示するキー操作を読み取れば、そのカーソ
ル位置に相当する診断部内の座標(距離方向および角度
方向の値)を記憶し、続いて他方の対角位置を指示する
キー操作を読み取れば、その時のカーソル位置に相当す
る診断部内の座標を記憶し、2つの対角位置で表される
セクタ状のサンプルゲート設定領域のビームの距離方向
を等間隔に、スキャン方向を等角度で分割する複数点を
サンプルゲートの位置として設定する。サンプルゲート
設定領域を自動設定する場合は、カラーフローデータを
読み取り、そのデータから血流が最も高速な領域を抽出
し、その領域を含むセクタ状のサンプルゲート設定領域
の2つの対角位置を生成する。そしてそのセクタ状のサ
ンプルゲート設定領域のビームの距離方向を等間隔に、
スキャン方向を等角度で分割する複数点をサンプルゲー
トの位置として設定する。このように、カラーフローイ
メージングによる血流分布から、その高速度領域を抽出
して、その領域をサンプルゲート設定領域として自動設
定するように構成すれば、少ないサンプルゲート数で、
注目すべき高速度領域が的確に観察可能となる。尚、高
速度領域を抽出する代わりに低速度領域を抽出してもよ
い。
【0031】図13は各サンプルゲートのドプラシフト
周波数の抽出およびそれに伴う処理手順を示すフローチ
ャートであり、まず各サンプルゲートにおけるドプラシ
フト周波数から各ゲート位置での血流速度を算出する。
勿論、この血流速度はm/sという単位での数値を算出
する必要はなく、ドプラシフト周波数に比例した値とし
て求めればよい。続いて各ビーム毎に血流速度プロファ
イルを求め、各ビーム上の最高血流速度位置を抽出す
る。そして、その最高血流速度位置を結ぶ最高血流速度
線を求め、その最高血流速度線に対する各ビームの入射
角を求め、各ビーム上のサンプルゲート位置におけるド
プラシフト周波数に対して上記入射角のcos成分の逆
数を乗じることによって、絶対血流速度を求める。続い
て、各サンプルゲートにおける血流速度の時間変化から
上述したRI,PI,S/Dなどの各種インデックスを
算出する。そして、これらのインデックスとそれぞれの
正常範囲として予めた値との比較を行い、異常なサンプ
ルゲート位置を判定する。
【0032】図14は表示処理の手順を示すフローチャ
ートである。選択されている表示モードがマルチゲート
パルスドプラであれば、各サンプルゲート位置における
血流速度に応じた濃度または色の表示データを画像メモ
リに書き込み、これをBモード像の画像と重ね合わせて
表示することにより、図4に示したようにBモード像に
対して各サンプルゲートのドプラシフト像を表示する。
また、濃度および色を用いて表示する代わりに、血流の
速度と方向を示す情報をベクトル表示したり、上記濃度
および色に加えて重ねて血流の速度と方向を示す情報を
ベクトル表示してもよい。選択されている表示モードが
最高血流速度線表示モードであれば、最高血流速度線表
示データを画像メモリに書き込んで図6の(A)に示し
たように最高血流速度線を表示する。選択されている表
示モードが等血流速度線表示モードであれば、各ビーム
上の血流速度プロファイルから等血流速度線が極端に疎
または密とならない様に、何点かの同一血流速度位置同
士を、隣接するビーム間で結んで、これを等血流速度線
の表示データとして画像メモリに書き込む。これにより
図6の(B)に示したように等血流速度線を表示する。
選択されている表示モードがオートスキャン表示モード
であれば、各サンプルゲートについて求めた各種インデ
ックスの値に応じた濃度または色の像を表示するための
表示データを画像メモリに書き込み、図8に示したよう
な表示を行う。更に、設定されている表示モードがマル
チゲート血流波形表示モードであれば、各サンプルゲー
トの各時点での血流速度データを血流速度波形として表
示するための表示データを画像メモリに書き込み、図1
0に示したような表示を行う。
【0033】以上に示した例では、診断部内の所定領域
にサンプルゲートを手動または自動で設定して、診断を
行うようにしたが、次に述べるように、先ず診断部の全
領域についてサンプルゲートを設定し、パルスドプラ処
理によって、各サンプルゲートにおけるドプラシフト周
波数を一旦抽出し、その情報から血流の集まっている部
囲を抽出して、その部囲にサンプルゲートを自動的に再
設定するように構成してもよい。図15はそのモード
(オートサーチモード)の処理手順を示すフローチャー
トである。同図に示すように、先ず診断部の全領域をも
れなくカバーするように、すなわち各ビーム上でサンプ
ルゲートのかからない箇所が無いように、ゲート幅の広
いサンプルゲートを設定する。次に、その各ゲートにお
けるドプラシフト周波数から各ゲート位置での血流速度
を求める。前述したように、この血流速度はドプラシフ
ト周波数に比例した値として求めればよい。続いて血流
速度が一定値以上の領域、すなわち実際に血流の有る領
域を抽出する。その後、抽出した血流領域より一回り広
い領域を注目すべき領域と見なして、その領域にサンプ
ルゲートを設定する。この場合、最初のサンプルゲート
の設定より、狭い領域に同じ数のサンプルゲートを設定
することになるので、各サンプルゲートのゲート幅を狭
くして分解能を充分に高めることができる。そして、再
び各サンプルゲートにおけるドプラシフト周波数から各
ゲート位置での血流速度を算出する。続いて各ビーム毎
に血流速度プロファイルを求め、各ビーム上の最高血流
速度位置を抽出する。そして、その最高血流速度位置を
結ぶ最高血流速度線を求め、その最高血流速度線に対す
る各ビームの入射角を求め、各ビーム上のサンプルゲー
ト位置におけるドプラシフト周波数に対して上記入射角
のcos成分の逆数を乗じることによって、絶対血流速
度を求める。その後、各ゲート位置を各ゲート位置での
血流速度に応じた色で表した画像をBモード像に重ねて
表示する。
【0034】ところで、図1に示した例では、図面上は
ディスクリート部品による回路で構成したが、図1にお
けるプリアンプ4により前段増幅された信号を直接AD
変換して、以降の処理を全て演算処理によって行っても
よい。すなわちプローブ3、パルサ2、およびプリアン
プ4を除く部分を全てディジタル信号処理回路で構成し
てもよい。その例を図16〜図19を参照して以下に説
明する。
【0035】図16は超音波診断装置の主要部の構成を
示すブロック図である。同図において累積乗算器42お
よび窓関数発生回路41は1つのサンプルゲート内のビ
ーム方向の複数点について求められたI成分とQ成分か
ら、それぞれの代表値を求めるものである。
【0036】上記の処理内容は図17のように表すこと
ができる。(A)は1つのサンプルゲートのビーム方向
の各点におけるI成分とQ成分に対する重み付けの分
布、すなわちビーム上のサンプルゲート区間のI成分と
Q成分を抽出する際のサンプリングの窓を示す。(B)
はこの窓関数による重み付けとI,Q成分の代表値の算
出方法を示す図である。乗算器42aはサンプルゲート
内の各点について求めたI成分またはQ成分に対して、
窓関数発生回路41の発生する重み係数を乗じ、累算器
42bは各乗算値を加算する。これによって、1つのサ
ンプルゲートにおけるI,Q成分の代表値を求める。上
記窓関数としてはガウスウィンドウ、ハミングウィンド
ウ、バートレットウィンドウ等の各種関数や任意形状の
窓関数を用いることができる。1つのサンプルゲート内
の中央の1点についてI,Q成分を求める方法や、1つ
のサンプルゲート内の幾つかの点について求めたI,Q
成分を単純平均する方法などとは異なり、上記窓関数に
よる重み付けを行う方法によれば、マルチゲートパルス
ドプラの場合に、サンプルゲートの重なりによるサンプ
ルゲート間の相関度を軽減することができる。
【0037】図16の説明に戻って、ウォールフィルタ
43は、ディジタルフィルタまたはDSP(ディジタル
シグナルプロセッサ)の演算によるフィルタであり、例
えば呼吸や拍動などの0Hz付近に強く生じる不要な低
周波信号成分を除去し、また、これとともに不要な高周
波成分も除去する。メモリ44はウォールフィルタ43
により順次フィルタリングされた例えば8個分のデータ
をFIFO記憶する。(1つのサンプルゲートについて
パルス繰り返し周波数(PRF)で送波ビームを順次送
波するとともに、そのサンプルゲートにおける8回分の
I成分またはQ成分の値を記憶する。)上記ウォールフ
ィルタ43とメモリ44はDPSで構成することができ
る。メモリ45は例えば128回分のI成分またはQ成
分の値を記憶し、FFT演算部46は128点のI,Q
成分のデータを基にFFT演算を行い、周波数スペクト
ルの実数成分と虚数成分をメモリ47に書き込む。この
FFT演算は128点分のデータを基に行うが、1本の
ビームについて128回の送波を行い、そのビーム上の
各サンプルゲートについてFFTを行ってから、次のビ
ームに対する処理へ移るのではなく、例えば8回分の送
波によるデータがメモリ44にFIFO形式で記憶され
るので、この8回の送波に要する時間内にFFT演算を
完了して、常に1/PRFの周期で送波ビームの送波を
繰り返す。
【0038】図16において、2乗平均処理部48はメ
モリ47に求められた周波数スペクトルの実数成分の2
乗と虚数成分の2乗の和の平方根をパワースペクトルと
して求め、その値をメモリ49に書き込む。このように
して1つのサンプルゲートにおけるドプラシフト周波数
のパワースペクトルを求め、後は例えばパワースペクト
ルの最高値の1/2のパワースペクトルを示す周波数を
ドプラシフト周波数として求める。
【0039】上記の回路ブロックを、複数組設けること
によって、1本のビーム上のそのブロック数に相当する
数のサンプルゲートにおけるドプラシフト周波数を同時
に求めることができる。図16では上記回路ブロックを
4ブロック示したが、この回路ブロックを例えば16個
設ければ、1本のビームについて例えば128回の送波
を行うことによって、1本のビーム上に設定されている
16個のサンプルゲートについて、ドプラシフト周波数
を同時に求めることができる。もし、1ビーム上に16
個を超える数のサンプルゲートが設定された場合には、
16個単位で時分割処理を行えばよい。尚、図16の例
では、累積乗算器42を、2つのサンプルゲートについ
て処理を行う部分に兼用して時分割使用している。
【0040】図18は超音波診断装置の主要部の他の構
成を示すブロック図である。図16ではサンプルゲート
毎に個別にFFT演算を行うように構成したが、FFT
に対してデータを与えるタイミングはPRFに同期させ
る必要がないので、FFT演算に要する時間が短い場合
には、これを時分割使用してFFT演算部の数以上のサ
ンプルゲートに対する処理に割り当てることができる。
図18に示した例では、ウォールフィルタ43とメモリ
44をサンプルゲートの数分設け、それ以降のFFT演
算部46等は2つのサンプルゲート毎に設けている。こ
のようにして、少ない数のDSP等を用いて多数のサン
プルゲートにおけるドプラシフト周波数を求めることが
できる。
【0041】上述した例では、1つの送波ビームに対し
て1つの受波ビームを形成して、受波を行うようにした
が、1つの送波ビームの送波を行う毎に例えば2本分の
受波を同時に行うように回路を構成すれば、画像の更新
レートを2倍に高速化することができる。図19はその
主要部を示すものである。同図において、ディレイ回路
5aは送波ビームの指向方向に応じて、パルサ2の各駆
動回路に対して所定の時間差(位相差)をもってパルス
変調信号を与える。また、ディレイ回路5bは送波ビー
ムを挟む近接する2つの受波ビームに指向方向に応じて
所定の時間差(位相差)をもって、プリアンプ4に出力
信号をそれぞれ加算回路6a,6bへ出力する。これに
よって、図20に示すように、1本の送波ビームを送波
する毎に受波ビーム1,受波ビーム2の2本分の受波信
号を得る。
【0042】図19ではアナログ回路で構成した場合に
ついて示したが、ディジタル回路による場合も基本的に
同様である。このように1つの送波ビームの送波を行う
毎に複数本分の受波を同時に行うようにすれば、回路規
模が増大するが、画像の更新レートを高速化することが
でき、例えば腹部、乳房等の時間経過にともなって体内
変化のあまりない部位に限らず、例えば心臓等の動きの
速い部位でも診断が可能となる。
【0043】尚、上述した実施形態では、バースト波と
して超音波パルスビームを送受波する例を示したが、送
受波ビームのどの位置からの反射信号であるかの位置情
報とドプラシフト周波数とが求められる方式であれば、
例えばM系列変調などパルス変調以外の変調を行っても
よい。その場合、送波信号の位相および周波数をずらせ
た信号と受波信号との掛け算によって相関を求めて、反
射位置および相対速度を求めればよい。
【0044】
【発明の効果】この発明の請求項1および請求項2に係
る発明によれば、複数のサンプルゲートが設定された領
域の血流速度などが同時に実時間で観察可能となり、プ
ローブを片手で持って固定したまま診断部内の注目領域
の診断を同時に行うことができるため、診断に要する時
間が大幅に短縮される。例えば乳ガン検診の場合、1〜
2分程度で診断を終えることができる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、断層像に対
して上記各サンプルゲートにおける物体の運動速度に応
じた濃度または色の像を重ねて表示することによって、
診断部内の組織状態とともに血管内の血流状態などが同
時に観察可能となる。
【0046】請求項4に係る発明によれば、限られたサ
ンプルゲート数であっても診断部内の注目領域を細かく
観察できるようになる。
【0047】また、請求項5に係る発明によれば、上記
領域内を等間隔または等角度に区分した位置にサンプル
ゲートを設定することによって、注目領域内を一定の精
細度で観察できるようになる。
【0048】請求項6に係る発明によれば、最高速度位
置が表示されることにより、血管の位置を容易に把握で
きるようになる。
【0049】また請求項7に係る発明によれば、等速度
位置が表示されることにより、血管内の血流状態を容易
に把握できるようになる。
【0050】請求項8に係る発明によれば、物体の運動
方向(血流方向)と超音波ビームとの成す角度がビーム
毎に異なっていても、その影響を受けずに絶対速度とし
ての速度プロファイルが求まり、より正確な最高速度位
置または等速度位置の表示が可能となる。
【0051】また、請求項9に係る発明によれば、診断
部内の各サンプルゲートにおける血流速度の時間変化か
ら、予め定めた血流速度の特性を示すインデックスが求
められ、各サンプルゲートに相当する位置が前記インデ
ックスの値に応じた濃度または色の像として表示される
ため、各サンプルゲートの位置における血流の正常/異
常に応じた画像を容易に読み取れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る超音波診断装
置のブロック図である。
【図2】Bモード像の抽出タイミングと各サンプルゲー
トのドプラシフト周波数の抽出タイミングとの関係を示
す図である。
【図3】プローブと診断部およびサンプルゲート設定領
域との関係を示す図である。
【図4】Bモード像と各サンプルゲートのドプラシフト
像とを重ねて表示した例を示す図である。
【図5】サンプルゲートと血流速度プロファイルとの関
係を示す図である。
【図6】最高血流速度線および等血流速度線の表示例を
示す図である。
【図7】血流方向に対する送受波ビームの入射角を示す
図である。
【図8】血流速度波形より求めたインデックスに基づく
表示例を示す図である。
【図9】血流速度波形の例を示す図である。
【図10】複数のサンプルゲートにおける血流速度の波
形を示す図である。
【図11】リニプローブによるサンプルゲート設定領域
およびサンプルゲートの分布の例を示す図である。
【図12】図1に示すプロセッサの行うサンプルゲート
設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】同プロセッサの行うパルスドプラ処理の手順
を示すフローチャートである。
【図14】同プロセッサの行う表示処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図15】同プロセッサの行うオートサーチモードの処
理手順を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施形態に係る超音波診断装置の主要
部のブロック図である。
【図17】累積乗算器と窓関数発生回路部分の作用を説
明する図である。
【図18】第3の実施形態に係る超音波診断装置の主要
部のブロック図である。
【図19】第4の実施形態に係る超音波診断装置の主要
部のブロック図である。
【図20】図19の作用を説明する図である。
【図21】従来の超音波診断装置による表示例を示す図
である。
【符号の説明】
1−発振器 3−プローブ 4−プリアンプ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波変調ビームを診断部に送波し、診
    断部内からの反射波を受波し、送受波信号の周波数差で
    あるドプラシフト周波数を検出して診断部内の運動情報
    を抽出する超音波診断装置において、 それぞれ異なった送受波方向または送受波位置における
    超音波変調ビーム上の1点または複数点にサンプルゲー
    トを設定する手段と、 超音波変調ビームの送受波を行うとともに、送受波方向
    または送受波位置をスキャンさせて、前記各サンプルゲ
    ートにおけるドプラシフト周波数を検出し、該ドプラシ
    フト周波数から、または該ドプラシフト周波数と超音波
    変調ビームのサンプルゲートに対する入射角とから各サ
    ンプルゲートにおける物体の速度を検知する手段とを設
    けたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波変調ビームの送受波方向の範
    囲とスキャン方向の範囲とで表される2次元平面内の前
    記各サンプルゲートに相当する位置を、それぞれのサン
    プルゲートにおける物体の運動速度に応じた濃度または
    色の像として表示する表示手段を設けた請求項1に記載
    の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 超音波ビームを診断部に対して送受波し
    て、診断部内の断層像を生成する手段と、超音波変調ビ
    ームを診断部に送波し、診断部内からの反射波を受波
    し、送受波信号の周波数差であるドプラシフト周波数を
    検出して診断部内の運動情報を抽出する手段とを備えた
    超音波診断装置において、 それぞれ異なった送受波方向または送受波位置における
    超音波変調ビーム上の1点または複数点にサンプルゲー
    トを設定する手段と、 前記断層像に相当する面に前記超音波変調ビームの送受
    波を行うとともに、送受波方向または送受波位置をスキ
    ャンさせて、前記各サンプルゲートにおけるドプラシフ
    ト周波数を検出し、該ドプラシフト周波数から、または
    該ドプラシフト周波数と超音波変調ビームのサンプルゲ
    ートに対する入射角とから各サンプルゲートにおける物
    体の速度を検知する手段と、 前記断層像内の前記各サンプルゲートに相当する位置
    を、それぞれのサンプルゲートにおける物体の運動速度
    に応じた濃度または色の像として前記断層像に重ねて表
    示する表示手段とを設けたことを特徴とする超音波診断
    装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプルゲートを設定する手段は、
    前記超音波変調ビームの送受波方向の所定範囲とスキャ
    ン方向の所定範囲とで表される2次元平面内の一部の領
    域内に分布する複数点をサンプルゲートとして設定する
    請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の超音波診断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記サンプルゲートの位置を前記領域内
    を等間隔または等角度に区分した位置とする請求項4に
    記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記各超音波変調ビーム上のサンプルゲ
    ートにおけるドプラシフト周波数から、または該ドプラ
    シフト周波数と超音波変調ビームのサンプルゲートに対
    する入射角とから各超音波変調ビーム毎に超音波変調ビ
    ーム上の物体の運動速度プロファイルを求めて、各超音
    波変調ビーム上の最高速度位置を求める手段と、各超音
    波変調ビーム上の最高速度位置を表示する手段とを備え
    てなる請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の超音
    波診断装置。
  7. 【請求項7】 前記各超音波変調ビーム上のサンプルゲ
    ートにおけるドプラシフト周波数から、または該ドプラ
    シフト周波数と超音波変調ビームのサンプルゲートに対
    する入射角とから各超音波変調ビーム毎に超音波変調ビ
    ーム上の物体の運動速度プロファイルを求めて、各超音
    波変調ビームについて複数の等速度位置を求める手段
    と、各超音波変調ビーム上の各等速度位置を表示する手
    段とを備えてなる請求項1〜5のうちのいずれか1項に
    記載の超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 超音波変調ビームの送受波位置と、隣接
    するまたは離れた超音波変調ビーム上の前記最高速度位
    置または等速度位置をつなぐ方向を物体の運動方向とし
    て検知し、該運動方向に対する各超音波変調ビームの入
    射角から前記各超音波変調ビーム上の物体の運動速度プ
    ロファイルを求める手段を備えてなる請求項6または7
    に記載の超音波診断装置。
  9. 【請求項9】 前記物体の運動は診断部内の血流であ
    り、各サンプルゲートにおける血流速度の時間変化か
    ら、予め定めた血流速度の特性を示すインデックスを求
    め、各サンプルゲートに相当する位置を前記インデック
    スの値に応じた濃度または色の像として表示する手段を
    設けてなる請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の超
    音波診断装置。
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